JPH10158237A - 3−メルカプトプロピオン酸エステルの合成方法 - Google Patents

3−メルカプトプロピオン酸エステルの合成方法

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JPH10158237A
JPH10158237A JP9310328A JP31032897A JPH10158237A JP H10158237 A JPH10158237 A JP H10158237A JP 9310328 A JP9310328 A JP 9310328A JP 31032897 A JP31032897 A JP 31032897A JP H10158237 A JPH10158237 A JP H10158237A
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resin
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guanidine
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JP9310328A
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English (en)
Inventor
Emmanuel Arretz
エマニユエル・アレ
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Societe National Elf Aquitaine
Original Assignee
Societe National Elf Aquitaine
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/02Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols
    • C07C319/04Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols by addition of hydrogen sulfide or its salts to unsaturated compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて高い変換率を保持しながら従来技術よ
り高い選択率を有する3−メルカプトプロピオン酸エス
テルの合成方法を提供すること。 【解決手段】 塩基性官能基を有する固体支持体の存在
下に対応アクリル酸エステルに対してH2Sを付加反応
させる3−メルカプトプロピオン酸エステルの合成方法
において、官能基が窒素原子に直接結合した水素を含ま
ないグアニジン基であることを特徴とする3−メルカプ
トプロピオン酸エステルの合成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応(1):
【0002】
【化7】
【0003】にしたがってアクリル酸エステルへ硫化水
素を付加させて3−メルカプトプロピオン酸(MPA)
エステルを製造する方法に関するものである。
【0004】
【従来の技術】生成される3−メルカプトプロピオン酸
エステルは反応媒体中に存在するアクリル酸エステルと
反応して、反応(2):
【0005】
【化8】
【0006】にしたがいチオ−3,3′−ジプロピオン
酸エステルを生成する場合がある。
【0007】上記基Rは、1〜24個の炭素原子を有
し、特にアルキルアリール基もしくはシクロヘキシル基
としうる直鎖もしくは分枝鎖のアルキル炭化水素基を示
す。基Rはたとえばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシルもしくはドデシルとすることが
できる。
【0008】3−メルカプトプロピオン酸エステルの合
成方法は特許明細書にて公開されている。
【0009】たとえばJP 56/147,763号は
アクリル酸エステルへのH2Sの付加による上記の方法
を記載しており、この場合官能基として第三アミンもし
くは第四アンモニウム水酸化物を有する陰イオン交換樹
脂を触媒として使用している。
【0010】米国特許第5,008,432号は、オレ
フィン二重結合が電子吸引基と共役結合した不飽和化合
物(たとえばアクリル酸エステル)に対するH2Sの付
加に関するものである。この付加は、酸化マグネシウム
および塩基性陰イオン交換樹脂から選択される塩基性触
媒の存在下に行われる。これら樹脂は、第三アミンもし
くは第四アンモニウムを官能基として有するものから選
択される。
【0011】陰イオン交換樹脂を使用する場合、反応圧
力は一般に3103〜6895kPaである。
【0012】例IIでは、溶剤なしに3102.75k
Paの反応圧力および73℃の温度においてアンバリス
ト(Amberlyst)A−21樹脂(ローム・ハース社)の
存在下でアクリル酸メチルに対してH2Sを付加させて
いる。この樹脂はジメチルアミノ官能基を有する。H2
S/アクリル酸メチルのモル比を6.3/1として、示
