JPH10159624A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents
燃料噴射制御装置Info
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- JPH10159624A JPH10159624A JP8331431A JP33143196A JPH10159624A JP H10159624 A JPH10159624 A JP H10159624A JP 8331431 A JP8331431 A JP 8331431A JP 33143196 A JP33143196 A JP 33143196A JP H10159624 A JPH10159624 A JP H10159624A
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- injector
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- F02D41/3023—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode
- F02D41/3029—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode further comprising a homogeneous charge spark-ignited mode
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単一の昇圧回路により複数のインジェク
タを駆動するインジェクタ駆動ユニットにおいて、圧縮
行程における後期噴射から吸入行程における前期噴射に
切り替える際に、昇圧回路のチャージ時間不足による噴
射不良を回避し、安定した燃料噴射および燃焼を保証す
るとともに、コストの低減が可能な燃料噴射制御装置を
提供すること。 【解決手段】 後期噴射はその噴射時期の精度が要求さ
れるためそのタイミングをそのままとすること、前期噴
射はその噴射時期の精度としては比較的ラフでよいため
そのタイミングをずらせることが可能であることに着目
したもので、後期噴射（＃１）から前期噴射に切り替え
る際に、今回の燃焼気筒（＃３）への後期噴射と同時
に、次回の燃焼気筒（＃４）への前期噴射を行うことを
特徴とする。
タを駆動するインジェクタ駆動ユニットにおいて、圧縮
行程における後期噴射から吸入行程における前期噴射に
切り替える際に、昇圧回路のチャージ時間不足による噴
射不良を回避し、安定した燃料噴射および燃焼を保証す
るとともに、コストの低減が可能な燃料噴射制御装置を
提供すること。 【解決手段】 後期噴射はその噴射時期の精度が要求さ
れるためそのタイミングをそのままとすること、前期噴
射はその噴射時期の精度としては比較的ラフでよいため
そのタイミングをずらせることが可能であることに着目
したもので、後期噴射（＃１）から前期噴射に切り替え
る際に、今回の燃焼気筒（＃３）への後期噴射と同時
に、次回の燃焼気筒（＃４）への前期噴射を行うことを
特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料噴射制御装置に
かかるもので、とくに筒内燃料直接噴射装置などの燃料
噴射装置における燃料噴射弁への噴射タイミングの切替
えを行う燃料噴射制御装置に関するものである。
かかるもので、とくに筒内燃料直接噴射装置などの燃料
噴射装置における燃料噴射弁への噴射タイミングの切替
えを行う燃料噴射制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】燃料噴射装置における燃料噴射弁（イン
ジェクタ）の開閉を電磁ソレノイドの励磁および消磁に
よって行うようにした燃料噴射制御装置においては、エ
ンジンの低負荷時に、燃焼室（シリンダー）における圧
縮行程で燃料を噴射することにより層状燃焼を実現する
とともに、エンジンの高負荷時に、燃焼室における吸入
行程で燃料を噴射することにより均質燃焼を実現し、エ
ンジンの運転状況の安定化を図っている。
ジェクタ）の開閉を電磁ソレノイドの励磁および消磁に
よって行うようにした燃料噴射制御装置においては、エ
ンジンの低負荷時に、燃焼室（シリンダー）における圧
縮行程で燃料を噴射することにより層状燃焼を実現する
とともに、エンジンの高負荷時に、燃焼室における吸入
行程で燃料を噴射することにより均質燃焼を実現し、エ
ンジンの運転状況の安定化を図っている。
【０００３】図３ないし図６にもとづき概説する。図３
は、とくにガソリンなどをエンジンのシリンダー内に直
接噴射するための筒内燃料直接噴射装置その他の燃料噴
射装置における従来の燃料噴射制御装置１の概略図であ
