JPH10155494A - 再構成ヒト抗hm1.24抗体 - Google Patents

再構成ヒト抗hm1.24抗体

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JPH10155494A
JPH10155494A JP9271536A JP27153697A JPH10155494A JP H10155494 A JPH10155494 A JP H10155494A JP 9271536 A JP9271536 A JP 9271536A JP 27153697 A JP27153697 A JP 27153697A JP H10155494 A JPH10155494 A JP H10155494A
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政幸 土屋
Yasushi Yoshimura
康史 吉村
Yasuo Koishihara
保夫 小石原
Masaaki Kosaka
昌明 小阪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な再構成ヒト抗体の提供。 【解決手段】 (A)(1)ヒトL鎖C領域、及び
(2)ヒトL鎖FR、及びマウス抗HM1.24モノク
ローナル抗体のL鎖CDRを含んでなるL鎖V領域、を
含んで成るL鎖;並びに (B)(1)ヒトH鎖C領域、及び(2)ヒトH鎖F
R、及びマウス抗HM1.24モノクローナル抗体のH
鎖CDRを含んで成るH鎖V領域を含んで成るH鎖;を
含んで成る再構成ヒト抗HM1.24抗体。この再構成
ヒト抗体の大部分がヒト抗体に由来し、そしてCDRは
抗原性が低いことから、本発明の再構成ヒト抗体はヒト
に対する抗原性が低く、そしてそれ故に医学療法用とし
て期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再構成ヒト抗HM
1.24抗体及びキメラ抗HM1.24抗体、並びにこ
れらをコードする遺伝子、該抗体の製造方法、及び該抗
体の使用に関する。本発明の再構成ヒト抗体及びキメラ
抗体は、骨髄腫の治療剤等として特に有用である。
【0002】
【従来の技術】ヒトB 細胞は、発現している表面抗原に
より分類されるいくつかの段階を通して最終的に抗体産
生形質細胞へと成熟する。B 細胞の終末分化段階では、
細胞質免疫グロブリン産生能を獲得する一方で、細胞表
面免疫グロブリン、HLA-DR、CD20、Fcレセプターおよび
補体C3レセプターなどのB 細胞関連抗原が消失する(Li
ng, N. R. et al., Leucocyte TypingIII (1986) p320,
Oxford, UK, Oxford )。
【0003】これまで、形質細胞の細胞膜上の抗原を認
識する抗PCA-1 (Anderson, K. C.et al., J.Immunol.
(1983) 130, 1132 )、抗PC-1(Anderson, K. C. et a
l.,J. Immunol. (1983)132, 3172 )、抗MM4 (Tong,
A. W. et al., Blood (1987)69, 238)等のモノクロー
ナル抗体が報告されてきたが、形質細胞と骨髄腫細胞の
検出には依然として抗CD38モノクローナル抗体が使用さ
れている(Epstein, J. et al., N. Engl. J. Med. (19
90) 322, 664、Terstappen, L. W. M. M. et al., Bloo
d (1990) 76, 1739 、Leo, R. et al., Ann. Hematol.