された選択率は97.3%であり、変換率は100%で
ある。
【0013】例IVは、JP 56/147,763号
にしたがい低圧力(1931 kPa)で得られる選択
率よりも高い選択率が得られることを示している。
【0014】さらにヨーロッパ特許第 0,168,1
67号は、テトラメチルグアニジンで官能化されたシリ
カもしくはアルミナの製造を記載している。
【0015】シリカもしくはアルミナを2−[3−(ト
リエトキシシリル)プロピル−1,1,3,3−テトラ
メチル−グアニジンと反応させて、−O−Siもしくは
−O−Al結合を形成すると共にエタノールを除去する
ことにより前記基をグラフトさせる。このように官能化
された固体支持体の、エステル交換反応における塩基性
触媒としての使用が検討されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、極め
て高い変換率を保持しながら3−メルカプトプロピオン
酸エステルへの選択率が特に米国特許第5,008,4
32号の技術的教示から得られる従来技術よりも良好と
なるよう反応を行うための条件を見出すことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的は、従来技術の
樹脂に代えて窒素原子に直接結合した水素を含まないグ
アニジン基で官能化された固体支持体を使用することに
より解決される。
【0018】したがって本発明は、塩基性官能基を有す
る固体支持体の存在下に対応アクリル酸エステルに対し
てH2Sを付加反応させる3−メルカプトプロピオン酸
の合成方法を提供し、この方法は官能基がグアニジン基
であり、ただしこれらグアニジン基が窒素原子に直接結
合した水素を含まないことを条件とする。
【0019】
【発明の実施の形態】固体支持体は、アクリル酸エステ
ルとH2Sと形成されたメルカプトプロピオン酸エステ
ルと必要に応じ少量の反応(2)により得られるスルフ
ィドとからなる反応媒体に不溶性であるならば特に限定
されない。
【0020】支持体はたとえばシリカ、アルミナもしく
はポリマー樹脂とすることができる。
【0021】一般に、樹脂の不溶性はポリマー支持体を
構成するポリマーを架橋することにより得られる。
【0022】より詳細には本発明は、塩基性官能基を有
する固体支持体の存在下で対応アクリル酸エステルにH
2Sを付加反応させる3−メルカプトプロピオン酸エス
テルの合成方法を提供し、この方法にはこれら官能基
を: (1)一般式(C):
【0023】
【化9】
【0024】[式中、R1、R2、R3およびR4は互いに
独立してたとえばメチル、エチル、プロピルもしくはブ
チルのような炭化水素基であり、イミン窒素は一連の化
学結合により固体支持体に結合されている]のグアニジ
ン基、および(2)式(D):
【0025】
【化10】
【0026】[式中、mおよびnは2〜4の整数であ
り、ただしnはm以下であり、この基(D)は対応の二
環式グアニジンの初期N−H窒素から出発する化学結合
もしくは一連の化学結合により固体支持体に結合されて
いる]の二環式グアニジン基から選択することを特徴と
する。
【0027】基(D)は有利には次のグアニジンから誘
導された基から選択される:1,5,7−トリアザビシ
クロ[4.3.0]ノナ−6−エン(m=3、n=
2)、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デ
カ−5−エン(m=3、n=3)、1,6,8−トリア
ザビシクロ[5.3.0]デカ−7−エン(m=4、n
=2)、1,4,6−トリアザビシクロ[3.3.0]
オクタ−4−エン(m=2、n=2)。
【0028】この方法により、優秀なアクリル酸エステ
ルの変換度と従来技術の方法よりも良好な3−メルカプ
トプロピオン酸エステルへの選択率とを得ることができ
ると同時に、特に反応媒体におけるスルフィドジエステ
ルの含有量を低下させることができる。
【0029】すなわち驚くことに、グアニジン官能基が
反応(2)の速度論に比べ反応(1)の速度論を選択的
に増加させるよう全てのことが生ずる。
【0030】本発明の方法における3−メルカプトプロ
ピオン酸エステルへの選択率の増加は、クロマトグラム
の定量検定を含む比較例の後記説明に基づいている(実
験の部参照) ポリスチレン−ジビニルベンゼン(PS−DVB)を主
成分とする官能化された樹脂は好ましくは下記の一般式
(I):
【0031】
【化11】
【0032】を有し、ここでBは一般式(C)および
(D)の基から選択される基であり、Lはメチレン基−
(CH2)−と同じもしくはそれより長い線状有機基、
特にメチレン基であり、
【0033】
【化12】
【0034】はPS−DVB樹脂支持体である。
【0035】好ましくは一般式(I)において:基
(C)はLで置換され、このLは−CH2−基を示し、
1、R2、R3およびR4はそれぞれメチル基を示し、基
(D)は関連する二環式化合物にて水素を有する窒素に
おけるLで置換され、ただしLは基−(CH2p−を示
し、pは1〜9に等しい整数であることを条件とする。
【0036】有利には、官能化された樹脂は一般式(I
I):
【0037】
【化13】
