JPH10163822A - ディジタル遅延回路およびそれを用いたディジタル制御発振回路 - Google Patents

ディジタル遅延回路およびそれを用いたディジタル制御発振回路

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JPH10163822A
JPH10163822A JP8316752A JP31675296A JPH10163822A JP H10163822 A JPH10163822 A JP H10163822A JP 8316752 A JP8316752 A JP 8316752A JP 31675296 A JP31675296 A JP 31675296A JP H10163822 A JPH10163822 A JP H10163822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振回路の周波数レンジを広くでき、発振信
号周波数の偏移を連続的に実現でき、かつ、回路構成の
簡単化および低消費電力化を実現できる。 【解決手段】 バッファおよびその出力端子に接続され
ているnMOSトランジスタからなる可変容量素子によ
り構成された遅延段をn段用いて、リングオシレータを
構成し、各遅延段を構成する容量素子はソース、ドレイ
ンがバッファの出力端子に共通に接続し、ゲートが制御
信号の所定のビットに接続するnMOSトランジスタに
より構成し、入力ビットに応じて、トランジスタのサイ
ズを設定し、各遅延段の遅延時間を重み付けることによ
り、制御信号に応じて遅延時間を設定し、NANDゲー
トNGTにハイレベルのイネーブル信号ENBを入力す
るとき、制御信号に応じてDCOの発振周波数を制御す
るので、DCOの発振周波数のレンジが広く、発振信号
の周波数偏移が連続的で滑らかになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル遅延回
路およびそれを用いたディジタル制御発振回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】PLL(Phase Locked Loop )回路など
に用いられる発振器は、その発振周波数のレンジが広
く、且つ周波数の偏移は連続的で滑らかな特性が要求さ
れている。このため、従来ではアナログ値である電圧信
号により、発振周波数を制御する電圧制御発振器(VC
O)が殆どである。ディジタル回路の場合、ディジタル
信号で直接発振器の発振周波数を制御できるいわゆるデ
ィジタル制御発振器(DCO: Digital Controlled Osc
illator )が用いられている。
【0003】図8はディジタル制御発振器(以下、単に
DCOと表記する)を用いたPLL回路の一例を示して
いる。図8に示すように、本例のPLL回路は位相比較
器2、ディジタルカウンタ3およびDCO4により構成
されている。
【0004】位相比較器2は、外部から入力された基準
信号Sref とDCO4からの発振信号SO の位相を比較
し、比較結果に応じて、アップ信号Supまたはダウン信
号Sdwを発生し、ディジタルカウンタ3に出力する。デ
ィジタルカウンタ3は、位相比較器2からのアップ信号
upまたはダウン信号Sdwを受けて、これらの信号のレ
ベルに応じて、例えば、nビットのカウント値SC を発
生し、DCO4に出力する。DCO4は、ディジタルカ
ウンタ3からのカウント値SC を受けて、これに応じて
発振周波数を設定し、発振信号So を生成し、位相比較
器2に出力する。
【0005】図8に示すPLL回路において、位相比較
器2により、外部から入力された基準信号Sref とDC
O4から発生された発振信号SC の位相が比較され、比
較結果に応じてアップ信号Supまたはダウン信号Sdw
生成され、ディジタルカウンタ3に出力される。ディジ
タルカウンタ3により、nビットのカウント値SC が生
成される。そして、カウント値SC がDCO4にフィー
ドバックされ、これに応じて、DCO4の発振周波数が
制御されるので、DCO4により発生された発振信号S
C の位相は、位相比較器2に入力された基準信号Sref
の位相に追従する。
【0006】上述のように、従来の電圧制御発振器(V
CO)を用いたPLL回路と同様に、図8に示すディジ
タル制御発振器(DCO)により構成されたPLL回路
により、入力された基準信号の位相に追従する発振信号
が生成できる。
【0007】以下、図9〜11を参照しながら、一般に
用いられているDCOの構成およびその動作について簡
単に説明する。図9は異なる遅延時間を与える遅延素子
および反転出力を与えるセレクタを複数用いて構成され
ているDCOの一例を示す回路図である。図9に示すよ
うに、本例のDCOは、例えば、遅延素子Di (i=n
−1,n−2,…,2,1,0)とセレクタSELi
より構成された遅延段をn段直列に接続して構成されて
いる。なお、ここでは、nは偶数である。
【0008】図示のように、本例のDCOにおいて、各
遅延段を構成するセレクタSELiの一方の入力端子A
は前段のセレクタの出力端子に接続され、他方の入力端
子Bは遅延素子Di の出力端子に接続されている。遅延
素子Di の入力端子は前段のセレクタの出力端子に接続
されている。なお、初段のセレクタSELn-1 の入力端
子AはNANDゲートNGTの出力端子に接続され、入
力端子Bは遅延素子Dn-1 を介して、NANDゲートN
GTの出力端子に接続されている。また、最後段のセレ
クタSEL0 の出力端子はNANDゲートNGTの一方
の入力端子に接続され、NANDゲートNGTの他方の
入力端子にイネーブル信号ENBが入力される。さら
に、NANDゲートNGTの出力端子はインバータIN
Vを介して、発振信号SO の出力端子Tout に接続され
ている。
【0009】各セレクタSELn-1 ,SELn-2 ,…,
SEL2 ,SEL1 ,SEL0 の選択信号入力端子ck
に、例えば、nビットのカウント値SC の各ビットS
n-1 ,Sn-2 ,…,S2 ,S1 ,S0 がそれぞれ入力さ
れる。各セレクタは、選択信号入力端子に入力された信
号のレベルに応じて、入力端子Aまたは入力端子Bの信
号を選択して、その反転した信号を出力する。例えば、
選択信号入力端子ckにローレベルの信号が入力される
とき、セレクタは入力端子Aに入力された信号を選択し
て、それを反転して出力端子に出力する。逆に、選択信
号入力端子ckにハイレベルの信号が入力されたとき、
セレクタは入力端子Bに入力された信号を選択して、そ
れを反転して出力端子に出力する。
【0010】さらに、遅延素子D0 の遅延時間はTD
すると、遅延素子Di の遅延時間は2i D となる。例
えば、遅延素子Dn-1 の遅延時間は2n-1 D となり、
