JPH10159465A - 遮光装置及び照明制御装置 - Google Patents

遮光装置及び照明制御装置

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JPH10159465A
JPH10159465A JP8320308A JP32030896A JPH10159465A JP H10159465 A JPH10159465 A JP H10159465A JP 8320308 A JP8320308 A JP 8320308A JP 32030896 A JP32030896 A JP 32030896A JP H10159465 A JPH10159465 A JP H10159465A
Authority
JP
Japan
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control
information
unit
sun position
light
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Application number
JP8320308A
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English (en)
Inventor
Keiichi Shimizu
恵一 清水
Toshihiko Sasai
敏彦 笹井
Etsuko Maki
悦子 牧
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Blinds (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽位置を簡単な装置で検出可能にして、装置
を簡単化して安価に構成する。 【解決手段】センサ8は太陽光線の強度を検出して検出
信号を出力し、時計部3は日時の情報を出力する。GP
S部11はGPSを利用して測位を行う。記憶部4はGP
S部11の測位結果を含み太陽位置を算出するためのデー
タを記憶しており、演算制御部5は、日時の情報に対応
したデータを記憶部4から読出して演算を行うことによ
り、太陽位置を算出する。演算制御部5は、算出した太
陽位置とセンサ8からの検出信号とから遮光部7の遮光
の度合いを制御する制御信号を出力する。この制御信号
に基づいて遮光部7は遮光を行う。太陽位置の検出にセ
ンサを用いておらず、装置を簡単化することができ、低
価格に構成することができる。また、経度、緯度の設定
作業を不要にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の光環境制
御を行う遮光装置及び照明制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の照明量を十分に確保するた
めに、事務所等においては昼間であっても人工照明を点
灯することが多い。この場合には、室内の各部の照明量
を適正なものとするために、タイムジュール制御及び調
光制御を行う人工光制御システムが導入されることがあ
る。
【0003】人工光制御システムでは、人工照明を制御
することにより、省エネルギー化を図ると共に快適性を
向上させている。更に、近年、省エネルギー化及び快適
性を一層促進させるために、人工光制御だけでなく太陽
光等の自然光等も制御するシステムが求められている。
【0004】人工光と自然光との連動制御を実現した例
としては、「昼光利用と照明制御によるオフィスの省エ
ネルギー」(J.Illum.Engng.INST.
Vol.80No.31996)等によって開示された
ものがある。
【0005】このシステムにおいては、スラットを有す
るブラインドを用い、ブラインド及びスラットの開閉制
御によって自然光による照明量を変化させる自然光制御
システムを採用する。ブラインドは採光及び遮光の2つ
の機能を有する。即ち、ブラインドを巻き上げることに
より、窓を介して入射する太陽光の入射光量を最大に
し、ブラインドを巻き下げてスラットを閉じることによ
り、窓からの太陽光の入射を遮断する。そして、ブライ
ンドの巻き上げ量及びスラットの角度を適宜設定するこ
とにより、太陽光の入射光量を制御して、太陽光による
最適な室内照度を得ることができる。
【0006】上述したシステムでは、基本的には、スラ
ット角は窓を介した直達日射の窓からの到達距離、即
ち、太陽高度等の太陽の位置に基づいて決定するように
なっている。更に、スラット角は周囲照度によっても調
整するようになっている。
【0007】しかしながら、このシステムは気象用の装
