JP3749996B2 - X線管用の陰極カップ・アセンブリ - Google Patents

X線管用の陰極カップ・アセンブリ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に医学用イメージング・システムに使用されるX線管に関するものであり、更に詳しくはこのようなX線管用の陰極カップ・アセンブリに関するものである。
【0002】
【発明の背景】
少なくとも1形式の医学用イメージング・システムでは、X線源が扇形ビームを投射し、扇形ビームはデカルト座標系のXY平面内に位置するようにコリメートされ、該平面は一般に「イメージング平面」と呼ばれている。X線ビームは患者のようなイメージングしようとする対象物を通過し、対象物によって減衰された後、放射線検出器列に突き当たる。検出器列で受けたX線ビームの強度は、その対象物による減衰に応じて変わる。検出器列内の各々の検出器は、その検出器の位置におけるX線ビームの減衰量の測定値である別々の信号を発生する。全ての検出器からの減衰量の測定値は別々に取得されて、透過プロフィールを生じる。このような医学用イメージング・システムは典型的にはコンピュータ断層撮影(CT)システムと呼ばれている。
【0003】
公知の第3世代のCTシステムでは、X線源および検出器列は回転可能なガントリイ上に配置される。ガントリイはイメージング対象物の周りを回転して、X線ビームが対象物と交差する角度が絶えず変えられる。1つのガントリイ角度で測定された検出器列からの一群のX線減衰量の測定値すなわち投影データが「ビュー」と呼ばれている。対象物の「走査」は、X線源および検出器列が1回転する間に異なるガントリイ角度で得られた一組のビューで構成される。軸方向走査では、投影データを処理することにより、対象物を横断して取った二次元のスライスに対応する画像が構成される。一組の投影データから画像を再構成する1つの方法は、フィルタ補正逆投影法と呼ばれているものである。この方法では、走査により得られた減衰量測定値がCTナンバーまたはハウンスフィールド・ユニットと呼ばれる整数に変換され、これを使用して陰極線管表示装置上の対応する画素の輝度が制御される。
【0004】
X線源はときにはX線管とも呼ばれ、典型的には、陰極および陽極を収容した真空ガラス・エンベロープを含む。X線は、陰極および陽極の間に高電圧を印加して、陰極からの電子を加速して陽極上の焦点に衝突させることにより発生される。発生されたX線は焦点から大体円錐形状に発散する。
公知の陰極アセンブリは、典型的には、陰極カップおよび幾つかの通電フィラメントを含む。各々のフィラメントは、コイルおよび該コイルの両端からそれぞれ延在するリード線を含む。陰極カップは、各々のフィラメントに対するフィラメント受容チャネル(すなわち、フィラメントを受け入れる溝形の部分)を持つと共に、陰極カップを貫通して各々のフィラメント受容チャネルまで延在するフィラメント・リード用開口を持つ。
【0005】
陰極アセンブリを形成するため、フィラメントは、各々のフィラメント・コイルがチャネル内に載置され且つフィラメント・リードがフィラメント・リード用開口を通るように、陰極カップに挿入される。フィラメント・チャネル内でのフィラメントの正確な位置決めが重要である。というのは、その位置が焦点合わせの様なX線管の動作特性に影響を及ぼすからである。不正確な焦点合わせにより、分解能が失われ、画像が悪くなる。更に、フィラメントが正しく位置決めされていない場合、フィラメントの寿命が例えば過熱により短くなる。従って、各々のフィラメントをそれぞれのチャネル内に正しく位置決めすることが望ましい。
【0006】
各々のフィラメントを正しく位置決めし易くするために、陰極カップの各々のフィラメント受容チャネル内にフィラメント挿着体が配置される。フィラメント挿着体は典型的にはそれぞれのフィラメント・リード用開口に隣接して配置され、このためフィラメントをチャネル内に挿入したとき、フィラメント・コイルがフィラメント挿着体の間に延在し、またフィラメント・リードがフィラメント・リード用開口を通って延在する。フィラメント挿着体はフィラメントの位置決めを容易にし、且つ各々のフィラメント・コイルがそれぞれのチャネル内に中心合わせされるように保証する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
各々のフィラメント挿着体は、典型的には、それぞれのチャネルに溶接される。フィラメント挿着体はまた、上述のようにフィラメントの適切な位置決めを保証するためにチャネル内に正確に位置決めしなければならない。フィラメント挿着体のこのような正確な位置決め、およびフィラメント挿着体の溶接は、時間がかかり且つ厄介である。
【0008】
