JPH10163353A - マイクロ波デバイス用パッケージ - Google Patents

マイクロ波デバイス用パッケージ

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Publication number
JPH10163353A
JPH10163353A JP4056797A JP4056797A JPH10163353A JP H10163353 A JPH10163353 A JP H10163353A JP 4056797 A JP4056797 A JP 4056797A JP 4056797 A JP4056797 A JP 4056797A JP H10163353 A JPH10163353 A JP H10163353A
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JP
Japan
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conductive pattern
layer
base metal
microwave device
ground
Prior art date
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Application number
JP4056797A
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English (en)
Inventor
Masaya Murayama
雅也 村山
Yuji Oda
雄二 小田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップとのインピーダンス不整合から
生じる利得低下を抑え、パッケージサイズを大型化する
ことなく実装密度を高くする高信頼のマイクロ波デバイ
ス用パッケージを提供すること。 【解決手段】 接地電極となるベース金属1と、このベ
ース金属1に接続されたマイクロストリップ線路用の接
地導電パターン7を設けたセラミック層2aと、外部回
路と半導体チップとを電気的に接続する線路導電パタ−
ン8を設けたセラミック層3aと、上面にベース金属1
と接続した接地導電パターン10を設けたセラミック層
4aを順次積層している。そして、リード端子が形成さ
れる領域の近くにおいて、セラミック層2a上の接地導
電パターン7が積層端部から露出しないようにしてい
る。また、蓋(図示しない)の内面に帰還回路等のマイ
クロ波回路を形成することにより、パッケージ内部に搭
載し気密封止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波電力
用半導体素子などを収納するマイクロ波デバイス用パッ
ケージに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波電力用半導体素子はマイクロ
波帯以上の高周波で動作する素子で、地上マイクロ波通
信や衛星通信、移動体通信、航空管制用レーダ等、社会
的に重要な機器に利用されている。このため高い信頼性
が要求され、通常、気密封止構造のマイクロ波デバイス
用パッケージに収納して使用される。
【0003】ここで、従来のマイクロ波デバイス用パッ
ケージについて図8で説明する。符号21は、電界効果
トランジスタ(以後FETという)チップがマウントさ
れるベース金属21である。ベース金属21上には四角
形をしたセラミック枠22が設けられている。また、セ
ラミック枠22上には四角形のセラミック枠23が積層
され、セラミック枠23の開口Wは密封蓋24で封止さ
れる。
【0004】なお、セラミック枠22の上面には、ベー
ス金属21上にマウントされたFETチップ(図示せ
ず)と外部回路を電気的に接続する線路導電パタ−ン2
5が設けられている。線路導電パタ−ン25は、セラミ
ック枠23が積層された部分はタングステンをベースと
した導体層となっている。また、セラミック枠23が積
層されない部分は、ニッケルや金のメッキ処理がされて
いる。そして、セラミック枠23で囲まれたその内側領
域の線路導電パタ−ン25、例えば線路導電パターン2
5a部分はFETチップの接続パッドとの間でワイヤボ
ンディングされる。また、セラミック枠23の外側領域
の線路導電パタ−ン25、例えば線路導電パターン25
b部分には、外部回路に接続されるリード端子26が固
着されている。なお、線路導電パタ−ン25a、25b
は、FETチップに対してバイアス電圧を外部から供給
したり、FETチップのインピーダンスを変換したりす