置を利用したものであり、太陽位置の検出に複数個のセ
ンサが必要であって、システムが極めて複雑で、高価で
あるという問題があった。
【0008】これに対し、本件出願人は先に出願した特
開昭56−48490号公報において、簡単な装置で太
陽位置を検出してブラインド制御を行う「ブラインド自
動制御装置」を開示している。この提案においては、日
の出と日没の太陽高度を表により内挿で求める形式をと
っているが、更に、経度、緯度、日付、時刻から計算に
よって算出ことができることについても開示されてい
る。即ち、太陽高度を検出するためのセンサは不要であ
り、回路規模を低減することができる。
【0009】しかしながら、この提案では、経度、緯度
を設定する必要があり、装置の設置時における設置個所
毎の位置情報の入力等の設定作業が極めて煩雑であると
いう問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、太
陽位置の検出に複数のセンサが必要であり、システムが
極めて複雑で、高価であるという問題点があった。ま
た、太陽高度を算出する装置では、設定作業が極めて煩
雑であるという問題点があった。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、簡単な装置で太陽位置の検出を可能にする
ことにより、システムを簡単で、安価に構成すると共
に、煩雑な設定作業を不要とすることができる遮光装置
及び照明制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
遮光装置は、太陽光線の強度を検出する1つ以上のセン
サと;建築物に入射する前記太陽光線の入射量を制御す
る遮光部と;日時を示す日時情報を出力する時計部と;
衛星からの電波を利用して測位を行う衛星利用測位手段
と;前記衛星利用測位手段による測位結果に基づくデー
タであって、太陽位置を求めるためのデータを記憶する
記憶装置と;前記記憶装置から前記日時情報に応じたデ
ータを読出して太陽位置の情報を得ると共に、前記太陽
位置の情報及び前記1つ以上のセンサの検出結果に基づ
いて、前記遮光部を制御するための制御信号を出力する
演算制御部と;を具備したものであり、センサとして
は、気象条件及び例えば隣接する樹木建物等による日陰
の影響等の周囲環境に基づいて、窓部に到達する太陽光
線の時々刻々変化する強度を捉えることができるもので
あればよい。センサとして代表的なものには、シリコン
フォトダイオード、太陽電池、CdSセル等があり、こ
れ以外のものも適宜使用することができる。なお、セン
サは直射日光の有無を検出することができるものであれ
ば、角度特性については特別に限定されない。センサと
して1つのセンサユニット内に複数の検出部を有するも
のを用いてもよく、また、検出部が単一のものでもよ
い。センサの設置場所は、屋外でも屋内でもよく、制御
対象となる窓の日射を代表することができる場所であれ
ばよい。ビルの1壁面全体の全ての窓の日射を1ヶ所に
設けた1つのセンサの検出結果で代表させてもよく、ま
た、窓1つ1つにそれぞれ1つのセンサを設けてもよ
い。
【0013】時計部としては、コンピュータに内蔵され
ている時計機能のようなものを指し、一旦、日付、時刻
を設定すれば、その後の日付、時刻データを演算制御部
に出力する機能を有するもので、文字盤や数字表示は必
須ではない。時報データにより自動構成されるような構
成であってもよい。
【0014】衛星利用測位手段としては、GPSを利用
した装置を採用してもよい。
【0015】記憶装置としては、このシステムの稼働年
月の間、太陽位置算出に関する基本データを格納するも
のであって、ハードディスクのような不揮発性メモリで
もよく、また、適切にバックアップされていれば半導体
メモリのように揮発性のものであってもよい。記憶装置
は、日付、時刻、緯度、経度及び方位を入力すれば太陽
位置が求められるようなテーブルを記憶してもよく、ま
た、演算制御部おいて計算して求める基礎となるデータ
及びその計算プログラムを記憶してもよい。なお、記憶
装置は、装置の設置場所に関する情報である緯度、経
度、窓の方位等の情報を記憶する部分を含んでいる。
【0016】演算制御部としては、通常マイクロプロセ
ッサ及びその周辺回路によって構成することができる
が、このほかの構成であっても同等の機能を果たせれば
よい。
【0017】遮光部としては、制御信号に基づいて窓か
ら入る直射日光を遮る機能を有していればよく、例え
ば、液晶シャッタ、カーテン、ブラインド、ロールスク
リーン等があり、これらを単独又は組み合わせて用いて
もよい。
