JPH10165509A - 穿刺針及び留置針並びにガイドワイヤー挿入具 - Google Patents

穿刺針及び留置針並びにガイドワイヤー挿入具

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Publication number
JPH10165509A
JPH10165509A JP8335464A JP33546496A JPH10165509A JP H10165509 A JPH10165509 A JP H10165509A JP 8335464 A JP8335464 A JP 8335464A JP 33546496 A JP33546496 A JP 33546496A JP H10165509 A JPH10165509 A JP H10165509A
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JP
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needle
blood
cylindrical body
guide wire
trocar
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Application number
JP8335464A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Abe
一博 阿部
Susumu Miyasaka
進 宮坂
Eisuke Makino
英介 牧野
Nobuatsu Kanie
信篤 蟹江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Covidien Ltd
Original Assignee
Nippon Covidien Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動脈に穿刺した場合を勘案し、逆流した血液
を見えるようにして、速やかに術者がそれを判断し得る
機構を備えた穿刺針類を提供する。 【解決手段】 ステンレス鋼製の穿刺針1と注射筒2と
を接続する雌ルアーアダプター3の外側に設けられ、中
空部が雌ルアーアダプター3の内腔に気密状態で接続し
かつ先端が閉口された筒状体11を備えたもので、筒状
体は、内部の少なくとも一部が見えるだけの透明性を有
し、内径が0.1〜2mm好ましくは0.2〜0.8m
mの範囲内にあることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穿刺針及び留置針並
びにガイドワイヤー挿入具(以下、穿刺針類という場合
もある)に関し、さらに詳しくは人体等の血管内に中心
静脈カテーテル等のカテーテル類やガイドワイヤーを挿
入するために使用する穿刺針類で、特に人体の深部の静
脈への穿刺を目的とする静脈用の穿刺針及び留置針並び
にガイドワイヤー挿入具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管内にカテーテルやガイドワイヤーを
挿入するに際しては、最初に穿刺針を用いて目的とする
血管を確保するが、金属製穿刺針(図6参照)を用いる
場合とプラスチック外套針(図7参照)を備えた留置針
を用いる場合がある。さらに、特開平7−303704
に考案されているような専用のガイドワイヤー挿入具
(図8参照)等を用いる場合がある。
【0003】図6に見られるように従来の金属製穿刺針
は、ステンレス鋼(SUS304)からなる針1と注射
筒2等を接続するための雌ルアーアダプター3とが気密
に接合される構成のものが一般的である。なお、4は注
射筒2のプランジャーである。
【0004】図7に示したが、従来のプラスチック外套
針5を備えた留置針組立体は、ステンレス鋼(特にSU
S304)からなる内套針6に注射筒2等を接続するた
めの雌ルアーアダプター3とが気密に接合されており、
プラスチック外套針5が内套針6に被さっている構成の
ものが一般的である。
【0005】金属製穿刺針を用いる場合には、金属製穿
刺針で血管を確保した後、金属製穿刺針と注射筒を取り
外し、金属製穿刺針の内腔に図示しないカテーテルやガ
イドワイヤーを挿入、通過させてカテーテルやガイドワ
イヤーを目的とする血管(図示せず)に留置する。
【0006】また、プラスチック外套針を備えた外套針
