JPH10159701A - バルブ水車発電装置 - Google Patents
バルブ水車発電装置Info
- Publication number
- JPH10159701A JPH10159701A JP8314400A JP31440096A JPH10159701A JP H10159701 A JPH10159701 A JP H10159701A JP 8314400 A JP8314400 A JP 8314400A JP 31440096 A JP31440096 A JP 31440096A JP H10159701 A JPH10159701 A JP H10159701A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- valve
- turbine
- generator
- power generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Hydraulic Turbines (AREA)
Abstract
水車発電装置を提供する。 【解決手段】バルブ水車発電装置1は、従来例に対し、
排水用設備2を用いると共に排油用配管7の配設経路が
変更されている。排水用設備2は、排水用配管21、水
車側に取り付けられた容器939と排水用配管21を結
ぶ排水用配管22、排水用配管21から吐出された排水
89が自然に流入される位置に設置された排水受29、
排水89の流入側が排水受29の底部に接続された排水
用配管85で構成される。排水用配管21は、バルブノ
ーズ933に取り付けられた容器939とバルブ水車発
電装置1の底部に備えられた支持部937の壁部に設け
れた貫通孔の間に,排水89が重力を利用して通流でき
るようほぼ水平に配設される。また、圧油導入部94か
ら支持部937の内部に至る間の排油用配管7の配設経
路は、排水用配管21の内部に配設されている。
Description
用に適用されているバルブ水車発電装置に係わり、排
水,排油を排出させる配管を改良したその構成に関す
る。
用の水力発電所に適用されている水力発電用の装置であ
り、発電機は水密容器内に収納されて水車と一体化さ
れ、水中に設置されて使用されるので、水密容器が必ず
必要となる装置である。このようなバルブ水車発電装置
の従来例を図6,図7を用いて説明する。ここで、図6
は、従来例のバルブ水車発電装置を周辺装置などと共に
示すその側面図であり、図7は、図6に示したバルブ水
車発電装置の主要部を周辺装置などと共に示すその断面
図である。
ン水車である水車91と、水車軸911を介して水車9
1によって駆動される発電機92と、発電機92などを
水密に収納するための水密容器93と、水車圧油を導入
するための装置である圧油導入部94と、排油用配管7
と、排水用設備8を備えたバルブ水車発電装置である。
このバルブ水車発電装置9は、水車軸911の中心軸線
がほぼ水平となる姿勢とされて、導水路61内に設置さ
れて使用される装置であるので、その周囲には、水車9
1に回転エネルギーを与える水流(例えば、河川の流れ
である)6が通流されている。発電機92は、水車軸9
11に接続されて回転を行う回転子921と、回転子9
21を囲んで配置された固定子922とを備えている。
部で支持する固定子枠931と、固定子枠931の水車
91側に隣接されて固定子枠931と水密に締結される
内側ケーシング932と、固定子枠931の反水車側に
隣接されて固定子枠931と水密に締結されたバルブノ
ーズ933とを備えている。固定子枠931は、円筒状
をなす枠本体934と、枠本体934の内周側に間隔を
隔てて固着された環状形の平板である支持部935,9
35とを備えており、固定子922の外周部は両支持部
935の内周面に装着されている。
たケーシング部936と、ケーシング部936の外周面
から放射状に突き出されて配置されて,バルブ水車発電
装置9を導水路61に支持する役目を主として担う複数
の支持部937と、強度メンバーである平板状部938
とを備えて構成されている。ケーシング部936は、図
中に示されているように、円筒状に形成された部分と、
円錐状に形成された部分とを有して構成されている。
ケーシング部936の外周面と同等の外径を持つ円形の
外形を有し、その中央部に水車軸911などが貫通され
る貫通孔が形成されており、ケーシング部936の円筒
状部分のそれぞれの端部に溶接されている。支持部93
7は、筒状(その断面形状は、例えば矩形状などの適宜
の形状を採り得る)の断面形状を有しており、ケーシン
