JPH10157141A - インクジェットヘッドおよび製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドおよび製造方法

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JPH10157141A
JPH10157141A JP32538396A JP32538396A JPH10157141A JP H10157141 A JPH10157141 A JP H10157141A JP 32538396 A JP32538396 A JP 32538396A JP 32538396 A JP32538396 A JP 32538396A JP H10157141 A JPH10157141 A JP H10157141A
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JP
Japan
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water
ink
repellent
discharge port
region
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Application number
JP32538396A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Terai
晴彦 寺井
Hiroshi Sugitani
博志 杉谷
Hiroshi Koshikawa
浩志 越川
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出口形成面に形成した撥水部と親水部とを
その境界部分に段差を生じることなく形成できるインク
ジェットヘッドの製造方法等を提供する。 【解決手段】 インクを吐出する吐出口を含む吐出口形
成面9と、該吐出口形成面の前記吐出口の周辺近傍領域
に形成された撥水領域10とを含み、前記吐出口形成面
9の表面に形成されている凹凸の高低差の異なる面上に
それぞれ撥水処理を施した後、前記吐出口形成面9の凸
部分が露出するように前記撥水処理により形成された撥
水層10の上層部を除去することにより撥水領域10と
同一の面内に親水領域を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務機器、通信機
器、布印刷機等に一般に用いられるプリンタ、ワープ
ロ、ファクシミリ、複写機、インクジェット記録装置等
に適用可能な単色あるいはカラー記録用のインクジェッ
トヘッド(アッセンブリ)又は、インクタンク一体型の
インクジェットヘッドおよびその製造方法に関し、さら
には、これを、クリーニングする手段を備えたインクジ
ェット装置あるいは複数周波数で記録を行うインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】本発明は、一般にインクと呼ばれる記録液
を吐出口(ノズル)から小滴として吐出・飛翔させるイ
ンク吐出口形成面における新規な課題を解決するインク
ジェットヘッドを主体とする発明である。
【0003】
【従来の技術】現在知られている各種記録方式の中で
も、記録時に騒音の発生がほとんどないノンインパクト
記録方式であって、かつ、高速記録が可能であり、しか
も普通紙に特別の定着を必要とせずに記録を行えるイン
クジェット記録方式は、極めて有効な記録方式であると
認められている。
【0004】このようなインクジェット記録装置におい
て、特に、熱発生による膜沸騰記録方式はノズルに連通
する吐出口からのインクの噴出方向は極めて安定してい
るので実用上有用である。一般に、インクジェット記録
方式におけるインク滴吐出方向は安定していることが好
ましいが、主たるインク滴に付随して発生するようなミ
ストと呼ばれる微小インクが発生すると、ノズル吐出口
の周辺に記録液の液溜まりが生じるため、安定な吐出が
行えなくなるという問題が知られている。
【0005】従来では、この問題を解決するために、ノ
ズル吐出口のあるノズル形成面に撥水処理を施すことが
行われていた。図9(A)、(B)は、このような通常
のインクジェット記録ヘッドのノズル形成面を示してい
る。図9(A)、(B)において、1は撥水膜、2はイ
ンク供給口、3はノズル・液室・流路・ノズル形成面を
一体成形により作り上げた溝付き天板、4はノズル、5
はインクをノズルより吐出させるための素子を有する基
板である。撥水膜1は、図9(A)では、吐出口形成面
の全面に、図9(B)では、吐出口周辺の所定幅だけに
形成されている。又、一般的には、これをクリーニング
する機構(通常はホームポジション側)によって除去す
るようにしている。最近では、装置側の機械的回復機構
としてはクリーニング機構のみしか持たない記録装置も
提供されている。
【0006】この従来の技術水準は、通常の樹脂や複合
剤で形成される吐出口形成面の付着インクをクリーニン
グによる一回の拭き工程で除去できることにあった。こ
のために、クリーニング条件は、比較的、クリーニング
圧力が大きく、その結果撥水処理に用いられた撥水剤自
体がこの圧力によって除去されていくため、記録ヘッド
の寿命を短くしてしまうことも知られている。
【0007】従来の実用化水準にあるインクジェット記
録速度は比較的遅く、吐出口の数は最大でも64である
ために、発生するインクミストの単位時間あたりの量は
それほど多くないために、1行あるいは数行単位でクリ
ーニングを行えば通常記録には弊害がない。そのため、
従来の吐出口形成面に対する基本的な技術思想は撥水剤
自体の磨耗に対する耐久性の向上を撥水剤自体に頼るも
のと、撥水部分を部分的に行い耐久性を向上させるもの
でしかない。他方、吐出口形成面に付着したインク自体
が撥水処理面から落下して装置内を汚すために、落下し
たインク自体を受けるインク受け部を設けたり、結果的
に吐出口から漏れてくるインク自体を吐出口とは離れた
重力方向に案内する案内溝を吐出口形成面自体に設ける
ことも実用化されている。
【0008】従来の技術水準では、インクミストの付着
結果によるインク吐出状態の変化については認識されて
はいるが、実際にインクミストがどのように付着し、イ
ンク吐出状態の変化をもたらす状態については解明され
ていなかった。そのため、従来の技術水準の展開では、
複数吐出口の存在領域全長に亘って存在する部分撥水領
域(以下、全長部分撥水領域と呼ぶ)による新たな問題
