JPH10158657A - 炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置 - Google Patents
炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置Info
- Publication number
- JPH10158657A JPH10158657A JP32498096A JP32498096A JPH10158657A JP H10158657 A JPH10158657 A JP H10158657A JP 32498096 A JP32498096 A JP 32498096A JP 32498096 A JP32498096 A JP 32498096A JP H10158657 A JPH10158657 A JP H10158657A
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- JP
- Japan
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- surface protection
- protection material
- spraying
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭化室の天井煉瓦壁並びに装炭口の煉瓦壁
に、比較的簡単な装置により、作業性よく表面保護材を
吹き付ける。 【解決手段】 炭化室１の一端から他端に移動するコー
クス押出機が備えたラムヘッド３に水冷構造の表面保護
材吹き付けランス４を上向きに設置し、先端部ノズルか
ら表面保護材を天井煉瓦壁11並びに装炭口12の煉瓦壁に
向けて作業性よく吹き付ける。天井煉瓦壁11並びに装炭
口12の煉瓦壁へのカーボン付着が防止されると共に、煉
瓦壁の損傷が低減されるのでコークス炉の稼働率が向上
する。
に、比較的簡単な装置により、作業性よく表面保護材を
吹き付ける。 【解決手段】 炭化室１の一端から他端に移動するコー
クス押出機が備えたラムヘッド３に水冷構造の表面保護
材吹き付けランス４を上向きに設置し、先端部ノズルか
ら表面保護材を天井煉瓦壁11並びに装炭口12の煉瓦壁に
向けて作業性よく吹き付ける。天井煉瓦壁11並びに装炭
口12の煉瓦壁へのカーボン付着が防止されると共に、煉
瓦壁の損傷が低減されるのでコークス炉の稼働率が向上
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉に配置
された炭化室の天井煉瓦壁並びに装炭口の煉瓦壁にカー
ボンが付着するのを防止する炭化室煉瓦壁への表面保護
材吹き付け装置に関するものである。
された炭化室の天井煉瓦壁並びに装炭口の煉瓦壁にカー
ボンが付着するのを防止する炭化室煉瓦壁への表面保護
材吹き付け装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コークス炉に配置された炭化室の煉瓦壁
は、一般に珪石質耐火煉瓦が使用されている。珪石質耐
火煉瓦は、珪石質原料を粉砕し、水で混和した後に型枠
に入れて乾燥させ、1200℃前後で焼成することによって
製造される。このようにして製造した珪石質耐火煉瓦を
用いて築炉し、均一な温度で乾燥し、応力を除去した
後、コークス炉の炭化室煉瓦として使用されている。
は、一般に珪石質耐火煉瓦が使用されている。珪石質耐
火煉瓦は、珪石質原料を粉砕し、水で混和した後に型枠
に入れて乾燥させ、1200℃前後で焼成することによって
製造される。このようにして製造した珪石質耐火煉瓦を
用いて築炉し、均一な温度で乾燥し、応力を除去した
後、コークス炉の炭化室煉瓦として使用されている。
【０００３】前記耐火煉瓦は断熱を高める目的で、高い
緻密率を有しており、粒子間接触により形成されてい
る。したがって、築炉の初期には平滑であった煉瓦壁の
表面は、装入される石炭やコークスとの摩擦や頻繁な加
熱と冷却との繰り返しにより、剥離や割れ等で平滑さを
失ってしだいに荒れが大きくなり、摩擦抵抗が高まるば
かりか、荒れ面は処理石炭や燃焼により生じるカーボン
や灰分の付着が助長され、コークス炉操業に支障があ
る。特に、炭化室の天井煉瓦壁および装炭口は乾留ガス
の通路に面しているためカーボンの付着が著しくその除
去作業を度々行う必要があり、コークス炉の稼働率を低
下させる原因となり問題となっていた。
