JPH10164597A - 符号化方法およびその方法を用いた符号化装置 - Google Patents

符号化方法およびその方法を用いた符号化装置

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JPH10164597A
JPH10164597A JP32407796A JP32407796A JPH10164597A JP H10164597 A JPH10164597 A JP H10164597A JP 32407796 A JP32407796 A JP 32407796A JP 32407796 A JP32407796 A JP 32407796A JP H10164597 A JPH10164597 A JP H10164597A
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JP32407796A
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Mayumi Niwa
真裕美 丹羽
Ten Urano
天 浦野
Noburo Ito
修朗 伊藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG符号化装置では送信バッファが容易
に溢れた。 【解決手段】 符号化装置100では、通常のDCT部
6、量子化部8、可変長符号化部10、送信バッファ1
2の経路に、第一マスク回路54が介挿されている。ま
た、動きベクトル情報34にも第二マスク回路56が設
けられている。送信バッファ12が溢れそうになったと
き、第一マスク回路12で量子化データをすべてゼロマ
スクし、第二マスク回路56で動きベクトルをすべてゼ
ロベクトルにする。これらのデータは可変長符号化で短
い固定長データに変換されるため、符号化データの総量
が減る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は符号化方法とその
方法を用いた符号化装置に関する。この発明は、一例と
してMPEG符号化装置(エンコーダ)に適用できる。
【0002】
【従来の技術】国際符号化標準MPEGに代表されるよ
うに、動画像などのデータを圧縮して符号化し、CD−
ROMなど各種記憶媒体に格納して提供する技術が進展
しつつある。今日、いろいろなメーカーがマルチメディ
ア関連機器の開発、商品化に注力しており、MPEGに
準拠した商品の市場導入を図っている。従来一般的なM
PEGの符号化装置を説明するために、まずMPEGの
ピクチャを概説する。
【0003】MPEGでは、画像の表示単位であるフレ
ームがピクチャと呼ばれている。ピクチャにはI、P、
Bの三種類がある。Iピクチャ(フレーム内符号化ピク
チャ)は自フレーム内で閉じた符号化が行われるもの
で、復号には他のピクチャの参照が要らない。Pピクチ
ャ(フレーム間順方向予測符号化ピクチャ)は順方向予
測の対象画像で、その復号には過去再生画像のみを要す
る。Bピクチャ(双方向予測符号化ピクチャ)は双方向
予測の対象画像で、再生順序では後にくるI、Pピクチ
ャも参照される。Iピクチャはイントラ符号化ピクチ
ャ、PとBピクチャはインター符号化ピクチャともよば
れる。
【0004】図5はGOP(グループ・オブ・ピクチャ
ズ)とよばれるピクチャ群の構成図である。同図に示す
15枚のピクチャはこの順に撮影されたものと考えてよ
く、これら15枚のピクチャによって、ひとつの予測処
理単位が形成される。すなわち、P、Bピクチャであっ
ても、その参照先のピクチャを同一のGOP内に限るこ
とにより、GOPをランダムアクセスの最小単位として
いる。同図では、予測方向を矢印で示している。実際に
GOPを符号化するとき、Bピクチャよりも後に入力さ
れるIまたはPピクチャの内容を知る必要があるため、
例えば、I2ピクチャはB0、B1ピクチャの先に符号
化装置で符号化される。
【0005】MPEGでは、各ピクチャはマクロブロッ
クという領域の集合で形成される。マクロブロックにも
イントラとインターの二種類があり、前者はそのフレー
ム内で閉じた符号化がなされるが、後者は基準となる他
のピクチャの参照が必要である。Iピクチャはイントラ
マクロブロックのみから構成され、P、Bピクチャは通
常インターマクロブロックから構成されるが、イントラ
マクロブロックを含むこともある。符号化に際し、P、
Bピクチャのインターマクロブロックのデータは、参照
ピクチャのいずれかの領域のデータからの差分で記述さ
れる。
【0006】図6は符号化装置から出力されるデータス
トリーム構成を示す図である。同図のごとく、各種ヘッ
ダ情報を格納するシーケンスヘッダSHとGOPが交互
に出力される。GOPには符号化順に従ってI2、B
0、B1…のピクチャが格納されている。この図ではI
2ピクチャのデータが大きいなど、各ピクチャのデータ
サイズが異なるが、その理由は、後述のごとく可変長符
号化にある。
【0007】以上の予備知識をもとに、従来一般的なM
PEG符号化装置を図7の構成図を用いて説明する。同
図のごとく符号化装置2はまず、圧縮と符号化全般を制
御する符号化制御部4と、カメラ映像等のビデオ入力に
対して離散コサイン変換(Discreet CosineTransformat
ion、以下DCTという)を施すDCT部6と、DCT
後のデータを量子化する量子化部8と、量子化されたデ
ータ(以下、量子化データという)を受け取り、そのデ
ータを符号化する可変長符号化部10と、動きベクトル
情報34を生成する動き補償部14をもつ。動き補償部
