JPH10160595A - コヒーレント反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温度計測方法と装置 - Google Patents

コヒーレント反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温度計測方法と装置

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Publication number
JPH10160595A
JPH10160595A JP31936496A JP31936496A JPH10160595A JP H10160595 A JPH10160595 A JP H10160595A JP 31936496 A JP31936496 A JP 31936496A JP 31936496 A JP31936496 A JP 31936496A JP H10160595 A JPH10160595 A JP H10160595A
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JP
Japan
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laser
laser light
wavelength
measured
temperature
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Application number
JP31936496A
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English (en)
Inventor
Masahide Tsujishita
正秀 辻下
Hikari Hirano
光 平野
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Hideki Okamoto
秀樹 岡本
Masakazu Yokoo
雅一 横尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコヒーレント反ストークスラマン分光
法を用いるレーザー温度計測方法では複数の回転線に対
応する信号を得るために波長を必要量域で掃引する方法
をとっており、一回の温度計測に長時間を有するという
問題があった。また広波長帯域を有するレーザー光源を
利用して瞬時に温度計測を行おうとすると、広帯域レー
ザーの強度が安定していないため、正確な温度計測が困
難であった。 【解決手段】 波長が異なり、これらの波長の差が特定
化学種の回転線の一つに対応するような波長となるよう
な一対のレーザー光をこの特定化学種に照射することに
より、この回転線に対応する信号を得て、更に、波長が
異なり、波長の差が特定化学種の回転線の別の一つに対
応するような波長となるようなレーザー光をこの特定化
学種に照射することにより、別の信号を得て、2つの信
号の強度より温度計測を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コヒーレント反ス
トークスラマン分光法を用いたレーザー温度計測方法
と、温度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光を利用した温度計測方法とし
てコヒーレント反ストークスラマン分光法(CARS
法)を用いたレーザー温度計測方法はあった。これは火
炎などの被計測体の温度測定を行うために、被計測体に
含まれる化学種の一つを選択し、この化学種に共鳴散乱
させられる波長のレーザー光を被計測体に照射し、化学
種が共鳴散乱した際に発せられる共鳴散乱光を受光する
ことにより特定化学種の温度を計測し、被計測体の温度
を計測するという方法の一つである。CARS法は波長
の異なる2つのレーザー光の波長の差が化学種の回転線
と対応する波長と等しくなった際に、この化学種より発
せられる共鳴散乱光を受光する方法である。CARS法
では被計測体の情報を含む信号が、特定の方向に放射さ
れるコヒーレント光として観測されるため、大きな背景
放射光が伴う燃焼場では他の方法と比較し良いシグナル
/ノイズ比を得ることができるという特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】温度計測を行うには特
定化学種の複数の回転線と対応する信号光のピークにお
ける強度を測定する必要があるため、これらの回転線に
