JPH10162759A - X線管用の陰極カップ・アセンブリ - Google Patents

X線管用の陰極カップ・アセンブリ

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JPH10162759A
JPH10162759A JP9240522A JP24052297A JPH10162759A JP H10162759 A JPH10162759 A JP H10162759A JP 9240522 A JP9240522 A JP 9240522A JP 24052297 A JP24052297 A JP 24052297A JP H10162759 A JPH10162759 A JP H10162759A
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lead
cathode cup
focusing tab
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クアン・ゴック・ルー
Stephen S Waite
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/06Cathodes
    • H01J35/066Details of electron optical components, e.g. cathode cups
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2235/00X-ray tubes
    • H01J2235/06Cathode assembly
    • H01J2235/068Multi-cathode assembly

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  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラメントの位置決めが容易なX線管用の
陰極カップ・アセンブリを提供する。 【解決手段】 フィラメント・コイル受容部分(94)
およびフィラメント・リード用延長部分(96)を有す
る陰極カップ(82)、並びにフィラメント位置合わせ
用開口(112)を設けたプレート(110)を有する
焦点合わせ用タブ(84)を含む。フィラメント・コイ
ル受容部分は、平行な第1および第2のスロット(10
6、108)をそれぞれ含む第1および第2のフランジ
(102、104)の間に位置する複数のフィラメント
受容チャネル(98A、98B、98C)を含む。焦点
合わせ用タブは、フィラメント位置合わせ用開口の周縁
(114)がフィラメント受容チャネル内へのフィラメ
ント(86A、86B、86C)の位置決めを限定する
ように、第1および第2のスロット内に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に医学用イメー
ジング・システムに使用されるX線管に関するものであ
り、更に詳しくはこのようなX線管用の陰極カップ・ア
センブリに関するものである。
【0002】
【発明の背景】少なくとも1形式の医学用イメージング
・システムでは、X線源が扇形ビームを投射し、扇形ビ
ームはデカルト座標系のXY平面内に位置するようにコ
リメートされ、該平面は一般に「イメージング平面」と
呼ばれている。X線ビームは患者のようなイメージング
しようとする対象物を通過し、対象物によって減衰され
た後、放射線検出器列に突き当たる。検出器列で受けた
X線ビームの強度は、その対象物による減衰に応じて変
わる。検出器列内の各々の検出器は、その検出器の位置
におけるX線ビームの減衰量の測定値である別々の信号
を発生する。全ての検出器からの減衰量の測定値は別々
に取得されて、透過プロフィールを生じる。このような
医学用イメージング・システムは典型的にはコンピュー
タ断層撮影(CT)システムと呼ばれている。
【0003】公知の第3世代のCTシステムでは、X線
源および検出器列は回転可能なガントリイ上に配置され
る。ガントリイはイメージング対象物の周りを回転し
て、X線ビームが対象物と交差する角度が絶えず変えら
れる。1つのガントリイ角度で測定された検出器列から
の一群のX線減衰量の測定値すなわち投影データが「ビ
ュー」と呼ばれている。対象物の「走査」は、X線源お
よび検出器列が1回転する間に異なるガントリイ角度で
得られた一組のビューで構成される。軸方向走査では、
投影データを処理することにより、対象物を横断して取
った二次元のスライスに対応する画像が構成される。一
組の投影データから画像を再構成する1つの方法は、フ
ィルタ補正逆投影法と呼ばれているものである。この方
法では、走査により得られた減衰量測定値がCTナンバ
ーまたはハウンスフィールド・ユニットと呼ばれる整数
に変換され、これを使用して陰極線管表示装置上の対応
する画素の輝度が制御される。