緻密率を有しており、粒子間接触により形成されてい
る。したがって、築炉の初期には平滑であった煉瓦壁の
表面は、装入される石炭やコークスとの摩擦や頻繁な加
熱と冷却との繰り返しにより、剥離や割れ等で平滑さを
失ってしだいに荒れが大きくなり、摩擦抵抗が高まるば
かりか、荒れ面は処理石炭や燃焼により生じるカーボン
や灰分の付着が助長され、コークス炉操業に支障があ
る。特に、炭化室の天井煉瓦壁および装炭口は乾留ガス
の通路に面しているためカーボンの付着が著しくその除
去作業を度々行う必要があり、コークス炉の稼働率を低
下させる原因となり問題となっていた。
【０００４】炭化室煉瓦壁へのカーボン付着を防止する
ため、特開昭59-174585 公報には、煉瓦壁に表面保護材
を塗布して熱処理する手段、また特開昭63-236783 号公
報には、素地段階で表面保護材を塗布した耐火煉瓦を使
用する手段等が開示されている。さらに、本出願人は特
定成分のシリカ純度が高く、高強度の平滑な表面層を形
成可能な高温耐火材を特開平8-11977 号公報で提案し
た。この高温耐火材は、ケイ酸ナトリウム、硼酸ナトリ
ウムおよび有機シリコーン化合物を水で溶解したもので
あり、500 〜1200℃の高温の炭化室の耐火煉瓦壁面にス
プレーノズルを用いて吹き付け、その後の昇温により、
ガラス面のように平滑で、亀裂もなく、機械的強度も優
れたシリカ純度の高い表面層を形成する。
ため、特開昭59-174585 公報には、煉瓦壁に表面保護材
を塗布して熱処理する手段、また特開昭63-236783 号公
報には、素地段階で表面保護材を塗布した耐火煉瓦を使
用する手段等が開示されている。さらに、本出願人は特
定成分のシリカ純度が高く、高強度の平滑な表面層を形
成可能な高温耐火材を特開平8-11977 号公報で提案し
た。この高温耐火材は、ケイ酸ナトリウム、硼酸ナトリ
ウムおよび有機シリコーン化合物を水で溶解したもので
あり、500 〜1200℃の高温の炭化室の耐火煉瓦壁面にス
プレーノズルを用いて吹き付け、その後の昇温により、
ガラス面のように平滑で、亀裂もなく、機械的強度も優
れたシリカ純度の高い表面層を形成する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記のように炭化室の
煉瓦壁に表面保護材を吹き付けることにより、カーボン
が付着するのを相当程度防止できるようになってきた。
しかしながら炭化室の耐火煉瓦は高温であるので、炭化
室煉瓦壁に表面保護材を確実に吹き付けるのに適した吹
き付け装置に十分なものがなく、吹き付け装置の開発が
要望されてきた。本出願人は、表面保護材をコークス炉
の炭化室煉瓦壁に安定して吹き付け可能な装置として先
に特願平7-286180号を提案し成果をあげている。
煉瓦壁に表面保護材を吹き付けることにより、カーボン
が付着するのを相当程度防止できるようになってきた。
しかしながら炭化室の耐火煉瓦は高温であるので、炭化
室煉瓦壁に表面保護材を確実に吹き付けるのに適した吹
き付け装置に十分なものがなく、吹き付け装置の開発が
要望されてきた。本出願人は、表面保護材をコークス炉
の炭化室煉瓦壁に安定して吹き付け可能な装置として先
に特願平7-286180号を提案し成果をあげている。
【０００６】この吹き付け装置は、炭化室のコークス押
出機側に設けられ、炉外から炭化室の長手方向に向かい
前後進する移動台車と、この移動台車に後端部に取り付
けられて、前記炭化室の下部で長手方向に向かって一端
から他端まで水平に進退自在に設けられた水平ランス
と、この水平ランスの先端部で炭化室の高さ方向に立設
された直立ランスと、この直立ランスの高さ方向に沿っ
て炭化室の壁面に対向するように多段に配設された耐火
材塗布用スプレーノズルとを備えたものである。
出機側に設けられ、炉外から炭化室の長手方向に向かい
前後進する移動台車と、この移動台車に後端部に取り付
けられて、前記炭化室の下部で長手方向に向かって一端
から他端まで水平に進退自在に設けられた水平ランス
と、この水平ランスの先端部で炭化室の高さ方向に立設
された直立ランスと、この直立ランスの高さ方向に沿っ
て炭化室の壁面に対向するように多段に配設された耐火
材塗布用スプレーノズルとを備えたものである。
【０００７】本発明は、比較的簡単な表面保護材吹き付
け装置により、確実に炭化室の天井煉瓦壁並びに装炭口
の煉瓦壁に表面保護材を吹き付けることができる炭化室
煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置を提供することを目
的とするものである。
け装置により、確実に炭化室の天井煉瓦壁並びに装炭口
の煉瓦壁に表面保護材を吹き付けることができる炭化室
煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置を提供することを目
的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項１記載の本発明は、コークス炉炭化室の天井煉
瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に表面保護材を吹き付ける
表面保護材吹き付け装置であって、前記炭化室の長手方
向の一端から他端に水平移動可能なコークス押出機が備
えたラムヘッドの上端部またはサイドガイドに水冷また
は空冷構造の表面保護材吹き付けランスを上向きに設置
し、該表面保護材吹き付けランスの先端部ノズルを天井
煉瓦壁ならびに装炭口煉瓦壁に向け開口したことを特徴
とする炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置であ
る。
の請求項１記載の本発明は、コークス炉炭化室の天井煉
瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に表面保護材を吹き付ける
表面保護材吹き付け装置であって、前記炭化室の長手方
向の一端から他端に水平移動可能なコークス押出機が備
えたラムヘッドの上端部またはサイドガイドに水冷また
は空冷構造の表面保護材吹き付けランスを上向きに設置
し、該表面保護材吹き付けランスの先端部ノズルを天井
煉瓦壁ならびに装炭口煉瓦壁に向け開口したことを特徴
とする炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置であ
る。
【０００９】請求項２記載の本発明は、コークス炉炭化
室の天井煉瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に表面保護材を
吹き付ける表面保護材吹き付け装置であって、前記炭化
室の長手方向の一端から他端に水平移動可能な専用の表
面保護材吹き付け機が備えたフレームヘッドの上端部に
水冷または空冷構造の表面保護材吹き付けランスを上向
きに設置し、該表面保護材吹き付けランスの先端部ノズ
ルを天井煉瓦壁ならびに装炭口煉瓦壁に向け開口したこ
とを特徴とする炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装
置である。
室の天井煉瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に表面保護材を
吹き付ける表面保護材吹き付け装置であって、前記炭化
室の長手方向の一端から他端に水平移動可能な専用の表
面保護材吹き付け機が備えたフレームヘッドの上端部に
水冷または空冷構造の表面保護材吹き付けランスを上向
きに設置し、該表面保護材吹き付けランスの先端部ノズ
ルを天井煉瓦壁ならびに装炭口煉瓦壁に向け開口したこ
とを特徴とする炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装
置である。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
に基づいて説明する。図１に示すようにコークス炉の炭
化室１には、天井煉瓦壁11にその長手方向に複数の装炭
口12が配設されている。コークス押出機は、押し出しラ
ム２を備えており、押し出しラム２の先端部に設けたラ
ムヘッド３により、炭化室１内で乾留により製造したコ
ークスを一端から他端に押し出すようになっている。ラ
ムヘッド３の上部背面には、炭化室１の幅より僅かに狭
い幅を有するサイドガイド13が設けてあり、コークス押
し出し時にラムヘッド３が幅方向に振れるのを防止する
ようになっている。また押し出しラム２の下部には、ス
ライドシュー14が設けてあり、このスライドシュー14は
炉底にスライド可能に当接してラム２を支持するための
ものである。
に基づいて説明する。図１に示すようにコークス炉の炭
化室１には、天井煉瓦壁11にその長手方向に複数の装炭
口12が配設されている。コークス押出機は、押し出しラ
ム２を備えており、押し出しラム２の先端部に設けたラ
ムヘッド３により、炭化室１内で乾留により製造したコ
