JPH10156214A - 水蒸気の回収装置 - Google Patents

水蒸気の回収装置

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Publication number
JPH10156214A
JPH10156214A JP31738196A JP31738196A JPH10156214A JP H10156214 A JPH10156214 A JP H10156214A JP 31738196 A JP31738196 A JP 31738196A JP 31738196 A JP31738196 A JP 31738196A JP H10156214 A JPH10156214 A JP H10156214A
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JP
Japan
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electrode plate
water vapor
water
steam
discharge
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Application number
JP31738196A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nashimoto
一男 梨本
Yoshikazu Tashiro
義和 田代
Akira Kato
亮 加藤
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理・シャワー室等で出る水蒸気の回収に使
用される水蒸気の回収装置において、室内の天井や壁面
などの結露を防止することを目的とする。 【解決手段】 金属製の放電線1の前方に金属製の保護
ネット2を設置し、下方に凝縮して回収された水を受け
止める受水槽3とドレン配管4を設け、放電線1と保護
ネット2の間には、高電圧発生装置5より高電圧が供給
され、室内の空気を外に排出する必要が無く、計画的
に、室内の温湿度を維持することができ、また、雑音を
発生することが無く、水蒸気を回収することができる水
蒸気の回収装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理・シャワー室
等で出る水蒸気の回収に使用され、室内の天井や壁面な
どの結露を防止する空気調和技術分野の水蒸気の回収装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、一般的に換気扇
やレンジフードが用いられ、室内で発生した水蒸気を室
外もしくは、別の空間に排出する方法を取っていた。ま
た、室内で発生する水蒸気を除去・排出することにより
カビの発生を防止する換気システムとして、特開平6−
147583号公報に示すような室内の換気扇を運転
し、制御することや換気扇やレンジフードで室内で発生
した水蒸気を排出する方法が一般的であった。以下、そ
の構成について図10を参照しながら説明する。
【0003】図10に示すように室内にある調理台の上
方や壁面に、調理から出る水蒸気や室内で発生した水蒸
気を排出するように換気扇101が設けて有り、換気扇
101を囲うケーシングとしてフード102を設けてい
る。
【0004】上記構成において、換気扇101を運転す
ることで、調理等より発生する水蒸気を、フード102
内に強制的に吸引し、室外に排出される。
【0005】また、図には示していないが、シャワー室
・浴室等も同様に換気扇を運転することで、室内から発
生する水蒸気を室外に排出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
扇で室内で発生した水蒸気を室外に排出する方法では、
発生した水蒸気と共に水蒸気を含まない室内の空気も強
制的に排出し、室外の空気もしくは、隣接する他の部屋
の空気を室内に取り込む必要があった。ましてや、室内