グ部936の円筒状部分の外周面に接すると共に、平板
状部938と連続されるように配置されて、ケーシング
部936と平板状部938とに溶接されている。
39が、この事例の場合には、固定子枠931の水車9
1側の底部と,バルブノーズ933の底部のそれぞれ
に、水密に取り付けられている。圧油導入部94は、水
車91が持つブレードの角度を調整するための駆動源で
あり,バルブ水車発電装置9の外部に設置された図示し
ない圧油源から供給される圧油を、水車軸911に形成
されている図示しない圧油路を介して、水車91に導入
するための装置である。この圧油導入部94は、バルブ
ノーズ933に取り付けられた支持台に固定されてい
る。
温度と,水流6の温度との差によって装置内に露結水が
生じるが、バルブ水車発電装置9の電気絶縁を良好に維
持するためには、この露結水はバルブ水車発電装置9の
外部に排出される必要がある。このため、バルブ水車発
電装置9では、水密容器93の底部に前記の容器939
を備えて、露結水を自然落下させることで容器939に
集め、排水89として容器939にいったん貯留させる
と共に、この排水89をバルブ水車発電装置9の外部に
排出するために排水用設備8が備えられている。
出用の検出器(例えば、周知の電極式の水位検出器であ
る)81、排水89の排出に用いられる排水ポンプ8
2、排水ポンプ82を支持する支持台83、各容器93
9に貯留された排水89を排水ポンプ82に移送するの
に用いられる排水用配管84、および排水ポンプ82の
吐出側に配置された排水用配管85を主要機器として構
成されている。検出器81は、バルブノーズ933に設
けられた図示しない取付用の座に取り付けられている。
支持台83は、バルブ水車発電装置9の底部に備えられ
た支持部937の壁部の内側面に取り付けれている。
部938に設けれた図示しない貫通孔を経て支持部93
7の内部937aに入り、排水ポンプ82に接続されて
いる。なお、排水用配管84の内、バルブノーズ933
に備えられた容器939と排水ポンプ82との間を接続
する排水用配管84については、固定子枠931の両支
持部935,935に形成された図示しない貫通孔内を
通されて配設されている。排水用配管85は、前記の支
持部937の内部937aを通って、図示しない排水ピ
ットなどの排水用施設にまで配設されている。
容器939に貯留される排水89の量が予め定められた
規定量に達すると、排水貯留量検出用の検出器81がこ
れを検出して信号を発信する。この信号が発信されると
排水ポンプ8が運転されることで、排水89は、容器9
39→排水用配管84→排水ポンプ8→排水用配管85
の経路で通流し、排水用施設に排出されることになる。
水車である水車91が持つブレードの角度調整に用いら
れた油は、圧油導入部94に戻される構造になってお
り、このため、圧油導入部94に戻された油は、バルブ
水車発電装置9の外部に設置された図示しない排油槽な
どの排油用施設に、排油79として排出をする必要があ
る。バルブ水車発電装置9では、このために、圧油導入
部94と排油用施設との間を接続する排油用配管7が備
えられている。
蛇腹管が用いられており、この排油用配管7は、圧油導
入部94から固定子枠931の両支持部935,935
に形成された図示しない貫通孔内を通り、排水用配管8
4用の前記の貫通孔が形成されている平板状部938に
設けれた図示しない貫通孔を経て、支持部937の内部
937aに入り込ませて配設されている。さらにこの排
油用配管7は、排水用配管85と共に支持部937の内
部937aを通り、排油用施設にまで配設されている。
このことによって、圧油導入部94に戻される前記の油
は、常に、排油用配管7から排油79として排油用施設
に排出されることになる。
用の容器939の内、発電機92の水車91に対して反
対側に取り付けられる容器939の取り付け位置として
は、前述したバルブノーズ933にだけ取り付けられる
事例の他に、固定子枠931の反水車側にだけ取り付け
られる事例や、固定子枠931の反水車側とバルブノー
ズ933との両方に取り付けられる事例も知られてい
る。
るバルブ水車発電装置、例えば、バルブ水車発電装置9
においては、排水用設備(例えば、排水用設備8であ
る)や排油用配管(例えば、排油用配管7である)が備
えられているので、排水(例えば、排水89である)や
排油(例えば、排油79である)にかかわる問題が無し
に長期間の運転が可能である。しかしながら、従来技術
によるバルブ水車発電装置には、次記する問題があり、
