JPH10161398A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH10161398A
JPH10161398A JP33886896A JP33886896A JPH10161398A JP H10161398 A JPH10161398 A JP H10161398A JP 33886896 A JP33886896 A JP 33886896A JP 33886896 A JP33886896 A JP 33886896A JP H10161398 A JPH10161398 A JP H10161398A
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JP
Japan
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image
toner
forming apparatus
image forming
exposure
Prior art date
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Application number
JP33886896A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Murasawa
芳博 村澤
Takao Honda
孝男 本田
Kazuo Suzuki
一生 鈴木
Nobuaki Itakura
伸明 板倉
Yoshihito Mizoguchi
佳人 溝口
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各トナーの混色がなく、飛び散り現象を防止
でき、良好な画像を得ることができる多色画像形成装置
を提供することである。 【解決手段】 感光ドラム1の回転方向において、再帯
電器5の上流側に全面露光装置20を配置し、全面露光
装置20から照射される領域と再帯電器5により再帯電
される領域との距離を、感光ドラム1の光導伝特性にお
ける光キャリアの移動時間に感光ドラム1が移動する距
離以内とする。感光ドラム1をアモルファスシリコンド
ラムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザービ
ームプリンター、静電記録装置等とされる画像形成装置
に関し、特に多色印字が可能な多色画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の画像には、異なる色の顕像像や、
異なる情報を一紙面上に合成形成したものが多く見ら
れ、複数の現像装置を予め収納した画像形成装置が市場
に出ている。
【0003】中でも、潜像担持体が1回転する間に2個
以上の現像装置で多色顕像し、同時に紙面へ転写する技
術を開示するものが多く見られる。例えば、2個の現像
装置とも直流バイアスで電界を一定にして現像を行なう
技術について開示した米国特許第4,572,651
号、及び第4,416,533号がある。これらは潜像
の形成方法について主に開示しており現像時の問題につ
いては示唆していない。
【0004】一方、米国特許第4,349,268号や
これより先に日本国で公開された特開昭56−1444
52号公報では、2色目の現像に非接触現像で交流現像
バイアスを使用し、特開昭56−12650号公報では
非接触現像で直流バイアスを使用し、1色目の現像像を
2色目の現像剤で摺擦して乱すことを防止する技術につ
いて開示されている。なお、特開昭56−144452
号公報には、1色目の現像像の電位については全く記載
がない。
【0005】このように、従来の複数現像像形成装置で
は、先に現像形成した像を乱さないように次の現像を行
なう技術が知られていた。
【0006】この意味と同様に、先に現像した像の潜像
電位をレベルアップする技術を開示したものとして米国
特許第4,660,961号が知られており、1色目の
現像像形成後、現像剤と同極性の帯電を潜像担持体全面
に均一に施すことで、1色目の現像像の潜像電位を非現
像部と略同電位にでき、2色目の現像時に飛躍的に先に
形成した像を乱さないようにすることができた。これ
が、1パス多色印字画像形成装置で特にネガネガ再帯電
方式と呼ばれる技術であり近年盛んに検討されている。
【0007】また、最近では特に高速機の分野におい
て、感光体としてより高耐久なアモルファスシリコンを
用いた多色画像形成装置の検討が行なわれている。
【0008】図8に、従来の2色画像形成装置の一例が
示される。感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電基
体上に光導電層を設けたもので、図中矢印R1方向に回
転自在に軸支されている。そして、感光ドラム1の周囲