る役割を持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
造のマイクロ波デバイス用パッケージは、収納されるF
ETチップが大きくなると、電力利得が下がるという問
題がある。
【0006】外部回路を最適化した条件において、例え
ば出力1WのFETチップの場合、2.5GHzにおい
て14dBの電力利得が得られる。しかし、同じ条件で
出力が7Wの場合、11dBの電力利得しか得られな
い。
【0007】これは、FETチップが大きくなったこと
により入出力インピーダンスが低くなり、この結果、線
路導電パターンの特性インピーダンスとの整合がとれな
くなり損失が増大することに原因している。
【0008】したがって、利得の低下を小さく抑えるた
めには、線路導電パタ−ンの特性インピーダンスを低く
する必要がある。このような場合、線路導電パタ−ンの
特性インピーダンスを低くする方法として、例えば線路
導電パタ−ンの幅を広くする方法がある。しかし、全体
の大きさに制約があるため線路導電パタ−ンの幅を広げ
るには限界がある。また、もう1つの方法としてセラミ
ック枠22の厚さを薄くする方法がある。
【0009】ここで、7W級のFETを例にとり、セラ
ミック枠の厚さと電力利得の関係をシミュレーションし
た結果を図9で説明する。図9の横軸は厚さ(μm)、
縦軸は利得(dB)である。この結果から、セラミック
枠の厚さを500μmから100μmに薄くすれば、電
力利得が2dB以上改善されることが分かる。しかし、
セラミック枠の厚さを薄くすると、以下のような問題が
発生する。
【0010】セラミック枠の厚みは約0.5mm〜1m
mで、これ以上薄くするとベース金属21と線路導電パ
タ−ン25が接近する。このような場合、例えば、線路
導電パタ−ン25とリード端子26を固着する銀ローが
リード端子26の付け根の部分で流れたり、また、メッ
キ工程でメッキ金属の突起が生じたりすると、線路導電
パタ−ン25とベース金属21間に短絡が発生する。ま
た、線路導電パタ−ン25とベース金属21が接近した
状態で、両者の間に長い時間電圧が印加されると、セラ
ミック表面に沿って金属が動くいわゆるケミカルマイグ
レーションが起こり、両者間に短絡が発生する。
【0011】また、マイクロ波の中でも比較的周波数の
低いLバンドなどでGaAsFETを動作させる場合に
は、FETの利得がSiトランジスタ等と比較して高い
ために寄生発振などを起こしやすく、安定して動作させ
ることがしばしば困難になる。このデバイスの安定動作
のためにはなるべくFETチップの近傍に帰還回路を設
けて中和をとるなどの対策をとることが望ましい。
【0012】この様な回路はFETチップの近傍に付加
しないと有効に作用しないため、パッケージ内部にマイ
クロチップコンデンサや誘電体基板を用いた回路を搭載
したいわゆる内部整合器型のFETが考案され、一般的
なマイクロ波用電力デバイスとして実用可能である。
【0013】しかし上述のような回路をFETチップと
同一平面に並べるという従来の方法では、どうしてもパ
ッケージサイズが大型になるという問題がある。また近
年多くなってきた移動体通信などのアプリケーションへ
は機器の小型化のため搭載部品の実装密度は高くなる一
方であり、マイクロ波デバイスおよび回路に対する小型
化の要求も非常に高いため、パッケージを大型化するこ
とは許されない状況である。さらに、大型のパッケージ
は高価でありデバイスの製造原価を引き上げる要因の一
つとなっている。このため小さなパッケージの内部にい
かにして多くの部品を搭載するかということも問題とな
っていた。
【0014】本発明は上記の問題を解決するもので、利
得低下を抑え、パッケージサイズを大型化することなく
実装密度を高くする高信頼のマイクロ波デバイス用パッ
ケージを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波デバ
イス用パッケージは、接地電極を構成するベース金属
と、このベース金属と同電位の第1接地導電パターンが
端部の少なくとも一部を除いて上面に設けられた第1層
と、前記ベース金属上に載置される半導体チップと外部
回路とを電気的に接続する導電パタ−ンが上面に設けら
れた第2層と、この第2層の上面に積層された第3層と
を具備し、前記半導体チップが載置される領域を囲むよ
うに前記第1層乃至前記第3層が積層されている。
【0016】上記した構成において、例えば、第2層に
形成される導電パタ−ンにリード端子が接続され、リー
ド端子を経て外部回路に接続される。そして、第1層に
形成される第1接地導電パターンが、第2層の導電パタ
−ンやリード端子に対する接地面を構成する。この場