対応する波長のレーザー光を被計測体に照射する必要が
ある。このため従来のCARS法を用いた温度計測方法
では波長の異なる2つのレーザー光のうち一方のレーザ
ー光波長を固定しておき、他方のレーザー光の波長を必
要波長帯域で掃引する方法をとっており、一回の温度計
測に、数分のオーダーの長時間を有するという問題があ
った。この問題の一つの解決策として、一方のレーザー
光を特定波長で固定し、もう一方のレーザー光として広
帯域の波長幅を有する広帯域レーザーパルス光を利用す
ることにより複数の回転線に対応するデータを一挙に得
ようとする方法があった。しかし、この広帯域レーザー
光を利用する方法にも、幾つかの問題がある。一つには
レーザー光のエネルギーが広帯域の波長に渡って分散さ
れるため、どうしても一波長におけるレーザー光強度が
弱くなり、結果として化学種よりの信号が弱く、データ
や計測温度の誤差が大きくなるという問題があった。ま
た、広帯域レーザー光の一波長における強度が一定でな
く、広帯域レーザー光の波長毎の強度を測定するとモー
ド構造を含んでおり、このモード構造はパルス毎に変動
する。従って、データの再現性がかなり悪く、これも計
測温度の誤差が大きくなる原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によるコヒーレント反ストークスラマン分光
法を用いたレーザー温度計測方法では、第1波長を有す
る狭帯域レーザー光である第1レーザー光と、第1レー
ザー光源より発せられ、前記第1波長との波長の差が、
特定化学種の回転線より選択された第1回転線と対応す
るような第2波長を有する第2レーザー光を少なくとも
前記特定化学種を含む被計測体が存在する計測領域の一
部において前記第1レーザー光と重複するよう照射し、
前記第1レーザー光と第2レーザー光の相互作用により
前記特定化学種より発生した前記第1回転線と対応する
第1信号光を受光し、第3波長を有する狭帯域レーザー
光である第3レーザー光と、前記第1レーザー光源とは
異なる第2レーザー光源より発せられ、前記第3波長と
の波長の差が前記特定化学種の回転線のうち前記第1回
転線とは異なる第2回転線と対応する第4波長を有する
狭帯域レーザー光である第4レーザー光を少なくとも前
記計測領域の一部において前記第3レーザー光と重複す
るよう照射し、前記第3レーザー光と第4レーザー光の
相互作用により発生した第2信号光を受光し、前記第1
信号光と第2信号光の強度値に基づき前記被計測体の温
度を計測することを特徴としている。
【0005】この様に、従来のコヒーレント反ストーク
スラマン分光法(CARS法)において第1レーザー光
源より発せられる第1レーザー光と、第2レーザー光の
みを利用し、第2レーザー光の波長を掃引する方法と比
較して、本発明では第1レーザー光源より発せられる第
1レーザー光と第2レーザー光を特定化学種を含む被計
測体が存在する計測領域に照射することにより第1信号
光を得て、更に別のレーザー光源よりの第3レーザー光
と第4レーザー光を利用し、第2信号光を得て、2つの
回転線に対応する2つの信号光の強度より温度を計測す
るため、レーザー光の波長を掃引する必要が無く、瞬時
にして被計測体の温度を計測することも可能である。
又、従来のコヒーレント反ストークスラマン分光法(C
ARS法)を用いた温度計測方法において広帯域のレー
ザー光を利用する方法と比較し、本発明のように狭帯域
レーザーを利用すると特定波長におけるレーザー光の強
度が強いため、特定化学種より比較的強い信号を得るこ
とができる。また、特定波長における強度も比較的安定
しており、データの再現性が良好で、計測温度の誤差が
比較的小さくなる。
【0006】又、本願の好適な実施形態において、少な
くとも前記第1と第2レーザー光の一方の強度を計測す
ることにより前記強度の変化に対応して前記被計測体の
計測された温度を補正することが望ましい。この様な補
正を行うことで、特定化学種を励起するレーザー光の強
度に変化があっても、これに対する補正を行うことで、
更に正確な温度計測を行うことができるのである。ま
た、本発明の好適な実施形態においては第1、第2、第
3、第4レーザー光を設定パルス幅を有するパルスレー
ザー光とし、前記第3と第4レーザー光を、前記第1と
第2レーザー光とは時間的にずらして前記被計測体に照
射することが望ましい。これは第1と第2レーザー光に
より励起された特定化学種が、できるだけ励起する以前
の状態に近くなった後に第3と第4レーザー光により励
起する方が、人為的に励起することに起因する計測温度