14は、逆量子化部、逆DCT部、ブロックマッチング
部(図示せず)を内蔵し、外部には、双方向予測のため
に参照すべきピクチャを格納する参照ピクチャメモリ1
6をもつ。例えば、Iピクチャとして符号化すべきビデ
オ入力があったとき、動き補償部14はそのビデオ入力
を逆量子化と逆DCTによっていったんもとの映像に戻
した後、これを参照ピクチャメモリ16に格納してお
く。つぎにPピクチャとして符号化すべきビデオ入力が
あったとき、先ほどのIピクチャとの間でブロックマッ
チングを行い、マクロブロックごとに動きベクトルを算
出する。この動きベクトルに従ってIピクチャから必要
な領域を切り出して差分器20に与える。ここで差分映
像が生成され、Pピクチャは差分映像としてDCT以下
の処理を受ける。差分映像はDCT、量子化を受けるた
め、動き補償部14は逆量子化と逆DCTによって差分
映像を再現し、これに先のIピクチャを足し、映像とし
て意味をもつPピクチャを生成する。このPピクチャは
以降のピクチャから参照されるため、参照ピクチャメモ
リ16に格納される。以下、インター符号化ピクチャに
ついては、それ以前の参照ピクチャとの差分のみが可変
長符号化部10に送られ、一方、そのピクチャ自身は逆
量子化と逆DCTで再生されて参照ピクチャメモリ16
に格納されるという処理が繰り返される。なお、差分器
20はインター符号化ピクチャのインターマクロブロッ
クについてのみ動作するよう、差分器制御信号40で制
御される。
【0008】可変長符号化部10は、符号化制御部4か
ら現在符号化しようとするピクチャの種類(I、P、
B)、そのフレーム内のマクロブロックの種類(インタ
ー、イントラ)など符号化に必要な制御情報36を受け
取り、これと動きベクトル情報34と量子化データとを
それぞれ符号化する。制御情報36を必要とするのは、
ピクチャの種類等に応じて符号化すべきデータのフォー
マットが異なるためである。符号化されたデータ(以
下、符号化データという)はFIFO構造の送信バッフ
ァ12に格納され、符号化された順に符号化出力として
外部に送り出される。容量監視部18は、送信バッファ
12に対する符号化データの格納状態を監視し、符号化
データが溢れそうな場合、これを監視結果38として符
号化制御部4に伝える。監視結果38による警告を受け
たとき、符号化制御部4は、量子化幅を大きくし、粗く
量子化することにより、符号化データの総量を減らす。
【0009】以上の構成による動作を説明する。まず、
ビデオ入力が差分器20に入力される。仮にこれをIピ
クチャまたはP、Bピクチャのイントラマクロブロック
として符号化するとき、差分器20は動作せず、ビデオ
入力がそのままDCT部6に与えられる。DCT部6は
ビデオ入力にDCTを施し、画像を離散的な空間周波数
成分に展開する。つづいて量子化部8で圧縮後のデータ
を所定の量子化レベルに量子化する。このとき、DCT
後のデータは低周波成分に片寄ることが知られており、
量子化により、高周波成分の有意のデータ(すなわちゼ
ロ以外のデータ)が少なくなり、データ圧縮が行われ
る。量子化データはは可変長符号化部10に出力され
る。
【0010】可変長符号化部10はデータの出現頻度に
基づいたエントロピー符号化を行う。Iピクチャの場合
データに相当のランダム性があるが、P、Bピクチャの
インターマクロブロックの場合、そのデータが参照ピク
チャとの差分で記述されるため、比較的ゼロが多く出現
する。そのため、ゼロを表現する符号を最も短い符号
「0」または「1」などと決める。以降、出現頻度の高
いものから少ない桁数の符号を割り当てていくことで全
体の符号化データ量が減る。符号化データ量はピクチャ
ごとにまちまちだが、図6のごとく、一般にP、Bピク
チャの場合、Iピクチャの数分の1程度になる。
【0011】一方、ビデオ入力をPまたはBピクチャの
インターマクロブロックとして符号化する場合、符号化
制御部4の差分器制御信号40により、差分器20が動
作する。ここで、実際のビデオ入力と参照ピクチャの差
分のみがDCT部6に与えられ、上述同様の処理を経て
符号化される。いずれの場合も、符号化データは送信バ
ッファ12に蓄積されていく。
【0012】送信バッファ12の容量は、MPEGに準
拠する符号化装置のハードウエアのクラスごとに決めら
れている。MPEGでは、ハードウエアをプロファイル
(大分類)とレベル(中分類)という概念でクラス分け
しており、例えばプロファイルがメイン、レベルがメイ
ンというクラスの場合、容量は1.75Mbである。
【0013】送信バッフア12の容量を規定するのは、
復号装置との整合性を保つためである。例えば符号化装
置のバッファ容量のほうが大きい場合、符号化出力が次
々に復号装置に送り込まれれば、復号装置の受信バッフ
ァが溢れて正常な処理が期待できなくなる。このため、
復号装置の受信バッファの容量をもって符号化装置の送
信バッファの上限値と決められている。
【0014】容量監視部18はこうした背景から設けら
れ、手当しなければ比較的容易に溢れる送信バッファ1
2の状態を監視している。ここで溢れが予測されれば、
符号化制御部4経由で量子化幅を大きくし、粗く量子化
するなどの措置をとり、符号化データの総量低減を図っ
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】MPEGの符号化装置
の設計に当たり、送信バッファの溢れの回避は面倒な問
題である。量子化幅を変更しても目標ほどにはデータが
減らず、バッファから溢れを起こす場合がある。また、
画質の一様性の観点からすれば、量子化幅の大きな変更