【0004】X線源はときにはX線管とも呼ばれ、典型
的には、陰極および陽極を収容した真空ガラス・エンベ
ロープを含む。X線は、陰極および陽極の間に高電圧を
印加して、陰極からの電子を加速して陽極上の焦点に衝
突させることにより発生される。発生されたX線は焦点
から大体円錐形状に発散する。公知の陰極アセンブリ
は、典型的には、陰極カップおよび幾つかの通電フィラ
メントを含む。各々のフィラメントは、コイルおよび該
コイルの両端からそれぞれ延在するリード線を含む。陰
極カップは、各々のフィラメントに対するフィラメント
受容チャネル(すなわち、フィラメントを受け入れる溝
形の部分)を持つと共に、陰極カップを貫通して各々の
フィラメント受容チャネルまで延在するフィラメント・
リード用開口を持つ。
【0005】陰極アセンブリを形成するため、フィラメ
ントは、各々のフィラメント・コイルがチャネル内に載
置され且つフィラメント・リードがフィラメント・リー
ド用開口を通るように、陰極カップに挿入される。フィ
ラメント・チャネル内でのフィラメントの正確な位置決
めが重要である。というのは、その位置が焦点合わせの
様なX線管の動作特性に影響を及ぼすからである。不正
確な焦点合わせにより、分解能が失われ、画像が悪くな
る。更に、フィラメントが正しく位置決めされていない
場合、フィラメントの寿命が例えば過熱により短くな
る。従って、各々のフィラメントをそれぞれのチャネル
内に正しく位置決めすることが望ましい。
【0006】各々のフィラメントを正しく位置決めし易
くするために、陰極カップの各々のフィラメント受容チ
ャネル内にフィラメント挿着体が配置される。フィラメ
ント挿着体は典型的にはそれぞれのフィラメント・リー
ド用開口に隣接して配置され、このためフィラメントを
チャネル内に挿入したとき、フィラメント・コイルがフ
ィラメント挿着体の間に延在し、またフィラメント・リ
ードがフィラメント・リード用開口を通って延在する。
フィラメント挿着体はフィラメントの位置決めを容易に
し、且つ各々のフィラメント・コイルがそれぞれのチャ
ネル内に中心合わせされるように保証する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】各々のフィラメント挿
着体は、典型的には、それぞれのチャネルに溶接され
る。フィラメント挿着体はまた、上述のようにフィラメ
ントの適切な位置決めを保証するためにチャネル内に正
確に位置決めしなければならない。フィラメント挿着体
のこのような正確な位置決め、およびフィラメント挿着
体の溶接は、時間がかかり且つ厄介である。
【0008】そこで、陰極カップのフィラメント受容チ
ャネル内への、時間がかかり且つ厄介であるフィラメン
ト挿着体の位置決めおよび溶接プロセスを除去すること
が望ましい。更に、このようなフィラメント挿着体を除
去しても、フィラメント受容チャネル内でのフィラメン
トの正確な位置決めが悪化しないことが好ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、陰極カップ、電流を通すフィラメント
および焦点合わせ用タブを含む陰極カップ・アセンブリ
が提供される。各々のフィラメントは、フィラメント・
コイルおよび該フィラメント・コイルの両端から延在す
るフィラメント・リードを含む。陰極カップは、各々の
フィラメントに対するフィラメント受容チャネルおよび
当該陰極カップを貫通して各々のフィラメント受容チャ
ネルまで延在するフィラメント・リード用開口を有す
る。フィラメント受容チャネルは陰極カップの2つのフ
ランジの間に設けられている。各々のフランジは、フィ
ラメント受容チャネルにほぼ平行に延在するスロットを
有する。
【0010】焦点合わせ用タブは陰極カップと協働し
て、フィラメント受容チャネル内のフィラメントの位置
決めを限定するように構成されている。特に、焦点合わ
せ用タブはフィラメント位置合わせ用開口を設けたプレ
ートを含む。該プレートは陰極カップのフランジのスロ
ット内に単に摺動させることにより、フィラメント位置
合わせ用開口の周縁がフィラメント・リード用開口に隣
接して、フィラメント受容チャネルのフィラメント・コ
イル用チャネル部分を画成するように配置される。フィ
ラメントは、各々のフィラメント・コイルがフィラメン
ト受容チャネルのフィラメント・コイル用チャネル部分
内に配置され且つフィラメント・リードがフィラメント
・リード用開口を通って延在するように、陰極カップ内
へ挿入される。フィラメント位置合わせ用開口の周縁
は、フィラメントの位置を限定することによってフィラ
メント受容チャネル内へのフィラメント・コイルの位置
決めを容易にする。
【0011】上記の焦点合わせ用タブにより、陰極カッ
プのフィラメント受容チャネル内への前述の時間がかか
り且つ厄介であるフィラメント挿着体の位置決めおよび
溶接プロセスが除去される。焦点合わせ用タブはまた、
所望の焦点合わせが達成されるようにフィラメント受容
チャネル内へのフィラメントの正確な位置決めを可能に
