JPH10162283A - 道路状況監視装置 - Google Patents

道路状況監視装置

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Publication number
JPH10162283A
JPH10162283A JP31819796A JP31819796A JPH10162283A JP H10162283 A JPH10162283 A JP H10162283A JP 31819796 A JP31819796 A JP 31819796A JP 31819796 A JP31819796 A JP 31819796A JP H10162283 A JPH10162283 A JP H10162283A
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JP
Japan
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sound wave
sound
road
vehicle
receiver
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Pending
Application number
JP31819796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Sueyoshi
賢浩 末吉
Akihisa Fukami
明久 深見
Kageyoshi Katakura
景義 片倉
Akiji Nagayama
暁司 長山
Yoshinobu Kanda
義信 神田
Yoshisuke Funazaki
好助 船崎
Toshiya Masuda
俊也 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、道路上での車輌事故等の発生を天
候、時間、視界の善し悪しに関係なく、また事故当事者
及び目撃者の通報を待つことなく瞬時に警察及び消防署
等へ通報すると同時に、後続車輌への警告を発すること
により二次災害の発生を防止することを目的としてい
る。 【解決手段】道路上方で車輌の通行を妨げない位置に設
置し、空気中に音波を送波又は受波するパラメトリック
送受波器と、道路上方に車輌の通行を妨げない位置でパ
ラメトリック送受波器と対向して設置し、パラメトリッ
ク送受波器から放射された音波を反射する反射装置と、
パラメトリック送受波器に送波信号を送信し、当該反射
装置からの反射音波を受信処理して記録又は通報する制
御装置とからなり、パラメトリック送受波器から周波数
の僅かに異なる音波を送波し、反射装置により反射され
た音波が道路を走行中の車輌による異常音の影響で変調
を受けているかどうかを制御装置で検出する構成とする
ことにより解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路走行における
車輌による事故等の異常を検知し、迅速的、且つ自動的
に交通管制センタ等へ通報し、また後続車輌への情報表
示を行い二次災害発生を防止する為の道路状況監視装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車輌の走行中に事故等が発生した
場合、事故当事者又は目撃者が、例えば公衆電話機及び
非常用電話機等の固定型電話機、車載用電話機及び携帯
用電話機等の移動型電話機で警察署や消防署等へ通報す
るのが一般的である。しかしながら、固定型電話機で通
報する場合、事故当事者や目撃者が設置されている場所
へ移動するまで多少の時間を要すること、付近に設置さ
れていない場合があること、目撃者が無く事故当事者が
通報困難な場合などで事故発生と同時に通報できるとは
限らない。移動型電話機においても同様のことが言え
る。この為事故の発見・通報が遅くなってしまい、負傷
者救護の遅れ、事故発生を知らない他の車輌による二次
災害発生の恐れがある。
【0003】これを解決する為に、車輌に衝突事故が発
生したか否かを検知する衝突センサ、車輌の現在位置を
検出する車輌位置センサ、車輌の運転者が自分の負傷状
態を入力するスイッチ等で構成される入力装置及び通信
機を含む車載事故通報装置と、交通管制センタと、警察
署及び消防署を含む緊急連絡施設を含むシステムが検討
されている。
【0004】また、車輌に車載事故自動通報装置を携帯
させ、事故発生を通報するシステムが考案されている。
この例として、特開平8−30885号公報が挙げられ
る。
【0005】この方法によれば加速度検出手段、判別手