が存在することがわかった。
【0009】また、従来では、吐出口形成面に撥水領域
を形成すると、この領域にはインクミストの付着自体が
減少するという基本的な考えが主流であるために、全長
部分撥水領域を複数個間隔を介して設けることが想定で
きる。この場合、間隔内は相対的に親水領域になるが、
以下の問題があることがわかった。
【0010】インクミストは吐出口から離れる領域ほど
多く付着する傾向にあるため、吐出口から約500μm
から1mm程度離れた実質的な親水領域では、300μ
mから500μm程度の大型化したインクミスト集合体
が多数存在し始め、親水領域を逸脱して全長部分撥水領
域に達してしまう。一方、撥水領域内でもその領域に付
着したインクミストは相対的に少ないものではあるが、
やはり集合化して、50μmから100μm程度に成長
している。従って、この大型化したインクミスト集合体
が撥水領域の集合化インクミストを吸収して更に成長
し、撥水領域の水に対する接触角が大きいために、一層
流動性を増しながら、前記間隔の相対的な親水領域に達
する。ここでも同様に、インクミストのわずかな存在を
更に吸収する段階を経て、一層大型化し続け、次の全長
部分撥水領域を先の移動速度よりも高速で移動し、つい
に吐出口に達してしまう。この状態ではインク吐出を悪
化させてしまうので、吐出口形成面のクリーニングを1
行単位(ヘッド走査型の場合は1走査単位)で行わなけ
ればならない。
【0011】結果的に撥水部分に対するクリーニング頻
度が増大してしまうために、撥水部分の効果が減少し、
撥水部分と、実質的な撥水部分の境界がなくなって、ヘ
ッドとしての1行単位あるいは1走査単位の記録期間自
体安定した記録ができなくなり、ヘッド寿命になってし
まう。
【0012】また、図9(A)のようにノズル形成面全
面に撥水処理を行っただけでは、ノズル周囲に付着した
インクミストは撥水領域の接触角のために、むしろ移動
しやすくなっており、そのために移動によって、合体し
てノズル周囲で成長し、大きなインク滴となっているこ
とが判明した。これは、水に対する接触角が80度を越
えると一層顕著なものとなっていた。この現象を放置す
ると、合体インク滴が部分滴に対応する1〜2ノズルの
吐出口に引き込まれ不吐出状態となった。他方、ノズル
周辺に付着したインク滴の合体インク滴は相対的にノズ
ルの吐出口を横切り、数ノズルに亘り一時的に不吐出状
態となり、部分的な印字品位の低下を引き起こすことも
見られた。
【0013】更に、図9(B)では、吐出口形成面が親
水領域と撥水領域に2分されているために、各領域での
接触角は各々一定である状態下で、各領域のインクミス
トは移動可能状態になると、インクミストの合体化が促
進されてしまう。そのため、上述したようなこれらの境
界部分を越えた大きなインク滴が上記問題を引き起こし
てしまうことが判明した。
【0014】即ち、凝集インク状態になったミストイン
ク集合体が移動しやすくなって、特に部分的に撥水処理
した領域を除く吐出口形成面で大型化してしまう。この
現象は、従来の記録形態に加えた記録モードとして或い
は記録装置自体が従来に対して高周波数記録、高デュー
ティー印字、高印字スピード、ヘッド−紙間の距離を小
にすることを実行すると、吐出口から通常インク滴に伴
って発生するインクミストあるいは紙からのインクの跳
ね返りによるインクミストが多くなり、吐出口形成面に
付着するインクの量が増加するため起こりやすくなる。
特に、記録ヘッド自体を移動させる走査型記録装置にお
いては、この移動方向が変わる反転時にミストインク集
合体が大きく移動することが見られた。
【0015】そのため、吐出口形成面の吐出口の周囲近
傍域に撥水領域を備え、上記吐出口形成面の上記吐出口
から離れた領域であって、上記撥水領域に隣接し、撥水
領域中に多数の親水領域を部分的に点在させて有する部
分親水−部分撥水領域を有することを特徴とするインク
ジェットヘッドが提案された。この部分親水−部分撥水
領域を備えたことによって、インクミストの合体状態の
インク滴が移動してきても、微小な撥水部分に依るイン
ク排除効果と微小な親水部分によるインク分離効果によ
って、このインク滴の縮小化を達成し、インク滴の移動
速度を減少でき、クリーニング期間を長くすることがで
きる。この発明の技術思想は、あくまでも、ある程度合
体して大型化したインク滴を縮小化あるいは成長を阻止
するものであるため、単独の部分撥水領域と部分親水領
域とで大きな効果を達成しなくても複数あるいは段階滴
にこの作用を大型化したインク滴に徐々に作用するよう
にしたものを含むものである。この発明によれば、従来
の1行単位のクリーニング期間を数倍以上にすることが
できる。又、上記特別な記録条件を行っても、少なくと
も1行単位の記録期間は、安定した記録を行うことがで
きた。このことで、従来のクリーニング期間を5倍程度
にすることができた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
撥水膜の形成後、吐出口形成面に、吐出口形成面側から
エキシマレーザを照射して撥水膜を除去することにより
親水部を形成していた。
【0017】図10(A)〜(D)は、従来技術での密
着不良発生状態を模式的に示す断面図である。図10
(A)に示すように、下地の樹脂層6の上に撥水膜7を
形成した後、樹脂層6をその上の撥水膜7ごと飛散させ
て親水部8を形成していた。このため、図10(B)に
示すように必然的に撥水域と親水域との境界には撥水膜
7の端部7aが露出していた。そのため、吐出口形成面
に付着しているインクをブレードBLを用いてクリーニ
ングする際には、図10(C)に示すように撥水膜7の
端部7aにブレードBLが当たることになり、図10
(D)に示すように、当接箇所を起点として撥水膜7の
剥離が生じる場合があった。
【0018】また、エキシマレーザを照射して樹脂層を
除去する際にレーザ照射によって樹脂が分解し、その一
部が例えばカーボンとなって除去加工部に堆積すること
もある。天板上へのカーボンの付着力が強固であり、洗
浄等で完全な除去を行うことが困難であった。
【0019】しかしながら、カーボンの除去が不十分な
まま、この天板を用いてインクジェット記録ヘッドを製
作して印字耐久試験を行うと、ブレードでクリーニング
する際に前記カーボンの堆積層が天板から剥離し、浮遊
し、最終的に、そのカーボン片により吐出口が目詰まり
し、吐出不良または吐出不納となって印字不良を引き起
こすことがあった。