の誤差が小さくなるためである。
【0007】更に、上記課題を解決するため、本発明に
よるコヒーレント反ストークスラマン分光法を用いたレ
ーザー温度計測装置は第1波長を有する狭帯域レーザー
光である第1レーザー光を特定化学種を含む被計測体が
存在する計測領域に導く第1光学路手段と、前記第1波
長との波長の差が、特定化学種の回転線より選択された
第1回転線と対応するような第2波長を有する狭帯域レ
ーザー光である第2レーザー光を発する第1レーザー光
源と、少なくとも前記計測領域の一部において前記第1
レーザー光と重複するよう前記第2レーザー光を導く第
2光学路手段と、第3波長を有する狭帯域レーザー光で
ある第3レーザー光を前記計測領域に導く第3光学路手
段と、前記第3波長との波長の差が、特定化学種の回転
線より選択された前記第1回転線とは異なる第2回転線
と対応するような第4波長を有する狭帯域レーザー光で
ある第4レーザー光を発する、前記第1レーザー光源と
は異なる第2レーザー光源と、少なくとも前記計測領域
の一部において前記第3レーザー光と重複するよう前記
第4レーザー光を導く第4レーザー光学路手段と、前記
第1レーザー光と第2レーザー光の相互作用により発生
した第1信号光と前記第3レーザー光と第4レーザー光
の相互作用により発生した第2信号光を受光する検出手
段と、前記第1と第2信号光の強度値に基づき前記被計
測体の温度を計測する演算部とを備えることを特徴とす
るものである。
【0008】この装置により第1波長と第2波長の差に
対応する特定化学種の回転線に対応する第1信号光のピ
ークにおける強度に加えて、第3と第4レーザー光を利
用して別の回転線に対応するピークにおける強度より被
計測体の温度を計測することが可能となり、瞬時にして
弊計測体の温度を計測することが可能である。更に第1
レーザー光源と第2レーザー光源の別の光源より発せら
れる第1と第3レーザー光は狭帯域レーザーであるため
特定波長における強度も比較的安定しており、データの
再現性が良好で、計測温度の誤差が比較的小さくなる。
本発明によるコヒーレント反ストークスラマン分光法を
用いたレーザー温度計測装置の好適な実施形態におい
て、前記第1と第2レーザー光源がそれぞれ別個の色素
レーザー或いはOPOレーザーを備え、それぞれの色素
レーザー、或いはOPOレーザーは共通の励起用レーザ
ーにより励起されるよう構成することが好ましい。この
ように第1と第2レーザー光源が、色素レーザーあるい
はOPOレーザーであると例えば計測温度により好まし
い波長を選択することができる。また、第1と第2レー
ザー光源の励起用レーザーとして共通のレーザーを利用
することにより経済的に優れた装置を提供することが可
能である。更に本発明によるコヒーレント反ストークス
ラマン分光法を用いたレーザー温度計測装置の好適な実
施形態において、第2波長と第4波長を等しくし、前記
励起用レーザーを第2レーザー光と第4レーザー光のレ
ーザー光源として利用してもよい。この様に構成するこ
とにより、第2レーザー光と第4レーザー光を、一つの
光源より得ることができ、更に第1レーザー光源と第2
レーザー光源の励起用レーザーを有効に利用する事がで
きるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に図を参照して本発明によるコ
ヒーレント反ストークスラマン分光法(CARS法)を
用いたレーザー温度計測方法と装置について説明する。
本発明によるレーザー温度計方法は、例えばN2分子や
2分子を含む被計測体である火炎などの温度を計測す
る場合に利用される。特定化学種として使用される物質
としてN2分子やO2分子を利用することが好ましいが、
これらに限定されるものではない。本実施形態では化学
種の例としてN2分子を利用した場合について説明す
る。また、本明細書において狭帯域レザー光とはレーザ
ー光で波長帯域が0.01nm以下のレーザー光と定義
されるが、本実施形態においては狭帯域レーザーとして
波長帯域が0.005nm以下のレーザー光を利用する
ことが望ましい。波長帯域幅が大きいと、それだけエネ
ルギーが分散され、拡散される信号が弱くなる。波長帯
域幅が0.005nm以下であれば、化学種よりの信号
も十分に強く、良いデータを得ることができる。一方、
狭帯域レーザー光の波長帯域幅の下限としては、10n
sのオーダーのパルス幅を有するパルスレーザーを利用
している場合、不確定性原理により1×10-6nmのオ
ーダーの波長帯域幅が理論上の限界であるが、特に波長
帯域幅が小さい事による問題は無い。