そこで、陰極カップのフィラメント受容チャネル内への、時間がかかり且つ厄介であるフィラメント挿着体の位置決めおよび溶接プロセスを除去することが望ましい。更に、このようなフィラメント挿着体を除去しても、フィラメント受容チャネル内でのフィラメントの正確な位置決めが悪化しないことが好ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明では、陰極カップ、電流を通すフィラメントおよび焦点合わせ用タブを含む陰極カップ・アセンブリが提供される。各々のフィラメントは、フィラメント・コイルおよび該フィラメント・コイルの両端から延在するフィラメント・リードを含む。陰極カップは、各々のフィラメントに対するフィラメント受容チャネルおよび当該陰極カップを貫通して各々のフィラメント受容チャネルまで延在するフィラメント・リード用開口を有する。フィラメント受容チャネルは陰極カップの2つのフランジの間に設けられている。各々のフランジは、フィラメント受容チャネルにほぼ平行に延在するスロットを有する。
【0010】
焦点合わせ用タブは陰極カップと協働して、フィラメント受容チャネル内のフィラメントの位置決めを限定するように構成されている。特に、焦点合わせ用タブはフィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを含む。該プレートは陰極カップのフランジのスロット内に単に摺動させることにより、フィラメント位置合わせ用開口の周縁がフィラメント・リード用開口に隣接して、フィラメント受容チャネルのフィラメント・コイル用チャネル部分を画成するように配置される。フィラメントは、各々のフィラメント・コイルがフィラメント受容チャネルのフィラメント・コイル用チャネル部分内に配置され且つフィラメント・リードがフィラメント・リード用開口を通って延在するように、陰極カップ内へ挿入される。フィラメント位置合わせ用開口の周縁は、フィラメントの位置を限定することによってフィラメント受容チャネル内へのフィラメント・コイルの位置決めを容易にする。
【0011】
上記の焦点合わせ用タブにより、陰極カップのフィラメント受容チャネル内への前述の時間がかかり且つ厄介であるフィラメント挿着体の位置決めおよび溶接プロセスが除去される。焦点合わせ用タブはまた、所望の焦点合わせが達成されるようにフィラメント受容チャネル内へのフィラメントの正確な位置決めを可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】
先ず図1および図2を参照すると、コンピュータ断層撮影(CT)システム10が示されている。これはガントリイ12を含み、第3世代のCTスキャナを表している。ガントリイ12はX線源14を有し、X線源はガントリイ12の反対側に設けられた検出器列18へ向けて扇形X線ビーム16を投射する。検出器列18は複数の検出器20またはチャネルによって形成され、投射されて患者22を通過したX線を検知する。各々の検出器20は入射したX線ビームの強度、従って患者22を通過したときのX線の減衰量を表す信号を発生する。X線投影データを取得するための走査の間、ガントリイ12およびそこに取り付けられた部品が回転中心24の周りに回転する。
【0013】
ガントリイ12の回転およびX線源14の作動はCTシステム10の制御機構26によって管理される。制御機構26は、X線源14に電力およびタイミング信号を供給するX線制御器28、ガントリイ12の回転速度と位置を制御するガントリイ電動機制御器30、および検出器20からのアナログ・データをサンプリングして、その後の処理のためにディジタル信号に変換するデータ取得システム(DAS)32を含む。画像再構成器34が、DAS32からサンプリングされてディジタル化されたX線データを受け取って、高速画像再構成処理を実行する。再構成された画像はコンピュータ36に入力として印加され、コンピュータ36は画像を大容量記憶装置38に格納する。
【0014】
コンピュータ36は、キーボードを備えた操作卓40を介してオペレータからの指令および走査パラメータを受ける。付設された陰極線管表示装置42により、オペレータはコンピュータ36からの再構成画像およびその他のデータを観察することが出来る。コンピュータ36はオペレータからの指令および走査パラメータを使用して、DAS32、X線制御器28およびガントリイ電動機制御器30に制御信号および情報を供給する。更に、コンピュータ36はテーブル電動機制御器44を動作させて、患者22をガントリイ12内に位置決めするように電動機駆動テーブル46を制御する。具体的にいうと、テーブルは患者の一部をガントリイの開口48に通すように動く。
【0015】