は避けたい。このためには積分的な制御を採用すればよ
いが、その場合にはタイムラグが生じる。
【0016】別の提案として、DCT部において、より
多くの高周波成分を落とす方法が知られているが、これ
にも同じ危惧がある。さらにこれらの方法の場合、可変
長符号化の過程を経る以上、最終的にどの程度符号化デ
ータ量が減るかを予想しにくい。したがって、送信バッ
ファの溢れに対する危険性を払拭しきれない。
【0017】この課題を回避すべく、ビデオ入力を最初
にローパスフィルターに通す提案もなされている。しか
し、その場合は画質が一様に落ちる。送信バッファが溢
れない可能性があるときに画質を落とすことは最良の対
策とはいえない。
【0018】本発明はこうした課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、一般に符号化データ量が予期に
反して増大しすぎないよう対処可能な符号化方法および
装置を提供することにある。本発明のさらに具体的な目
的は、送信バッファの溢れを効果的に回避する符号化方
法および装置の提供にある。その際、符号化データ量を
迅速に低減し、かつ低減効果の正確な算出が可能な方法
と装置を提供することも目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の符号化方法は、
所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
量が超過されることを予測した場合、前記所定の符号化
処理で生成される符号化データを、該符号化データより
もデータ量の少ない代替データに置換するものである。
ここで「データ」とはピクチャデータ、音声データな
ど、符号化可能な任意のデータをいう。「データ許容
量」とは、例えばデータを格納するバッファの残り容量
をいう。代替データは固定データであってもよい。また
「前記所定の符号化処理で生成される符号化データ」と
は、例えば、符号化処理が、DCT、量子化、および可
変長符号化の工程を含む場合、DCT処理後のデータの
一部または全部、量子化処理後のデータの一部または全
部、または可変長符号化後のデータの一部または全部の
いずれかなどを意味する。なお、本発明がデータの圧縮
工程と、圧縮されたデータの可変長符号化工程を含むと
き、前記代替データへの置換は、圧縮工程または可変長
符号化工程で行ってもよいし、圧縮工程と可変長符号化
工程の間のいずれの段階で行ってもよい。
【0020】この方法によれば、データ許容量が超過さ
れると予測されたとき、符号化データが代替データに置
換される。代替データのデータ量は少ないため、当然な
がら符号化データの総量が減り、データ許容量を満足し
やすくなる。また、代替データを固定データとすればそ
の容量が確定するため、データ量の低減効果を容易に算
出でき、確実な対処が可能になる。さらに、データの置
換によって対処するため、迅速な対応が可能となる。な
お、この符号化方法をピクチャデータに適用する場合
は、符号化処理で生成される所定のピクチャに係る符号
化データを代替データに置換すればよい。
【0021】別の本発明の符号化方法は、ピクチャを、
自ピクチャのデータのみをもとに符号化すべきフレーム
内符号化ピクチャと、参照ピクチャからの差分データと
いう形で符号化すべきフレーム間符号化ピクチャに分類
して符号化する方法であり、所定の符号化処理後に生じ
るデータによってデータ許容量が超過されることを予測
した場合、前記差分データまたは差分データに由来する
データを、よりデータ量の少ない代替データに置換す
る。この符号化方法では、ピクチャのうち、フレーム間
符号化ピクチャの符号化データを低減するものである。
相対的に、フレーム内符号化ピクチャよりもフレーム間
符号化ピクチャの重要度が低いという経験則に基づいて
いる。ただし、MPEGのようにフレーム間符号化ピク
チャにP、Bピクチャ(後述)の二種類がある場合、こ
れら両方またはBピクチャのみについて置換処理を行っ
てもよい。また、差分データは一般にゼロを中心に分布
するため、ランダムな映像データに比べて例えば固定デ
ータである代替データに置換しやすく、当然その結果も
ランダムな映像データを固定化するよりも良好になる。
この符号化方法でも、処理の迅速性など上述の効果が得
られる。
【0022】なお、この符号化方法が、データの圧縮工
程と、圧縮されたデータの可変長符号化工程を含むと
き、前記データ許容量が超過されることを予測したと
き、圧縮工程にて前記差分データまたは差分データに由
来するデータすべてゼロに変換して可変長符号化工程に
投入してよいし、いったん通常どおり可変長符号化まで
実行し、そこで得られた符号化データのうち前記差分デ
ータに由来する部分をデータ量の少ない代替データで置
換してもよい。また、この符号化方法が前記フレーム間
符号化ピクチャの符号化に際して動きベクトルも利用す
る場合、前記差分データおよび動きベクトルをすべてゼ
ロに置換してもよい。この場合、さらにデータ量を低減
することができる。例えばMPEG2の場合、本発明で
いう圧縮工程は、差分、DCT、量子化の工程等を含
み、可変長符号化工程は、ランレングス符号化、ハフマ
ン符号化の工程等を含む。
【0023】一方、本発明のデータ符号化装置は、所定
の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容量が
超過されるか否かを予測する手段(18)と、前記超過
されることが予測されたとき、前記所定の符号化処理で
生成される符号化データを、該符号化データよりもデー