【0018】本発明の請求項2に係る遮光装置は、前記
記憶装置が、太陽位置を算出するためのデータを記憶
し;前記演算制御部は、前記記憶装置から前記日時情報
に応じたデータを読出し、読出したデータを用いた演算
によって前記太陽位置の情報を算出する;ことを特徴と
するものである。
【0019】本発明の請求項3に係る照明制御装置は、
請求項1に記載の遮光装置と;1つ以上の人工照明を制
御する1つ以上の人工照明制御端末及び前記1つ以上の
人工照明制御端末を制御するための監視情報を出力する
1つ以上の人工照明監視端末が接続される伝送線と;前
記遮光装置のセンサの検出結果及び前記演算制御部の制
御信号を前記伝送線を介して伝送するためのインターフ
ェース手段と;前記監視情報と前記インターフェース手
段を介して伝送される信号に基づいて前記人工照明制御
端末を制御するための制御情報を前記伝送線を介して送
出する中央処理装置と;を具備したことを特徴とするも
のである。
【0020】人工照明監視端末としては、壁スイッチ端
末、接点入力端末、調光入力端末等があり、人工照明制
御端末としては、蛍光灯器具及び白熱灯器具等が用いら
れる。
【0021】ここで、中央処理装置は、適正照度計算、
タイムスケジュール管理等の人工照明制御のためのデー
タ処理も可能である。
【0022】本発明の請求項1においては、衛星利用測
位手段は、衛星からの電波を利用して測位を行う。セン
サは太陽光線の強度を検出して検出信号を出力する。記
憶装置は、衛星利用測位手段からの測位結果に基づくデ
ータであって太陽位置を求めるためのデータを記憶して
いる。時計部は、日時情報を出力し、演算制御部は、日
時情報に対応するデータを記憶装置から読出して太陽位
置を得る。演算制御部は、求めた太陽位置とセンサの検
出信号とから遮光部を制御するための制御信号を得る。
遮光部は制御信号に基づいて建築物に入射する太陽光線
の入射量を制限する。
【0023】本発明の請求項2においては、記憶装置
は、太陽位置を算出するためのデータを記憶する。演算
制御部は日時情報に応じたデータを読出し、読出したデ
ータに対する演算によって太陽位置を算出する。
【0024】本発明の請求項3においては、人工照明制
御のための情報を伝送する伝送線を介して遮光部を制御
するための情報を中央制御装置に伝送しており、中央制
御装置によって、太陽光線を用いた自然光照明制御と人
工照明制御との連動制御が行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
遮光装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0026】本実施の形態は太陽位置を計算によって求
めると共に、太陽位置の計算に必要な経度及び緯度の情
報をGPS(全世界測位衛星システム(Global Positio
ningSystem )を利用して得るようにしたものである。
【0027】本実施の形態における遮光装置1は、セン
サ部2、時計部3、記憶部4、演算制御部5、遮光部制
御部6、遮光部7及びGPS部11によって構成されてい
る。センサ部2はセンサ8及びインターフェース(以
下、I/Fという)9によって構成されている。
【0028】例えばシリコンフォトダイオード等のセン
サ8は、気象条件及び例えば隣接する樹木建物等による
日陰の影響等の周囲環境に基づいて窓部に到達する太陽
光線の時々刻々変化する強度を捉えるようになってい
る。なお、センサ8の設置場所は、屋外でも屋内でもよ
く、制御対象となる窓の日射を代表できる場所であれば
よい。1つの窓を制御対象とするセンサの出力を代表さ
せて、ビルの1壁面全体の窓を制御してもよく、また、
窓の1つ1つにそれぞれ1つのセンサを設けて制御を行
ってもよい。
【0029】本実施の形態においては、センサ8は直射
日光の有無を検出することができるものであればよく、
太陽高度を検出するための角度特性については特別に限
定されない。
【0030】センサ8は検知した太陽光線の強度を検出
信号としてI/F9に出力する。I/F9はバス10に接
続されており、検出信号をバス10の信号形態に変換して
出力するようになっている。
【0031】バス10には時計部3、記憶部4、演算制御
部5及びGPS部11が接続されている。コンピュータに
内蔵されている時計機能等によって実現される時計部3
は、日付及び時刻を示す日時情報をバス10を介して演算
制御部5に出力するようになっている。
【0032】GPS部11は、地球を取巻く複数の軌道の
各々に配置された複数の衛星から発射される電波を利用
して、自己の現在位置を測定するGPSを利用して測位
