JPH10160708A - 乾式磁粉探傷法 - Google Patents

乾式磁粉探傷法

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JPH10160708A
JPH10160708A JP8324066A JP32406696A JPH10160708A JP H10160708 A JPH10160708 A JP H10160708A JP 8324066 A JP8324066 A JP 8324066A JP 32406696 A JP32406696 A JP 32406696A JP H10160708 A JPH10160708 A JP H10160708A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic powder
dry
electromagnet
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JP8324066A
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English (en)
Inventor
Iwao Takeda
巌 竹田
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M & Ii Kk
Original Assignee
M & Ii Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査材表面に乾式磁粉を均一に分散させず
に磁粉模様を確実に形成する。 【解決手段】 磁石の両端部の各々を被検査材の表面に
対して一定距離離間して保持すると共に、磁石の各端部
と被検査材の表面との間に形成された間隙に乾式磁粉を
磁力線に沿って穂状に集束させて被検査材を励磁すると
同時に、被検査材を電磁石に対し相対的に移動させて、
被検査材の欠陥部に磁粉模様を形成させて磁粉探傷を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乾式磁粉探傷
法、特に被検査材表面に乾式磁粉を分散させずに磁粉模
様を確実に形成できる乾式磁粉探傷法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼材料及び磁性合金鋼等の強磁性体の
表面又はその近傍に存在する割れ及びピンホール等の不
連続部を欠陥部として検出する磁粉探傷法は、非破壊試
験の一つである。即ち、角ビレット、丸ビレット等の鋼
材の被検査材に磁粉探傷装置により磁化電流を通すと、
欠陥部の磁気抵抗が他の部分より大きくなり、欠陥部の
み磁束が空中に漏洩する。強磁性体の微粉末によりなる
磁粉を磁化した被検査材の表面に散布すると、欠陥部に
生じた磁気的ひずみによって磁粉が欠陥部に付着し、付
着した磁粉は線状、円形状及び分散の磁粉模様を形成し
て被検査材の欠陥部を表示する。被検査材表面の欠陥部
を検出する磁粉を適用する方法は、乾燥した磁粉を気体
に分散させて散布する乾式法と、磁粉を水等の適当な液
体に分散、懸濁させて散布する湿式法とに大別される。
磁粉によって表示された欠陥部は、グラインダ等の研削
機を用いて研削して除去される。磁粉を気体に分散させ
て散布する乾式磁粉探傷法に用いられる従来の磁粉探傷
装置は、図2に示すように、被検査材のビレットBを電
磁石1の磁極2間を通過させ矢印A方向に移送する。電
磁石1の上部に磁粉散布装置3が設けられ、ブロアなど
で発生させた緩い空気流と共に磁粉散布装置3の散布ノ
ズルから磁粉を噴出させて、磁極2間で磁化されたビレ
ットBの表面に乾式磁粉を散布し、欠陥部に磁粉が付着
して磁粉模様Fが形成される。欠陥部に鮮明な磁粉模様
を形成させるため、被検査材表面に適量の磁粉を適当な
強さの空気流で散布する必要がある。磁粉の散布量が少
な過ぎると希薄な磁粉模様が形成され、多過ぎると磁粉
模様と磁粉模様以外の磁粉とのコントラストがなくな
り、鮮明な磁粉模様を得ることができない。また、空気
流が弱過ぎると被検査材全面にわたって磁粉を一様に散
布することができず、強過ぎると形成された磁粉模様を
吹き消してしまう。従って、図2に示す従来の磁粉探傷
装置では、鮮明な磁粉模様を形成するように磁粉の散布
量及び空気流の強さを微細に調整することは困難であっ
た。例えば特公昭52−4890号公報に示されるよう