【0010】第1レーザー光源2と第2レーザー光源3
は狭帯域レーザー光を発する事ができる色素レーザーで
ある。このレーザー光源として色素レーザーの代わりに
OPOレーザーを利用することも考えれる。これら色素
レーザー2と3の共通の励起用レーザーとしてパルス幅
が10nsのパルスレーザー光を発生するYAGレーザ
ー1が備えられている。このYAGレーザー1の代わり
に他のタイプのレーザー光源、例えば、高周波発生装置
を備えたチタン−サファイアレーザーを利用してもよ
い。YAGレーザー1より発せられる第1波長を有する
レーザー光の一部はハーフミラー4と5を通過して第1
レーザー光源2に到達する。またハーフミラー5により
図面上方向に反射されるレーザー光は全反射ミラー6に
より90度反射され、全反射ミラー9により更に反射さ
れ、ハーフミラー12によりN2分子を含む被計測体の
存在する計測領域Rへ導かれる。ハーフミラー5と全反
射ミラー6の距離はハーフミラー12と全反射ミラー9
の距離とほぼ等しく、約20cm程度である。図中13
はフォーカス用のレンズである。ハーフミラー7とビー
ムサンプラー8に関しては後に説明する。この様に、ハ
ーフミラー5に反射され、全反射ミラー6と9により反
射されるレーザー光を第1レーザ光L1と呼ぶ。すなわ
ち、第1レーザー光L1はYAGレーザー1よりのレー
ザー光の波長を変化させずにそのまま計測領域に導かれ
るレーザー光である。第1レーザー光L1を計測領域に
導くハーフミラー5と12と全反射ミラー6と9、更に
この第1レーザー光L1がたどる光学路を第1光学路手
段と呼ぶ。
【0011】第1レーザー光源2から発せられる第2波
長を有する第2レーザー光L2はハーフミラー10と1
2、更にレンズ13を通過し、第1レーザー光と重複し
た状態で計測領域Rに導かれる。本実施形態では第2レ
ーザー光L2の光学路自体を第2光学路手段と呼ぶ。こ
の様に本明細書においては光学路手段とはレーザー光源
と計測領域Rの間に存在し、レーザー光源より発せられ
るレーザー光が前記計測領域Rに案内される空間と、案
内するための装置があればこの装置を示す。第1波長と
第2波長は、これらの波長の差が特定された化学種であ
るN2分子に共鳴散乱をおこすことができる波長である
ように選択される。すなわち、第1波長と第2波長の差
がN2分子の回転線の一つである第1回転線に対応する
波長となるように選択されるのである。このように第1
レーザー光L1と第2レーザー光L2が角度的に重なっ
た状態で計測領域Rに到達させる装置はコリニアー型と
呼ばれている。第1レーザー光L1と第2レーザー光L
2は計測領域RにおいてN2分子をその相互作用により
励起する。この結果N2分子が共鳴散乱し、第1レーザ
ー光L1と第2レーザー光L2と重複した状態で、第1
信号光S1がフィルタ14を通過し検知器15に到達す
る。フィルタ14は第1レーザー光と第2レーザー光の
通過を規制し、第1信号光S1の波長のみを通過させる
ためのフィルタである。
【0012】この様にして、N2分子よりの、回転線の
一つである第1回転線と対応する第1信号光S1が検知
器15により受光され、その強度が測定されるのであ
る。第1レーザー光L1や第2レザー光L2の強度が変
化すると、検知器15で測定される第1信号光S1の強
度もそれに対応して変化してしまう。この変化に対して
計測温度を補正することができるようにハーフミラー7
とビームサンプラー8により第1レーザー光L1の強度
を測定し、後に説明されるとおり計測温度の演算の段階
でこの第1レーザー光L1の強度の変化に対応して計測
温度に補正を加えている。YAGレーザー1より発せら
れる第1波長を有するレーザー光の一部はハーフミラー
4と20に反射され第2レーザー光源3に到達する。ま
たハーフミラー20を通過するレーザー光は全反射ミラ
ー21により90度反射され、全反射ミラー22により
更に反射され、ハーフミラー23に反射された後、全反
射ミラー26により計測領域Rへ導かれる。図中29は
フォーカス用のレンズである。この様に、ハーフミラー
4に反射され、ハーフミラー20を通過し、全反射ミラ
ー21と22により反射されるレーザー光を第3レーザ
光L3と呼ぶ。すなわち、第3レーザー光L3は、第1
レーザー光L1と同様に、YAGレーザー1よりのレー
ザー光の波長を変化させずにそのまま計測領域に導かれ
るレーザー光である。従って、第3レーザー光L3の波
長である第3波長は本実施形態では第1波長と等しい。
第3レーザー光L3を計測領域Rに導くハーフミラー4
と全反射ミラー21、22、26、ハーフミラー23、