その解決が望まれている。すなわち、 排水用配管の内、発電機(例えば、発電機92であ
る)の水車(例えば、水車91である)に対して反対と
なる側に取り付けられる排水用の容器と,排水ポンプと
の間を接続する排水用配管(例えば、排水用配管84の
ことである)は、固定子枠(例えば、固定子枠931で
ある)の枠本体(例えば、枠本体934である)と固定
子(例えば、固定子922である)の間に配設されてい
る。したがって、発電機の組み立てに当たっては、固定
子枠には、この部分に配設される排水用配管を予め取り
付けておき、この状態とされた固定子枠に固定子用の鉄
心の装着などを行うことが必要である。このために、そ
の組み立て工程が複雑になることと、組み立て作業に際
しては、排水用配管を傷めないように注意を用いる必要
があることで、その作業所要時間が長くなり、製造原価
が高価になる要因となっている。また、 排水をバルブ水車発電装置から排出させる排水用設備
においては、排水用配管(例えば、排水用配管84,8
5である)の外に、排水の貯留量検出用の検出器(例え
ば、検出器81である)や排水ポンプ(例えば、排水ポ
ンプ82である)などが必要であるので、構造が複雑で
あるためにその製造原価が高価になると共に、故障の原
因にもなりえるものである。仮に、故障のために排水ポ
ンプの運転が停止されると、排水用の容器(例えば、容
器939である)から排水が溢れ出ることになるので、
発電機の電気絶縁性能の低下という大きな事故を招く懸
念を持つのである。さらにまた、 排油用配管についても、前記の項による排水用配管
の場合と同様の問題がある。
みなされたものであり、その目的は、排水,排油を排出
させる配管を改良したバルブ水車発電装置を提供するこ
とにある。
は、 1)水車によって駆動される発電機と,発電機や水車用
の付属装置とを水密容器内に収納して水車と一体化して
なるバルブ水車発電装置であって、水密容器は、発電機
の固定子を支持する固定子枠と、固定子枠の水車側に隣
接されて固定子枠と締結されると共に,バルブ水車発電
装置を支持する筒状の支持部を有する内側ケーシング
と、固定子枠の反水車側に隣接されて固定子枠と締結さ
れたバルブノーズとを備え、水密容器の発電機を挟んだ
それぞれの底部には排水用の容器が備えられてなり、付
属装置としては、水車が持つブレードの角度を調整する
ための駆動源である圧油を水車に導入するための圧油導
入部が少なくとも設置されてなるバルブ水車発電装置に
おいて、前記の排水用の容器には、水密容器の外面側に
配設されると共に,排水を水密容器の外周部および前記
の支持部の内部を経てバルブ水車発電装置の外部に排出
させる排水用配管が接続されてなる構成とすること、ま
たは、 2)前記1項に記載の手段において、排水用配管の水密
容器の外周部に沿って配設される部分は、排水が重力に
よって通流できるように、ほぼ水平または緩い勾配とさ
れて配設されてなる構成とすること、または、 3)前記1項または2項に記載の手段において、排水用
配管および圧油導入部からの排油の排出を行う排油用配
管の内の,少なくとも排水用配管は、水密容器の変形の
影響を除去するための可動性管体が設けられてなる構成
とすること、さらにまたは、 4)前記1項から3項までのいずれかに記載の手段にお
いて、排水用配管は、その内部に,圧油導入部で生じた
排油をバルブ水車発電装置の外部に排出させる排油用配
管を配設させてなる構成とすることにより達成される。
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図6,図7に示した従来例のバルブ水車発電装置
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
また、この項の以後の説明に用いる図中には、図6,図
7で付した符号については、極力代表的な符号のみを記
すようにしている。
るバルブ水車発電装置の主要部を周辺装置などと共に示
すその断面図であり、図2は、図1におけるA−A断面
図である。図1,図2において、1は、図6,図7に示
した従来例によるバルブ水車発電装置9に対して、排水
用設備8に替えて排水用設備2を用いると共に、排油用
配管7の配設経路を変更してなるバルブ水車発電装置で
ある。排水用設備2は、排水受29と、各容器939の
相互間および容器939と排水受29との間を接続する
金属製の排水用配管21,22と、排水用配管85を主
要機器として構成されている。
バルブノーズ933に取り付けられている容器939の
底部を構成している壁体の外面側に,一方の端部が接続