遅延素子D1 の遅延時間は2TD となる。
【0011】上述したDCOにより、カウント値SC
各ビットSn-1 ,Sn-2 ,…,S2,S1 ,S0 のレベ
ルに応じて、NANDゲートNGTの出力端子から、最
後段のセレクタSEL0 の出力端子までの信号の遅延時
間が設定される。NANDゲートNGTにハイレベルの
イネーブル信号ENBが入力されるとき、各遅延段およ
びNANDゲートNGTによりリングオシレータが構成
され、カウント値SCにより制御された発振周波数で発
振する。
【0012】図10は他のDCOの一構成例を示す回路
図である。図10に示すように、本例のDCOはNAN
DゲートNGTと直列に接続されたn個の遅延素子DL
n-1 ,DLYn-2 ,…,DLY2 ,DLY1 ,DLY
0により構成され、遅延素子DLY0 の出力端子はNA
NDゲートNGTの入力端子に接続され、リングオシレ
ータを構成されている。なお、ここで、前例と同様にn
は偶数である。
【0013】遅延素子DLYn-1 ,DLYn-2 ,…,D
LY2 ,DLY1 ,DLY0 は同様な構成を有し、図1
1は遅延素子DLY0 を例として、その構成を示してい
る。図示のように、遅延素子DLY0 はnMOSトラン
ジスタTnn-1 ,Tnn-2,…,Tn2 ,Tn1 ,Tn
0 ,Tn00、pMOSトランジスタTpn-1 ,T
n-2 ,…,Tp2 ,Tp1 ,Tp0 ,Tp00により構
成されている。
【0014】pMOSトランジスタTpn-1 ,T
n-2 ,…,Tp2 ,Tp1 ,Tp0 は電源電圧VCC
供給線とノードNDpとの間に並列に接続されている。
即ち、pMOSトランジスタTpn-1 ,Tpn-2 ,…,
Tp2 ,Tp1 ,Tp0 のソースは電源電圧VCCの供給
線に接続され、ドレインはノードNDpに接続されてい
る。さらに、これらのpMOSトランジスタのゲートに
それぞれカウント値SC の各ビットSn-1 ,Sn-2
…,S2 ,S1 ,S0 の反転信号/Sn-1 ,/Sn-2
…,/S2 ,/S1 ,/S0 が入力されている。pMO
SトランジスタTp00のソースはノードNDpに接続さ
れ、ドレインは出力端子Tout に接続されている。
【0015】nMOSトランジスタTnn-1 ,T
n-2 ,…,Tn2 ,Tn1 ,Tn0 は電源電圧VCC
供給線とノードNDnとの間に並列に接続されている。
即ち、nMOSトランジスタTnn-1 ,Tnn-2 ,…,
Tn2 ,Tn1 ,Tn0 のソースは電源電圧VCCの供給
線に接続され、ドレインはノードNDnに接続されてい
る。さらに、これらのnMOSトランジスタのゲートに
それぞれカウント値SC の各ビットSn-1 ,Sn-2
…,S2 ,S1 ,S0 が入力されている。nMOSトラ
ンジスタTn00のドレインは出力端子Tout に接続さ
れ、ソースはノードNDnに接続されている。
【0016】即ち、nMOSトランジスタTn00のドレ
インとpMOSトランジスタTp00のドレインが遅延素
子の出力端子Tout に共通に接続されている。さらに、
nMOSトランジスタTn00のゲートとpMOSトラン
ジスタTp00のゲートが入力端子Tinに共通に接続され
ている。
【0017】図10に示す遅延素子においては、nMO
SトランジスタTn00とpMOSトランジスタTp00
駆動用トランジスタとして機能する。カウント値SC
各ビットSn-1 ,Sn-2 ,…,S2 ,S1 ,S0 のレベ
ルに応じて、pMOSトランジスタTpn-1 ,T
n-2 ,…,Tp2 ,Tp1 ,Tp0 およびnMOSト
ランジスタTnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,Tn1
Tn0 の導通状態がそれぞれ設定される。
【0018】また、各トランジスタのサイズ、例えば、
チャネル幅がそれぞれ異なるように設定されるので、各
トランジスタのオン/オフ状態に応じて、例えば、電源
電圧VCCの供給線とノードNDp間の抵抗値と駆動用p
MOSトランジスタTp00の抵抗値との比が変化し、同
様に、接地線とノードNDn間の抵抗値と駆動用nMO
SトランジスタTn00の抵抗値との比も変化するので、
入力端子Tinに入力された信号の反転信号が出力端子T
out に出力されるまでの遅延時間がこの抵抗比の変化に
応じて制御される。
【0019】即ち、各遅延素子DLYn-1 ,DL
n-2 ,…,DLY2 ,DLY1 ,DLY0 の遅延時間
は、それぞれの遅延素子に入力されたカウント値SC
より制御される。このため、NANDゲートNGTにハ
イレベルのイネーブル信号ENBが入力されるとき、各
遅延素子およびNANDゲートNGTによりリングオシ
レータが構成され、カウント値SC により制御された発
振周波数で発振する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したD
COにはそれぞれの問題点がある。例えば、図9に示す
DCOにおいては、発振周波数のレンジが広くとること
ができるが、信号のパスがダイナミックに切り換えられ
るため、カウント値SC の何れかのビットの値が変化す
る場合、信号が一瞬切れる恐れがあり、信号の連続性に
問題がある。また、図10に示すDCOにおいては、発
振信号の周波数偏移は連続的で滑らかであるが、各遅延
素子の電流は駆動用トランジスタTp00およびTn00
抵抗に大きく影響され、発振周波数のレンジを広くとる
ことができないという問題がある。
【0021】図10に示すDCOの発振周波数レンジを
広くとるため、駆動用トランジスタTp00およびTn00
の抵抗を小さくし、即ち、トランジスタのサイズを大き
くする必要がある。これは遅延素子の消費電力の増大を
招く結果となる。また、実際に基板上にトランジスタを
形成する場合に、トランジスタのサイズに限界がある。
【0022】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、発振周波数のレンジが広く、且
つ発振周波数の偏移は連続的で滑らかなディジタル制御
発振回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディジタル遅延回路は、制御信号により設
定された遅延時間だけ入力信号を遅延させて出力する遅
延回路であって、上記入力信号を所定のレベルに保持し
て出力するバッファと、上記バッファの出力側に接続さ
れ、上記制御信号のレベルに応じて、容量が設定される
容量素子とを有する。
【0024】また、本発明では、好適には、上記容量素
子は、拡散層が上記バッファの出力側に接続し、ゲート
が上記制御信号の入力端子に接続する絶縁ゲート型電界
効果トランジスタにより構成されている。
【0025】また、本発明のディジタル制御発振回路