図3、4および5は、公知の陰極カップ・アセンブリ50を示し、これは陰極カップ52並びに3つのフィラメント54A、54Bおよび54Cを含んでいる。これらのフィラメント54A、54Bおよび54Cの各々は、フィラメント・コイル56A、56Bおよび56Cを含んでいると共に、フィラメント・コイル56A、56Bおよび56Cの両端60Aおよび60Bからそれぞれの延在するフィラメント・リード58Aおよび58Bを含んでいる。陰極カップ52は、フィラメント・コイル受容部分62およびフィラメント・リード用延長部分64を含んでいる。フィラメント・コイル受容部分62は、各々のフィラメント54A、54Bおよび54Cに対するフィラメント受容チャネル66A、66Bおよび66Cを有すると共に、陰極カップ52を貫通してフィラメント受容チャネル66A、66Bおよび66Cまで延在するフィラメント・リード用開口68を有している。
【0016】
フィラメント溶接用挿着体70がフィラメント受容チャネル66A、66Bおよび66C内に配置されて、該チャネルのフィラメント・コイル用チャネル部分72A、72Bおよび72Cを画成している。具体的に言うと、フィラメント溶接用挿着体70はフィラメント受容チャネル66A、66Bおよび66C内に溶接されて、各々のフィラメント・コイル用チャネル部分72A、72Bおよび72Cがそれぞれのチャネル66A、66Bおよび66C内に中心合わせされるようにする。更に、チャネル66A、66Bおよび66C内のそれぞれの対のフィラメント溶接用挿着体70は、フィラメント・コイル56A、56Bおよび56Cが所望の焦点合わせを行えるような位置に配置されるように、位置決めされる。フィラメント溶接用挿着体70はフィラメント・リード用開口68に隣接しており、このためフィラメント54A、54Bおよび54Cがチャネル66A、66Bおよび66C内に挿入されたとき、フィラメント・コイル56A、56Bおよび56Cがそれぞれのフィラメント溶接用挿着体70の間に延在し、フィラメント・リード58Aおよび58Bがフィラメント・リード用開口68に通される。
【0017】
公知のように、フィラメント溶接用挿着体70は典型的にはチャネル66A、66Bおよび66C内に溶接されて、チャネル66A、66Bおよび66C内へのフィラメント・コイル56A、56Bおよび56Cの位置決めを限定する。しかしながら、各々のフィラメント溶接用挿着体70の溶接は時間がかかり、また厄介で困難である。
【0018】
本発明によれば、所望の焦点合わせが達成されるように陰極カップのフィラメント受容チャネル内にフィラメント・コイルを中心合わせ(センタリング)するために単一体の焦点合わせ用タブが使用される。焦点合わせ用タブは、何ら溶接を行うことなく陰極カップに固定され、従って時間がかり且つ経費の高い溶接プロセスを除くことが出来る。
【0019】
図6、7および8は、本発明の一実施態様による陰極カップ・アセンブリ80を示す。陰極カップ・アセンブリ80は、陰極カップ82、焦点合わせ用タブ84、並びにフィラメント86A、86Bおよび86Cを含む。フィラメント86A、86Bおよび86Cは、フィラメント・コイル88A、88Bおよび88C、並びにフィラメント・コイルの両端92からそれぞれ延在するフィラメント・リード90Aおよび90B(図には90Bは示していない)を含む。陰極カップ82は、フィラメント・コイル受容部分94およびフィラメント・リード用延長部分96を含む。図示のように、フィラメント・リード用延長部分96はフィラメント・コイル受容部分94と一体である。フィラメント・コイル受容部分94は、各々のフィラメント86A、86Bおよび86Cに対するフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98C、並びに陰極カップ82を貫通してそれぞれのフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cまで延在するフィラメント・リード用開口100を含む。各々のフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cはそれぞれのフィラメント86A、86Bおよび86Cを受け入れる寸法に形成されている。
【0020】
フィラメント・コイル受容部分94は更に第1のフランジ102および第2のフランジ104を含み、フィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cがこれらのフランジ102および104の間に位置している。第1のフランジ102は第1のスロット106を含み、また第2のフランジ104は第2のスロット108を含む。スロット106および108は、図示のように、フィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cにほぼ平行に延在する。
【0021】
焦点合わせ用タブ84は、フィラメント位置合わせ用開口112を設けたプレート110を含む。フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114は3つの平行な開口部分116、118および120を画成する。各々の開口部分116、118および120は、それぞれ長さL1、L2およびL3を持ち、且つ焦点合わせ用タブ84の中心線122に関して対称であって、鏡像関係に形成されている。図示のように、長さL1、L2およびL3は互いに異なっている。陰極カップ82および焦点合わせ用タブ84は、例えばステンレス鋼で作られる。