り、燃料噴射制御装置１は、インジェクタ駆動ユニット
２と、制御部３と、を有する。
は、とくにガソリンなどをエンジンのシリンダー内に直
接噴射するための筒内燃料直接噴射装置その他の燃料噴
射装置における従来の燃料噴射制御装置１の概略図であ
り、燃料噴射制御装置１は、インジェクタ駆動ユニット
２と、制御部３と、を有する。
【０００４】インジェクタ駆動ユニット２は、昇圧回路
４と、２Ａ定電流源５と、逆振り回路６と、を有する。
制御部３は、エンジンの回転数、負荷状況およびその他
の諸条件に応じてインジェクタ駆動ユニット２を制御す
る。
４と、２Ａ定電流源５と、逆振り回路６と、を有する。
制御部３は、エンジンの回転数、負荷状況およびその他
の諸条件に応じてインジェクタ駆動ユニット２を制御す
る。
【０００５】昇圧回路４は、コンデンサ７およびスイッ
チ８を介してインジェクタ９の電磁ソレノイド１０に初
期高圧電圧および電流を供給し、制御部３からの開弁信
号に対するニードル弁１１の開弁動作の応答性を高めて
いる（図３中の実線を参照）。なお、図中破線に示すよ
うに、昇圧回路４による初期高圧および電流の立ち下が
り時に逆振り回路６に順方向の電流が流れる。
チ８を介してインジェクタ９の電磁ソレノイド１０に初
期高圧電圧および電流を供給し、制御部３からの開弁信
号に対するニードル弁１１の開弁動作の応答性を高めて
いる（図３中の実線を参照）。なお、図中破線に示すよ
うに、昇圧回路４による初期高圧および電流の立ち下が
り時に逆振り回路６に順方向の電流が流れる。
【０００６】２Ａ定電流源５は、スイッチ１２を介して
電磁ソレノイド１０に一定のホールド電圧および電流を
供給し、インジェクタ９が開弁してから所定時間の間こ
の開弁状態を維持する（同、一点鎖線を参照）。このイ
ンジェクタ９の開弁時にエンジンのシリンダー（図示せ
ず）内に燃料噴射が行われる。
電磁ソレノイド１０に一定のホールド電圧および電流を
供給し、インジェクタ９が開弁してから所定時間の間こ
の開弁状態を維持する（同、一点鎖線を参照）。このイ
ンジェクタ９の開弁時にエンジンのシリンダー（図示せ
ず）内に燃料噴射が行われる。
【０００７】逆振り回路６は、コンデンサ１３、ダイオ
ード１４およびスイッチ１５を介して、電磁ソレノイド
１０に逆特性の電圧および電流を供給し、開弁状態にあ
るニードル弁１１を閉弁方向に押さえ付け、制御部３か
らの閉弁信号に対するニードル弁１１の閉弁動作の応答
性を高めている（同、二点鎖線を参照）。
ード１４およびスイッチ１５を介して、電磁ソレノイド
１０に逆特性の電圧および電流を供給し、開弁状態にあ
るニードル弁１１を閉弁方向に押さえ付け、制御部３か
らの閉弁信号に対するニードル弁１１の閉弁動作の応答
性を高めている（同、二点鎖線を参照）。
【０００８】こうした燃料噴射制御装置１においては、
インジェクタ９の電磁ソレノイド１０への供給電流およ
び供給電圧を噴射制御信号（開弁信号）の供給に先立っ
て昇圧する昇圧回路４を設けることにより、インジェク
タ９の応答性を高め、燃料噴射をすみやかに行うように
している。
インジェクタ９の電磁ソレノイド１０への供給電流およ
び供給電圧を噴射制御信号（開弁信号）の供給に先立っ
て昇圧する昇圧回路４を設けることにより、インジェク
タ９の応答性を高め、燃料噴射をすみやかに行うように
している。
【０００９】さらに、図４に示すように、エンジンの運
転状況に応じて、シリンダー内における燃焼状況を切り
替えるために、エンジンの低回転、低負荷域における後
期噴射（エンジン圧縮行程時噴射）から、高回転、高負
荷域における前期噴射（エンジン吸入行程時噴射）に切
り替えることが行われている。すなわち、エンジン圧縮
行程時における後期噴射によってシリンダー上層部に噴
射燃料を局在させて層状燃焼（成層燃焼）を実現し、エ
ンジンの低回転、低負荷状況に合わせた燃焼を行うこと
ができる。また、エンジン吸入行程時における前期噴射
によってシリンダー内の空気・燃料の混合状況を良好と
して均質燃焼を実現し、エンジンの高回転、高負荷状況
に合わせた燃焼を行うことができる。
転状況に応じて、シリンダー内における燃焼状況を切り
替えるために、エンジンの低回転、低負荷域における後
期噴射（エンジン圧縮行程時噴射）から、高回転、高負
荷域における前期噴射（エンジン吸入行程時噴射）に切
り替えることが行われている。すなわち、エンジン圧縮
行程時における後期噴射によってシリンダー上層部に噴
射燃料を局在させて層状燃焼（成層燃焼）を実現し、エ
ンジンの低回転、低負荷状況に合わせた燃焼を行うこと
ができる。また、エンジン吸入行程時における前期噴射
によってシリンダー内の空気・燃料の混合状況を良好と
して均質燃焼を実現し、エンジンの高回転、高負荷状況
に合わせた燃焼を行うことができる。