タ量の少ない代替データに置換する手段(54、56、
76)とを含む。この符号化装置は、例えばDCT等の
変換を施す変換部(変換手段)、量子化部(量子化手
段)および符号化部(符号化手段)、またはこれらに加
えて動き補償部(動き補償手段)を含む構成である。こ
こで「データ」とは符号化可能な任意のデータである。
このデータがピクチャデータの場合、所定の符号化処理
で生成される所定のピクチャに係る符号化データを代替
データに置換すればよい。この構成によれば、上述の符
号化方法の効果を装置として実現することができる。
【0024】別の本発明の符号化装置は、複数ピクチャ
のデータを符号化するものであり、入力したピクチャの
データを圧縮する手段(6、8、14)と、圧縮後のデ
ータと該圧縮後のデータよりもデータ量の少ない代替デ
ータの一方を選択的に出力する選択手段(54)と、選
択手段から出力されたデータを可変長符号化する手段
(10)と、可変長符号化されたデータを格納する記憶
手段(12)と、記憶手段におけるデータの溢れを予測
する手段(18)とを含み、前記溢れが予測されないと
きは前記圧縮後のデータが選択手段から出力され、前記
溢れが予測されたときは適宜前記代替データが選択手段
から出力される。
【0025】この構成によれば、前記溢れが予測されな
いときは前記圧縮後のデータが可変長符号化されるた
め、通常の符号化が行われる。一方、溢れが予測された
ときは代替データが可変長符号化されるため、この代替
データから符号化されたデータが最終的な符号化データ
の一部を構成する。この代替データはもともとデータ量
が少なく、最終的な符号化データ量を減らすことができ
る。特に、代替データが固定データの場合、それが可変
長符号化されたときデータ量が一定であるため、データ
量の低減効果が容易に算出でき、溢れに対処しやすい。
例えば、可変長符号化の際に短い符号が与えられるよう
なデータで固定データを構成することにより、符号化デ
ータの低減効果を高めることができる。
【0026】さらに別の本発明に係る符号化装置は、入
力したピクチャのデータを圧縮する手段(6、8)と、
圧縮後のデータを可変長符号化する手段(10)と、可
変長符号化されたデータと該可変長符号化されたデータ
よりもデータ量の少ない代替データの一方を選択的に出
力する選択手段(76)と、選択手段から出力されたデ
ータを格納する記憶手段(12)と、記憶手段における
データの溢れを予測する監視手段(18)とを含み、前
記溢れが予測されないときは前記可変長符号化されたデ
ータが選択手段から出力され、前記溢れが予測されたと
きは適宜前記代替データが選択手段から出力される。
【0027】この構成では、前述の符号化装置と異な
り、いずれの場合もいったん可変長符号化まで同じ方法
で行う。しかる後、溢れが予測されたときは、可変長符
号化されたデータと代替データを入れ替え、これを最終
的な符号化データとする。この場合にもデータ量低減
等、上述の効果が得られる。また、処理の最終段階でデ
ータの置換を行うため、即効性も高い。
【0028】さらに別の本発明に係る符号化装置は、入
力したピクチャと所定の代替ピクチャの一方を選択的に
出力する選択手段(84)と、選択手段から出力された
ピクチャのデータを圧縮する手段(6、8)と、圧縮後
のデータを可変長符号化する手段(10)と、可変長符
号化されたデータを格納する記憶手段(12)と、記憶
手段におけるデータの溢れを予測する監視手段(18)
とを含み、前記溢れが予測されないときは前記入力した
ピクチャが選択手段から出力され、前記溢れが予測され
たときは適宜前記代替ピクチャが選択手段から出力され
る。「代替ピクチャ」として、以前に入力されたピクチ
ャまたはそれに基づくピクチャ、例えばMPEGでいう
参照ピクチャを利用することができる。
【0029】この構成では、溢れが予測されたとき、入
力されたピクチャの代わりに代替ピクチャが選択され、
以降の圧縮等の処理を受ける。このため、選択手段から
代替ピクチャが出力されている限り、この符号化装置
は、あたかも静止画が入力されつづけているように振る
舞う。この結果、差分データが自動的にゼロとなり、符
号化データ量を低減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
適宜図面を参照しながら説明する。
【0031】実施形態1.本実施形態に係る符号化装置
は、送信バッファが溢れそうになったとき、インター符
号化ピクチャ、すなわちPおよびBピクチャの量子化デ
ータを代替データである固定データに置き換え、しかる
後に可変長符号化を行う。このため、インター符号化ピ
クチャがイントラマクロブロックを含む場合は、予めこ
れを強制的にインターマクロブロックに変換する。
【0032】図1は本実施形態に係る符号化装置の構成
図である。同図において図7同等の部材には同一の符号
を与え、図7との差異を中心に説明する。図1のごとく
符号化装置100の新たな部材は、容量監視部18から
の監視結果38に基づいてインター符号化ピクチャの符
号化データの低減を指示するピクチャデータ低減制御部
50と、差分器20を強制的に動作させる強制切替回路
52と、量子化データをゼロマスクすることによって固
定データ「0、0、…」に変換する第一マスク回路54
と、同様に動きベクトルをゼロマスクすることによって
固定データ「(0,0)、(0,0)…」に変換する第
二マスク回路56である。強制切替回路52、第一マス
ク回路54、第二マスク回路56は、それぞれピクチャ
データ低減制御部50のタイミング出力信号である強制
切替制御信号58、第一マスク制御信号64、第二マス