【0022】
焦点合わせ用タブ84は陰極カップ82と協働して、所望の焦点合わせが達成されるようにフィラメント86A、86Bおよび86Cをフィラメント・コイル受容部分94内へ適正に位置決めするのを容易にする。具体的に述べると、焦点合わせ用タブ84は、焦点合わせ用タブ84が少なくともフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cを部分的に覆って、フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114がフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98C内へのフィラメント86A、86Bおよび86Cの位置決めを限定するように、フィラメント・コイル受容部分94に挿入される。更に詳しく述べると、焦点合わせ用タブ84はスロット106および108と係合するように摺動挿入されて、焦点合わせ用タブ84の外周縁124がフィラメント・コイル受容部分94の外周縁126とほぼ揃うようにされる。フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114がフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cに隣接して、その各々の開口部分116、118および120がフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98C内にそれぞれ長さL1、L2およびL3を持つフィラメント・コイル用チャネル部分128A、128Bおよび128Cを画成する。フィラメント86A、86Bおよび86Cは、各々のフィラメント・コイル88A、88Bおよび88Cがフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cのフィラメント・コイル用チャネル部分128A、128Bおよび128C内に配置され且つフィラメント・リード90Aおよび90Bがフィラメント・リード用開口100を通って延在するように、陰極カップ82内へ挿入される。
【0023】
図9を参照して説明すると、焦点合わせ用タブ84は第1の端部分130、中間部分132および第2の端部分134を含む。焦点合わせ用タブの第1の端部分130はスロット106内に摺動して挿入されるように構成されており、また第2の端部分132はスロット108内に摺動して挿入されるように構成されている。図示のように、フィラメント位置合わせ用開口112は部分130、132、134にわたって延在する。具体的に述べると、各々の部分130、132、134はそれぞれ開口画成面136、138および140を含む。第1の端部分130は中間部分132に隣接していて、開口画成面136および138が整列するように中間部分132と整列する。図示のように、第1の端部分130の開口画成面136および中間部分132の開口画成面138は、長さL1の開口部分116を画成する。中間部分132の開口画成面138はまた、長さL2の開口部分118を画成する。中間部分132は第2の端部分134に隣接していて、開口画成面138および140が整列するように第2の端部分134と整列する。具体的に述べると、中間部分132の開口画成面138および第2の端部分134の開口画成面140が、長さL3の開口部分120を画成する。第1の端部分130は中間部分132と同じ平面内にはない。同様に、第2の端部分134は中間部分132と同じ平面内にはない。
【0024】
陰極カップ82と焦点合わせ用タブ84とフィラメント86A、86Bおよび86Cとを組み立てるためには、先ず、焦点合わせ用タブ84をフィラメント・コイル受容部分94と係合するように摺動挿入して、焦点合わせ用タブ84の外周縁124がフィラメント・コイル受容部分94の外周縁126とほぼ揃うように焦点合わせ用タブ84を位置決めする。具体的に述べると、プレート110をスロット106および108に挿入、すなわち第1の端部分130をスロット106内に摺動挿入し且つ第2の端部分132をスロット108内に摺動挿入する。前に述べたように、プレート110は、フィラメント位置合わせ用開口112の周縁114がプレート110に隣接するように、フィラメント・コイル受容部分94内に位置決めする。次いで、フィラメント86A、86Bおよび86Cをフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cのフィラメント・コイル用チャネル部分128A、128Bおよび128C内に挿入し、各々のフィラメントのフィラメント・リード90Aおよび90Bをフィラメント・リード用開口100に通すように挿入する。