合、導電パタ−ンやリード端子と接地面との距離は、実
質的に第2層の厚さだけとなり両者間の距離は短くな
る。この結果、第2層の導電パタ−ン部分の特性インピ
ーダンスは低くなり、大型半導体チップとの整合がとり
やすくなり、電力利得の低下を抑制できる。
【0017】この場合、第1層の端部の少なくとも一部
は第1接地導電パターンが形成されておらず、第1接地
導電パターンが形成されていない端部の上方をリード端
子が通るようにすれば、リード端子に近い第1層と第2
層の隣接部分の側面には第1接地導電パターンが露出し
ない。このため、第2層の導電パタ−ンやリード端子と
ベース金属との距離は第1層と第2層の合計の厚さとな
り、絶縁距離が十分に確保される。したがって、リード
端子を固着する銀ローが流れたり、メッキ工程でメッキ
金属の突起が生じたりしても、第2層の導電パタ−ンや
リード端子がベース金属などと短絡することが少なくな
る。また、セラミック表面にそって金属が動くいわゆる
ケミカルマイグレーションが起こりにくくなり、第2層
の導電パタ−ンやリード端子とベース金属などとの短絡
が抑制され、高信頼なマイクロ波デバイス用パッケージ
を実現できる。
【0018】また、本発明のマイクロ波デバイス用パッ
ケージは、第3層の開口上部に蓋で気密封止し、この蓋
の内面にマイクロ波回路が形成されている。
【0019】この構成において従来回路としては利用さ
れることのなかった蓋に注目し、蓋の内面(裏面)に薄
膜回路基板等を用いたマイクロ波回路を構成するもので
ある。この結果、パッケージサイズを大型化することな
く帰還回路等の回路をパッケージ内部に搭載することが
可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
の斜視図を参照して説明する。符号1は、半導体チップ
(以下FETチップとし、ここでは図示せず)がマウン
トされるベース金属1で、ベース金属1の材料として
は、銅とモリブデンの積層複合材料や銅タングステン合
金、銅モリブデン合金等が使用される。また、ベース金
属1の上面には四角形のセラミック層2aが設けられ、
セラミック層2aの上面にはセラミック層3aが設けら
れている。なお、セラミック層3aの表面には入出力線
路、即ちリード端子9が形成され、セラミック層3a上
には四角形のセラミック層4aが積層されている。ま
た、セラミック層4aの上部開口は密着蓋5で封止され
ている。なお、符号6は、各セラミック層2a〜4aに
形成されたスルーホールである。
【0021】ここで、上記した構成のマイクロ波デバイ
ス用パッケージを分解した構造について図2の分解斜視
図で説明する。なお、図2では、図1に対応する部分に
は同一の符号を付し、重複する説明は一部省略してい
る。セラミック層2aは、厚さ0.5mm程度のアルミ
ナ基板で、中央には開口Waが設けられている。そし
て、開口Wa部分と端部間に導電パターン7が形成され
ている。このとき、セラミック層2aの両端部、そし
て、開口Waに沿った部分にある幅でセラミック層2a
の表面を露出させ、導電パターン7が形成されない領域
が残される。また、導電パターン7と電気的に接続する
位置にスルーホール6aが設けられている。このスルー
ホール6aによって導電パターン7とベース金属1が接
続され、導電パターン7は接地導電パターンを形成す
る。
【0022】セラミック層3aは、厚さ0.13mm程
度のアルミナ基板で、中央には開口Wbが設けられてい
る。そして、開口Wbの縁から端部まで線路導電パター
ン8が形成されている。線路導電パターン8は、ベース
金属1上に載置されるFETチップ(図示せず)と外部
回路を電気的に接続するもので、線路導電パタ−ン8の
両端部にはコバール等からなる入出力リード端子9が銀
ロー材で固着されている。また、線路導電パタ−ン8の
開口Wbに近い端部には、FETチップに接続される金
線(図示せず)がボンディングされる。また、セラミッ
ク層2aのスルーホール6aと電気的に接続する位置に
スルーホール6bが設けられている。
【0023】セラミック層4aは、0.5mm程度の厚
さのアルミナ基板で、中央には開口Wcが設けられてい
る。セラミック層4aの上面は斜線で示すように接地導
電パターン10が全面に形成され、また、セラミック層
3aのスルーホール6bと電気的に接続できる位置にス
ルーホール6cが設けられている。この場合、接地導電
パターン10は、各スルーホール6a、6b、6cを通
してベース金属1に接続される。なお、セラミック層3
aの入出力リード端子9が形成される部分は切欠かれ、
入出力リード端子9と線路導電パタ−ン8が切り欠かれ
た部分で接続できるようになっている。