には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面
を均一に帯電する第1スコロトロン帯電器2、原稿を読
み取り、2色に分解された一方の色画像の濃度に比例し
た第1画像信号に基づいてレーザ光3により感光ドラム
1を露光し、第1静電潜像を形成する第1露光装置、第
1静電潜像にトナーを付着させて第1トナー像を形成す
る第1現像装置4が配置されている。
【0009】さらに、第1トナー像を担持した後の感光
ドラム1を帯電する第2スコロトロン帯電器5、分解さ
れた他方の色画像の濃度に比例した第2画像信号に基づ
いてレーザ光6により露光し、第2静電潜像を形成する
第2露光装置、第2静電潜像にトナーを付着させて第2
トナー像を形成する第2現像装置7、感光ドラム1上に
形成された色重ね像を転写材である転写紙P上に転写す
るコロナ転写帯電器8、色重ね像が転写された転写紙P
を感光ドラム1から分離する静電分離帯電器9、色重ね
像を転写した後に、感光ドラム1上の残留トナーを除去
するクリーニング装置11、感光ドラム1の残留電荷を
除去する前露光(ランプ)12などが配置されている。
【0010】また、色重ね像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置10に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0011】イメージスキャナ部19は、画像情報をレ
ッド、グリーン、ブルーの各電気信号に変換するもの
で、この電気信号は、A/Dコンバータ18によりデジ
タル化された後、色分解部としての信号処理部17に送
られてレッド、ブラックの各成分の画像濃度に比例した
256階調の画像信号に変換される。
【0012】レッドの画像信号(第1の画像信号)及び
ブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生部
としてのレーザドライバー16a、16bにそれぞれ送
られ、レッド、ブラックの画像信号に応じてレーザ15
a、15bの発光を変調する。レッド信号に応じて変調
されたレーザ光3は第1画像情報としてポリゴンミラー
14a、ミラー13eを介して感光ドラム1に第1静電
潜像を書き込み、ブラック信号に応じて変調されたレー
ザ光6は第2画像情報としてポリゴンミラー14b、ミ
ラー13f、13gを介して感光ドラム1に第2静電潜
像を書き込む。
【0013】図9に上記画像形成装置の画像形成プロセ
スの一例を説明するための模式図が示される。図9の
(1)〜(6)は各工程における感光体の表面電位を模
式的に示している。
【0014】(1)において感光体を第1スコロトロン
帯電器で、例えば+400Vに帯電する。次に(2)に
おいて感光体に第1画像信号に基づいて露光を行ない、
露光部の表面電位を例えば最大+50Vに減衰する。
【0015】次いで(3)において赤トナーと鉄粉コー
トキャリアからなる2成分現像剤を有する第1現像装置
のマグネットスリーブにバイアス電圧(例えばDC+2
50V:破線で示す、ACを重畳してもよい)を印加し
て露光部を反転現像する。
【0016】第1の現像後、(4)において第1トナー
が現像された感光体を第2スコロトロン帯電器で、再帯
電する。このとき、例えば現像部は+300V、非現像
部+500Vに帯電する。
【0017】(5)において感光体に第2画像信号に基
づいて第2の露光を行ない第2の静電潜像を形成する。
(6)において1成分の黒色トナーを有する第2現像装
置のマグネットスリーブにバイアス電圧(例えば+35
0V:破線で示す、ACを重畳してもよい)を印加して
第2の露光部を反転現像する。
【0018】以上がいわゆるネガネガ再帯電プロセスと
いわれる方式であるが、上記のプロセスにおいて、第1
露光部の赤トナーで現像された部分に黒トナーの混色が
生じ易いという問題があった。これは第1露光部を赤ト
ナーで現像し、さらに再帯電した後も、その部分の表面
電位は第2現像時の未露光部より低く、このため、第2
現像において黒トナーの現像が行なわれるためであっ
た。
【0019】例えば、第1の露光部が+50V、未露光
部が+400Vのとき、露光部は第1現像後、トナー電
荷により電位が上昇して+200V前後になり、さらに
再帯電されることにより+300Vになる。次に第2静
電潜像形成後+350Vの現像バイアスを印加して第2
現像を行なうと第2露光部は十分に現像されるが、それ
と共に第1露光部にも相当量の黒トナーが現像される。
この第2現像時、現像バイアスを第1露光部が現像され
ない程に十分低くする(例えば+150V)と第2露光
部の現像が不十分になる。
【0020】第1の現像後、(4)において再帯電を行
なうが、先述したように感光体や帯電器構成によっては
第1現像非画像部の電位上昇を抑えながら、第1現像画
像部に十分な帯電を与えることができず、例えば250
Vにしか帯電できない。そのため、(5)で第2の画像