【0025】
上述の焦点合わせ用タブ84を含む陰極カップ・アセンブリの組み立ては、時間のかかる厄介な溶接プロセスを必要としない。更に、焦点合わせ用タブ84は陰極カップ内への適切なフィラメント・コイルの位置決めを容易にする。
以上の本発明の種々の実施態様についての説明から、本発明の課題が達成されたことは明らかである。図示し説明した本発明の実施態様は例として示されたものであって、本発明をそれらに限定するものでないことを理解されたい。例えば、上述の陰極カップ82は3つのフィラメント受容チャネル98A、98Bおよび98Cを有しているが、任意の数のフィラメント受容チャネルを有していてよく、また焦点合わせ用タブ84をそれらのフィラメント受容チャネルに合わせて変更することが出来る。従って、本発明の要旨および範囲は特許請求の範囲に記載によって定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTシステムの絵画的斜視図である。
【図2】図1のシステムの概略系統図である。
【図3】公知の陰極カップ・アセンブリの斜視図である。
【図4】図3の陰極カップ・アセンブリの正面図である。
【図5】図3の陰極カップ・アセンブリの側面図である。
【図6】本発明の一実施態様による陰極カップ・アセンブリの斜視図である。
【図7】図6の陰極カップ・アセンブリの正面図である。
【図8】図6の陰極カップ・アセンブリの側面図である。
【図9】図6の陰極カップ・アセンブリの分解斜視図である。
【符号の説明】
80 陰極カップ・アセンブリ
82 陰極カップ
84 焦点合わせ用タブ
86A、86B、86C フィラメント
88A、88B、88C フィラメント・コイル
90A、90B フィラメント・リード
94 フィラメント・コイル受容部分
96 フィラメント・リード用延長部分
98A、98B、98C フィラメント受容チャネル
100 フィラメント・リード用開口
102、104 フランジ
106、108 スロット
110 プレート
112 フィラメント位置合わせ用開口
114 周縁
116、118、120 平行な開口部分
128A、128B、128C フィラメント・コイル用チャネル部分

Claims (16)

  1. 複数のフィラメント受容チャネルを含むフィラメント・コイル受容部分およびフィラメント・リード用延長部分を有する陰極カップ、並びにフィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを有する焦点合わせ用タブであって、当該焦点合わせ用タブが少なくとも部分的に前記フィラメント受容チャネルを覆うように前記陰極カップと協働する焦点合わせ用タブ
    を含んでいることを特徴とするX線管用の陰極カップ・アセンブリ。
  2. 前記陰極カップの前記フィラメント・コイル受容部分が更に第1および第2のフランジを含み、前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在し、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2のフランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タブが前記第1および第2のスロット内に配置されるように構成されている請求項1記載の陰極カップ・アセンブリ。
  3. 更に、前記フィラメント受容チャネルの1つと連通する第1および第2のフィラメント・リード用開口が、該フィラメント受容チャネルから前記フィラメント・リード用延長部分を貫通して延在している請求項1記載の陰極カップ・アセンブリ。
  4. 前記焦点合わせ用タブは、前記フィラメント位置合わせ用開口の周縁が前記フィラメント・リード用開口に隣接するように配置されている請求項3記載の陰極カップ・アセンブリ。
  5. 更に、前記アセンブリがフィラメントを有し、該フィラメントは、第1のフィラメント・リード、第2のフィラメント・リード、および前記第1のフィラメント・リードと前記第2のフィラメント・リードとの間に延在するフィラメント・コイルを有し、前記第1のフィラメント・リードが前記第1のフィラメント・リード用開口を通って延在し、前記第2のフィラメント・リードが前記第2のフィラメント・リード用開口を通って延在している請求項3記載の陰極カップ・アセンブリ。
  6. 前記陰極カップの前記フィラメント・コイル受容部分が更に第1および第2のフランジを含み、前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在し、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2のフランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タブは、前記フィラメント位置合わせ用開口の周縁が前記第1および第2のフィラメント・リード用開口に隣接して前記フィラメント受容チャネル内への前記フィラメントの位置決めを限定するように、前記第1および第2のスロット内に配置されている請求項5記載の陰極カップ・アセンブリ。
