JPH10159065A - ダム貯水池の堆積土砂の排出方法 - Google Patents
ダム貯水池の堆積土砂の排出方法Info
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- JPH10159065A JPH10159065A JP33469496A JP33469496A JPH10159065A JP H10159065 A JPH10159065 A JP H10159065A JP 33469496 A JP33469496 A JP 33469496A JP 33469496 A JP33469496 A JP 33469496A JP H10159065 A JPH10159065 A JP H10159065A
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Abstract
にいつでも堆積土砂を確実に排出できる方法を提供する
こと。 【解決手段】 第1開閉弁34を閉じ、堆積土砂20中
に位置する土砂取り入れ口22を開放させる。これによ
り、堆積土砂20が土砂取り入れ口22から筒体12内
に流れ込み、機械室14の撹拌室24に落下し収容され
る。次に、土砂取り入れ口22を閉じ、動力源30によ
り撹拌羽根26を回転駆動する。次に、第1開閉弁34
と第2開閉弁36を開き、加圧ポンプ40を駆動する。
これにより撹拌室24で撹拌された堆積土砂20は、枝
管1610から第1乃至第4直線部1601、160
2、1603、1604へと圧送され、この加圧ポンプ
40の吐出圧力と、エアー供給管18から第2直線部1
602に供給された圧縮空気とにより、堆積土砂20は
確実に土砂処理設備8に圧送される。
Description
積する土砂の排出方法に関する。
の貯水量を減少させ、ダムの治水利水機能を低下させる
だけではなく、ダム貯水池上流の河床の上昇や、ダム下
流での河床の低下などを引き起こす恐れがあり、河川に
も悪影響を与える。そこで、ダム貯水池の底に堆積する
土砂を排出するため、従来、ダム貯水池の水位を下げ、
ダム貯水池の底を露出させて作業車により堆積土砂を掘
削したり、あるいは、渇水等で水位が下がった時に露出
するダム貯水池の底を作業車により掘削し、ダム貯水池
外に排出するようにしている。
水池の水位を下げ底を露出させてに堆積土砂を排出する
方法では、ダム貯水池の貯水量や、各時期における水使
用量等との関係からいつでも堆積土砂を排出できるとは
限らず、また、渇水の場合に堆積土砂を排出する方法で
は、満水の状態が続くと堆積土砂を排出できない。本発
明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の
目的は、ダム貯水池の貯水量や、水使用量等とは無関係
にいつでも堆積土砂を排出できるダム貯水池の堆積土砂
の排出方法を提供することにある。
本発明は、ダム貯水池の底に堆積する土砂を排出する方
法であって、ダム貯水池に筒体を、その下端をダム貯水
池の堆積土砂中に打ち込むと共にその上端を水面の上方
に突出させて立設し、前記筒体が堆積土砂中に打ち込ま
れた部分に複数の土砂取り入れ口を設け、前記堆積土砂
の下方でかつ前記筒体の下方のダム貯水池の底部分に機
械室を埋設し、前記機械室に前記筒体に接続する撹拌室
を設け、前記撹拌室と、ダム貯水池外の土砂排出箇所と
を連通する土砂排出管を設け、前記土砂取り入れ口を開
放し、前記土砂取り入れ口から堆積土砂を筒体の内部に
流出させ、この堆積土砂を前記撹拌室に収容して撹拌
し、次に、この撹拌された堆積土砂を、前記機械室のポ
ンプにより前記土砂排出管内で土砂排出箇所に向けて吐
出し、更に、前記土砂排出管内で前記土砂排出箇所へ向
けて圧縮空気を供給し、前記ポンプの吐出圧力と圧縮空
気により堆積土砂を土砂排出管内で前記土砂排出箇所へ
向けて圧送するようにしたことを特徴とする。また、本
発明は、前記筒体がダム堤体の近傍に立設されることを
特徴とする。また、本発明は、前記筒体、機械室が複数
組み設けられ、これら複数組みの各撹拌室は、単一の土
砂排出管に連結され、堆積土砂の排出は各組み毎に行な
われ、一つの組みの筒体、機械室で堆積土砂の排出が行
なわれている時には、他の組みの機械室の撹拌室と土砂
排出管は開閉弁により遮断されていることを特徴とす
る。