は、リング状に接続した複数の遅延回路により構成し、
制御信号に応じて、発振周波数が制御される発振回路で
あって、上記遅延回路は、上記入力信号を所定のレベル
に保持して出力するバッファと、上記バッファの出力側
に接続され、上記制御信号のレベルに応じて、容量が設
定される容量素子とにより構成されている。
【0026】さらに、本発明では、好適には、上記制御
信号はnビットのディジタル信号であり、且つ、上記遅
延回路をn段有し、上記i段目の遅延回路の容量素子を
構成する絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート
に、上記nビットのディジタル信号の内iビット目の信
号が入力され、さらに、上記絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタのサイズは、当該絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタのゲートに入力されるディジタル信号のビット位
置に応じて、設定される。
【0027】本発明によれば、入力信号に応じて遅延時
間が制御されるディジタル遅延回路を複数用いて、リン
グ状の発振回路が構成され、各ディジタル遅延回路の遅
延時間を入力信号に応じて設定することにより、発振回
路の発振周波数が制御される。
【0028】各ディジタル遅延回路は、例えば、バッフ
ァとその出力端子に接続され、容量が入力信号に応じて
設定される容量素子により構成され、容量素子は、例え
ば、ソース、ドレイン拡散層がバッファの出力端子に共
通に接続され、基板が接地または電源電圧によりバイア
スされ、ゲートに入力信号が印加されるnMOSトラン
ジスタまたはpMOSトランジスタにより構成される。
トランジスタのゲートに入力される信号のレベルに応じ
て、トランジスタのチャネル領域と基板間の空乏層の厚
さが制御され、トランジスタの拡散層と基板間の容量が
変化するので、各ディジタル遅延回路の遅延時間は入力
信号に応じて制御される。
【0029】本発明により、ディジタル制御発振回路の
周波数レンジを広く設定でき、且つ、入力信号が変化す
るとき、発振信号周波数の偏移が連続的に実現でき、さ
らに発振回路を構成する素子数を少なくでき、回路構造
の簡単化および低消費電力化を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係るディジタル制御発振回路の第1の実
施形態を示す回路図である。図1に示すように、本実施
形態のディジタル制御発振回路(DCO)は、バッファ
とその出力端子に接続されている可変容量素子からなる
遅延段を複数用いて構成されている。
【0031】図1において、BUFn-1 ,BUFn-2
…,BUF2 ,BUF1 ,BUF0,BUF00はバッフ
ァ、Tnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,Tn1 ,Tn0
は容量素子を構成するnMOSトランジスタ、NGTは
NANDゲート、INVはインバータをそれぞれ示して
いる。なお、バッファBUFn-1 ,BUFn-2 ,…,B
UF2 ,BUF1 ,BUF0,BUF00は、それぞれ例
えば、2段のインバータが直列に接続して構成されてい
る。
【0032】図1に示すDCOにおいて、バッファBU
i とnMOSトランジスタTniからなる容量素子に
より、i番目の遅延段が構成され、各遅延段はNAND
ゲートNGTの出力端子とバッファBUF00の入力端子
との間に直列に接続されている。各遅延段において、n
MOSトランジスタTni のソースおよびドレインはバ
ッファBUFi の出力端子に接続され、p型基板は接地
されている。ゲートにはカウント値SC のiビット目の
信号Si が入力されている。
【0033】NANDゲートNGTの一方の入力端子が
バッファBUF00の出力端子に接続され、他方の入力端
子にはイネーブル信号ENBが入力されている。また、
NANDゲートNGTの出力端子はインバータINVを
介して、発振信号SO の出力端子Tout に接続されてい
る。
【0034】本発明では、MOSトランジスタの拡散層
と基板間の容量をトランジスタのゲートに印加する信号
のレベルにより設定し、DCOを構成する各遅延段の遅
延時間を変化させることにより、DCOの発振周波数を
制御する。
【0035】容量素子を構成するnMOSトランジスタ
Tni においては、ゲートに入力された信号Si のレベ
ルに応じて、容量が変化する。例えば、nMOSトラン
ジスタTni のゲートにハイレベルの信号Si が入力さ
れた場合、トランジスタのチャネル領域と基板間に空乏
層が形成され、共通に接続されているソース、ドレイン
拡散層と基板間の容量は空乏層を介するチャネル領域と
基板間の容量が加わり、大きくなる。逆に、nMOSト
ランジスタTni のゲートにローレベルの信号Si が入
力された場合、トランジスタのチャネル領域と基板間に
空乏層が形成せず、共通に接続されているソース、ドレ
イン拡散層と基板間の容量はそれぞれの拡散層と基板間
の容量の和のみであり、容量が小さくなる。
【0036】その結果、各遅延段により、入力信号に与
える遅延時間は、その遅延段を構成するnMOSトラン
ジスタのゲートに印加する信号Si のレベルにより制御
される。さらに、各遅延段の容量素子を構成するnMO
Sトランジスタのサイズをその遅延段に入力されるカウ
ント値SC のビットに応じて、2の巾乗に比例して設定
され。
【0037】例えば、カウント値SC の最下位ビットS
0 により制御されている遅延段の最大遅延時間がTD
すると、カウント値SC の最上位ビットSn-1 により制
御されている遅延段の最大遅延時間は2n-1 D になる
ように、nMOSトランジスタTnn-1 のサイズが設定
される。
【0038】このため、NANDゲートNGTにハイレ
ベルのイネーブル信号ENBが入力されるとき、各遅延
段およびNANDゲートNGTによりリングオシレータ
が構成され、カウント値SC により制御された発振周波
数の発振信号SO が出力端子Tout から得られる。この
ように構成されたDCOにおいて、発振信号SO の周波
数レンジが広く、且つカウント値SC が切り換わると
き、リングオシレータにおける信号のパスが切れること
なく、連続的な周波数の偏移が得られる。
【0039】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バッファおよびその出力端子に接続されているnM
OSトランジスタからなる可変容量素子により構成され
た遅延段をn段用いて、リングオシレータを構成し、各
遅延段を構成する容量素子はソース、ドレインが共通に
接続し、ゲートがカウント値SC の所定のビットに接続
するnMOSトランジスタにより構成し、入力ビットに