を用いる場合には、プラスチック外套針5を備えた留置
針組立体で血管を確保した後、プラスチック外套針を備
えた留置針組立体で血管を確保した後、プラスチック外
套針を備えた留置針組立体の内套針6を抜き、プラスチ
ック外套針5の内腔に図示しないカテーテルやガイドワ
イヤーを挿入、通過させてカテーテルやガイドワイヤー
を目的とする血管に留置する。
【0007】さらに図8に見られるように、特開平7−
303704に開示されているガイドワイヤー挿入具を
用いる場合には、その先端部すなわちサイドポート10
を有する取付部を構成するセーフガイドニードル本体7
に装着された注射針8で血管を確保した後、他端に弁体
9を備えたサイドポート10より図示しないガイドワイ
ヤーを挿入し、目的とする血管に留置する。
【0008】上記いずれの穿刺針の場合も、人体の深部
の静脈への穿刺を目的とする場合には穿刺針が単独で用
いられることはまずなく、血管からの血液の逆流を迅速
に見たいがために穿刺針内部に陰圧をかけられるような
穿刺針に注射筒とプランジャーからなる注射器を接続し
て用いている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】カテーテルやガイドワ
イヤーは、その治療目的によって挿入部位が異なり、そ
れに伴い穿刺部位が異なっている。例えば、前腕の皮静
脈等、静脈の走行が外側から見える場合や、大腿静脈の
ように併走する動脈が触診でよく判る場合には殆ど問題
はないが、特に鎖骨下静脈や内頸静脈等の深部血管を穿
刺する場合には、動脈と静脈を誤って穿刺してしまうこ
とのないような配慮が必要である。
【0010】内頸静脈や鎖骨下静脈を穿刺する場合は、
血管は人体の深部に位置することから触診や目視によっ
て血管の位置や走行を知ることはできず、専ら術者つま
りは医師の解剖学的知識と経験によって穿刺部位や穿刺
方向を決めている。血管確保に際し術者に与えられる情
報は、針先が血管壁を通過するときの指に伝わる僅かな
感触と逆流する血液のみであるが、針先が血管を通過す
るときの僅かな感触はしばしば皮膚から血管に到る皮下
組織や筋肉を針が通過する際に生ずる抵抗にかき消され
てしまい、また、その情報が一瞬のことであること、主
観的な判断に陥り易いことから考えて、逆流する血液の
みが信頼できる情報源であると考えられる。
【0011】深部の太い血管は動脈と静脈が併走してい
ることが特徴である。例えば内頸静脈とは総頸動脈が併
走しており、鎖骨下静脈とは鎖骨下動脈が併走してい
る。また、血管の走行にはかなりの個人差があり、従っ
て、医師の解剖学的知識と経験によって決めた穿刺部位
や穿刺方向には誤りが全くないということはいえない。
よって、医師は逆流する血液から得られる情報で、穿刺
した血管が静脈であるか動脈であるかを判断する必要が
ある。従って、逆流した血液の状態を通して的確に医師
が上述の判断をできるようにすることが肝要である。
【0012】一般に、逆流した血液から静脈血と動脈血
を見分ける方法としては、“酸素飽和度”、“色”及び
“血圧・脈動”によるものがよく知られている。つま
り、酸素飽和度が高ければ動脈血、色が鮮やかな赤色を
していれば動脈血、血圧が高いか脈動があれば動脈血で
あり、反対に酸素飽和度が低ければ静脈血、色がどす黒
ければ静脈血、血圧が低いか脈動が殆どなければ静脈血
と判断する方法である。
【0013】しかしながら、上述の判断基準のしずれも
がいつも有効である訳ではない。例えば、手術の直前に
カテーテルを挿入しようとする際に、全身麻酔がよく効
いていると患者の呼吸が浅くなり、動脈血といえど鮮や
かな赤色をしていないことがある。また、反対に酸素マ
スクの酸素分圧が高いと血中の酸素飽和度も高くなり、
静脈血も鮮やかな赤色に近くなる。さらに、血液の色に
も個人差があり、例えば比較的血液色の赤い人、黒い人
等があり、その都度一人の人から動脈血と静脈血を採決
して比較することもできないので、結局、個人差や患者
のそのときの状態によって血液の色は左右されることか
ら“色”で動脈血か静脈血かを判断することは、目安に
はなっても十分な方法ではないという問題がある。
【0014】一方、酸素飽和度で見分ける方法について
みると、酸素飽和度と血液の色には相関があるので、血
液の色で判断が難しい場合には酸素飽和度での判断も難
しくなることに加え、酸素飽和度の測定にはそのための
測定器が必要であること、さらに測定に伴う操作が煩雑
であること、測定結果が得られるまでに時間がかかるこ
