JPH10163045A - 変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器 - Google Patents
変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器Info
- Publication number
- JPH10163045A JPH10163045A JP8334981A JP33498196A JPH10163045A JP H10163045 A JPH10163045 A JP H10163045A JP 8334981 A JP8334981 A JP 8334981A JP 33498196 A JP33498196 A JP 33498196A JP H10163045 A JPH10163045 A JP H10163045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- core
- transformer
- phase power
- discharge lamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、負荷変動に強く、安定な電力
供給を可能とする三相電源用安定器及び放電灯安定器を
提供することにある。 【解決手段】二個のＥ型鉄心部１５２，１５４と、前記
二個のＥ型鉄心部の各脚を対向させた状態で、対向する
脚の間にギャップをもって配置されるＩ型鉄心部１５
６，１５８，１６０と、を備えた鉄心の三脚それぞれ
に、三相電源の各相のいずれかに接続された一次コイル
１６６，１６８，１７０と、該一次コイルに対応した二
次コイル１７２，１７４，１７６とを装着し、前記一次
コイル及び二次コイルを、それぞれ各脚のギャップ１６
２上に配置したことを特徴とする三相電源用変圧器及び
放電灯安定器。
供給を可能とする三相電源用安定器及び放電灯安定器を
提供することにある。 【解決手段】二個のＥ型鉄心部１５２，１５４と、前記
二個のＥ型鉄心部の各脚を対向させた状態で、対向する
脚の間にギャップをもって配置されるＩ型鉄心部１５
６，１５８，１６０と、を備えた鉄心の三脚それぞれ
に、三相電源の各相のいずれかに接続された一次コイル
１６６，１６８，１７０と、該一次コイルに対応した二
次コイル１７２，１７４，１７６とを装着し、前記一次
コイル及び二次コイルを、それぞれ各脚のギャップ１６
２上に配置したことを特徴とする三相電源用変圧器及び
放電灯安定器。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は三相電源用変圧器、
特に各相に対応した負荷を安定に駆動する三相電源用安
定器の改良に関する。
特に各相に対応した負荷を安定に駆動する三相電源用安
定器の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】商用電源、あるいは発電器から直接得ら
れる三相電流は、それぞれ位相のずれた交流電流となっ
ており、これを整流して直流ないし単相の交流電流に変
換して用いる場合にはさしたる問題はない。しかし、三
相電源のそれぞれの相について各独立した負荷を設置す
る場合には、各相のバランスを取る必要を生じる。例え
ば、図４に示すように三相電源１０の各相１２，１４，
１６に対応した負荷、例えば放電灯１８，２０，２２を
点灯する場合には、各相１２，１４，１６の正弦波交流
電流に対して各相同一の安定器２４，２６，２８が要求
される。
れる三相電流は、それぞれ位相のずれた交流電流となっ
ており、これを整流して直流ないし単相の交流電流に変
換して用いる場合にはさしたる問題はない。しかし、三
相電源のそれぞれの相について各独立した負荷を設置す
る場合には、各相のバランスを取る必要を生じる。例え
ば、図４に示すように三相電源１０の各相１２，１４，
１６に対応した負荷、例えば放電灯１８，２０，２２を
点灯する場合には、各相１２，１４，１６の正弦波交流
電流に対して各相同一の安定器２４，２６，２８が要求
される。
【０００３】しかしながら、各相のバランスをとるため
に、常に適正な安定器負荷を揃えるには、煩雑な作業を
要求される。さらに三相電源として三相発電器を用いた
場合には、それぞれの安定器に接続された負荷としての
放電灯２４，２６，２８のいずれかが消灯すると、各相
１２，１４，１６に加わる負荷にアンバランスが生じる
こととなる。従って、このような場合には他の放電灯も
停止しなければ、安定器及び発電器に過大な異常負荷を
かけることとなる。この結果、安定器、発電器、場合に
よっては正常な放電灯までを破壊することにもなる。
に、常に適正な安定器負荷を揃えるには、煩雑な作業を