応じて、トランジスタのサイズを設定し、各遅延段の遅
延時間を重み付けることにより、カウント値SCの値に
応じて、遅延時間が設定され、NANDゲートNGTに
ハイレベルのイネーブル信号ENBを入力するとき、カ
ウント値SC に応じてDCOの発振周波数を制御するの
で、DCOの発振周波数のレンジが広く、発振信号の周
波数偏移が連続的で滑らかになる。さらに、DCOを構
成する素子数は少なく、回路の消費電力の低減が図れ
る。
【0040】なお、以上の説明において、各遅延段のバ
ッファは、例えば、2段のインバータを直列接続して構
成される。リングオシレータを構成する場合、バッファ
の代わりに、インバータを用いることもできる。しか
し、本実施形態に示す遅延段を用いて単に遅延回路を構
成する場合には、容量素子はnMOSトランジスタによ
り構成されたため、入力信号の立ち上がりエッジに対し
てのみ遅延を与え、立ち下がりエッジに与える遅延量が
小さく、遅延回路の動作は入力信号の立ち上がりエッジ
および立ち下がりエッジにおいて非対称となる。なお、
インバータを用いてDCOを構成する場合、遅延段の段
数nは偶数に限られる。
【0041】第2実施形態 図2は本発明に係るディジタル制御発振回路の第2の実
施形態を示す回路図である。図2に示すように、本実施
形態のDCOは図1に示す第1の実施形態とほぼ同じで
あり、但し、本実施形態においては、各遅延段の容量素
子を構成するトランジスタは、pMOSトランジスタに
より構成されている。
【0042】図2に示すように、i番目の遅延段におい
て、バッファBUFi の出力端子Tに、容量素子を構成
するpMOSトランジスタTpi のソース、ドレイン拡
散層が共通に接続されている。pMOSトランジスタT
i のn型基板は、例えば、電源電圧VCCの供給線に接
続されている。pMOSトランジスタTpi のゲートに
は、カウント値SC のiビット目の信号Si の反転信号
/Si が入力されている。
【0043】pMOSトランジスタTpi のゲートにハ
イレベルの信号/Si が入力されたとき、チャネル領域
と基板間に空乏層が形成せず、共通に接続されたソー
ス、ドレイン拡散層と基板間の容量は、各拡散層と基板
間の容量の和となり、容量が小さい。逆に、pMOSト
ランジスタTpi のゲートにローレベルの信号/Si
入力されたとき、チャネル領域に空乏層が形成され、共
通に接続されたソース、ドレイン拡散層と基板間の容量
は、各拡散層と基板間の容量の和に空乏層を介するチャ
ネル領域と基板間の容量が加わり、容量が大きくなる。
【0044】このため、遅延段を構成するpMOSトラ
ンジスタTpi のゲートに入力される信号/Si のレベ
ルを設定することにより、バッファBUFi の出力端子
に接続された容量素子の容量が変化し、遅延段により入
力信号に与える遅延時間が変化する。
【0045】各遅延段の容量素子を構成するpMOSト
ランジスタTpi のサイズは、その遅延段の重みに応じ
て設定されている。例えば、カウント値SC の最下位ビ
ットの反転信号/S0 により制御されている遅延段の最
大遅延時間がTD とすると、カウント値SC の最上位ビ
ットの反転信号/Sn-1 により制御されている遅延段の
最大遅延時間は2n-1 D になるように、nMOSトラ
ンジスタTpn-1 のサイズが設定される。
【0046】このため、カウント値SC の各ビットのレ
ベルに応じて、各遅延段の遅延時間が制御され、NAN
DゲートNGTの出力端子からバッファBUF00の入力
端子までの信号の遅延時間はカウント値SC に比例して
設定されるので、NANDゲートNGTにハイレベルの
イネーブル信号ENBが入力されるとき、各遅延段およ
びNANDゲートNGTによりリングオシレータが構成
され、カウント値SCにより制御された発振周波数の発
振信号SO が出力端子Tout から得られる。
【0047】なお、図1に示す第1の実施形態と同様
に、本実施形態のDCOにおいて、発振信号SO の周波
数レンジが広く、且つカウント値SC が切り換わると
き、リングオシレータにおける信号のパスが切れること
なく、連続的な周波数の偏移が得られる。但し、第1実
施形態においては、各遅延段の容量素子はnMOSトラ
ンジスタにより構成され、これらのnMOSトランジス
タの基板はp型領域により構成され、接地されるため、
各遅延段の入力信号の立ち上がりエッジにおいて、容量
素子がチャージされる。即ち、第1の実施形態において
は、各遅延段は入力信号の立ち上がりエッジに対しての
み遅延時間を与える。本実施形態においては、各遅延段
の容量素子は、pMOSトランジスタにより構成され、
これらのnMOSトランジスタの基板はn型領域により
構成され、電源電圧VCCのによりバイアスされているた
め、各遅延段の入力信号の立ち下がりエッジにおいて、
容量素子がチャージされる。即ち、本第2の実施形態に
おいては、各遅延段は入力信号の立ち下がりエッジに対
してのみ遅延時間を与える。
【0048】このため、遅延段により単に遅延回路を構
成して動作するとき、第1の実施形態の遅延段および第
2の実施形態の遅延段から構成された遅延回路は、入力
信号に対して、遅延動作は異なるが、図1および図2に
示すように、遅延段によりリングオシレータを構成して
発振動作を行う場合、両者の相違はない。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バッファおよびその出力端子に接続されているpM
OSトランジスタからなる可変容量素子により構成され
た遅延段をn段用いて、リングオシレータを構成し、各
遅延段を構成する容量素子はソース、ドレインが共通に
接続し、ゲートにカウント値SC の所定のビットの反転
信号を入力するpMOSトランジスタにより構成し、入
力ビットに応じて、トランジスタのサイズを設定し、各
遅延段の遅延時間を重み付けることにより、カウント値
C の各ビットの値に応じて、遅延時間が設定され、N
ANDゲートNGTにハイレベルのイネーブル信号EN
Bを入力するとき、カウント値SC に応じてDCOの発
振周波数を制御するので、DCOの発振周波数のレンジ
が広く、発振信号の周波数偏移が連続的で滑らかにな
る。
【0050】なお、以上の説明において、各遅延段のバ
ッファは、例えば、2段のインバータを直列接続して構
成される。リングオシレータを構成する場合、バッファ
の代わりに、インバータを用いることもできる。しか
し、本実施形態に示す遅延段を用いて単に遅延回路を構
成する場合には、容量素子がpMOSトランジスタによ
り構成されたため、入力信号の立ち下がりエッジに対し
てのみ遅延を与え、立ち上がりエッジに与える遅延量が
小さく、遅延回路の動作は入力信号の立ち上がりエッジ
および立ち下がりエッジにおいて非対称となる。なお、
インバータを用いてDCOを構成する場合、遅延段の段