を行うものである。GPS部11はGPSを利用して、装
置の経度及び緯度を得ることができるようになってい
る。なお、GPS部11は装置の設置場所と制御対象であ
る窓との位置とが離れている場合を考慮して、GPSに
よって得た測位情報を調整することができるようになっ
ている。
【0033】例えばハードディスクによって構成される
記憶部4は、太陽位置算出に必要な基本データを記憶し
ている。例えば、太陽位置算出に必要なデータとして
は、日付、時刻、緯度、経度及び方位等があり、記憶部
4は、装置の設置場所に関する経度、緯度及び窓の方位
等の情報も記憶している。また、記憶部4は、太陽位置
算出に必要な基本データから太陽位置を算出するための
プログラムも格納している。
【0034】演算制御部5は、時計部3からの日時情報
及び太陽位置算出に必要なデータが与えられ、記憶部4
に記憶されているプログラムを実行することにより、現
在の太陽位置を算出するようになっている。演算制御部
5は、算出した太陽位置とセンサ8の検出信号に基づい
て、遮光部7を制御するための制御信号を出力するよう
になっている。
【0035】なお、記憶部4は、太陽位置算出に必要な
基本データに対応した太陽位置の情報を記憶するテーブ
ルを記憶するものであってもよい。この場合には、テー
ブルのアドレスを日時情報によって指定することにより
太陽位置の情報を得ることができ、演算制御部5におい
て太陽位置計算のための演算は不要である。
【0036】遮光部7は、窓を介して入射する直射日光
を遮る機能を有しており、例えば、スラットを有するブ
ラインド等によって構成される。スラット及びブライン
ドの開閉は遮光部制御部6によって制御されるようにな
っている。遮光部制御部6は、演算制御部5からの制御
信号に基づいて、遮光部7の遮光の度合いを制御するよ
うになっている。
【0037】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0038】装置の設置時において、GPS部11はGP
Sを利用して測位を行い、測位結果、即ち、経度及び緯
度の情報等を記憶部4に供給する。センサ8は、制御対
象である窓の日射の強度を検知して、検出信号を演算制
御部5に出力する。また、時計部3は、現在の日時の情
報を発生してバス10を介して演算制御部5に出力する。
【0039】演算制御部5は、記憶部4に記憶されたプ
ログラムに従って動作し、太陽位置を算出するために、
日時情報に対応するデータを読出し、太陽位置算出のた
めの演算を行って、太陽位置を求める。演算制御部5は
算出した太陽位置及びセンサ8の検出信号に基づいて、
遮光部7の遮光の度合いを制御するための制御信号を遮
光部制御部6に出力する。
【0040】遮光部制御部6は演算制御部5からの制御
信号に基づいて遮光部7の遮光の度合いを制御する。こ
れにより、遮光部7において、直達日射の窓からの到達
距離及び日射による室内照度が制御されて、室内の明る
さが快適なものに調整される。
【0041】このように、本実施の形態においては、太
陽位置の検出にセンサを用いることなく、日時、経度、
緯度及び方位等のデータを用いて太陽の位置を算出して
おり、太陽光の強度を検出するセンサには角度特性は不
要で、その設置数を低減することができる。また、経度
及び緯度に関する情報はGPS部11によって得られるの
で、太陽位置を算出する場合でも装置毎にこれらの情報
を設定する必要はない。このため、装置の規模を著しく
縮小することができ、低価格で構成することができると
共に、設定作業を著しく簡単なものとすることができ
る。
【0042】なお、上記実施の形態においては、センサ
部2において単一のセンサを用いた例を示したが、上述
したように、制御対象の複数の窓に夫々センサを設けて
もよく、この場合には、演算制御部5は、各センサの出
力に基づいて各窓毎に遮光の度合いを制御する制御信号
を出力してもよいことは明らかである。なお、この場合
でも、記憶部4としては、単一の記憶装置を用いること
ができることも明らかである。即ち、太陽位置の決定に
は単一のシステムを利用することができ、多数の窓を制
御対象とする場合であっても、安価なシステムを構築す
ることができる。
【0043】図2は図1の遮光装置1の具体的な構成の
一例を示すブロック図である。図2において図1と同一
の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】センサ部2のI/F9はバス10に接続され
ている。バス10にはCPU21、RAM22、設定部23、時
計24、プログラムROM25、太陽位置ROM26及びI/
