JPH10164555A - サーバ及びクライアント及び制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

サーバ及びクライアント及び制御方法及び記憶媒体

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JPH10164555A
JPH10164555A JP8320562A JP32056296A JPH10164555A JP H10164555 A JPH10164555 A JP H10164555A JP 8320562 A JP8320562 A JP 8320562A JP 32056296 A JP32056296 A JP 32056296A JP H10164555 A JPH10164555 A JP H10164555A
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camera
client
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Koichi Oi
浩一 大井
Yasuhiro Okuno
泰弘 奥野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアント側からの要求内容が、サーバの
許容範囲を越えるような要求であったとしても、その要
求の基本的な部分に対しては応答しつつ、尚且つ、その
応答結果がクライアントからの要求に対して完全には応
答しきれていないことを通知させることを、汎用のネッ
トワークを介して可能にする。 【解決手段】 カメラ制御サーバ101は、PC114
からの要求に従ってカメラ111のアングルを制御す
る。撮影された映像は画像入力部103を介して画像記
憶部105に格納される。またカメラ状態挿入部107
は、カメラの撮影した際のアングル情報と、そのカメラ
のアングルの限界の情報とを応答データ作成部109に
通知する。応答データ作成部109は、カメラ状態挿入
部107からの情報をテキスト形式にしてHTTPメッ
セージのヘッダ部を作成し、その後に、撮影映像の圧縮
データを付加してPC114に向けて転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーバ及びクライア
ント及び制御方法及び記憶媒体、例えば、クライアント
からの要求にしたがったサービスを提供するサーバ、そ
のサービスの提供を受けるクライアント、及び制御方法
及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、遠隔のクライアントから
の要求されたアングルでカメラを制御し、そのカメラで
撮影された映像をクライアントにむけて転送するシステ
ムをいくつか既に提案した。
【0003】特に、昨今注目されているインターネット
上に、カメラサーバ、クライアントを接続させ、なおか
つ、インターネットの転送技術の範疇でこのサービスを
行なう提案もしている。例えば、特願平8−19372
9号である。
【0004】この提案におけるカメラサーバは、カメラ
のパン角、チルト角、及びズーム値等のアングルを制御
でき、尚且つ、カメラで撮影された映像をキャプチャす
る手段を備え、遠隔のクライアントからの要求に従った
アングルに従って撮影した映像をそのクライアントに向
けて転送する技術を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この提案に
おいては、クライアント側のユーザにとっては、カメラ
制御が要求通りに行われたどうか確認しずらいという問
題を秘めている。
【0006】例えば、カメラサーバのアングルにおい
て、その中心から±50°、チルト角が±20というよ
うに、アングル変更可能な範囲に限度が設けられている
場合である。このとき、クライアントがそのカメラのア
ングル限度を知っていれば問題はないのかもしれない
が、インターネット上では不特定多数のクライアントが
使用することになるので、それぞれのユーザがそれを知
っていることは有り得ないであろう。
【0007】さて、クライアントが、例えばパン角を7
0度にしたいという要求を発したとしよう。1つの解決
手段は、このような限界を越えるような要求を受けた場
合に、カメラサーバはエラーを返すという対処方法であ
る。しかしながら、クライアントは画像を欲しているわ
けであるから、単にエラーを返すよりは、可能な限り要
求に近い画像を返すことがよりクライアントの要望に沿
った動作であろう。
【0008】即ち、この場合はパンを最大角度である5
0度にし、得た画像をクライアントに返すという動作が
望ましい。
【0009】しかしこの状況では、クライアントは受け
取ったパン50度の画像を70度の画像と誤認する虞れ
がある。さらに、パン50度の画像を要求したときと、
70度の画像を要求したときとで同じ画像が返されるこ
とになれば、自身の操作に対するカメラサーバの動作を
疑いかねない。
【0010】以上の問題は、全てカメラ制御が要求通り
に行われたか、カメラ状態はどうなっているか確認でき
ていないことに起因している。
【0011】また、同じ様なことは上記に掲げたカメラ
制御システム以外のシステムにもあてはまる。何らかの
機構制御機能を持つサーバマシンと、それに対して制御
要求を出せるクライアントマシンからなるシステムがあ
ると仮定する。
【0012】該サーバマシンと該クライアントマシンの
間の通信プロトコルが該システム独自のものであるなら
ば、いかなる制御情報、それに対する応答情報も通信し
合えるだろう。
【0013】しかし、上記カメラ制御システムで用いた
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のように汎用
的なプロトコルを用いると、通信し合う情報にはおのず
と制限が加わる。つまり、カメラ制御システムにおいて
カメラ状態を返せなかったように、応答情報が不十分な
ものになることが考えられるのである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
鑑みなされたものであり、クライアント側からの要求内
容が、サーバの許容範囲を越えるような要求であったと
しても、その要求の基本的な部分に対しては応答しつ
つ、尚且つ、その応答結果がクライアントからの要求に
対して完全には応答しきれていないことを通知させるこ
とを、汎用のネットワークを介して可能ならしめるサー
バ及びクライアント及び制御方法及び記憶媒体を提供し
ようとするものである。
【0015】この課題を解決するため、例えば本発明の
サーバは以下の構成を備える。すなわち、汎用のネット
ワーク通信規約に従って、遠隔のクライアントからの要
求に従った情報サービスを行なうサーバであって、クラ
イアントからの要求を受信する受信手段と、受信した要
求に従って処理する処理手段と、該処理手段で処理した
結果を前記クライアントに転送する転送手段とを備え、
前記転送手段には、当該サーバのサービス許容範囲を示
す情報を付して転送する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明
の実施形態について説明する。
【0017】図1は本発明の特徴を最もよく表した図で
あり、同図において、101はカメラ制御サーバであ
り、カメラ111の制御、画像のキャプチャ及びクライ
アントとの通信を行う。カメラ制御サーバ101は以下
に列挙する処理部で構成されている。
【0018】即ち、RS−232C等の制御線を用い、
カメラ111を直接制御するカメラ制御部102、カメ
ラ111から映像通信ケーブルを通じて入力した映像デ
ータをデジタルデータに変換して取り込む画像入力部1
03、カメラ制御部102がカメラ111を制御した結
果のカメラ状態情報及びカメラ可動範囲等の設定情報が
記憶されているカメラ状態記憶部104、画像入力部1
03から得られた画像データを記憶する画像記憶部10
5、画像記憶部105に記憶された画像データをクライ
アントへの応答データのボディに挿入する画像データ挿
入部106、カメラ状態記憶部104に記憶された情報
をクライアントへの応答データのヘッダに挿入するカメ
ラ状態挿入部107、クライアントからの要求データを
解析し、カメラ制御部102へカメラ制御指令を出す、
あるいは画像入力部103へ画像をキャプチャする指令
を出す要求データ解析部108、画像データ挿入部10
6及びカメラ状態挿入部107から得られるクライアン