数nは偶数に限られる。
【0051】第3実施形態 図3は本発明に係るディジタル制御発振回路の第3の実
施形態を示す回路図である。図3に示すように、本実施
形態のDCOは図1に示す第1の実施形態および図2に
示す第2の実施形態と同じく、カウント値SC により遅
延時間が制御される遅延段を複数段により、リングオシ
レータを構成し、その発振周波数はカウント値SC によ
り制御するものである。但し、本実施形態においては、
各遅延段の容量素子はnMOSトランジスタおよびpM
OSトランジスタの組合せにより構成されている。
【0052】図3において、INVn-1 ,INVn-2
…,INV2 ,INV1 ,INV0はインバータ、BU
00はバッファ、Tnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,T
1,Tn0 は容量素子を構成するnMOSトランジス
タ、Tpn-1 ,Tpn-2 ,…,Tp2 ,Tp1 ,Tp0
は容量素子を構成するpMOSトランジスタ、NGTは
NANDゲート、INVはインバータをそれぞれ示して
いる。
【0053】図3に示すように、インバータINVi
その出力端子に接続されているnMOSトランジスタT
i およびpMOSトランジスタTpi により、i番目
の遅延段を構成している。nMOSトランジスタTni
のソース、ドレイン拡散層はインバータINViの出力
端子に接続され、基板は接地されている。ゲートには、
カウント値SC のiビット目の信号Si が入力されてい
る。pMOSトランジスタTpi のソース、ドレイン拡
散層はインバータINViの出力端子に接続され、基板
は電源電圧VCCの供給線に接続されている。ゲートに
は、カウント値SC のiビット目の信号の反転信号/S
i が入力されている。
【0054】このようにnMOSトランジスタおよびp
MOSトランジスタにより構成された容量素子におい
て、共通に接続されているソース、ドレイン拡散層と基
板間の結合容量が利用される。そして、ゲートに印加さ
れた信号のレベルに応じて、拡散層と基板間の容量が変
化し、容量素子の容量がゲートへの入力信号レベルに応
じて制御される。
【0055】例えば、nMOSトランジスタTni にお
いて、ゲートにハイレベルの信号が入力されたとき、ト
ランジスタのチャネル領域と基板間に空乏層が形成さ
れ、共通に接続されたソース、ドレイン拡散層と基板間
の容量が大きくなり、ゲートにローレベルの信号が入力
されたとき、トランジスタのチャネル領域と基板間に空
乏層が形成せず、容量素子の容量が小さくなる。pMO
SトランジスタTpi においては、これとは逆に、ゲー
トにハイレベルの信号が入力されたとき、トランジスタ
のチャネル領域と基板間に空乏層が形成せず、共通に接
続されたソース、ドレイン拡散層と基板間の容量が小さ
くなり、ゲートにローレベルの信号が入力されたとき、
トランジスタのチャネル領域と基板間に空乏層が形成さ
れ、共通に接続されたソース、ドレイン拡散層と基板間
の容量が大きくなる。
【0056】さらに、各遅延段の容量素子を構成するn
MOSトランジスタおよびpMOSトランジスタのサイ
ズは、入力ビットに応じて設定されている。例えば、下
位ビットに接続されているnMOSトランジスタT
0 、pMOSトランジスタTp0 から上位ビットに接
続されているnMOSトランジスタTnn-1 、pMOS
トランジスタTpn-1 に向かって、トランジスタのサイ
ズは2の巾乗に比例して大きく設定されている。
【0057】このため、各遅延段を構成する容量素子の
容量は2の巾乗に比例して増加し、それぞれの遅延段に
より生じた遅延時間も同様に重み付けられる。例えば、
最下位ビットに接続された遅延段の最大遅延時間をTD
とすると、最上位ビットに接続された遅延段の最大遅延
時間は2n-1 D となる。
【0058】上述した構成を有する遅延段により構成さ
れたDCOにおいては、NANDゲートNGTの入力端
子にハイレベルのイネーブル信号ENBが入力されてい
るとき、リングオシレータが構成され、DCOが発振
し、発振周波数はカウント値SC に応じて制御される。
なお、本例においては、インバータの段数nは偶数とす
る。このため、リングオシレータを構成する反転素子の
数は、NANDゲートNGTを含めて、奇数個となる。
【0059】上述したように、本例のDCOにおいて
は、各遅延段を構成する容量素子は、インバータの出力
端子に並列に接続されているnMOSトランジスタとp
MOSトランジスタとにより構成されるので、インバー
タの出力信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッ
ジのどちらに対しても遅延させることができ、入力信号
に対して、確実に遅延を与えることができる。
【0060】図1に示す第1の実施形態および図2に示
す第2の実施形態のおける遅延段は、nMOSトランジ
スタまたはpMOSトランジスタの何れかにより構成さ
れ、信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの
何れかにしか遅延を与えることができないのに対して、
本実施形態における遅延段は、nMOSトランジスタと
pMOSトランジスタとの組合せにより構成され、信号
の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの両方に対
して有効に遅延を与えることができる。
【0061】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、インバータの出力端子にnMOSトランジスタおよ
びpMOSトランジスタにより構成された容量素子を並
列に接続して構成した遅延段を複数段用いて、NAND
ゲートNGTともにリングオシレータを構成し、各遅延
段の容量素子を構成するnMOSトランジスタおよびp
MOSトランジスタのサイズは、入力ビットに応じて、
2の巾乗に比例して設定し、nMOSトランジスタのゲ
ートにカウント値SC の所定のビットを入力し、pMO
Sトランジスタのゲートにそのビットの反転信号を入力
するので、DCOの発振周波数は入力したカウント値S
C により制御され、且つ、DCOの発振周波数のレンジ
を広く取れ、カウント値SC の切り換えに伴う発振周波
数の偏移は連続的である。
【0062】第4実施形態 図4は本発明に係るディジタル制御発振回路の第4の実
施形態を示す回路図である。図4に示すように、本実施
形態のDCOはバッファおよびその出力端子に接続され
た複数の容量素子からなる遅延段を複数段用いて構成さ
れている。各遅延段の容量素子はnMOSトランジスタ
により構成されている。
【0063】図4において、BUFn-1 ,BUFn-2
…,BUF2 ,BUF1 ,BUF0,BUF00はバッフ