情報に応じた露光を行ない、(6)において第2現像装
置のスリーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:
破線で示す)を印加して反転現像を行なうと、第1現像
部にも第2現像剤が現像されてしまい混色が生じる。
【0021】また、混色を防止するために第2現像装置
のバイアス電圧を、例えば+200Vにすると十分な第
2現像濃度を得られなくなると共に、現像バイアスと第
1現像非画像域との電位差も200Vと大きくなること
から所望の極性と反対の極性を持つ反転トナーを現像し
てしまう。
【0022】また、所望の極性のトナーも、感光体電位
が現像バイアス電位より100V程度大きくないと現像
されてしまう。そのため本例では、第1現像部も第1非
現像部も、第2現像非画像部電位は現像バイアスより1
00V高い400Vとするのが望ましい。即ち、再帯電
後のドラム表面電位を、第1現像非画像部、第1現像画
像部とで収束させる必要がある。
【0023】上記の問題を解決する手段として、再帯電
器の構成、バイアスを適当に印加することが考えられ
る。図10は再帯電コロトロンワイヤに印加する電流
と、再帯電後の第1現像非画像部、第1現像画像部それ
ぞれのドラム表面電位とを示す実験結果のグラフであ
る。この図からコロトロン再帯電器で第1現像非画像
部、第1現像画像部を収束させることは困難であること
がわかる。
【0024】次に、図11は再帯電器としてスコロトロ
ン帯電器を用い、グリッドに印加する電圧と再帯電後の
第1現像非画像部、第1現像画像部それぞれのドラム表
面電位を示す実験結果のグラフである。この図からわか
るようにグリッドに印加する電圧を第1現像非画像部と
同程度にすると、再帯電後の第1現像非画像部の電位を
抑えた状態で、第1現像画像部に最も再帯電することが
でき、収束性がよくなることがわかる。
【0025】しかし、そのようなグリッド電圧では、再
帯電後の第1現像画像部の電位を十分大きくするには、
多くのドラム方向電流が必要となるため、再帯電器の大
きさや、プロセススピード、あるいは感光体の種類によ
っては、十分な収束性を得ることができない。
【0026】ここで、第1現像現像状態とドラム方向電
流の関係を示す実験結果を図12に示す。第1現像非画
像部と画像部トナー上電位を想定してそれぞれ400V
と150V、さらにトナー無しの150Vを比較した。
まず、400Vと150Vトナー無しを比較すると、ド
ラム表面電位の小さい150Vの方が同じコロナ電流に
対して多くのドラム方向電流が流れ、そしてその割合は
(400V):(150V)≒4.5:5.5であるこ
とがわかる。
【0027】次に、表面電位を揃えて、トナーの有無で
の比較をすると、トナー有りの方が同じコロナ電流に対
して少ないドラム方向電流が流れ、そしてその割合は
(トナー無し):(トナー有り)≒6:4であることが
わかる。即ち、ネガネガ再帯電系では表面電位の点から
は第1現像非画像部(例:400V)より第1現像画像
部(例:トナー上150V)の方に多くのドラム方向電
流が流れ、再帯電収束性に有利な方向であるが、一方ト
ナー有無の観点からは再帯電収束性に不利な方向であ
る。
【0028】上記問題の解決策として図9に示す画像形
成プロセスにおいて、第1現像工程(3)と再帯電工程
(4)の間で、再帯電前露光装置と称する露光装置によ
り、図13の模式図に示すように、第1トナーの現像さ
れた感光体に、一様な全面露光を白色光等で行ない、同
図の(3’)に示すように、感光体上の現像部と非現像
部の電位差を小さくするかまたは、なくした工程の後に
再帯電を行なう装置が提案されている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では以下のような問題が生じる。
【0030】感光体上の電位をモデル的に示した図13
において、(3’)に示すように感光体上の、現像部と
非現像部との電位差を小さくするためには、十分に強い
光量が必要であり、感光体の非現像部は、ほとんどゼロ
電位に落ちてしまう。このため、トナーが付着した現像
領域の電位と、トナーが付着していない非現像部領域と
の電位が、等しいか、もしくは、現像部の電位のほうが
高くなってしまう。
【0031】この全面露光を受けた後の潜像電位の逆転
現像は、感光ドラム上の現像領域へのトナーの付着力、
拘束力を減少せしめてしまい、現像領域周辺にトナーが
飛び散ったしまういわゆる飛び散り現象を引き起こして
しまう。
【0032】従って、図13の(3’)の代わりに、例
えば図14の(3”)に示すように、現像領域と非現像
領域の電位の大きさの大小関係を維持したまま、再帯電
領域にて電位を均一に再帯電化する必要がある。このた
め、再帯電後の現像部の電位と非現像部の電位をほぼ同
じ電位とすることができなかった。
【0033】しかも感光体にアモルファスシリコンを用
