JPH10156760A - 手持ち式工作機械 - Google Patents

手持ち式工作機械

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Publication number
JPH10156760A
JPH10156760A JP9335539A JP33553997A JPH10156760A JP H10156760 A JPH10156760 A JP H10156760A JP 9335539 A JP9335539 A JP 9335539A JP 33553997 A JP33553997 A JP 33553997A JP H10156760 A JPH10156760 A JP H10156760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
hand
machine tool
spindle
locking projection
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP9335539A
Other languages
English (en)
Inventor
Kleider Albert
クライダー アルベルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JPH10156760A publication Critical patent/JPH10156760A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B23/00Portable grinding machines, e.g. hand-guided; Accessories therefor
    • B24B23/02Portable grinding machines, e.g. hand-guided; Accessories therefor with rotating grinding tools; Accessories therefor
    • B24B23/022Spindle-locking devices, e.g. for mounting or removing the tool

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械回転時におけるスピンドル係止装置の誤
操作時にも、係止突子や溝が損傷するおそれのない、運
転確実でかつ操作性のよい手持ち式工作機械を提供す
る。 【解決手段】 スピンドル係止装置25が、作業スピン
ドル13の緊締フランジ19における溝付環状体27
と、作業回転方向においては係止解除可能に係合するよ
うになっていて、かつ逆方向ではフック可能に連結可能
であり、しかも係止突子32の後方の端縁38′が溝側
面42に達していない場合には、溝28内への係止突子
32の係合が溝28及び係止突子の形状及び寸法によっ
て阻止されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手持ち式工作機械
であって、円板状の工具と機械ケーシングとが設けられ
ており、該機械ケーシング内に作業スピンドルが受容さ
れていて、該作業スピンドルがその自由端部において、
緊締装置を形成する緊締フランジと緊締ナットとの間に
工具を緊締しており、さらに、回動を防止すべく作業ス
ピンドルを固定するスピンドル係止装置が設けられてお
り、該スピンドル係止装置が、緊締フランジに配置され
ていて少なくとも1つの溝を備えている溝付環状体と、
ハンドレバーとを有しており、該ハンドレバーに、溝側
面を備えた少なくとも1つの溝に係合可能な係止突子が
配置されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第443
2973号明細書(PCT DE 95/01083)に
開示された上記形式の手持ち式工作機械では、そのスピ
ンドル係止装置は、ハンドレバーによって操作可能な回
転ピンを介して作動可能であり、この場合回転ピンに配
置された係止突子は半円形の横断面を有している。係止
突子は緊締フランジの溝付環状体の、向かい合って位置
している半円形の溝に進入するように設けられている。
半円形の溝に係止突子は、ハンドレバーの外方旋回させ
られた操作ポジションにおいて回転連行によって進入す
る。