ァ、Tnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,Tn1 ,Tn0
は容量素子を構成するnMOSトランジスタ、NGTは
NANDゲート、INVはインバータをそれぞれ示して
いる。なお、バッファBUFn-1 ,BUFn-2 ,…,B
UF2 ,BUF1 ,BUF0,BUF00は、例えば、2
段のインバータが直列に接続して構成される。
【0064】図示のように、例えば、i段目の遅延段
は、バッファBUFi とその出力端子に接続されたn個
の容量素子からなる。これらの容量素子は、nMOSト
ランジスタTnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,Tn1
Tn0 により構成されている。
【0065】各nMOSトランジスタのソース、ドレイ
ン拡散層はバッファの出力端子に共通に接続され、基板
は接地され、ゲートは、それぞれカウント値SC の各ビ
ットに接続されている。例えば、nMOSトランジスタ
Tnn-1 のゲートはビットSn-1 に接続され、nMOS
トランジスタTn0 のゲートはビットS0 に接続されて
いる。
【0066】このため、nMOSトランジスタTni
ゲートにハイレベルの信号が入力されているとき、nM
OSトランジスタTni のチャネル領域と基板間に空乏
層が形成され、容量素子の容量が大きくなり、逆にnM
OSトランジスタTni のゲートにローレベルの信号が
入力されたとき、チャネル領域と基板間に空乏層が形成
せず、容量素子の容量が小さくなる。
【0067】各遅延段の容量素子を構成するnMOSト
ランジスタのサイズは、入力ビットに応じて設定されて
いる。例えば、下位ビットに接続されているnMOSト
ランジスタTn0 から上位ビットに接続されているnM
OSトランジスタTnn-1 に向かって、トランジスタの
サイズは2の巾乗に比例して大きく設定されているの
で、それにより構成された容量素子の容量は2の巾乗に
比例した値となる。
【0068】このような遅延段に構成されたDCOにお
いて、図4に示すように、例えば、ビットSn-1 がハイ
レベルに保持されたとき、バッファBUFn-1 ,BUF
n-2,…,BUF2 ,BUF1 ,BUF0 の出力端子に
それぞれ接続されているnMOSトランジスタTnn-1
の容量が大きくなり、NANDゲートNGTの出力端子
からバッファBUF00の入力端子までの間に信号の遅延
時間がnMOSトランジスタTnn-1 の容量に応じて大
きく設定される。また、ビットS0 がハイレベルに保持
されたとき、NANDゲートNGTの出力端子からバッ
ファBUF00の入力端子までの間に信号の遅延時間がn
MOSトランジスタTnn-1 の容量に応じて設定され
る。
【0069】なお、図4に示すように、本実施形態にお
いては、各遅延段は入力信号に対して、同じ遅延時間を
与える。これに対して、前述した第1、第2および第3
の実施形態は、各遅延段の遅延時間は、入力ビットに応
じて、2の巾乗に比例して重み付けられている。
【0070】このため、図4に示すDCOにおいては、
カウント値SC に応じて、各遅延段の遅延時間が設定さ
れ、NANDゲートNGTにハイレベルのイネーブル信
号ENBが入力されるとき、各遅延段およびNANDゲ
ートNGTによりリングオシレータが構成され、カウン
ト値SC により制御された発振周波数の発振信号SO
出力端子Tout から得られる。
【0071】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、DCOを構成する各遅延段はバッファとその出力端
子に接続されている複数の容量素子により構成され、こ
れらの容量素子は、ゲートはカウント値SC のそれぞれ
のビットに接続され、拡散層はバッファの出力端子に並
列に接続されているnMOSトランジスタにより構成さ
れる。カウント値SC により、各遅延段の遅延時間を制
御し、NANDゲートNGTとともにリングオシレータ
を構成する場合、発振周波数をカウント値SC により制
御するので、発振周波数のレンジを広く設定でき、且
つ、カウント値SCの切り換えに伴う発振周波数の偏移
は連続的である。
【0072】なお、以上の説明においては、各遅延段を
構成するバッファは、例えば、2段のインバータを直列
接続して構成される。リングオシレータを構成する場
合、バッファの代わりに、インバータを用いることもで
きる。しかし、本実施形態に示す遅延段を用いて単に遅
延回路を構成する場合には、容量素子がnMOSトラン
ジスタにより構成されたため、入力信号の立ち上がりエ
ッジに対してのみ遅延を与え、立ち下がりエッジに与え
る遅延量が小さく、遅延回路の動作は入力信号の立ち上
がりエッジおよび立ち下がりエッジにおいて非対称とな
る。
【0073】第5実施形態 図5は本発明に係るディジタル制御発振回路の第5の実
施形態を示す回路図である。図5に示すように、本実施
形態のDCOはバッファおよびその出力端子に接続され
た複数の容量素子からなる遅延段を複数段用いて構成さ
れている。各遅延段の容量素子はpMOSトランジスタ
により構成されている。
【0074】図5と第4の実施形態を示す図4を比較す
ると、本実施形態は、nMOSトランジスタの代わり
に、pMOSトランジスタを用いて、遅延段の容量素子
を構成することで異なる。この相違点を除けば、本実施
形態は、第4の実施形態とほぼ同じである。以下、本実
施形態の異なる点についてのみ説明し、それ以外の説明
を省略する。
【0075】図5に示すように、DCOを構成する各遅
延段はバッファとその出力端子に接続されている複数の
pMOSトランジスタからなる容量素子により構成され
ている。これらのpMOSトランジスタのソース、ドレ
イン拡散層はバッファの出力端子に共通に接続され、基
板は電源電圧VCCの供給線に接続され、ゲートには、カ
ウント値SC の各ビットの反転信号が入力されている。
【0076】このため、pMOSトランジスタのゲート
にハイレベルの信号が入力されたとき、チャネル領域と
基板間に空乏層が形成せず、容量素子の容量が小さく、
逆に、pMOSトランジスタのゲートにローレベルの信
号が入力されたとき、チャネル領域と基板間に空乏層が
形成され、容量素子の容量が大きくなる。
【0077】各遅延段の容量素子を構成するpMOSト
ランジスタのサイズは、入力ビットに応じて設定されて
いる。例えば、下位ビットに接続されているpMOSト
ランジスタTp0 から上位ビットに接続されているpM
OSトランジスタTpn-1 に向かって、トランジスタの
サイズは2の巾乗に比例して大きく設定されているの
で、それにより構成された容量素子の容量は2の巾乗に
比例した値となる。
【0078】このため、各遅延段の遅延時間は、その遅
延段の容量素子を構成する各pMOSトランジスタのゲ