いた場合、高耐久、高寿命といった長所がある一方、O
PC等他の感光体に比べて静電容量が大きいことから帯
電能が低く、帯電能力の大きな帯電装置が必要であり、
上記の問題は一層顕著となる。
【0034】従って、本発明の目的は、各トナーの混色
が少なく、飛び散り現象を防止でき、良好な画像を得る
ことのできる多色画像形成装置を提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
多色画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、光導伝特性を持つ像担持体上に帯電、画像露光、現
像を繰り返し行ない、前記像担持体上に多色のトナー像
を形成し、転写材上に一括転写する多色画像形成装置に
おいて、第2回目以降の帯電手段による前記像担持体の
帯電の前に、前記像担持体上に均一な全面露光を行なう
全面露光手段を有し、該全面露光手段により照射される
像担持体領域から、前記帯電手段により帯電される像担
持体領域までの距離を、前記像担持体の光導伝特性にお
ける光キャリアの移動時間に前記像担持体が移動する距
離以内とすることを特徴とする多色画像形成装置であ
る。
【0036】前記像担持体としてアモルファスシリコン
ドラムを用いることが好ましい。前記全面露光手段は、
既に前記像担持体上に現像されたトナーを透過しにくい
波長の光を露光することが好ましい。
【0037】前記全面露光手段はフィルターを備えたハ
ロゲンランプであることが好ましい。前記全面露光手段
は前記帯電手段のシールド内に配置されることが好まし
い。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多色画像形成
装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0039】[原理説明]先ず、本発明の原理的な考え
方について、図2及び図3により説明する。
【0040】図2には、再帯電器前全面露光装置20、
再帯電器5におけるモデル図が示される。第1の現像手
段により移動する感光体1上に形成されたトナー現像部
の電位Vt、非現像部の電位Vsとし、全面露光手段で
ある再帯電器前全面露光装置20と再帯電器5の距離を
L、全面露光量E、全面露光後の現像剤付着領域の電位
Vte、非現像領域の電位Vseとする。そして、再帯
電電流量Ir、再帯電後の現像剤付着領域の電位Vte
r、非現像領域の電位Vserとする。
【0041】図3は、再帯電器5、再帯電器前全面露光
装置20の間の距離Lを変化させた時における、感光体
1の再帯電後にVserを一定電位(=Vs)に再帯電
する再帯電電流Irを、大きさの異なる露光量E1、E
2(E1>E2)にて、測定した結果をグラフ化したも
のである。
【0042】再帯電器5と再帯電器前全面露光装置20
の位置を近づけることにより、再帯電後に一定電位にす
るに必要な再帯電電流Irが大きくなっていることがわ
かる。
【0043】これは、感光体面が露光されることにより
光キャリアが発生し、この光キャリアの存在が感光ドラ
ムの帯電特性を抑制しているためと考えられる。すなわ
ち、光キャリアの感光ドラムにおける移動時間以内に帯
電を受けた場合、その帯電は抑制される。
【0044】従って、再帯電前に全面露光を施して、感
光ドラムのトナー付着領域とトナー非付着領域の電位差
をなくし、再帯電により感光ドラム電位を一定電位に均
一化する際に、全面露光装置20から再帯電器5までの
距離Lを感光ドラムの帯電性能が抑制される距離とする
ことで、全面露光量を軽減することができる。
【0045】すなわち、トナー付着領域、トナー非付着
領域で全面露光を与えたとき、トナー付着領域は付着し
ているトナー粒子により光が遮られているため、トナー
非付着領域に比較して感光ドラムに到達する実質的な露
光量が少なくなり、トナー付着領域、トナー非付着領域
で再帯電による帯電性能に差が出る。
【0046】全面露光を受けたトナー付着領域は、全面
露光を受けたトナー非付着領域に比較して、再帯電によ
り電位が上昇しやすい。そのため、全面露光を施してト
ナー付着領域、トナー非付着領域を均す際、露光量を帯
電特性が相違する分だけ少なくすることができる。この
全面露光による帯電の抑制効果を利用することで、現像
部領域と非現像部領域の再帯電による帯電能を異ならせ
ることができるため、再帯電前の現像部領域と非現像部
領域の電位差を均一にしなくても、現像部領域と非現像
部領域の電位の大小を維持したままでも、再帯電により
均一な帯電ができる構成を提供することができる。
【0047】実施例1 次に、本発明の実施例1、即ち上記の考え方を具体化す
る構成について説明する。尚、本実施例の2色画像形成
装置の構成及び機能は、図1に示すように、前出の図8
に示した2色画像形成装置と概略同一であり、再帯電器
5の上流に再帯電前全面露光装置20を具備した点が異