【0024】上記した構造のマイクロ波デバイス用パッ
ケージの場合、入出力リード端子9や線路導電パタ−ン
8に対してセラミック層2aの接地導電パターン7が接
地面を構成する。このとき、線路導電パタ−ン8と接地
面の距離はセラミック層3a1つの厚さ0.13mmと
なり、従来構造の場合の厚さ0.5mmの1/4にな
る。このため、線路の特性インピーダンスはこれまでの
約1/2倍と低くなり、大きなFETチップに対しても
整合がとれるようになり、電力利得の低下を抑えること
ができる。
【0025】また、セラミック層2aの端部は、接地導
電パターン7が形成されずセラミック層2aが露出して
いる。したがって、入出力リード端子9とベース金属1
との距離は、実質的にセラミック層2aとセラミック層
3aの厚さの合計、例えば0.63mmとなり十分な距
離が確保される。このため、ケミカルマイグレーション
などによる電気的な短絡を防止できる。
【0026】なお、上記した実施の形態では、各セラミ
ック層2a〜4aにスルーホール6a〜6cを設け、各
セラミック層2a〜4a間の接地導電部分をスルーホー
ル6a〜6cで接続している。しかし、セラミック層2
a〜4a、例えばセラミック層3aに形成される線路導
電パターン8の形状などによっては、セラミック層にス
ルーホールを形成できない場合がある。この場合は、セ
ラミック層2a〜4aの側面に導電パターンを形成し、
側面の導電パターンを利用してセラミック層2a〜4a
間の導電部分、例えば、接地導電パターン7と接地導電
パターン10間、あるいは、接地導電パターン7とベー
ス金属1間などが接続される。なお、側面に形成された
導電パターンを利用して各セラミック層2a〜4a間の
導電部分を接続した場合は、各セラミック層2a〜4a
が接地面を構成する導電パターンで覆われた形となり、
よりよいシールド効果が得られる。
【0027】また、上記の実施形態では、各セラミック
層2a〜4aにそれぞれスルーホール6a〜6cを形成
している。しかし、セラミック層2a上の接地導電パタ
ーン7を接地面にするだけの場合は、セラミック層2a
のみにスルーホール6aを設けるだけでよく、セラミッ
ク層3a、4aのスルーホール6b、6cは必ずしも必
要とされない。また、セラミック層の側面に設けた導電
パターンで接続する場合は、セラミック層2aの側面に
のみ導電パターンが設けられる。
【0028】次に、本発明の他の実施形態について、図
3の斜視図および図4の分解斜視図を参照して説明す
る。なお、図3や図4では、図1や図2に対応する部分
には同一の符号を付し、重複する説明は一部省略してい
る。先に説明した実施形態では、線路導電パターン8を
セラミック層の上面や下面に設けたセラミックウォール
型のパッケージ構造になっている。これに対しこの実施
形態では、図3で示すようにリード端子9に近い領域の
セラミック層2b〜4bの側壁を露出させ、そして、リ
ード端子9と接続される線路導電パターン8と接触しな
い領域に接地導電パターン11を構成した導電パターン
ウォール型のパッケージ構造になっている。
【0029】ここで、図3のマイクロ波デバイス用パッ
ケージを分解した構造について図4の分解斜視図で説明
する。セラミック層2bは0.5mm程度の厚さのアル
ミナ基板で、その両端部分における側壁の中間部分、そ
して、上面の中間部分はセラミック部12が露出してい
る。また、開口Waの縁部分も、ある幅でセラミック部
12を露出させている。そして、それ以外の部分は斜線
で示すように側壁部分を含め接地導電パターン11aが
設けられている。
【0030】また、セラミック層3bは厚さ0.13m
m程度で、FETチップと外部回路とを電気的に接続す
る線路導電パタ−ン8が、開口Wbの縁部分から端部に
亘ってその中央部分に設けられている。また、線路導電
パタ−ン8と接触しないように側壁を含めその両側に沿
って接地導電パターン11bが設けられている。この場
合、線路導電パタ−ン8と接地導電パターン11b間に
は、ある幅でセラミック部13が露出する。
【0031】また、セラミック層4bは厚さ0.5mm
程度で、線路導電パタ−ン8と接する部分、および、セ
ラミック層3bのリード端子9が形成された近傍部分、
例えば切欠き部分や切欠きの両側部分の側壁は、セラミ
ック部14が露出している。それ以外の部分は斜線で示
すように接地導電パターン11cが設けられている。な
お、接地導電パターン11cは線路導電パタ−ン8と電
気的に接触しないように、線路導電パタ−ン8が形成さ
れた領域を避けて設けられる。
【0032】上記した構成によれば、接地導電パターン
11a、11b、11cが、FETチップがマウントさ