ートに印加されている信号のレベルに応じて設定され
る。例えば、ゲートにハイレベルの信号が印加された場
合、pMOSトランジスタの容量が小さく、遅延段の遅
延時間も小さく設定されている。逆に、ゲートにローレ
ベルの信号が印加された場合、pMOSトランジスタの
容量が大きくなり、遅延段の遅延時間も大きく設定され
る。
【0079】即ち、図5に示すDCOにおいては、カウ
ント値SC に応じて、各遅延段の遅延時間が制御され、
NANDゲートNGTにハイレベルのイネーブル信号E
NBが入力されているとき、各遅延段およびNANDゲ
ートNGTによりリングオシレータが構成され、カウン
ト値SC により制御された発振周波数の発振信号S
出力端子Tout から得られる。
【0080】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、DCOを構成する各遅延段はバッファとその出力端
子に接続されている複数の容量素子により構成され、こ
れらの容量素子は、ゲートはカウント値SC のそれぞれ
のビットの反転信号端子に接続され、拡散層はバッファ
の出力端子に並列に接続されているpMOSトランジス
タにより構成される。カウント値SC により、各遅延段
の遅延時間を制御し、NANDゲートNGTとともにリ
ングオシレータを構成する場合に、発振周波数はカウン
ト値SC により制御するので、発振周波数のレンジを広
く設定でき、且つ、カウント値SC の切り換えに伴う発
振周波数の偏移は連続的である。
【0081】なお、以上の説明においては、各遅延段を
構成するバッファは、例えば、2段のインバータを直列
接続して構成される。リングオシレータを構成する場
合、バッファの代わりに、インバータを用いることもで
きる。しかし、本実施形態に示す遅延段を用いて単に遅
延回路を構成する場合には、容量素子がpMOSトラン
ジスタにより構成されたため、入力信号の立ち下がりエ
ッジに対してのみ遅延を与え、立ち上がりエッジに与え
る遅延量が小さく、遅延回路の動作は入力信号の立ち上
がりエッジおよび立ち下がりエッジにおいて非対称とな
る。
【0082】第6実施形態 図6は本発明に係るディジタル制御発振回路の第6の実
施形態を示す回路図である。図6に示すように、本実施
形態のDCOはバッファおよびその出力端子に接続され
た複数の容量素子からなる遅延段を複数段用いて構成さ
れている。各遅延段の容量素子はnMOSトランジスタ
およびpMOSトランジスタにより構成されている。
【0083】なお、本実施形態は、図4に示す第4の実
施形態および図5に示す第5の実施形態の概念を組み合
わせたものであり、上述した第4および第5の実施形態
により、本実施形態の構成および動作が説明できるの
で、ここでは、本実施形態の構成および動作について
は、その詳細の説明を省略する。
【0084】但し、図6に示すとうに、本実施形態にお
いては、各遅延段の容量素子は、nMOSトランジスタ
およびpMOSトランジスタの両方を用いて構成するの
で、信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの
どちらに対しても同じ遅延時間を与えることができる。
【0085】このため、本実施形態の遅延段を用いて、
単に遅延回路を構成する場合には、上述した第4および
第5の実施形態とは異なり、入力信号の立ち上がりエッ
ジおよび立ち下がりエッジに対して、同じ遅延時間を与
えることができ、即ち、遅延回路の動作は入力信号の立
ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに対して対称で
ある。
【0086】第7実施形態 図7は本発明に係るディジタル制御発振回路の第7の実
施形態を示す回路図である。図7に示すように、本実施
形態のDCOはバッファおよびその出力端子に接続され
た容量素子からなる遅延段を複数段用いて構成されてい
る。但し、図示のように、下位ビットに接続されている
3つの遅延段においては、バッファの出力端子にそれぞ
れ3つのnMOSトランジスタTn2 ,Tn1 ,Tn0
により構成された容量が接続されている。それ以外の遅
延段においては、バッファとその出力端子に接続されて
いる一つのnMOSトランジスタからなる容量素子が接
続されている。
【0087】即ち、本実施形態は、図1に示す本発明の
第1の実施形態および図4に示す第4の実施形態両方の
概念を取り入れたものであり、これにより、例えば、上
位ビットに接続されている遅延段においては、2の巾乗
に比例してサイズが設定されたnMOSトランジスタT
n-1 ,Tnn-2 ,Tnn-3 を用いて、入力ビットに応
じた重み付けされた遅延時間を与えることができる。
【0088】一方、下位のビットに接続された遅延段、
例えば、図7に示すように、下位3ビットS2 ,S1
0 に接続された遅延段は、バッファの出力端子にそれ
ぞれ3つのnMOSトランジスタTnn-1 ,Tnn-2
Tnn-3 からなる容量素子を接続し、これらのnMOS
トランジスタのサイズは、接続されたビットに応じて、
2の巾乗に比例して細かく設定することにより、下位3
ビットS2 ,S1 ,S0 の信号レベルに応じて、これら
の遅延段の遅延時間を細かく設定することができ、カウ
ント値SC に応じて、DCOの発振周波数を精度よく制
御することができる。なお、上位および下位のビット数
は限定されず、任意の自然数である。
【0089】図7に示すDCOにおいては、各遅延段の
容量素子はnMOSトランジスタにより構成されている
が、これに限定されるものではなく、pMOSトランジ
スタにより容量素子を構成することができることはいう
までもない。但し、この場合、pMOSトランジスタの
ゲートにカウント値SC の各ビットの反転信号が入力さ
れる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル遅延回路およびそれを用いたディジタル制御発振回路
によれば、発振周波数のレンジを広く設定することがで
き、且つ、ディジタル信号に応じて発振周波数を制御す
る場合、発振周波数の偏移を連続的で滑らかにできる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル制御発振回路の第1の
実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係るディジタル制御発振回路の第2の
実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明に係るディジタル制御発振回路の第3の
実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明に係るディジタル制御発振回路の第4の
実施形態を示す回路図である。
