JPH1016541A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH1016541A
JPH1016541A JP8167510A JP16751096A JPH1016541A JP H1016541 A JPH1016541 A JP H1016541A JP 8167510 A JP8167510 A JP 8167510A JP 16751096 A JP16751096 A JP 16751096A JP H1016541 A JPH1016541 A JP H1016541A
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JP
Japan
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rotor
magnetic flux
viscous heater
viscous
electromagnetic clutch
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JP8167510A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Takashi Ban
孝志 伴
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Tatsuyuki Hoshino
辰幸 星野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to DE19727252A priority patent/DE19727252C2/de
Publication of JPH1016541A publication Critical patent/JPH1016541A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/18Heater

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビスカスヒータの駆動状況を常時監視し、その
駆動機構に異常が生じた場合には直ちに当該ヒータを外
部動力の伝達系統から切り放し可能とする。 【解決手段】駆動軸12と一体回転可能な円板状のロー
タ13の周縁部に、等角度間隔にて複数の窓孔13aを
形成する。各窓孔13aと対向するように後部ハウジン
グ2に磁気センサ51を取り付ける。駆動軸12は電磁
クラッチ40を介して外部駆動源と選択的に連結され
る。電磁クラッチ40からの漏れ磁束によってヒータ内
に形成される閉磁路は、ロータ13及び磁気センサ51
を通る。ロータ13の正常回転時には各窓孔13aによ
る磁束の撹乱が周期的となり、それに応じて磁気センサ
51はパルス信号を出力する。ロータ駆動系に異常が生
じロータ13の回転が停止した場合、各窓孔13aによ
る磁束の撹乱がなくなりパルス信号が途絶するため、駆
動軸12を外部駆動源から切り放す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に区
画された発熱室に粘性流体を収納すると共に、ロータの
回動による前記粘性流体の剪断作用に基づいて発生した
熱を、同じくハウジング内に区画された放熱室を流れる
循環流体に熱交換するビスカスヒータに関する。特に、
電磁クラッチを介して外部駆動源と選択的に連結可能な
回転組付け体を備えており、前記ロータが当該回転組付
け体の一部を構成しているビスカスヒータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車載用の補助熱源として、車両のエンジ
ンの駆動力を利用するビスカスヒータが注目されてい
る。かかるビスカスヒータはそのハウジング内に、エン
ジンからの駆動力で回転する駆動軸と、その駆動軸に作
動連結されたロータとを備えている。ハウジング内に区
画された発熱室内にはロータが収納されると共に所要量
の粘性流体が充填されており、発熱室の内壁面とロータ
の外面との間隙に介在される粘性流体を前記ロータが剪
断することで、流体摩擦に基づく熱が発生する。
【0003】ビスカスヒータの駆動軸はプーリと直結
し、あるいは、電磁クラッチ機構を介して当該プーリと
つながれる。同様に、当該ビスカスヒータ以外の車両用
補機類及び駆動源としてのエンジンもそれぞれのプーリ
を有しており、これらのプーリに動力伝達ベルトが掛装
されている。この動力伝達ベルトを介して、エンジンか
らビスカスヒータその他の補機類に動力が分配される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビスカ
スヒータの駆動機構に何らかの不具合が生じ、前記駆動
軸及びロータがロック状態に陥った場合、動力伝達ベル
トの周回走行にもかかわらず、当該ビスカスヒータに対
応するプーリが従動回転できなくなる。この場合、当該
プーリと動力伝達ベルトとの間で空滑りを生じ、かかる
空滑りに基づく振動が他の補機類に伝達されることとな
り、車両の騒音源となってしまう。
【0005】本発明の目的は、ビスカスヒータの駆動状
況を常時監視し、その駆動機構に異常が生じた場合には
直ちに当該ビスカスヒータを外部動力の伝達系統から切
り放し可能なビスカスヒータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジング内に区画された発熱室に粘性流体を収納すると共
に、電磁クラッチを介して外部駆動源と選択的に連結可
能な回転組付け体を備えており、当該回転組付け体の一
部を構成するロータによる前記粘性流体の剪断作用に基
づいて発生した熱を、前記ハウジング内に区画された放
熱室を流れる循環流体に熱交換するビスカスヒータにお
いて、前記回転組付け体の一部に設けられると共に、前
記電磁クラッチからの漏れ磁束が少なくとも前記回転組
付け体を経由して形成する閉磁路を前記回転組付け体の
回転に伴って横断し、当該閉磁路に沿った磁束に変化を
生じさせる磁束撹乱手段と、前記閉磁路に沿って設けら
れ、前記磁束撹乱手段による磁束の変化を検知して当該
変化に応じた信号を出力する磁束変化検知センサとを備
えたことをその要旨とする。
【0007】この発明によれば、ロータを含む回転組付
け体が電磁クラッチを介して外部駆動源と連結され、当
該回転組付け体が正常回転する限り、回転組付け体の一
部に設けられた磁束撹乱手段は前記漏れ磁束の閉磁路を
一定の規則性をもって横断する。例えば、回転組付け体
が正常に定速(等角速度)回転している場合には、磁束
撹乱手段は一定の周期で前記閉磁路を横断する。これに
伴い、閉磁路に沿った磁束も一定の規則性をもって撹乱
され、それに応じて磁束密度を変化させる。従って、磁
束変化検知センサによって検知された磁束の変化が予期
された規則性の範囲内にある限り、回転組付け体が正常
に回転していると判断される。
【0008】これに対し、ビスカスヒータの駆動機構に
何らかの不具合が生じた場合には、回転組付け体の回転
が異常となり(停止する場合を含む)、磁束撹乱手段が
前記閉磁路を横断する際の規則性が保たれなくなる。さ
すれば、磁束変化検知センサによって検知される磁束の
変化が予期された規則性の範囲を逸脱することとなり、
磁束変化検知センサからの信号の乱れによってビスカス
ヒータの駆動機構に異常が生じたと知ることができる。
【0009】請求項2のビスカスヒータは、前記磁束変
化検知センサからの信号に基づいて前記電磁クラッチの
作動を制御する制御手段を更に備えてなることをその要
旨とする。この場合、制御手段により、電磁クラッチは
ビスカスヒータの異常の状況に応じて適切に作動制御さ
れる。
【0010】請求項3のビスカスヒータによれば、前記
磁束変化検知センサは周期的な磁束の変化に応じてパル
ス信号を出力し、前記制御手段は当該パルス信号の状態
に基づいて前記回転組付け体の回動異常を察知して前記
電磁クラッチを介しての前記回転組付け体と前記外部駆
動源との連結及び遮断を制御する。
【0011】請求項4のビスカスヒータによれば、前記
回転組付け体は前記ロータの他に少なくとも駆動軸及び
クラッチ板を含んでなる。この場合、クラッチ板が当該
回転組付け体と電磁クラッチ及び外部駆動源との選択的
な連結を円滑に実現する。
【0012】請求項5〜8は、前記磁束撹乱手段の好ま
しい態様をより具体的に示す。磁束撹乱手段は、前記ロ
ータに設けられた少なくとも一つの孔であり(請求項
5)、前記ロータに設けられた少なくとも一つの切り欠
き部であり(請求項6)、前記ロータに設けられた少な
くとも一つの凹部であり(請求項7)、前記ロータ内に
埋設された少なくとも一つの磁石である(請求項8)。
【0013】特に、前記磁束撹乱手段がロータに設けら
れた孔又は切り欠き部である場合には、これらの孔又は
切り欠き部を経由してロータの周囲の粘性流体が容易に
循環可能となるため、ロータの周囲における粘性流体の
圧力分布が極力均等化され、ロータ及びそれを含む回転
組付け体の回転動作が安定化する。尚、各磁束撹乱手段
の更に詳しい作用効果上の特徴は、後述する発明の実施
の形態によって明らかとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両の暖房装置に
組み込まれるビスカスヒータに具体化した実施形態を図