F16,27が接続されている。図1の演算制御部5は、C
PU21、RAM22、プログラムROM25、I/F16,27
及び設定部23によって構成されている。
【0045】設定部23は、各種条件、例えば、時計24に
関する条件及び方位に関する条件等を入力するためのも
のである。時計24は、日時の情報を出力することができ
る。プログラムROM25は、太陽位置の算出のためのプ
ログラム及び算出した太陽位置とセンサ8の検出信号に
基づいてブラインド32を制御するための制御信号を得る
ためのプログラムを格納している。
【0046】I/F16はバス10とGPS装置17との間で
データの送受を行う。GPS装置17は、GPSを利用し
て測位を行うものであり、GPS衛星からの電波を受信
して自己位置を測定する。なお、GPS装置17は、測位
結果を制御対象の窓位置に応じて補正して出力する。
【0047】太陽位置ROM26は、太陽位置の算出のた
めの基本データを記憶している。なお、太陽位置ROM
26は、GPS装置17からI/F16及びバス10を介して転
送された経度及び緯度等の測位情報を記憶する書込み可
能な領域も有している。RAM22は、CPU21の作業用
のメモリである。CPU21は、プログラムROM25に格
納されたプログラムに従って動作し、設定部23の設定内
容に応じて、時計24からの日時情報に基づいて、太陽位
置ROM26に格納されたデータを読出しながら、RAM
22を用いて太陽位置を算出する。CPU21は、プログラ
ムROM25に格納されたプログラムに従って、算出した
太陽位置とセンサ8からの検出信号に基づいて、ブライ
ンド32を制御するための制御信号を出力するようになっ
ている。
【0048】ブラインド制御方法は、プログラムROM
25に記憶させるプログラムを変更することにより自由に
変更可能である。CPU21は、基本的には、記憶された
プログラムに基づいて下記(a)乃至(c)に示すブラ
インド制御を行うようになっている。
【0049】(a)日中で直射光が窓に差し込まない場
合には、ブラインド32を巻き上げ、天空光を室内に取り
入れると同時に、室内からの展望を確保する。
【0050】(b)日中で直射光が窓に差し込む場合に
は、ブラインドを巻き下げると共に、室内に直射光が差
し込まないようにしながらスラットを最大に開き、室内
に反射光を積極的に取り入れる。
【0051】(c)その他の場合には、予め設定した巻
き上げ、又は巻き下げのいずれかとする。
【0052】CPU21は、上記ブラインド制御方法に基
づく制御信号をバス10を介してI/F27に供給する。な
お、制御信号は、ブラインド32のスラット角を調整する
ための信号と、巻き上げ、巻き下げを制御するための信
号とを含んでおり、これらの信号は独立して変更可能で
ある。
【0053】I/F27は、バス10と遮光部制御回路28と
の間の信号形態の変換を行うようになっている。遮光部
制御回路28は、CPU21からの制御信号に基づいてスラ
ット角調整部30及び巻上/巻下部31を制御するようにな
っている。スラット角調整部30は遮光部制御回路28に制
御されて、ブラインド32のスラット角を調整するように
なっている。巻上/巻下部31は遮光部制御回路28に制御
されて、ブラインド32の巻き上げ又は巻き下げを制御す
るようになっている。
【0054】ブラインド32は、図示しないスラットを有
しており、スラット角調整部30によってスラットが駆動
されてスラット角が調整されるようになっている。ま
た、巻上/巻下部31によってブラインド32の巻き上げ及
び巻き下げが行われるようになっている。なお、ブライ
ンド32の巻き上げ及び巻き下げ並びにスラット角の調整
は手動で行うこともできるようになっている。
【0055】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0056】装置を設置すると、GPS装置17は、GP
Sを利用した測位を行う。GPS装置17からの測位情報
は、I/F16を介してバス10に送出され、更に、CPU
21に制御されてプログラムROM25の所定の領域の記憶
される。オペレータは、設定部23によって、各種条件を
入力する。CPU21は、プログラムROM25に格納され
ているプログラムに従って動作して、時計24から日時の
情報を読出し、太陽位置ROM26から日時及び設定条件
に対応した太陽位置算出のための基本データを読出す。
CPU21は、RAM22を用いて、読出したデータから太
陽位置を算出する。
【0057】一方、センサ8は、制御対象である窓への
太陽光の強度を検知し検出信号を出力する。この検出信