【0020】また、撥水膜除去による親水部の形成に、
装置価格の高いエキシマレーザ発振器を用いる必要があ
ることも問題であった。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、吐出口形成面
に撥水領域と親水領域を形成した際の撥水膜の剥離やエ
キシマレーザでの除去加工時に発生するカーボンによる
吐出口の目詰まりを防止し、またさらにエキシマレーザ
等の特別な装置を用いることなく、所定の効果を得る撥
水領域と親水領域の形成を行うインクジェットヘッドの
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0022】かかる目的を達成するために、本発明のイ
ンクジェットヘッドの製造方法は、インクを吐出する吐
出口を含む吐出口形成面と、該吐出口形成面の前記吐出
口の周辺近傍領域に形成された撥水領域とを含むインク
ジェットヘッドの製造方法において、前記吐出口形成面
の表面に形成されている凹凸の高低差の異なる面上にそ
れぞれ撥水処理を施した後、前記吐出口形成面の凸部分
が露出するように前記撥水処理により形成された撥水層
の上層部を除去することにより撥水領域と同一の面内に
親水領域を形成することを特徴とする。
【0023】ここで、表面粗度を変化させた成形型を用
いて前記吐出口形成面の凹凸の高低差を異ならしめても
よい。前記吐出口形成面の表面に撥水領域と下地とを混
在させることにより前記親水領域を実質的に形成しても
よい。前記撥水層の上層部を一定量除去してもよい。前
記吐出口形成面のうち、前記撥水領域となるべき表面の
凹凸の高低差が、前記除去工程後の前記撥水層の厚さよ
りも小さくしてもよい。前記吐出口形成面のうち、凹凸
の高低差の小さい部分と凹凸の高低差の大きい部分の双
方の凸部の高さが同じであってもよい。前記吐出口形成
面のうち、凹凸の高低差の小さい部分と凹凸の高低差の
大きい部分の双方の凹部の高さが同じであってもよい。
前記吐出口形成面の凸部分の上部を切断するように前記
撥水処理により形成された撥水層の上層部を除去するこ
とにより、前記凹部分の上部に形成された撥水領域と同
一の面内に親水領域を形成してもよい。前記撥水領域と
前記親水領域との境界に前記撥水領域の端部が露出して
いなくてもよい。
【0024】また、本発明のインクジェットヘッドは、
上記方法により製造されたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図を用いて説
明する。
【0026】まず、図1(A)に示すように、吐出口形
成面の表面の凹凸の高さを変えた天板を用意する。撥水
領域となるべき領域イは親水領域となるべき領域ロより
も凹凸の高さを低く、すなわち高低差を小さくする。こ
の場合には、撥水領域となるべき領域イの凹部の高さと
親水領域となるべき領域ロの凹部の高さとを同じにして
おくことができる。図1(B)に示すように、成形品で
あれば成形型の吐出口形成面に当たる部分の表面形状を
変えておけば、それに対応した成形天板が得られる。こ
の場合には、撥水領域となるべき領域イ′の凸部の高さ
と親水領域となるべき領域ロ′の凸部の高さを同じにし
ておくことができる。勿論、その他の方法で表面の凹凸
の高さを変えても良い。
【0027】バフ、ラップ、砥石がけ等の研磨加工、ブ
ラスト加工、液体ホーニング加工、化学エッチング加
工、逆スパッタやイオンミーリング、リアクティブイオ
ンエッチングなどの真空プロセスを用いた物理的除去加
工や物理化学的除去加工、炭酸ガス、YAG、Ar、エ
キシマレーザ等による除去加工、それとは逆にスパッタ
リングや蒸着やケミカルペーパデポジション法等の真空
プロセスで微小に堆積させて表面の凹凸の高さを変えて
も良い。
【0028】次に、図1(C)に示すように、撥水処理
を行う。撥水処理層10は吐出口形成面表面の母材樹脂
9の凹凸を被覆する程度の厚さが必要である。
【0029】次に、図1(D)に示すように、撥水処理
層10の表面を一定量除去する。除去量は撥水領域とな
るべき領域イの母材樹脂9が露出せず、かつ、親水領域
となるべき領域ロが親水性を示すに十分な量だけ母材樹
脂9を露出させる値に設定する必要がある。
【0030】撥水処理層10の厚さをむやみに厚くする
のは、内部応力の増大によって撥水処理層10と母材樹
脂9との密着性が低下する懸念があるので得策ではな
い。そのため、通常数μm以下に設定する。そのため、
撥水処理層10の表面除去量は厚さでおおよそ1μm程
度になる。除去加工方法としては、バフ、ラップ、砥石
がけ等の研磨加工、ブラスト加工、液体ホーニング加
工、化学エッチング加工、逆スパッタやイオンミーリン
グ、リアクティブイオンエッチングなどの真空プロセス
を用いた物理的除去加工や物理化学的除去加工、炭酸ガ
ス、YAG、Ar、エキシマレーザ等による除去加工な
どが適用可能であるが、撥水処理層の濡れ性の変化を考
慮すると、化学的改質効果の伴わない物理的除去加工が
好適である。
【0031】以下、本発明のインクジェット記録装置に
係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0032】(記録ヘッドを適用した装置の実施形態)
図3ないし図7は、以上の構成の記録ヘッドが実施もし
くは適用されて好適なインクジェットユニットIJU、
インクジェットヘッドIJH、インクタンクIT、イン
クジェットカートリッジIJC、インクジェット記録装
置本体IJRA、キヤリッジHCのそれぞれ、およびそ
れぞれの関係を説明するための説明図である。
【0033】(i)装置本体の概略説明 図7は、本発明に適用されるインクジェット記録装置I
JRAの概観図の一例である。
【0034】図7において駆動モータ5013の正逆回
転に連動して駆動力伝達5011、5009を介して回
転するリードスクリュー5005のら線溝5004に対
して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、
矢印a、b方向に往復移動される。5002は紙押え板
であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5
000に対して押圧する。5007、5008はフォト
カプラでキャリッジのレバー5006のこの領域での存
在を確認してモータ5013の回転方向切換等を行うた
めのホームポジション検知手段である。5016は記録
ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022を支