と等から現実的でないという問題がある。
【0015】上述の問題点を勘案すると、逆流した血液
に対して動脈血か静脈血かを見分ける方法、すなわち、
穿刺した血管が動脈か静脈かを見分ける方法としては、
動脈と静脈の血圧の違いを利用するか、脈動のあるなし
を利用するしか、迅速で、実用的かつ簡便な方法はな
い。しかし、上述のような動脈と静脈の血圧の違いを利
用したり、脈動のあるなしを利用する方法は、前述の従
来の穿刺針のいずれににおいても、採用できる構造には
なっていなかったのが実状である。
【0016】すなわち、まず図7で示したようなプラス
チック外套針を備えた留置針を用いる場合には、プラス
チック外套針を備えた留置針組立体で血管を穿刺した
後、フラッシュバックを確認し、もって穿刺針の先端が
血管内に位置していることを知り、留置針組立体の内套
を抜き、プラスチック外套針の内腔にカテーテルやガイ
ドワイヤーを挿入、通過させてカテーテルやガイドワイ
ヤーを目的の血管に留置するという手技が一般的であ
る。
【0017】また、図6で示したような金属製外套針を
備えた留置針を用いる場合には、金属製穿刺針で血管を
確保した後、金属製穿刺針と注射筒を取り外し、金属製
穿刺針の内腔にカテーテルやガイドワイヤーを挿入、通
過させてカテーテルやガイドワイヤーを目的の血管に留
置する手技が一般的である。
【0018】そして、図8で示したようなガイドワイヤ
ー挿入具を用いる場合には、先端に装着された注射針で
血管を確保した後、サイドポートよりガイドワイヤーを
挿入し、目的とする血管に留置する手技が一般的であ
る。このガイドワイヤー挿入具においては、金属製穿刺
針やプラスチック外套針を備えた留置針を用いる場合に
生じる内套を抜いたり、注射筒を取り外すといった手技
上の難しさや煩雑さを解消したものであるが、動脈と静
脈の血圧の違いを利用したり、脈動のあるなしを利用す
る方法を採用できる構造にはなっていない。
【0019】本発明は、動脈に穿刺した場合を勘案し、
血管から穿刺によって逆流した血液を見えるようにし
て、速やかに術者がそれを判断し得る機構を備えた穿刺
針類を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る穿刺針は、
ステンレス鋼製の穿刺針と注射筒とを接続する雌ルアー
アダプターの外側に設けられ、中空部が雌ルアーアダプ
ターの内腔に気密状態で接続しかつ先端が閉口された筒
状体を備えたものである。
【0021】また、本発明に係る留置針は、内套針に接
合されているプラスチック外套針と注射筒とを接続する
雌ルアーアダプターの外側に設けられ、中空部が雌ルア
ーアダプターの内腔に気密状態で接続しかつ先端が閉口
された筒状体を備えたプラスチック外套針を有するもの
である。
【0022】さらに、本発明に係るガイドワイヤー挿入
具は、注射筒に針部を接続する取付部の先端近傍の外側
に設けられ、中空部が取付部の内腔に気密状態で接続し
かつ先端が閉口された筒状体を備えたものである。
【0023】また、本発明に係る他の2つのガイドワイ
ヤー挿入具は、注射筒に針部を接続する取付部の先端近
くから後端近傍の外側にバイパス状に設けられ、中空部
が取付部の内腔に気密状態で接続する筒状体を備えたも
のである。
【0024】そして、上記の本発明に係る穿刺針、留置
針及び3つのガイドワイヤー挿入具に備える各筒状体
は、内部の少なくとも一部が見えるだけの透明性を有
し、内径が0.1〜2mm好ましくは0.2〜0.8m
mの範囲内にある筒状体であることが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態
に係る穿刺針を示す斜視説明図である。この穿刺針は、
先端が閉口された筒状体11を、その中空部が図6に示
した従来型の穿刺針の雌ルアーアダプター3の内腔(図
示せず)に通じ、かつ雌ルアーアダプター3の外側に気
密に取付けた構成からなるものである。なお、1〜4
は、図6の従来例で説明した部品符号と同一又は相当物
であるので、その説明は省略する。
【0026】図1において、雌ルアーアダプター3及び
先端が閉口された筒状体11は、ポリカーボネート、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等の高分子材料かステンレ
ス鋼等の金属材料であって、一般に雌ルアーアダプター
として使用される材料の内から選択できる。しかし、本