に、被検査材表面に乾式磁粉を薄層を形成するように散
布した後、被検査材を磁化した状態で、磁粉模様を残す
ようにして散布した磁粉を被検査材表面より吸い込み除
去する乾式磁粉探傷法は公知である。この乾式磁粉探傷
法に用いられる磁粉探傷装置は、図3に示すように、電
磁石1の手前に設けられた磁粉散布装置3により、空気
の噴流を利用して散布ノズル5から被検査材のビレット
B表面に1〜2mmの磁粉薄層Pを形成するように磁粉
を散布する。表面に磁粉薄層Pが形成されたビレットB
が電磁石1の磁極2間に移送されると、ビレットBは磁
化される。同時に電磁石1の上部に設けられた磁粉吸込
装置6の吸込ノズル7より図示しない吸引ブロアによっ
て磁粉が吸い込まれ、ビレットB表面から磁粉が除去さ
れる。ビレットBを磁化した状態で、磁粉模様Fを形成
する磁粉を吸い込まないように磁粉模様F以外の磁粉を
吸い込み除去するので、磁粉模様Fが鮮明に形成され
る。磁粉吸込装置6により吸い込まれた磁粉は連絡管8
を通って磁粉散布装置3に返却される。この乾式磁粉探
傷法では、被検査材表面に薄層を形成するように磁粉を
散布するので、磁粉の散布量及び空気流の強さを微細に
調整する必要はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2及
び図3に示す従来の乾式磁粉探傷法では、空気の噴流を
利用して被検査材表面に磁粉を散布するので、磁粉を被
検査材全面に均一に散布することは困難である。磁粉の
散布に斑があると、鮮明な磁粉模様を形成できずまた欠
陥部に磁粉模様が形成されないため、欠陥部を検出でき
ない。そこで、この発明は、被検査材表面に乾式磁粉を
分散させず磁粉模様を確実に形成できる乾式磁粉探傷法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明による乾式磁粉
探傷法は、例えば、電磁石である磁石の両端部の各々を
被検査材の表面に対して一定距離離間して保持すると共
に、磁石の各端部と被検査材の表面との間に形成された
間隙に乾式磁粉を磁力線に沿って穂状に集束させて被検
査材を励磁すると同時に、被検査材を電磁石に対し相対
的に移動させて、被検査材の欠陥部に磁粉模様を形成さ
せる。この発明の実施例では、被検査材を固定された電
磁石に対して移動する。乾式磁粉の穂の先端は被検査材
の表面に接触状態又は非接触状態に保持される。励磁さ
れた被検査材を電磁石に対し相対的に移動させると、磁
力線に沿って穂状に集束した乾式磁粉の一部は、磁力の
バランスにより磁極が形成された欠陥部に付着する。こ
の場合に、磁粉の穂を十分な大きさの直径に形成すれ
ば、被検査材全面に乾式磁粉を分散させずに、欠陥部に
確実に磁粉模様を形成できる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明による乾式磁粉探
傷法の実施の形態を説明する。この発明による乾式磁粉
探傷法では、図1に示すように、電磁石10の両端部1
0a、10bの各々と被検査材14の表面に対して一定
距離離間して保持する。このため、電磁石10の各端部
10a、10bと被検査材14の表面との間に間隙15
が形成される。コイル11a、12aを捲回した磁極1
1、12を有する電磁石10に電流iを通電し、磁極1
1、12に乾式磁粉13をそれぞれ穂状に集束させる
と、間隙15内乾式磁粉13を磁力線に沿って穂状に集
束させて被検査材14が励磁される。穂の先端を被検査
材14の表面に対し接触状態又は非接触状態で穂状に集
束させた乾式磁粉13を保持しながら、強磁性体の被検
査材14を図1の矢印で示す移送方向に磁極11、12
間を通過させる。
【0006】励磁された被検査材14を電磁石10に対
し相対的に移動させると、磁力線に沿って穂状に集束し
た乾式磁粉13の一部は磁力のバランスにより磁極が形
成された被検査材14の欠陥部に接近し付着する。この
場合に、磁粉の穂を十分な大きさの直径に形成すれば、
被検査材全面に乾式磁粉を分散させずに、欠陥部に確実
に磁粉模様を形成できる。また、乾式磁粉を空気中に分
散させないので、乾式磁粉が被検査材表面以外に飛散す
ることがなく、効率よく乾式磁粉を被検査材に付着させ
ることができる。
【0007】この発明による乾式磁粉探傷法に使用する
乾式磁粉を製造する際に、鉄又は酸化鉄の微粉末である
磁性粉末と、染料又は顔料の着色材と、熱可塑性樹脂又