持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸
引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの
吸引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、
5019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部
材であり、本体支持板5018にこれらは支持されてい
る。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブ
レードが本例に適用できることはいうまでもない。50
24は温度または湿度センサであり、インクジェット記
録装置のおかれている温湿度を検出することができる。
また、インク記録ヘッドの温度を予測することも可能と
なる。これはインクジェットカートリッジIJCに取り
付けられていても良い。
【0035】また、5012は、吸引回復の吸引を開始
するためのレバーで、キャリッジと係合するカム502
0の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がク
ラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0036】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0037】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、図4の斜視図から明らかなように、インクの収納
割合が大きくなっているもので、インクタンクITの前
方面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの先
端部が突出した形状である。このインクジェットカート
リッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJRA
に載置されているキヤリツジHC(図6)の後述する位
置決め手段および電気的接点とによって固定支持される
と共に、該キャリッジHCに対して着脱可能なディスポ
ーザブルタイプである。本例図3ないし図7には、本発
明の成立段階において成された数々の発明が適用された
構成となっているので、これらの構成を簡単に説明しな
がら、全体を説明することにする。
【0038】(ii)インクジェットユニットIJU構成
説明 インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギを
生成する電気熱変換体を用いて記録を行うバブルジェッ
ト方式のユニットである。
【0039】図3において、100はSi基板上に複数
の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、これ
に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術により
形成されて成る上記構成のヒータボードである。120
0はヒータボード100に対する配線基板であり、ヒー
タボード100の配線に対応する配線(例えばワイヤボ
ンディングにより接続される)と、この配線の端部に位
置し本体装置からの電気信号を受けるパッド1201と
を有している。
【0040】1300は複数のインク流路をそれぞれ区
分するための隔壁や共通液室等を設けた溝付天板で、イ
ンクタンクから供給されるインクを受けて共通液室へ導
入するインク受け口1500と、吐出口を複数有するオ
リフィスプレート400を一体成型したものである。こ
れらの一体成型材料としてはポリサルフォンが好ましい
が、他の成型用樹脂材料でも良い。
【0041】300は配線基板1200の裏面を平面で
支持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニ
ットの底板となる。500は押えばねであり、M字形状
でそのM字の中央で共通液室を押圧すると共に前だれ部
501で液路の一部を線圧で押圧する。ヒータボード1
00および天板1300を押えばねの足部が支持体30
0の穴3121を通って支持体300の裏面側に係合す
ることでこれらを挟み込んだ状態で両者を係合させるこ
とにより、押えばね500とその前だれ部501の付勢
力によってヒータボード100と天板1300とを圧着
固定する。また、支持体300は、インクタンクITの
2つの位置決め凸起1012および位置決めかつ熱融着
保持用凸起1800,1801に係合する位置決め用穴
312,1900,2000を有する他、装置本体IJ
RAのキャリッジHCに対する位置決め用の突起250
0,2600を裏面側に有している。加えて支持体30
0はインクタンクからのインク供給を可能とするインク
供給管2200(後述)を貫通可能にする穴320をも
有している。支持体300に対する配線基板2000の
取付は、接着剤等で貼着して行われる。なお、支持体3
00の凹部2400,2400は、それぞれ位置決め用
突起2500,2600の近傍に設けられており、組立
てられたインクジェットカートリッジIJC(図4)に
おいて、その周囲の3辺を平行溝3000,3001の
複数で形成されたヘッド先端域の延長点にあって、ゴミ
やインク等の不要物が突起2500,2600に至るこ
とがないように位置している。この平行溝3000が形
成されている。蓋部材800は、図4でわかるように、
インクジェットカートリッジIJCの外壁を形成すると
共に、インクジェットユニットIJUを収納する空間部
を形成している。また、この平行溝3001が形成され
ているインク供給部材600は、前述したインク供給管
2200に連続するインク導管1600を供給管220
0側が固定の片持ちばりとして形成し、インク導管の固
定側とインク供給管2200との毛管現象を確保するた
めの封止ピン602が挿入されている。なお、601は
インクタンクITと供給管2200との結合シールを行
うパッキン、700は供給管のタンク側端部に設けられ
たフィルターである。
【0042】このインク供給部材600は、モールド成
型されているので、安価で位置精度が高く形成製造上の
精度低下を無くしているだけでなく、片持ちばりの導管
1600によって大量生産時においても導管1600の
上述インク受け口1500に対する圧接状態が安定化で