れる開口部分を囲む形になる。このため、大型のFET
チップに対する電力利得の低下を抑制でき、同時に高い
シールド効果が得られる。
【0033】ここで、本発明のもう1つの実施形態につ
いて、図5の斜視図および図6の分解斜視図を参照して
説明する。符号1はベース金属で、ベース金属1の両端
部にそれぞれセラミック層2c、3c、4cが3層に形
成されている。セラミック層2cは両端部分を残して接
地導電パターン17aが設けられている。また、セラミ
ック層3cは表面に導電パターン8が設けられ、導電パ
ターン8部分にリード端子9が接続されている。また、
側壁部分には接地導電パターン17bが設けられてい
る。また、セラミック層4cは、セラミック層3c上の
リード端子9が延長する方向の側面を除いて接地導電パ
ターン17cが設けられている。そして、両端部に位置
するセラミック層2c、3c、4cをそれぞれ両側から
連結するように金属壁15が形成され、また、セラミッ
ク層2c、3c、4cや金属壁15で囲まれた開口16
部分は密着蓋5で覆われ気密に封止される。また、セラ
ミック層2c、3c、4cに形成された接地導電パター
ン17a、17b、17cは、各セラミック層2c、3
c、4cの側面に形成された導電パターン部分を通して
接地面のベース金属1に接続されている。
【0034】上記した構成においては、リード端子9が
設けられる入出力部分以外が金属壁15で囲まれるた
め、Ku,X等の高周波帯域用の素子に対しても高いシ
ールド効果が得られる。また、大型のFETチップに対
して電力利得の低下を抑制できる。
【0035】更に、本発明の他の実施の形態について、
図7(a)の断面図を参照して説明する。なお、図7で
は図1乃至図6に対応する部分には同一の符号を付し、
重複する説明は省略している。パッケージはベース金属
1上にFETチップ18が固着され、金属ベース1上に
はFETチップ18を囲むようにセラミック層2〜4が
積層されている。セラミック層3上にはFETチップ1
8と外部回路とを電気的に接続する線路導電パターン8
が設けられており、この端部にはコバール等からなる入
出力リード端子9が銀ロー材により固着されている。
【0036】そしてセラミック層4上にはコバール等か
らなる蓋5が気密封止のため金錫はんだにより固着され
ている。さらにこの蓋5内面(裏面)には本発明の特徴
の1つである薄膜回路基板19が固着されている。この
回路基板上の電極191と線路導電パターン8とは金バ
ンプ20で接続されている。
【0037】ここで、図7(a)における薄膜回路基板
19の構造の一例を図7(b)に示す断面図を参照して
説明する。なお、ここでは抵抗とコンデンサの直列回路
からなる帰還回路を薄膜回路基板上に実現したものを例
として取り上げる。
【0038】図7(b)に示す薄膜回路基板上の回路
は、次のように形成する。先ず、厚さ0.2〜0.6m
m程度のアルミナ基板(190)上にコンデンサの下部
電極と抵抗体を兼ねる、例えば窒化タンタルからなる金
属層(192)を形成する。次いでコンデンサの絶縁体
となる高誘電体材料(193)、更にコンデンサの上部
電極および引き出し電極を兼ねる金/ニッケル/銅の3
層からなる金属層(191)を所定の位置に積層する。
図7(a)に示したパッケージの実施の形態において
は、アルミナ基板(190)側が蓋5の裏面に固着さ
れ、金属層(191)が金バンプ20と接続される。
【0039】上述のように、実施の一形態として帰還回
路を蓋に設けた一例について説明したが、本発明はこれ
に限られるものではない。例えばオープンスタブを設け
たアルミナ基板を用いればインピーダンス整合回路とし
てできるが、この場合蓋を接地電極となるようにベース
金属と電気的に接続する必要がある。
【0040】なお、上述の実施の一形態ではパッケージ
の蓋を形成する材料をコバール等の金属を用いたが、セ
ラミック又はセラミックと金属の積層材料を使用するこ
ともでき、蓋の内面(裏面)一面に直接薄膜回路を形成
することができる。この結果、蓋と薄膜回路基板とが同
一となり蓋と回路とを一体化することができる。
【0041】また、本実施の形態ではFETを例として
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
Siバイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど
にも同様に適用できる。またバンプは金以外の金属、例
えばインジウム等でも使用できる。
【0042】上記した構成によれば、蓋5の内面(裏
面)に薄膜回路基板19によるマイクロ波回路が形成さ
れる。このため、パッケージの大型化をすることなく帰