トへの応答データを完成させる応答データ作成部10
9、及びクライアントとの通信インターフェイスとなる
通信インターフェース部110で構成されている。
【0019】なお、上記各処理部のうち、ハードウェア
以外にかかる処理部は、実質的にCPUとそのCPUの
動作処理手順を記憶したメモリで構成できる。プログラ
ムは、公知の如く、ハードディスク等の2次記憶装置上
に記憶されており、電源投入時にそのハードディスクか
らOSを主記憶装置(RAM)に読み込み、そして、カ
メラ制御サーバ101として動作するプログラムも読み
込み、実行することでこの装置がカメラ制御サーバとし
て動作する。
【0020】なお、図1における他の構成で、112は
カメラ制御サーバ101から得られる画像を含むWWW
(World Wide Web)ページを提供するWWWサーバ、11
3はインターネットあるいはLAN等のネットワーク、
114はPC(パーソナルコンピュータ)である。PC
114は、本実施形態ではカメラ制御サーバ101から
の撮影映像の転送先、すなわち、カメラクライアントと
して動作するものである。また、本実施形態における通
信プロトコルは、TCP/IPに沿うものであることは
理解できよう。
【0021】さて、図1における、本実施形態の動作に
ついて以下に説明する。
【0022】まず最初に、PC114上のWWWブラウ
ザから直接、カメラ制御サーバ101にアクセスする場
合の動作を図2、図4及び図5を用いて説明する。
【0023】図2はWWWブラウザ(PC114上で動
作するプログラムの一種)とカメラ制御サーバ101の
間のコネクション動作及び通信メッセージの手順を示し
ている。図4はカメラ制御サーバ101の動作処理手順
を示すフローチャートである。そして、図5はWWWブ
ラウザの動作手順を示すフローチャートである。
【0024】今、PC114がインターネットに接続
し、WWWブラウザを動作させて、そのURL(Uniform
Resource Location)として、"http://camera-server.f
oo.co.jp/GetStillImage?p=20&t=10&z=3"を入力したと
する。
【0025】ここで、“camera-server.foo.co.jp”は
カメラ制御サーバ101のアドレスであるとする。
【0026】WWWブラウザは入力されたURLを解析
し(ステップS501)、形式が正しければ指定された
ホスト、つまりカメラ制御サーバ101にコネクトする
(SステップS502,201)。このコネクトによっ
て、WWWブラウザとカメラ制御サーバ101の間に通
信リンクが張られ、互いにメッセージ、データのやりと
りが可能になる。
【0027】次に、WWWブラウザはHTTPリクエス
トをカメラ制御サーバ101に対して送信する(S50
3、202)。HTTPリクエストの中味は、"GET /Ge
tStillImage?p=20&t=10&z=3"である(リクエストとして
は、他にも送られるデータはあるが、ここでの動作には
関係しないので省略している)。
【0028】ここで、“GET”はリクエストの処理方
法を規定するメソッドの一つであり、その意味は次のU
RI(Uniform Resource Identifier)で示すリソースの
要求である。URIは、上記の場合"/GetStillImage?p=
20&t=10&z=3"である。
【0029】さて、カメラサーバ101は、まずWWW
ブラウザからのコネクト要求をアクセプトする(図4の
ステップS401)。これによってコネクトが完了し、
通信できる状態となる。次いで、カメラ制御サーバ10
1は上記HTTPリクエストを通信インターフェース部
110によって受信する(ステップS402)。HTT
Pリクエストは、要求データ解析部108へ送られる。
【0030】要求データ解析部108はHTTPリクエ
ストを要求データとみなして解析する(ステップS40
3)。つまり、要求されたメソッドが“GET”である
か、URIが静止画像要求を示す文字列を含むかどうか
という2つの条件によって、静止画像要求を行っている
かどうかを判断する(ステップS404)。要求データ
解析部内には、予め各種要求コマンドの種別と文法を記
憶した不図示のテーブル(ROM、もしくはハードディ
スク装置等)が設けられていて、静止画像要求を示す文
字列"GetStillImage"を正規なコマンドと判定できるよ
うになっている。
【0031】上記2つの条件が1つでも満たされていな
い場合は、HTTPレスポンスとして、エラーを示すデ
ータがWWWブラウザに返される(ステップS41
4)。
【0032】ここでは2つの条件を満たしているので次
に進む。
【0033】次に、要求データ解析部108は、要求さ
れたデータがカメラ制御要求を含むかどうかを判定する
(ステップS405)。"GetStillImage"という文字列
がURIの中に見つかれば、それは静止画要求を示すも
のの直ちにカメラ制御要求とはならない。URIの中
に、エンコードされたパラメータが見つかり、そのパラ
メータがカメラ制御要求としての文法に従っていて、は
じめてカメラ制御要求としてみなされる。即ち、上記の
例では"?"以降の"p=20&t=10&z=3"がエンコードされたパ
ラメータであり、"p=20"はパンを右20度、"t=10"はチ
ルトを上方向10度、"z=3"はズーム値を3倍に設定す
ることを示している。これらはいずれもカメラ111を
制御する要求を示すものであり、いずれかのパラメータ
が存在するとき、カメラ制御要求があると判断される。
【0034】尚、上記の説明でもわかるように、カメラ
のパン角の中心を0とし、左をマイナス、右をプラス角
として定義しており、カメラのチルト角の中心を0とし
て下方向をマイナス、上方向をプラスとしている。ズー
ム値に関しては説明するまでもないであろう。
【0035】カメラ制御要求以外のパラメータが存在す
ることも考えられる。例えば、URIとして"/GetStill
Image?v=640*480"が指定されたとしよう。この場合の"v
=640*480"はキャプチャする静止画像のサイズを横64
0ドット×縦480ドットとすることを意味しており、
このパラメータは画像入力部103への命令には使用さ
れるが、カメラ制御には関係がない。つまり、このパラ
メータはこれ以降に映像を転送する際のフォーマットを
設定するものである。
【0036】パン、チルト、ズーム以外のカメラ制御要
求が存在する場合もあり得る。フォーカス、絞り、逆光
補正、さらにはカメラがレールの上を動きまわるように
なっている場合はその動作に関するパラメータ等、カメ
ラ111に関する制御パラメータはすべてカメラ制御要
求に含まれる。
【0037】ステップS405において、カメラ制御要
求があると判断すると、解析されたパラメータはカメラ
制御部102に対する命令に翻訳され、カメラ制御部1
02に送られる。それに従って、カメラ制御部102は
カメラ111を制御する(ステップS406)。
【0038】カメラ111が制御された結果のカメラ状
態に関する情報はカメラ状態記憶部104に記憶される
(ステップS407)。上記に示したパン、チルト及び
ズームをいずれも指定値通りにカメラ111を制御する
ことができた場合は、パン=20度、チルト=10度、
ズーム=3倍というデータが記憶されることになろう。
当然これら以外にも、上に掲げたフォーカス等の値が指
定されていれば、それらのカメラ状態情報が記憶される
ことになる。
【0039】また、指定されたパラメータ以外のパラメ
ータに関する状態情報が記憶されてもよい。例えば、上
記の例ではパン、チルト及びズーム値しか指定されてい
ないが、指定されていないフォーカス等の値も同時に記
憶して良い。1回のカメラ制御要求で、全てのカメラ状
態情報を記憶しておけば、常にカメラ111の状況が把
握できることになる。カメラ111がオートフォーカス
に設定されているとき、パン、チルトあるいはズーム値
を変更すればフォーカス値は変動するが、これも問題無
く現在の正しい値が記憶される。
【0040】この場合には、カメラ111とカメラ制御
部102とを双方向通信可能として、カメラ制御部10
2による制御すると、カメラ111に対して現在の全状
態を問い合わせ、その全状態を獲得してカメラ状態記憶
部104に記憶させるようにすれば良い。
【0041】なお、カメラ状態記憶部104に記憶され
るのはカメラ状態に関する情報だけではない。カメラ1
11に対する設定情報も記憶される。カメラ状態とはカ