する。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず図1および図2を参照する
と、コンピュータ断層撮影(CT)システム10が示さ
れている。これはガントリイ12を含み、第3世代のC
Tスキャナを表している。ガントリイ12はX線源14
を有し、X線源はガントリイ12の反対側に設けられた
検出器列18へ向けて扇形X線ビーム16を投射する。
検出器列18は複数の検出器20またはチャネルによっ
て形成され、投射されて患者22を通過したX線を検知
する。各々の検出器20は入射したX線ビームの強度、
従って患者22を通過したときのX線の減衰量を表す信
号を発生する。X線投影データを取得するための走査の
間、ガントリイ12およびそこに取り付けられた部品が
回転中心24の周りに回転する。
【0013】ガントリイ12の回転およびX線源14の
作動はCTシステム10の制御機構26によって管理さ
れる。制御機構26は、X線源14に電力およびタイミ
ング信号を供給するX線制御器28、ガントリイ12の
回転速度と位置を制御するガントリイ電動機制御器3
0、および検出器20からのアナログ・データをサンプ
リングして、その後の処理のためにディジタル信号に変
換するデータ取得システム(DAS)32を含む。画像
再構成器34が、DAS32からサンプリングされてデ
ィジタル化されたX線データを受け取って、高速画像再
構成処理を実行する。再構成された画像はコンピュータ
36に入力として印加され、コンピュータ36は画像を
大容量記憶装置38に格納する。
【0014】コンピュータ36は、キーボードを備えた
操作卓40を介してオペレータからの指令および走査パ
ラメータを受ける。付設された陰極線管表示装置42に
より、オペレータはコンピュータ36からの再構成画像
およびその他のデータを観察することが出来る。コンピ
ュータ36はオペレータからの指令および走査パラメー
タを使用して、DAS32、X線制御器28およびガン
トリイ電動機制御器30に制御信号および情報を供給す
る。更に、コンピュータ36はテーブル電動機制御器4
4を動作させて、患者22をガントリイ12内に位置決
めするように電動機駆動テーブル46を制御する。具体
的にいうと、テーブルは患者の一部をガントリイの開口
48に通すように動く。
【0015】図3、4および5は、公知の陰極カップ・
アセンブリ50を示し、これは陰極カップ52並びに3
つのフィラメント54A、54Bおよび54Cを含んで
いる。これらのフィラメント54A、54Bおよび54
Cの各々は、フィラメント・コイル56A、56Bおよ
び56Cを含んでいると共に、フィラメント・コイル5
6A、56Bおよび56Cの両端60Aおよび60Bか
らそれぞれの延在するフィラメント・リード58Aおよ
び58Bを含んでいる。陰極カップ52は、フィラメン
ト・コイル受容部分62およびフィラメント・リード用
延長部分64を含んでいる。フィラメント・コイル受容
部分62は、各々のフィラメント54A、54Bおよび
54Cに対するフィラメント受容チャネル66A、66
Bおよび66Cを有すると共に、陰極カップ52を貫通
してフィラメント受容チャネル66A、66Bおよび6
6Cまで延在するフィラメント・リード用開口68を有
している。
【0016】フィラメント溶接用挿着体70がフィラメ
ント受容チャネル66A、66Bおよび66C内に配置
されて、該チャネルのフィラメント・コイル用チャネル
部分72A、72Bおよび72Cを画成している。具体
的に言うと、フィラメント溶接用挿着体70はフィラメ
ント受容チャネル66A、66Bおよび66C内に溶接
されて、各々のフィラメント・コイル用チャネル部分7
2A、72Bおよび72Cがそれぞれのチャネル66
A、66Bおよび66C内に中心合わせされるようにす
る。更に、チャネル66A、66Bおよび66C内のそ
れぞれの対のフィラメント溶接用挿着体70は、フィラ
メント・コイル56A、56Bおよび56Cが所望の焦
点合わせを行えるような位置に配置されるように、位置
決めされる。フィラメント溶接用挿着体70はフィラメ
ント・リード用開口68に隣接しており、このためフィ
ラメント54A、54Bおよび54Cがチャネル66
A、66Bおよび66C内に挿入されたとき、フィラメ
ント・コイル56A、56Bおよび56Cがそれぞれの
フィラメント溶接用挿着体70の間に延在し、フィラメ
ント・リード58Aおよび58Bがフィラメント・リー
ド用開口68に通される。
【0017】公知のように、フィラメント溶接用挿着体
70は典型的にはチャネル66A、66Bおよび66C
内に溶接されて、チャネル66A、66Bおよび66C
内へのフィラメント・コイル56A、56Bおよび56
Cの位置決めを限定する。しかしながら、各々のフィラ
メント溶接用挿着体70の溶接は時間がかかり、また厄
介で困難である。
【0018】本発明によれば、所望の焦点合わせが達成
されるように陰極カップのフィラメント受容チャネル内
にフィラメント・コイルを中心合わせ(センタリング)