ークスを一端から他端に押し出すようになっている。ラ
ムヘッド３の上部背面には、炭化室１の幅より僅かに狭
い幅を有するサイドガイド13が設けてあり、コークス押
し出し時にラムヘッド３が幅方向に振れるのを防止する
ようになっている。また押し出しラム２の下部には、ス
ライドシュー14が設けてあり、このスライドシュー14は
炉底にスライド可能に当接してラム２を支持するための
ものである。
【００１１】本発明では、ラムヘッド３の上端部に表面
保護材吹き付けランス４を上向きに設置し、図２および
図３に示すように、この表面保護材吹き付けランス４の
先端部ノズル９を天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉瓦
壁に向ける。表面保護材は押し出しラム２およびラムヘ
ッド３に沿って配設された表面保護材供給配管５を介し
て表面保護材吹き付けランス４に供給される。
保護材吹き付けランス４を上向きに設置し、図２および
図３に示すように、この表面保護材吹き付けランス４の
先端部ノズル９を天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉瓦
壁に向ける。表面保護材は押し出しラム２およびラムヘ
ッド３に沿って配設された表面保護材供給配管５を介し
て表面保護材吹き付けランス４に供給される。
【００１２】表面保護材吹き付けランス４は、内管６、
外管７および中間の仕切り管８からなる水冷式の３重管
構造であり、内管６の出口部は先端部ノズル９となって
いる。ランス先端で内管６と外管７は接続板10により接
続した構造になっており、一方、仕切り管８の先端は内
管６と外管７の間で開放されている。そして内管６と仕
切り管８との間は冷却水入り側に、また仕切り管８と外
管７との間は冷却水出側になっていて、ここに冷却水を
流すことにより表面保護材吹き付けランス４を水冷す
る。なお、場合によっては表面保護材吹き付けランス４
を空冷構造にすることも可能である。また、表面保護材
吹き付けランス４に表面保護材を供給する表面保護材供
給配管５も同様の水冷または空冷構造３の重管構造にし
てある。
外管７および中間の仕切り管８からなる水冷式の３重管
構造であり、内管６の出口部は先端部ノズル９となって
いる。ランス先端で内管６と外管７は接続板10により接
続した構造になっており、一方、仕切り管８の先端は内
管６と外管７の間で開放されている。そして内管６と仕
切り管８との間は冷却水入り側に、また仕切り管８と外
管７との間は冷却水出側になっていて、ここに冷却水を
流すことにより表面保護材吹き付けランス４を水冷す
る。なお、場合によっては表面保護材吹き付けランス４
を空冷構造にすることも可能である。また、表面保護材
吹き付けランス４に表面保護材を供給する表面保護材供
給配管５も同様の水冷または空冷構造３の重管構造にし
てある。
【００１３】炭化室１内での石炭の乾留が終了したら、
炭化室１の両側にセットしてあるドアを取り外した状態
としてコークス押出機が備えた押し出しラム２の先端部
に設けたラムヘッド３を用いて炭化室１内で製造したコ
ークスを一端から他端に押して炉外に排出する。前述の
ように炭化室１の天井煉瓦壁11および装炭口12の煉瓦壁
は、炭化室１内で石炭を乾留する際にカーボンの付着量
が最も多く、また装炭口12は複雑な面で構成されている
ため、付着カーボンの除去しにくい部分となっている。
炭化室１の両側にセットしてあるドアを取り外した状態
としてコークス押出機が備えた押し出しラム２の先端部
に設けたラムヘッド３を用いて炭化室１内で製造したコ
ークスを一端から他端に押して炉外に排出する。前述の
ように炭化室１の天井煉瓦壁11および装炭口12の煉瓦壁
は、炭化室１内で石炭を乾留する際にカーボンの付着量
が最も多く、また装炭口12は複雑な面で構成されている
ため、付着カーボンの除去しにくい部分となっている。
【００１４】そこで本発明では、高温状態の炭化室１の
天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉瓦壁をカーボン付着
防止用の表面保護材で被覆するため、コークス押出機が
備えた押し出しラム２を炭化室１の一端から他端に向け
移動させつつ、ラムヘッド３の上端部に上向きに設置し
た表面保護材吹き付けランス４を水冷状態にして、表面
保護材供給配管５から表面保護材（たとえばAl2O3:34
％、SiO2:56 ％を主成分とする結合形態がセメントボン
ドの流体状表面保護材を使用）を供給し、先端部ノズル