メラ111のハードウェア状況を示すデータであるが、
設定情報とはユーザが設定する人為的なデータのことで
ある。
【0042】例えば、カメラの可動範囲に対する設定は
設定情報の一つとなる。あるカメラ111はパンが右5
0度から左50度まで動かせると仮定する。しかし、カ
メラ制御サーバ101を所有しているユーザは、PC1
14の使用者には限界までカメラの首を振ることを許さ
ず、限定された範囲だけを見せたいと考えることも当然
あるだろう。このような場合、カメラ制御サーバ101
では、カメラ範囲(勿論、実際に機構的な可動範囲以下
である)を設定することができるようになっており、右
方向の最大の振れをパンの最大値、左方向の振れをパン
の最小値として設定する。例えば、右30度、左10度
の範囲に可動範囲を設定したければ、パン最大値30
度、パン最小値−10度として設定する。
【0043】他にもカメラ111が備えているハードウ
ェアの機能を限界まで発揮させたくない場合、種々の制
限情報を設定することが考えられるし、カメラ111が
複数の動作モードを備えている場合は、モード情報を設
定することも考えられる。
【0044】これらの設定情報のいずれかまたは全てが
状態情報とともに、カメラ状態記憶部104に記憶され
る(ステップS407)。
【0045】さて、カメラ111の制御が終了すると、
画像入力部103が画像キャプチャを行う(ステップS
408)。キャプチャを行う際に、上に示した静止画像
サイズのように制御パラメータが指定されることもあ
る。その場合はパラメータに従ってキャプチャがなされ
る。
【0046】画像入力部103ではキャプチャした画像
データの圧縮も行われる。圧縮は必須というわけではな
いが、一般に画像データのサイズは非常に大きいもので
もあるから、通信時間の短縮を図る意味で有効な部であ
る。一般的なWWWブラウザは圧縮画像データの展開、
表示をサポートしているので、同じ圧縮方式を用いる
と、送られた圧縮画像データが即座にブラウザ画面上に
表示され、都合が良い。
【0047】圧縮後の画像データは画像記憶部105に
記憶される(ステップS409)。
【0048】以上の手順によって、クライアントに返す
全てのデータが揃ったので、応答データを送信する手順
に進むことになる。
【0049】ここで、応答データの形式を図3を用いて
説明する。
【0050】応答データの形式はHTTPレスポンスの
形式に準拠しており、ヘッダとボディに分かれている。
ヘッダはテキストデータであり、複数の行からなる。行
の末尾には復帰(キャリッジリターン、CR(=0dh))及
び改行(ラインフィード、LF(=0ah))が付加される。
ヘッダとボディを区別するために、復帰及び改行のみを
挿入して、情報の区分けを行なっている。つまり、この
場合には、CR+LFのみの行が区切子として作用す
る。
【0051】図3において、1行目の"HTTP/1.0 200 O
K"(復帰及び改行は省略)から5行目の"Content-lengt
h:5074"まではHTTPで規定されているメッセージで
ある。それぞれは、レスポンスのステータス、ボディの
中身の日付、HTTPサーバの名前、ボディの中身の形
式、ボディの長さを示している。
【0052】6行目の"Camera-location-pan-til-zoom:
20,10,3"以降、ヘッダの最後までは、カメラ制御サーバ
101がHTTPリクエストのヘッダを拡張する形で追
加した、カメラ111に関する状態及び設定情報であ
る。
【0053】以下、各行について簡単に説明する。
【0054】6行目"Camera-location-pan-til-zoom:2
0,10,3"は現在のパン、チルト、ズームの値、つまりカ
メラ位置を示している。パンが20度、チルトが10
度、ズームが3倍の意味である。
【0055】7行目"Camera-backlight:ON"は逆光補正
がONになっていることを示す。
【0056】8行目"Camera-focus:xxx"はフォーカス値
がxxxであることを示す。
【0057】9行目"Camera-iris:yyy"は絞り値がyy
yであることを示す。
【0058】10行目"Camera-Contorollimit-pan-max:
50"はカメラ可動範囲のパン最大値が50度であること
を示す。
【0059】同様に、11行目以降はそれぞれ、パン最
小値が−50度、チルト最大値が20度、チルト最小値
が−20度、ズーム最大値が8倍、ズーム最小値が1倍
であることを示す。
【0060】ボディには、キャプチャした画像データ
(圧縮後の画像データ)がそのまま入るバイナリーデー
タである。
【0061】さて、上記の説明を図4に照らし合わせて
説明すると、応答データ作成部109は、まずカメラ情
報以外の応答データヘッダを作成する(ステップS41
0)。
【0062】次に、カメラ状態挿入部107がカメラ状
態、設定情報を応答データヘッダに挿入する(ステップ
S411)。ヘッダに挿入されたカメラ状態、設定情報
はカメラ状態記憶部104から読み出されたものであ
る。
【0063】最後に、画像データ挿入部106によっ
て、画像データが画像記憶部105から読み出され、応
答ボディに挿入されて、応答データが完成する(ステッ
プS412)。
【0064】完成した応答データはHTTPレスポンス
として、通信インターフェース部110からWWWブラ
ウザ(PC114)に送信される(ステップS413、
タイミング203)。
【0065】一方、WWWブラウザ(PC114)で
は、HTTPレスポンスを受信する(ステップS50
4)と、まずカメラ制御サーバ101とのコネクション
をクローズする(ステップS505、タイミング20
4)。
【0066】次いで、応答データヘッダの解凍を行う
(ステップS506)。通常、HTTPレスポンスのス
テータスが正常であることを確認し、Content-typeとCo
ntent-lengthから、ボディの形式及び長さを認識する。
【0067】一般的なWWWブラウザの場合は、応答デ
ータヘッダの中のカメラ情報は解釈できない。この部分
はHTTPの標準には含まれていないからである。しか
し、解釈できない情報がヘッダ中にあるからと言って、
エラー終了はしない。解釈できない情報は無視される。
この場合、カメラ情報は必要なく(ステップS50
7)、読み飛ばされ、即座にボディの解析が行われる
(ステップS512)。Content-typeからボディの中身
はJPEGイメージだと分かっているので、ボディを読
み出した後展開され、ブラウザ画面上に表示される(ス
テップS513)。
【0068】もし、WWWブラウザがカメラ情報を認
識、利用するものであれば、ステップS507でYES
に進み、カメラ情報が解析される(ステップS50
8)。
【0069】必要であれば、そのうち幾つかのカメラ情
報がブラウザ画面上に表示される(ステップS50
9)。どのように表示されるかは、そのWWWブラウザ
に依存する。
【0070】このWWWブラウザはユーザが入力したU
RLを記憶しており、要求データ解析部108が行うよ
うに、カメラ制御要求を解析できる。その結果得られた
カメラ制御要求内容と、応答データヘッダに含まれるカ
メラ情報を比較し、ユーザに対して警告が必要であれば
(ステップS510)、警告メッセージが表示される
(ステップS511)。
【0071】例えば、ユーザがパン70度と指定した場
合、カメラ111をそこまで動かすのは無理なので、最
大値である50度までしか動かさず、そのカメラ位置の
画像データが送られてくる。ユーザのもとには指定した
ものと異なるものが送られてくるので、その旨、通知し
た方が良い。また、ステップS509において現在のパ
ン角度をブラウザ画面上に示すことも一つの手段であろ
う。
【0072】しかし、数字を示しただけではユーザの注
意を喚起しにくい。そこで、指定と異なる場合は特別な
警告メッセージを出し、ユーザに認識してもらう。警告
メッセージは「パン角度は指定できる最大値を超えまし
た。現在のパン角度は50度です。」というようなもの
になる。場合によっては、適当な警告音を発生するよう
にしてもよい。
【0073】警告メッセージを出した後、あるいはカメ
ラ制御要求と返されたカメラ情報が一致しており警告の
必要がない場合は、ステップS512以降の処理に移
り、最終的に画像が表示される。
【0074】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、遠隔によるカメラ制御操作した際に、指示した内容