するために単一体の焦点合わせ用タブが使用される。焦
点合わせ用タブは、何ら溶接を行うことなく陰極カップ
に固定され、従って時間がかり且つ経費の高い溶接プロ
セスを除くことが出来る。
【0019】図6、7および8は、本発明の一実施態様
による陰極カップ・アセンブリ80を示す。陰極カップ
・アセンブリ80は、陰極カップ82、焦点合わせ用タ
ブ84、並びにフィラメント86A、86Bおよび86
Cを含む。フィラメント86A、86Bおよび86C
は、フィラメント・コイル88A、88Bおよび88
C、並びにフィラメント・コイルの両端92からそれぞ
れ延在するフィラメント・リード90Aおよび90B
(図には90Bは示していない)を含む。陰極カップ8
2は、フィラメント・コイル受容部分94およびフィラ
メント・リード用延長部分96を含む。図示のように、
フィラメント・リード用延長部分96はフィラメント・
コイル受容部分94と一体である。フィラメント・コイ
ル受容部分94は、各々のフィラメント86A、86B
および86Cに対するフィラメント受容チャネル98
A、98Bおよび98C、並びに陰極カップ82を貫通
してそれぞれのフィラメント受容チャネル98A、98
Bおよび98Cまで延在するフィラメント・リード用開
口100を含む。各々のフィラメント受容チャネル98
A、98Bおよび98Cはそれぞれのフィラメント86
A、86Bおよび86Cを受け入れる寸法に形成されて
いる。
【0020】フィラメント・コイル受容部分94は更に
第1のフランジ102および第2のフランジ104を含
み、フィラメント受容チャネル98A、98Bおよび9
8Cがこれらのフランジ102および104の間に位置
している。第1のフランジ102は第1のスロット10
6を含み、また第2のフランジ104は第2のスロット
108を含む。スロット106および108は、図示の
ように、フィラメント受容チャネル98A、98Bおよ
び98Cにほぼ平行に延在する。
【0021】焦点合わせ用タブ84は、フィラメント位
置合わせ用開口112を設けたプレート110を含む。
フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114は3
つの平行な開口部分116、118および120を画成
する。各々の開口部分116、118および120は、
それぞれ長さL1、L2およびL3を持ち、且つ焦点合
わせ用タブ84の中心線122に関して対称であって、
鏡像関係に形成されている。図示のように、長さL1、
L2およびL3は互いに異なっている。陰極カップ82
および焦点合わせ用タブ84は、例えばステンレス鋼で
作られる。
【0022】焦点合わせ用タブ84は陰極カップ82と
協働して、所望の焦点合わせが達成されるようにフィラ
メント86A、86Bおよび86Cをフィラメント・コ
イル受容部分94内へ適正に位置決めするのを容易にす
る。具体的に述べると、焦点合わせ用タブ84は、焦点
合わせ用タブ84が少なくともフィラメント受容チャネ
ル98A、98Bおよび98Cを部分的に覆って、フィ
ラメント位置合わせ用開口112の周縁114がフィラ
メント受容チャネル98A、98Bおよび98C内への
フィラメント86A、86Bおよび86Cの位置決めを
限定するように、フィラメント・コイル受容部分94に
挿入される。更に詳しく述べると、焦点合わせ用タブ8
4はスロット106および108と係合するように摺動
挿入されて、焦点合わせ用タブ84の外周縁124がフ
ィラメント・コイル受容部分94の外周縁126とほぼ
揃うようにされる。フィラメント位置合わせ用開口11
2の周縁114がフィラメント受容チャネル98A、9
8Bおよび98Cに隣接して、その各々の開口部分11
6、118および120がフィラメント受容チャネル9
8A、98Bおよび98C内にそれぞれ長さL1、L2
およびL3を持つフィラメント・コイル用チャネル部分
128A、128Bおよび128Cを画成する。フィラ
メント86A、86Bおよび86Cは、各々のフィラメ
ント・コイル88A、88Bおよび88Cがフィラメン
ト受容チャネル98A、98Bおよび98Cのフィラメ
ント・コイル用チャネル部分128A、128Bおよび
128C内に配置され且つフィラメント・リード90A
および90Bがフィラメント・リード用開口100を通
って延在するように、陰極カップ82内へ挿入される。
【0023】図9を参照して説明すると、焦点合わせ用
タブ84は第1の端部分130、中間部分132および
第2の端部分134を含む。焦点合わせ用タブの第1の
端部分130はスロット106内に摺動して挿入される
ように構成されており、また第2の端部分132はスロ
ット108内に摺動して挿入されるように構成されてい
る。図示のように、フィラメント位置合わせ用開口11
2は部分130、132、134にわたって延在する。
具体的に述べると、各々の部分130、132、134
はそれぞれ開口画成面136、138および140を含
む。第1の端部分130は中間部分132に隣接してい