なっているのみである。又、本実施例では感光体1とし
てアモルファスシリコンドラムを用いた。
【0048】本実施例において全面露光手段である再帯
電前露光装置20は、第1トナーが透過しにくい光を露
光するように、フィルタを設けたハロゲンランプ等の光
源を備えている。
【0049】図4にハロゲンランプの分光分布、及びシ
アン、イエロー、マゼンタのフィルタをかぶせたときの
分光分布を示す。例えば第1トナーが赤トナーの場合
は、図5からわかるように、赤トナーを透過しにくいシ
アン光を感光体上に露光するように、シアンのフィルタ
がハロゲンランプに被さるように動く。以下同様にし
て、緑トナーの場合はマゼンタ光、青トナーの場合はイ
エロー光を感光体上に露光する。
【0050】ここでのシアン光とは、赤色のいわゆる補
色の光であり、感光体上の赤トナーの現像された部分に
露光された場合、理想的には赤トナーに遮られ、感光体
上には光が照射されない波長の光のことをいう。
【0051】以上のように再帯電する前に、第1トナー
の色に従って、その色を透過しにくい光を感光体に露光
すると、感光体上において第1トナーの現像部では光が
遮光され非画像部に比較して露光される光量が低い。
【0052】本実施例においては、現像部と非現像部の
露光量の比率は、非現像部領域への露光量を100とし
たとき、現像部の最大トナー付着領域へは、10%から
30%程度の露光量に抑えるようにフィルタ特性を選択
した。
【0053】図6は、再帯電後の電位を電位計にて測定
しながら、現像部、非現像部の電位差が、ほぼゼロ電位
で所望の電位が得られるための、全面露光量と、全面露
光装置20及び再帯電器5の距離Lとの関係をグラフ化
したものである。
【0054】距離Lがある一定距離はなれて再帯電がな
されたときは、必要な露光量は、一定値(Expl)に近づ
き、再帯電前に非現像領域と、現像領域の電位差をほぼ
同じにする露光量であった。このとき、現像領域のトナ
ーは非現像領域に飛び散っていた。
【0055】一方、全面露光装置20と再帯電器5の距
離Lを十分小さくしてゆくと、すなわち全面露光装置2
0と再帯電器5の距離Lが小さいときには、必要全面露
光量は、上記一定値(Expl)より小さくなり、且つ現像
領域のトナーの非現像領域への飛び散りは発生しなくな
った。
【0056】上記のように、本実施例においては、全面
露光量を少なくし、全面露光後のトナー付着領域と、非
現像領域の電位差をある程度維持しながら、しかも、再
帯電後のトナー付着領域と非現像領域を均一にすること
ができることにより、各トナーの混色が少なく、飛び散
り減少のない2色画像形成装置を得ることができる。
【0057】実施例2 次に、本発明に係る実施例2について、図7により説明
する。
【0058】本実施例においては、全面露光装置20
が、再帯電器5との距離Lを最小にするために再帯電器
5のシールド5aの内側から照射した。このとき、全面
露光装置20からの帯電領域への光量の漏れを、細心の
設計により回避する構成とし、指向性の高い光源から感
光ドラム面に集光するとともに、反射光等のない構成に
するため、再帯電器5内を黒化して使用した。なお、画
像露光系に使用しているレーザー露光系の簡便なものを
使用するのが望ましい。
【0059】なお、前出の図6に示すように、全面露光
装置20の位置を再帯電器5のシールド5a内とするこ
とにより、全面露光量を少なくすることができる。
【0060】本実施例においても、実施例1と同様の作
用効果を得ることができた。
【0061】以上、上記実施例においては、感光体がア
モルファスシリコンドラムの場合について説明したが、
OPCドラムの場合にも本発明は適用される。また本
来、コロトロン帯電器を第2スコロトロン帯電器5とし
て用いることは、感光体上の現像部と非現像部とで帯電
量が大きく異なってしまうため不適当である。しかし本
発明を用いた場合においては、第2スコロトロン帯電器
5をコロトロン帯電器に置換えることも可能である。
【0062】さらに上記実施例において第1トナーが
赤、緑、青の場合を説明したが、それ以外の色(例えば
イエロー、マゼンタ、シアン)の場合にも本発明は適用
される。
【0063】また実施例においては、感光体1回転で2
色の色を現像する画像形成装置の場合について説明した
が、感光体1回転で多色を現像する画像形成装置、ある
いは複数回の感光体の回転によって複数の色を現像する
多色画像形成装置の場合にも本発明は適用される。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第2回目以降の帯電手段による像担持体の帯
電の前に、前記像担持体上に均一な全面露光を行なう全
面露光手段を有し、該全面露光手段により照射される像
担持体領域から、前記帯電手段により帯電される像担持
体領域までの距離を、前記像担持体の光導伝特性におけ