されおり、排水89が排水用配管21内を重力だけを利
用して通流できるように,例えば,水平ないしは緩い傾
斜を持たせた状態とされて、水密容器93の外周部に沿
って配設されている。この排水用配管21の他方の端部
は、バルブ水車発電装置1の底部に備えられた支持部9
37の壁部に設けれた図示しない貫通孔に接続されてい
る。また、排水用配管22は、固定子枠931の水車9
1側に取り付けられている容器939の底部を構成して
いる壁体の外面側と、排水用配管21とを結んで配設さ
れている。見方を変えると、排水用配管21,22は、
水流6中に配設されているとも言えることになる。
途中を大気圧に開放するために、必要に応じて設置され
るものであり、排水用配管21の他方の端部から重力に
よって吐出される排水89が、自然に流入される位置に
設置されている。この事例の場合には、排水受29は、
前記の支持部937の壁部の内側面に取り付けれてい
る。排水用設備2における排水用配管85は、その排水
89の流入側の端部が、排水受29の底部に接続されて
いる。なお、排水受29を設ける必要が無い場合には、
排水用配管85の排水89の流入側の端部は、排水用配
管21の他方の端部が接続された前記の貫通孔,また
は,排水用配管21の他方の端部と、直接に接続される
ことになる。
用配管7の配設経路は、圧油導入部94から前記の支持
部937の内部937aに至る間の経路のみが、従来例
のバルブ水車発電装置9の場合と異なっている。すなわ
ち、バルブ水車発電装置1の場合における、排油用配管
7のこの間の経路は、図2中に示したように、排水用配
管21の内部に配設されている。換言すると、この間の
排油用配管7は、排水用配管21によって外力などから
保護されていることになる。
一例によるバルブ水車発電装置1では前述の構成とした
ので、排水用配管21,22および排油用配管7は、支
持部937の内部937aに至るまでの間の経路が水密
容器93の外面側に配設されているので、例えば、バル
ブ水車発電装置1が現地に据え付けられる際などに設置
することも可能である。このような配設経路とすること
によって、発電機92の組み立て工程の際に排水用配管
21や排油用配管7が介在されないので、従来例のバル
ブ水車発電装置9の場合よりも発電機92の組み立て工
程などが単純化されると共に、その作業所要時間を短縮
することができることになる。
は自然落下によって容器939に集められるが、この露
結水は、容器939に貯留されることがなく、排水用配
管21,22→(排水受29→)排水用配管85の経路
で排水89として通流し、排水用施設に排出されること
になる。そうして、容器939から排水用施設に至るま
での間の全てを重力を利用した自然落下によって通流さ
れることもあり、従来例における排水用設備8が備えて
いた排水ポンプ82や検出器81の設置が不要となる。
ると、排水用設備2は、その構造が簡単化されると共
に、排水ポンプの故障も発生することがないので,発電
機の電気絶縁性能の低下などを招く恐れが全く解消され
るのである。さらに、排水89および排油79に関す
る,水密容器93の外周部における配管作業が、排水用
配管21だけに実質上集約されているので、配管作業用
スペースの確保が容易であり、したがって、配管作業の
作業性が向上されることになる。
7の内部937aに至るまでの間の経路の排油用配管7
を、水密容器93の外周部に配設するのに当たっては、
排油用配管7は、排水用配管21の内部に配設すること
なく、単独で配設することも勿論可能である。このよう
な構成においても、発電機92の組み立て工程に排油用
配管7が介在されないことによる、前記の作用・効果を
得ることができる。
用配管7が水流6に露出されることになるので、排油用
配管7が損傷したときには排油79の漏出による河川な
どの汚染の問題が発生する。これに対処するためには、
排油用配管7を保護体(例えば、保護用の管体である)
内に収納することが必要であるが、別個に保護体ガ必要
になることで、これ等のことを考慮すると、バルブ水車
発電装置1に示した構成の方がより好ましいことになる
のである。
明では、排水用設備(例えば、排水用設備2である)が
備える排水用配管(例えば、排水用配管21である)
は、複数の容器(例えば、容器939である)から排出
される排水(例えば、排水89である)を全て集めて、
排水受(例えば、排水受29である)などまで通流させ
るとしてきたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、個々の容器毎に別個に排水用配管を備えてもよいも