と実際の状態との関係を比較することにより、カメラサ
ーバから転送されてきた映像が指示の通りであるか、或
いは指示に誤りがあったためのものであるのかの判断情
報を提供することができる。
【0075】尚、先に説明したように、カメラ111の
実際の最大視野がパン角±50°、チルト角±20°、
ズーム値1〜10である際に、WWWブラウザ(PC1
14等)に対しては、パン角−10〜+30°、チルト
角−10〜+10°、ズーム値1〜5を許容範囲として
設定した場合には、カメラ制御部は、その許容範囲内で
みアングルを変更可能にさせる。許容範囲を越えた場合
には、その許容範囲内での最も近い値にさせる。そし
て、カメラ状態挿入部107は、上記のようにして強制
的に補正された内容でもってカメラ状態挿入部107が
その情報を挿入する。
【0076】WWWブラウザのユーザにしてみれば、接
続したカメラ制御サーバのカメラは、パン角−10〜+
30°、チルト角−10〜+10°、ズーム値1〜5の
アングルを持っているかのようにしか見えないので、違
和感なく操作できるし、その範囲を越えたアングルで操
作することもできない(できたとしてもエラー報知が伴
う)。
【0077】また、上記説明では、クライアント、つま
り、WWWブラウザプログラムでもって許容範囲を越え
た場合に、メッセージ等を表示したが、例えば、カメラ
制御サーバ側で、キャプチャした映像データ(デジタル
データ)に対して圧縮する以前に、そのキャプチャした
映像中の邪魔にならない箇所(例えば四隅)に、その旨
のメッセージ文字列のパターンを重畳して書き込ませ、
その後で圧縮してWWWブラウザにむけて転送するよう
にしてもよい。この場合には、カメラ制御サーバ側にフ
ォントROM、あるいはそのメッセージを構成している
文字列に相当するイメージを予め容易しておけば達成で
きる。警告メッセージ文字列をHTTPメッセージヘッ
ダ中に書き込んでもよい。現在のパン角とともにWWW
ブラウザが要求したパン角をHTTPメッセージヘッダ
中に書き込んでWWWブラウザ側の比較の便宜をはかっ
てもよい。
【0078】<第2の実施形態>第2の実施形態とし
て、PC114上のWWWブラウザからネットワーク1
13及びWWWサーバ112を介してカメラ制御サーバ
101にアクセスする場合について説明する。
【0079】詳細は、以下の説明から明らかになるが、
本第2の実施形態では、第1の実施形態の如く、一般的
なWWWブラウザに対して、図5におけるステップS5
07からステップS511までの手順の追加(アドイン
プログラム)をも不要にする。
【0080】この場合、WWWサーバ112は静止画像
を入れ込めるWWWページを有している。このページを
静止画サンプルページと呼ぶことにする。このページを
WWWブラウザ上で表示した場合の表示例を図9に示
す。
【0081】図9では画面(ウインドウ)は3つのフレ
ームに分けられ、第一のフレームにはタイトルテキスト
が含まれ、第二のフレームにはパン、チルト及びズーム
を入力するための入力欄及び入力終了後押下することに
よってカメラ制御指令を出すためのボタンからなるフォ
ームが含まれ、第三のフレームには、静止画像を入れ込
む領域及びカメラ情報に関するテキストが含まれる。
【0082】以下、図6、図7及び図8を用いて、本第
2の実施形態における動作について説明する。
【0083】図6は上記第三のフレーム送受信時のWW
Wブラウザ、WWWサーバ112、カメラ制御サーバ1
01間のコネクション動作及び通信メッセージの内容を
示したものである。また、図7及び図8はWWWサーバ
112の動作処理手順を示すフローチャートである。
【0084】この時のカメラ制御サーバ101の動作は
図4に、WWWブラウザの動作は図5に示したものと同
じである。
【0085】まず、WWWブラウザはWWWサーバ11
2の静止画サンプルページにアクセスする。HTTPに
よって、上記第一のフレームと第二のフレームがWWW
サーバ112からWWWブラウザに送られる。続いて、
第三のフレームのアクセスに移る。
【0086】第三のフレームはCGI(Common Gate Int
erface) を用いて実現されている。CGIはWWWブラ
ウザのユーザ(PC114のユーザ)がWWWサーバに
対して対話的な作業をするためのインターフェースであ
り、ユーザのフォームへの入力結果をWWWサーバ11
2に送ることができる。
【0087】ここでは第二のフレームがそのようなフォ
ームとなっており、パン、チルト、ズームの入力欄に数
字を入力し、カメラ制御ボタンを押下することによっ
て、WWWサーバ112へ第三フレームを要求する。
【0088】即ち、WWWブラウザはWWWサーバ11
2に対してコネクションを張り(タイミング601)、
HTTPリクエストを送る(タイミング602)。
【0089】この時のURIはWWWサーバ112上で
実行されるCGIスクリプトまたはプログラム及び該C
GIスクリプトに渡されるパラメータを示している。つ
まりこの例では"/cgi-bin/still.cgi"が実行されるCG
Iスクリプトであり、"?"以降の"p=20&t=10&z=3"が"/cg
i-bin/still.cgi"に渡されるパラメータである。
【0090】このHTTPリクエストを送るのに、ユー
ザが要した作業はパン、チルト、ズームの入力欄に数字
を入力し、カメラ制御ボタンを押下する操作のみであ
る。
【0091】フォーム入力内容をURIにエンコードす
る作業はWWWブラウザが行なってくれる。つまり、W
WWブラウザは第二のフレームの記述に従ってエンコー
ドするので、第一の実施形態のように、URLを全てユ
ーザが打ち込む必要はない。
【0092】WWWサーバ112の動作としては、まず
WWWブラウザからのコネクション要求をアクセプトす
る(ステップS701)。そして送られてくるHTTP
リクエストを受信する(ステップS702)。このリク
エストに、CGIスクリプト起動要求が含まれているこ
とを知ったWWWサーバ112は該CGIスクリプトを
起動し、パラメータをそれに渡す。以後の動作はCGI
スクリプトの動作となる。
【0093】該CGIスクリプトは予め接続先として設
定されているカメラ制御サーバ101から静止画像及び
カメラ情報を取り込むものである。
【0094】まず、カメラ制御サーバ101にコネクト
し(ステップS703、タイミング603)、静止画像
を要求するHTTPリクエストを送る(ステップS70
4、タイミング604)。カメラ制御サーバ101に対
して静止画要求を示すURI"GetStillImage"であると
いうことは、CGIスクリプトは認識している。カメラ
制御パラメータはCGIスクリプトへのパラメータを使
用する。
【0095】HTTPリクエストを受けたカメラ制御サ
ーバ101は図4に示した如く動作し、HTTPレスポ
ンスとして、カメラ情報をヘッダに含み、画像データを
ボディに含んだデータをWWWサーバ112に対して送
る(タイミング605)。
【0096】WWWサーバ112はこれを受け(ステッ
プS705)、画像データを一旦ファイルとして保存す
る(ステップS706)。
【0097】次に、カメラ制御サーバ101をクローズ
する(ステップS707、タイミング606)。
【0098】次いで、予め設定されたデータに基づき、
得たカメラ情報をWWWブラウザに伝達するかどうかを
判断し(ステップS708)、伝達する場合は上記第三
のフレームとして、ボディにカメラ情報テキスト及び上
記画像データファイルへのリンクを含む静止画フレーム
ページを送信する(ステップS709、タイミング60
7)。伝達しない場合は、上記第三のフレームとしてボ
ディにカメラ情報テキストを含まず、上記画像データフ
ァイルへのリンクを含む静止画フレームページを送信す
る(ステップS710)。
【0099】HTTPでは複数のContent-typeを持つデ
ータは送れない。例えば、テキストと画像データは同時
には送れない。しかし、それらを1枚のページとしてW
WWブラウザ上に表示させるために、HTML(Hyper T
ext Markup Language)がある。
【0100】従ってこの場合、ボディにカメラ情報テキ
スト及び画像データファイルへのリンクを含む静止画フ
レームページはHTMLドキュメントとして送られるこ
とになる。
【0101】MTMLドキュメントを受けたWWWブラ
ウザはHTMLの書式に従いテキストを表示し、一旦W
WWサーバ112をクローズする(タイミング60
8)。
【0102】HTMLドキュメント中に画像ファイルへ