は油脂の結着材とを混合し混練して、結着材を溶解して
着色材を磁性粉末に付着させ、乾燥させた後粉砕する。
被検査材の表面に形成した磁粉模様を被検査材表面に固
着する際に、結着材及び着色材を溶解させる不燃性の塩
素系又はフッ素系有機物質である有機溶媒と無機質の微
細粉末との溶媒混合物を磁粉模様の上に散布して、有機
溶媒中に着色材及び結着材を溶解させ、着色材を表面に
浮き出させる。次に、有機溶媒を乾燥させて、磁粉に着
色材を付着させる結着材により形成された被膜層で無機
質の微細粉末を欠陥部の磁粉上に固着させる。これによ
り、拡大された磁粉模様を被検査材表面に固定する。ま
た、熱可塑性樹脂又は油脂のバインダと白色、黄色、赤
色、青色、緑色又は黒色の顔料とを混合し熱溶融混練し
た後冷却して硬化し、粉砕して製造した着色塗料を熱溶
融して磁粉模様の上に吹き付けて冷却し、磁粉模様を拡
大して被覆する欠陥部指示模様を形成し、被検査材表面
に固定することもできる。また、HLB(親水性親油性
比)8.0以下の非イオン性界面活性剤を混合した乾式
磁粉で磁粉模様を形成した後、接触せずに磁粉模様を熱
して冷却し、非イオン性界面活性剤により磁粉模様が拡
大された欠陥部指示模様を被検査材の表面に固定しても
よい。
【0008】この発明の実施形態は前記の例に限定され
ず変更が可能である。例えば、電磁石10を固定して被
検査材14を相対的に移動する代わりに、被検査材14
を固定して電磁石10を相対的に移動させてもよい。電
磁石10の代わりに永久磁石を使用してもよい。
【0009】
【発明の効果】上記のように、電磁石により穂状に集束
した乾式磁粉を被検査材表面に分散させずに磁粉模様を
確実に形成し、欠陥部を確実に指示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による乾式磁粉探傷法の実施に使用
する磁粉探傷装置の斜視図
【図2】 従来の乾式磁粉探傷法に用いる磁粉探傷装置
の斜視図
【図3】 別の従来の乾式磁粉探傷法に用いる磁粉探傷
装置の斜視図
【符号の説明】
10・・電磁石、 11、12・・磁極、 13・・乾
式磁粉、 14・・被検査材、15・・間隙、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石の両端部の各々を被検査材の表面に
    対して一定距離離間して保持すると共に、磁石の各端部
    と被検査材の表面との間に形成された間隙に乾式磁粉を
    磁力線に沿って穂状に集束させて被検査材を励磁すると
    同時に、被検査材を電磁石に対し相対的に移動させて、
    被検査材の欠陥部に磁粉模様を形成させることを特徴と
    する乾式磁粉探傷法。
  2. 【請求項2】 被検査材を固定された電磁石に対して移
    動する請求項1に記載の乾式磁粉探傷法。
  3. 【請求項3】 磁石は電磁石である請求項1に記載の乾
    式磁粉探傷法。
  4. 【請求項4】 乾式磁粉の穂の先端は被検査材の表面に
    接触状態又は非接触状態に保持される請求項1に記載の
    乾式磁粉探傷法。
JP8324066A 1996-12-04 1996-12-04 乾式磁粉探傷法 Pending JPH10160708A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4694247A (en) * 1984-06-08 1987-09-15 Mecapec S.A. Method and apparatus including a cushion of pulverulent magnetic material for stray field magnetic testing of ferromagnetic parts

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4694247A (en) * 1984-06-08 1987-09-15 Mecapec S.A. Method and apparatus including a cushion of pulverulent magnetic material for stray field magnetic testing of ferromagnetic parts

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