  7. 複数のフィラメント受容チャネルを含むフィラメント・コイル受容部分およびフィラメント・リード用延長部分を有する陰極カップと、フィラメントと、焦点合わせ用タブとを組み立てる方法であって、
    前記焦点合わせ用タブを前記陰極カップの前記フィラメント受容部分と係合するように摺動配置する工程、および
    前記焦点合わせ用タブの外周縁が前記フィラメント・コイル受容部分の外周縁と揃うように、前記焦点合わせ用タブを配置する工程
    を含んでいることを特徴とする前記方法。
  8. 前記陰極カップの前記フィラメント・コイル受容部分が第1および第2のフランジを含み、前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在していて、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2のフランジの間に位置しており、前記焦点合わせ用タブがフィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを有しており、前記焦点合わせ用タブを前記陰極カップの前記フィラメント受容部分と係合するように摺動配置する前記工程が、前記プレートを前記第1および第2のスロットに挿入する工程を含んでいる請求項7記載の方法。
  9. 前記陰極カップが更に前記フィラメント受容チャネルの1つと連通する第1および第2のフィラメント・リード用開口を含み、前記第1および第2のフィラメント・リード用開口は、前記フィラメント受容チャネルから前記フィラメント・リード用延長部分を貫通して延在しており、前記焦点合わせ用タブを前記陰極カップの前記フィラメント受容部分と係合するように摺動配置する前記工程が、前記プレートを前記フィラメント位置合わせ用開口の周縁が前記第1および第2のフィラメント・リード用開口に隣接するように位置決めする工程を含んでいる請求項8記載の方法。
  10. 更に、前記陰極カップ内に1つのフィラメントを挿入する工程を含み、該フィラメントが、第1のフィラメント・リード、第2のフィラメント・リード、および前記第1のフィラメント・リードと前記第2のフィラメント・リードとの間に延在するフィラメント・コイルを有している請求項9記載の方法。
  11. 前記陰極カップ内にフィラメントを挿入する前記工程が、前記フィラメント・コイルを前記フィラメント受容チャネル内に位置決めし、前記第1および第2のフィラメント・リードを前記第1および第2のフィラメント・リード用開口にそれぞれ挿入する工程を含んでいる請求項10記載の方法。
  12. それぞれフィラメントを受け入れる寸法を持つ複数のフィラメント受容チャネルを含むフィラメント・コイル受容部分およびフィラメント・リード用延長部分を有している陰極カップ用の焦点合わせ用タブであって、
    フィラメント位置合わせ用開口を設けたプレートを有し、該プレートが、前記フィラメント・コイル受容部分と協働して、少なくとも部分的に前記フィラメント受容チャネルを覆って前記フィラメント受容チャネル内への前記フィラメントの位置決めを限定するように構成されていること、を特徴とする焦点合わせ用タブ。
  13. 前記プレートが第1の端部分、第2の端部分およびこれらの端部分の間の中間部分を含み、前記フィラメント位置合わせ用開口が前記の第1の端部分、中間部分および第2の端部分にわたって延在している請求項12記載の焦点合わせ用タブ。
  14. 前記第1の端部分が前記中間部分と同一の平面内にない請求項13記載の焦点合わせ用タブ。
  15. 前記陰極カップの前記フィラメント・コイル受容部分が更に第1および第2のフランジを含み、前記第1および第2のフランジは第1および第2のスロットをそれぞれ含み、前記第1および第2のスロットの各々は前記フィラメント受容チャネルに平行に延在し、前記フィラメント受容チャネルが前記第1および第2のフランジの間に位置しており、前記プレートは、前記第1および第2のスロット内に配置されて、前記フィラメント位置合わせ用開口の周縁が前記フィラメント受容チャネル内への前記フィラメントの位置決めを限定するように構成されている請求項13記載の焦点合わせ用タブ。
  16. 前記第1の端部分が前記第1のスロット内に摺動挿入されるように構成され、前記第2の端部分が前記第2のスロット内に摺動挿入されるように構成されている請求項15記載の焦点合わせ用タブ。
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