要求される。さらに三相電源として三相発電器を用いた
場合には、それぞれの安定器に接続された負荷としての
放電灯２４，２６，２８のいずれかが消灯すると、各相
１２，１４，１６に加わる負荷にアンバランスが生じる
こととなる。従って、このような場合には他の放電灯も
停止しなければ、安定器及び発電器に過大な異常負荷を
かけることとなる。この結果、安定器、発電器、場合に
よっては正常な放電灯までを破壊することにもなる。
【０００４】一方、一の鉄心を用いた三相三脚変圧器を
用いることも可能である（特開平１−２４１３８１号、
特開平８−１４８３５２号等）。このような三相変圧器
によれば、三相電圧が平衡していれば、各脚の磁束は大
きさが等しく、位相差も１２０゜ずつであることから、
各瞬時値の和はゼロとなり、磁束の帰路を必要としない
ことから、三脚鉄心とすることができるのである。
用いることも可能である（特開平１−２４１３８１号、
特開平８−１４８３５２号等）。このような三相変圧器
によれば、三相電圧が平衡していれば、各脚の磁束は大
きさが等しく、位相差も１２０゜ずつであることから、
各瞬時値の和はゼロとなり、磁束の帰路を必要としない
ことから、三脚鉄心とすることができるのである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の三相三脚変圧器は、通常の場合その出力が整流され、
あるいは単相化されて一の負荷に供給されており、この
点で各相個別の安定器を用いた場合とさしたる相違はな
く、前述した三相電圧の平衡を前提にした回路構成とせ
ざるを得ない。すなわち、三相三脚変圧器から三相の出
力を得、それぞれの相に独立した負荷を設けた場合に
は、各負荷が均一であれば問題ないが、負荷にアンバラ
ンスを生じた場合、例えば各出力相にそれぞれ放電灯が
接続されておりそのいずれかが放電を停止した場合など
には、他の出力相に接続された放電灯に過電流が流れ、
あるいは三相発電器などの三相電源に異常負荷を与え、
変圧器のみならず放電灯あるいは三相発電器に損傷を与
えるおそれがあった。
の三相三脚変圧器は、通常の場合その出力が整流され、
あるいは単相化されて一の負荷に供給されており、この
点で各相個別の安定器を用いた場合とさしたる相違はな
く、前述した三相電圧の平衡を前提にした回路構成とせ
ざるを得ない。すなわち、三相三脚変圧器から三相の出
力を得、それぞれの相に独立した負荷を設けた場合に
は、各負荷が均一であれば問題ないが、負荷にアンバラ
ンスを生じた場合、例えば各出力相にそれぞれ放電灯が
接続されておりそのいずれかが放電を停止した場合など
には、他の出力相に接続された放電灯に過電流が流れ、
あるいは三相発電器などの三相電源に異常負荷を与え、
変圧器のみならず放電灯あるいは三相発電器に損傷を与
えるおそれがあった。
【０００６】このため、例えば三相電源に３つの放電灯
を点灯させる場合など、それぞれの出力相に放電灯を接
続すれば本来は整流あるいは単相化が必要ない場合に
も、放電灯あるいは発電器の保護のため整流あるいは単
相化が要求されてしまい、コストの上昇、変圧器の複雑
化を避け得ないものであった。本発明は前記従来技術の
課題に鑑みなされたものであり、その目的は負荷変動に
強く、安定な電力供給を可能とする三相電源用安定器を
提供することにある。
を点灯させる場合など、それぞれの出力相に放電灯を接
続すれば本来は整流あるいは単相化が必要ない場合に
も、放電灯あるいは発電器の保護のため整流あるいは単
相化が要求されてしまい、コストの上昇、変圧器の複雑
化を避け得ないものであった。本発明は前記従来技術の
課題に鑑みなされたものであり、その目的は負荷変動に
強く、安定な電力供給を可能とする三相電源用安定器を
提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる変圧器用三脚鉄心は、二個のＥ型鉄心
部と、前記二個のＥ型鉄心部の各脚を対向させた状態
で、対向する脚の間にギャップをもって配置されるＩ型
鉄心部と、を備えたことを特徴とする。
に本発明にかかる変圧器用三脚鉄心は、二個のＥ型鉄心
部と、前記二個のＥ型鉄心部の各脚を対向させた状態
で、対向する脚の間にギャップをもって配置されるＩ型
鉄心部と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】また、本発明にかかる三相電源用変圧器
は、前記鉄心の三脚それぞれに、三相電源の各相のいず
れかに接続された一次コイルと、該一次コイルに対応し
た二次コイルとを装着し、前記一次コイル及び二次コイ
ルを、それぞれ各脚のギャップ上に配置したことを特徴
とする。
は、前記鉄心の三脚それぞれに、三相電源の各相のいず