ク制御信号62によって動作制御される。これらの信号
は以下の場合に活性化される。
【0033】1.強制切替制御信号58 監視結果38が、送信バッファ12の溢れが予測された
ことを示しており、かつビデオ入力がインター符号化ピ
クチャ、つまりPまたはBピクチャとして符号化すべき
映像である間。従来の場合、インター符号化ピクチャで
あっても、その中のイントラマクロブロックについては
差分器20を動作させずに素通りさせていたが、本実施
形態ではインター符号化ピクチャをすべて疑似的にイン
ターマクロブロックに変換するため、強制的に参照ピク
チャとの差分をとる。インター符号化ピクチャの量子化
データを「0、0…」に置換する以上、このデータをイ
ントラマクロブロックに用いると映像が空白になるため
である。
【0034】2.第一マスク制御信号64 監視結果38が、送信バッファ12の溢れが予測された
ことを示しており、かつ量子化データがインター符号化
ピクチャに関するデータである間。
【0035】3.第二マスク制御信号62 監視結果38が、送信バッファ12の溢れが予測された
ことを示しており、かつ動きベクトル情報34がインタ
ー符号化ピクチャに関する情報である間。
【0036】これらとの整合をとるために、図7と異な
り、可変長符号化部10には制御情報36ではなく、ピ
クチャデータ低減制御部50の出力する修正制御情報6
0が与えられている。修正制御情報60ともとの制御情
報36の相違は、監視結果38が送信バッファ12の溢
れが予測されたことを示しており、かつ可変長符号化す
べきデータがインター符号化ピクチャに関するデータで
あるとき、すべてのマクロブロックの種類が「インター
マクロブロック」に固定される点にある。
【0037】容量監視部18は、送信バッファ12の溢
れを以下の方法で予測する。すなわち、まず送信バッフ
ァ12の残り容量が一定の割合、例えば全容量の1/3
以下になる状態を監視する。つぎに、現在送信バッファ
12が読み出されているビットレートと、送信バッファ
12に順次書き込まれるビットレートを比較する。ここ
で後者のほうが大きければ、いずれ溢れが生じうる。そ
こで、仮に量子化幅を、例えばMPEGの仕様として許
される最大値に変更した場合(つまり粗く量子化する場
合)の書込のビットレートを計算し、この値が未だ前述
の読出ビットレートよりも高ければ、送信バッファ12
が溢れると予測する。したがって、監視結果38は「量
子化幅を変更すれば送信バッファ12は溢れない」、
「量子化幅を変更しても送信バッファ12が溢れる」な
どの段階的表示であってもよく、本発明では特に後者を
問題とする。
【0038】以上の構成による動作を説明する。まず、
監視結果38が送信バッファ12の溢れを予測しない間
は、強制切替制御信号58、第一マスク制御信号64、
第二マスク制御信号62がすべて不活性状態であるの
で、強制切替回路52、第一マスク回路54、第二マス
ク回路56はいずれも作動せず、従来どおりの符号化が
実現する。
【0039】つづいて、監視結果38が送信バッファ1
2の溢れを予測したとする。この場合、ビデオ入力がI
ピクチャとして符号化すべき映像であれば、やはり強制
切替回路52等が作動せず、従来どおりの符号化とな
る。
【0040】一方、PまたはBピクチャの場合、まず強
制切替制御信号58が活性化され、強制切替回路52が
作動し、インター、イントラマクロブロックを問わず、
すべて差分器20が動作する。このため、もともとイン
トラマクロブロックとして符号化するはずであった映像
領域も差分映像としてDCT部6に与えられ、DCT部
6および量子化部8による量子化を受ける。この量子化
データが出力されるタイミングでピクチャデータ低減制
御部50から第一マスク制御信号64が活性化されるた
め、第一マスク回路54が固定データ「0、0…」を出
力する。固定データの出力は第一マスク制御信号64が
不活性状態に戻るまで継続する。
【0041】可変長符号化部10は、固定データが入力
されたとき、数ビット単位でこれを最も短い1ビットの
符号、例えば「0」などに置き換える。この結果、Pお
よびBピクチャの符号化データは、最短かつ固定長とな
る。
【0042】一方、第二マスク制御信号62も活性化さ
れるため、第二マスク回路56によって動きベクトルが
すべてゼロベクトルに置換される。このゼロベクトルも
可変長符号化部10において最短かつ固定長の符号化デ
ータとして符号化データストリーム中に組み込まれ、最
終的に送信バッファ12に出力される。図3は送信バッ
ファ12に格納されるデータストリームを示しており、
図6と異なり、BおよびPピクチャが一定かつ小さな格
納領域に収まっている。いま仮に、これらの符号化デー
タ量をそれぞれDB、DPとすれば、溢れの警告以降に
B、PピクチャをそれぞれkB、kP枚符号化したとき、
符号化データの増分は単純にkBB+kPPとなる。一
方、送信バッファ12から読み出されて装置外部に送出
されることによる符号化データの減分は従来どおりであ
るから、増分を正確に把握できる分、容量監視部18に
おける予測の確度が増す。その結果、例えば従来に比べ
て警告を早めに解除することができ、画質の無用な低下
が回避できる。
【0043】以上が本実施形態の構成と動作である。本
実施形態の場合、量子化データを固定データに置き換え
た。この装置では量子化データを単純にゼロマスクすれ
ば済むため、実施上も好都合である。さらにこの装置の
場合、固定データが可変長符号化部10と動き補償部1
4に並行に入るため、動作の整合性という点でも有利で
ある。なお、本実施形態では量子化データを固定データ