のリンクを発見したWWWブラウザは、これを取り込む
ために再度WWWサーバ112にアクセスする。つまり
コネクトし(タイミング609)、画像ファイルを取り
込むためのHTTPリクエストを送る(タイミング61
0)。
【0103】WWWサーバ112はWWWブラウザから
の再度のコネクトをアクセプトし(ステップS80
1)、上記HTTPリクエストを受信する(ステップS
802)。URIに指定された画像ファイルを認識し、
ステップS706で保存した画像ファイルを、HTTP
レスポンスとして送る(ステップS803、タイミング
611)。カメラ情報は必要なら既にテキストとして送
ってあるので、HTTPレスポンスのヘッダにカメラ情
報を埋め込む必要はない。
【0104】最後に、HTTPレスポンスを受けたWW
WブラウザはWWWサーバ112をクローズする(タイ
ミング612)とともに、画像データを展開し、上記静
止画フレームページで指定された画像表示領域表示に表
示する。
【0105】以上、WWWサーバ112を介してカメラ
情報及び画像データをWWWブラウザに送る実施形態を
第2の実施形態として説明した。
【0106】先に説明した第1の実施形態と比較し、本
第2の実施形態の利点は、WWWブラウザは第1の実施
形態で示したように応答データヘッダ部分のカメラ情報
データを認識、解析する必要はないということである。
応答データヘッダには既にカメラ情報データは含まれて
いない。HTML文書中のテキストとして、つまりその
応答データ中のボディとして送られる。この方式であれ
ばWWWブラウザは一般的なものを使用し、しかも必要
なカメラ情報をユーザに提示できる。
【0107】第2の利点はカメラ情報の表示方法が柔軟
になるということである。第1の実施形態では警告メッ
セージも含め、カメラ情報を表示するかどうか、表示す
る場合はどのように表示するかはWWWブラウザにまか
されていた。しかし本第2の実施形態のように、HTM
Lドキュメント中にカメラ情報を編集したテキストデー
タとして送る方法なら、柔軟な表示方法が可能になる。
【0108】図9はそれを示したものである。ユーザは
パン70度とフォームに入力した。が、実際のカメラ1
11のパンは50度止りであった。この時、指定された
パン角度とカメラ情報が伝えるパン角度が異なることを
知ったWWWサーバ112は、ステップS709におい
て、カメラ情報テキストとして、「現在のカメラ状態パ
ン=50度、チルト=10度、ズーム=3倍 警告!指
定されたパン角度は可動範囲を超えました。」という文
を送ることで、WWWブラウザに表示させることにな
る。
【0109】当然、他の形式の文を送ることも可能であ
るし、文を表示させる位置やフォントを変えることもで
きる。HTMLの書式に従っていることがその理由にな
っている。
【0110】そして、第3の利点はWWWサーバ112
がカメラ状態及び設定情報を記憶し、静止画要求処理の
一部として生かすことができるということである。図3
に示したようなカメラ情報をWWWサーバ112が記憶
しておけば、WWWブラウザが可動範囲外のパン角度を
指定したときに、カメラ制御サーバ101にアクセスし
なくとも、可動範囲外であることをWWWブラウザに通
知することができる。誤解を避けるために、70度と指
定された時に、50度の画像を返さず、エラーとするの
であれば、この方法は有効なものとなる。
【0111】以上、2つの実施形態によって、本発明の
有効性を示してきたが、本発明はこれらの実施形態に限
るものではない。
【0112】例えば、クライアントに伝達するデータは
カメラ情報と画像データに限るものではない。何らかの
制御機構を有し、それが出力する情報及び制御機構自体
の状態情報あるいは設定情報をHTTPを用いてクライ
アントに伝達したい場合には、広く応用可能なものであ
る。
【0113】以上説明したように、本第1、第2の実施
形態に従えば、情報を出力する制御機構を有するサーバ
と、該サーバに対して該制御機構の制御要求を出すクラ
イアントで構成されるシステムにあっては、サーバクラ
イアント間の通信プロトコルとして、HTTPを使用す
るシステムにおいて、上記情報をHTTPメッセージボ
ディに挿入する部と、制御機構の状態情報あるいは設定
情報を、HTTPメッセージヘッダに挿入する部とを備
えることで、クライアントは上記HTTPメッセージヘ
ッダに挿入された上記制御機構の状態情報あるいは設定
情報を認識できることにより、一般的なWWWブラウザ
の動作を妨害することなく、しかも上記情報以外に上記
制御機構の状態情報あるいは設定情報に関するデータを
クライアントに送信でき、クライアントが制御機構の様
子を把握することが容易になるという効果がある。
【0114】<第3の実施形態>第2の実施形態の変形
例として第3の実施形態を説明する。すなわち、本第3
の実施形態でも、WWWブラウザ(PC114等で動作
するプログラム)は、WWWサーバ112を介してカメ
ラ制御サーバ101にアクセスする。
【0115】尚、本第3の実施形態におけるシステム全
体の構成は、図1と同様であるものとし、その説明は省
略する。また、WWWブラウザの表示ウインドウは図9
の通りであるものとして説明する。
【0116】図12、図13は第3の実施形態における
WWWサーバ112の動作処理手順を示している。ま
た、図11はカメラ制御サーバ101の動作処理手順を
示している。また、図14はWWWブラウザ、WWWサ
ーバ、そして、カメラ制御サーバ間の情報授受のタイミ
ングを示している。
【0117】先ず、WWWブラウザ(クライアント)が
起動すると、操作者の指示に従ってWWWサーバ112
の静止画サンプルページにアクセスする。この静止画サ
ンプルページは、勿論、カメラ制御サーバ101のため
に設けられたホームページである。
【0118】WWWサーバ112は、HTTPによっ
て、図9に示す第1、第2のフレームをWWWブラウザ
に転送する。続いて、第3のフレームのアクセスに移行
する。
【0119】これらのうち、少なくとも第2のフレーム
がCGIを用いて構築されており、ユーザのフォームへ
の入力結果をWWWサーバ112におくることができ
る。
【0120】従って、ユーザによるパン、チルト、ズー
ムの入力欄に入力し、「カメラ制御」ボタンを適当なポ
インティングデバイス等で指定することで、WWWサー
バ112に第3フレームの転送要求を行なうことができ
る。
【0121】すなわち、WWWブラウザ(PC114)
はWWWサーバ112に対してコネクションをはかり
(図14のタイミング1401)、第1、第2の実施形
態と同様にHTTPリクエストを送信する(タイミング
1402)。
【0122】このとき、URIはWWWサーバ112上
で実行されるCGIスクリプトまたはプログラム及び、
このCGIスクリプトに渡されるパラメータを示してい
るのも第2の実施形態と同様である。つまり、この例で
は、"/cgi-bin/still.cgi"が実行されるCGIスクリプ
トであり、"?"以降の"p=20&t=10&z=3"が"/cgi-bin/stil
l.cgi"に渡されるパラメータである。
【0123】このHTTPリクエストを送るのに、ユー
ザが要した作業はパン、チルト、ズームの入力欄に数字
を入力し、カメラ制御ボタンを押下する操作のみであ
る。
【0124】フォーム入力内容をURIにエンコードす
る作業はWWWブラウザが行なってくれる。つまり、W
WWブラウザは第2のフレームの記述に従ってエンコー
ドし、WWWサーバ112に転送する。
【0125】WWWサーバ112の動作としては、まず
WWWブラウザからのコネクション要求をアクセプトす
る(ステップS1201)。そして送られてくるHTT
Pリクエストを受信する(ステップS1202)。この
リクエストに、CGIスクリプト起動要求が含まれてい
ることを知ったWWWサーバ112は該CGIスクリプ
トを起動し、パラメータをそれに渡す。以後の動作はC
GIスクリプトの動作となる。
【0126】該CGIスクリプトは予め接続先として設
定されているカメラ制御サーバ101から静止画像及び
カメラ情報を取り込むものである。
【0127】まず、カメラ制御サーバ101にコネクト
し(ステップS1203、タイミング1403)、静止
画像を要求するHTTPリクエストを送る(ステップS
1204、タイミング1404)。ここで、HTTPリ
クエストの中身は"GET /GetCameraLimit"である。すな
わち、WWWサーバは、カメラ制御サーバ101に対し
て、そのカメラの制御可能限界値(パン角、チルト角、