て、開口画成面136および138が整列するように中
間部分132と整列する。図示のように、第1の端部分
130の開口画成面136および中間部分132の開口
画成面138は、長さL1の開口部分116を画成す
る。中間部分132の開口画成面138はまた、長さL
2の開口部分118を画成する。中間部分132は第2
の端部分134に隣接していて、開口画成面138およ
び140が整列するように第2の端部分134と整列す
る。具体的に述べると、中間部分132の開口画成面1
38および第2の端部分134の開口画成面140が、
長さL3の開口部分120を画成する。第1の端部分1
30は中間部分132と同じ平面内にはない。同様に、
第2の端部分134は中間部分132と同じ平面内には
ない。
【0024】陰極カップ82と焦点合わせ用タブ84と
フィラメント86A、86Bおよび86Cとを組み立て
るためには、先ず、焦点合わせ用タブ84をフィラメン
ト・コイル受容部分94と係合するように摺動挿入し
て、焦点合わせ用タブ84の外周縁124がフィラメン
ト・コイル受容部分94の外周縁126とほぼ揃うよう
に焦点合わせ用タブ84を位置決めする。具体的に述べ
ると、プレート110をスロット106および108に
挿入、すなわち第1の端部分130をスロット106内
に摺動挿入し且つ第2の端部分132をスロット108
内に摺動挿入する。前に述べたように、プレート110
は、フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114
がプレート110に隣接するように、フィラメント・コ
イル受容部分94内に位置決めする。次いで、フィラメ
ント86A、86Bおよび86Cをフィラメント受容チ
ャネル98A、98Bおよび98Cのフィラメント・コ
イル用チャネル部分128A、128Bおよび128C
内に挿入し、各々のフィラメントのフィラメント・リー
ド90Aおよび90Bをフィラメント・リード用開口1
00に通すように挿入する。
【0025】上述の焦点合わせ用タブ84を含む陰極カ
ップ・アセンブリの組み立ては、時間のかかる厄介な溶
接プロセスを必要としない。更に、焦点合わせ用タブ8
4は陰極カップ内への適切なフィラメント・コイルの位
置決めを容易にする。以上の本発明の種々の実施態様に
ついての説明から、本発明の課題が達成されたことは明
らかである。図示し説明した本発明の実施態様は例とし
て示されたものであって、本発明をそれらに限定するも
のでないことを理解されたい。例えば、上述の陰極カッ
プ82は3つのフィラメント受容チャネル98A、98
Bおよび98Cを有しているが、任意の数のフィラメン
ト受容チャネルを有していてよく、また焦点合わせ用タ
ブ84をそれらのフィラメント受容チャネルに合わせて
変更することが出来る。従って、本発明の要旨および範
囲は特許請求の範囲に記載によって定められるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTシステムの絵画的斜視図である。
【図2】図1のシステムの概略系統図である。
【図3】公知の陰極カップ・アセンブリの斜視図であ
る。
【図4】図3の陰極カップ・アセンブリの正面図であ
る。
【図5】図3の陰極カップ・アセンブリの側面図であ
る。
【図6】本発明の一実施態様による陰極カップ・アセン
ブリの斜視図である。
【図7】図6の陰極カップ・アセンブリの正面図であ
る。
【図8】図6の陰極カップ・アセンブリの側面図であ
る。
【図9】図6の陰極カップ・アセンブリの分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
80 陰極カップ・アセンブリ 82 陰極カップ 84 焦点合わせ用タブ 86A、86B、86C フィラメント 88A、88B、88C フィラメント・コイル 90A、90B フィラメント・リード 94 フィラメント・コイル受容部分 96 フィラメント・リード用延長部分 98A、98B、98C フィラメント受容チャネル 100 フィラメント・リード用開口 102、104 フランジ 106、108 スロット 110 プレート 112 フィラメント位置合わせ用開口 114 周縁 116、118、120 平行な開口部分 128A、128B、128C フィラメント・コイ
ル用チャネル部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・エス・ウェイト アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ミル ウォーキー、サウス・56ティーエイチ・ス トリート、4206番

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィラメント受容チャネルを含む
    フィラメント・コイル受容部分およびフィラメント・リ
    ード用延長部分を有する陰極カップ、並びにフィラメン
    ト位置合わせ用開口を設けたプレートを有する焦点合わ