【0003】この公知のスピンドル係止装置は簡単に製
造可能でかつ確実に作動するが、しかしながら、なお回
転スピンドルが回転している場合における係止装置の誤
操作時には、溝と係止突子との間において作用する力が
極めて大きいので、この際に不都合な振動が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の手持ち式工作機械を改良して、
例えば機械回転時におけるスピンドル係止装置の誤操作
時にも、係止突子や溝が損傷するおそれのない、運転確
実でかつ操作性のよい手持ち式工作機械を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、スピンドル係止装置が、作業スピ
ンドルの緊締フランジにおける溝付環状体と、作業回転
方向においては係止解除可能に係合するようになってい
て、かつ逆方向ではフック可能に連結可能であり、しか
も係止突子の後方の端縁が溝側面に達していない場合に
は、溝内への係止突子の係合が溝及び係止突子の形状及
び寸法によって阻止されるようになっている。
【0006】
【発明の効果】このように構成された本発明による手持
ち式工作機械には、公知のものに比べて次のような利点
がある。すなわち本発明による手持ち式工作機械では、
係止突子は誤操作時に、最小の力しかハンドレバーから
緊締フランジに伝えない。例えば機械回転時におけるス
ピンドル係止装置の誤操作時にも、係止突子又は溝が変
形されるおそれはない。さらに係止スピンドルの両回転
方向における係止機能は、異なっており、例えば緊締ナ
ットを補助工具を用いて緊締したい場合に、公知の係止
装置におけるよりも確実に働く。
【0007】係止突子が溝内に沈み込むことができるま
で、係止突子の後方の端縁が溝付環状体に沿って滑動す
るようになっていて、係止突子の突子端面が、溝の幅よ
りも1〜3mmだけ短いことによって、係止突子の進入
は、作業スピンドルの危険のない小さな回動時に初めて
可能になる。
【0008】係止突子及び溝が、相互係合のために規定
された一端に鋭角的なかつ他端に丸く面取りされた輪郭
を有していることによって、作業回転方向ではスピンド
ルとスピンドル係止装置との間における保持力は、緊締
ナットの緊締時におけるよりも小さい。
【0009】両方の溝側面のうちの少なくとも後方の溝
側面が、作業スピンドルの作業回転方向とは逆向きに半
径線に対して傾けられており、作業回転方向において第
1の溝側面が鋭角的な保持縁を介して溝付環状体の輪郭
に移行し、第2の溝側面が湾曲されて丸い面取り部を介
して溝付環状体の輪郭に移行しており、係止突子が、緊
締ナットの弛め時に第1の溝側面の保持縁にフックする
ように係合可能なカム端面と、丸く面取りされた端縁と
を有していて、該端縁に第2の溝側面が支持可能であ
り、さらにカム突子が溝よりも約1〜2mm狭幅である
ことによって、保持力の所望の違いを特に確実に得るこ
とができる。このことを達成するための特に有利な構成
では、溝が約3〜5mmの深さを有し、約5〜10mm
の幅を有し、かつ約0.5〜1.2mmの半径を有してお
り、この場合面取り部が約1.2〜1.8mmの曲率半径
を有しており、さらに係止突子がハンドレバーの3/1
〜1/2の長さのレバーアームとして形成されている。
【0010】スピンドル係止装置の保持機能をさらに改
善する有利な構成では、係止突子の突子端面が、溝内へ
の係止時及び丸い端面輪郭の接触時に、溝底部に対して
斜めに延びている。このようになっていると、互いに係
合する部分の間における面圧はより大きくなる。
【0011】緊締ナットの緊締方向における保持作用を
改善する有利な構成では、突子端面がV字形の凹設部も
しくは切欠きを有しており、該切欠きの輪郭が、保持縁
の領域における溝側面の輪郭に追従している。
【0012】また、回転ピンとハンドレバーとがフォー
ク状に互いに係合可能な部材であり、この場合回転ピン
がフォーク状に取り付けられた係止突子を有し、かつハ
ンドレバーがプラスチック製のグリッププレートを有し
ていることによって、打抜き部材から操作装置を有利か
つ軽量に製造することが可能である。
【0013】さらにまた、回転ピンが係止突子に隣接し
て金属ブシュに支承され、かつハンドレバーの領域にお
いてプラスチックに支承されていることによって、スピ
ンドル係止装置のための操作装置の耐用寿命を延ばすこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