きる。本例では、この圧接状態下で封止用接着剤をイン
ク供給部材側から流し込むだけで、完全な連通状態を確
実に得ることができている。なお、インク供給部材60
0の支持体300に対する固定は、支持体300の穴1
901,1902に対するインク供給部材600の裏面
側ピン(不図示)を支持体300の穴1901,190
2を介して貫通突出せしめ、支持体300の裏面側に突
出した部分を熱融着することで簡単に行われる。なお、
この熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インク
タンクITのインクジェットユニットIJU取付面側壁
面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニットIJ
Uの位置決め面は正確に得られる。
【0043】(iii )インクタンクIT構成説明 インクタンクは、カートリッジ本体1000と、インク
吸収体900とインク吸収体900をカートリッジ本体
1000の上記ユニットIJU取付面とは反対側の側面
から挿入した後、これを封止する蓋部材1100とで構
成されている。900はインクを含浸させるための吸収
体であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
1220は上記各部100〜600からなるユニットI
JUに対してインクを供給するための供給口であると共
に、当該ユニットをカートリッジ本体1000の部分1
010に配置する前の工程で供給口1220よりインク
を注入することにより吸収体900のインク含浸を行う
ための注入口でもある。
【0044】この本例では、インクを供給可能な部分
は、大気連通口とこの供給口とになるが、インク吸収体
からのインク供給性を良好に行うための本体1000内
リブ2300と蓋部材1100の部分リブ2500,2
400とによって形成されたタンク内空気存在領域を、
大気連通口1401側から連続させてインク供給口120
0から最も遠い角部域にわたって形成している構成をと
っているので、相対的に良好かつ均一な吸収体へのイン
ク供給は、この供給口1200側から行われることが重
要である。この方法は実用上極めて有効である。このリ
ブ1000は、インクタンクの本体1000の後方面に
おいて、キヤリッジ移動方向に平行なリブを4本有し、
吸収体が後方面に密着することを防止している。また、
部分リブ2400,2500は、同様にリブ1000に
対して対応する延長上にある蓋部材1100の内面に設
けられているが、リブ1000とは異なり分割された状
態となっていて空気の存在空間を前者より増加させてい
る。なお、部分リブ2500,2400は蓋部材100
0の全面積の半分以下の面に分散された形となってい
る。これらのリブによってインク吸収体のタンク供給口
1200から最も遠い角部の領域のインクをより安定さ
せつつも確実に供給口1200側へ毛管力で導びくこと
ができた。1401はカートリッジ内部を大気に連通す
るために蓋部材に設けた大気連通口である。1400は
大気連通口1401の内方に配置される撥液材であり、
これにより大気連通口1400からのインク漏洩が防止
される。
【0045】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので上述したリブの配置構成は特に有効であるが、キ
ャリッジの移動方向に長辺を持つ場合または立方体の場
合は、蓋部材1100の全体にリブを設けるようにする
ことでインク吸収体900からのインク供給を安定化で
きる。
【0046】また、インクタンクITの上記ユニットI
JUの取付面の構成は図5によって示されている。オリ
フィスプレート400の突出口のほぼ中心を通って、タ
ンクITの底面もしくはキャリッジの表面の載置基準面
に平行な直線をL1 とすると、支持体300の穴312
に係合する2つの位置決め凸起1012はこの直線L1
上にある。この凸起1012の高さは支持体300の厚
みよりわずかに低く、支持体300の位置決めを行う。
この図面上で直線L1 の延長上には、キャリッジの位置
決め用フック4001の90°角の係合面4002が係
合する爪2100が位置しており、キャリッジに対する
位置決めの作用力がこの直線L1 を含む上記基準面に平
行な面領域で作用するように構成されている。図6で後
述するが、これらの関係は、インクタンクのみの位置決
めの精度がヘッドの吐出口の位置決め精度と同等となる
ので有効な構成となる。
【0047】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用穴1900,2000にそれぞれ対応するイン
クタンクの突起1800,1801は前述の凸起101
2よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分を
熱融着して支持体300をその側面に固定するためのも
のである。上述の線L1 に垂直でこの突起1800を通
る直線をL3 、突起1801を通る直線をL2 としたと
き、直線L3 上には上記供給口1200のほぼ中心が位
置するので、供給部の口1200と供給管2200との
結合状態を安定化する作用をし、落下や衝撃によっても
これらの結合状態への負荷を軽減できるので好ましい構
成である。また、直線L2 ,L3 は一致していず、ヘッ
ドIJHの吐出口側の凸起1012周辺に突起180
0,1801が存在しているので、さらにヘッドIJH
のタンクに対する位置決めの補強効果を生んでいる。な
お、L4で示される曲線は、インク供給部材600の装着
時の外壁位置である。突起1800,1801はその曲
線L4 に沿っているので、ヘッドIJHの先端側構成の
重量に対しても充分な強度と位置精度を与えている。な
お、2700はインクタンクITの先端ツバで、キャリ
ッジの前板4000の穴に挿入されて、インクタンクの
変位が極端に悪くなるような異変時に対して設けられて
いる。2101は、キャリッジHCとのさらなる位置決
め部との係合部である。
【0048】インクタンクITは、ユニットIJUを装
着された後に蓋800で覆うことで、ユニットIJUを
下方開口を除いて包囲する形状となるが、インクジェッ
トカートリッジIJCとしては、キャリッジHCに載置
するための下方開口はキャリッジHCと近接するため、
実質的な4方包囲空間を形成してしまう。従って、この
包囲空間内にあるヘッドIJHからの発熱はこの空間内
の保温空間として有効となるものの長期連続使用として