更にこの第3レーザー光L3がたどる光学路を第3光学
路手段と呼ぶ。
【0013】第2レーザー光源3から発せられる第4波
長を有する第4レーザー光L4はハーフミラー24と2
3を通過し、全反射ミラー26により反射され、更にレ
ンズ29を通過し、第3レーザー光L3と重複した状態
で計測領域Rに導かれる。本実施形態では第4レーザー
光L4の光学路自体を第4光学路手段と呼ぶ。第3波長
と第4波長は、これらの波長の差がN2分子の回転線の
一つであり前記第1回転線とは異なる第2回転線に対応
する波長となるように選択されている。本実施形態では
このうち第3波長は第1波長と同じである。このように
構成することによりYAGレーザー1が第1レーザー光
源2と第2レーザー光源3を励起するのみでなく、第1
レーザー光L1と第3レーザー光L3を発生させること
により経済的に無駄の無い構造を提供できるのである。
【0014】尚、前記第1、第2、第3、第4レーザー
光L1、L2、L3、L4はパルスレーザー光であり、
各々のパルス幅は約10nsである。前記第3レーザー
光L3と第4レーザー光L4を、前記第1レーザー光L
1と第2レーザー光L2とは少なくともこのパルス幅分
時間的にずらして前記被計測体に照射するために、第3
レーザー光L3と第4レーザー光L4の光学路を第1レ
ーザー光L1と第2レーザー光L2の光学路より約6m
長くしてある。これはハーフミラー4とハーフミラー2
0の距離を約3mにすることで行われる。これにより第
1レーザー光L1と第2レーザー光L2のパルスが計測
領域Rを通過した後に、 第3レーザー光L3と第4レ
ーザー光L4のパルスが計測領域Rを通過することにな
る。第3レーザー光L3と第4レーザー光L4は計測領
域RにおいてN2分子をその相互作用により励起する。
この結果N2分子が共鳴散乱を生じ、第3レーザー光L
3と第4レーザー光L4と重複した状態で、第2信号光
S2がフィルタ27を通過し検知器28に到達する。フ
ィルタ27は第3レーザー光L3と第4レーザー光L4
の通過を規制し、第2信号光S2の波長のみを通過させ
るためのフィルタである。
【0015】この様にして、N2分子よりの、回転線の
一つであり第1回転線とは異なる第2回転線に対応する
第2信号光S2が検知器28により受光され、その強度
が測定されるのである。第1と第2レーザー光L1,L
2と同様にハーフミラー30とビームサンプラー31に
より第3レーザー光L3の強度を測定し、ハーフミラー
24とビームサンプラー25により第4レーザー光L4
の強度を測定している。計測温度の演算の段階で、第3
と第4レーザー光L3とL4の強度の変化に対応して計
測温度に補正を加えている。次に、特定化学種N2より
の第1信号光S1と第2信号光S2の計測データに基づ
き温度を算出する方法を説明する。図2は、N2分子の
Q枝の回転線をCARS法を用いた従来の方法、すなわ
ち、2つのレーザー光の一方を一波長に固定し、もう一
方の波長を掃引するする方法により得られたデータを示
す図である。縦軸が信号強度を示し、横軸が掃引する側
のレーザー光を示している。ここでは一方のYAGレー
ザーよりの波長は532nmであり、もう一方の色素レ
ーザーよりの波長は605.6から607.4nmまで
掃引されている。
【0016】この図2では幾つかの回転線に対応するJ
の値が記されているが、本発明を実施するにあたり、第
1レーザー光L1と第3レーザー光L3の波長をYAG
レーザー1の波長532nmとし、これに対し、例えば
J=6に対応する回転線を第1回転線として選択するな
らば、第1レーザー光源2より発せられる第1レーザー
光L1の第1波長を607.273nmにするとよいこ
とがグラフの横軸より明らかである。第2回転線とし
て、例えばJ=10に対応する回転線を選択すると第4
波長は607.232nmでなければならないことが分
かる。以下の計算では、第1回転線に対応する回転量子
数をJ1とし、第2回転線と対応する回転量子数をJ2
している。第1信号光S1の強度IS1はN2分子のJ1
転順位の分子密度N1の2乗に比例する。すなわち、
【0017】
【数1】IS1=CI1 221 2 …………… 式(1) という関係が成り立つ。ここでCはIS1とI1 221 2
の比例定数でありここでは未知数として扱われる。
1、I2はそれぞれ第1、第2レーザー光L1、L2の
強度であり、ビームサンプラー8と11により計測され
るI1とI2の値を代入する。第2信号光S2の強度I
S2は式(1)と同様の式で与えられ、J2回転順位の分
子密度N2の2乗に比例する。すなわち、