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図1に示すように、前部ハウジング1と後
部ハウジング2との間には、熱伝導性に優れた区画板3
が介在されており、前部ハウジング1及び後部ハウジン
グ2は複数本の鉄製のボルト4によって区画板3に締め
付け接合されている。
【0016】前部ハウジング1の後端側に設けられた凹
部は、区画板3の平坦な前端面と共に発熱室5を形成し
ている。区画板3の後端側外周部と後部ハウジング2と
の間には、発熱室5に隣接する放熱室としてのウォータ
ジャケット6が区画されている。後部ハウジング2の後
部外側には、入水ポート7と出水ポート8とが設けられ
ている。入水ポート7は、車両内に設けられた暖房回路
(図示略)からウォータジャケット6に循環流体として
の循環水を取り入れる。当該循環水はウォータジャケッ
ト6内を周り巡った後、出水ポート8から前記暖房回路
に送り出される。こうして、ウォータジャケット6は車
両の暖房回路と共に循環水の循環経路を構成している。
【0017】区画板3の後端側内周部と後部ハウジング
2との間には、貯留室としての副オイル室9が区画され
ている。区画板3には、回収通路14及び供給通路15
が穿設され、これら通路14及び15は副オイル室9と
発熱室5とを連通する。
【0018】前部ハウジング1には、軸受装置としての
ラジアルベアリング11を介して駆動軸12が回動可能
に支承されている。また、前部ハウジング1内には、発
熱室5に隣接して軸封装置としてのオイルシール10が
設けられ、これにより、発熱室5内に駆動軸12の後端
部(内端部)を収納しつつ、発熱室5及び副オイル室9
を気密な内部空間としている。駆動軸12の当該内端部
には、発熱室5内に収納される円板形状で鉄製のロータ
13が止着されている。
【0019】発熱室5及び副オイル室9内には、粘性流
体としてのシリコーンオイルFが所要量満たされてい
る。回収通路14の副オイル室9側の出口は、副オイル
室9内の粘性流体Fの液面よりも上方に位置し、供給通
路15の副オイル室9側の入口は当該液面よりも下方に
位置する。回収通路14はロータ13の外周側に対応す
るようにロータ13の回転中心から離れた位置にある。
駆動軸12及びロータ13の一体回転に伴い、発熱室5
の内壁面とロータ13の外面との隙間には、表面張力に
基づいてシリコーンオイルが満遍なく介在される。ロー
タ13の回転と共に、発熱室5内の粘性流体Fの一部が
回収通路14から副オイル室9へ戻される一方、副オイ
ル室9内の粘性流体Fが当該粘性流体の自重も手伝って
供給通路15から発熱室5へ供給され、発熱室5と副オ
イル室9との間において一定レートでの粘性流体Fの入
れ替えが生ずる。
【0020】駆動軸12の外端部及び前部ハウジング1
から前方に突設された支持筒部16の近傍には、電磁ク
ラッチ40が設けられている。電磁クラッチ40は、ア
ンギュラベアリング42を介して支持筒部16上に回転
可能に支持されたプーリ41と、駆動軸12の外端部に
止着された支持リング43上にスライド可能に設けられ
た円板形状のクラッチ板44とを備えている。クラッチ
板44の背面側には、板バネ45が配設されている。板
バネ45は、その略中央部において支持リング43に固
定されると共に、その外端部(図1では上下両端部)は
クラッチ板44の外周部に対しリベット等で連結されて
いる。クラッチ板44の正面は、プーリ41の側端面4
1aと対向しており、当該プーリ側端面41aがもう一
つのクラッチ板としての役目を果たす。尚、駆動軸1
2,ロータ13,支持リング43,クラッチ板44及び
板バネ45は、一体回転可能な回転組付け体を構成す
る。
【0021】プーリ41は、動力伝達ベルト(図示略)
を介して、当該ビスカスヒータ以外の補機類と共に、外
部駆動源としての車両のエンジンに作動連結される。ま
た、前部ハウジング1には環状のソレノイドコイル46
が支持されている。当該ソレノイドコイル46は、プー
リ41の外周部とアンギュラベアリング42との間にお
いてプーリ41内に入り込むように配置されており、プ
ーリ側端面41aを通してクラッチ板44に電磁力を及
ぼす。
【0022】ソレノイド通電スイッチ47のONによっ
て電磁クラッチ40のソレノイドコイル46が通電され
ると、その電磁力により、図2に示すようにクラッチ板
44が板バネ45のバネ力に抗してプーリ41の側端面
41aに吸引接合される。クラッチ板44とプーリ41
との接合により、プーリ41の回転(即ちエンジンの回
転駆動力)がクラッチ板44及び支持リング43を介し
て駆動軸12に伝達され、ロータ13が回転される。ロ
ータ13の回転に伴い、シリコーンオイルが発熱室5の