発明の構成においては、前述のような血液の逆流や筒状
体の内部に入り込んだ血液面の振動状態等を見易くする
ために、少なくとも筒状体11の一部は筒の内部が見え
るだけの透明性を有していなければならない。従って、
筒状体11の全部を金属材料で形成することはできない
から、透明性の必要な部分は上記の高分子材料を使用す
る必要がある。
【0027】雌ルアーアダプター3及び筒状体11の接
合には、シアノアクリレート、エポキシ等の接着剤を用
いる方法、誘電加熱や誘導加熱による熱溶着、超音波溶
着、機械的に圧入する方法等の何れも使用できるが、気
密な接合である必要がある。そして、工業的な量産性を
考えると、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリス
チレン等の透明性を有する高分子材料を用いて雌ルアー
アダプター3及び筒状体11を同時に射出成型法で一体
形成するのが好ましい。
【0028】筒状体11は、雌ルアーアダプター3の先
端部近傍でできるだけ針1の後端に近い位置に取付けら
れるのが望ましい。また、血液の粘性を考慮して筒状体
11の内径は0.1〜2mm好ましくは0.2〜0.8
mmの間にあることが望ましい。筒状体11の肉厚は、
用いる材料固有の透明性に依存するが、一般には0.1
〜1mmの範囲にするのがよい。
【0029】筒状体11は、円筒状である必要はなく、
実用的な強度を確保するために、雌ルアーアダプター3
との接合部付近を円錐状に膨らませたり、血液の液面を
見易くするために筒状体11の肉厚を変えたりして、液
面が予想される位置をレンズ様にするような工夫を凝ら
してもよい。
【0030】ここで、本発明による穿刺針を用いて人体
の深部に位置する静脈を穿刺し、血管を確保する手技
(操作)について説明する。まず、術者は、自らの解剖
学的知識と経験から目標とする血管の走行を推測し穿刺
位置と穿刺方向、穿刺深さをイメージする。患者の血管
の走行に奇形が予想されるときや、危険性を軽減したい
ときには、事前に細い針で試し穿刺をすることもある。
次に、目標の血管を狙って穿刺針1と注射筒2を接続し
た状態で皮膚から人体の深部に向けて針1を刺していく
のであるが、この際、針1の先端が皮膚を貫通した直後
から注射器のプランジャー4を引き注射筒2及び針1の
内部を陰圧にし、この状態のまま針1を先に進める。
【0031】これは、針1の先端が血管内に入った際の
血液の逆流をより迅速、確実にするためである。実際人
体の深部に位置する例えば鎖骨下静脈や内頸静脈では、
大気圧より高くても10〜20mmHgであり、患者の
状態によっては大気圧より低い血圧しか得られないこと
もしばしばで、強制的に血液を逆流させるためにプラン
ジャー4を引いて注射筒2及び針1の内部を陰圧にする
操作は必須である。この操作があるために穿刺針は気密
であることが要求される。これが、筒状体11は、雌ル
アーアダプター3の先端部近傍に気密状態で取付けられ
なければならない所以である。そして、穿刺針の雌ルア
ーアダプター3及び注射筒2の内部に血液の逆流が見ら
れたら、針先端が血管内に位置しているものと判断し、
ガイドワイヤーの挿入又はカテーテル挿入のような次の
操作に移る。
【0032】さらに、上述の操作を行った場合の作用に
ついて説明する。本実施の形態の穿刺針の場合には、針
1と注射筒2を接続した状態で皮膚を穿刺、貫通させ注
射器のプランジャー4を引き、注射筒2及び針1の内部
を陰圧にしながら針1を先へ進めていく。そして、血管
内に針先が挿入されると同時に、そこが静脈内であれば
穿刺針の雌ルアーアダプター3及び注射筒2の内部に血
液の逆流が見られる。従って、術者は、穿刺針が目的の
静脈に穿刺され、正常に確保されたことを認識できる。
【0033】これに対し、動脈を穿刺した場合(これは
至って稀であるが)には、動脈の持つ高い血圧によって
逆流した血液の一部が筒状体11の中空部に入り込み、
さらに動脈の拍動すなわち血圧の変動が筒状体11の中
に入り込んだ血液に伝わり、その血液面が上下に振動す
るのが見られるようになる。従って、術者は、血液の逆
流を確認した瞬間に穿刺した血管が狙った静脈である
か、動脈を穿刺したのかを迅速に知ることができる。そ
して、動脈を穿刺したことを確認した場合は、直ちに穿
刺を中止して、速やかに適切な対応処置を施すことが可
能となる。
【0034】[第2の実施の形態]図2は本発明の第2
の実施の形態に係るプラスチック外套針を備えた留置針