段及び送信手段を1ユニットで構成できるので車輌への
搭載が簡単に行える。また、高速道路の入口で貸し出せ
ば全車輌に搭載することができ、万一事故が発生した場
合でも警察等への通報、後続車輌への通報が事故発生と
ほぼ同時に可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように車輌にセンサを取り付ける場合、製造段階での取
り付けが必要であり、車輌製造業者への負担が増加し、
既存車輌への取り付けでは利用者の費用面での負担が増
加する。また車輌の運転者が自分の負傷状態を入力する
にしても、程度にもよるが、入力不可能である場合が多
く、また事故により装置が故障してしまうことがある等
の問題がある。
【0007】車載事故自動通報装置を携帯させる場合
は、事故により装置が故障し通報できない場合があるこ
と、利用者の負担が増加すること、貸し出す場合には、
数量に制限ができてしまうこと、整備・再利用方法等の
運用面では解決すべき問題が多々ある。
【0008】本発明は、この様な種々の問題を解決し、
道路上での車輌事故等の発生を天候、時間、視界の善し
悪しに関係なく、また事故当事者及び目撃者の通報を待
つことなく瞬時に警察及び消防署等へ通報すると同時
に、後続車輌への警告を発することにより二次災害の発
生を防止することを目的としている。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記課題は、以下のような
装置構成とすることによって解決される。
【0010】(1)道路上方等で車輌の通行を妨げない
位置に設置し、空気中に音波を送波又は受波する音波送
受波器と、道路上方等に車輌の通行を妨げない位置で音
波送受波器と対向して設置し、音波送受波器から放射さ
れた音波を反射する反射装置と、音波送受波器に送波信
号を送信し、反射装置からの反射音波を受信処理して記
録し、交通管制センタ等に通報する制御装置とで構成す
ることにより解決される。
【0011】(2)道路上方等で車輌の通行を妨げない
位置に設置し、空気中に音波を送波又は受波する音波送
受波器と、道路上方等に車輌の通行を妨げない位置で音
波送受波器と対向して設置し、音波送受波器から放射さ
れた音波を反射する反射装置と、音波送受波器に送波信
号を送信し、反射装置からの反射音波を受信処理して記
録し、交通管制センタ等に迅速的且つ自動的に通報する
制御装置と、道路状況を車輌に知らせる情報表示装置と
で構成することにより解決される。
【0012】(3)道路上方で車輌の通行を妨げない位
置に設置し、空気中に音波を送波する音波送波器と、音
波送波器に送波信号を送信する送信制御装置と、音波送
波器と対向して設置し、音波送波器から放射された音波
を受波する音波受波器と、音波受波器の受波信号を処理
して記録し、交通管制センタ等に迅速的且つ自動的に通
報する受信制御装置と、制御装置で検出した道路状況を
表示する情報表示装置とで構成することにより解決され
る。
【0013】(4)(1)及び(2)において音波送受
波器は、例えば圧電セラミック等の電気音響変換素子を
用い、周波数の僅かに異なる二種類の音波を送受波し、
源周波数よりも周波数が低く且つビーム幅の狭い音波を
発生させるパラメトリックアレイを用いる音波送受波器
とすることで解決される。
【0014】(5)(3)において音波送波器及び音波
受波器は、少なくともどちらか一方にパラメトリックア
レイを用いることで解決される。
【0015】(6)(1)、(2)及び(3)において
制御装置及び受信制御装置は、(4)及び(5)のパラ
メトリックアレイにより受波した音響信号を周波数分析
して車輌の衝突音、爆発音及び車輪の軋み音等の車輌事
故等の道路通行上異常な音波に特徴的な周波数スペクト
ルパターンを検出することによりにより事故等の異常を
検出、記録及び交通管制センタ等へ迅速的且つ自動的に
通報、情報表示装置に後続車輌に注意を促す表示をさせ
ることで解決される。
【0016】(7)(6)において制御装置は受波音響
信号を一つ以上のバンドパスフィルタにより車輌事故等
に発生する道路通行上異常な音波の周波数帯域に制限し
た後、予め登録しておいた異常音の信号波形と比較する
ことにより事故等の異常を検出、記録及び交通管制セン
タ等へ迅速的か辻堂的に通報し、情報表示装置に後続車
輌に注意を促す表示をさせることで解決される。
【0017】(8)(7)において制御装置は受波音響
信号の周波数パターンを記録・蓄積し、当該データを利
用することにより、より精度良く異常の検出を可能とす
ることで解決される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を用いて以下