内壁面とロータ13の外面との間隙で剪断されて発熱す
る。この熱は区画板3を介してウォータジャケット6内
の循環水に熱交換され、当該加熱循環水が暖房回路(図
示略)を介して車室内の暖房に供される。
【0023】ソレノイド通電スイッチ47のOFFによ
ってソレノイドコイル46への通電が停止されると、電
磁力が消失し、図1に示すようにクラッチ板44が板バ
ネ45のバネ力によってプーリ41の側端面41aから
離間し、プーリ41から駆動軸12への動力伝達が遮断
されてロータ13によるシリコーンオイルの剪断が停止
される。
【0024】図1及び図4に示すように、後部ハウジン
グ2に穿設された収納凹部17内には、磁束変化検出セ
ンサとしての磁気センサ51が取り付けられている。収
納凹部17は図1の上側ボルト4に近接して設けられて
おり、又、磁気センサ51はボルト4と略平行に配置さ
れている。磁気センサ51は、棒状部52及び取付ヘッ
ド部53からなる鉄製のセンサ本体と、当該センサ本体
の棒状部52に螺旋状に巻回された信号線54とを備え
ている。信号線54は、増幅回路55を介してクラッチ
コントローラ56に接続され、クラッチコントローラ5
6はソレノイド通電スイッチ47に接続されている。
【0025】クラッチコントローラ56は、アナログ入
力信号をデジタル化するA/D変換回路を含む入出力イ
ンターフェイスや、CPU等の演算処理回路を備えた制
御ユニットであり、デジタルデータを判定・処理する所
要のプログラムに基づいて作動する。尚、本実施形態で
は、ソレノイド通電スイッチ47及びクラッチコントロ
ーラ56が、電磁クラッチ40の作動を制御する制御手
段を構成する。
【0026】図1及び図3に示すように、円板状ロータ
13の周縁部には、磁束撹乱手段としての複数の窓孔1
3aが貫設されている。これらの窓孔13aは、ロータ
13の中心から等距離の位置に等角度間隔で配置されて
いる。ロータ13の中心から各窓孔13aまでの距離
は、ロータ13及び駆動軸12の軸芯から磁気センサ5
1の配設位置までの距離にほぼ等しい。従って、ロータ
13の回転時には、各窓孔13aが磁気センサ51の正
面側を順次横切ることとなる。
【0027】ソレノイド通電スイッチ47のONによっ
てソレノイドコイル46が通電されると、ソレノイドコ
イル46がクラッチ板44の吸引磁力を生ずる(図
2)。その一方で、電磁クラッチ40から漏れた磁束
は、駆動軸12、ロータ13、磁気センサ51の棒状部
52及び取付ヘッド53、その後ボルト4を経てソレノ
イドコイル46に回帰する閉じた磁路を形成する。この
状態において、ロータ13が定速回転する間、ロータ1
3に貫設された各窓孔13aが磁気センサ51の正面側
を周期的に横切ることとなる。即ち、ロータ13を貫通
する各窓孔13aと、ロータの外周肉部とが、前記閉磁
路の一部を交互に横切ることとなる。貫通孔と肉部とが
交互に閉磁路を横切るたびに、閉磁路に沿った磁束が規
則的に撹乱され、少なくとも磁気センサ51の近傍にお
いて、その磁束密度には極めて明確な周期変化が生じ
る。従って、かかる磁束の周期変化に基づいて、磁気セ
ンサ51は一定周期のパルス電圧信号PSを出力する。
【0028】磁気センサ51からのパルス電圧信号PS
は、増幅回路55を介してクラッチコントローラ56に
提供され、クラッチコントローラ56はパルス電圧信号
PSの状態変化に応じてソレノイド通電スイッチ47を
ON/OFF制御する。例えば、ソレノイド通電スイッ
チ47がON状態であるにもかかわらず、パルス電圧信
号PSにおける単位時間当たりのパルス数が所定の判定
値を下回った場合(パルス信号PSが途絶した場合を含
む)には、ロータ13又はその駆動系統のいずれかに何
らかの異常が生じたものとみなし、直ちにソレノイド通
電スイッチ47をOFFに切り換え、駆動軸12とプー
リ41との連結を遮断する。
【0029】一方、単位時間当たりのパルス数が前記所
定の判定値以上でかつ許容パルス数範囲にある限り、ロ
ータ13及びその駆動系統の作動状況は正常とみなさ
れ、クラッチコントローラ56はソレノイド通電スイッ
チ47をON状態に維持し、プーリ41及び電磁クラッ
チ40を介してエンジンの駆動力を駆動軸12に伝達し
続ける。
【0030】以下に、本実施形態の効果を列挙する。 (イ)磁気センサ51からのパルス電圧信号PSに基づ
きロータ13のロックや回転異常を検知した場合に、電
磁クラッチ40を遮断して当該ヒータの駆動軸12をプ
ーリ41から切り離すことができる。このため、ビスカ
スヒータと共にロック状態等に陥ったプーリ41上で動
力伝達ベルトが空滑りすることを未然に防止し、動力伝
達ベルトに伝達される異常振動を抑制することができ