のである。
での説明では、排水用設備が備える排水用配管(例え
ば、排水用配管21,22である)は、可撓性などを持
たないとしてきたが、これに限定されるものではなく、
例えば、その少なくとも一部に、可動部や可撓部を介在
させてもよいものである。図1を用いてさらに説明する
と、可動部や可撓部は、排水用配管21の図中において
水平状に配設された部分だけに介在させることもできる
し、排水用配管21,22の図中において垂直状に配設
された部分だけに介在させることもできるし、さらに
は、前記の水平状に配設された部分と垂直状に配設され
た部分の両方に介在させることもできる。
バルブ水車発電装置1である)では、備えている発電機
(例えば、発電機92である)が運転を行うと損失を必
ず発生する装置であるために、発電機が運転状態にある
場合と、運転休止状態にある場合とでは、バルブ水車発
電装置の温度が大いに異なることになる。バルブ水車発
電装置の温度がこのように変化すると、バルブ水車発電
装置を構成している水密容器(例えば、水密容器93で
ある)などの各構成要素は、その熱膨張のために、温度
変化に伴って寸法の伸縮を行うことになる。
配設されている排水用配管は、水流の温度の影響を支配
的に受けるので、発電機の運転状態の如何にかかわら
ず、その温度をほぼ一定であり、その寸法も変化をしな
い。したがって、水密容器に接続される排水用配管に関
しては、発電機の運転状態の変化に対応する水密容器の
寸法の伸縮の影響を受けることになる。さらに、水密容
器は、水流の持つ圧力の変動によっても変形をするもの
であるので、排水用配管はこの影響も受けざるを得ない
のである。
ることで、排水用配管には、圧縮力や引張力などの応力
が加わることになるが、この応力が繰り返して加わり続
けられると、最悪の場合には、排水用配管が損傷を受け
ることになる。排水用配管に損傷が発生することは、水
密容器の内部が水流によって浸水されることであるの
で、バルブ水車発電装置の水没という大事故になること
を意味する。すなわち、前記したごとく、排水用配管に
可動部や可撓部を介在させることによって、排水用配管
に加わる前記の応力を緩和することができて、その長期
信頼性を向上することができることになるのである。
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1,図2に示したこの発明の実施の形態の例のバルブ水
車発電装置、および、図6,図7に示した従来例のバル
ブ水車発電装置と同一部分には同じ符号を付し、その説
明を省略する。また、この項の以後の説明に用いる図中
には、図1,図2,図6,図7で付した符号について
は、極力代表的な符号のみを記すようにしている。
よるバルブ水車発電装置の主要部を周辺装置などと共に
示すその断面図であり、図4は、図3中に示した可動性
管体付きの排水用配管の図3におけるP部の詳細図であ
る。図3,図4において、1Aは、図1,図2に示した
この発明の実施の形態の一例によるバルブ水車発電装置
1に対して、排水用設備2に替えて排水用設備3を用い
るようにしたバルブ水車発電装置である。排水用設備3
は、この発明の実施形態例による排水用設備2に対し
て、排水用配管21に替えて、排水用配管31を用いる
ことが異なっている。
ンジ付きとされている排水用配管32と排水用配管33
と、可動性管体4とを主要機器として構成されており、
言わば、可動性管体付きの排水用配管である。排水用配
管32は、その他方の端部が、バルブノーズ933に取
り付けられている容器939の底部を構成している壁体
の外面側に接続されている。また、配管33は、その他
方の端部が、バルブ水車発電装置1の底部に備えられた
支持部937の壁部に設けれた図示しない貫通孔に接続
されている。可動性管体4は、周知の金属製のベローズ
41の両端のそれぞれにフランジ42,43を配して構
成されている。フランジ42,43は、それぞれ排水用
配管32,33が一方の端部に持つフランジと図4中に
示したように組み合わされて、図示しないボルトなどの
締結手段を用いて締結される。なお、その図示は省略し
たが、フランジ42,43のそれぞれと、排水用配管3
2,33が持つフランジとの接合部には、水密シールの
ために、周知のOリングなどのシール体が装着されてい
る。
発明の実施形態例による排水用配管21の場合と同様
に、排水89が排水用配管31内を重力だけを利用して
通流できるように,例えば,水平ないしは緩い傾斜を持
たせた状態とされて、水密容器93の外周部に沿って配