説明する。
【0019】図1は本発明における一実施例である。1
はパラメトリック送受波器、2は送波信号の生成と受波
信号の処理を行う制御装置、3はパラメトリック送受波
器1から送波された音波を反射する反射装置、4a及び
4bは道路を走行する車両、5はパラメトリック送受波
器1の送波音波伝搬経路、6は車輌4aと4bが衝突し
たとき発生する音である。7aと7bは、交通管制セン
タ、警察署等の緊急連絡施設である。
【0020】ここで、パラメトリック送波器・受波器に
ついてその原理を簡単に説明しておく。一般に二つの異
なった周波数を持つ有限振幅音波を同時に同方向に放射
した場合、各々の高調波成分だけでなく、非線形な相互
作用によって差音、和音等たくさんの周波数成分が生ま
れ、例えば、二つの周波数をf1、f2とすると、f
1,2f1,・・・、f2,2f2,・・・、成分は勿
論のこと、f1−f2,f1+f2,2f1−f2,・
・・、の多くの成分が生ずること、これらの成分のうち
f1−f2の差音の音響特性が極めて優れていることが
知られている。この差音を利用する送受波器をパラメト
リックアレイと言う。この音源の特徴は、(1)指向性
が鋭くしかも副極が存在しないか、たとえあっても非常
に小さい、(2)指向性は送波器の寸法に関係しないか
ら送波器を小型軽量化できる、(3)差音は広帯域な周
波数特性を持つ。(4)指向性は広い周波数帯域にわた
ってほぼ一定である、(5)源周波数よりも差音は非常
に低いことから、送波器付近での音圧が小さくても差音
は遠方まで伝搬する、等である。原理図を図2(a)に
示す。8は電力増幅器、9は送波器、10は送波ビーム
パターンである。
【0021】パラメトリック受波器について説明する
と、図2(b)に示したように、送波器から放射される
音波をfp、周囲からの外来信号をfsとする。11は
送波器、12は受波器、13はフィルタ、14は受波ビ
ームパターンである。fpの音波の振幅を大きく有限振
幅の領域にしたとき、周波数fp−fsの差音や、fp
+fsの和音が現れる。差音や和音は信号波の情報を含
むことから、信号波を受けなくても送波器に対向して設
置した差音、和音を受け適切な処理を施せば信号波に対
し指向性の優れた受波器ができる。
【0022】一般に音波(振動)は、音波送波器の物理
的寸法が同一の場合、周波数が高いほど指向性は狭くな
るが伝搬距離が短く、周波数が低いと伝搬距離は長くな
るが指向性が広くなってしまう。低い周波数で指向性を
狭くするには物理的寸法が大きなものとなってしまう。
【0023】本装置の場合、道路上方あるいは近傍への
装置設置を考慮すると、物理寸法は小さくなければなら
ないが、音波送受波器と反射装置の距離を可能な限り広
くするためには音波伝搬距離を長くしなければならない
と言う矛盾が生ずることになる。この問題を解決するた
めにはパラメトリック送受波器のように、送受波器の物
理寸法は小さくても、差音により低い周波数を発生で
き、指向性を狭くできる送受波器が必要になる。
【0024】さて、図1の動作であるが、道路上方で車
輌通行を妨害しない位置に設置した制御装置2で僅かに
異なる周波数f1と周波数f2を生成し、同じく道路上
方に設置したパラメトリック送受波器1により電気音響
変換し空中に送波する。送波された音波は、伝搬経路5
をたどり、また同じく道路上方でパラメトリック送受波
器1と対向して設置した反射装置3で反射され伝搬経路
5を逆にたどってパラメトリック送受波器1に到達す
る。パラメトリック送受波器1より送波された周波数f
1と周波数f2の音波は、和周波数f1+f2と差周波
数f1−f2を形成するが、和周波数f1+f2は周波
数f1と周波数f2より大きい吸収を受けるのでほぼ無
視できる。この差周波数f1−f2が伝搬経路5を往復
する間に、車輌4aに車輌4bが衝突したとする。この
とき発生した異常音f3による非線形音波6が空中を伝
搬し、伝搬経路5を伝搬している差周波数f1−f2の
音波に干渉して変調せしめ、これが反射音波となってパ
ラメトリック送受波器1にて受波される。変調された差
周波数音波は、(f1−f2)−f3音波、(f1−f
2)+f3音波としてパラメトリック送受波器1におい
て受波され、制御装置2において受信処理され周波数ス
ペクトルパターン分析、異常音データと比較され異常発
生を検出し、制御装置2内の記録器に記録されると同時
に交通管制センタ又は警察署や消防署等の緊急連絡施設
へ迅速的且つ自動的に通報される。通報される情報に
は、差周波数音波から計算した事故発生地点の絶対位置
情報が含まれるので、警察及び消防等への的確な情報提
供が可能となる。