【0038】を有し、ここでXは酸素もしくは硫黄原子
を示し、qは1もしくは2であり、R1、R2、R3およ
びR4は互いに独立してメチル、エチル、プロピルおよ
びブチル基から選択される。
【0039】有利には、一般式(II)においてR1
2、R3およびR4はそれぞれメチル基を示し、qは1
である。
【0040】好ましくは一般式(D)の二環式グアニジ
ン官能基を有する樹脂が本発明の方法で使用される。こ
れらの樹脂が一般式(C)の樹脂よりも反応媒体に対し
高い化学的および熱的安定性を示すからである。
【0041】好ましくは官能化された樹脂は一般式(I
II):
【0042】
【化14】
【0043】[式中、nは2もしくは3であり、mは
2、3もしくは4であり、ただしnはm以下である]を
有する。
【0044】好ましくはH2S/アクリル酸エステルの
モル比は、反応(2)に比べ反応(1)を更に促進する
よう高くすべきである。このモル比は一般に3〜10で
ある。
【0045】塩基性触媒として作用する官能化された樹
脂と接触する液体媒体における前記モル比を増加させる
には、反応媒体を大気圧よりも高いH2S圧力下におく
ことが好ましい。好ましくは、反応圧力は15バール
(1500kPa)〜35バール(3500kPa)で
ある有利には、反応を15〜80℃の温度にて行う。好
ましくは、反応媒体の温度は15〜45℃の範囲であ
る。
【0046】有利には、アクリル酸エステルの重量に対
する樹脂の重量は1〜100%、好ましくは10〜70
%である。
【0047】反応は撹拌式もしくは管状反応器にてバッ
チ法により行うことができ、各反応体を充填した後にこ
れらを反応させるか、或いは硫化水素の添加後にアクリ
ル酸エステルを徐々に添加し、或いは反応体を反応器中
へ同時に添加し、最終的に各反応体を調節添加しながら
連続法によって行うこともできる。
【0048】一般式(I)の官能化された樹脂は次の方
法で得ることができ或いは調製することができる: 1. 基Bが一般式(C)の基である場合:この方法は
米国特許第5,340,380号から公知であり、クロ
ルメチル化されたポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂
の塩素を置換もしくは未置換グアニジンで置換すること
からなり、一般式(I.C)の樹脂を得ることができ:
【0049】
【化15】
【0050】ここで
【0051】
【化16】
【0052】は出発ポリスチレン−ジビニルベンゼン固
体支持体樹脂を示し、R1、R2、R3およびR4はそれぞ
れ水素、アルキル基もしくは芳香族基とすることができ
る。
【0053】米国特許第3,346,516号は、クロ
ルメチル化されたポリスチレン−ジビニルベンゼン樹脂
とグアニジンもしくはテトラメチルグアニジンとの低級
アルコールおよびPS−DVBコポリマーを膨潤させる
溶剤(たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサンもしく
はジグリム)の存在下における前記反応を記載してい
る。
【0054】米国特許第5,028,259号において
は、テトラメチルグアニジンをトルエンとテトラヒドロ
フランとの混液にてクロルメチル化ポリスチレン−ジビ
ニルベンゼンと接触させる。
【0055】米国特許第5,340,380号において
は、グアニジンをエタノールもしくは水よりなる溶剤に
おける水酸化ナトリウムの存在下に前記と同種類のクロ
ルメチル化された樹脂と反応させる。
【0056】しかしながら、クロルメチル化PS−DV
B樹脂をグアニジンにより官能化させるこの方法は、置
換基R1〜R4の全てがメチル基である1,1,3,3−
テトラメチルグアニジンは現在市販されているものの、
その他の置換基R1〜R4をグアニジン基が有する式
(I.C)の樹脂の製造の点で実施が著しく限定され
る。
【0057】R1〜Rが全て水素以外であるこの種の樹
脂(I.C)は、しばしば次の製造条件下で、市販入手
しうる四置換尿素を用いて得ることができる: (a) 先ず最初に、一般式(A)を有する第一アミン
基で官能化されたPS−DVB樹脂を調製する。
【0058】
【化17】
【0059】これらの樹脂は各種方法により得ることが
できる: 1. たとえば一般式(J):
【0060】
【化18】
【0061】[式中、Xは離脱基、特にハロゲンまたは
ヒドロキシル基−OHから得られるトシレートであり、
Lは特に基−(CH2q−であり、qは1〜9(特に
2)の整数である]の樹脂を出発材料とすることができ
る。
【0062】好ましくはLが単一のメチレンを示す場
合、Xは塩素原子である。この場合、D.H.リッチお
よびS.K.グルワラによりジャーナル・アメリカン・
ケミカル・ソサエティ(1975)、第97巻、第15
75〜1579頁に記載された方法はクロルメチル化さ
れたPS−DVB樹脂を過剰のアンモニアと反応させる
ことを含む。他のルートはフタルイミドメチル化された
PS−DVB樹脂の製造に基づくものであり、これをヒ
ドラジン分解により第一アミン官能基を有する樹脂まで
変換させる。この種のフタルイミドメチル化された樹脂
を得るための2種の方法がA.R.ミッチェル、S.