    せ用タブであって、当該焦点合わせ用タブが少なくとも
    部分的に前記フィラメント受容チャネルを覆うように前
    記陰極カップと協働する焦点合わせ用タブを含んでいる
    ことを特徴とするX線管用の陰極カップ・アセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記陰極カップの前記フィラメント・コ
    イル受容部分が更に第1および第2のフランジを含み、
    前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロ
    ットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの
    各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在し、
    前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2の
    フランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タブが
    前記第1および第2のスロット内に配置されるように構
    成されている請求項1記載の陰極カップ・アセンブリ。
  3. 【請求項3】 更に、前記フィラメント受容チャネルの
    1つと連通する第1および第2のフィラメント・リード
    用開口が、該フィラメント受容チャネルから前記フィラ
    メント・リード用延長部分を貫通して延在している請求
    項1記載の陰極カップ・アセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記焦点合わせ用タブは、前記フィラメ
    ント位置合わせ用開口の周縁が前記フィラメント・リー
    ド用開口に隣接するように配置されている請求項3記載
    の陰極カップ・アセンブリ。
  5. 【請求項5】 更に、前記アセンブリがフィラメントを
    有し、該フィラメントは、第1のフィラメント・リー
    ド、第2のフィラメント・リード、および前記第1のフ
    ィラメント・リードと前記第2のフィラメント・リード
    との間に延在するフィラメント・コイルを有し、前記第
    1のフィラメント・リードが前記第1のフィラメント・
    リード用開口を通って延在し、前記第2のフィラメント
    ・リードが前記第2のフィラメント・リード用開口を通
    って延在している請求項3記載の陰極カップ・アセンブ
    リ。
  6. 【請求項6】 前記陰極カップの前記フィラメント・コ
    イル受容部分が更に第1および第2のフランジを含み、
    前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロ
    ットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの
    各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在し、
    前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2の
    フランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タブ
    は、前記フィラメント位置合わせ用開口の周縁が前記第
    1および第2のフィラメント・リード用開口に隣接して
    前記フィラメント受容チャネル内への前記フィラメント
    の位置決めを限定するように、前記第1および第2のス
    ロット内に配置されている請求項5記載の陰極カップ・
    アセンブリ。
  7. 【請求項7】 複数のフィラメント受容チャネルを含む
    フィラメント・コイル受容部分およびフィラメント・リ
    ード用延長部分を有する陰極カップと、フィラメント
    と、焦点合わせ用タブとを組み立てる方法であって、 前記焦点合わせ用タブを前記陰極カップの前記フィラメ
    ント受容部分と係合するように摺動配置する工程、およ
    び前記焦点合わせ用タブの外周縁が前記フィラメント・
    コイル受容部分の外周縁と揃うように、前記焦点合わせ
    用タブを配置する工程を含んでいることを特徴とする前
    記方法。
  8. 【請求項8】 前記陰極カップの前記フィラメント・コ
    イル受容部分が第1および第2のフランジを含み、前記
    第1および第2のフランジは第1および第2のスロット
    をそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの各々
    は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在してい
    て、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第