ズーム値のとり得る範囲)の転送を要求する。なお、リ
クエストとして、他にも送られるデータはあるが、ここ
での動作には関係しないので省略している。
【0128】ここで、“GET”はリクエストの処理方
法を規定するメソッドの一つであり、その意味は次のU
RIで示すリソースの要求である。URIはこの例では
“/GetCamaraLimit”であり、これがカメラ制御サーバ
101に対してカメラ状態情報要求を示すURIである
ということをCGIスクリプトは認識している。
【0129】ここで、HTTPリクエストを受けたカメ
ラ制御サーバ101の動作について、図11を用いて説
明する。
【0130】カメラ制御サーバ101は、先ずWWWサ
ーバ112からのコネクト要求をアクセプトする(ステ
ップS1101、タイミング1403)。これによっ
て、コネクトが完了し、通信できる状態となる。次い
で、カメラ制御サーバ101は上述した"GET /GetCamer
aLimit"を含むHTTPリクエストを、通信インターフ
ェース部110によって、受信する(ステップS110
2、タイミング1404)。
【0131】HTTPリクエストは、要求データ解析部
108へ送られる。
【0132】要求データ解析部108はHTTPリクエ
ストを要求データとみなして解析する(ステップS11
03)。つまり、要求されたメソッドが“GET”であ
るか、URIがカメラ状態情報要求もしくは画像データ
要求を示す文字列を含むかどうかという2つの条件によ
って、カメラ状態情報要求もしくは画像データ要求を行
なっているのかどうかを判断する(ステップS110
4,ステップS1107)。尚、カメラ状態情報要求を
示す文字列としての“GetCamaraLimit”、画像データ要
求を示す文字列としての“GetStillImage”等の各種コ
マンド及びその文法規則情報は、要求データ解析部10
8内に設けられたテーブル(ROMもしくはハードディ
スク装置等の不揮発性メモリで構成する)に登録されて
おり、これに基づいて解析することになる。
【0133】上記の条件が満たされない場合は、HTT
Pレスポンスとして、エラーを示すデータがWWWブラ
ウザに返される(ステップS1115)。
【0134】ここでは、カメラ状態情報要求を示すリク
エストであるので、処理はステップS1108に進む。
【0135】ステップS1108では、カメラ制御部1
02によってカメラ状態情報を取得し、カメラ状態記憶
部104に記憶する。
【0136】以上の手順によって、クライアントに返す
全てのデータが揃ったので、応答データを送信する手順
(ステップS1109)に進む。
【0137】本第3の実施形態における応答データの形
式は、図10に示すようになっている。
【0138】応答データの形式はHTTPレスポンスの
形式に準拠しており、ヘッダとボディに分かれている。
ヘッダはテキストデータであり、複数の行からなる。行
の末尾には復帰(キャリッジリターン、CR)及び改行
(ラインフィード、LF)が付加される。ヘッダとボデ
ィを区別するために、区別子として復帰及び改行のみの
行(他の文字が入らない行)がヘッダとボディの間に入
る。
【0139】図10において、1行目の“HTTP/
1.0 200 OK”(復帰及び改行は省略)から5
行目の“Content-length:293”まではHTTPで規定さ
れているメッセージである。それぞれ、レスポンスのス
テータス、ボディの中身の日付、HTTPサーバの名
前、ボディの中身の形式、ボディの長さを示している。
【0140】7行目の“Camara-location-pan-tilt-zoo
m:20,10,3”以降、ボディの最後までは、カメラ111
に関する状態及び設定情報である。
【0141】以下、各行について簡単に説明する。
【0142】7行目“Camara-location-pan-tilt-zoom:
20,10,3”は現在のパン、チルト、ズームの値、つまり
カメラ位置を示している。パンが20度、チルトが10
度、ズームが3倍の意味である。
【0143】8行目“Camara-backlight:ON”は逆光
補正がONになっていることを示す。
【0144】9行目“Camara-focus:xxx”はフォー
カス値がxxxであることを示す。
【0145】10行目“Camara-iris:yyy”は絞り値
がyyyであることを示す。
【0146】11行目“Camara-Contorollimit-pan-ma
x:50”はカメラ可動範囲のパン最大値が50度であるこ
とを示す。
【0147】同様に、12行目以降はそれぞれ、パン最
小値が−50度、チルト最大値が20度、チルト最小値
が−20度、ズーム最大値が8倍、ズーム最小値が1倍
であることを示す。
【0148】応答データ作成部109は先ず、カメラ状
態情報以外の応答データヘッダを作成する(ステップS
1109)。
【0149】次に、カメラ状態挿入部107がカメラ状
態、設定情報を応答データボディに挿入する(ステップ
S1110)。ボディに挿入されたカメラ状態、設定情
報はカメラ状態記憶部104から読み出されたものであ
る。
【0150】完成した応答データはHTTPレスポンス
として、通信インターフェース部110からWWWサー
バに送信される(ステップS1116,タイミング14
05)。
【0151】図12に戻ってWWWサーバの説明を続け
る。
【0152】WWWサーバ112はこれを受け、この情
報を解析する(ステップS1205)。
【0153】応答データは、ヘッダに記されたデータ形
式(Content-typeによってあらわされる)によってその
形式がわかる。ここでは応答データはテキスト形式(tex
t/plain)であるから、応答データテキストとして解釈
し、カメラ状態情報を得る。この情報は後に使用するた
めにメモリ上に保持しておく。
【0154】因に、WWWサーバ112は、この時点
で、WWWブラウザから要求されたアングル情報(パン
角、チルト角及びズーム値)が、カメラ制御サーバ10
1から通知された限界アングルを越えているかどうかが
判断できるようになる。ステップS1207aにおい
て、限界アングルを越えていると判断した場合には、ス
テップS1207bでWWWブラウザに限界を越えてい
ることを通知するテキストを、HTTPレスポンスメッ
セージとして送ることによって終了する。
【0155】さて、WWWサーバ112は、ここでいっ
たんカメラ制御サーバ101との通信をクローズする
(ステップS1206、タイミング1406)。
【0156】WWWサーバ112は、このあと画像デー
タを要求するために再びカメラ制御サーバとコネクショ
ンを開き(ステップS1207,タイミング140
7)、HTTPリクエスト(WWWブラウザからの要求
されたアングルを付加した情報)をカメラ制御サーバに
送信する(ステップS1208,タイミング140
8)。これを受け、カメラ制御サーバは要求されたアン
グルに従った撮影を行なうことになるが、勿論、カメラ
制御サーバは自身のカメラの限界範囲を越えたアングル
が要求された場合には、その要求に応えることができな
いので、もっとも近いアングルで撮影することになる。
【0157】手順として説明すれば、カメラ制御サーバ
101は、カメラ状態情報要求に対する動作と同様にス
テップS1101からステップS1104まで進む。今
度は画像データ要求であるので、ステップS1104か
らステップS1105に進む。
【0158】ステップS1105では送られてきたHT
TPリクエスト中にカメラ制御のためのパラメータがあ
るかどうかを判定し、もしあれば解析されたパラメータ
はカメラ制御部102に対する命令に翻訳され、カメラ
制御部102に送られる。それに従って、カメラ制御部
102はカメラ111を制御する(ステップS110
6)。カメラ111の制御が終了すると、画像入力部1
03を用いて画像をキャプチャする(ステップS111
1)。画像入力部103ではキャプチャした画像データ
の圧縮も行われる場合もある。画像データは画像記憶部
105に記憶される(ステップS1112)。次にステ
ップS1113で、応答データ作成部109を用いて、
応答データのヘッダ部分を作成する。データ形式は画像
のデータ形式を示すものとする。通常JPEGなどのバ
イナリ形式であるが、これ以外であっても構わない。
【0159】ステップS1114ではステップS111
2で記憶した画像データを、画像データ挿入部106を
用いて、応答ヘッダボディに挿入する。
【0160】このようにして作られた応答データを、ス