【0018】
【数2】IS2=CI3 242 2 …………… 式(2) という関係が成り立つ。ここでI3、I4はそれぞれ第
3、第4レーザー光L3、L4の強度であり、ビームサ
ンプラー31により計測されるI3と、ビームサンプラ
ー25により計測されるI4の値を代入する。一方、一
般的なJの値と対応する分子密度Nは
【0019】
【数3】 N=F(2J+1)exp(−BJ(J+1)/kT)……… 式(3) により絶対温度Tと関係している。ここで、kはボルツ
マン定数、Bは分子回転常数、Fは未知数として扱われ
る定数である。式(2)のJの値としてJ1とJ2を代入
すると、それぞれに対応する分子密度N1とN2が得られ
る。これらを、式(1)と(2)にそれぞれ代入する
と、未知定数CとF2の積と絶対温度Tの2つを未知数
とする2つの式を得ることができる。これらの式をTに
ついて解くことにより、Tを算出することができる。こ
の2つの回転線ピークを選択する際に、これらの回転線
ピークに対応する波長の差が大きいほど誤差を少なくす
る、このため高温であるほど、対応する波長の差が大き
いピークを選択することが望ましい。例えば、Tが50
0K付近の温度を測定する際にはJ=6とJ=16に対
応する2つのピークを選択し、Tが1000K付近の温
度を測定する際にはJ=6とJ=24に対応する2つの
ピークを選択し、Tが2000K付近の温度を測定する
際にはJ=10とJ=36に対応する2つのピークを選
択するなどすることが望ましい。上記の演算は第1検出
器15と第2検出器28と、ビームサンプラー8と11
と25と連結され信号を受ける演算部(図示されず)に
より行われる。
【0020】上記のとおり、本発明によるコヒーレント
反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温度測定方
法では、従来の方法とは異なり、前記回転線のうち2つ
に対応する前記信号光の強度ピークを瞬時に計測するこ
とが可能となり、前記被計測体の温度を計測することが
可能となるのである。
【0021】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では第1レーザー光L1を第2レー
ザー光L2と同軸方向から計測領域Rに進入させるコリ
ニアー型の装置を利用したが、第1レーザー光L1と第
2レーザー光L2は同軸方向から進入させる必要は無
く、これらを異なる方向から計測領域Rに進入させても
よい。第3レーザー光L3と第4レーザー光L4も同様
に、異なる方向から進入させても良い。 (2)上記実施形態では第1レーザー光源2と第2レー
ザー光源3の励起用レーザーとして共通のレーザー光源
1を利用したが、第1と第2レーザー光源に個別の励起
用レーザーを備えても良い。この場合、2つの励起用レ
ーザーをトリガージェネレーターと呼ばれる装置を使
い、発生されるレーザーパルスの同期化を行う。
【0022】(3)上記実施形態では、ビームサンプラ
8、11、25、31を利用し、第1〜第4レーザー光
の強度を測定し、式(1)と式(2)に代入する事によ
り、各々のレーザー光の強度の変化を考慮して温度計測
を行っていたが、例えば、ビームサンプラ31を利用し
て第3レーザー光の強度を計測する代わりに、ビームサ
ンプラ31を使わずに、ビームサンプラ8による第1レ
ーザー光L1の強度の計測結果に基づいて第3レーザー
光L3の強度を推測し、式(2)に代入するようにする
ことができる。この方法では第1レーザー光L1の強度
の変化に対応してどの様に第3レーザー光L3の強度が
変化するかを予め計測し、対応表を演算部に記憶させて
おくことにより実現することができる。また、これは第
3レーザー光L3に限定されず、例えば第1レーザー光
L1の強度に基づき第2や第4レーザー光L2,L4の
強度を推測するようにしても良い。 (4)図3では本発明によるコヒーレント反ストークス
ラマン分光法を用いたレーザー温度測定方法を実施する
装置の別実施形態を示している。この別実施形態の考え
方は上記の実施形態の第1レーザー光と第3レーザー光
を一つにまとめて光学路を簡略化しようとするものであ
る。第1レーザー光源102と第2レーザー光源103
として上記実施形態と同様に色素レーザーを利用してい
る。レーザー光源101はYAGレーザーであり、上記
実施形態と同様に、第1と第1レーザー光源102と1
03の励起用レーザーとして利用され、更に、第1レー
ザー光B1の光源としても利用される。レーザー光の光
学路は図3より明確なので詳しくは説明しないが、この