【0015】図1に縦断面図で示されているアングルグ
ラインダ9は、ケーシング10を有しており、このケー
シング10は、図示されていない電気式の駆動モータ
を、駆動軸11、直交伝動装置12及び作業スピンドル
13と共に収容している。作業スピンドル13は、共に
ラジアル軸受として構成された玉軸受14及びニードル
軸受15に回転可能に支承されている。ニードル軸受1
5は機械ケーシング10によって収容され、かつ玉軸受
14は、プラスチック製の軸受フランジ16によって収
容されている。軸受フランジ16は、機械ケーシング1
0にフランジ結合されており、かつスロート160と呼
ばれる外周部には、アングルグラインダ保護フード16
1が位置している。
【0016】作業スピンドル13の自由端部131は、
軸受フランジ16を越えて突出している。そしてこの自
由端部131には、緊締装置17が位置しており、この
緊締装置17は、突切り砥石又は研削砥石の形の工具1
8を収容している。
【0017】緊締装置17は、作業スピンドル13の自
由端部131に被せ嵌められていて該作業スピンドル1
3と回動不能にかつ半径方向及び軸方向において摺動不
能に結合された緊締フランジ19と、緊締ナット20と
を有している。この緊締ナット20は、作業スピンドル
の自由端部131のねじ山付区分21に螺合可能であ
る。工具18は中央のセンタリング孔22で、緊締フラ
ンジ19の端面に形成された受容ピン23に、形状結合
的に装着可能であり、かつ緊締ナット20を用いて摩擦
力結合的に、緊締フランジ19のリング状の端面191
に圧着可能である。緊締ナット20と工具18との間に
は、座金24が組み込まれている。
【0018】作業スピンドル13はスピンドル係止装置
25によって、そのハンドレバー29の操作時に回動を
防止して固定可能である。そのためにスピンドル係止装
置25は、緊締フランジ19の外側に形成された溝付環
状体27と、この溝付環状体27と共働する係止突子3
2とを有しており、この場合溝付環状体27は、互いに
等しい回転角間隔をおいて配置されていて方形の横断面
を有する複数の半径方向の溝28を備えており、また係
止突子32は、突子端面37にフック状の輪郭を備えて
いる。溝28の輪郭と係止突子32の形状とは、互いに
次のように合わせられて構成されている。すなわちこの
場合、係止突子32は、停止している又は低速度で回転
している作業スピンドル13における、溝28内への係
合時、つまり所望の場合には、緊締フランジ19ひいて
は作業スピンドル13を固定し、かつ望まれていない場
合、つまりモータ回転時におけるスピンドル係止装置の
作動時には、係止突子32は最小の力作用でかつ小さな
振動で、溝付環状体27から退けられ、そして作業スピ
ンドル13を固定することができない。このような互い
に合わせられた構成は、突子支持面37の幅と溝28の
幅とがわずかしかつまり約1mmしか異なっていないこ
とによって生ぜしめられる。これによって、係止突子3
2は、作業回転方向における作業スピンドル13の回転
時におけるハンドレバー29の操作時に溝底部45まで
内方旋回するには、短すぎる時間しか有していないの
で、このような場合に、係止突子32は、溝28内に固
定的に係合することができず、かつ溝付環状体27を作
業スピンドル13と一緒に停止状態にもたらすことがで
きない。
【0019】溝付環状体27の溝28は、図2に示され
ているように作業スピンドル13の中心を通る半径線に
対して斜めに延びていて実質的に平行な溝側面42,4
4と、実質的に平らな溝底部45とを有している。溝側
面42,44は、観察方向で見て右に向かってつまり回
転方向矢印50とは逆向きに、かつ作業スピンドル13
の中心を通る半径線(図2)に対して傾けられている。
【0020】係止突子32は縦長のレバーアームであ
り、このレバーアームは、緊締フランジ19とは反対側
の半径方向外側の面に、直線的なもしくは丸く面取りさ
れた輪郭を備えており、この輪郭は、くちばし状に、ハ
ンドレバー29とは反対側の、緊締フランジ19に向け
られた半径方向内側の面において、小さな曲率半径で丸
く面取りされた端縁38を介して、平らに面取りされ
た、有利には、溝付環状体27と等しい曲率半径で凹面
状に湾曲された突子端面37に移行し、この突子端面3
7は後方の端縁38′を備えており、さらにそこでV字
形の切欠き39に移行している。この切欠き39は、鋭