号はI/F9によってバス10に送出されて、RAM22に
取り込まれる。CPU21は、プログラムROM25に格納
されたプログラムに従って、算出した太陽位置と検出信
号に基づいて、ブラインド32を制御するための制御信号
を作成する。
【0058】いま、日中であって、直射光が窓に差し込
まない状態であるものとする。この場合には、CPU21
は、太陽位置に拘わらず、ブラインド32を巻き上げるた
めの制御信号を出力する。この制御信号はバス10に送出
され、I/F27から遮光部制御回路28に供給される。遮
光部制御回路28は、巻上/巻下部31を制御して、ブライ
ンド32を巻き上げさせる。これにより、窓を介して天空
光が取り込まれて、室内の照度及び室内からの展望が確
保される。
【0059】ここで、直射光が窓を介して入射する状態
に変化するものとする。CPU21は、基本的には、算出
した太陽位置に基づくスラット角を設定するための制御
信号を出力する。遮光部制御回路28は、巻上/巻下部31
を制御して、ブラインド32を巻き下げさせる。また、ス
ラット角調整部30は、遮光部制御回路28に制御されて、
ブラインド32のスラットを室内に直射光が入らない状態
で最大に開く。これにより、ブラインド32を介して反射
光を積極的に室内に取り入れて、十分な室内照度を得
る。更に、CPU21は、センサ8が検出した太陽強度に
応じたブラインド制御も行う。例えば、太陽強度が著し
く高い場合には、CPU21は、スラットを少し閉じるた
めの制御信号を出力する。これにより、スラットを介し
た日射量が低減され、室内照度が一定に維持される。
【0060】このように、本実施の形態においては、予
め入力された方位の情報、時計24から出力される日時の
情報、GPS装置17によって予め検出された緯度及び経
度の情報に基づいて、太陽位置ROM26に記憶された情
報を参照して太陽位置を算出する。そして、算出された
太陽位置と制御対象である窓に対応して設けられたセン
サの検出信号とに基づいて、遮光度合いを自動調整して
いる。太陽位置の算出にセンサを用いておらず、装置を
簡単化して低価格に構成することを可能にしている。ま
た、経度及び緯度の検出にGPSを利用しており、設定
作業を省略することができる。更に、遮光装置としてブ
ラインドを用いているので、スラット角の調整によっ
て、直射光の入射を防ぎながら、間接光を最大限取り入
れることができ、省エネルギー化を促進することができ
る。
【0061】図3は図2の遮光装置が組込まれた照明制
御装置の一実施の形態を示すブロック図である。図3に
おいて図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明
を省略する。
【0062】本実施の形態における照明制御装置41は、
人工照明を制御する人工照明制御部40と自然光照明を制
御する図2の遮光装置とを有し、人工照明制御と自然光
照明制御とを連動して制御するものである。
【0063】人工照明監視端末S1 ,S2 ,…は、人工
照明のオン,オフ操作及び調光操作等を監視するもので
あり、例えば、壁スイッチの操作を監視する壁スイッチ
端末、接点の入力の有無を監視する接点入力端末又は調
光操作を監視する調光入力端末等によって構成されてい
る。人工照明監視端末S1 ,S2 ,…は、人工照明を制
御するための処理を監視し、監視結果に基づく情報を伝
送信号に変換する。人工照明監視端末S1 ,S2 ,…か
らの伝送信号(以下、監視情報という)は伝送線43を介
して中央制御装置44に転送されるようになっている。
【0064】中央制御装置44は、人工照明監視端末S1
,S2 ,…からの監視情報を判定して、監視情報に応
じた制御情報を対応する人工照明制御端末L1 ,L2 ,
…に送出するようになっている。人工照明制御端末L1
,L2 ,…は、夫々、蛍光灯器具又は白熱灯器具等の
図示しない人工照明器具と、これらの人工照明器具を制
御情報に基づいて制御する図示しない制御部とを有して
いる。人工照明制御端末L1 ,L2 ,…は、制御情報に
基づいて、人工照明器具のオン,オフ制御及び調光制御
等を行うようになっている。
【0065】伝送線43はI/F42を介してバス10に接続
されている。I/F42は、伝送線43とバス10との間の信
号形態の変換を行うようになっている。I/F42は、セ
ンサ8からの検出信号がI/F9及びバス10を介して入
力され、伝送線43の信号形態に変換して中央制御装置44
に供給するようになっている。また、I/F42は、CP
U21からの制御信号が供給されて、伝送線43の信号形態
に変換して中央制御装置44に供給するようになってい
る。中央制御装置44は、I/F42を介して入力された情