図で104、105、107、110、113はハーフ
ミラーであり、106、109、111、112は全反
射ミラーである。108は第1レーザー光B1の強度を
計測するビームサンプラーである。
【0023】第1レーザー光源102よりの第2レーザ
ー光B2の波長と第1レーザー光B1の差は特定化学種
の一例であるN2の回転線の一つである第1回転線に対
応する波長となるよう設定されている。第2レーザー光
源103より発せられるレーザー光は第4レーザー光B
4と呼ぶ。これはこのレーザー光B4が上記実施形態で
は第4レーザー光L4と対応しているためである。この
第4レーザー光B4の波長は第1レーザー光B1との波
長の差がN2の回転線で前記第1回転線とは異なる第2
回転線に対応する波長であるように設定されている。こ
の様に、この別実施形態では第1レーザー光B1が上記
実施形態での第1レーザー光L1と第3レーザー光L3
の両方の役割を持っている。
【0024】尚、図示されていないが、第2レーザーB
3と第4レーザー光B4の強度を測定するビームサンプ
ラを第1レーザー光源102と第2レーザー光源103
の光学路に備えることが好ましい。第1、第2、第4レ
ーザー光B1、B2、B4はそれぞれハーフミラー11
0から共通の光学路をたどり、レンズ114、計測領域
Rを通過し検出器115に到達する。この別実施形態に
おける検出器115には前記第1回転線と第2回転線と
それぞれ対応する第1信号S1と第2信号S2に加え、
第1、第2、第4レーザー光B1、B1、B4が到達す
る。温度計測に必要な第1信号S1と第2信号S2の強
度を測定するために、この検出器115は分光器とCC
Dを備えているスペクトルアナライザーであり、波長毎
の強度を測定を行えるようになっている。この検出器1
15より得られた第1信号S1と第2信号S2は上記実
施形態で説明された方法により処理され、温度が算出さ
れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコヒーレント反ストークスラマン
分光法を用いたレーザー温度測定方法を実施する装置の
説明図
【図2】従来のコヒーレント反ストークスラマン分光法
を用いたレーザー温度測定方法により得られた回転線を
示す図
【図3】本発明によるコヒーレント反ストークスラマン
分光法を用いたレーザー温度測定方法を実施する装置の
別実施形態の説明図
【符号の説明】
R 計測領域 1 YAGレーザー 2 第2レーザー光源 3 第3レーザー光源 4 ハーフミラー 6 全反射ミラー 8 ビームサンプラー 13 レンズ 14 フィルター 15 第1検出器 27 フィルター 28 第2検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 秀樹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 横尾 雅一 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式会 社関西新技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1波長を有する狭帯域レーザー光で
    ある第1レーザー光と、第1レーザー光源より発せら
    れ、前記第1波長との波長の差が、特定化学種の回転線
    より選択された第1回転線と対応するような第2波長を
    有する狭帯域レーザー光である第2レーザー光を少なく
    とも前記特定化学種を含む被計測体が存在する計測領域
    の一部において前記第1レーザー光と重複するよう照射
    し、前記第1レーザー光と第2レーザー光の相互作用に
    より前記特定化学種より発生した前記第1回転線と対応
    する第1信号光を受光し、 第3波長を有する狭帯域レーザー光である第3レーザー
    光と、前記第1レーザー光源とは異なる第2レーザー光
    源より発せられ、前記第3波長との波長の差が前記特定
    化学種の回転線のうち前記第1回転線とは異なる第2回
    転線と対応する第4波長を有する狭帯域レーザー光であ
    る第4レーザー光を少なくとも前記計測領域の一部にお
    いて前記第3レーザー光と重複するよう照射し、前記第
    3レーザー光と第4レーザー光の相互作用により発生し
    た第2信号光を受光し、前記第1信号光と第2信号光の
    強度値に基づき前記被計測体の温度を計測するコヒーレ
    ント反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温度計