還回路等の回路をパッケージ内部に搭載でき、パッケー
ジの省スペース化になる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、マウントされるFET
チップの電力利得の低下を低減でき、更に内部に回路を
封入したマイクロ波デバイスのパッケージを小型にでき
機器の実装密度を向上するマイクロ波デバイス用パッケ
ージを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の斜視図
【図2】本発明の実施の形態の分解斜視図
【図3】本発明の他の実施の形態の斜視図
【図4】本発明の他の実施の形態の分解斜視図
【図5】本発明の他の実施の形態の斜視図
【図6】本発明の他の実施の形態の分解斜視図
【図7】本発明の他の実施の形態の断面図
【図8】従来の実施例の斜視図
【図9】セラミック枠の厚さと電力利得のシミュレーシ
ョン図
【符号の説明】
1、21…ベース金属 2、3、4…セラミック層 5、24…密着蓋 6…スルーホール 7、10、17接地導電パターン 8、25…線路導電パタ−ン 9、26…リード端子 11…接地導電パターン領域 12、13、14…セラミック部 15…金属壁 18…FETチップ 19…薄膜回路基板 190…アルミナ基板 191…電極 192…金属層 193…高誘電体材料 20…金バンプ 22、23…セラミック枠

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地電極を構成するベース金属と、この
    ベース金属と同電位の第1接地導電パターンが端部の少
    なくとも一部を除いて上面に設けられた第1層と、前記
    ベース金属上に載置される半導体チップと外部回路とを
    電気的に接続する導電パタ−ンが上面に設けられた第2
    層と、この第2層の上面に積層された第3層とを具備
    し、前記半導体チップが載置される領域を囲むように前
    記第1層乃至前記第3層が積層されたことを特徴とする
    マイクロ波デバイス用パッケージ。
  2. 【請求項2】 接地電極を構成するベース金属と、この
    ベース金属の上面に積層された第1層と、前記ベース金
    属上に載置される半導体チップと外部回路とを電気的に
    接続する導電パタ−ンが上面に設けられ、前記ベース金
    属と同電位の第1接地導電パターンが端部の少なくとも
    一部を除いて下面に設けられた第2層と、前記第2層の
    上面に積層された第3層とを具備し、前記半導体チップ
    が載置される領域を囲むように前記第1層乃至前記第3
    層が積層されたことを特徴とするマイクロ波デバイス用
    パッケージ。
  3. 【請求項3】 第1接地導電パターンとベース金属を接
    続するスルーホールを第1層に設けたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のマイクロ波デバイス用パ
    ッケージ。
  4. 【請求項4】 第1接地導電パターンとベース金属を接
    続する導電パターンを第1層の側面に設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のマイクロ波デバイ
    ス用パッケージ。
  5. 【請求項5】 第3層の上面に第3接地導電パターンを
    設け、この第3接地導電パターンとベース金属とを接続
    するスルーホールを第1層乃至前記第3層に設けたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のマイクロ波
    デバイス用パッケージ。
  6. 【請求項6】 第3層の上面に第3接地導電パターンを
    設け、この第3接地導電パターンとベース金属とを接続
    する導電パターンを第1層乃至前記第3層の側面に設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載のマイ
    クロ波デバイス用パッケージ。
  7. 【請求項7】 接地電極を構成するベース金属と、この
    ベース金属と同電位の第1接地導電パターンが端部の少
    なくとも一部を除いて上面に設けられた第1層と、前記
    ベース金属上に載置される半導体チップと外部回路とを
    電気的に接続する導電パタ−ンが上面に設けられ、か
    つ、前記ベース金属と同電位の第2接地導電パターンが
    設けられた第2層と、前記ベース金属と同電位の第3接
    地導電パターンが設けられた第3層とを具備し、前記半
    導体チップが載置される領域を囲むように前記第1層乃