角的な保持縁41の領域における溝28の左側の溝側面
42の輪郭と実質的に合致しており、保持縁41は、溝
側面42から溝付環状体27の周面湾曲部への移行部に
よって形成されている。
【0021】係止突子32は、軸受フランジ16に回転
可能に支承されている回転ピン31の自由端部に形成さ
れている。回転ピン31の回転軸線30は、作業スピン
ドル13に対して平行に延びている。回転ピン31に
は、直角に突出するハンドレバー29が回動不能に結合
されており、この場合ハンドレバー29,回転ピン31
及び係止突子32は、特にプラスチック製の複数部分か
ら製造されている。
【0022】ハンドレバー29は、回転ピン31の、係
止突子32とは反対側の端部の近くに配置されており、
この場合端面側の回転ピン区分311は、ハンドレバー
29を越えて軸方向に延長されていて、軸受フランジ1
6において支承されている。
【0023】端面側の回転ピン区分311には、ねじり
ばねとして形成された戻しばね33が差し嵌められてお
り、この戻しばね33の一方のばね端部は、軸受フラン
ジ16に固定され、かつ他方のばね端部は回転ピン31
に固定されている。戻しばね33は次のように設計され
ている。すなわちこの場合、戻しばね33は回転ピンを
基本位置に回転させるように作用し、この基本位置にお
いて係止突子32は溝28から完全に外方旋回させられ
ていて、半径方向で見て緊締フランジ19における溝付
環状体27の直ぐ前に位置している。回転ピン31もし
くは係止突子32のこの基本位置は、緊締フランジ16
に形成されたストッパ34によって所定されており、こ
のストッパ34にはハンドル29が当接する(図2)。
ハンドレバー29は、軸受フランジ16における開口3
5を貫いて半径方向において軸受フランジ16を幾分越
えて突出しており、そして片側にグリッププレート29
1を有している。
【0024】工具18を交換したい場合には、まず初め
に緊締ナット20を図示されていないスパナを用いて弛
めることが必要である。このために作業スピンドル13
を固定することを目的として、作業員は一本の指をハン
ドレバー29のグリッププレート291に置いて、ハン
ドレバー29を図2に示された矢印26の方向に旋回さ
せる。これによって回転ピン31は、戻しばね33の力
に抗して時計回り方向に回転する。この際に係止突子3
2は、溝付環状体27における溝28のうちの1つに内
方旋回する。そして係止突子32の丸く面取りされた端
縁38は、緊締フランジ19の右側の溝側面44もしく
はその丸い面取り部46に支持される。面取り部46及
び端縁38は、緊締ナット20における解離モーメント
が大きければ大きいほど、溝側面44において係止突子
32gがよりしっかりと固定されるように、寸法設定さ
れている。
【0025】溝28と係止突子32との間における形状
結合を介して、ハンドレバー29の固定時に、緊締フラ
ンジ19ひいては作業スピンドル13は回動不能に保持
されている。緊締ナット20はいまや、スパナを用いて
問題なく解離することができる。
【0026】工具18の交換後に、スピンドル係止装置
25の操作は緊締ナット20の引き締め時にも有利であ
る。緊締ナット20を緊締するために、ハンドレバー2
9は操作矢印26の方向に旋回させられる。いまや緊締
ナット20が緊締方向においてつまり作業回転方向とは
逆向きに、作業スピンドル13に対して回転させられる
と、緊締ナット20は作業スピンドル13を、明らかに
スリップを伴って、回転しながら連行する。これによっ
て溝付環状体27は溝28と一緒に、係止突子32に対
して回転し、この結果突子端面37は切欠き39で保持
縁41に係合する。これによって緊締フランジ19及び
該緊締フランジ19によって作業スピンドル13は、緊
締ナット20の緊締方向とは逆向きに固定される。言い
換えれば、突子端面37の後方の端縁38′はフック状
に保持縁41を固定する。
【0027】緊締ナット20の引き締め後にハンドレバ
ー29が操作員によって外されると、戻しばね33は回
転ピン31を図2において逆時計回り方向につまり矢印
26とは反対方向に、ハンドレバー29が軸受フランジ
16のスロート160におけるストッパ34に当接する
まで、回転させる。回転ピン31のこの回転運動時に、
確実に係止突子32は溝28から完全に外方旋回させら
れて、緊締フランジ19は自由に回転することができ
る。
【0028】図3に後ろから見た斜視図で示された緊締