【００１０】ただし、インジェクタ９のそれぞれに昇圧
回路４を設けることはコストアップにつながるため、図
５の燃料噴射制御装置１６に示すように、単一の昇圧回
路４で複数のインジェクタ９を駆動することが考えられ
ている。
回路４を設けることはコストアップにつながるため、図
５の燃料噴射制御装置１６に示すように、単一の昇圧回
路４で複数のインジェクタ９を駆動することが考えられ
ている。
【００１１】しかしながら、エンジンの低回転、低負荷
域における後期噴射から、高回転、高負荷域における前
期噴射への切替えの際に、昇圧回路４による電磁ソレノ
イド１０への供給電圧のチャージ時間が短すぎて点火順
序通りの噴射を行うことができないという問題がある。
域における後期噴射から、高回転、高負荷域における前
期噴射への切替えの際に、昇圧回路４による電磁ソレノ
イド１０への供給電圧のチャージ時間が短すぎて点火順
序通りの噴射を行うことができないという問題がある。
【００１２】図６にもとづき、より具体的に説明する。
図６は、たとえば四気筒エンジンの場合の、クランク角
に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング（イン
ジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説明図で
あって、シリンダー＃１、＃２、＃３、＃４にそれぞれ
対応するインジェクタ９を想定しており、図示のように
一般には、＃１−＃３−＃４−＃２の順に噴射が行われ
る。すなわち、後期噴射では、＃１のインジェクタ９が
クランク角１８０度の上死点手前付近（圧縮行程の終了
時付近）において燃料を噴射し、さらに１８０度ののち
に（クランク角３６０度の上死点手前付近で）＃３のイ
ンジェクタ９が噴射、つぎに＃４のインジェクタ９、さ
らに＃２のインジェクタ９の順に噴射が行われる。
図６は、たとえば四気筒エンジンの場合の、クランク角
に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング（イン
ジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説明図で
あって、シリンダー＃１、＃２、＃３、＃４にそれぞれ
対応するインジェクタ９を想定しており、図示のように
一般には、＃１−＃３−＃４−＃２の順に噴射が行われ
る。すなわち、後期噴射では、＃１のインジェクタ９が
クランク角１８０度の上死点手前付近（圧縮行程の終了
時付近）において燃料を噴射し、さらに１８０度ののち
に（クランク角３６０度の上死点手前付近で）＃３のイ
ンジェクタ９が噴射、つぎに＃４のインジェクタ９、さ
らに＃２のインジェクタ９の順に噴射が行われる。
【００１３】ここで、後期噴射から前期噴射に切り替え
るにあたって、後期噴射における＃１のインジェクタ９
が燃料噴射するシリンダーが圧縮行程の時には、＃３の
インジェクタ９が燃料噴射するシリンダーは、圧縮行程
の一つ手前の吸入行程にある。なお、＃４は排気行程
に、＃２は燃焼行程にある。ただし、前期噴射は吸入行
程時にこれを行うため、＃３のシリンダーの吸入行程ほ
ぼ中程で＃３のインジェクタ９から燃料噴射を行う。
るにあたって、後期噴射における＃１のインジェクタ９
が燃料噴射するシリンダーが圧縮行程の時には、＃３の
インジェクタ９が燃料噴射するシリンダーは、圧縮行程
の一つ手前の吸入行程にある。なお、＃４は排気行程
に、＃２は燃焼行程にある。ただし、前期噴射は吸入行
程時にこれを行うため、＃３のシリンダーの吸入行程ほ
ぼ中程で＃３のインジェクタ９から燃料噴射を行う。
【００１４】かくして、＃１の後期噴射から前期噴射に
切り替えようとしたときに、＃１−＃３−＃４−＃２と
いう噴射の順序を維持するためには、後期噴射の＃１か
ら前期噴射の＃３に切り替える必要があるが、昇圧回路
４における電圧チャージの時間が必要であるため、実際
には＃１から＃３への切替えが不可能となり、図中点線
で示すように、＃１から＃４に切り替えることしかでき
なくなる。つまり、四気筒エンジンの四つのうち三つの
シリンダーのみしか燃焼を行うことができないことにな
り、失火の原因にもなりかねないという問題がある。
切り替えようとしたときに、＃１−＃３−＃４−＃２と
いう噴射の順序を維持するためには、後期噴射の＃１か
ら前期噴射の＃３に切り替える必要があるが、昇圧回路
４における電圧チャージの時間が必要であるため、実際
には＃１から＃３への切替えが不可能となり、図中点線
で示すように、＃１から＃４に切り替えることしかでき
なくなる。つまり、四気筒エンジンの四つのうち三つの
シリンダーのみしか燃焼を行うことができないことにな
り、失火の原因にもなりかねないという問題がある。
【００１５】もちろん、各インジェクタ９ごとに昇圧回
路４をそれぞれ設けることとすれば、上述の問題は解消