に置換したが、これはDCT後のデータを対象としても
よい。その場合、第一マスク回路54と量子化部8の順
序を入れ替えればよい。また本実施形態では、制御情報
36、差分器20の動作などに手を加えたが、これらは
従来の符号化装置をベースに考えたためであり、設計上
は当然さまざまな変形例がある。
【0044】実施形態2.実施形態1では、量子化デー
タを代替データに置き換えた。本実施形態では、可変長
符号化後のデータを代替データである固定データに置き
換える。本実施形態では送信バッファ12への格納の直
前にデータを置換するだけであるため、実施形態1と違
って差分器20の強制動作などは行わない。
【0045】図2は本実施形態に係る符号化装置の構成
図である。同図において図7同等の部材には同一の符号
を与え、それとの差異を中心に説明する。図2のごとく
符号化装置200の新たな部材は、実施形態1と異なる
制御を行うピクチャデータ低減制御部70と、可変長符
号化データと固定データの一方を選択して出力する選択
回路76と、固定データを格納するROMなどのデータ
パターン記憶部74である。固定データは次の方法で決
める。すなわち、画素データとして「0、0、…」、動
きベクトルとして「(0,0)、(0,0)…」が可変
長符号化部10に投入された場合、出力されるべき符号
化データを固定データとする。これは実際には、最短か
つ固定長のゼロの羅列などになる。
【0046】選択回路76は、ピクチャデータ低減制御
部70の出力する選択信号72で制御される。選択信号
72は、監視結果38が送信バッファ12の溢れが予測
されたことを示しており、かつインター符号化ピクチャ
に関するデータが可変長符号化部10から出力されてい
る間、活性化される。
【0047】以上の構成による動作を説明する。まず、
監視結果38が送信バッファ12の溢れを予測しない間
は、選択信号72が不活性状態であるので、従来どおり
の符号化が実現する。
【0048】つづいて、監視結果38が送信バッファ1
2の溢れを予測したとする。この場合、ビデオ入力がI
ピクチャとして符号化すべき映像であれば従来どおりの
符号化となる。一方、PまたはBピクチャの場合、それ
らのピクチャデータの可変長符号化部10からの出力開
始に同期して選択信号72が活性化されるため、選択回
路76がデータパターン記憶部74の出力する固定デー
タを選択して出力する。
【0049】以上が本実施形態の構成と動作である。本
実施形態の場合、データの置換が送信バッファ12の直
前で行われるため、溢れに対する警告の発生から対処ま
でのタイムラグが極めて短い。したがって、溢れの回避
がさらに容易になる。
【0050】実施形態3.実施形態1、2では、量子化
データまたは符号化データを固定データに置き換えた。
本実施形態では、ピクチャデータが入力されたとき、す
べての処理に先だってピクチャを代替ピクチャに置換
し、符号化データ量の低減を図る。具体的には、現在入
力中のピクチャを以前入力されたピクチャに置換し、差
分データと動きベクトルを強制的にゼロにする。すなわ
ち、実際にビデオ入力として与えられるピクチャは動画
であっても、ピクチャを代替ピクチャに置換することに
よって、あたかも静止画が入力されているかのようにD
CT部以下の処理を行う。
【0051】図4は本実施形態に係る符号化装置の構成
図である。同図において図7同等の部材には同一の符号
を与え、それとの差異を中心に説明する。図4のごとく
符号化装置300の新たな部材は、実施形態1、2と異
なる制御を行うピクチャデータ低減制御部80と、入力
されたピクチャとIまたはPピクチャの格納された参照
ピクチャメモリ16から読み出した参照ピクチャ86の
一方を選択して出力する選択回路84である。ピクチャ
データ低減制御部80は制御情報36を参照しており、
監視結果38が送信バッファ12の溢れを予測したと
き、かつビデオ入力をIピクチャ以外のピクチャとして
符号化したいとき、選択信号82を活性化する。本実施
形態では、符号化データ量を低減するために、本来であ
れば所定枚数ごとに現れるべきIピクチャをBまたはP
ピクチャに変更し、そのデータを削減する。選択回路8
4は、選択信号82が活性化されているときには参照ピ
クチャ86を選択出力し、不活性状態のときにはビデオ
入力側のピクチャを選択出力する。なお、ピクチャデー
タ低減制御部80は、選択信号82を活性化している間
は、制御情報36に含まれるピクチャの種類をすべてP
またはBピクチャに置換し、これを修正制御情報60に
反映して可変長符号化部10に与える。
【0052】以上の構成による動作を説明する。まず、
監視結果38が送信バッファ12の溢れを予測しない間
は、選択信号82が不活性状態であるので、従来どおり
の符号化が実現する。
【0053】つづいて、監視結果38が送信バッファ1
2の溢れを予測したとする。この場合、ビデオ入力をI
ピクチャとして符号化したいときを除き、選択信号82
が活性化されるため、選択回路84から参照ピクチャ8
6が選択出力される。このとき、差分器20の出力はゼ
ロになる。なぜなら、動き補償部14の出力は、選択回
路84から出力される参照ピクチャ86に対し、同一の
参照ピクチャ86をもとにマクロブロック単位でブロッ
クマッチングを行った結果の画像だからである。すなわ
ち差分器20は、参照ピクチャ86からその各マクロブ
ロックの画像を動きベクトルをゼロとして差し引くこと
になるため、以降、差分データも動きベクトルもすべて
ゼロになる。
【0054】溢れの予測が継続している間、ピクチャデ
ータ低減制御部80は、すべてのピクチャをPまたはB