B.H.ケント、B.W.エリクソンおよびR.B.メ
リフィールド、テトラヘドロン・レタース、第42巻
(1976)、第3795〜3798頁に記載されてい
る。一方の方法はPS−DVB樹脂を出発材料として、
これをN−(クロルメチル)−フタルイミドとの反応に
よりフタルイミドメチル化された樹脂まで直接に変換さ
せることよりなっている。他方の方法はクロルメチル化
されたPS−DVB樹脂を出発材料とし、これをカリウ
ムフタルイミドで処理して、対応のフタルイミドメチル
化された樹脂を生成させる。
【0063】Lがメチレンを示す式(A)の第一アミン
官能基を有する数種のPS−DVB樹脂が市販されてい
る。
【0064】たとえばPUROLITE社は2種の巨孔
質樹脂(すなわちA−107およびA−109)を提案
しているのに対し、FLUKA社はその1995〜19
96年カタログによれば2種のゲル樹脂、すなわち2%
DVBで架橋された、樹脂1g当たり1.1ミリモルの
−NH2基を有する樹脂08566 PS、および1%
DVBで架橋された、樹脂1g当たり0.6ミリモルの
−NH2基を有する樹脂08566 PS)を販売して
いる。
【0065】Lがメチレン基よりも長い線状有機基、特
に−(CH2r−[ここでrは1より大の整数]である
式(J)の樹脂にカリウムフタルイミドを用いる方法を
適用することができる。
【0066】2. さらに、Lがメチレンを示し、Xが
上記の意味を有し、好ましくは塩素原子を示す式(J)
のPS−DVB樹脂を出発材料とすることも可能であ
る。本出願人は、このクロルメチル化された樹脂をアル
コキシドもしくはアルカリ性チオレート型のアルカノー
ルアミンもしくはメチルカプトアルキルアミンとウィリ
アムソン反応条件下で反応させうることを突き止めた。
【0067】エタノールアミンを使用する場合、第一ア
ミン官能基を有すると共に−CH2−O−CH2−CH2
−NH2官能基がPS−DVB樹脂支持体に結合したP
S−DVB樹脂が得られる。
【0068】同様に、2−アミノエタンチオール塩酸塩
を出発材料として、−CH2−S−CH2−CH2−NH2
−官能基が得られる。
【0069】2−(2−アミノエトキシ)エタノールを
使用すれば、第一アミン官能基を有すると共に−CH2
−(O−CH2−CH22−NH2官能基を有するPS−
DVB樹脂が得られる。
【0070】最後に、2−[(2−アミノエチル)チ
オ]エタンチオールを使用すれば、−CH2−(S−C
2−CH22−NH2官能基が得られる。
【0071】この出発メルカプトアルキルアミンはイワ
クラ等、ジャーナル・ポリマー・サイエンス、Pat
A、第2巻(1964)、第881〜883頁にしたが
い或いはI.ボロンコフ、M.G.等、ケミストリー・
ヘテロシクリック・コンパウンド(英語訳)、第15巻
(1979)、第1183〜1185頁にしたがって調
製することができる。
【0072】ウィリアムソン反応の一般的条件は次の通
りである:無水テトラヒドロフラン(THF)または無
水N−メチルピロリドンで希釈されたアルカノールアミ
ンもしくはメルカプトアルキルアミンを、同じ無水溶剤
中に懸濁された水素化ナトリウムと反応させる。ナトリ
ウムアルコキシドまたはナトリウムチオラートが生成し
た後、クロルメチル化された樹脂を液体反応媒体に導入
する。
【0073】(b) 一般式(A)の第一アミン基を有
する樹脂を得た後、これら第一アミン基を一般式
(H):
【0074】
【化19】
【0075】[式中R1、R2、R3およびR4は互いに独
立してメチル、エチル、プロピルおよびブチル基から選
択される]の塩化クロルホルムアミジニウム(フィルス
マイヤー塩)と反応させて、グアニジン基で官能化され
た一般式(I.C):
【0076】
【化20】
【0077】[式中、
【0078】
【化21】
【0079】LおよびR1〜R4は上記と同じ意味を有す
る]を有するPS−DVB樹脂を得る。
【0080】塩化クロルホルムアミジニウム(H)は一
般に、四置換尿素からたとえばホスゲン、塩化チオニ
ル、塩化オキサリルもしくはオキシ塩化燐のような求電
子化合物との反応により刊行物:特に COCl2 H.エイリングスフェルド、M.シー
フェルダー、アンゲバンテ・ヘミー、第72巻(196
0)、第836頁; SOCl2 H.ウルリッチ、A.A.A.セイ
グ、アンゲバンテ・ヘミー・インターナショナル編、英
語、第5巻(1966)、第704頁; (COCl)2 T.フジサワ等、ケミカル・レタース (1982)、第1891頁;POCl3 H.ブ
レデレック、K.ブレデレック、ケミカル・ベリヒテ、
第94巻(1961)、第2278頁;に記載された方
法にしたがって得られる。
【0081】一般に、この方法は化学量論量の四置換尿