(1992) 64, 132、Shimazaki, C. et al., Am. J. Hemat
ol. (1992) 39, 159 、Hata, H. et al., Blood (199
3) 81, 3357、Harada, H. et al., Blood (1993) 81, 2
658、Billadeau, D. et al., J. Exp. Med. (1993) 17
8, 1023 )。
【0004】しかしながら、抗CD38モノクローナル抗体
は、B 細胞の分化に関連する抗原というよりもむしろ、
T 細胞の活性化に関連する抗原であり、B 細胞以外の種
々の細胞上にも発現する。さらに、CD38はリンパ形質細
胞様腫瘍細胞(lymphoplasmacytoid)の一部には発現し
ないにもかかわらず、造血前駆細胞上で強く発現してい
る。これらの理由から、抗CD38モノクローナル抗体はヒ
トB 細胞の分化、成熟に関する研究および形質細胞の疾
患の治療に適していないと考えられる。
【0005】Goto, T.らはヒト形質細胞を免疫して得ら
れた、B 細胞系列に特異的に発現する分子量が29-33kDa
の抗原を認識するマウスモノクローナル抗体HM1.24を報
告している(Blood (1994) 84, 1922-1930)。モノクロ
ーナル抗体HM1.24が認識する抗原は、B 細胞の終末分化
に関連した抗原であると考えられること(Goto, T. et
al., Jpn. J. Clin. Immun. (1992) 16, 688-691)、お
よび形質細胞腫を移植したマウスにモノクローナル抗体
HM1.24を投与すると、この抗体が腫瘍に特異的に集積し
たこと(尾崎修治ら、第19回日本骨髄腫研究会総会プロ
グラム、一般演題3 )から、モノクローナル抗体HM1.24
は、ラジオアイソトープで標識することによる腫瘍局在
の診断や、ラジオイムノセラピー(radioimmunotherap
y)などのミサイル療法に応用することが可能であるこ
とが示唆されている。
【0006】また、上記Blood には、モノクローナル抗
体HM1.24がin vitroにおいてヒト骨髄腫細胞株RPMI8226
に対して補体依存性細胞障害活性を有することが述べら
れている。骨髄腫は、モノクローナルな形質細胞(骨髄
腫細胞)の骨髄内集積を特徴とする腫瘍性疾患である。
骨髄腫は免疫グロブリンを産生分泌する終末分化B 細
胞、すなわち形質細胞がモノクローナルに主として骨髄
に増加する疾患で、血清中にモノクローナルな免疫グロ
ブリンもしくはその構成成分であるL 鎖、H 鎖などが検
出される(小阪昌明ら、日本臨床 (1995) 53, 91-99
)。骨髄腫の治療としては、これまで化学療法剤等が
使用されているが、骨髄腫を寛解に導き、骨髄腫患者の
生存期間を延長するような有効な治療剤は見いだされて
おらず、骨髄腫の治療効果を有する薬剤の登場が待たれ
ていた。
【0007】マウスのモノクローナル抗体は、ヒトにお
いて高度に免疫原性(「抗原性」という場合もある)が
あり、このため、ヒトにおけるマウスモノクローナル抗
体の医学療法的価値は制限されている。例えば、マウス
抗体をヒトに投与すると異物として代謝されうるので、
ヒトにおけるマウス抗体の半減期は比較的短く、期待さ
れた効果を充分に発揮できない。さらに、投与したマウ
ス抗体に対して発生するヒト抗マウス抗体(HAMA)は、
血清病あるいは他のアレルギー反応など、患者にとって
不都合で危険な免疫応答を惹起する。したがって、マウ
モノクローナル抗体をヒトに頻回投与することはできな
い。
【0008】これらの問題を解決するため、非ヒト由来
の抗体、例えばマウス由来のモノクローナル抗体の免疫
原性を低減させる方法が開発された。その一つとして、
抗体の可変領域(V領域)はもとのマウスモノクローナ
ル抗体に由来し、定常領域(C領域)は適当なヒト抗体
に由来するキメラ抗体を作製する方法がある。得られる
キメラ抗体はもとのマウス抗体の可変領域を完全な形で
含有するので、もとのマウス抗体と同一の特異性をもっ
て抗原に結合することが期待できる。さらに、キメラ抗
体ではヒト以外に由来するアミノ酸配列の比率が実質的
に滅少しており、それ故にもとのマウス抗体に比べて免
疫原性が低いと予想される。キメラ抗体はもとのマウス
モノクローナル抗体と同等に抗原に結合しそして免疫原
性が低いが、それでもなおマウス可変領域に対する免疫
応答が生ずる可能性がある(LoBuglio,A.