は、わずかな昇温となる。このため本例では、支持体の
自然放熱を助けるためにカートリッジIJCの上方面
に、この空間よりは小さい幅のスリット1700を設け
て、昇温を防止しつつもユニットIJU全体の温度分布
の均一化を環境に左右されないようにすることができ
た。
【0049】インクジェットカートリッジIJCとして
組立てられると、インクはカートリッジ内部より供給口
1200、支持体300に設けた穴320および供給タ
ンク600の中裏面側に設けた導入口を介して供給タン
ク600内に供給され、その内部を通った後、導出口よ
り適宜の供給管および天板400のインク導入口150
0を介して共通液室内へと流入する。以上におけるイン
ク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴ
ム等のパッキンが配設され、これによって封止が行われ
てインク供給路が確保される。
【0050】なお、天板1300は耐インク性に優れた
ポリサルフオン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリプロピレンなどの樹脂を用いても
良いが、本実施形態においては、ポリサルフォンを用
い、オリフィスプレート部400と共に金型内で一体に
同時成型してある。
【0051】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600、天板・オリフィスプレート一体、インクタ
ンク本体1000としたので組立て精度が高水準になる
ばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効であ
る。また部品点数の個数は従来に比較して減少できてい
るので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0052】(iv)キャリッジHCに対するインクジェ
ットカートリッジIJCの取付説明 図6において、5000はプラテンローラで、記録媒体
Pを紙面下方から上方へ案内する。キャリッジHCは、
プラテンローラ3000に沿って移動するもので、キャ
リッジの前方プラテン側にインクジェットカートリッジ
IJCの前面側に位置する前板4000(厚さ2mm)
と、カートリッジIJCの配線基板200のパッド20
1に対応するパツド2011を具備したフレキシブルシ
ート4005およびこれを裏面側から各パッド2011
に対して押圧する弾性力を発生するためのゴムパッド4
006を保持する電気接続部用支持板4003と、イン
クジェットカートリッジIJCを記録位置へ固定するた
めの位置決め用フック4001とが設けられている。前
板4000は位置決め用突出面410をカートリッジの
支持体300の前述した位置決め突起2500,260
0にそれぞれ対応して2個有し、カートリッジの装着後
はこの突出面4010に向う垂直な力を受ける。このた
め、補強用のリブが前板のプラテンローラ側に、その垂
直な力の方向に向っているリブ(不図示)を複数有して
いる。このリブは、カートリッジIJC装着時の前面位
置L5 よりもわずかに(約0.1mm程度)プラテンロ
ーラ側に突出しているヘッド保護用突出部をも形成して
いる。電気接続部用支持板4003は、補強用リブ40
04を前記リブの方向ではなく垂直方向に複数有し、プ
ラテン側からフック4001側に向って側方への突出割
合が減じられている。これは、カートリッジ装着時の位
置を図6のように傾斜させるための機能も果している。
また、支持板4003は電気的接触状態を安定化するた
め、プラテン側の位置決め面4008とフツク側の位置
決め面4007を有し、これらの間にパッドコンタクト
域を形成すると共にパッド2011対応のボッチ付ゴム
シート4006の変形量を一義的に規定する。これらの
位置決め面は、カートリッジIJCが記録可能な位置に
固定されると、配線基板300の表面に当接した状態と
なる。本例では、さらに配線基板300のパッド201
を前述した線L1 に関して対称となるように分布させて
いるので、ゴムシート4006の各ボッチの変形量を均
一化してパッド2011,201の当接圧をより安定化
している。本例のパッド201の分布は、上方,下方2
列、縦2列である。
【0053】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図6の
位置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ50
00に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに
対するインクジェットカートリッジIJCの位置決めを
行う。このフック4001の移動はどのようなものでも
良いが、レバー等で行える構成が好ましい。いずれにし
てもこのフック4001の回動時にカートリッジIJC
はプラテンローラ側へ移動しつつ位置決め突起250
0,2600が前板の位置決め面4010に当接可能な
位置へ移動し、フック4001の左方側移動によって9
0°のフック面4002がカートリッジIJCの爪21
00の90°面に密着しつつカートリッジIJCを位置
決め面2500,4010同士の接触域を中心に水平面
内で旋回して最終的にパッド201,2011同士の接
触が始まる。そしてフック4001が所定位置、即ち固
定位置に保持されると、パッド201,2011同士の
完全接触状態と、位置決め面2500,4010同士の
完全面接触と、90度面4002と爪の90度面の2面
接触と、配線基板300と位置決め面4007,400
8との面接触とが同時に形成されてキャリッジに対する
カートリッジIJCの保持が完了する。
【0054】(v)装置制御構成の説明 次に、上述した装置構成の各部の記録制御を実行するた
めの制御構成について図2(A)に示すブロック図を参
照して説明する。制御回路を示す同図において、106
は外部入力として記録信号を入力するインターフェース
を含めたCPUで、CPUが実行する制御プログラムを
格納するプログラムROMや各種データ(上記記録信号
やヘッドに供給される記録データ等)を保存し、印字ド
ット数やインクジェットヘッドの交換回数等も記憶して
おくダイナミック型のRAMを含むものである。
【0055】駆動手段102はインクジェットヘッド1
03に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ
を有し、インターフェース、プログラムROM、RAM
のデータによりヘッドを駆動する。101は、駆動手段