    至前記第3層が積層されたことを特徴とするマイクロ波
    デバイス用パッケージ。
  8. 【請求項8】 接地電極を構成するベース金属と、この
    ベース金属と同電位の第1接地導電パターンが端部の少
    なくとも一部を除いて上面に設けられた第1層と、前記
    ベース金属上に載置される半導体チップと外部回路とを
    電気的に接続する導電パタ−ンが上面に設けられた第2
    層と、前記第2層の上面に積層された第3層と、前記第
    1層乃至前記第3層と連結して設けられた金属壁とを具
    備し、前記第1層乃至前記第3層と前記金属壁が前記半
    導体チップが載置される領域を囲むようにしたことを特
    徴とするマイクロ波デバイス用パッケージ。
  9. 【請求項9】 接地電極を構成するベース金属と、この
    ベース金属の上面に積層された第1層と、前記ベース金
    属上に載置される半導体チップと外部回路とを電気的に
    接続する導電パタ−ンが上面に設けられ、前記ベース金
    属と同電位の第1接地導電パターンが端部の少なくとも
    一部を除いて下面に設けられた第2層と、この第2層の
    上面に積層された第3層と、前記第1層乃至前記第3層
    と連結して設けられた金属壁とを具備し、前記第1層乃
    至前記第3層と前記金属壁が前記半導体チップが載置さ
    れる領域を囲むようにしたことを特徴とするマイクロ波
    デバイス用パッケージ。
  10. 【請求項10】 第1層乃至第3層がセラミックから形
    成されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2、または、請求項7乃至請求項9のいずれか1つに記
    載されたマイクロ波デバイス用パッケージ。
  11. 【請求項11】 第3層または第3層と金属壁で構成さ
    れた開口上部に気密封止する蓋を設置することと、前記
    蓋の内面にマイクロ波回路が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項10記載のマイクロ波デバイ
    ス用パッケージ。
  12. 【請求項12】 蓋の内面に形成されるマイクロ波回路
    がセラミックの薄膜回路基板からなることを特徴とする
    請求項11記載のマイクロ波デバイス用パッケージ。
  13. 【請求項13】 蓋がセラミックで形成され、蓋の内面
    に薄膜回路が一体形成されることを特徴とする請求項1
    1記載のマイクロ波デバイス用パッケージ。
  14. 【請求項14】 蓋の内面に形成されるマイクロ波回路
    に抵抗、インダクタ、およびコンデンサのうち少なくと
    も1つが含まれていること特徴とする請求項11乃至請
    求項13記載のマイクロ波デバイス用パッケージ。
  15. 【請求項15】 蓋の内面に形成されるマイクロ波回路
    の電極と、第2層の上面に設けられた導電パターンとが
    金属により接続されていることを特徴とする請求項11
    乃至請求項14記載のマイクロ波デバイス用パッケー
    ジ。
  16. 【請求項16】 蓋の内面に形成されるマイクロ波回路
    の電極と、第2層の上面に設けられた導電パターンとが
    バンプにより接続されていることを特徴とする請求項1
    1乃至請求項14記載のマイクロ波デバイス用パッケー
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100341142C (zh) * 2004-08-06 2007-10-03 美丽微半导体股份有限公司 双金属与陶瓷组成的功率半导体及其制造方法
JP2011096827A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Kyocera Corp 素子収納用パッケージ、並びに実装構造体
US10957613B2 (en) 2019-02-12 2021-03-23 Sumitomo Electric Device Innovations, Inc. Semiconductor module and semiconductor device container
US11581246B2 (en) 2019-02-14 2023-02-14 Sumitomo Electric Device Innovations, Inc. Semiconductor device package and semiconductor device

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