の温度を室外の温度や隣接する他の部屋の温度を取り入
れてしまう。また、このような方法で完全に室内の空気
を入れ替えられない場合に、水蒸気を含んだ空気が停滞
し、室内の天井・壁面・家具の裏や押入れ等に結露をも
たらし、カビの発生し易い環境にしてしまう。また、大
量な空気を換気する場合、換気扇の中にあるファンの回
転により、風きり音や振動音が大きく発生し、室内に雑
音を発生させるという課題があり、換気扇に頼らずに室
内で発生した水蒸気を処理することが要求されている。
【0007】また、水蒸気の発生とともに室内の気流が
生じ室内微粒子粉塵が舞い上がるという課題があり、発
生する水蒸気と同時に室内微粒子粉塵を除去することが
要求されている。
【0008】また、発生した水蒸気が装置に付着したま
まにしておくと、電源装置等に入り、誤動作を起こしや
すくさせるという課題があり、水蒸気が凝集してできた
水滴を素早く排出することが要望されている。
【0009】また、発生した水蒸気が処理装置に付着し
たままにしておくと、付着した箇所が腐食し、誤動作を
起こしやすくさせ、機器本体の故障をもたらすという課
題があり、腐食を防止し、さらに速やかに排出すること
が要望されている。
【0010】また、室内に設置する方法として、工事を
伴わない卓上もしくは壁掛けのタイプのものが要望さ
れ、軽量でコンパクトなものが要求されている。
【0011】また、放電線に水蒸気が付着すると水滴と
なり、水滴に電荷が溜りショートを起こし、放電線の寿
命を短くするという課題があり、水蒸気が付着しても長
時間運転できることが要求されている。
【0012】また、特に食品工場などでは、調理の際に
水蒸気が発生し、換気扇などは通常高い位置に設置され
ているため、換気扇で排出される前に水蒸気が拡散し、
天井面や壁面に水蒸気が結露し、カビが繁殖する可能性
があった。従って、水蒸気の発生源のできるだけ近くで
水蒸気を除去することが要求されている。
【0013】また、水蒸気の発生が少ないかもしくは、
発生していない場合でも、室内に水蒸気が存在する恐れ
を考慮するため、必要ない場合でも換気扇を運転してい
る場合が多く、ランニングコストの増加や機器の耐久年
数を減少させるという課題があり、必要に応じた運転を
する機器が要望されている。
【0014】また、室内で発生した水蒸気の発生量が多
い場合、換気扇の風量を増加することがある。しかし換
気量に対応した給気量が少ないかもしくは隙間が無い場
合、室内に水蒸気が充満するという課題があり、強制的
な排気方法によらず、多量な水蒸気を回収することが要
求されている。
【0015】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、強制的に排気せず、水蒸気を回収するこ
とができ、また、発生する水蒸気と同時に室内微粒子粉
塵を除去し、また、素早く排出することができ、また、
水蒸気を凝縮し、さらに速やかに排出することができ、
また、軽量でコンパクトにすることができ、また、水蒸
気が付着しても長時間運転できることができ、また、水
蒸気の発生源のできるだけ近くで水蒸気を除去すること
ができ、また、必要に応じた運転をすることができ、ま
た、強制的に排気方法によらず、多量な水蒸気を回収す
ることができる水蒸気の回収装置を提供することを目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の水蒸気の回収装
置は上記目的を達成するために、水蒸気に電荷を与える
放電線と、水蒸気を凝縮する保護ネットと、凝縮した水
蒸気を受ける受水槽と、受水槽に溜まった水を排水する
配管と放電線に電圧をかける高電圧発生装置とから構成
としたものである。
【0017】本発明によれば、室内の空気を外に排出す
る必要が無く、計画的に、室内の温湿度を維持すること
ができ、また、雑音を発生することが無く、水蒸気を回
収することができる水蒸気の回収装置が得られる。
【0018】また、他の手段は、放電線の間に電荷を受
ける電極板を設置した手段を構成としたものである。
【0019】本発明によれば、発生する水蒸気の誘引を