れかに接続された一次コイルと、該一次コイルに対応し
た二次コイルとを装着し、前記一次コイル及び二次コイ
ルを、それぞれ各脚のギャップ上に配置したことを特徴
とする。
【０００９】また、本発明にかかる放電灯安定器は、前
記変圧器の各一次コイルに三相電源の各相をそれぞれ接
続し、各二次コイルに進相コンデンサを介して放電灯が
接続されたことを特徴とする。また、本発明にかかる変
圧器は、２次ギャップ／１次ギャップは１．５〜３．５
であることが好適である。
記変圧器の各一次コイルに三相電源の各相をそれぞれ接
続し、各二次コイルに進相コンデンサを介して放電灯が
接続されたことを特徴とする。また、本発明にかかる変
圧器は、２次ギャップ／１次ギャップは１．５〜３．５
であることが好適である。
【００１０】
【発明の実施形態】以下、図面に基づき本発明の好適な
実施形態について説明する。なお、前記従来技術と対応
する部分には符号１００を加えて示し説明を省略する。
図１には本発明の一実施形態にかかる三相電源用変圧器
の鉄心が示されている。同図に示す鉄心１５０は、二個
のＥ型鉄心部１５２，１５４と、３個のＩ型鉄心部１５
６，１５８，１６０とを備える。そして、前記Ｅ型鉄心
部１５２の各脚１５２ａ，１５２ｂ，１５２ｃと、Ｅ型
鉄心部１５４の各脚１５４ａ，１５４ｂ，１５４ｃを対
向させた状態で、対向する脚の間にＩ型鉄心部１５６，
１５８，１６０が配置される。
実施形態について説明する。なお、前記従来技術と対応
する部分には符号１００を加えて示し説明を省略する。
図１には本発明の一実施形態にかかる三相電源用変圧器
の鉄心が示されている。同図に示す鉄心１５０は、二個
のＥ型鉄心部１５２，１５４と、３個のＩ型鉄心部１５
６，１５８，１６０とを備える。そして、前記Ｅ型鉄心
部１５２の各脚１５２ａ，１５２ｂ，１５２ｃと、Ｅ型
鉄心部１５４の各脚１５４ａ，１５４ｂ，１５４ｃを対
向させた状態で、対向する脚の間にＩ型鉄心部１５６，
１５８，１６０が配置される。
【００１１】前記Ｅ型鉄心部１５２，１５４、Ｉ型鉄心
部１５６，１５８，１６０は、それぞれ磁気絶縁体１６
２ａ，１６２ｂ，…１６２ｆを挟んで接着され、該磁気
絶縁体１６２をギャップとした磁気漏変圧器用鉄心１５
０が形成される。図２には、前記鉄心１５０上にコイル
を装着した三相電源用変圧器１６４が示されている。す
なわち、前記鉄心１５０の各磁気絶縁体１６２ａ，１６
２ｃ，１６２ｅ上には、それぞれ三相電源の各相に対応
した一次コイル１６６，１６８，１７０が配置され、ま
た各磁気絶縁体１６２ｂ，１６２ｄ，１６２ｆ上にはそ
れぞれ二次コイル１７２，１７４，１７６が配置されて
いる。以上のようにして、鉄心１５０の三脚それぞれの
２個のギャップの一方の上に一次コイルを、他方の上に
二次コイルをそれぞれ卷回した三相電源用変圧器が構成
される。
部１５６，１５８，１６０は、それぞれ磁気絶縁体１６
２ａ，１６２ｂ，…１６２ｆを挟んで接着され、該磁気
絶縁体１６２をギャップとした磁気漏変圧器用鉄心１５
０が形成される。図２には、前記鉄心１５０上にコイル
を装着した三相電源用変圧器１６４が示されている。す
なわち、前記鉄心１５０の各磁気絶縁体１６２ａ，１６
２ｃ，１６２ｅ上には、それぞれ三相電源の各相に対応
した一次コイル１６６，１６８，１７０が配置され、ま
た各磁気絶縁体１６２ｂ，１６２ｄ，１６２ｆ上にはそ
れぞれ二次コイル１７２，１７４，１７６が配置されて
いる。以上のようにして、鉄心１５０の三脚それぞれの
２個のギャップの一方の上に一次コイルを、他方の上に
二次コイルをそれぞれ卷回した三相電源用変圧器が構成
される。
【００１２】そして、図３に示すように、前記一次コイ
ル１６６，１６８，１７０には三相電源１１０の各相１
１２，１１４，１１６が接続されており、また二次コイ
ル１７２，１７４，１７６にはそれぞれ進相コンデンサ
１７８，１８０，１８２を介して放電灯１１８，１２
０，１２２が接続されている。以上のように構成された
三相電源用変圧器１６４によれば、一次コイル１６６，
１６８，１７０に対応したギャップ１６２ａ，１６２
ｃ，１６２ｅはそれぞれ遅れ電流を発生し、進相コンデ
ンサ１７８，１８０，１８２の発生する進相電流とのバ
ランスをとり、また、二次コイル１７２，１７４，１７
６に対応したギャップ１６２ｂ，１６２ｄ，１６２ｆ
は、放電灯１１８，１２０，１２２の安定点灯に寄与し
ている。
ル１６６，１６８，１７０には三相電源１１０の各相１
１２，１１４，１１６が接続されており、また二次コイ
ル１７２，１７４，１７６にはそれぞれ進相コンデンサ
１７８，１８０，１８２を介して放電灯１１８，１２
０，１２２が接続されている。以上のように構成された
三相電源用変圧器１６４によれば、一次コイル１６６，