９から表面保護材を天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉
瓦壁に向け吹き付ける。この際、押し出しラム２の移動
を繰り返すことにより、天井煉瓦壁11および装炭口12の
煉瓦壁を所定厚さの表面被覆材で被覆する。
天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉瓦壁をカーボン付着
防止用の表面保護材で被覆するため、コークス押出機が
備えた押し出しラム２を炭化室１の一端から他端に向け
移動させつつ、ラムヘッド３の上端部に上向きに設置し
た表面保護材吹き付けランス４を水冷状態にして、表面
保護材供給配管５から表面保護材（たとえばAl2O3:34
％、SiO2:56 ％を主成分とする結合形態がセメントボン
ドの流体状表面保護材を使用）を供給し、先端部ノズル
９から表面保護材を天井煉瓦壁11ならびに装炭口12の煉
瓦壁に向け吹き付ける。この際、押し出しラム２の移動
を繰り返すことにより、天井煉瓦壁11および装炭口12の
煉瓦壁を所定厚さの表面被覆材で被覆する。
【００１５】被覆された表面被覆材層により、炭化室１
内での石炭の乾留中に発生するカーボンが天井煉瓦壁11
および装炭口12の煉瓦壁に直接付着するのを防止するば
かりでなく、煉瓦壁の表面に生じる剥離や割れ、目地部
の損傷を低減することができる。その結果、炭化室１を
形成する珪石質耐火煉瓦に付着したカーボンや灰分等の
固着物に起因する損傷を軽減することができる。
内での石炭の乾留中に発生するカーボンが天井煉瓦壁11
および装炭口12の煉瓦壁に直接付着するのを防止するば
かりでなく、煉瓦壁の表面に生じる剥離や割れ、目地部
の損傷を低減することができる。その結果、炭化室１を
形成する珪石質耐火煉瓦に付着したカーボンや灰分等の
固着物に起因する損傷を軽減することができる。
【００１６】なお、前記した実施態様では、表面保護材
吹き付けランス４をラムヘッド３に設置する場合につい
て説明したが、図１において、２点鎖線で示すようにサ
イドガイド13に表面保護材吹き付けランス４を上向きに
設置することも可能である。または、コークス押出機の
ラムヘッド３とほぼ同じ構造とした炭化室の長手方向の
一端から他端に水平移動可能な専用の表面保護材吹き付
け機を別途に設置し、この表面保護材吹き付け機が備え
た水平フレーム（図１の押し出しラムに相当）の先端部
に設けたフレームヘッド（図１のラムヘッドに相当）の
上端部に水冷または空冷構造の表面保護材吹き付けラン
スを上向きに設置し、この表面保護材吹き付けランスに
開口する先端部ノズルから炭化室の天井煉瓦壁ならびに
装炭口煉瓦壁に向け表面保護材を吹き付けるようにして
も同様の作用により被覆することが可能である。
吹き付けランス４をラムヘッド３に設置する場合につい
て説明したが、図１において、２点鎖線で示すようにサ
イドガイド13に表面保護材吹き付けランス４を上向きに
設置することも可能である。または、コークス押出機の
ラムヘッド３とほぼ同じ構造とした炭化室の長手方向の
一端から他端に水平移動可能な専用の表面保護材吹き付
け機を別途に設置し、この表面保護材吹き付け機が備え
た水平フレーム（図１の押し出しラムに相当）の先端部
に設けたフレームヘッド（図１のラムヘッドに相当）の
上端部に水冷または空冷構造の表面保護材吹き付けラン
スを上向きに設置し、この表面保護材吹き付けランスに
開口する先端部ノズルから炭化室の天井煉瓦壁ならびに
装炭口煉瓦壁に向け表面保護材を吹き付けるようにして
も同様の作用により被覆することが可能である。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コークス炉における炭化室の長手方向の一端から他端に
移動するコークス押出機が備えたラムヘッド、サイドガ
イドまたは専用の表面保護材吹き付け機が備えたフレー
ムヘッドに、水冷または空冷構造の表面保護材吹き付け
ランスを上向きに設置し、該表面保護材吹き付けランス
の先端部ノズルから、最もカーボンの付着し易い天井煉
瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に向けて作業性よく表面保
護材を吹き付けることができる。
コークス炉における炭化室の長手方向の一端から他端に
移動するコークス押出機が備えたラムヘッド、サイドガ
イドまたは専用の表面保護材吹き付け機が備えたフレー