室内微粒子粉塵が受け、室内に発生する微粒子粉塵と水
蒸気を同時に除去・回収することができる水蒸気の回収
装置が得られる。
【0020】また、他の手段は、電極板に凝縮した水蒸
気が電極板表面を流れやすくする手段を構成としたもの
である。
【0021】本発明によれば、凝縮した水蒸気が水滴と
なり接触角を小さくすることで、電極板表面を流れやす
くし、素早く排水することのできる水蒸気の回収装置が
得られる。
【0022】また、他の手段は、電極板に凝縮した水蒸
気が電極表面に残らないようにする手段を構成としたも
のである。
【0023】本発明によれば、凝縮した水蒸気が水滴と
なり、水滴の接触角を大きくすることで、電極板に残ら
ず流れやすく、さらに速やかに排出することができる水
蒸気の回収装置が得られる。
【0024】また、他の手段は、電極板に絶縁性を持つ
手段を構成としたものである。本発明によれば、放電電
流を減少させ、放電線と電極板距離を減少できるため、
水蒸気を水にする処理部がコンパクトになり、外枠等の
重量を減少させることができる水蒸気の回収装置が得ら
れる。
【0025】また、他の手段は、放電線の代わりに放熱
しやすい針状や突起を持った板を設置した構成としたも
のである。
【0026】本発明によれば、水蒸気が付着して電極板
との間でショートしても、針状や突起を持った板であれ
ば、針の元や板へ放熱し、破損や熱劣化を防止し、長時
間運転できることができる水蒸気の回収装置が得られ
る。
【0027】また、他の手段は、装置本体の角度を調節
する支持体と高さを調節する支持体を構成としたもので
ある。
【0028】本発明によれば、本体の位置を移動でき、
風の流れによって角度を合わせることができ、水蒸気の
発生する機器等の上や側面に設置できるため、水蒸気の
発生源のできるだけ近くで水蒸気を除去することができ
る水蒸気の回収装置が得られる。
【0029】また、他の手段は、電極板に電極板表面に
付着する水滴を感知する結露センサを構成としたもので
ある。
【0030】本発明によれば、電極板表面上の水蒸気を
センシングするため、水蒸気の回収が終わったと同時に
装置が止まり、また、水蒸気が発生した時には、装置を
運転し水蒸気を回収することができ、必要に応じた運転
をするため、ランニングコストを低減できる水蒸気の回
収装置が得られる。
【0031】また、他の手段は、強制的に大量の空気を
送る手段を構成としたものである。本発明によれば、強
制的に大量の水蒸気を回収でき、室内の湿度増加量を減
少させることができ、また、短時間で効率良く回収する
ことができる水蒸気の回収装置が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明は、水蒸気に電荷を与える
放電線と、水蒸気を凝縮する保護ネットと、凝縮した水
蒸気を受ける受水槽と、受水槽に溜まった水を排水する
配管と放電線に電圧をかける高電圧発生装置を備えた水
蒸気を除去する手段のものであり、その際、室内の空気
を外に排出する必要が無く、室内の温度を維持でき、天
井・壁面の結露を防止し、カビの生育を阻止することが
できるという作用を有する。
【0033】また、上記構成に放電線からの電荷を効率
良く与える電極板を備えたものであり、室内に発生する
微粒子粉塵も同時に除去・回収し、食品加工時の異物混
入等を防止することができるという作用を有する。
【0034】また、上記構成に電極板に水蒸気が凝縮し
て親水しやすい塗料を備えたものであり、電極板表面が
水蒸気の凝縮水となじみやすく、凝縮水が電極板表面を
伝わって流れやすくすることができ、水蒸気を回収する
時間を早くすることができる。
【0035】また、上記構成に電極板に水蒸気が凝縮し
た水滴をはじく撥水性の塗料を備えたものであり、凝縮
した水蒸気を速く排出することができ、電極板表面の水
滴の再蒸発を防止することができる。
【0036】また、上記構成に電極板の導電性のない絶
縁性の高い塗料を備えたものであり、放電電流を減少さ
せ、電極間隔を短くし、水蒸気の回収装置本体の大きさ
を小さくでき、放電電流を減少させるため、放電時の火