テップS1116でWWWサーバに対してHTTPレス
ポンスとして通信インターフェース部110から送信す
る(タイミング1409)。
【0161】WWWサーバ112はこのHTTPレスポ
ンスを受信し(ステップS1209)、画像データ部分
をいったんファイルとして保存し(ステップS121
0)、カメラ制御サーバとのコネクションをクローズす
る(ステップS1211,タイミング1410)。
【0162】次いで、ステップS1205で解析された
データに基づき、得たカメラ状態情報をWWWブラウザ
に伝達するかどうかを判断する(ステップS121
2)。例えば、ユーザが指定したカメラ制御アングル
(パラメータ)が、カメラ制御範囲を超えていた場合に
カメラ状態情報をブラウザに伝達することになる。伝達
する場合は上記第3のフレームとして、ボディにカメラ
状態情報テキスト及び上記画像データファイルへのリン
クを含む静止画フレームページを送信する(ステップS
1213,タイミング1411)。
【0163】この結果、図9に示すような状態でWWW
ブラウザに表示させることができる。
【0164】ユーザにしてみれば、パン角70度とフォ
ームに入力したが、実際のカメラ111のパンは50度
止まりであった。この時、指定されたパン角度が、カメ
ラ制御サーバ112から得られたカメラ状態情報が伝え
るパン角度の制限を超えることを知ったWWWサーバ1
12は、ステップS1213において、カメラ状態情報
テキストとして、「現在のカメラ状態、パン=50度、
チルト=10度、ズーム=3倍 警告!指定されたパン
角度は可動範囲を超えました。」という文を送り、WW
Wブラウザに表示させている。
【0165】当然、他の形式の文を送ることも可能であ
るし、文を表示させる位置やフォントを変えることもで
きる。
【0166】カメラ状態情報を伝達しない場合は上記第
三のフレームとして、ボディにカメラ状態情報テキスト
を含まず、上記画像データファイルへのリンクを含む静
止画フレームページを送信する(ステップS121
4)。
【0167】HTTPでは複数のContent-typeを持つデ
ータは送れない。テキストと画像データは同時には送れ
ない。しかし、それらを1枚のページとしてWWW部ラ
イザ上に表示させるために、HTML(Hyper Text Mark
up Language)がある。
【0168】従ってこの場合、ボディにカメラ状態情報
テキスト及び画像データファイルへのリンクを含む静止
画フレームページはHTMLドキュメントとして送られ
ることになる。
【0169】HTMLドキュメントを受けたWWWブラ
ウザはHTMLの書式に従いテキストを表示し、一旦W
WWサーバ112をクローズする(タイミング141
2)。
【0170】HTMLドキュメント中に画像ファイルへ
のリンクを発見したWWWブラウザは、これを取り込む
ために再度WWWサーバ112へアクセスする。つまり
コネクトし(タイミング1413)、画像ファイルを取
り込むためのHTTPリクエストを送る(タイミング1
414)。
【0171】WWWサーバ112はWWWブラウザから
の再度のコネクトをアクセプトし(ステップS130
1)、上記HTTPリクエストを受信する(ステップS
1302)。URIに指定された画像ファイルを認識
し、ステップS1210で保存した画像ファイルを、H
TTPレスポンスとして送る(ステップS1303,タ
イミング1415)。カメラ状態情報は必要なら既にテ
キストとして送ってあるので、HTTPレスポンスのヘ
ッダにカメラ状態情報を埋め込む必要はない。
【0172】最後に、HTTPレスポンスを受けたWW
WブラウザはWWWサーバ112をクローズする(タイ
ミング1416)とともに、画像データを展開し、上記
静止画フレームページで指定された画像表示領域表示に
表示する。
【0173】本第3の実施形態では、WWWサーバは、
カメラ制御サーバに常にカメラの限界情報を問い合わせ
たが、始めの問い合わせのときのみカメラの限界情報を
問い合わせ、その取得した状態情報を記憶しておくこと
もできる。その場合、記憶されたカメラの限界情報を読
み出すことによって、いつでもWWWブラウザに対する
カメラの限界情報に関する返答が可能になる。
【0174】以上、動作でもって、本第3の実施形態が
動作し、その有効性が理解できるであろうが、本発明は
これらの実施例に限るものではない。
【0175】例えば、クライアントに伝達するデータは
カメラ状態情報と画像データに限るものではない。何ら
かの制御機構を有し、それが出力する情報及び制御機構
自体の状態情報あるいは設定情報をHTTPを用いてク
ライアントに伝達したい場合には、広く応用可能なもの
である。
【0176】以上説明したように本第3の実施形態によ
れば、情報を出力する制御機構を有するサーバと、該サ
ーバに対して該制御機構の制御要求を出すクライアント
で構成されるシステムにあっては、サーバクライアント
間の通信プロトコルとして、HTTPを使用するシステ
ムにおいて、制御機構の状態情報あるいは設定情報を、
HTTPメッセージボディに挿入する部を備え、クライ
アントは上記HTTPメッセージボディに挿入された上
記制御機構の状態情報あるいは設定情報を認識でること
により、一般的なWWWブラウザの動作を妨害すること
なく、しかも上記情報以外に上記制御機構の状態情報あ
るいは設定情報に関するデータをクライアントに送信で
き、クライアントが制御機構の様子を把握することが容
易になる。
【0177】尚、上記実施形態では、通信プロトコルと
してTCP/IPを用いたインターネットを例にして説
明したが、これに限らず上記通信が可能なのであれば、
如何なるネットワークにも適用できることは明らかであ
る。
【0178】また、本発明は、基本的には、各サーバや
クライアント等は汎用の情報処理装置(パーソナルコン
ピュータやワークステーション等)にネットワーク接続
のためのハードウェアを必要とするものの、それぞれの
装置上で動作するプログラムで実現できる。
【0179】従って、上述した実施形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは
装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒
体に格納されたプログラムコードを読出して実行するこ
とによっても、達成されることは言うまでのもない。
【0180】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0181】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0182】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって
実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言う
までもない。
【0183】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行な
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ライアント側からの要求内容が、サーバの許容範囲を越
えるような要求であったとしても、その要求の基本的な
部分に対しては応答しつつ、尚且つ、その応答結果がク
ライアントからの要求に対して完全には応答しきれてい
ないことを通知させることを、汎用のネットワークを介
して可能になる。
【0185】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるカメラ制御システムのブロッ
ク図である。
【図2】第1の実施形態におけるWWWブラウザとカメ
ラ制御サーバの間の通信手順を示した図である。
【図3】第1の実施形態におけるカメラ制御サーバが送
信するHTTPレスポンスの内容を示した図である。
【図4】第1の実施形態におけるカメラ制御サーバの動
作フローを示したフローチャートである。
【図5】第1の実施形態におけるWWWブラウザの動作
フローを示したフローチャートである。
【図6】第2の実施形態におけるWWWブラウザ、WW
Wサーバ及びカメラ制御サーバ間の通信手順を示す図で
ある。
【図7】第2の実施形態におけるWWWサーバの動作フ
ローを示したフローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるWWWサーバの動作フ
ローを示したフローチャートである。