１６８，１７０に対応したギャップ１６２ａ，１６２
ｃ，１６２ｅはそれぞれ遅れ電流を発生し、進相コンデ
ンサ１７８，１８０，１８２の発生する進相電流とのバ
ランスをとり、また、二次コイル１７２，１７４，１７
６に対応したギャップ１６２ｂ，１６２ｄ，１６２ｆ
は、放電灯１１８，１２０，１２２の安定点灯に寄与し
ている。
【００１３】なお、本実施態様によれば、図１に示すよ
うに鉄心１５０はそれぞれテープ状鉄薄板を卷回して得
た外殻巻鉄心及び内殻巻鉄心を用いている。すなわち、
外殻巻鉄心Ｉの開口部に２本の内殻巻鉄心II，IIIを並
列挿入し、固定した後、切断線１８４，１８６で切断
し、前記Ｅ型鉄心部１５２，１５４、Ｉ型鉄心部１５
６，１５８，１６０に分離される。この場合、内殻巻鉄
心及び外殻巻鉄心に形成される磁路は相互に影響される
ことが少なく、例えばＵ相が形成する磁束は内殻巻鉄心
を介してＶ相及び外殻巻鉄心を介してＷ相にそれぞれ均
等に分割され、より安定性を向上させることができる。
うに鉄心１５０はそれぞれテープ状鉄薄板を卷回して得
た外殻巻鉄心及び内殻巻鉄心を用いている。すなわち、
外殻巻鉄心Ｉの開口部に２本の内殻巻鉄心II，IIIを並
列挿入し、固定した後、切断線１８４，１８６で切断
し、前記Ｅ型鉄心部１５２，１５４、Ｉ型鉄心部１５
６，１５８，１６０に分離される。この場合、内殻巻鉄
心及び外殻巻鉄心に形成される磁路は相互に影響される
ことが少なく、例えばＵ相が形成する磁束は内殻巻鉄心
を介してＶ相及び外殻巻鉄心を介してＷ相にそれぞれ均
等に分割され、より安定性を向上させることができる。
【００１４】なお、本発明にかかる鉄心としては、所定
形状に打ち抜かれた薄板を複数枚重ね合わせて得られる
打ち抜き鉄心を用いることもできる。この場合には、Ｅ
型鉄心部、Ｉ型鉄心部をそれぞれ分離することなく、各
ギャップ部分にスリットを設けてもよい。
形状に打ち抜かれた薄板を複数枚重ね合わせて得られる
打ち抜き鉄心を用いることもできる。この場合には、Ｅ
型鉄心部、Ｉ型鉄心部をそれぞれ分離することなく、各
ギャップ部分にスリットを設けてもよい。
【００１５】
【実施例】次に、本発明者等は本発明にかかる三相電源
用変圧器の効果を示すため、下記のような試験を行っ
た。 １．三相電源の各相に独立した変圧器を設けた場合と、
前記実施態様との対比 まず、本発明者等は一次コイル及び二次コイルに対応し
た部分にギャップを設けた内鉄型単相用変圧器３台の一
次コイルを三相発電器の各相に接続し、二次コイルを前
記図３と同様にそれぞれ進相コンデンサを介して放電灯
に接続した。一方、前記実施態様にかかる三相電源用変
圧器は、前記単相用変圧器と同様の一次コイル及び二次
コイルを用いた。
用変圧器の効果を示すため、下記のような試験を行っ
た。 １．三相電源の各相に独立した変圧器を設けた場合と、
前記実施態様との対比 まず、本発明者等は一次コイル及び二次コイルに対応し
た部分にギャップを設けた内鉄型単相用変圧器３台の一
次コイルを三相発電器の各相に接続し、二次コイルを前
記図３と同様にそれぞれ進相コンデンサを介して放電灯
に接続した。一方、前記実施態様にかかる三相電源用変
圧器は、前記単相用変圧器と同様の一次コイル及び二次
コイルを用いた。
【００１６】それぞれ、３灯とも放電灯が点灯している
場合には、力率、安定状態とも大差がなかった。しかし
ながら、１灯を消灯すると、単相用変圧器を用いた場合
には他の放電灯に供給される電流が急激に増大し、正常
な放電灯の破壊を生じるおそれがあり、しかも三相発電
器にも過負荷がかかることが確認された。これに対し、
前記実施態様にかかる三相電源用変圧器を用いた場合に
は、他の放電灯及び三相発電器にかかる過負荷が大幅に
低減された。
場合には、力率、安定状態とも大差がなかった。しかし
ながら、１灯を消灯すると、単相用変圧器を用いた場合
には他の放電灯に供給される電流が急激に増大し、正常
な放電灯の破壊を生じるおそれがあり、しかも三相発電
器にも過負荷がかかることが確認された。これに対し、
前記実施態様にかかる三相電源用変圧器を用いた場合に
は、他の放電灯及び三相発電器にかかる過負荷が大幅に
低減された。
【００１７】２．ギャップを各脚の一次コイルと二次コ
イルの間に一個のみ設けた場合と、前記実施態様との対
比 鉄心として、図２において、一次コイルと二次コイルの
間に一個のみのギャップを設けた場合と、本発明にかか
る三相電源用変圧器を用いた場合とを比較した。ギャッ
プを各脚一個のみ設けたものでは、３灯とも放電灯の点
灯を試みた場合にも、各放電灯の安定性に問題があっ
た。また、１灯を消灯すると、単相用変圧器を用いた場
合には他の放電灯に供給される電流が急激に増大し、正
常な放電灯の破壊を生じるおそれがあり、しかも三相発