報に基づいて、人工照明を制御する制御情報を作成する
ようになっている。
【0066】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0067】遮光装置における太陽位置の検出及びブラ
インド制御は図2の実施の形態と同様である。本実施の
形態においては、センサ8からの検出信号及びCPU21
からの制御信号は、バス10を介してI/F42に供給され
る。I/F42は、バス10を介して入力された信号を伝送
線43の信号形態に変換して中央制御装置44に供給する。
【0068】中央制御装置44は、人工照明監視端末S1
,S2 ,…からの監視情報に基づいて、人工照明器具
の照度を設定する。更に、中央制御装置44は、センサ8
からの検出信号及びCPU21からの制御信号を用いるこ
とにより、自然光照明と人工照明との連動制御が可能で
あり、監視情報だけでなく、検出信号及び制御信号に基
づいて、人工照明器具による最適な照度を決定する。
【0069】中央制御装置44は決定した照度を得るため
に必要な制御情報を人工照明制御端末L1 ,L2 ,…に
出力する。人工照明制御端末L1 ,L2 ,…は、制御情
報に基づいて人工照明器具に対して調光制御等を行っ
て、室内照度を最適なものにする。
【0070】このように、本実施の形態においては、簡
単な構成で、自然光照明制御と人工照明制御との連動制
御が可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至3によれば、簡単な装置で太陽位置の検出を可能にす
ることにより、システムを簡単で、安価に構成すると共
に、煩雑な設定作業を不要とすることができるという効
果を有する。
【0072】また、本発明の請求項3によれば、自然光
照明制御と人工光照明制御とを連動制御することができ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮光装置の一実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の遮光装置の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図3】本発明に係る照明制御装置の一実施の形態を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 …遮光装置 2 …センサ部 3 …時計部 4 …記憶部 5 …演算制御部 6 …遮光部制御部 7 …遮光部 11 …GPS部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽光線の強度を検出する1つ以上のセン
    サと;建築物に入射する前記太陽光線の入射量を制御す
    る遮光部と;日時を示す日時情報を出力する時計部と;
    衛星からの電波を利用して測位を行う衛星利用測位手段
    と;前記衛星利用測位手段による測位結果に基づくデー
    タであって、太陽位置を求めるためのデータを記憶する
    記憶装置と;前記記憶装置から前記日時情報に応じたデ
    ータを読出して太陽位置の情報を得ると共に、前記太陽
    位置の情報及び前記1つ以上のセンサの検出結果に基づ
    いて、前記遮光部を制御するための制御信号を出力する
    演算制御部と;を具備したことを特徴とする遮光装置。
  2. 【請求項2】前記記憶装置は、太陽位置を算出するため
    のデータを記憶し;前記演算制御部は、前記記憶装置か
    ら前記日時情報に応じたデータを読出し、読出したデー
    タを用いた演算によって前記太陽位置の情報を算出す
    る;ことを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の遮光装置と;1つ以上の
    人工照明を制御する1つ以上の人工照明制御端末及び前
    記1つ以上の人工照明制御端末を制御するための監視情
    報を出力する1つ以上の人工照明監視端末が接続される
    伝送線と;前記遮光装置のセンサの検出結果及び前記演
    算制御部の制御信号を前記伝送線を介して伝送するため
    のインターフェース手段と;前記監視情報と前記インタ
    ーフェース手段を介して伝送される信号に基づいて前記
    人工照明制御端末を制御するための制御情報を前記伝送
    線を介して送出する中央処理装置と;を具備したことを
    特徴とする照明制御装置。
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