花放電や、漏電時の危険を防止することができるという
作用を有する。
【0037】また、上記構成に放電線の代わりに放熱効
果の高い鋭い針を設けた針状の金属あるいは針状の金属
が複数あるとげとげの板のようなものを備えたものであ
り、放電時の火花放電等により過電流が流れた時でも、
放電部の破損を防止し、放電部の寿命を増加させ、長時
間運転できることができる。
【0038】また、上記構成に本体の横に角度を変える
支持体と高さを変える支持体を備えたものであり、風の
流れによって角度を合わせることができ、水蒸気の発生
源のできるだけ近くで水蒸気を除去することができ、容
易に水蒸気の発生する機器に設置することができる。
【0039】また、上記構成に極板上の水蒸気をセンシ
ングするための結露センサを備えたものであり、極板上
の凝縮した水蒸気を感知することができ、必要な時以外
の運転をさけ、ランニングコストを低減することや残留
した水滴をなくすことにより、漏電・ショートを防止す
ることができる。
【0040】また、上記構成に強制的に空気を送る手段
を備えたものであり、強制的に短時間で水蒸気を回収で
き、室内の湿度増加量を減少させることができる。
【0041】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0042】
【実施例】
(実施例1)図1に示すように、水蒸気の回収装置は、
金属製の放電線1の前方に金属製の保護ネット2を設置
し、下方に凝縮して回収された水を受け止める受水槽3
とドレン配管4が設けられる。放電線1は、タングステ
ンを用い、線径は、100〜150μmのものを用いて
いる。放電線1と保護ネット2の間には、高電圧発生装
置5より直流高電圧として保護ネット近傍で電界強度4
〜6KV/cmが供給される。また、受水槽に溜まった
水を排出するドレン配管4を備えている。
【0043】シャワーもしくは調理より発生する水蒸気
は、保護ネット2を通り、高電圧発生装置5により印加
された保護ネット2と放電線1の間のコロナ放電空間で
正電荷が与えられる。正電荷を持った水蒸気は、同様に
して通過した電荷のない水蒸気と凝集したり、正電荷の
対となって負電荷を与えられた水蒸気と凝集し水滴とな
る。そのように作られた水滴は、自由落下し、下にある
受水槽3に落下する。または、正電荷を持った水蒸気が
負電荷を持った保護ネット2にクーロン力により付着
し、保護ネット2上で水滴となり、保護ネット2を伝わ
って下にある受水槽3に流れる。または、負電荷を持っ
た水蒸気が正電荷を持った放電線1に付着し、放電線1
上で水滴となり、放電線1から落下して下にある受水槽
3に流れる。自由落下や放電線1からの落下または、保
護ネット2を伝わって受水槽3に溜まった水滴はドレン
配管4を通り、室外へ排出される。そして、強制的に排
気せず、水蒸気を回収することができる。
【0044】なお、実施例では放電線1に金属製のタン
グステンを用いたが、他の金属や金属製のものに代えて
導電性のあるものおよび導電のある塗料等を塗った非導
電性のものを用いても、その作用効果に差異を生じな
い。
【0045】なお、実施例では放電線1の線径が100
〜150μmのものを用いたが、放電ができる線径であ
るものを用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0046】なお、実施例では保護ネット2に金属製の
ものを用いたが、金属製のものに代えて導電性のあるも
のおよび導電性のある塗料等を塗った非導電性のものを
用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0047】なお、実施例では放電線1と保護ネット2
を用いたが、沿面放電を利用した構造を用いても、その
作用効果に差異を生じない。
【0048】なお、実施例では高電圧発生装置5を用い
たが、放電線1と保護ネット2の間にコロナ放電電流を
流せる電源装置であれば、直流電圧および交流電圧を用
いても、その作用効果に差異を生じない。
【0049】なお、実施例では電界強度を4〜6KV/
cmを使用したが絶縁性を高めた保護ネット2を使用す