電器にも過負荷がかかることが確認された。
イルの間に一個のみ設けた場合と、前記実施態様との対
比 鉄心として、図２において、一次コイルと二次コイルの
間に一個のみのギャップを設けた場合と、本発明にかか
る三相電源用変圧器を用いた場合とを比較した。ギャッ
プを各脚一個のみ設けたものでは、３灯とも放電灯の点
灯を試みた場合にも、各放電灯の安定性に問題があっ
た。また、１灯を消灯すると、単相用変圧器を用いた場
合には他の放電灯に供給される電流が急激に増大し、正
常な放電灯の破壊を生じるおそれがあり、しかも三相発
電器にも過負荷がかかることが確認された。
【００１８】３．一次コイル、二次コイルに対応したギ
ャップの検討 さらに本発明者等は、一次コイル、二次コイルに対応し
たギャップ幅に相関があることを見出した。そこで、以
下のように一次コイル、二次コイルに対応したギャップ
幅の異なる安定器を製造し、その特性について検討を行
った。
ャップの検討 さらに本発明者等は、一次コイル、二次コイルに対応し
たギャップ幅に相関があることを見出した。そこで、以
下のように一次コイル、二次コイルに対応したギャップ
幅の異なる安定器を製造し、その特性について検討を行
った。
【００１９】
【表１】 ──────────────────────────────────── 一次コイル対応キ゛ヤツフ゜(mm) 10.0 5.0 3.33 2.5 2.0 1.67 1.25 1.0 二次コイル対応キ゛ヤッフ゜(mm) 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0キ゛ヤッフ゜ 比(2次/1次) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 ──────────────────────────────────── 安定性 × △ ○ ◎ ◎ ○ △ × ──────────────────────────────────── 上記表１より明らかなように、二次コイルに対応したギ
ャップ幅は、一次コイルに対応したギャップ幅よりも大
きいことが好ましく、ギャップ比は好ましくは１．５〜
３．５、特に好ましくは２．０〜２．５である。
ャップ幅は、一次コイルに対応したギャップ幅よりも大
きいことが好ましく、ギャップ比は好ましくは１．５〜
３．５、特に好ましくは２．０〜２．５である。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる三相
電源用変圧器によれば、三脚鉄心のそれぞれの脚に２個
のギャップを設け、一方のギャップ上に一次コイルを、
他方のギャップ上に二次コイルを装着することとしたの
で、各二次コイルに個別の負荷を接続した場合にも、優
れた安定性を得ることができる。また、本発明にかかる
変圧器を放電灯安定器として用い、各二次コイルに接続
される負荷として放電灯を接続することにより、いずれ
かの放電灯の消灯などによる負荷変動の影響を減少させ
ることができる。
電源用変圧器によれば、三脚鉄心のそれぞれの脚に２個
のギャップを設け、一方のギャップ上に一次コイルを、
他方のギャップ上に二次コイルを装着することとしたの
で、各二次コイルに個別の負荷を接続した場合にも、優
れた安定性を得ることができる。また、本発明にかかる
変圧器を放電灯安定器として用い、各二次コイルに接続
される負荷として放電灯を接続することにより、いずれ
かの放電灯の消灯などによる負荷変動の影響を減少させ
ることができる。
【図１】本発明の一実施形態にかかる変圧器用鉄心の組
立状態の説明図である。
立状態の説明図である。
【図２】本発明の一実施形態にかかる三相電源用変圧器
の概略構成の説明図である。
の概略構成の説明図である。
【図３】本発明の一実施形態にかかる放電灯安定器の概
略回路構成の説明図である。
略回路構成の説明図である。
【図４】従来の一般的な三相電源用放電灯安定器の概略
回路構成の説明図である。
回路構成の説明図である。
１０，１１０ 三相電源 １２，１４，１６，１１２，１１４，１１６ Ｕ，Ｖ，
Ｗ相 １８，２０，２２，１１８，１２０，１２２ 放電灯 ２４，１２４ 放電灯安定器 １５０ 鉄心 １５２，１５４ Ｅ型鉄心 １５６，１５８，１６０ Ｉ型鉄心 １６２ 磁気絶縁体（ギャップ） １６４ 三相電源用変圧器
Ｗ相 １８，２０，２２，１１８，１２０，１２２ 放電灯 ２４，１２４ 放電灯安定器 １５０ 鉄心 １５２，１５４ Ｅ型鉄心 １５６，１５８，１６０ Ｉ型鉄心 １６２ 磁気絶縁体（ギャップ） １６４ 三相電源用変圧器
Claims (4)
- 【請求項１】 二個のＥ型鉄心部と、 前記二個のＥ型鉄心部の各脚を対向させた状態で、対向
する脚の間にギャップをもって配置されるＩ型鉄心部