するが、コストの上昇および装置の大型化をともなう。
また、上記電圧チャージの時間を短縮すれば、後期噴射
および前期噴射のタイミングをクランク角に対してそれ
ぞれずらせるとともにこれらを適宜組み合わせることに
より、＃１−＃３−＃４−＃２という噴射の順序を維持
したままで後期噴射の＃１から前期噴射の＃３に切り替
えることも不可能ではないが、後期噴射のタイミング
は、圧縮行程の終了時付近である必要があるとともに、
これに関連して点火のタイミングもその精度を要求され
るため、実際には実現は困難である。さらに、電圧チャ
ージの時間を短縮するためには昇圧回路４をより高級な
ものとする必要があってコストアップにつながるととも
に、実際にはコストダウンのためにできるだけ簡単な昇
圧回路４により燃料噴射制御装置１６を制作する必要か
ら、後期噴射の＃１から前期噴射の＃３に切り替えるこ
とが非常に困難になっているという問題がある。
路４をそれぞれ設けることとすれば、上述の問題は解消
するが、コストの上昇および装置の大型化をともなう。
また、上記電圧チャージの時間を短縮すれば、後期噴射
および前期噴射のタイミングをクランク角に対してそれ
ぞれずらせるとともにこれらを適宜組み合わせることに
より、＃１−＃３−＃４−＃２という噴射の順序を維持
したままで後期噴射の＃１から前期噴射の＃３に切り替
えることも不可能ではないが、後期噴射のタイミング
は、圧縮行程の終了時付近である必要があるとともに、
これに関連して点火のタイミングもその精度を要求され
るため、実際には実現は困難である。さらに、電圧チャ
ージの時間を短縮するためには昇圧回路４をより高級な
ものとする必要があってコストアップにつながるととも
に、実際にはコストダウンのためにできるだけ簡単な昇
圧回路４により燃料噴射制御装置１６を制作する必要か
ら、後期噴射の＃１から前期噴射の＃３に切り替えるこ
とが非常に困難になっているという問題がある。
【００１６】なお、吸入行程の前期噴射から圧縮行程の
後期噴射に切り替える際には、吸入行程の＃３から直接
圧縮行程の＃４に切り替えることにより、＃１−＃３−
＃４−＃２の＃３−＃４という噴射の順序を維持してお
り、上述のような諸問題はない。
後期噴射に切り替える際には、吸入行程の＃３から直接
圧縮行程の＃４に切り替えることにより、＃１−＃３−
＃４−＃２の＃３−＃４という噴射の順序を維持してお
り、上述のような諸問題はない。
【００１７】なお、燃料噴射弁（インジェクタ９）の開
閉を電磁ソレノイド１０により行うようにした燃料噴射
制御装置としては、特開平５−２７２３９３号、特開平
５−２８０３４３号、特開平７−２６９４０４号などが
ある。
閉を電磁ソレノイド１０により行うようにした燃料噴射
制御装置としては、特開平５−２７２３９３号、特開平
５−２８０３４３号、特開平７−２６９４０４号などが
ある。
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、単一の昇圧回路によ
り複数のインジェクタを駆動するインジェクタ駆動ユニ
ットにおいて、圧縮行程における後期噴射から吸入行程
における前期噴射に切り替える際に、昇圧回路のチャー
ジ時間不足による噴射不良を回避することができる燃料
噴射制御装置を提供することを課題とする。
諸問題にかんがみなされたもので、単一の昇圧回路によ
り複数のインジェクタを駆動するインジェクタ駆動ユニ
ットにおいて、圧縮行程における後期噴射から吸入行程
における前期噴射に切り替える際に、昇圧回路のチャー
ジ時間不足による噴射不良を回避することができる燃料
噴射制御装置を提供することを課題とする。
【００１９】また本発明は、後期噴射から前期噴射への
切替えを行うに際し、昇圧回路を単一にしても安定した
燃料噴射および燃焼を保証することができる燃料噴射制
御装置を提供することを課題とする。
切替えを行うに際し、昇圧回路を単一にしても安定した
燃料噴射および燃焼を保証することができる燃料噴射制
御装置を提供することを課題とする。
【００２０】また本発明は、単一の昇圧回路を装備して
コストの低減が可能な燃料噴射制御装置を提供すること
を課題とする。
コストの低減が可能な燃料噴射制御装置を提供すること
を課題とする。
【００２１】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、後期
噴射はその噴射時期の精度が要求されるためそのタイミ
ングをそのままとすること、前期噴射はその噴射時期の
精度としては比較的ラフでよいためそのタイミングをず
らせることが可能であること、および点火時期が連続す
るふたつの気筒（シリンダー）に対応するインジェクタ
を同じ信号で駆動し噴射させることに着目したもので、
単一の昇圧回路により複数のインジェクタを駆動するイ