る場合、かなり高い電界強度でも良い。
【0050】(実施例2)図2において、保護ネット2
の後方に放電線1と放電線1の間に金属製の電極板6を
少し傾けて設置し、図に示していないが下方に凝縮して
回収された水を受け止める受水槽3を設けてある。放電
線1に高電圧発生装置5より正電圧が供給され、保護ネ
ット2と電極板6にはアース極が接続されている。受水
槽に溜まった水を排出するドレン配管4が設けられる。
【0051】上記構成において、水蒸気は、保護ネット
2に流入し、高電圧発生装置5により保護ネット2と放
電線1また電極板6と放電線1の間で拡大されたコロナ
放電空間により凝縮し、水滴となる。この時、保護ネッ
ト2と放電線1また電極板6と放電線1の間に高電圧発
生装置5より直流高電圧として電界強度4〜6KV/c
mが供給される。水滴は、保護ネット2と少し傾けてあ
る電極板6に付着し、保護ネット2や少し傾けてある電
極板6に沿って流れ、下にある受水槽3に溜まる。受水
槽3に溜まった水は、ドレン配管を通り室外へ排出する
こととなる。また、電極板6の長さをある程度とること
で、コロナ放電空間で正電荷を得た粉塵も電極板6に付
着しやすくなる。そして、放電線1と電極板6間のコロ
ナ放電空間を増加することにより、水蒸気と粉塵に電荷
を効率的に与え、水蒸気を回収と粉塵の除去を同時に行
うことができる。
【0052】なお、実施例では、電極板6を少し傾けて
用いたが、水平に設置しても、コロナ放電空間の増加は
同様な効果を得ることができる。
【0053】(実施例3)図3において、前記の構成に
凝縮した水を流れやすくするためベーマイト処理を電極
板6にほどこしたり、水ガラス系もしくはアクリル系の
ような親水性の塗料7を電極板6にコーティングして親
水性を持たせたものである。
【0054】上記構成において、水蒸気は、保護ネット
2に流入し、高電圧発生装置5により保護ネット2と放
電線1と電極板6と放電線1の間で拡大されたコロナ放
電空間により凝縮し、水滴となる。水滴は、保護ネット
2や少し傾けてある電極板6に付着し、保護ネット2や
少し傾けてある電極板6に沿って流れ、下にある受水槽
3に溜まる。受水槽3に溜まった水はドレン配管を通
り、室外へ排出することとなる。また、親水性塗料7よ
り電極板6表面と水滴の接触角を小さくするため、コロ
ナ放電空間で正電荷を得た水蒸気が電極板6表面で付着
し、水になりやすく、また、水が電極板6に広がり電極
板6を伝わって排出しやすくなる。そして、電極板に付
着した水滴を素早く受水槽3に排出することができる。
【0055】なお、保護ネット2に同様な塗料の処理を
行うとさらに、効果が良くなる。 (実施例4)図4において、前記の構成に接触角が高い
フッ素系塗料のような撥水性の塗料8を電極板6にコー
ティングしたものである。
【0056】上記構成において、水蒸気は、保護ネット
2に流入し、高電圧発生装置5により保護ネット2と放
電線1と電極板6と放電線1の間で拡大されたコロナ放
電空間により凝縮し、水滴となる。水滴は、保護ネット
2や少し傾けてある電極板6に水玉のように付着し、保
護ネット2や少し傾けてある電極板6に沿って流れ、下
にある受水槽3に溜まる。受水槽3に溜まった水はドレ
ン配管を通り、室外へ排出することとなる。また、電極
板6表面を撥水性にするため、コロナ放電空間で正電荷
を得た水蒸気が電極板6表面で凝縮した際に接触角の大
きな水滴になり、傾けてある電極板6により受水槽3に
流れやすく、排水しやすくなる。そして、電極板に付着
した水滴を素早く受水槽3に排出することより放電線1
と電極板6による水蒸気の荷電効果を安定させ、大量の
水蒸気を処理することができる。
【0057】なお、保護ネット2に同様な塗料の処理を
するとさらに、効果が良くなる。 (実施例5)図5において、前記の構成に放電電流を抑
えるためにウレタンクリヤー等の絶縁性の塗料9を電極
板6にコーティングしたものである。
【0058】上記構成において、水蒸気は、保護ネット
2に流入し、高電圧発生装置5により保護ネット2と放
電線1と電極板6と放電線1の間で拡大されたコロナ放