設されている。実施例1によるバルブ水車発電装置1A
では前述の構成としたので、排水用配管31は、可動性
管体4を構成するベローズ41が持つ周知の可撓性によ
って、前述した水密容器93などの寸法変化の影響を除
去することができる。これによって、排水ポンプや排水
貯留量検出用の検出器の設置が不要であるなどのこの発
明の特長を備えながら、発明の実施の形態の項で説明し
たところにより、排水用配管31に加わる前述の応力を
緩和することができて、その長期信頼性を向上すること
ができることになるのである。
例によるバルブ水車発電装置が備える可動性管体付きの
排水用配管を示すその断面図である。なお図5は、前述
の実施例1における図4の場合と同一の場所を図示して
いる。図5において、5は、図3,図4に示したこの発
明の実施例によるバルブ水車発電装置1Aが備える排水
用配管31に替わる、この発明の異なる実施例による排
水用配管である。排水用配管5は、実施例1における排
水用配管31に対して、可動性管体4と排水用配管32
に替えて、それぞれ、可動性管体51と、排水用配管3
2Aとを用いることが主な相異点である。
2に対して、一方の端部にはフランジが設けられておら
ず管体のままであることが異なっている。また、可動性
管体51は、3枚のフランジ板52,53,54と、こ
れらフランジ板の相互間に介挿された周知のOリング5
9とを備えて構成されている。フランジ板52,53,
54の内周面は、排水用配管32Aの外周面に対して若
干の間隙が形成される寸法に設定されている。また、フ
ランジ板52の両側面は共に平面であるのに対して、フ
ランジ板53,54のフランジ板52と当接される側面
の内周部には、Oリング59を装着するための面取りが
施されている。
の一方の端部に図5中に示したごとくに嵌め込まれる。
その際、Oリング59は、この部位から排水89が漏れ
出るのを阻止する。排水用配管32Aに嵌め込まれた可
動性管体51は、シール体58を介して排水用配管33
が一方の端部に持つフランジと図5中に示したように組
み合わされて、図示しないボルトなどの締結手段を用い
て締結される。
成としたので、排水用配管33が固定されているとして
も、排水用配管32Aの一方の端部は図5中に示した矢
印の方向に移動が可能であるので、前述の発電機92の
運転状態の変化に伴う水密容器93などの寸法変化の影
響を除去することができる。なお、排水用配管5の可動
方向は前記の通り一方向ではあるが、例えば、可動性管
体51を、排水用配管32Aや排水用配管22が容器9
39と接続されている付近にも介挿することによって、
水密容器93の三次元的な寸法変化に対応させることが
できる。排水用配管5が備える可動性管体51は、比較
的に安価な部材を用いて作製することができるので、前
述の実施例1による可動性管体4が持つ応力緩和の役目
を果たしながら、その製造原価の低減ができることにな
るのである。
枚のフランジ板52,53,54で構成するとしてきた
が、これを1枚のフランジ板とすることも可能である。
この場合には、Oリング59を装着するために、凹溝を
フランジ板の内周面に形成すればよいものである。なお
また、可動性管体51には2個のOリング59が装着さ
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、1個でも、また3個以上であってもよいものであ
る。当然のことながら、Oリング59の装着個数が増大
されるほど、排水89のシールに関する信頼性が向上さ
れることになる。
いては、前記の課題を解決するための手段の項で述べた
構成とすることにより、次記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第(1)項に
よる構成とすることにより、排水用配管や排油用配管
が、固定子枠と固定子の間を通過して配設されることが
無くなる。これにより、発電機の組み立て工程などが単
純化されて、作業所要時間を短縮することができ、バル
ブ水車発電装置の製造原価を低減することが可能とな
る。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(2)項に
よる構成とすることにより、排水は、バルブ水車発電装
置から排水用施設に至るまでの間の全てを重力を利用し
た自然落下によって通流されるようになることで、排水
ポンプや排水貯留量検出用の検出器の設置が不要とな
る。これにより、前記の項による効果に加えて、排水
用設備の構造が簡単化されることでその製造原価がさら
に低減されると共に、排水ポンプの故障による発電機の