102と駆動周波数を変更できる周波数設定手段であ
る。本実施形態では、高速用周波数と、通常記録周波数
を設定変更する。104は、クリーニング手段で、イン
クジェットヘッドがクリーニング位置に有ることを受け
て、ヘッドの吐出口形成面Aをクリーニングする手段
で、本実施形態ではブレードグリーニング手段105を
作動させる。
【0056】図2(B)はクリーニングブレード104
を吐出口形成面のクリーニング前に清掃するためのクリ
ーナの1構成を示すと共に、吐出口形成面のクリーニン
グ順を示している。作用としてはクリーニングブレード
104に付着した大きなインク滴を吸収または掻きとる
ことによりインクジェットヘッド103への再付着を防
止しようとするものである。具体的にはキャリッジ上に
設けたインク吸収体によりクリーニングブレード上に付
着したインク滴を吸収する構成にしてもよいが、本図で
示すものは、記録ヘッド103のエッジ部分であるアル
ミプレート105を利用している。記録ヘッドを本実施
形態のようにインクタンクと一体で交換するタイプのヘ
ッドでは、吸収体を必要とすることなく十分なクリーニ
ング効果を達成している。これは、部分親水一部分撥水
領域の存在によってより効果的なものとなっている。な
お、この吸収体はインクジェットカートリッジIJC上
に固定して専用化しIJCとともに使い捨てにしても良
い。
【0057】インクジェットヘッド103の吐出口形成
面は、本実施形態では、水平面に平行な面である。ヘッ
ド103は不図示のキャリッジに搭載された走査型ヘッ
ドで、図に示すヘッド移動方向にクリーニング時に移動
する。
【0058】吐出口形成面Aは、図2(C)に示すよう
に、吐出口Dを64個備え、吐出口形成面Aの複数吐出
口の周囲近傍域に撥水領域Eに対して、吐出口形成面A
の上記複数吐出口から遠ざかる方向で撥水領域Eに隣接
し、かつ上記複数吐出口の存在領域に沿って両側に存在
する第1、第2の親水領域C1,C2と、吐出口形成面
Aの上記複数吐出口から遠ざかる方向で該第1親水領域
C1に隣接し撥水領域中に多数の親水領域を部分的に点
在して有する第1部分親水部分撥水領域B1と、上記吐
出口形成面の上記複数吐出口から遠ざかる方向で第2親
水領域C2に隣接し撥水領域中に多数の親水領域を部分
的に点在して有する第2部分親水部分撥水領域B2と、
を有している。ブレード104は吐出口形成面Aを第1
部分親水部分撥水領域B1、第1親水領域C1、上記複
数吐出口周囲近傍撥水領域E、第2親水領域C2、第2
部分親水部分撥水領域B2、の順にクリーニングする。
【0059】
【実施例】図8を用いて本発明の一実施例を説明する。
【0060】まず、成形品の吐出口形成面の吐出口周縁
部とそれ以外の部分(図8の5,6)に相当する部分の
表面粗度が、それぞれRa0.2μmと1.5μmの粗
度になるように調整された金型を準備し、ポリサルフォ
ン(商品名:ユーデルP3703)で液室、流路、吐出
口形成面を一体成形により作り上げて溝付き天板3を製
作した。次に溝付き天板を洗浄後、撥水処理を行った。
吸収体のベルイータ・Fメッシュ(鐘紡(株)製)を所
定の大きさにカットし、その吸収体を撥水処理剤に浸漬
して引き上げ、それを洗浄した溝付き天板の吐出口形成
面に押し付けながら移動させることにより塗布を行っ
た。撥水処理剤はサイトップCTL−810NM(旭硝
子(株)製)を用いた。塗布が完了した溝付き天板をト
レイに入れ150℃のオーブン中に5時間投入し、熱乾
燥、硬化させた。5時間後に徐冷し、80℃以下になっ
たときにオーブンより取り出した。ガラス板上に同様に
処理したダミーサンプルで膜厚を測定したところ、約2
μmであった。撥水処理終了後にNo.15000のポ
リッシュテープ(商品名:日本ミクロコーディング
(株)MIPOX)を用いて約1μm除去した。次に接
触角計(協和界面科学(株))を用いてSGインクでの
前進接触角を測定した。
【0061】表面粗度がRa0.2μmに調整された部
分の前進接触角は80℃、Ra1.5μmに調整された
部分の前進接触角は28°であった。撥水処理剤が塗布
されていない部分の溝付き天板表面の前進接触角は26
°だったので、測定誤差±2°を考慮すると撥水処理し
ていない部分と同程度の親水性を示していると言えた。
【0062】次に溝付き天板に吐出口形成面の裏側から
エキシマレーザを照射して直径35μmの吐出口を形成
し、吐出圧発生素子を有する基板と貼り合わせを行っ
た。
【0063】比較例として、成形品の吐出口形成面の吐
出口周縁部とそれ以外の部分(図8の5,6)に相当す
る部分の表面粗度が同一な金型で、同様に溝付き天板を
製作した。同様に撥水処理を行った後、親水部(図8の
5,6)に対応する部分を開口マスクを通してエキシマ
レーザを照射して部分的に親水部(図8の5,6)を形
成した。次に吐出口形成面の裏側からエキシマレーザを
照射して吐出口を形成した。その後、同様にして吐出圧
発生素子を有する基板と貼り合わせを行った。
【0064】このあと、それぞれ製作したインクジェッ
ト記録ヘッドを用いて印字試験を行った。印字試験は3
0℃、80%RHの環境下で行い、目視でドットのヨレ
が発生する確率を比較した。
【0065】印字ヨレはA4版中に1ケ所でもヨレが発
生した場合は印字ヨレ有りとした。
【0066】連続印字試験は、ブレードワイピング無し
でA4版ベタ印字5枚を連続印字した。
【0067】ブレードワイピング後の印字試験はブレー
ドワイピングを100回、1,000回、20,000
回、50,000回連続して行った後、それぞれアルフ
ァベットの“H”の文字を連続的に100枚印字してド
ットのヨレが発生する確率を比較した。
【0068】評価結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】連続印字試験では比較例と同等にインク滴
を親水部分で捕獲することができたため、印字ヨレの発
生は無かった。
【0071】ブレードワイピング後の印字試験では、比
較例で発生した撥水膜の剥離やエキシマレーザ加工時の
カーボン層剥離が実施例では起こらないため、ブレード
ワイピング20,000回および50,000回後の印
字試験において優れた結果を示した。