ンジェクタ駆動ユニットを有するとともに、エンジンの
運転状況に応じて上記インジェクタの燃料噴射を前期噴
射と後期噴射とに切り替え制御する燃料噴射制御装置で
あって、上記後期噴射から上記前期噴射に切り替える際
に、今回の燃焼気筒への後期噴射と同時に、次回の燃焼
気筒への前期噴射を行うことを特徴とする燃料噴射制御
装置である。
噴射はその噴射時期の精度が要求されるためそのタイミ
ングをそのままとすること、前期噴射はその噴射時期の
精度としては比較的ラフでよいためそのタイミングをず
らせることが可能であること、および点火時期が連続す
るふたつの気筒（シリンダー）に対応するインジェクタ
を同じ信号で駆動し噴射させることに着目したもので、
単一の昇圧回路により複数のインジェクタを駆動するイ
ンジェクタ駆動ユニットを有するとともに、エンジンの
運転状況に応じて上記インジェクタの燃料噴射を前期噴
射と後期噴射とに切り替え制御する燃料噴射制御装置で
あって、上記後期噴射から上記前期噴射に切り替える際
に、今回の燃焼気筒への後期噴射と同時に、次回の燃焼
気筒への前期噴射を行うことを特徴とする燃料噴射制御
装置である。
【００２２】本発明による燃料噴射制御装置において
は、シリンダー（気筒）内における圧縮行程時の後期噴
射（たとえば＃１）から吸入行程時の前期噴射に切り替
える際に、今回の燃焼気筒（たとえば＃３）への後期噴
射と同時に、次回の燃焼気筒（たとえば＃４）への前期
噴射を行うようにしたので、同じ昇圧回路を用いて初期
高電圧および電流のためのチャージ時間を確保した上
で、各気筒内へのインジェクタによる噴射の順序を維持
したままで、後期噴射から前期噴射への切替えを円滑に
行うことができる。したがって、当該切替えにあたって
エンジンの失火を起こすことなく、エンジンの負荷状況
に応じた運転が可能となるとともに、単一の昇圧回路で
あっても、当該切替えが可能となり、したがってコスト
の低減および装置の小型化が可能である。
は、シリンダー（気筒）内における圧縮行程時の後期噴
射（たとえば＃１）から吸入行程時の前期噴射に切り替
える際に、今回の燃焼気筒（たとえば＃３）への後期噴
射と同時に、次回の燃焼気筒（たとえば＃４）への前期
噴射を行うようにしたので、同じ昇圧回路を用いて初期
高電圧および電流のためのチャージ時間を確保した上
で、各気筒内へのインジェクタによる噴射の順序を維持
したままで、後期噴射から前期噴射への切替えを円滑に
行うことができる。したがって、当該切替えにあたって
エンジンの失火を起こすことなく、エンジンの負荷状況
に応じた運転が可能となるとともに、単一の昇圧回路で
あっても、当該切替えが可能となり、したがってコスト
の低減および装置の小型化が可能である。
【００２３】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
燃料噴射制御装置２０を図１および図２にもとづき説明
する。ただし、図３ないし図６と同様の部分には同一符
号を付し、その詳述はこれを省略する。図１は、燃料噴
射制御装置２０の概略回路図であり、燃料噴射制御装置
２０は、前記インジェクタ駆動ユニット２と、制御部２
１と、を有する。
燃料噴射制御装置２０を図１および図２にもとづき説明
する。ただし、図３ないし図６と同様の部分には同一符
号を付し、その詳述はこれを省略する。図１は、燃料噴
射制御装置２０の概略回路図であり、燃料噴射制御装置
２０は、前記インジェクタ駆動ユニット２と、制御部２
１と、を有する。
【００２４】制御部３は、エンジンの回転数、負荷状
況、およびその他の諸条件に応じてインジェクタ駆動ユ
ニット２を制御するが、後期噴射から前期噴射に切り替
える際に、図２に示すような切替え制御を行う。
況、およびその他の諸条件に応じてインジェクタ駆動ユ
ニット２を制御するが、後期噴射から前期噴射に切り替
える際に、図２に示すような切替え制御を行う。
【００２５】すなわち、図２は、図６と同様の、クラン
ク角に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング
（インジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説
明図であって、比較のために図６を併せて図示してある
とともに、後期噴射から前期噴射への切替え制御、およ
び前期噴射から後期噴射への切替え制御について図示し
てある。
ク角に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング
（インジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説
明図であって、比較のために図６を併せて図示してある
とともに、後期噴射から前期噴射への切替え制御、およ
び前期噴射から後期噴射への切替え制御について図示し