電空間により凝縮し、水滴となる。水滴は、保護ネット
2や少し傾けてある電極板6に付着し、保護ネット2や
少し傾けてある電極板6に沿って流れ、下にある受水槽
3に溜まる。受水槽3に溜まった水はドレン配管を通
り、室外へ排出することとなる。また、電極板6表面を
絶縁性を高めると、放電線1と電極板6が同じ電極間距
離の時、放電電流が減少し、放電電流を増加させるに
は、電極間距離を短縮するか、電圧を増加する必要があ
り、電極間距離を減少させると水蒸気を水滴に換える処
理本体の大きさをコンパクトにすることができる。ま
た、放電電圧を増加しても、絶縁性を高めているため、
火花放電等の異常放電を防止でき、電極板6表面に過剰
な粉塵や電極間距離をなくすような大きな水滴が発生し
てもショートを防止することができる。
【0059】なお、保護ネット2に同様な塗料の処理を
するとさらに、効果が良くなる。なお、絶縁性の高い樹
脂により保護ネット2と電極板6をラミネートやモール
ドして用いても良い。
【0060】なお、絶縁性の高い樹脂を積層して保護ネ
ット2と電極板6に用いても良い。 (実施例6)図6に示すように、水蒸気の回収装置は、
金属製の針状を備えた板10の前方に金属製の保護ネッ
ト2を設置し、針状を備えた板10を挟む様に電極板6
を設置している。そして、その下方に凝縮して回収され
た水を受け止める受水槽3とドレン配管4が設けられ
る。金属製の針状を備えた板10は、針状の部分を電極
板6との間隔の半分の長さで等間隔に設置している。針
状を備えた板10は放電線1と同様に直流高電圧発生装
置5より高電圧が供給される。
【0061】上記構成において、水蒸気は、保護ネット
2を通り、高電圧発生装置5により印加された保護ネッ
ト2と針状を備えた板10の間と針状を備えた板10と
電極板6のコロナ放電空間で正電荷が与えられる。正電
荷を持った水蒸気は、同様にして通過した電荷のない水
蒸気と凝集したり、正電荷の対となって負電荷を与えら
れた水蒸気と凝集し水滴となる。そのように作られた水
滴は、自由落下し、下にある受水槽3に落下する。また
は、正電荷を持った水蒸気が負電荷を持った保護ネット
2や電極板6にクーロン力により付着し、保護ネット2
や電極板6上で水滴となり、保護ネット2や電極板6を
伝わって下にある受水槽3に流れる。落下もしくは流れ
て受水槽3に溜まった水滴はドレン配管を通り、室外へ
排出される。そして、強制的に排気せず、水蒸気を回収
することができる。
【0062】また、ショートなどの異常放電が発生した
場合、放電線のように線径が小さい場合、異常放電時に
与えられる過電流より熱が発生し、放電線を劣化させ、
ショートを繰り返すと放電線が断線する可能性があるた
め、針状を備えた板10を用いることにより放電による
熱を針以外の所に拡散することで、放電部の破損を防止
し、寿命を伸ばすことができる。
【0063】なお、実施例では金属製の針状を備えた板
10を用いたが、鋭い針のような金属を用いても良い。
【0064】(実施例7)図7に示すように、水蒸気の
回収装置11は、金属製の放電線1の前方に金属製の保
護ネット2を設置し、放電線1を挟む様に電極板6を設
置している。そして、その下方に凝縮して回収された水
を受け止める受水槽3とドレン配管4が設けられる。金
属製の放電線1に高電圧発生装置5より高電圧が供給さ
れる。また、前記装置の横に角度を調節つまみ12と高
さを調節する金属製の支持体13を設けてある。
【0065】上記構成において、炊飯器等の水蒸気を発
生させる機器の上部もしくは、その水蒸気が流れる方向
に回収装置11の横にある角度を調節つまみ12や、高
さを調整する金属製の支持体13より装置を移動させ、
保護ネット2に確実に水蒸気を通す。通された水蒸気
は、直流高電圧発生装置5により印加された保護ネット
2と放電線1の間と放電線1と電極板6のコロナ放電空
間で正電荷が与えられる。正電荷を持った水蒸気は、同
様にして通過した電荷のない水蒸気と凝集したり、正電
荷の対となって負電荷を与えられた水蒸気と凝集し水滴
となる。そのようにつくられた水滴は、自由落下し、下