積土砂を筒体内に流し込み、撹拌室に収容させる。そし
て、適宜量の堆積土砂が収容されたならば、土砂取り入
れ口を閉じ、堆積土砂が土砂排出管内を円滑に流動でき
るように、撹拌室で堆積土砂を撹拌する。次に、機械室
のポンプの吐出圧力と圧縮空気とにより、堆積土砂を土
砂排出管内で土砂排出箇所に圧送する。
する。図1は本発明方法が実施されるダム貯水池の断面
側面図、図2は同平面図を示す。2はダム貯水池、4は
堤体、6は堤体4に設けられた放流口、8はダム貯水池
2の上流側の周囲箇所に設けられた土砂処理設備を示
す。本発明による堆積土砂の排出方法では、3本の筒体
12と、三つの機械室14と、1本の土砂排出管16
と、1本のエアー供給管18等が用いられる。前記筒体
12は堤体4の近傍で堤体4の延在方向に間隔をおいて
鉛直に立設され、前記機械室14は、ダム貯水池2の底
に堆積した堆積土砂(シルト層)20の下方の岩着部A
でかつこの筒体12の下方に対応して埋設されている。
前記土砂排出管16は、3本の筒体12の列設方向に沿
ってほぼ水平に延在する第1直線部1601と、第1直
線部1601の端部から土砂処理設備8側にほぼ水平に
延在する第2直線部1602と、第2直線部1602の
端部から鉛直に起立する第3直線部1603と、第3直
線部1603の上端から土砂処理設備8側に延在する第
4直線部1604を備え、前記第1及び第2直線部16
01、1602はダム貯水池2の底の下方に埋設され、
第3直線部1603はダム貯水池2の外側において起立
し、その上端と第4直線部1604が地面から露出して
いる。
られ、前記筒体12の下部は、ダム貯水池2の底に堆積
した堆積土砂20(シルト層)中に打ち込まれ、更に上
端は水面上に突出している。前記筒体12が堆積土砂2
0中に埋設された部分およびその近傍部分には複数の土
砂取り入れ口22が周方向及び上下方向に間隔をおいて
複数設けられ、各土砂取り入れ口22は、筒体12の内
周面或は外周面に配設された蓋板(不図示)により開閉
可能である。
の下方に位置して該下端に連通する上方に開放状の撹拌
室24を備え、撹拌室24と前記第1直線部1601が
枝管1610により連結されている。なお、撹拌室24
と筒体12の下部は一体に形成してもよい。前記撹拌室
24には撹拌羽根26が設けられ、撹拌羽根26は、撹
拌室24に隣接する第1の部屋28に設置されたモータ
等の動力源30により回転駆動される。前記枝管161
0は、前記撹拌室24を挟んで前記第1の部屋28とは
反対側の第2の部屋32にその一部が配設されている。
前記枝管1610は、撹拌室24の側壁の中央から水平
に延在する水平部1612と、この水平部1612の端
部から第1屈曲部1614を介してほぼ鉛直に起立し第
2屈曲部1616を介して前記第1直線部1601に連
結される起立部1618で構成され、水平部1612に
は、水平部1612内を開閉する第1開閉弁34が設け
られ、起立部1618には、起立部1618内を開閉す
る第2開閉弁36が設けられ、起立部1618の上部は
第2の部屋32を上方に貫通してダム貯水池2の底の岩
着部Aに埋設されている。前記第2の部屋32には加圧
ポンプ40が配設され、加圧ポンプ40の羽根4002
が前記第1屈曲部1614に配設され、加圧ポンプ40
の駆動により、堆積土砂20が水平部1612から起立
部1618へ、起立部1618から第1直線部160
1、第2直線部1602、第3直線部1603、第4直
線部1604へと圧送されるように構成されている。更
に、第2直線部1602の長手方向の中間部に、第3直
線部1603側に向けてエアー供給管18が連結され、
このエアー供給管18から第2直線部1602に圧縮空
気が供給される。前記圧縮空気は、例えば、機械室14
に配設されたコンプレッサから供給される。
4と、土砂排出管16と、エアー供給管18等を用い
て、ダム貯水池2の底に堆積した土砂を排出する手順に
ついて説明する。まず、第1開閉弁34を閉じ、堆積土
砂20中に位置する土砂取り入れ口22を開放させる。
これにより、堆積土砂20が土砂取り入れ口22から筒
体12内に流れ込み、撹拌室24に落下し収容される。
撹拌室24に適宜量の堆積土砂20が収容されたなら
ば、土砂取り入れ口22を閉じ、動力源30により撹拌
羽根26を回転駆動する。この撹拌羽根26の回転駆動
により、堆積土砂20の固まりは小さく砕かれ、これに