【図5】本発明に係るディジタル制御発振回路の第5の
実施形態を示す回路図である。
【図6】本発明に係るディジタル制御発振回路の第6の
実施形態を示す回路図である。
【図7】本発明に係るディジタル制御発振回路の第7の
実施形態を示す回路図である。
【図8】ディジタル制御発振回路を用いたPLL回路の
一例を示す回路図である。
【図9】従来のディジタル制御発振回路の一例を示す回
路図である。
【図10】従来のディジタル制御発振回路の一例を示す
回路図である。
【図11】図10における遅延素子の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
INVn-1 ,INVn-2 ,…,INV2 ,INV1 ,I
NV0 ,INV…インバータ、BUFn-1 ,BU
n-2 ,…,BUF2 ,BUF1 ,BUF0 ,BUF00
…バッファ、Tnn-1 ,Tnn-2 ,…,Tn2 ,T
1 ,Tn0 …nMOSトランジスタ、Tpn-1 ,Tp
n-2 ,…,Tp2 ,Tp1 ,Tp0 …pMOSトランジ
スタ、NGT…NANDゲート、VCC…電源電圧、GN
D…接地電位。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号により設定された遅延時間だけ入
    力信号を遅延させて出力する遅延回路であって、 上記入力信号を所定のレベルに保持して出力するバッフ
    ァと、 上記バッファの出力側に接続され、上記制御信号のレベ
    ルに応じて、容量が設定される容量素子とを有するディ
    ジタル遅延回路。
  2. 【請求項2】上記バッファは、直列に接続されている2
    段のインバータにより構成されている請求項1記載のデ
    ィジタル遅延回路。
  3. 【請求項3】上記容量素子は、拡散層が上記バッファの
    出力側に接続し、ゲートが上記制御信号の入力端子に接
    続する絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成さ
    れている請求項1記載のディジタル遅延回路。
  4. 【請求項4】上記容量素子は、拡散層が上記バッファの
    出力側に接続し、ゲートが上記制御信号の入力端子に接
    続する第1導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    と、 拡散層が上記バッファの出力側に接続し、ゲートが上記
    制御信号の反転信号の入力端子に接続する第2導電型絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されてい
    る請求項1記載のディジタル遅延回路。
  5. 【請求項5】上記バッファは、インバータにより構成さ
    れている請求項4記載のディジタル制御発振回路。
  6. 【請求項6】リング状に接続した複数の遅延回路により
    構成し、制御信号に応じて、発振周波数が制御される発
    振回路であって、 上記遅延回路は、上記入力信号を所定のレベルに保持し
    て出力するバッファと、 上記バッファの出力側に接続され、上記制御信号のレベ
    ルに応じて、容量が設定される容量素子とにより構成さ
    れているディジタル制御発振回路。
  7. 【請求項7】上記バッファは、直列に接続されている2
    段のインバータにより構成されている請求項6記載のデ
    ィジタル制御発振回路。
  8. 【請求項8】上記バッファは、インバータにより構成さ
    れている請求項6記載のディジタル制御発振回路。
  9. 【請求項9】上記容量素子は、拡散層が上記バッファの
    出力側に接続し、ゲートが上記制御信号の入力端子に接
    続する絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成さ
    れている請求項6記載のディジタル制御発振回路。
  10. 【請求項10】上記制御信号はn(nは正整数)ビット
    のディジタル信号であり、且つ、上記遅延回路をn段有
    し、 上記i(i=1,2,…,n)段目の遅延回路の容量素
    子を構成する絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲー
    トに、上記nビットのディジタル信号の内iビット目の
    信号が入力される請求項9記載のディジタル制御発振回
    路。
  11. 【請求項11】上記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    のサイズは、当該絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
    ゲートに入力されるディジタル信号のビット位置に応じ
    て、設定される請求項9記載のディジタル制御発振回
    路。
  12. 【請求項12】上記容量素子は、拡散層が上記バッファ
    の出力側に接続し、ゲートが上記制御信号の入力端子に
    接続する第1導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    と、 拡散層が上記バッファの出力側に接続し、ゲートが上記
    制御信号の反転信号の入力端子に接続する第2導電型絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されてい
    る請求項6記載のディジタル制御発振回路。
  13. 【請求項13】上記制御信号はnビットのディジタル信
    号であり、且つ、上記遅延回路をn段有し、 上記i段目の遅延回路の容量素子を構成する上記第1導
    電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに、上
    記nビットのディジタル信号の内iビット目の信号が入
    力され、上記第2導電型絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタのゲートに、上記iビット目信号の反転信号が入力
    される請求項12記載のディジタル制御発振回路。
  14. 【請求項14】上記第1導電型および第2導電型絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタのサイズは、当該絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタのゲートに入力されるディジ
    タル信号のビット位置に応じて、設定される請求項12
    記載のディジタル制御発振回路。
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