【図9】実施形態におけるWWWブラウザ画面上の表示
例を示した図である。
【図10】第3の実施形態におけるカメラ制御サーバが
送信するHTTPレスポンスの内容を示す図である。
【図11】第3の実施形態におけるカメラ制御サーバの
動作フローを示したフローチャートである。
【図12】第3の実施形態におけるWWWブラウザの動
作フローを示したフローチャートである。
【図13】第3の実施形態におけるWWWブラウザの動
作フローを示したフローチャートである。
【図14】第3の実施形態におけるWWWブラウザ、W
WWサーバ及びカメラ制御サーバ間の通信手順を示した
図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用のネットワーク通信規約に従って、
    遠隔のクライアントからの要求に従った情報サービスを
    行なうサーバであって、 クライアントからの要求を受信する受信手段と、 受信した要求に従って処理する処理手段と、 該処理手段で処理した結果を前記クライアントに転送す
    る転送手段とを備え、 前記転送手段には、当該サーバのサービス許容範囲を示
    す情報を付して転送することを特徴とするサーバ。
  2. 【請求項2】 前記情報サービスは、カメラを操作する
    権利と、前記カメラによって撮影した映像をクライアン
    トに通知するサービスであることを特徴とする請求項第
    1項に記載のサーバ。
  3. 【請求項3】 前記サービス許容範囲を示す情報は、カ
    メラの撮影方位の限界を示す情報であることを特徴とす
    る請求項第2項に記載のサーバ。
  4. 【請求項4】 前記転送手段はHTTPメッセージに従
    って転送することを特徴とする請求項第1項に記載のサ
    ーバ。
  5. 【請求項5】 前記サービス許容範囲を示す情報は、前
    記HTTPメッセージに挿入して転送されることを特徴
    とする請求項第4項に記載のサーバ。
  6. 【請求項6】 前記サービス許容範囲を示す情報は、前
    記HTTPメッセージ中のヘッダ部分に挿入することを
    特徴とする請求項第5項に記載のサーバ。
  7. 【請求項7】 前記サービス許容範囲を示す情報は、前
    記HTTPメッセージ中のボディ部分に挿入することを
    特徴とする請求項第5項に記載のサーバ。
  8. 【請求項8】 汎用のネットワーク通信規約に従って、
    遠隔のクライアントからの要求に従った情報サービスを
    行なうサーバの制御方法であって、 クライアントからの要求を受信する受信工程と、 受信した要求に従って処理する処理工程と、 該処理工程で処理した結果を前記クライアントに転送す
    る転送工程とを備え、 前記転送工程には、当該サーバのサービス許容範囲を示
    す情報を付して転送する工程が含まれることを特徴とす
    るサーバの制御方法。
  9. 【請求項9】 汎用のネットワーク通信規約に従って、
    遠隔のクライアントからの要求に従った情報サービスを
    行なうサーバとして機能させるプログラムを格納した記
    憶媒体であって、 クライアントからの要求を受信する受信手段と、 受信した要求に従って処理する処理手段と、 該処理手段で処理した結果を前記クライアントに転送す
    る転送手段として機能するプログラムを格納し、 前記転送手段には、当該サーバのサービス許容範囲を示
    す情報を付して転送する機能を有するプログラムを含ん
    でいることを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 汎用ネットワークを介して受信した要
    求に従って、情報を生成すると共に、生成した情報と当
    該サービス内容の限界を示す情報とを要求元に転送する
    手段を有するサーバに接続するクライアントであって、 接続したサーバに対して前記汎用ネットワークの規約に
    従って要求情報を転送する要求手段と、 該手段で要求情報を転送した後に、前記サーバから送ら
    れてきた情報中の限界を示す情報と、前記要求情報とを
    比較し、当該比較結果を報知とする報知手段とを備える
    ことを特徴とするクライアント。
  11. 【請求項11】 汎用ネットワークを介して受信した要
    求に従って、情報を生成すると共に、生成した情報と当
    該サービス内容の限界を示す情報とを要求元に転送する
    手段を有するサーバに接続するクライアントの制御方法
    であって、 接続したサーバに対して前記汎用ネットワークの規約に
    従って要求情報を転送する要求工程と、 該工程で要求情報を転送した後に、前記サーバから送ら
    れてきた情報中の限界を示す情報と、前記要求情報とを
    比較し、当該比較結果を報知とする報知工程とを備える
    ことを特徴とするクライアントの制御方法。
  12. 【請求項12】 汎用ネットワークを介して受信した要
    求に従って、情報を生成すると共に、生成した情報と当
    該サービス内容の限界を示す情報とを要求元に転送する
    手段を有するサーバに接続するクライアントとして機能
    させるプログラムを格納した記憶媒体であって、 接続したサーバに対して前記汎用ネットワークの規約に
    従って要求情報を転送する要求手段と、 該手段で要求情報を転送した後に、前記サーバから送ら
    れてきた情報中の限界を示す情報と、前記要求情報とを
    比較し、当該比較結果を報知とする報知手段として機能
    するプログラムを格納した記憶媒体。
  13. 【請求項13】 汎用のネットワークの通信規約に従っ
    て、前記ネットワークを介したクライアントからの要求
    に応じてカメラからの映像をクライアントに通知するサ
    ービスを行なうサーバであって、 クライアントからの要求を受信する受信手段と、 受信した要求に従って処理する処理手段と、 前記処理手段で処理した結果を前記クライアントに転送
    する転送手段とを備え、前記転送手段には、前記カメラ
    の状態情報を付して転送するように構成されていること
    を特徴とするサーバ。
  14. 【請求項14】 前記転送手段は、HTTPメッセージ
    に従って転送することを特徴とする請求項第13項に記
    載のサーバ。
  15. 【請求項15】 前記カメラの状態情報は、前記HTT
    Pメッセージに挿入して転送されることを特徴とする請
    求項第14項に記載のサーバ。
  16. 【請求項16】 前記カメラの状態情報は、前記HTT
    Pメッセージ中のヘッダ部分に挿入することを特徴とす
    る請求項第15項に記載のサーバ。
  17. 【請求項17】 前記カメラの状態情報は、前記HTT
    Pメッセージ中のボディ部分に挿入することを特徴とす
    る請求項第15項に記載のサーバ。
  18. 【請求項18】 前記カメラの状態情報は、前記カメラ
    の撮影方位を示す情報であることを特徴とする請求項第
    13項乃至請求項第17項のいずれか1項に記載のサー
    バ。
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US08/904,860 US7113971B1 (en) 1996-08-05 1997-08-01 Communication method and apparatus, server and client on network, and program codes realizing communication thereof
US11/481,805 US8015242B2 (en) 1996-08-05 2006-07-07 Communication method and apparatus, server and client on network, and program codes realizing communication thereof
US13/192,593 US8782126B2 (en) 1996-08-05 2011-07-28 Communication method and apparatus, server and client on network, and program codes realizing communication thereof

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