フランジ19は、作業スピンドル13の自由端部131
の回動不能な係合のために働く、6角形孔として形成さ
れた貫通開口36′を有しており、作業スピンドル13
の自由端部131には、この貫通開口36′に合う6角
形部36が設けられている。図3からはさらに、全体的
に丸く面取りされた輪郭を備えた溝28の構成、溝側面
42,44、面取り部46及び保持縁41の配置形式が
明瞭に分かる。
【0029】図4〜図6には、スピンドル係止装置25
が異なった作業ポジションにおいて部分的に示されてお
り、この場合図4には、スピンドル係止装置25の不作
用時における溝付環状体27の溝27に対する係止突子
32の中立位置が、ハンドレバー29、係止突子32及
び溝付環状体27を拡大して示されている。
【0030】図5には、誤操作時、つまり被駆動軸であ
る作業スピンドル13の高速回転時において係止突子3
2が、溝28内への進入を拒否された直後の状態で示さ
れている。この場合に明らかなことは、軽くもしくは幾
分丸く面取りされた端縁38が溝側面44の面取り部4
6のところで滑って、この結果溝27内への係止突子3
2の進入が阻止される、ということである。係止突子3
2のサイズと溝28のサイズとがほぼ一致していること
もまた、図5から明らかである。さらに図5から分かる
ように、係止突子32はスピンドル係止装置25の操作
時に、保持縁41が切欠き39に達した時に初めて、溝
付環状体27の半径方向外側の縁部における支持ポジシ
ョンから溝28内に進入することができる。しかしなが
らこのポジションにおいて面取り部46は、ほぼ1mm
しか端縁38から離れていないので、面取り部46と端
縁38とは、端縁38が溝底部45に達して、溝縁部4
4において支持されて停止できる前に、互いに接触す
る。つまり係止突子32は、比較的短い無駄な旋回行程
の後で面取り部46において拒絶され、そして同様に短
い拒絶された戻り行程を行う。このことによって、スピ
ンドル係止装置25の誤操作時には、振動の少ないソフ
トな反応が生ぜしめられ、それと共に相応な作業確実性
もしくは作業安全性も得られる。作業スピンドル13は
したがって、その回転数が十分に低い場合に初めて係止
可能である。
【0031】図6には、作業回転方向にゆっくりと回転
する作業スピンドル13の停止時において、溝28内に
係合した係止突子32のポジションが示されている。こ
の場合丸く面取りされた端縁38は、滑り出ることなし
に、溝側面44に支持されている。この場合明らかなこ
とは次のことである。すなわちこの場合、端縁38が緊
締ナット20における弛緩モーメント(Loesemoment)
の結果溝側面44にセルフロッキングして支持されてい
る限りは、スピンドル係止装置を操作状態に保つ必要な
しに、緊締ナット20を弛めることができる。
【0032】さらにこのことから明らかなように、緊締
ナット20の引き締め時には作業スピンドル13は溝付
環状体27と一緒に図6に示されているのとは逆方向に
回転させられ、この際に係止突子32の端面37の切欠
き39は、溝付環状体27の保持縁41にフックするよ
うに係合することができ、ひいては緊締ナット20にお
ける固定トルクの作用下で作業スピンドル13がさらに
回転することが阻止される。
【0033】縦長に成形された係止突子32が操作レバ
ー29に比べてかなり短いことと、端面37が係止溝2
8の幅よりもわずかしか短くないこととによって、係止
突子32は比較的小さな力で旋回させられることがで
き、そしてまたこれによって溝付環状体27の低回転数
時にしか溝28内に進入することができない。このこと
は次のことに基づく。すなわちこの場合、係止突子32
が溝28内に内方旋回することができる場合には、約1
mmの遊びしか端縁38と面取り部46との間には存在
せず、そしてこの遊びが消費される間に、係止突子32
はその係止行程において溝底部45に達する必要があ
る。この1mmの遊びは溝付環状体27の作業回転数時
には素早く消費もしくは通過されてしまうので、作業回
転数時には端縁38は溝底部45に達することができ
ず、かつそこで溝側面44の傾斜領域において支持され
て停止されることができない。係止突子32が、比較的
小さな力で生ぜしめられ得る短い旋回行程の後で、さら
に回転する溝側面44の面取り部46に接触することに
よって、係止突子は確実に拒絶され、この際には小さな
振動及びノイズしか発生せず、操作員を惑わすことはな
い。