と、を備えたことを特徴とする変圧器用三脚鉄心。 - 【請求項２】 請求項１記載の鉄心の三脚それぞれに、 三相電源の各相のいずれかに接続された一次コイルと、 該一次コイルに対応した二次コイルとを装着し、 前記一次コイル及び二次コイルを、それぞれ各脚のギャ
ップ上に配置したことを特徴とする三相電源用変圧器。 - 【請求項３】 請求項２記載の変圧器の各一次コイルに
三相電源の各相をそれぞれ接続し、各二次コイルに進相
コンデンサを介して放電灯が接続されたことを特徴とす
る放電灯安定器。 - 【請求項４】 請求項２または３記載の変圧器におい
て、２次ギャップ／１次ギャップは１．５〜３．５であ
ることを特徴とする三相電源用変圧器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8334981A JPH10163045A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8334981A JPH10163045A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10163045A true JPH10163045A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18283395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8334981A Pending JPH10163045A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10163045A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6734773B2 (en) * | 2001-04-19 | 2004-05-11 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Transformer with integrated inductor |
| KR100808071B1 (ko) | 2005-05-18 | 2008-02-28 | 스미다 코포레이션 가부시키가이샤 | 다출력 고압 트랜스포머 |
| KR200447205Y1 (ko) | 2009-01-30 | 2010-01-06 | 주식회사 성재아이엔씨 | 램프용 안정기의 코어구조 및 이를 이용하여 제조되는 고효율 안정기 |
| CN104752913A (zh) * | 2015-03-20 | 2015-07-01 | 中山市唐王光电技术有限公司 | 全能型安全通电插座 |
| US9295145B1 (en) * | 2014-11-12 | 2016-03-22 | Universal Lighting Technologies, Inc. | Multifunction magnetic device with multiple cores and coils |
| WO2019087466A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 三菱電機株式会社 | 変圧器及び電力変換装置 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP8334981A patent/JPH10163045A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6734773B2 (en) * | 2001-04-19 | 2004-05-11 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Transformer with integrated inductor |
| KR100808071B1 (ko) | 2005-05-18 | 2008-02-28 | 스미다 코포레이션 가부시키가이샤 | 다출력 고압 트랜스포머 |
| KR200447205Y1 (ko) | 2009-01-30 | 2010-01-06 | 주식회사 성재아이엔씨 | 램프용 안정기의 코어구조 및 이를 이용하여 제조되는 고효율 안정기 |
| US9295145B1 (en) * | 2014-11-12 | 2016-03-22 | Universal Lighting Technologies, Inc. | Multifunction magnetic device with multiple cores and coils |