てある。
【００２６】図２に示すように、後期噴射から前期噴射
に切り替えるには、圧縮行程時の＃１のインジェクタ９
から、同じく圧縮行程時のつぎの＃３のインジェクタ９
による噴射（今回の燃焼気筒への噴射）と、吸入行程時
の＃４のインジェクタ９による噴射（次回の燃焼気筒へ
の噴射）とを同時に行う。
に切り替えるには、圧縮行程時の＃１のインジェクタ９
から、同じく圧縮行程時のつぎの＃３のインジェクタ９
による噴射（今回の燃焼気筒への噴射）と、吸入行程時
の＃４のインジェクタ９による噴射（次回の燃焼気筒へ
の噴射）とを同時に行う。
【００２７】すなわち、前期噴射における＃４のインジ
ェクタ９の噴射タイミングを、この切替え制御時にわず
かにずらし、圧縮行程時の＃３と同時に噴射を行うよう
にすることにより、＃１から＃３さらに＃４の噴射順序
を崩すことなく、かつまた四気筒の一つも噴射を省略す
ることなく、後期噴射から前期噴射に切り替えることが
可能である。
ェクタ９の噴射タイミングを、この切替え制御時にわず
かにずらし、圧縮行程時の＃３と同時に噴射を行うよう
にすることにより、＃１から＃３さらに＃４の噴射順序
を崩すことなく、かつまた四気筒の一つも噴射を省略す
ることなく、後期噴射から前期噴射に切り替えることが
可能である。
【００２８】また、前期噴射から後期噴射に切り替える
には、図６において説明したと同様に、＃３から直接＃
４に切り替えても何の支障もないため、簡単な切替え制
御が可能である。
には、図６において説明したと同様に、＃３から直接＃
４に切り替えても何の支障もないため、簡単な切替え制
御が可能である。
【００２９】かくして、昇圧回路４が単一であっても、
あるいはその電圧チャージ時間が多少かかるような低コ
ストの回路を採用しても、エンジンの負荷状況に応じて
後期噴射から前期噴射への切替えが可能となる。
あるいはその電圧チャージ時間が多少かかるような低コ
ストの回路を採用しても、エンジンの負荷状況に応じて
後期噴射から前期噴射への切替えが可能となる。
【００３０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、後期噴射
から前期噴射に切り替える際に、今回の燃焼気筒への後
期噴射と同時に、次回の燃焼気筒への前期噴射を行うよ
うににしたので、単一の昇圧回路を採用することが可能
となり、低コストの駆動を行うことができる。
から前期噴射に切り替える際に、今回の燃焼気筒への後
期噴射と同時に、次回の燃焼気筒への前期噴射を行うよ
うににしたので、単一の昇圧回路を採用することが可能
となり、低コストの駆動を行うことができる。
【図１】本発明の実施の形態による燃料噴射制御装置２
０の概略回路図である。
０の概略回路図である。
【図２】同、たとえば四気筒エンジンの場合の、クラン
ク角に対応した後期噴射および前期噴射、ならびに後期
噴射から前期噴射への切替え制御、および前期噴射から
後期噴射への切替え制御のタイミング（インジェクタ９
による噴射のタイミング）を示した説明図である。
ク角に対応した後期噴射および前期噴射、ならびに後期
噴射から前期噴射への切替え制御、および前期噴射から
後期噴射への切替え制御のタイミング（インジェクタ９
による噴射のタイミング）を示した説明図である。
【図３】従来の、筒内燃料直接噴射装置その他の燃料噴
射装置における燃料噴射制御装置１の概略図である。
射装置における燃料噴射制御装置１の概略図である。
【図４】同、エンジンの低回転、低負荷域における後期
噴射（エンジン圧縮行程時噴射）、および高回転、高負
荷域における前期噴射（エンジン吸入行程時噴射）の領
域を示すグラフである。
噴射（エンジン圧縮行程時噴射）、および高回転、高負
荷域における前期噴射（エンジン吸入行程時噴射）の領
域を示すグラフである。
【図５】従来の、単一の昇圧回路４で複数のインジェク
タ９を駆動する燃料噴射制御装置１６の概略回路図であ
る。
タ９を駆動する燃料噴射制御装置１６の概略回路図であ
る。
【図６】同、たとえば四気筒エンジンの場合の、クラン
ク角に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング
（インジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説
明図である。
ク角に対応した後期噴射および前期噴射のタイミング
（インジェクタ９による噴射のタイミング）を示した説
明図である。
１ 燃料噴射制御装置（図３） ２ インジェクタ駆動ユニット ３ 制御部 ４ 昇圧回路 ５ ２Ａ定電流源 ６ 逆振り回路 ７ コンデンサ ８ スイッチ ９ インジェクタ １０ 電磁ソレノイド １１ ニードル弁 １２ スイッチ １３ コンデンサ １４ ダイオード １５ スイッチ １６ 燃料噴射制御装置（図５） ２０ 燃料噴射制御装置（実施の形態、図１） ２１ 制御部