にある受水槽3に落下する。または、正電荷を持った水
蒸気が負電荷を持った保護ネット2や電極板6にクーロ
ン力により付着し、保護ネット2や電極板6上で水滴と
なり、保護ネット2や電極板6を伝わって下にある受水
槽3に流れる。落下もしくは流れて受水槽3に溜まった
水滴はドレン配管を通り、室外へ排出される。そして、
強制的に排気せず、水蒸気を回収することができる。
【0066】例えば室内で換気扇を運転し、水蒸気を発
生させる炊飯器を置いたときに水蒸気を含んだ空気は、
換気扇のある方向に流れるため、もし、回収装置11を
換気扇の方向に設置していない場合は、ほとんど水蒸気
が回収されない。また換気扇のある方向に設置しても水
蒸気を発生させる炊飯器よりかなり距離があるところに
設置しても水蒸気が周りの空気に拡散し、回収装置11
の効果が低下してしまう。そのため水蒸気の発生する機
器の近くに設置しなければならないため、回収装置11
に高さを調節する支持体と角度を調節する支持体を設け
ることで、水蒸気の発生する機器の近くに設置すること
ができる。
【0067】なお、実施例では、装置の横にある角度を
調節つまみ12や、高さを調整する金属製の支持体13
を設置したが装置の横に限らず、装置の角度や上下を移
動できる支持体を用いてもよい。
【0068】(実施例8)図8に示すように、前記の構
成に電極板6に結露をセンシングする結露センサ14を
設置したものである。
【0069】上記構成において、水蒸気が発生すると金
属製の電極板6に水蒸気の温度と電極板表面の温度差よ
り電極板表面に結露を生じる。そして、電極板表面近傍
に設置された結露センサの素子に結露が生じると素子の
電気伝導度が大きくなることで結露を感知し、装置を運
転する。また、電極板表面の凝縮した水蒸気がなくなっ
た時、結露センサ14でセンシングし、装置を停止す
る。必要に応じた装置を稼動させることができ、発生の
有無にかかわらず運転する装置よりもランニングコスト
を低減することができる。
【0070】また、電極板表面に残留した水滴を感知で
きるため、電荷の溜まった水滴による障害やメンテナン
ス時に装置に触れる等の安全性を確保できる。
【0071】なお、実施例では、電極板に結露センサを
設置したが、室内全体の水蒸気を感知する方法でセンシ
ングしてもかまわない。
【0072】なお、結露センサの代わりに湿度センサを
用いて、装置内の相対湿度をセンシングしてもかまわな
い。
【0073】なお、室内全体の相対湿度を感知する方法
でセンシングしてもかまわない。 (実施例9)図9において、保護ネット2の後方に放電
線1と強制的に空気を送る手段として送風ファン15を
設置し、下方に凝縮して回収された水を受け止める受水
槽3を設けてある。放電線1に高電圧発生装置5より高
電圧が供給される。受水槽に溜まった水を排出するドレ
ン配管4が設けられる。
【0074】上記構成において、水蒸気は、強制的に送
風ファン15により、保護ネット2を通り、高電圧発生
装置5により印加された保護ネット2と放電線1の間の
コロナ放電空間で正電荷が与えられる。正電荷を持った
水蒸気は、コロナ放電されなかった正電荷のない水蒸気
と凝集したり、正電荷の対となって負電荷を与えられた
水蒸気と凝集し水滴となり、自由落下し、下に設けてあ
る受水槽3に落下する。または、正電荷を持った水蒸気
が負電荷を持った保護ネット2にクーロン力により付着
し、保護ネット2上で水滴となり、下に設けてある受水
槽3に落下する。落下後、受水槽3に溜まった水はドレ
ン配管を通り、室外へ排出される。そして室内で発生し
た大量の水蒸気もファンを設けることにより、保護ネッ
ト2と放電線1のコロナ放電空間に導かれるため、室内
全体の大量の水蒸気も回収することができる。
【0075】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、厨房・シャワー室で発生する水蒸気を簡単
に回収し、室内の空気を外に排出する必要が無く、室内
の温度を維持でき、天井・壁面の結露を防止し、カビの
生育を阻止することができる効果のある水蒸気の回収装
置が提供できる。