| CN104752913A (zh) * | 2015-03-20 | 2015-07-01 | 中山市唐王光电技术有限公司 | 全能型安全通电插座 |
| WO2019087466A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 三菱電機株式会社 | 変圧器及び電力変換装置 |
| JPWO2019087466A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2019-11-14 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
| US11290019B2 (en) | 2017-11-01 | 2022-03-29 | Mitsubishi Electric Corporation | Power converter |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US2305153A (en) | Adjustable transformer with high reactance | |
| US3585484A (en) | Axial ampere-turn balancing in multiple, segregated secondary winding transformers | |
| Zhu et al. | Power transformer design practices | |
| JPH10163045A (ja) | 変圧器用鉄心、三相電源用変圧器及び放電灯安定器 | |
| JPH0487570A (ja) | 高周波インバータ | |
| US6982884B1 (en) | Autotransformers to parallel AC to DC converters | |
| US20150170821A1 (en) | Transformer | |
| US4500829A (en) | Advance and retard phase-shift transformer | |
| US11990267B2 (en) | Three-phase magnetics assembly | |
| JPH1132437A (ja) | 三相４線式低圧配電システム | |
| US6784781B1 (en) | Reactor and ballast system | |
| US5969510A (en) | Three-phase to six-phase wye transformer power system | |
| US1347910A (en) | Transformer for use with rotary converters | |
| JPH11266586A (ja) | Ａｃ／ｄｃ間電力変換装置 | |
| DK148788B (da) | Apparat til lysbuesvejsning | |
| US1979699A (en) | Balance coil | |
| JP2723322B2 (ja) | サイクロコンバータ用変圧器 | |
| WO2007035110A1 (en) | Autotransformer device with magnetic air gap | |
| JP2005026521A (ja) | 変圧器装置 | |
| EP1351263A1 (en) | Combination of transformer and coil | |
| US20230353059A1 (en) | Phase shifting transformers comprising a single coil for two exciting windings for voltage regulation and for phase shift angle regulation | |
| JP3047691U (ja) | 三相４線式低圧配電回路における分電変圧器 | |
| US1814557A (en) | Electric transformer | |
| Rhyne et al. | A 3-phase inverter using a ferroresonant transformer assembled on a single laminated core | |
| JP2532431Y2 (ja) | ３相センタタップ整流直流電源用ガス絶縁変圧器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051216 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060411 |