    2のフランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タ
    ブがフィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを
    有しており、前記焦点合わせ用タブを前記陰極カップの
    前記フィラメント受容部分と係合するように摺動配置す
    る前記工程が、前記プレートを前記第1および第2のス
    ロットに挿入する工程を含んでいる請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記陰極カップが更に前記フィラメント
    受容チャネルの1つと連通する第1および第2のフィラ
    メント・リード用開口を含み、前記第1および第2のフ
    ィラメント・リード用開口は、前記フィラメント受容チ
    ャネルから前記フィラメント・リード用延長部分を貫通
    して延在しており、前記焦点合わせ用タブを前記陰極カ
    ップの前記フィラメント受容部分と係合するように摺動
    配置する前記工程が、前記プレートを前記フィラメント
    位置合わせ用開口の周縁が前記第1および第2のフィラ
    メント・リード用開口に隣接するように位置決めする工
    程を含んでいる請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記陰極カップ内に1つのフィ
    ラメントを挿入する工程を含み、該フィラメントが、第
    1のフィラメント・リード、第2のフィラメント・リー
    ド、および前記第1のフィラメント・リードと前記第2
    のフィラメント・リードとの間に延在するフィラメント
    ・コイルを有している請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記陰極カップ内にフィラメントを挿
    入する前記工程が、前記フィラメント・コイルを前記フ
    ィラメント受容チャネル内に位置決めし、前記第1およ
    び第2のフィラメント・リードを前記第1および第2の
    フィラメント・リード用開口にそれぞれ挿入する工程を
    含んでいる請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 それぞれフィラメントを受け入れる寸
    法を持つ複数のフィラメント受容チャネルを含むフィラ
    メント・コイル受容部分およびフィラメント・リード用
    延長部分を有している陰極カップ用の焦点合わせ用タブ
    であって、 フィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを有
    し、該プレートが、前記フィラメント・コイル受容部分
    と協働して、少なくとも部分的に前記フィラメント受容
    チャネルを覆って前記フィラメント受容チャネル内への
    前記フィラメントの位置決めを限定するように構成され
    ていること、を特徴とする焦点合わせ用タブ。
  13. 【請求項13】 前記プレートが第1の端部分、第2の
    端部分およびこれらの端部分の間の中間部分を含み、前
    記フィラメント位置合わせ用開口が前記の第1の端部
    分、中間部分および第2の端部分にわたって延在してい
    る請求項12記載の焦点合わせ用タブ。
  14. 【請求項14】 前記第1の端部分が前記中間部分と同
    一の平面内にない請求項13記載の焦点合わせ用タブ。
  15. 【請求項15】 前記陰極カップの前記フィラメント・
    コイル受容部分が更に第1および第2のフランジを含
    み、前記第1および第2のフランジは第1および第2の
    スロットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロッ
    トの各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在
    し、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第
    2のフランジの間に位置しており、前記プレートは、前
    記第1および第2のスロット内に配置されて、前記フィ
    ラメント位置合わせ用開口の周縁が前記フィラメント受
    容チャネル内への前記フィラメントの位置決めを限定す
    るように構成されている請求項13記載の焦点合わせ用
    タブ。
  16. 【請求項16】 前記第1の端部分が前記第1のスロッ
    ト内に摺動挿入されるように構成され、前記第2の端部
    分が前記第2のスロット内に摺動挿入されるように構成
    されている請求項15記載の焦点合わせ用タブ。
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