電気絶縁性能の低下などの懸念が全く解消されて、バル
ブ水車発電装置の長期信頼性の向上が可能となる。ま
た、 前記の課題を解決するための手段の項の第(3)項に
よる構成とすることにより、可動性管体によって水密容
器などの変形の影響を除去することができるので、前記
の項や項による効果を得ながら、排水用配管の長期
信頼性を向上することができる。さらにまた、 前記の課題を解決するための手段の項の第(4)項に
よる構成とすることにより、排油用配管を、バルブ水車
発電装置に必ず備えられる排水用配管によって外力から
保護することができるので、排油用配管の外力に対する
保護処置を安価に行うことが可能になると共に、万一,
排油が排油用配管から漏れ出した場合においても、排油
が河川などに流れ出ることが防止される。すなわち、
,項や項による効果に加え、例えば、河川などの
汚染問題の発生を防止することが可能となる。
発電装置の主要部を周辺装置などと共に示すその断面図
の主要部を周辺装置などと共に示すその断面図
図3におけるP部の詳細図
装置が備える可動性管体付きの排水用配管を示すその断
面図
共に示すその側面図
辺装置などと共に示すその断面図
Claims (4)
- 【請求項1】水車によって駆動される発電機と,発電機
や水車用の付属装置とを水密容器内に収納して水車と一
体化してなるバルブ水車発電装置であって、水密容器
は、発電機の固定子を支持する固定子枠と、固定子枠の
水車側に隣接されて固定子枠と締結されると共に,バル
ブ水車発電装置を支持する筒状の支持部を有する内側ケ
ーシングと、固定子枠の反水車側に隣接されて固定子枠
と締結されたバルブノーズとを備え、水密容器の発電機
を挟んだそれぞれの底部には排水用の容器が備えられて
なり、付属装置としては、水車が持つブレードの角度を
調整するための駆動源である圧油を水車に導入するため
の圧油導入部が少なくとも設置されてなるバルブ水車発
電装置において、 前記の排水用の容器には、水密容器の外面側に配設され
ると共に,排水を水密容器の外周部および前記の支持部
の内部を経てバルブ水車発電装置の外部に排出させる排
水用配管が接続されてなることを特徴とするバルブ水車
発電装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のバルブ水車発電装置にお
いて、 排水用配管の水密容器の外周部に沿って配設される部分
は、排水が重力によって通流できるように、ほぼ水平ま
たは緩い勾配とされて配設されてなることを特徴とする
バルブ水車発電装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のバルブ水車発電
装置において、 排水用配管および圧油導入部からの排油の排出を行う排
油用配管の内の,少なくとも排水用配管は、水密容器の
変形の影響を除去するための可動性管体が設けられてな
ることを特徴とするバルブ水車発電装置。 - 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載のバ
ルブ水車発電装置において、 排水用配管は、その内部に,圧油導入部で生じた排油を
バルブ水車発電装置の外部に排出させる排油用配管を配
設させてなることを特徴とするバルブ水車発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8314400A JPH10159701A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | バルブ水車発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8314400A JPH10159701A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | バルブ水車発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10159701A true JPH10159701A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18052900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8314400A Pending