より、次の行程における土砂排出管16内での堆積土砂
20の移送が円滑になされる。
械室14において、第1開閉弁34と第2開閉弁36を
開き、加圧ポンプ40を駆動する。なお、他の機械室1
4の第1開閉弁34と第2開閉弁36は閉じておく。こ
れにより撹拌室24で撹拌された堆積土砂20は、枝管
1610から第1乃至第4直線部1601、1602、
1603、1604へと圧送され、この加圧ポンプ40
の吐出圧力と、第2直線部1602の長手方向の中間部
に供給された圧縮空気とにより、堆積土砂20は確実に
土砂処理設備8に圧送される。そしてこのような手順
を、各筒体12、機械室14毎に繰り返すことで堆積土
砂20を土砂処理設備8に排出する。なお、土砂処理設
備8では、移送された堆積土砂20が水と土砂に分離さ
れ、浄化された水はダム貯水池2の上流箇所に放流され
る。
機械室14と、土砂排出管16と、エアー供給管18等
を用いてダム貯水池2の底に堆積した土砂を排出するの
で、ダム貯水池22の貯水量や、水使用量等とは無関係
に、いつでも堆積土砂20を確実に排出することが可能
となる。そして、堆積土砂20を排出するための筒体1
2、機械室14と、土砂排出管16と、エアー供給管1
8等からなる設備は、ダムの新設時に設置してもよく、
或は、既存のダムにも設置することが可能で、新設、既
存を問わずに全てのダムに広く適用可能である。
ダム貯水池の底に堆積する土砂を排出する方法であっ
て、ダム貯水池に筒体を、その下端をダム貯水池の堆積
土砂中に打ち込むと共にその上端を水面の上方に突出さ
せて立設し、前記筒体が堆積土砂中に打ち込まれた部分
に複数の土砂取り入れ口を設け、前記堆積土砂の下方で
かつ前記筒体の下方のダム貯水池の底部分に機械室を埋
設し、前記機械室に前記筒体に接続する撹拌室を設け、
前記撹拌室と、ダム貯水池外の土砂排出箇所とを連通す
る土砂排出管を設け、前記土砂取り入れ口を開放し、前
記土砂取り入れ口から堆積土砂を筒体の内部に流出さ
せ、この堆積土砂を前記撹拌室に収容して撹拌し、次
に、この撹拌された堆積土砂を、前記機械室のポンプに
より前記土砂排出管内で土砂排出箇所に向けて吐出し、
更に、前記土砂排出管内で前記土砂排出箇所へ向けて圧
縮空気を供給し、前記ポンプの吐出圧力と圧縮空気によ
り堆積土砂を土砂排出管内で前記土砂排出箇所へ向けて
圧送するようにした。そのため、ダム貯水池の貯水量
や、水使用量等とは無関係に、いつでも堆積土砂を確実
に排出することができ、また、筒体、機械室、土砂排出
管、エアー供給等を用いて堆積土砂を排出するので、堆
積土砂排出のための設備は、ダムの新設時に設置しても
よく、或は、既存のダムにも設置することが可能で、全
てのダムに広く適用可能である。
図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 ダム貯水池の底に堆積する土砂を排出す
る方法であって、 ダム貯水池に筒体を、その下端をダム貯水池の堆積土砂
中に打ち込むと共にその上端を水面の上方に突出させて
立設し、 前記筒体が堆積土砂中に打ち込まれた部分に複数の土砂
取り入れ口を設け、 前記堆積土砂の下方でかつ前記筒体の下方のダム貯水池
の底部分に機械室を埋設し、 前記機械室に前記筒体に接続する撹拌室を設け、 前記撹拌室と、ダム貯水池外の土砂排出箇所とを連通す
る土砂排出管を設け、 前記土砂取り入れ口を開放し、前記土砂取り入れ口から
堆積土砂を筒体の内部に流出させ、この堆積土砂を前記
撹拌室に収容して撹拌し、 次に、この撹拌された堆積土砂を、前記機械室のポンプ
により前記土砂排出管内で土砂排出箇所に向けて吐出
し、 更に、前記土砂排出管内で前記土砂排出箇所へ向けて圧
縮空気を供給し、 前記ポンプの吐出圧力と圧縮空気により堆積土砂を土砂
排出管内で前記土砂排出箇所へ向けて圧送するようにし
た、 ことを特徴とするダム貯水池の堆積土砂の排出方法。 - 【請求項2】 前記筒体は、ダム堤体の近傍に立設され
る請求項1記載のダム貯水池の堆積土砂の排出方法。 - 【請求項3】 前記筒体、機械室は複数組み設けられ、
これら複数組みの各撹拌室は単一の土砂排出管に連結さ
れ、堆積土砂の排出は各組み毎に行なわれ、一つの組み
の筒体、機械室で堆積土砂の排出が行なわれている時に
は、他の組みの機械室の撹拌室と土砂排出管は開閉弁に
より遮断されている請求項1記載のダム貯水池の堆積土