【0034】図7に示されたスピンドル係止装置25
は、緊締ナット20が引き締められた場合におけるスピ
ンドル係止装置25のポジションを示している。緊締ナ
ット20における引き締めトルクに基づいて、作業スピ
ンドル13は回転しながら連行され、この際に作業スピ
ンドル13に溝付環状体27は追従する。そしてこの場
合ハンドレバー29が操作された状態に保たれると、係
止突子32の後方の端縁38′は保持縁41の下で溝側
面42にフック状に係合し、この結果緊締ナット20の
緊締時に係止突子32は溝28において、ハンドレバー
29のさらなる操作なしに、固定されることができる。
【0035】図8には、ハンドレバー29と回転ピン3
1と係止突子32と金属ブシュ54とが分解図で示され
ており、この図8から、スピンドル係止装置25の組立
し易い複数部分から成る安価な構成が明らかであり、こ
のスピンドル係止装置25は、プラスチック製の軸受フ
ランジ16内に特に摩耗を防止されて配置されている。
【0036】回転ピン31に配属されたハンドレバー2
9の端部におけるフォーク状の切欠き58は、回転ピン
31の軸部における2つの切り込み59を介して、回転
ピン31に紛失しないように差し嵌め可能である。回転
ピン31の軸方向溝60には、図1に示された戻しばね
33の一端が係合する。さらに回転ピン31は、係止突
子32に直ぐ隣接した下側の領域に、軸部直径を拡大さ
れたカラー55を備えており、このカラー55は、金属
ブシュ54に支承されて、大きな力を受け止めるのに特
に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】アングルグラインダの一部を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1に示されたアングルグラインダを緊締ナッ
ト、砥石及び保護フードを省いて図1の矢印IIの方向
から見た図である。
【図3】緊締フランジを示す斜視図である。
【図4】スピンドル係止装置の1つの作業ポジションを
示す図である。
【図5】スピンドル係止装置の別の作業ポジションを示
す図である。
【図6】スピンドル係止装置のさらに別の作業ポジショ
ンを示す図である。
【図7】スピンドル係止装置のさらにまた別の作業ポジ
ションを示す図である。
【図8】回転ピン及び係止突子と共にハンドレバーを示
す分解図である。
【符号の説明】
9 アングルグラインダ、 10 ケーシング、 11
駆動軸、 12 直交伝動装置、 13 作業スピン
ドル、 14 玉軸受、 15 ニードル軸受、 16
軸受フランジ、 17 緊締装置、 18 工具、
19 緊締フランジ、 20 緊締ナット、 21 ね
じ山付区分、 22 センタリング孔、23 受容ピ
ン、 24 座金、 25 スピンドル係止装置、 2
6 矢印、 27 溝付環状体、 28 溝、 29
ハンドレバー、 31 回転ピン、 32 係止突子、
33 戻しばね、 34 ストッパ、 36 6角形
部、 36′ 貫通開口(6角形孔)、 37 突子端
面(突子支持面)、 38,38′ 端縁、 39 切
欠き、 41 保持縁、 42,44 溝側面、45
溝底部、 46 面取り部、 54 金属ブシュ、 5
5 カラー、 58 切欠き、 59 切り込み、 6
0 軸方向溝、 131 自由端部、 160 スロー
ト、 161 アングルグラインダ保護フード、 19
1 端面、291 グリッププレート、 311 回転
ピン区分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手持ち式工作機械であって、円板状の工
    具(18)と機械ケーシング(10)とが設けられてお
    り、該機械ケーシング(10)内に作業スピンドル(1
    3)が受容されていて、該作業スピンドル(13)がそ
    の自由端部(131)において、緊締装置(17)を形
    成する緊締フランジ(19)と緊締ナット(20)との
    間に工具(18)を緊締しており、さらに、回動を防止
    すべく作業スピンドル(13)を固定するスピンドル係
    止装置(25)が設けられており、該スピンドル係止装
    置(25)が、緊締フランジ(19)に配置されていて
    少なくとも1つの溝(28)を備えている溝付環状体
    (27)と、ハンドレバー(29)とを有しており、該
    ハンドレバー(29)に、溝側面(42,44)を備え