JPH10159701A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | バルブ水車発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10159701A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008017537A1 (de) | 2008-04-03 | 2009-10-08 | Voith Patent Gmbh | Rohrturbinen-Generatoreinheit |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP8314400A patent/JPH10159701A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008017537A1 (de) | 2008-04-03 | 2009-10-08 | Voith Patent Gmbh | Rohrturbinen-Generatoreinheit |
US8536719B2 (en) | 2008-04-03 | 2013-09-17 | Voith Patent Gmbh | Tubular turbine generator unit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5798572A (en) | Under water hydro-turbine energy generator design | |
US8536719B2 (en) | Tubular turbine generator unit | |
CN101410628B (zh) | 压缩机单元和装配方法 | |
CS419190A3 (en) | Concrete condenser for a turbine with axial flow outlet and a turbine being provided with such condenser | |
JP2013511638A (ja) | 潮力発電プラントおよびその製造方法 | |
EP0028189B1 (fr) | Chaudière nucléaire | |
JP2013083242A (ja) | 立軸ポンプおよび耐水モータ | |
JP3797875B2 (ja) | 濾過膜モジュールの接続構造 | |
JPH10159701A (ja) | バルブ水車発電装置 | |
US4753554A (en) | Submerged flexible piping system with neutral buoyancy | |
SE455629B (sv) | Rotationskoppling | |
CN115875315A (zh) | 海水泵 | |
US4206013A (en) | Condenser vacuum load compensating system | |
US4287718A (en) | Condenser vacuum load compensating system | |
JP4139568B2 (ja) | 立型バルブ水車 | |
JP5404191B2 (ja) | 排水枡の補修方法及び補修枡 | |
JPH09287590A (ja) | 立軸ポンプ | |
JP2516204B2 (ja) | 配管内蔵形発電装置 | |
FI66227C (fi) | Roersystem vid pumpstation | |
CN213981206U (zh) | 核电厂用泵 | |
CN108597631A (zh) | 一种核电厂屏蔽式主泵的水源隔离方法 | |
CN217582351U (zh) | 集成管道贯流式水轮发电机组 | |
RU2300817C2 (ru) | Ядерная паропроизводящая установка | |
EP0094294B1 (fr) | Dispositif de supportage de chaudière nucléaire | |
FI128482B (fi) | Korroosioton menetelmä ja järjestelmä suljettujen nestekiertoverkostojen huuhtelemiseksi sekä täyttämiseksi |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060703 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070605 |