る光キャリアの移動時間に前記像担持体が移動する距離
以内とすることにより、各トナーの混色の少ない、また
飛び散りのない良好な画像の得られる多色画像形成装置
を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2色画像形成装置を示す概略構成
図である。
【図2】本発明に係る2色画像形成装置の再帯電前全面
露光装置と再帯電器との位置関係を示す図である。
【図3】露光量の大きさに関連して、再帯電前全面露光
装置と再帯電器との距離及び再帯電電流の関係を示すグ
ラフである。
【図4】ハロゲンランプ、及びハロゲンランプにシア
ン、イエロー、マゼンタのフィルタをかぶせた際の分光
分布を示すグラフである。
【図5】赤、青トナーの光の波長による透過率の違い、
及びシアン光の分光分布を示すグラフである。
【図6】本発明に係る2色画像形成装置の再帯電前全面
露光装置と再帯電器との距離L及び全面露光光量の関係
を示す図である。
【図7】本発明に係る実施例2の再帯電前全面露光装置
と再帯電器との位置関係を示す説明図である。
【図8】従来の2色画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。
【図9】図8の2色画像形成装置の画像形成プロセスの
一例を示す模式図である。
【図10】従来の2色画像形成装置の再帯電特性の一例
を示すグラフである。
【図11】従来の2色画像形成装置の再帯電特性の他の
例を示すグラフである。
【図12】従来の2色画像形成装置の再帯電特性の更に
他の例を示すグラフである。
【図13】従来の2色画像形成装置の画像形成プロセス
の他の一例を示す模式図である。
【図14】従来の2色画像形成装置の画像形成プロセス
の更に他の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 第1帯電器 3 第1露光 4 第1現像装置 5 再帯電器 6 第2露光 7 第2現像装置 20 再帯電前露光装置(全面露光手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 伸明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 溝口 佳人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導伝特性を持つ像担持体上に帯電、画
    像露光、現像を繰り返し行ない、前記像担持体上に多色
    のトナー像を形成し、転写材上に一括転写する多色画像
    形成装置において、 第2回目以降の帯電手段による前記像担持体の帯電の前
    に、前記像担持体上に均一な全面露光を行なう全面露光
    手段を有し、該全面露光手段により照射される像担持体
    領域から、前記帯電手段により帯電される像担持体領域
    までの距離を、前記像担持体の光導伝特性における光キ
    ャリアの移動時間に前記像担持体が移動する距離以内と
    することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体としてアモルファスシリコ
    ンドラムを用いることを特徴とする請求項1の多色画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記全面露光手段は、既に前記像担持体
    上に現像されたトナーを透過しにくい波長の光を露光す
    ることを特徴とする請求項1又は2の多色画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記全面露光手段はフィルターを備えた
    ハロゲンランプであることを特徴とする請求項3の多色
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記全面露光手段は前記帯電手段のシー
    ルド内に配置されることを特徴とする請求項1〜4のう
    ちいずれかひとつの多色画像形成装置。
JP33886896A 1996-12-04 1996-12-04 多色画像形成装置 Pending JPH10161398A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298883A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、像保持体および像保持体ユニット
JP2010519580A (ja) * 2007-02-22 2010-06-03 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電子写真印刷装置を用いて被印刷物上に隣接する印刷画像を形成するための方法および装置

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