    た少なくとも1つの溝(28)に係合可能な係止突子
    (32)が配置されている形式のものにおいて、スピン
    ドル係止装置(25)が、作業スピンドル(13)の緊
    締フランジ(19)における溝付環状体(27)と、作
    業回転方向においては係止解除可能に係合するようにな
    っていて、かつ逆方向ではフック可能に連結可能であ
    り、しかも係止突子(32)の後方の端縁(38′)が
    溝側面(42)に達していない場合には、溝(28)内
    への係止突子(32)の係合が該溝(28)及び係止突
    子(32)の形状及び寸法によって阻止されるようにな
    っていることを特徴とする手持ち式工作機械。
  2. 【請求項2】 係止突子(32)が溝(28)内に沈み
    込むことができるまで、係止突子(32)の後方の端縁
    (38′)が溝付環状体(27)に沿って滑動し、係止
    突子(32)の突子端面(37)が、溝(28)の幅よ
    りも1〜3mmだけ短い、請求項1記載の手持ち式工作
    機械。
  3. 【請求項3】 係止突子(32)及び溝(28)が、相
    互係合のために規定された一端に鋭角的なかつ他端に丸
    く面取りされた輪郭を有している、請求項1記載の手持
    ち式工作機械。
  4. 【請求項4】 両方の溝側面(42,44)のうちの少
    なくとも後方の溝側面が、作業スピンドル(13)の作
    業回転方向(26)とは逆向きに半径線に対して傾けら
    れており、作業回転方向(26)において第1の溝側面
    (42)が鋭角的な保持縁(41)を介して溝付環状体
    (27)の輪郭に移行し、第2の溝側面(44)が湾曲
    されて丸い面取り部(46)を介して溝付環状体(2
    7)の輪郭に移行しており、係止突子(32)が、緊締
    ナット(20)の弛め時に第1の溝側面(42)の保持
    縁(41)にフックするように係合可能なカム端面(3
    7)と、丸く面取りされた端縁(38)とを有してい
    て、該端縁(38)に第2の溝側面(44)が支持可能
    であり、さらに係止突子(32)が溝(28)よりも約
    1〜2mm狭幅である、請求項1記載の手持ち式工作機
    械。
  5. 【請求項5】 溝(28)が約3〜5mmの深さを有
    し、約5〜10mmの幅を有し、かつ約0.5〜1.2m
    mの半径を有しており、この場合面取り部(46)が約
    1.2〜1.8mmの曲率半径を有している、請求項2記
    載の手持ち式工作機械。
  6. 【請求項6】 係止突子(32)がハンドレバー(2
    9)の3/1〜1/2の長さのレバーアームとして形成
    されている、請求項1又は2記載の手持ち式工作機械。
  7. 【請求項7】 係止突子(32)の突子端面(37)
    が、溝(28)内への係止時及び丸い端面輪郭(38)
    の接触時に、溝底部(45)に対して斜めに延びてい
    る、請求項1又は2記載の手持ち式工作機械。
  8. 【請求項8】 突子端面(37)がV字形の凹設部もし
    くは切欠き(39)を有しており、該切欠き(39)の
    輪郭が、保持縁(41)の領域における溝側面(42)
    の輪郭に追従している、請求項1又は2記載の手持ち式
    工作機械。
  9. 【請求項9】 回転ピン(31)とハンドレバー(2
    9)とがフォーク状に互いに係合可能な部材であり、こ
    の場合回転ピン(31)が係止突子(32)を有し、か
    つハンドレバー(29)がグリッププレート(291)
    を有している、請求項1又は2記載の手持ち式工作機
    械。
  10. 【請求項10】 回転ピン(31)が係止突子(32)
    に隣接して金属ブシュ(54)に支承され、かつハンド
    レバー(29)の領域においてプラスチックに支承され
    ている、請求項1又は2記載の手持ち式工作機械。
JP9335539A 1996-12-05 1997-12-05 手持ち式工作機械 Abandoned JPH10156760A (ja)

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GB9725285D0 (en) 1998-01-28
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