【0025】道路上の異常を検知する方法として、道路
側方にマイクロホンを並べておく方法も考えられるが、
この場合、非常に多数のマイクロホンを設置する必要が
あり費用がかかるという問題がある。この点本発明の装
置では、マイクロホンを多数並べる必要もなく、また道
路上方へ設置することができるので、天候の影響、例え
ば積雪による埋没、等の影響を受けることが無く、また
音波を利用するので視界の善し悪し及び時間に関係なく
迅速的且つ自動的な通報が可能となる点で非常に優れて
いる。
【0026】図3は、カーブ等の見通しの悪い道路にお
いて、情報表示装置15を用いた実施例である。4cは
後続車輌である。
【0027】上記図1の実施例のごとく、道路上方で車
輌通行を妨害しない位置に設置した制御装置2で僅かに
異なる周波数f1と周波数f2を生成し、同じく道路上
方に設置したパラメトリック送受波器1により電気音響
変換し空中に送波する。送波された音波は、伝搬経路5
をたどり、また同じく道路上方でパラメトリック送受波
器1と対向して設置した反射装置3で反射され伝搬経路
5を逆にたどってパラメトリック送受波器1に到達す
る。パラメトリック送受波器1より送波された周波数f
1と周波数f2の音波は、和周波数f1+f2と差周波
数f1−f2を形成するが、和周波数f1+f2は周波
数f1と周波数f2より大きい吸収を受けるのでほぼ無
視できる。この差周波数f1−f2が伝搬経路5を往復
する間に、車輌4aに車輌4bが衝突したとする。この
とき発生した異常音f3による非線形音波6が空中を伝
搬し、伝搬経路5を伝搬している差周波数f1−f2の
音波に干渉して変調せしめ、これが反射音波となってパ
ラメトリック送受波器1にて受波される。変調された差
周波数音波は、(f1−f2)−f3音波、(f1−f
2)+f3音波としてパラメトリック送受波器1におい
て受波され、制御装置2において受信処理され周波数ス
ペクトルパターン分析、異常音データと比較され異常発
生を検出し、制御装置2内の記録器に記録されると同時
に交通管制センタ又は警察署や消防署等の緊急連絡施設
へ迅速的且つ自動的に通報される。通報される情報に
は、差周波数音波から計算した事故発生地点の絶対位置
情報が含まれるので、警察及び消防等への的確な情報提
供が可能となる。また本実施例の場合、情報表示装置1
5に前方において事故等の異常があることを表示させ、
後続の車輌4c以後に対し、注意を促し4a、4bに追
突する等の二次災害を防ぐことが可能となる。この情報
表示装置は、既存の表示装置と兵横死手も構わないし、
赤い警告灯が点灯するようにしてもよい。この場合情報
表示装置の新規製造・設置の費用削減が可能である。
【0028】図4は、パラメトリック送受波器1を送波
器と受波器に分けた例である。16は送信制御装置、1
7はパラメトリック送波器、18はパラメトリック受波
器、19は受信制御装置、20は伝搬経路である。
【0029】上記図3の実施例のごとく、道路上方で車
輌通行を妨害しない位置に設置した送信制御装置16で
僅かに異なる周波数f1と周波数f2を生成し、同じく
道路上方に設置したパラメトリック送波器17により電
気音響変換し空中に送波する。送波された音波は、伝搬
経路20をたどり、また同じく道路上方でパラメトリッ
ク送波器17と対向して設置したパラメトリック受波器
18で受波される。パラメトリック受波器18で受波さ
れた差周波数は受信制御装置19で受信処理される。パ
ラメトリック送波器17より送波された周波数f1と周
波数f2の音波は、和周波数f1+f2と差周波数f1
−f2を形成するが、和周波数f1+f2は周波数f1
と周波数f2より大きい吸収を受けるのでほぼ無視でき
る。この差周波数f1−f2が伝搬経路20を伝搬する
間に、車輌4aに車輌4bが衝突したとする。このとき
発生した異常音f3による非線形音波6が空中を伝搬
し、伝搬経路20を伝搬している差周波数f1−f2の
音波に干渉して変調せしめ、これが変調差周波数となっ
てパラメトリック受波器18にて受波される。変調され
た差周波数音波は、(f1−f2)−f3音波、(f1
−f2)+f3音波としてパラメトリック受波器18に
おいて受波され、受信制御装置19において受信処理さ
れ周波数スペクトルパターン分析、異常音データと比較
され異常発生を検出し、受信制御装置19内の記録器に
記録されると同時に交通管制センタ又は警察署や消防署
等の緊急連絡施設へ迅速的且つ自動的に通報される。通
報される情報には、差周波数音波から計算した事故発生
地点の絶対位置情報が含まれるので、警察及び消防等へ
の的確な情報提供が可能となる。また本実施例の場合図
3と同様に、情報表示装置15に前方において事故等の