組立体を示す斜視説明図である。図2において、この留
置針は、先端が閉口された筒状体11aを、その中空部
が図7に示した従来型のプラスチック外套針を備えた留
置針組立体の雌ルアーアダプター3の内腔に通じ、かつ
雌ルアーアダプター3の外側に気密に取付けた構成から
なるものである。なお、2〜6は、図7の従来例で説明
した部品符号と同一又は相当物であるので、その説明は
省略する。
【0035】また、以上のような構成の外に、図7で説
明したようにプラスチック外套針5が内套針6に被さっ
ているが、プラスチック外套針5は従来のものと同じも
のでよく、また内套針6は第1の実施の形態の金属製の
針1と同様に構成したものでよい。上記のような構成に
なるプラスチック外套針を備えた留置針を用いて穿刺を
行った場合も、第1の実施の形態の穿刺針の場合と同様
に、術者は、血液の逆流を確認した瞬間に穿刺した血管
が狙った静脈であるか、誤って動脈を穿刺したのかを迅
速に知ることができる。
【0036】[第3の実施の形態]図3は本発明の第3
の実施の形態に係るガイドワイヤー挿入具の一形態を示
す斜視説明図である。図3において、このガイドワイヤ
ー挿入具は、先端が閉口された筒状体11bを、その中
空部が図8に示した従来型のガイドワイヤー挿入具のセ
ーフガイドニードル本体7の内腔に通じ、かつセーフガ
イドニードル本体7の先端近傍の外側に気密に取付けた
構成からなるものである。なお、2,4〜10は、図8
の従来例で説明した部品符号と同一又は相当物であるの
で、その説明は省略する。
【0037】本構成からなるガイドワイヤー挿入具を用
いて血管を穿刺した場合も、前述の実施の形態の場合と
同様に、取付部を構成するセーフガイドニードル本体7
の先端近くに設けられた筒状体11bに血液が入り込む
か否か、あるいは入り込んだ血液の血液面が振動するか
否かを一瞬に観察して、その後の操作に入ることができ
る。
【0038】[第4の実施の形態]図4は本発明の第4
の実施の形態に係るガイドワイヤー挿入具の他の形態を
示す斜視説明図である。図4において、このガイドワイ
ヤー挿入具は、その中空部が、図8に示した従来型のガ
イドワイヤー挿入具のセーフガイドニードル本体7の内
腔に通じ、かつセーフガイドニードル本体7の先端近く
から後端近傍までの外側にバイパスされた筒状体12を
気密に設けた構成からなるものである。なお、2,4〜
10は、図8の従来例で説明した部品符号と同一又は相
当物であるので、その説明は省略する。
【0039】本構成からなるガイドワイヤー挿入具を用
いて血管を穿刺した場合も、前述の3つの実施の形態の
場合と同様に、取付部を構成するセーフガイドニードル
本体7に設けられたバイパス型の筒状体11bに血液が
入り込むか否か、あるいは入り込んだ血液の血液面が振
動するか否かを一瞬に観察して、その後の操作に入るこ
とができる。そして、本構成は筒状体12を取付部を構
成するセーフガイドニードル本体7に沿わして設け、図
3の実施の形態のものより筒状体の出っ張りをなくし、
かつ使い易さをよくしたものである。
【0040】[第5の実施の形態]図5は本発明の第5
の実施の形態に係るガイドワイヤー挿入具の別の形態を
示す斜視説明図である。図5において、このガイドワイ
ヤー挿入具は、その中空部が、図8に示した従来型のガ
イドワイヤー挿入具のセーフガイドニードル本体7の内
腔に通じ、かつセーフガイドニードル本体7の先端近く
からサイドポート10の後端近傍までの外側にバイパス
された筒状体12を気密に設けた構成からなるものであ
る。なお、2,4〜10は、図8の従来例で説明した部
品符号と同一又は相当物であるので、その説明は省略す
る。
【0041】本構成からなるガイドワイヤー挿入具を用
いて血管を穿刺した場合も、前述の4つの実施の形態の
場合と同様に、取付部を構成するセーフガイドニードル
本体7に設けられたバイパス型の筒状体12aに伏流し
てきた血液が入り込むか否か、あるいは入り込んだ血液
の血液面が振動するか否かを一瞬に観察して、その後の
操作に入ることができる。そして、本構成は筒状体12
aをサイドポート10に沿わして設け、図4の実施の形
態のものよりさらに見映えをよくしたものである。
【0042】なお、上述の第4及び第5の実施の形態に
おいて設けられるバイパス型の筒状体12,12aにお
いても、その構造・サイズの概要は先端が閉口された筒
状体11,11a,11bと同様で、透明性のある高分
子材料を用いて、内径を0.1〜2mm好ましくは0.