Claims (1)
- 【請求項１】 単一の昇圧回路により複数のインジェ
クタを駆動するインジェクタ駆動ユニットを有するとと
もに、 エンジンの運転状況に応じて前記インジェクタの燃料噴
射を前期噴射と後期噴射とに切り替え制御する燃料噴射
制御装置であって、 前記後期噴射から前記前期噴射に切り替える際に、今回
の燃焼気筒への後期噴射と同時に、次回の燃焼気筒への
前期噴射を行うことを特徴とする燃料噴射制御装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8331431A JPH10159624A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射制御装置 |
| DE19752638A DE19752638A1 (de) | 1996-11-28 | 1997-11-27 | Kraftstoffeinspritz-Steuersystem |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8331431A JPH10159624A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10159624A true JPH10159624A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18243595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8331431A Pending JPH10159624A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射制御装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10159624A (ja) |
| DE (1) | DE19752638A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009177319A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | 内燃機関制御装置 |
| JP2010233252A (ja) * | 2010-06-24 | 2010-10-14 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関制御装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6070442B2 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-02-01 | いすゞ自動車株式会社 | コモンレール式燃料噴射装置の制御装置 |
| FR3042540A1 (fr) * | 2015-10-14 | 2017-04-21 | Continental Automotive France | Procede d'injection du carburant dans deux cylindres successifs d'un moteur a combustion interne, lors d'un changement de mode de combustion |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP8331431A patent/JPH10159624A/ja active Pending
-
1997
- 1997-11-27 DE DE19752638A patent/DE19752638A1/de not_active Ceased
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009177319A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | 内燃機関制御装置 |
| US8144447B2 (en) | 2008-01-22 | 2012-03-27 | Hitachi, Ltd. | Electromagnetic load controller |
| JP2010233252A (ja) * | 2010-06-24 | 2010-10-14 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19752638A1 (de) | 1998-06-04 |
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