【0072】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0073】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0075】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0077】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0078】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0079】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0080】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明によるインクジェ
ット記録ヘッドにおいては撥水部と親水部の境界に段差
を生じること無く連続的に形成することができるので、
ブレードクリーニングの際に撥水膜の端部にブレードが
当たって撥水膜剥離が発生して印字ヨレや不吐出が起こ
ることを防止できる。またさらに、エキシマレーザ加工
で親水部を形成していないのでカーボン層剥離による印
字ヨレや不吐出が起こることも防止できる。また、コス
トの点でも装置価格の高いエキシマレーザを用いずに親
水部が形成できるので有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明のインクジェットヘッ
ドの製造方法を説明するための断面図である。
【図2】(A)〜(C)は装置と吐出口形成面の説明図
であって、(A)はブロック図、(B)は模式的断面
図、(C)は模式的平面図である。
【図3】インクジェットカートリッジの分解斜視図であ
る。
【図4】インクジェットカートリッジの組み立て図であ
る。
【図5】図3のインクジェットカートリッジのうち、イ
ンクタンクをインクジェットユニットが装着される側か
らみた斜視図である。
【図6】図3のインクジェットカートリッジがキャリッ
ジに装着される箇所を示す上面図である。
【図7】図3のインクジェットカートリッジが装着され
たインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【図8】インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示
す図である。
【図9】(A)および(B)は撥水部、親水部の区別の
内インクジェット記録ヘッドを示した図である。
【図10】(A)〜(D)は従来技術での密着不良発生
状態を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 撥水膜 2 インク供給口 3 溝付き天板 4 ノズル 5 素子基板 6 下地樹脂層 7 撥水膜 7a 端部 8 親水部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口を含む吐出口形
    成面と、該吐出口形成面の前記吐出口の周辺近傍領域に
    形成された撥水領域とを含むインクジェットヘッドの製
    造方法において、 前記吐出口形成面の表面に形成されている凹凸の高低差
    の異なる面上にそれぞれ撥水処理を施した後、前記吐出
    口形成面の凸部分が露出するように前記撥水処理により
    形成された撥水層の上層部を除去することにより撥水領
    域と同一の面内に親水領域を形成することを特徴とする
    インクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 表面粗度を変化させた成形型を用いて前
    記吐出口形成面の凹凸の高低差を異ならしめることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記吐出口形成面の表面に撥水領域と下
    地とを混在させることにより前記親水領域を実質的に形
    成することを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記撥水層の上層部は一定量除去される
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記吐出口形成面のうち、前記撥水領域
    となるべき表面の凹凸の高低差が、前記除去工程後の前
    記撥水層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1
    記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記吐出口形成面のうち、凹凸の高低差
    の小さい部分と凹凸の高低差の大きい部分の双方の凸部
    の高さが同じであることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記吐出口形成面のうち、凹凸の高低差
    の小さい部分と凹凸の高低差の大きい部分の双方の凹部
    の高さが同じであることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記吐出口形成面の凸部分の上部を切断
    するように前記撥水処理により形成された撥水層の上層
    部を除去することにより、前記凹部分の上部に形成され
    た撥水領域と同一の面内に親水領域を形成することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記撥水領域と前記親水領域との境界に
    前記撥水領域の端部が露出していないことを特徴とする
    請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかの項に記載の
    方法により製造されたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000012313A1 (fr) * 1998-08-27 2000-03-09 Seiko Epson Corporation Structure hydrophile, tete d'impression a jet d'encre, procede de production de celles-ci, imprimante a jet d'encre et autres elements structurels
JP2006256316A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置

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