2〜0.8mmの範囲に、肉厚は0.1〜1mmの範囲
にするのが好適である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明に係る金属製の穿刺
針、プラスチック外套針を備えた留置針及びガイドワイ
ヤー挿入具によれば、上記各器具の各雌ルアーアダプタ
ー、取付部に先端が閉口された筒状体や、バイパス状の
筒状体を設けたので、針と注射筒を接続したまま皮膚を
穿刺し、貫通させた注射筒のぷらんじゃーを引き、注射
筒及び針の内部を陰圧にしながら針を先に進め、血管内
に針先が挿入された途端に、特に、前記の筒状体を介し
て血液の逆流状態が目視・観察できるようになった。こ
のため、術者は血液の逆流を確認した瞬間に、穿刺した
血管が狙った静脈であるか、動脈を穿刺したのかを迅速
に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る金属製の穿刺
針を示す斜視説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るプラスチック
外套針を備えた留置針組立体を示す斜視説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るガイドワイヤ
ー挿入具の一形態を示す斜視説明図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るガイドワイヤ
ー挿入具の他の形態を示す斜視説明図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るガイドワイヤ
ー挿入具の別の形態を示す斜視説明図である。
【図6】従来の金属製穿刺針を示す斜視説明図である。
【図7】従来のプラスチック外套針を備えた留置針を示
す斜視説明図である。
【図8】従来のガイドワイヤー挿入具を示す斜視説明図
である。
【符号の説明】
1 針 2 注射筒 3 雌ルアーアダプター 4 プランジャー 5 プラスチック外套針 6 内套針 7 セーフガイドニードル本体 8 注射針 9 弁体 10 サイドポート 11,11a,11b,12,12a 筒状体
フロントページの続き (72)発明者 牧野 英介 東京都渋谷区千駄ケ谷五丁目27番7号 日 本ブランズウイックビルディング5階 日 本シャーウッド株式会社内 (72)発明者 蟹江 信篤 東京都渋谷区千駄ケ谷五丁目27番7号 日 本ブランズウイックビルディング5階 日 本シャーウッド株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼製の穿刺針と注射筒とを接
    続する雌ルアーアダプターの外側に設けられ、中空部が
    前記雌ルアーアダプターの内腔に気密状態で接続しかつ
    先端が閉口された筒状体を備えたことを特徴とするそそ
    穿刺針。
  2. 【請求項2】 内套針に接合されているプラスチック外
    套針と注射筒とを接続する雌ルアーアダプターの外側に
    設けられ、中空部が前記雌ルアーアダプターの内腔に気
    密状態で接続しかつ先端が閉口された筒状体を備えたこ
    とを特徴とするプラスチック外套針を備えた留置針。
  3. 【請求項3】 注射筒に針部を接続する取付部の先端近
    傍の外側に設けられ、中空部が前記取付部の内腔に気密
    状態で接続しかつ先端が閉口された筒状体を備えたこと
    を特徴とするガイドワイヤー挿入具。
  4. 【請求項4】 注射筒に針部を接続する取付部の先端近
    くから後端近傍の外側にバイパス状に設けられ、中空部
    が前記取付部の内腔に気密状態で接続する筒状体を備え
    たことを特徴とするガイドワイヤー挿入具。
  5. 【請求項5】 備える筒状体は、内部の少なくとも一部
    が見えるだけの透明性を有し、内径が0.1〜2mm好
    ましくは0.2〜0.8mmの範囲内にある筒状体であ
    ることを特徴とする請求項1記載の穿刺針。
  6. 【請求項6】 備える筒状体は、内部の少なくとも一部
    が見えるだけの透明性を有し、内径が0.1〜2mm好
    ましくは0.2〜0.8mmの範囲内にある筒状体であ
    ることを特徴とする請求項2記載のプラスチック外套針
    を備えた留置針。
  7. 【請求項7】 備える筒状体は、内部の少なくとも一部
    が見えるだけの透明性を有し、内径が0.1〜2mm好
    ましくは0.2〜0.8mmの範囲内にある筒状体であ
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のガイド
    ワイヤー挿入具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005530560A (ja) * 2002-06-21 2005-10-13 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 誘導針/カテーテルアセンブリ内のフラッシュバックを制御する方法およびそのための装置
US8287499B2 (en) 2010-04-30 2012-10-16 Tyco Healthcare Group Lp Syringe and catheter set comprising same

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