【0076】また、室内微粒子粉塵を除去し、加工食品
の異物混入を防止し、安定した食品を提供できる環境に
保つことができる効果のある水蒸気の回収装置が提供で
きる。
【0077】また、電極板に付着した水滴を素早く排出
することができる効果のある水蒸気の回収装置が提供で
きる。
【0078】また、水蒸気の荷電効果を安定させ、大量
の水蒸気を処理することができる効果のある水蒸気の回
収装置が提供できる。
【0079】また、水蒸気の回収装置本体の大きさを小
さく、設置スペースを少なくすることができる効果のあ
る水蒸気の回収装置が提供できる。
【0080】また、放電による熱を針以外の所に拡散
し、放電空間の寿命を伸ばすことができる効果のある水
蒸気の回収装置が提供できる。
【0081】また、装置に高さを調節する支持体と角度
を調節する支持体を設けることで、水蒸気の発生する機
器の近くに設置することができる効果のある水蒸気の回
収装置が提供できる。
【0082】また、発生する水蒸気量に応じ、効率良く
回収することができ、室内の湿度増加を防止し、室内温
湿調機器の負担を低減することのできる効果のある水蒸
気の回収装置が提供できる。
【0083】さらに、室内で発生した多量の水蒸気も回
収することができる効果のある水蒸気の回収装置が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の水蒸気の回収装置の斜視図
【図2】本発明の実施例2の放電部分の詳細図
【図3】本発明の実施例3の放電部分の詳細図
【図4】本発明の実施例4の放電部分の詳細図
【図5】本発明の実施例5の放電部分の詳細図
【図6】本発明の実施例6の放電部分の詳細図
【図7】本発明の実施例7の水蒸気の回収装置図
【図8】本発明の実施例8の放電部分の詳細図
【図9】本発明の実施例9の水蒸気の回収装置図
【図10】従来の強制換気による排気装置を示す図
【符号の説明】
1 放電線 2 保護ネット 3 受水槽 4 ドレン配管 5 高電圧発生装置 6 電極板 7 親水性塗料のコーティング 8 撥水性塗料のコーティング 9 絶縁性塗料のコーティング 10 針状を備えた板 11 回収装置 12 調節つまみ 13 支持体 14 結露センサ 15 送風ファン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水蒸気に電荷を与える放電線と、水蒸気を
    凝縮する保護ネットと、凝縮した水蒸気を受ける受水槽
    と、受水槽に溜まった水を排水する配管と前記放電線に
    電圧をかける高電圧発生装置とからなる水蒸気の回収装
    置。
  2. 【請求項2】放電線の間に電荷を受ける電極板を設置し
    た請求項1記載の水蒸気の回収装置。
  3. 【請求項3】電極板に凝縮した水蒸気が電極板表面を流
    れやすくする手段を備えた請求項1、2記載の水蒸気の
    回収装置。
  4. 【請求項4】電極板に凝縮した水蒸気が電極表面に残ら
    ないようにする手段を備えた請求項1、2記載の水蒸気
    の回収装置。
  5. 【請求項5】電極板に絶縁性を持つ手段を備えた請求項
    1、2、3、4記載の水蒸気の回収装置。
  6. 【請求項6】放電線の代わりに放熱しやすい針状もしく
    は、針状を等間隔に設けた板を設置した請求項1、2、
    3、4、5記載の水蒸気の回収装置。
  7. 【請求項7】装置本体の角度を調節する支持体と高さを
    調節する支持体からなる請求項1、2、3、4、5、6
    記載の水蒸気の回収装置。
  8. 【請求項8】電極板に電極板表面に付着する水滴を感知
    する結露センサを設けた請求項1、2、3、4、5、
    6、7記載の水蒸気の回収装置。
  9. 【請求項9】強制的に大量の空気を送る手段を備えた請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8記載の水蒸気の回
    収装置。
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