異常があることを表示させ、後続の車輌4c以後に対
し、注意を促し4a、4bに追突する等の二次災害を防
ぐことが可能となる。また、本実施例においては、送波
系と受波系を分離し更に前記の実施例よりも小型軽量化
が可能となっている。情報表示装置15に対する情報の
表示指示・制御は、交通管制センタ等からでもよいが、
受信制御装置19から指示・制御をするようにすること
も可能である。
【0030】本発明における装置では各制御装置、送波
器・受波器はいずれも非常に小型軽量化できるので、道
路側方に充分な設置空間が確保できない場合でも、道路
上方、走行中の車輌の上空に設置できるので何等問題が
無い。
【0031】上記のいずれの実施例においても、送波周
波数を任意に変更可能とすることで、環境等の状況の変
化に対応した最適な設定とすることができ、かつ周波数
帯域幅を自由に変化させることができるので、検出対象
の異常音を限定することや広い範囲を一度に検出するな
ど検出条件設定に自由度を持たせることが可能である。
【0032】図5に示すように、道路上で発生する音波
を周波数分析すると、通常走行音、衝突音及び車輪の軋
み音は各々異なる特徴的な周波数スペクトルパターンを
有している。これに着目し道路上の種々の音波の中から
異常音を検出するように、パラメトリック受波器で受波
した音波をバンドパスフィルタに通し、予め登録してお
いた衝突音等の周波数スペクトルパターンと比較して検
出するよう受波制御装置を構成している。
【0033】また、受波音波から得た特徴的な周波数ス
ペクトルパターンは、記録器にて記録データ蓄積を行う
ようにすることで次に比較検出するときの検出精度向
上、異常判定基準の多様化にも対応可能な装置構成とす
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、道
路上での車輌事故等の発生を天候、時間、視界の善し悪
しに関係なく、また事故当事者及び目撃者の通報を待つ
ことなく瞬時に警察及び消防署等へ通報すると同時に、
後続車輌への警告を発することにより二次災害の発生を
防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例。
【図2】パラメトリック送波器。受波器の原理説明図。
【図3】本発明における一実施例。
【図4】本発明における一実施例。
【図5】周波数スペクトルパターンの例。
【符号の説明】
1・・・パラメトリック送受波器 2・・・制御装置 3・・・反射装置 4a、4b、4c・・・車輌 5・・・送波音波往復伝搬経路 6・・・車輌衝突時の発生音 7a、7b・・・緊急連絡施設 8・・・電力増幅器 9・・・送波器 10・・・送波ビームパターン 11・・・送波器 12・・・受波器 13・・・フィルタ 14・・・受波ビームパターン 15・・・情報表示装置 16・・・送信制御装置 17・・・パラメトリック送波器 18・・・パラメトリック受波器 19・・・受信制御装置 20・・・送波音波伝搬経路 21・・・通常走行音の周波数スペクトルパターン 22・・・衝突音の周波数スペクトルパターン 23・・・車輪軋み音の周波数スペクトルパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長山 暁司 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 神田 義信 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 船崎 好助 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 増田 俊也 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路を走行中の車輌による異常音を検出
    し、車輌事故等の道路上の異常を監視する装置におい
    て、道路上方等で車輌の通行を妨げない位置に設置し、
    空気中に音波を送波又は受波する音波送受波器と、道路
    上方等に車輌の通行を妨げない位置で当該音波送受波器
    と対向して設置し、当該音波送受波器から放射された音
    波を反射する反射装置と、当該音波送受波器に送波信号
    を送信し、当該反射装置からの反射音波を受信処理して
    記録し、交通管制センタ等に通報する制御装置とから成
    り、当該音波送受波器から送波した音波が当該反射装置
    で反射されて帰ってくる間に車輌事故等により発生した
    異常音波と干渉して変調を受けているかどうかを当該制
    御装置で受信処理し、異常を検出したときは交通管制セ