砂の排出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33469496A JP3791991B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | ダム貯水池の堆積土砂の排出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33469496A JP3791991B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | ダム貯水池の堆積土砂の排出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10159065A true JPH10159065A (ja) | 1998-06-16 |
JP3791991B2 JP3791991B2 (ja) | 2006-06-28 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33469496A Expired - Fee Related JP3791991B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | ダム貯水池の堆積土砂の排出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3791991B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100665002B1 (ko) | 2006-08-31 | 2007-01-10 | 주식회사 도화종합기술공사 | 하수관거의 퇴적 슬러지 제거 장치 |
CN103882838A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-06-25 | 黄河水利委员会黄河水利科学研究院 | 一种低水头河床式枢纽电站进水口的排沙方法 |
CN108036969A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-05-15 | 贵州理工学院 | 从尾矿库区提取尾矿砂试样的方法 |
CN111156366A (zh) * | 2020-01-20 | 2020-05-15 | 长江勘测规划设计研究有限责任公司 | 一种引水式电站管道内的排沙装置 |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP33469496A patent/JP3791991B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100665002B1 (ko) | 2006-08-31 | 2007-01-10 | 주식회사 도화종합기술공사 | 하수관거의 퇴적 슬러지 제거 장치 |
CN103882838A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-06-25 | 黄河水利委员会黄河水利科学研究院 | 一种低水头河床式枢纽电站进水口的排沙方法 |
CN103882838B (zh) * | 2014-02-27 | 2015-12-02 | 黄河水利委员会黄河水利科学研究院 | 一种低水头河床式枢纽电站进水口的排沙方法 |
CN108036969A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-05-15 | 贵州理工学院 | 从尾矿库区提取尾矿砂试样的方法 |
CN108036969B (zh) * | 2017-11-21 | 2022-02-01 | 贵州理工学院 | 从尾矿库区提取尾矿砂试样的方法 |
CN111156366A (zh) * | 2020-01-20 | 2020-05-15 | 长江勘测规划设计研究有限责任公司 | 一种引水式电站管道内的排沙装置 |
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JP3791991B2 (ja) | 2006-06-28 |
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