    測方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記第1と第2レーザー光の
    一方の強度を計測することにより前記強度の変化に対応
    して前記被計測体の計測された温度を補正する請求項1
    によるコヒーレント反ストークスラマン分光法を用いた
    レーザー温度計測方法。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2、第3、第4レーザー光
    を設定パルス幅を有するパルスレーザー光とし、前記第
    3と第4レーザー光を、前記第1と第2レーザー光とは
    少なくとも前記設定パルス幅分時間的にずらして前記被
    計測体に照射する請求項1によるコヒーレント反ストー
    クスラマン分光法を用いたレーザー温度計測方法。
  4. 【請求項4】 第1波長を有する狭帯域レーザー光であ
    る第1レーザー光を特定化学種を含む被計測体が存在す
    る計測領域に導く第1光学路手段と、 前記第1波長との波長の差が、特定化学種の回転線より
    選択された第1回転線と対応するような第2波長を有す
    る狭帯域レーザー光である第2レーザー光を発する第1
    レーザー光源と、 少なくとも前記計測領域の一部において前記第1レーザ
    ー光と重複するよう前記第2レーザー光を導く第2光学
    路手段と、 第3波長を有する狭帯域レーザー光である第3レーザー
    光を前記計測領域に導く第3光学路手段と、 前記第3波長との波長の差が、特定化学種の回転線より
    選択された前記第1回転線とは異なる第2回転線と対応
    するような第4波長を有する狭帯域レーザー光である第
    4レーザー光を発する、前記第1レーザー光源とは異な
    る第2レーザー光源と、 少なくとも前記計測領域の一部において前記第3レーザ
    ー光と重複するよう前記第4レーザー光を導く第4レー
    ザー光学路手段と、 前記第1レーザー光と第2レーザー光の相互作用により
    発生した第1信号光と前記第3レーザー光と第4レーザ
    ー光の相互作用により発生した第2信号光を受光する検
    出手段と、 前記第1と第2信号光の強度値に基づき前記被計測体の
    温度を計測する演算部とを備えることを特徴とするコヒ
    ーレント反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温
    度計測装置。
  5. 【請求項5】 前記第1と第2レーザー光源はそれぞれ
    別個の色素レーザーを備え、それぞれの色素レーザーは
    共通の励起用レーザーにより励起される請求項4による
    コヒーレント反ストークスラマン分光法を用いたレーザ
    ー温度計測装置。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2レーザー光源はそれぞれ
    別個のOPOレーザーを備え、それぞれのOPOレーザ
    ーは共通の励起用レーザーにより励起される請求項4に
    よるコヒーレント反ストークスラマン分光法を用いたレ
    ーザー温度計測装置。
  7. 【請求項7】 前記第2波長と前記第4波長は等しく、
    前記励起用レーザーは前記第2レーザー光と前記第4レ
    ーザー光を発生させる請求項5または6によるコヒーレ
    ント反ストークスラマン分光法を用いたレーザー温度計
    測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008244339A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光パルスレーザー装置
JP2009222531A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Univ Of Tokyo 非線形分光計測システム用の光源装置、非線形分光計測システム及び方法
JP4860705B2 (ja) * 2005-10-26 2012-01-25 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ 周波数変調コヒーレントアンチストークスラマン散乱分析による高感度振動イメージングのためのシステムおよび方法

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