る。
【0031】(ロ)ロータ13は鉄製であるため、電磁
クラッチ40からの漏れ磁束によってロータ13が容易
に磁化される。このため、前記閉磁路における漏れ磁束
の磁束密度を高めることができ、パルス電圧信号PSの
電圧振幅を大きくすることができる。このことは、クラ
ッチコントローラ56内のA/D変換回路が、電圧信号
PSのHレベルとLレベルとを明確に判別することを容
易ならしめ、電磁クラッチ40の制御系統の信頼性を高
めることに貢献する。
【0032】(ハ)ロータ本体を貫通する各窓孔13a
を介して、ロータ13の右側と左側との粘性流体が容易
に行き来することができる。このため、ロータ13の左
右で粘性流体の圧力差を生じなくなり、ロータ13の安
定回転が可能となる。また、各窓孔13aの形成に伴
い、ロータ本体の両面には円形のエッジが複数設けられ
ることになる。これらのエッジは、粘性流体の剪断作用
を高め、発熱効率の向上に大きく貢献する。更に、前記
各窓孔13aは、粘性流体中に不可避的に混入された空
気等を収容することができ、発熱有効面積の効率的な活
用が可能となる等、暖房装置としての効用を高める。
【0033】(ニ)後部ハウジング2に磁気センサ51
を設ける一方、ロータ13には比較的加工の容易な窓孔
13aを形成するにとどめたので、ロータ13の構成は
何等複雑化しない。従って、ロータ13の製造コストの
上昇を必要最小限度にとどめることができる。
【0034】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば次のような態様にて実施することも
可能である。 (a) 前記ロータ13の窓孔13aに代えて、図5に
示すように、ロータ13の外周縁側に開口した複数の切
り欠き部31を磁束撹乱手段として形成すること。この
場合、ロータ13の回転に伴って各切り欠き部31が磁
気センサ51の正面側を横切り、窓孔13aと同様の作
用及び効果を奏することができる。また、この切り欠き
部31を介してロータ13の表側と裏側とが連通し、ロ
ータ13の周囲における粘性流体の圧力分布の均一化を
容易に達成することができる。
【0035】(b) 図6(A)及び(B)に示すよう
に、前記ロータ13の各窓孔13aの位置において、ロ
ータ13の表面及び裏面側にそれぞれ開口した凹部32
a,32bを磁束撹乱手段として形成すること。背中合
わせに一対の凹部32a,32bが設けられた各部位
は、ロータ本体部の肉厚に比して相対的に肉薄となる。
この場合でも、ロータ13の回転と共に、その肉厚に応
じて前記閉磁路内の磁束を撹乱する作用を発揮できるこ
とに変わりはない。それ故、前記貫通窓孔13aの場合
と同じく、ロータ13の回転に応じて磁気センサ51周
辺での磁束に周期変化を生じさせることができる。
【0036】(c) 図7に示すように、ロータ13の
前記各窓孔13a内に、磁束撹乱手段としての磁石33
を埋設すること。この場合でも、前記実施形態と同様の
作用及び効果を奏することができる。更に、磁石33は
ソレノイドコイル46が作り出す漏れ磁束を強化させる
ことができるため、磁気センサ51の応答性を向上させ
ることができる。
【0037】(d) 図8に示すように、ロータ13の
中心に近い位置に磁束撹乱手段としての窓孔13aを配
置すると共に、その窓孔13aと対向するように磁気セ
ンサ51の取り付け位置を変更すること。尚、この着想
を更に押し進め、駆動軸12の後端部外周に、磁束撹乱
手段(例えば凹部)を形成してもよい。
【0038】(e) 磁気変化検知センサをロータ13
の外周側付近に設けたり、ボルト4等に設けること。ボ
ルト4等を利用する場合、信号線54をボルト4の頭に
巻回し、その頭をソレノイドコイル46側に配置すれ
ば、該ボルトを鉄芯(棒状部52)とすることができ、
部品点数の削減が図れると共に組み付け性の向上を図る
ことができる。また、ソレノイドコイル46とロータ1
3との間に該磁気変化検知センサを配置させれば、閉磁
路のループ距離を短くすることができ、該センサの応答
性を向上させることができる。
【0039】尚、本明細書で言う「粘性流体」とは、ロ
ータの剪断作用を受けて流体摩擦に基づく熱を発生する
あらゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や半
流動体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限定
されるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項に記載の
ビスカスヒータによれば、電磁クラッチからの漏れ磁束
が形成する閉磁路を、回転組付け体に設けた磁束撹乱手
段に横切らせ、それに基づく磁束の変化を磁束変化検知
センサで検知してビスカスヒータの駆動状況を常時監視
することとした。従って、ビスカスヒータの駆動機構に
異常が生じた場合には直ちに当該ビスカスヒータを外部
動力の伝達系統から切り放すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従うビスカスヒータの縦断
面図。
【図2】クラッチ連結状態でのビスカスヒータの縦断面
図。
【図3】ロータの全体正面図。
【図4】磁気センサの取り付け状態を示す要部断面図。
【図5】ロータの別例の部分正面図。
【図6】ロータの別例を示し、(A)はその部分正面
図、(B)はX−X線での部分断面図。
【図7】ロータの別例の部分断面図。
【図8】磁気センサの取り付け状態等の別例を示す要部
断面図。
【符号の説明】
1…前部ハウジング、2…後部ハウジング、5…発熱
室、6…放熱室としてのウォータジャケット、12…駆
動軸、13…ロータ、13a…窓孔(磁束撹乱手段)、
31…切り欠き部(磁束撹乱手段)、32a,32b…
凹部(磁束撹乱手段)、33…磁石(磁束撹乱手段)、
40…電磁クラッチ、43…支持リング、44…クラッ
チ板、45…板バネ(12,13,43,44,45は
回転組付け体を構成する)、47…ソレノイド通電スイ
ッチ、51…磁束変化検知センサとしての磁気センサ、
56…クラッチコントローラ(47,56は制御手段を
構成する)、F…粘性流体としてのシリコーンオイル、
PS…パルス電圧信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 辰幸 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に区画された発熱室に粘性
    流体を収納すると共に、電磁クラッチを介して外部駆動
    源と選択的に連結可能な回転組付け体を備えており、当
    該回転組付け体の一部を構成するロータによる前記粘性
    流体の剪断作用に基づいて発生した熱を、前記ハウジン
    グ内に区画された放熱室を流れる循環流体に熱交換する
    ビスカスヒータにおいて、 前記回転組付け体の一部に設けられると共に、前記電磁
    クラッチからの漏れ磁束が少なくとも前記回転組付け体
    を経由して形成する閉磁路を前記回転組付け体の回転に
    伴って横断し、当該閉磁路に沿った磁束に変化を生じさ
    せる磁束撹乱手段と、 前記閉磁路に沿って設けられ、前記磁束撹乱手段による
    磁束の変化を検知して当該変化に応じた信号を出力する
    磁束変化検知センサとを備えてなるビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記磁束変化検知センサからの信号に基
    づいて前記電磁クラッチの作動を制御する制御手段を更
    に備えてなる請求項1に記載のビスカスヒータ。
  3. 【請求項3】 前記磁束変化検知センサは周期的な磁束
    の変化に応じてパルス信号を出力し、前記制御手段は前
    記パルス信号の状態に基づいて前記回転組付け体の回動
    異常を察知して前記電磁クラッチを介しての前記回転組
    付け体と前記外部駆動源との連結遮断を制御する請求項
    2に記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】 前記回転組付け体は、前記ロータの他
    に、少なくとも駆動軸及びクラッチ板を含んでなる請求
    項1〜3のいずれか一項に記載のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】 前記磁束撹乱手段は、前記ロータに設け
    られた少なくとも一つの孔である請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】 前記磁束撹乱手段は、前記ロータに設け
    られた少なくとも一つの切り欠き部である請求項1〜4
    のいずれか一項に記載のビスカスヒータ。
  7. 【請求項7】 前記磁束撹乱手段は、前記ロータに設け
    られた少なくとも一つの凹部である請求項1〜4のいず
    れか一項に記載のビスカスヒータ。
  8. 【請求項8】 前記磁束撹乱手段は、前記ロータ内に埋
    設された少なくとも一つの磁石である請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載のビスカスヒータ。
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