ピクチャに変更してデータの低減を図る。可変長符号化
部10は修正制御情報60に従い、ピクチャの種類をP
またはBとして符号化する。このため、この間の符号化
データ量が最少になる。
【0055】一方、送信バッファ12の溢れの予測が解
除されたとき、ピクチャデータ低減制御部80はビデオ
入力をIピクチャとして符号化すべく、選択信号82を
不活性状態に戻し、ピクチャがIピクチャである旨を修
正制御情報60によって可変長符号化部10に伝える。
以降、通常のGOPのピクチャ構成に戻して処理を続け
てもよいし、しばらくの間、Iピクチャを少なめに、P
およびBピクチャを多めにし、かつPおよびBピクチャ
についてはそれらの差分データと動きベクトルがゼロに
なるよう選択回路84を制御してもよい。後者の制御で
は、Iピクチャとして符号化されるピクチャどうしの間
が静止画のように扱われる。
【0056】以上が本実施形態の構成と動作である。本
実施形態の場合、データの置換がすべての処理に先だっ
て行われるため、図4のごとく符号化装置全体のハード
ウエアを簡素化することができる。なお、本実施形態で
はPまたはBピクチャのいずれのピクチャのデータを低
減してもよいとしたが、Pピクチャ、Bピクチャのいず
れのデータを低減するかを設定する手段を設け、そこで
設定されたピクチャに関して本実施形態の方法でデータ
を低減することにしてもよい。圧縮率を上げるという観
点からすれば、Bピクチャのデータ低減を優先的に行う
ことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る符号化装置の構成図であ
る。
【図2】 実施形態2に係る符号化装置の構成図であ
る。
【図3】 実施形態1において送信バッファに格納され
るデータストリームを示す図である。
【図4】 実施形態3に係る符号化装置の構成図であ
る。
【図5】 GOP(グループ・オブ・ピクチャズ)とよ
ばれるピクチャ群の構成図である。
【図6】 符号化装置から出力されるデータストリーム
の構成図である。
【図7】 従来一般的なMPEG符号化装置の構成図で
ある。
【符号の説明】 2,100,200,300 符号化装置、4 符号化
制御部、6 DCT部、8 量子化部、10 可変長符
号化部、12 送信バッファ、14 動き補償部、16
参照ピクチャメモリ、18 容量監視部、20 差分
器、34 動きベクトル情報、36 制御情報、38
監視結果、40 差分器制御信号、50,70,80
ピクチャデータ低減制御部、52 強制切替回路、54
第一マスク回路、56 第二マスク回路、58 強制
切替制御信号、60 修正制御情報、62 第二マスク
制御信号、64 第一マスク制御信号、72,82 選
択信号、74 データパターン記憶部、76 選択回
路、84 選択回路、86参照ピクチャ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを符号化する方法であって、 所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されることを予測した場合、前記所定の符号化
    処理で生成される符号化データを、該符号化データより
    もデータ量の少ない代替データに置換することを特徴と
    する符号化方法。
  2. 【請求項2】 複数ピクチャのデータを符号化する方法
    であり、 所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されることを予測した場合、前記所定の符号化
    処理で生成される所定のピクチャに係る符号化データ
    を、該符号化データよりもデータ量の少ない代替データ
    に置換することを特徴とする符号化方法。
  3. 【請求項3】 ピクチャを、自ピクチャのデータのみを
    もとに符号化すべきフレーム内符号化ピクチャと、参照
    ピクチャからの差分データという形で符号化すべきフレ
    ーム間符号化ピクチャに分類して符号化する方法であ
    り、 所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されることを予測した場合、前記差分データま
    たは差分データに由来するデータを、よりデータ量の少
    ない代替データに置換することを特徴とする符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 この符号化方法は、データの圧縮工程
    と、圧縮されたデータの可変長符号化工程を含み、前記
    所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されることを予測したとき、圧縮工程から可変
    長符号化工程に至るまでの間に前記差分データまたは差
    分データに由来するデータをすべてゼロに変換して可変
    長符号化工程に投入する請求項3に記載の符号化方法。
  5. 【請求項5】 この符号化方法は、データの圧縮工程
    と、圧縮されたデータの可変長符号化工程を含み、前記
    所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されることを予測したとき、いったん通常どお
    り可変長符号化まで実行し、そこで得られた符号化デー
    タのうち前記差分データに由来する部分をデータ量の少
    ない代替データで置換する請求項3に記載の符号化方
    法。
  6. 【請求項6】 この符号化方法が前記フレーム間符号化
    ピクチャの符号化に際して動きベクトルも利用する場