ムヘッドに、水冷または空冷構造の表面保護材吹き付け
ランスを上向きに設置し、該表面保護材吹き付けランス
の先端部ノズルから、最もカーボンの付着し易い天井煉
瓦壁ならびに装炭口の煉瓦壁に向けて作業性よく表面保
護材を吹き付けることができる。
【００１８】炭化室を構成する天井煉瓦壁ならびに装炭
口の煉瓦壁に予め被覆した表面保護材によりカーボン付
着が防止されると共に、煉瓦壁の損傷が低減されコーク
ス炉の稼働率向上が達成される。
口の煉瓦壁に予め被覆した表面保護材によりカーボン付
着が防止されると共に、煉瓦壁の損傷が低減されコーク
ス炉の稼働率向上が達成される。
【図１】本発明の表面保護材吹き付け装置を示す側面図
である。
である。
【図２】本発明の表面保護材吹き付けランスの上端部構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ矢視方向の断面図である。
１ 炭化室 ２ 押し出しラム ３ ラムヘッド ４ 表面保護材吹き付けランス ５ 表面保護材供給配管 ６ 内管 ７ 外管 ８ 仕切り管 ９ 先端部ノズル 10 接続板 11 天井煉瓦壁 12 装炭口 13 サイドガイド 14 スライドシュー
Claims (2)
- 【請求項１】 コークス炉炭化室の天井煉瓦壁ならびに
装炭口の煉瓦壁に表面保護材を吹き付ける表面保護材吹
き付け装置であって、前記炭化室の長手方向の一端から
他端に水平移動可能なコークス押出機が備えたラムヘッ
ドの上端部またはサイドガイドに水冷または空冷構造の
表面保護材吹き付けランスを上向きに設置し、該表面保
護材吹き付けランスの先端部ノズルを天井煉瓦壁ならび
に装炭口煉瓦壁に向け開口したことを特徴とする炭化室
煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置。 - 【請求項２】 コークス炉炭化室の天井煉瓦壁ならびに
装炭口の煉瓦壁に表面保護材を吹き付ける表面保護材吹
き付け装置であって、前記炭化室の長手方向の一端から
他端に水平移動可能な専用の表面保護材吹き付け機が備
えたフレームヘッドの上端部に水冷または空冷構造の表
面保護材吹き付けランスを上向きに設置し、該表面保護
材吹き付けランスの先端部ノズルを天井煉瓦壁ならびに
装炭口煉瓦壁に向け開口したことを特徴とする炭化室煉
瓦壁への表面保護材吹き付け装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32498096A JPH10158657A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32498096A JPH10158657A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158657A true JPH10158657A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18171789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32498096A Pending JPH10158657A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 炭化室煉瓦壁への表面保護材吹き付け装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10158657A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100959141B1 (ko) | 2007-12-26 | 2010-05-25 | 주식회사 포스코 | 코크스 압출장치 |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP32498096A patent/JPH10158657A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100959141B1 (ko) | 2007-12-26 | 2010-05-25 | 주식회사 포스코 | 코크스 압출장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040213 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |