JPH10155901A - プレッシャージャケット - Google Patents

プレッシャージャケット

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JPH10155901A
JPH10155901A JP8322689A JP32268996A JPH10155901A JP H10155901 A JPH10155901 A JP H10155901A JP 8322689 A JP8322689 A JP 8322689A JP 32268996 A JP32268996 A JP 32268996A JP H10155901 A JPH10155901 A JP H10155901A
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JP
Japan
Prior art keywords
syringe
pressure jacket
film member
body portion
release paper
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Withdrawn
Application number
JP8322689A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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SUUGAN KK
Original Assignee
SUUGAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者に対し極めて正確に造影剤を注入するた
め、シリンジに装着されるプレッシャージャケットを提
供する。 【解決手段】 プレッシャージャケット100の胴体部
101の内周面に、強靱性および耐薬品性を有し、かつ
透明部材からなるフィルム部材200が設けられる。ま
た、このフィルム部材200は、プレッシャージャケッ
ト100の胴体部101の先端側および後端側に接着面
200a,200bを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレッシャージ
ャケットに関し、より特定的には、プレッシャージャケ
ットの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療現場においては、人体の機能
を検査する装置としてさまざまなものが開発されてい
る。その中の1つに、人体の脳または循環器などの機能
を診断するためのアンギオ撮影装置を用いた血管撮影が
ある。この血管撮影においては、患者に対して造影剤を
注入し、患者の体内に注入された造影剤をX線を用いて
診断することにより、循環器および脳などの機能が診断
される。
【0003】上述した造影剤は、一般的に図6に示すよ
うにシリンジ300内に滅菌封入される。このシリンジ
300は、筒状の本体部301と、この筒状の本体部3
01の先端側に設けられる造影剤導出部303と、この
シリンジ300が取付けられるインジェクションヘッド
(図示せず)に設けられるプランジャ(図示せず)によ
り徐々に造影剤を押出すために先端部へ向かって移動さ
せられるピストン302とを有している。
【0004】ここで、シリンジ300は、一般的に大量
生産され、使用後は処分されるため、プラスチック部材
などの軽量な材料で形成されている。そのため、ピスト
ン302によって内部の造影剤が押出されるときに造影
剤の内圧が増し、本体部301が膨張してしまう。この
本体部301の膨張により、一定時間一定量の造影剤を
患者の体内に注入することはできないという問題が生じ
る。
【0005】この問題を解消するために、シリンジ30
0には、図6に示すようなプレッシャージャケット10
0が装着される。プレッシャージャケット100は、シ
リンジ300内部に封入される造影剤の量の確認を容易
にするために、透明部材からなり、シリンジ301の本
体部を覆う筒状の胴体部101を有している。この胴体
部101の先端側は先端に向かってテーパ形状をなす先
端部102を有し、この先端部102の先端側には、シ
リンジ300の導出部303を導出するための先端開口
部102aが設けられている。
【0006】また、プレッシャージャケット100の後
端側には、シリンジ300をプレッシャージャケット1
00内部へ導入するための後端開口部101aが設けら
れている。
【0007】上記構造よりなるプレッシャージャケット
をシリンジ300に嵌め込むことにより、シリンジ30
0の本体部301の膨張を防止することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプレッシャージャケットにおいては、その胴体部10
1の内周径は、確実にシリンジ300を導入するため
に、シリンジ300の本体部301の外周径よりもある
程度余裕を持った寸法設定がなされている。そのため、
シリンジ300の本体部301とプレッシャージャケッ
ト100の胴体部101の内周面との間に隙間が生じ
る。この隙間が生じることによって、シリンジ300の
本体部301が、造影剤注入時に膨張してしまい、極め
て正確に造影剤を患者の体内に注入することができない
という問題が生じてしまう。
【0009】この発明の目的は、患者に対し、極めて正
確に造影剤を注入するための、シリンジに取付けられる
プレッシャージャケットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいたプレ
ッシャージャケットにおいては、シリンジの本体部を覆
う筒状の胴体部と、シリンジの先端部を胴体部の外部へ
導出するための、胴体部の先端側に設けられた先端開口
部と、胴体部の内部へシリンジを導入するため、胴体部
の後端側に設けられた先端開口部と、胴体部の内周面に
設けられ、強靱性および耐薬品性を有し、かつ透明部材
からなるフィルム部材とを備えている。
【0011】このように、胴体部の内周面にフィルム部
材を設けることにより、シリンジの本体部とプレッシャ
ージャケットの胴体部内周面との間に生じる隙間をなく
すことが可能となり、これにより、シリンジ内の造影剤
を注入する際に、シリンジの本体部の膨張を確実に防止
することが可能となる。また、フィルム部材には、強靱
性および耐薬品性を有し、かつ透明部材からなるフィル
ム部材を用いることにより、シリンジ内部に注入された
造影剤の量を容易に確認することが可能となり、また万
一シリンジ内の造影剤が外部に漏れ出た場合であって
も、化学反応等を起こさず安全に用いることが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づくプレッシ
ャージャケットの一実施の形態について、図を参照して
説明する。まず、図1を参照して、この実施の形態にお
けるプレッシャージャケット100は、シリンジの本体
部を覆う筒状の胴体部101を有している。この胴体部
101には、シリンジの先端部をこの胴体部101の外
部へ導出するため、胴体部101の先端側に設けられた
先端開口部102aと、胴体部101の内部へシリンジ
を導入するため、胴体部101の後端側に設けられた後
端開口部101aを有している。
【0013】さらに、胴体部101の内周面には、強靱
性および耐薬品性を有し、かつ透明部材からなる、たと
えばポリエステルフィルム等のフィルム部材200が設
けられている。
【0014】このフィルム部材200は、プレッシャー
ジャケット100の胴体部101の先端側および後端側
近傍にのみ接着面200a,200bを有している。こ
れにより、プレッシャージャケット100に装着される
シリンジ内部の造影剤の量を確実に確認することが可能
となる。
【0015】次に、図2を参照して、フィルム部材20
0の平面展開図について、図2および図3を参照して説
明する。
【0016】まず図2を参照して、フィルム部材200
は、上述したように、強靱性および耐薬品性を有し、か
つ透明部材からなるたとえばポリエステルフィルム20
1から構成されている。このフィルム部材200の展開
寸法は、その長さ(L)が、プレッシャージャケット1
00の胴体部101の内周面の長さとほぼ同じであり、
幅(W)が、胴体部101の内周面の円周長さとほぼ同
じ長さとなるように設定されている。フィルム部材20
0の長さ方向の両端部には、所定幅の接着面202a,
202bが設けられている。なお、図示していないが接
着面は、長さ方向の両端部のみに限らず、プレッシャー
ジャケット100の胴体部101の内周面に装着したと
きに互いに当接する側辺近傍に設けてもかまわないし、
またフィルム部材200の全周囲に設けても構わない。
【0017】次に、図3を参照して、このフィルム部材
200に予め装着される離型紙の形状について説明す
る。離型紙は、図3に示すように、その幅方向に3分割
され、中央部に細長い第1離型紙203Aが設けられ、
この第1離型紙203Aを挟むように両側に第2離型紙
203B、第3離型紙203Cが設けられている。
【0018】次に、図4および図5を参照して、図3に
示す離型紙が装着されたフィルム部材200のプレッシ
ャージャケット100への装着方法について説明する。
【0019】まず図5に示すように、第1離型紙203
Aのみを剥がしたフィルム部材200を小さく丸め、プ
レッシャージャケット100の胴体部101内に挿入
し、第1離型紙203Aによって覆われていた接着面2
02a,202bのみを胴体部101の内周面に接着さ
せ仮止めを行なう。
【0020】その後、図5に示すように第2離型紙20
3Bおよび第3離型紙203Cをフィルム部材200か
ら剥がし取り、フィルム部材200を完全に胴体部10
1の内周面に接着させる。このようにフィルム部材20
0に装着される離型紙の形状を規定することによって、
容易にプレッシャージャケット100の内部にフィルム
部材200を装着させることが可能となる。
【0021】以上、この実施の形態におけるプレッシャ
ージャケットにおいては、プレッシャージャケットとシ
リンジとの間に生じる隙間をフィルム部材によって埋め
ることにより、造影剤注入時におけるシリンジの膨張を
防ぎ、患者に対して極めて正確に造影剤を注入すること
が可能となる。
【0022】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。例えば、プレッシャージャケットへのシリ
ンジの出し入れの容易性を高めるために、フィルム部材
をシリンジ内の前記液剤に圧力が加わった時にシリンジ
が最も膨張する位置に対応するプレッシャージャケット
の胴体部の内周面にのみ設けるようにしても構わない。
したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなく、特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた実施の形態におけるプレッ
シャージャケットの構造を示す斜視図である。
【図2】この発明に基づいた実施の形態におけるプレッ
シャージャケットに用いられるフィルム部材の斜視図で
ある。
【図3】図2に示すフィルム部材に装着される離型紙の
平面図である。
【図4】プレッシャージャケットの内部にフィルム部材
を装着するための手順を示す第1の図である。
【図5】プレッシャージャケットの内部にフィルム部材
を装着するための手順を示す第2の図である。
【図6】従来の技術におけるプレッシャージャケットお
よびシリンジの形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 プレッシャージャケット 101 胴体部 102a 先端開口部 101a 後端開口部 200 フィルム部材 200a,200b 接着面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体内に注入される液剤を密封した
    シリンジを覆うための透明部材からなるプレッシャージ
    ャケットであって、 前記シリンジの本体部を覆う筒状の胴体部と、 前記シリンジの先端部を前記胴体部の外部へ導出するた
    め、前記胴体部の先端側に設けられた先端開口部と、 前記胴体部の内部へ前記シリンジを導入するため、前記
    胴体部の後端側に設けられた後端開口部と、 前記胴体部の内周面に設けられ、強靱性および耐薬品性
    を有し、かつ透明部材からなるフィルム部材と、を備え
    た、プレッシャージャケット。
  2. 【請求項2】 前記フィルム部材は、前記シリンジ内の
    前記液剤に圧力が加わった時に前記シリンジが最も膨張
    する位置に対応する前記胴体部の前記内周面にのみ設け
    られる、請求項1に記載のプレッシャージャケット。
  3. 【請求項3】 前記フィルム部材は、その展開平面の形
    状が四角形であり、前記胴体部の先端側および後端側に
    位置する側辺の近傍または前記胴体部の内周面に装着し
    たときに互いに当接する側辺近傍の少なくともいずれか
    一方に接着面を有する、請求項1に記載のプレッシャー
    ジャケット。
  4. 【請求項4】 前記フィルム部材は、その展開平面の長
    さが、前記胴体部の内周面の長さとほぼ同じであり、幅
    が前記胴体部の内周面の円周長さとほぼ同じであり、 前記フィルム部材に予め装着される離型紙は、前記フィ
    ルム部材の幅方向に3分割され、中央部に細長い第1離
    型紙が設けられ、この第1離型紙を挟むように両側に第
    2離型紙および第3離型紙が設けられる、請求項1また
    は請求項3に記載のプレッシャージャケット。
JP8322689A 1996-12-03 1996-12-03 プレッシャージャケット Withdrawn JPH10155901A (ja)

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Effective date: 20040203