素と求電子クロル化合物とから出発して、たとえば塩化
オキサリルの場合には四塩化炭素のような溶剤の存在下
に行われ、或いは溶剤なしにホスゲンもしくは塩化チオ
ニルを用いて一般に0〜40℃の温度で加水分解を回避
すべく無水雰囲気下に行う。
【0082】有利には、四置換尿素はテトラメチル尿
素、テトラエチル尿素、テトラn−プロピル尿素および
テトラ−n−ブチル尿素から選択される。
【0083】塩化クロルホルムアミジニウム(H)を一
般にたとえばトルエンもしくはアセトニトリルのような
溶剤に入れる。これと第一アミン官能基を有する樹脂
(A)との反応は塩基の存在下、好ましくは過剰の塩基
の存在下に行われる。
【0084】塩基がトリエチルアミン(TEA)であれ
ば、この方法は一般に塩化クロルホルムアミジニウム
(H)に対して10〜50%モル過剰のTEAを用いて
行われる。この量は一般に第一アミン官能基のモル数に
対し10〜100%モル過剰であって、第一アミン官能
基の全てをグアニジン官能基まで変換させる。
【0085】2. 一般式(I)において基Bが式
(D)の基である場合: (a) 先ず最初に、一般式(J)の樹脂を上記1.
(a)におけると同様に調製する。ここでLは基−(C
2p−を示し、pは1〜9に等しい整数であり、Xは
塩素もしくは臭素である。
【0086】(b) 上記ハロゲン化された樹脂を、特
に1,5,7−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナ−
6−エン(m=3、n=2)、1,5,7−トリアザビ
シクロ[4.4.0]デカ−5−エン(m=3、n=
3)、1,6,8−トリアザビシクロ[5.3.0]デ
カ−7−エン(m=4、n=2)、1,4,6−トリア
ザビシクロ[3.3.0]オクタ−4−エン(m=2、
n=2)から選択される二環式グアニジンと反応させ
る。
【0087】これら二環式グアラジンの調製については
英国特許第 826,837号およびヨーロッパ特許第
0,198,680号に記載されている。
【0088】反応はM.トモイ等、J.M.S.プュア
・アプライド・ケミストリー、第A29(3)巻(19
92)、第249〜261頁、特に第251頁(「ポリ
スチレン支持TBDの調製」)の方法と同様に行われ
る。
【0089】かくして一般式(I.D)
【0090】
【化22】
【0091】[式中、Lは基−(CH2p−を示し、p
は1〜9の整数である]の二環式グアニジン基で官能化
されたPS−DVB樹脂が得られる。
【0092】トモイ等、ジャーナル・マクロモレキュラ
・サイエンス・ビュア・アプライド・ケミストリー、第
A29(3)巻(1992)、第249〜261頁の方
法は、TBDのリチウム塩をクロルメチル化された樹脂
と反応させることよりなっている。
【0093】過剰の1,5,7−トリアザビシクロ
[4.4.0]デカ−5−エンを、溶剤としての無水T
HFにてクロルメチル化PS−DVB樹脂と直接反応さ
せることによりTBD官能基を有する多量の樹脂を調製
するために、単純化された方法が本発明の意味で検討さ
れた。
【0094】本発明で使用される樹脂の触媒効量は、こ
れらを乾燥状態で使用すれば向上する。
【0095】
【実施例】以下、本発明を一層よく理解するため、特に
使用する装置の説明を含む以下の実験の部を用いて本発
明を説明する。
【0096】実験の部 I. グアニジン官能基を有するポリスチレン−ジビニ
ルベンゼン樹脂の調製 使用するクロルメタル化されたPS−DVBベース樹脂
は巨孔質型である。これは次の特性を有する: 比表面積 :22.5m2/樹脂1g 平均孔径 :20オングストローム 気孔容積 :69% 全重量に対し19.32重量%の塩素含有率でクロルメ
チル化。
【0097】この樹脂はしたがって5.44ミリ当量の
Cl/樹脂1g含有する。
【0098】I.1 L=−CH 2−にて1,5,7−
トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(TB
D)官能基を有する式(I.D)のPS−DVB樹脂の
製造 手順:20gのクロルメチル化された乾燥樹脂(5.4
4ミリ当量のCl/樹脂1g)を秤量する。樹脂充填物
は0.109モルのClを含有する。これを窒素雰囲気
下に、モレキュラシーブで予備乾燥された285gのT
HFで希釈したTBD30g(0.216モル)と接触
させる。このようにして得られた反応媒体を60℃の温
度にて48時間にわたり機械的に撹拌する。20℃まで
冷却した後、樹脂を濾去すると共に500mLの水で洗
浄し、次いで60℃の水250mLで洗浄する。次い
で、これを300mLの10%水酸化ナトリウム水溶液
で処理し、中性になるまで水洗する。この樹脂をメタノ
ール(300mL)で洗浄し、次いで一定重量になるま