    合、前記差分データまたは差分データに由来するデータ
    および動きベクトルをすべてゼロに置換する請求項3に
    記載の符号化方法。
  7. 【請求項7】 フレーム間符号化ピクチャが、自ピクチ
    ャのデータのみをもとに符号化すべきフレーム内符号化
    領域と、参照ピクチャからの差分データという形で符号
    化すべきフレーム間符号化領域から構成されるとき、予
    めすべてのフレーム内符号化領域をフレーム間符号化領
    域に強制的に変換した後、前記データ量の少ない代替デ
    ータへの置換を行う請求項3、5、6のいずれかに記載
    の符号化方法。
  8. 【請求項8】 データを符号化する装置であって、 所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されるか否かを予測する手段と、 前記超過されることが予測されたとき、前記所定の符号
    化処理で生成される符号化データを、該符号化データよ
    りもデータ量の少ない代替データに置換する手段と、 を含むことを特徴とする符号化装置。
  9. 【請求項9】 複数ピクチャのデータを符号化する装置
    であって、 所定の符号化処理後に生じるデータによってデータ許容
    量が超過されるか否かを予測する手段と、 前記超過されることが予測されたとき、前記所定の符号
    化処理で生成される所定のピクチャに係る符号化データ
    を、該符号化データよりもデータ量の少ない代替データ
    に置換する手段と、 を含むことを特徴とする符号化装置。
  10. 【請求項10】 複数ピクチャのデータを符号化する装
    置であり、 入力したピクチャのデータを圧縮する手段と、 圧縮後のデータと該圧縮後のデータよりもデータ量の少
    ない代替データの一方を選択的に出力する選択手段と、 選択手段から出力されたデータを可変長符号化する手段
    と、 可変長符号化されたデータを格納する記憶手段と、 記憶手段におけるデータの溢れを予測する手段と、 を含み、前記溢れが予測されないときは前記圧縮後のデ
    ータが選択手段から出力され、前記溢れが予測されたと
    きは適宜前記代替データが選択手段から出力されること
    を特徴とする符号化装置。
  11. 【請求項11】 複数ピクチャのデータを符号化する装
    置であり、 入力したピクチャのデータを圧縮する手段と、 圧縮後のデータを可変長符号化する手段と、 可変長符号化されたデータと該可変長符号化されたデー
    タよりもデータ量の少ない代替データの一方を選択的に
    出力する選択手段と、 選択手段から出力されたデータを格納する記憶手段と、 記憶手段におけるデータの溢れを予測する監視手段と、
    を含み、前記溢れが予測されないときは前記可変長符号
    化されたデータが選択手段から出力され、前記溢れが予
    測されたときは適宜前記代替データが選択手段から出力
    されることを特徴とする符号化装置。
  12. 【請求項12】 前記可変長符号化する手段は、その手
    段に対して入力されたデータがゼロのときそれに最短の
    符号を割り当てるものであり、前記代替データはゼロで
    ある請求項10、11のいずれかに記載の符号化装置。
  13. 【請求項13】 複数ピクチャのデータを符号化する装
    置であり、 入力したピクチャと所定の代替ピクチャの一方を選択的
    に出力する選択手段と、 選択手段から出力されたピクチャのデータを圧縮する手
    段と、 圧縮後のデータを可変長符号化する手段と、 可変長符号化されたデータを格納する記憶手段と、 記憶手段におけるデータの溢れを予測する監視手段と、
    を含み、前記溢れが予測されないときは前記入力したピ
    クチャが選択手段から出力され、前記溢れが予測された
    ときは適宜前記代替ピクチャが選択手段から出力される
    ことを特徴とする符号化装置。
JP32407796A 1996-12-04 1996-12-04 符号化方法およびその方法を用いた符号化装置 Pending JPH10164597A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078584A (ja) * 1998-08-14 2000-03-14 Thomson Multimedia Sa Mpegストリ―ムの切換方法
US6275009B1 (en) 1999-11-10 2001-08-14 Makita Corporation Battery charging device
US6373228B1 (en) 1999-11-10 2002-04-16 Makita Corporation Battery charging device
US6404167B1 (en) 1999-11-10 2002-06-11 Makita Corporation Battery charging device
JP2006237970A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 動画像符号化装置

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JP2006237970A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 動画像符号化装置

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