    ンタ等に通報することを特徴とした道路状況監視装置。
  2. 【請求項2】道路を走行中の車輌による異常音を検出
    し、車輌事故等の道路上の異常を監視する装置におい
    て、道路上方等で車輌の通行を妨げない位置に設置し、
    空気中に音波を送波又は受波する音波送受波器と、道路
    上方等に車輌の通行を妨げない位置で当該音波送受波器
    と対向して設置し、当該音波送受波器から放射された音
    波を反射する反射装置と、当該音波送受波器に送波信号
    を送信し、当該反射装置からの反射音波を受信処理して
    記録し、交通管制センタ等に通報する制御装置と、道路
    状況を車輌に知らせる情報表示装置とから成り、当該音
    波送受波器から送波した音波が当該反射装置で反射され
    て帰ってくる間に車輌事故等により発生した異常音波と
    干渉して変調を受けているかどうかを当該制御装置で受
    信処理し、異常を検出したときは交通管制センタ等に通
    報すると同時に、当該情報表示装置に後続の車輌に注意
    を促すよう表示させることを特徴とした道路状況監視装
    置。
  3. 【請求項3】道路を走行中の車輌による異常音を検出
    し、車輌事故等の道路上の異常を監視する装置におい
    て、道路上方で車輌の通行を妨げない位置に設置し、空
    気中に音波を送波する音波送波器と、当該音波送波器に
    送波信号を送信する送信制御装置と、当該音波送波器と
    対向して設置し、当該音波送波器から放射された音波を
    受波する音波受波器と、当該音波受波器の受波信号を処
    理して記録し、交通管制センタ等に通報する受信制御装
    置と、当該制御装置で検出した道路状況を表示する情報
    表示装置とから成り、当該音波送波器から送波した音波
    を当該音波受波器で受波する間に、車輌事故等により発
    生した異常音波と干渉して変調を受けているかどうかを
    当該制御装置で受信処理し、異常を検出したときは交通
    管制センタ等に通報すると同時に、当該情報表示装置に
    後続の車輌に注意を促すよう表示させることを特徴とし
    た道路状況監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2において前記音波送
    受波器は、例えば圧電セラミック等の電気音響変換素子
    を用い、周波数の僅かに異なる二種類の音波を送受波
    し、源周波数よりも周波数が低く且つビーム幅の狭い音
    波を発生させるパラメトリックアレイを用いることを特
    徴とした道路状況監視装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記音波送波器及び音
    波受波器は、少なくともどちらか一方が請求項4記載の
    パラメトリックアレイを用いることを特徴とした道路状
    況監視装置。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3のいずれか
    において、前記制御装置及び受信制御装置は、請求項4
    及び請求項5記載のパラメトリックアレイにより受波し
    た音響信号を周波数分析して車輌の衝突音、爆発音及び
    車輪の軋み音等の車輌事故等の道路通行上異常な音波に
    特徴的な周波数スペクトルパターンを検出することによ
    りにより事故等の異常を検出、記録及び交通管制センタ
    等へ通報、情報表示装置に後続車輌に注意を促す表示を
    させることを特徴とした道路状況監視装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、制御装置は受波音響信
    号を一つ以上のバンドパスフィルタにより車輌事故等に
    発生する道路通行上異常な音波の周波数帯域に制限した
    後、予め登録しておいた異常音の信号波形と比較するこ
    とにより事故等の異常を検出、記録及び交通管制センタ
    等へ通報、情報表示装置に後続車輌に注意を促す表示を
    させることを特徴とした道路状況監視装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、制御装置は受波音響信
    号の周波数パターンを記録・蓄積し、当該データを利用
    することにより、より精度良く異常の検出を可能とする
    ことを特徴とした道路状況監視装置。
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