で60℃にて減圧乾燥させる。
【0099】得られた樹脂につき元素分析を行ったとこ
ろ、N=13.26重量%、すなわち3.15ミリモル
のTBD官能基/樹脂1gであった。以下、この樹脂を
PS−DVB−TBDと称する。
【0100】II. 3−メルカプトプロピオン酸メチ
ルの合成例 II.1. 一般的条件 アクリル酸メチルおよび硫化水素から各種の塩基性樹脂
を触媒として用いて3−メルカプトプロピオン酸メチル
を生成させる反応を加圧下で試験しうる装置にて各試験
を行った。
【0101】反応の開始前に各反応体を導入して、バッ
チ法にしたがって反応を実施する(反応過程は連続ピス
トン方式での操作条件に均等である)。
【0102】装置の設計(装置の説明:第II.2項)
により、液体反応媒体を反応器の2端部に接続された循
環ループの回路のポンプにより高い流速で循環させるチ
ューブ反応器(固定床における樹脂)を用い撹拌バッチ
方式(閉鎖反応器)にて反応を試験することができる。
【0103】この撹拌バッチ形式の操作技術は連続ピス
トン方式(開放反応器)における操作条件に均等な条件
下で反応速度論を検討することを可能にし、ただし反応
体(H2Sおよびアクリル酸メチル)は全て反応を開始
させる前に装置中へ導入し、反応器は隔離する(すなわ
ち樹脂と接触させない)(操作手順:第II.3項)。
【0104】試料を採取し、これらをガスクロマトグラ
フィーにより分析して、時間の関数としてアクリル酸メ
チルの変換率および3−メルカプトプロピオン酸メチル
とチオ−3,3′−ジプロピオン酸メチルとに対する対
応の選択率を測定することにより、反応経過を経時的に
監視した。
【0105】II.2 装置 添付図面に示したように、ステンレス鋼装置を次の部材
で構成する: −官能化された樹脂2の充填物を収容する垂直管状反応
器1、 −反応器1の上端部4および下端部5に出現する再循環
ループ3(このループは下端部5から順次に開閉弁6と
弁8が装着された分岐パイプ7とジャケット付交換器9
とギヤポンプ10(最大流速40L/h)と温度測定点
11とビーズ流量計12と厚い透明ガラスの点検ポート
14が装着されたジャケット付円筒貯槽13とを接続す
る各パイプで構成される)。この貯槽13を、開閉弁1
5を通過するパイプにより反応器の上端部4に接続す
る。貯槽13を反応器1の上方に位置せしめる。
【0106】この循環ループ3自身は、2個の弁17と
18とが装着された分岐ループ16を含む。このループ
16により、反応器1を弁6、15、17、18の共働
により循環流から分離することができる。
【0107】貯槽13にはその上部に、アクリル酸メチ
ルを導入するためのパイプ19を装着する。このパイプ
19は弁20を備える。貯槽13にはさらに、圧力弁2
2が装着されたパイプ21をも装着する。パイプ21を
トーチに接続する。
【0108】貯槽13にはその下部に、弁24が装着さ
れて加圧下にH2Sを貯槽中へ導入することを目的とし
たパイプ23を装着する。
【0109】貯槽の下部を、弁26が装着されたパイプ
25により受け器27に接続する。この受け器にはその
下部に、弁29が装着されたパイプ28を取付ける。パ
イプ28から試料を反応中に集めることができる。
【0110】II.3 操作手順 樹脂を充填すると共にアクリル酸メチルを導入する各操
作は窒素雰囲気下で行われる。
【0111】II.3.1 反応混合物の調製 樹脂2(約8gの充填物)を含有する反応器1を弁6お
よび15の閉鎖により装置の残りから隔離する。アクリ
ル酸メチルをパイプ19により、再循環ループと直接連
通した円筒貯槽13中へ導入する。装置を3バールの窒
素の圧力下に置く。出発反応混合物を調製する円筒貯槽
13を5℃(クリオターモスタットにより得られる)の
油の循環により冷却し、この油は再循環ループにおける
交換器9の外側ジャケットを通過する。循環ポンプ10
を始動させると共に円筒貯槽に含有される液体をループ
3およびループ16に循環させ、貯槽13から弁17ま
で移動させた後に弁18を通過させる。
【0112】16バールの圧力にて供給部から得られる
硫化水素をパイプ23を介しディフューザによって貯槽
13に注入し、冷却されたアクリル酸メチルに溶解させ
る。H2Sの注入の終了後、圧力は13バールであり、
液体混合物(アクリル酸メチル+H2S)の温度は15
℃である。充填容積は点検ポート14により監視するこ
とができる。
【0113】II.3.2 試験の実施 クリオターモスタットを反応を行うべき温度に対応する
数値に設定し、油を設定温度まで急速に上昇させながら
循環反応混合物を弁15および6の開放と弁17および
18の閉鎖とにより反応器1中へ導入し、これを高流速
(最大40L/h)で循環させる。試験につきプログラ
ミングされた反応温度を反応全体にわたり維持する。圧
力弁22に接続された装置における気相の圧力は、試験
条件にしたがい16〜28バールに設定する。
【0114】試験に際し所定回数にて反応媒体の試料を
受け器27により採取すると共に大気圧下で集め、次い
でガスクロマトグラフィーにより分析する。試験の終了
後、装置の圧力を解除すると共に最終反応生成物を回収
する。
【0115】II.4. 反応生成物の分析 ガスクロマトグラフィー(GC)分析は、ポリジメチル
シロキサン架橋相(HPウルトラ−1オリジン)を内蔵
する50m毛管カラムが装着されたヒューレット・パッ
カード5890 FID型クロマトグラフを用いて行わ
れる。
【0116】II.5 実験的試験 II.5.1 操作条件 上記項目にて説明した本出願人の用いた操作手順にした
がい各試験を行った。
【0117】II.5.1.1 樹脂 比較樹脂:米国特許第5,008,432号に例として
挙げられた第三アミン(ジメチルアミノ)官能基を有す
るAmberlyst(登録商標)A−21樹脂(ローム・ハー
ス社)。
【0118】本発明の樹脂:上記手順にしたがい調製さ
れた1,5,7−トリアザビシクロ−[4.4.0]デ
セ−5−エン官能基を有する樹脂(以下PS−DVB−
TBDと称する)。
【0119】II.5.1.2 H 2S−アクリル酸メ
チルのモル比:4/1もしくは6/1もしくは8/1。
【0120】II.5.1.3 温度:15℃もしくは
30℃もしくは45℃。
【0121】II.5.1.4 操作圧力 操作圧力はH2Sの過剰量および反応温度に依存する。
【0122】反応媒体の液体に加えられる圧力は、液体
が均質になるようにする(H2Sの脱ガスなし)。
【0123】使用した装置は安全性の理由から29バー
ルより高い圧力で操作しえないので、H2S/アクリル
酸メチルのモル比を8/1に等しくしながら45℃の温
度にて試験を実施しえなかった。何故なら、この試験は
29バールを越える圧力で操作する必要があるからであ
る。
【0124】II.5.1.5 反応の監視 反応媒体液の試料を所定時間で採取し、これら試料のク
ロマトグラフィー分析は反応経過を監視すると共に時間
の関数としてのアクリル酸メチル(MA)の変換率およ
び3−メルカプトプロピオン酸メチル(MMP)に対す
る対応選択率を測定することを可能にする。
【0125】各試験につき同一であるMAの使用量(1
72g、2モル)に比べ樹脂の使用量を少量(8g充填
物)とすれば、反応速度は比較的遅く、6時間後にMA
の変換は完結しない。
【0126】30℃もしくは45℃にて行った試験につ
き、反応をさらに1/2時間にわたり持続し、次いで装
置を大気圧下になった後に空にした。粗反応生成物をG
Cにより分析する。全反応時間は6.5時間である。
【0127】15℃にて行った試験につき、反応はさら
に1.5時間にわたり持続し、試料を7時間の後に採取
し、次いで装置を空にすると共に粗反応生成物をGCに
より分析する。全反応時間は7.5時間である。
【0128】II.5.1.6 結果の説明 上記2種の樹脂充填物(Amberlyst(登録商標)A−2
1およびPS−DVB−TBD)で得られた比較結果を
表IおよびIIに示す。
【0129】これらの表はH2S/MAモル比、反応温
度、最大反応圧力および試料採取時間とそのときのアク
リル酸メチル(MA)の変換率およびメルカプトプロピ
オン酸メチル(MMP)に対する選択率を示す。粗反応
生成物は、反応の終了時に回収された生成物に対応す
る。
【0130】II.5.1.6.1 Amberlyst(登録
商標)A−21樹脂を用いた比較試験 樹脂充填量(乾燥):8g アクリル酸メチル :172g 結果 :表I。
【0131】同じH2S/MAモル比では、MMPに対
する選択率は反応温度が上昇すると減少することが認め
られる。
【0132】II.5.1.6.2 樹脂PS−DVB
−TBDを用いた本発明による試験 樹脂充填量(乾燥):8g アクリル酸メチル :172g 結果 :表II。
【0133】MMPに対する選択率は上記で得られたよ
りも高く、この選択率は実質的に反応温度が上昇しても
減少しないことが認められる。
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】添付図面は本発明で用いる装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 反応器 2 樹脂 3 再循環ループ 4 反応器の上端部 5 反応器の下端部 6 閉鎖弁 7 分岐パイプ 8 弁 9 ジャケット付交換器 10 ギヤポンプ 11 温度測定点 12 ビーズ流量計 13 ジャケット付円筒貯槽 14 点検ポート 15 閉鎖弁

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性官能基を有する固体支持体の存在
    下に対応アクリル酸エステルに対してH2Sを付加反応
    させる3−メルカプトプロピオン酸エステルの合成方法
    において、官能基が窒素原子に直接結合した水素を含ま
    ないグアニジン基であることを特徴とする3−メルカプ
    トプロピオン酸エステルの合成方法。
  2. 【請求項2】 これら官能基が: (1)一般式(C): 【化1】 [式中、R1、R2、R3およびR4は互いに独立してたと
    えばメチル、エチル、プロピルもしくはブチルのような
    炭化水素基であり、イミン窒素は一連の化学結合により
    固体支持体に結合している]のグアニジン基、および
    (2)式(D): 【化2】 [式中、mおよびnは2〜4の整数であり、ただしnは
    m以下であり、この基(D)は対応の二環式グアニジン
    の初期N−H窒素から出発する化学結合もしくは一連の
    化学結合により固体支持体に結合している]の二環式グ
    アニジン基から選択されることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 基(D)を次のグアニジン類:1,5,
    7−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナ−6−エン
    (m=3、n=2)、1,5,7−トリアザビシクロ
    [4.4.0]デカ−5−エン(m=3、n=3)、
    1,6,8−トリアザビシクロ[5.3.0]デカ−7
    −エン(m=4、n=2)、1,4,6−トリアザビシ
    クロ[3.3.0]オクタ−4−エン(m=2、n=
    2)から誘導された基から選択することを特徴とする請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 樹脂が一般式(I): 【化3】 [式中、Bは一般式(C)および(D)の基から選択さ
    れる基であり、Lはメチレン基−(CH2)−と同じま
    たはそれより長い線状有機基、特にメチレン基であり、 【化4】 はPS−DVB樹脂支持体である]を有するポリスチレ
    ン−ジビニルベンゼン(PS−DVB)を主成分とする
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 基(C)がLで置換され、このLは−C
    2−基を示し、R1、R2、R3およびR4はそれぞれメ
    チル基を示す;基(D)が関連の二環式化合物にて水素
    を有する窒素でLにより置換され、ただしLは基−(C
    2p−を示し、pは1〜9の整数である;ことを特徴
    とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリマー樹脂が一般式(II): 【化5】 [式中、Xは酸素もしくは硫黄原子を示し、qは1もし
    くは2であり、R1、R2、R3およびR4は互いに独立し
    てメチル、エチル、プロピルおよびブチル基から選択さ
    れる]を有することを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 R1、R2、R3およびR4がそれぞれメチ
    ル基を示し、qが1であることを特徴とする請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 官能化された樹脂が一般式(III): 【化6】 [式中、nは2もしくは3であり、mは2、3もしくは
    4であり、ただしnはm以下であり、この基(D)は一
    連の化学結合により固体支持体に結合されている]を有
    することを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 H2S/アクリル酸エステルのモル比が
    3〜10であることを特徴とする請求項2〜7のいずれ
    か一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応圧力が15〜35バール(150
    0〜3500kPa)であることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 反応を15〜80℃の温度にて行うこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 反応を15〜45℃の温度にて行うこ
    とを特徴とする請求項11に記載の方法。
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