F.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.US
A,86,4220−4224,l989)。
【0009】マウス抗体の免疫原性を低減させるための
第二の方法は一層複雑であるが、しかしマウス抗体の潜
在的な免疫原性をさらに大幅に低下させるものである。
この方法においては、マウス抗体の可変領域から相補性
決定領域(complementarity dete
rmining region;CDR)のみをヒト抗
体可変領域に移植して「再構成」(reshaped)
ヒト抗体可変領域を作製する。
【0010】ただし必要によっては、再構成ヒト抗体可
変領域のCDRの構造をより一層もとのマウス抗体の構
造に近づけるために、CDRを支持しているフレームワ
ーク領域(FR)の一部のアミノ酸配列をマウス抗体の
可変領域からヒト抗体可変領域に移植する場合がある。
次に、これらのヒト型化された再構成ヒト抗体可変領域
をヒト抗体定常領域に連結する。最終的に再構成された
ヒト型化抗体のヒト以外のアミノ酸配列に由来する部分
はCDR、および、極く一部のFRのみである。CDR
は超可変アミノ酸配列により構成されており、これらは
種特異的配列を示さない。このため、マウスCDRを担
持するヒト型化抗体はもはやヒト抗体CDRを含有する
天然ヒト抗体より強い免疫原性を有しないはずである。
【0011】ヒト型化抗体についてはさらに、Riec
hmann,L.ら、Nature,332,323−
327,l988;Verhoeye,M.ら、Sci
ence,239,l534−l536,l988;K
ettleborough,C.A.ら、Protei
n Engng.,4,773−783,l99l;M
aeda,H.ら、Human Antibodies
and Hybridoma,2,l24−l34,
l99l;Gorman,S.D.ら、Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA,88,4l8l−4
l85,l99l;Tempest,P.R.ら、Bi
o/Technology,9,266−27l,l9
9l;Co,M.S.ら、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA,88,2869−2873,l9
9l;Carter,P.ら、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA,89,4285−4289,
l992;Co,M.S.ら、J.Immunol.,
l48,ll49−ll54,l992;およびSat
o,K.ら、Cancer Res.,53,85l−
856,l993を参照のこと。
【0012】Queen et al(国際特許出願公開番号WO90-0
7861) には、抗IL-2レセプター抗体Anti-Tacのヒト型化
抗体の作成方法が記載されている。しかしながら、WO90
-07861に記載されているヒト型化抗体の作成方法にした
がっても全ての抗体を完全にヒト型化することは困難で
ある。すなわち、WO90-07861には一般的な抗体のヒト型
化方法が記載されているのではなく、単に抗IL-2レセプ
ター抗体の一つである特定の抗体であるAnti-Tac抗体の
ヒト型化方法が記載されているに過ぎない。また、例え
WO90-07861の方法に従っても、完全に元のマウス抗体と
同程度の活性を有するヒト型化抗体を作製することは難
しい。
【0013】一般に、個々の抗体のCDR ・FRのアミノ酸
配列は各々異なる。したがって、ヒト型化抗体の構築に
必要な置換されるべきアミノ酸残基の決定とそのアミノ
酸残基と置換するアミノ酸残基の選択は各々の抗体によ
り異なる。したがって、WO90-07861に記載されたヒト型
化抗体の作製方法は全ての抗体のヒト型化に適用するこ
とはできない。Queen et al., Proc.Natl.Acad.Sci. US
A (1989) 86, 10029-10033にはWO90-07861と同じ内容が
記載されている。この文献にはWO90-07861の方法にした
がってもヒト型化抗体の元のマウス抗体の約1/3 の活性
しか得られなかったことが記載されている。すなわち、
WO90-07861の方法自体が元のマウス抗体と同程度の活性
を有する完全なヒト型化抗体を作製することができない
ことを示している。
【0014】Co et al., Cancer Research (1996) 56,
1118-1125 は上記Queen et al のグループにより発行さ
れた。この文献にはWO90-07861のヒト型化抗体の作成方
法にしたがっても元のマウス抗体と同程度の活性を有す
るヒト型化抗体を構築することができなかったことが記
載されている。すなわち、WO90-07861の方法自体が元の
マウス抗体と同程度の活性を有する完全なヒト型化抗体
を作製することができないことと共に、WO90-07861のヒ
ト型化抗体の作製方法が全ての抗体のヒト型化に適用で
きないことを示している。
【0015】Ohtomo et al., Molecular Immunology (1
995) 32, 407-416にはマウスONS-M21 抗体のヒト型化が
記載されている。この文献にはWO90-07861に記載のAnti
-Tac抗体のヒト型化で示唆されたアミノ酸残基は何ら活
性に関係せず、WO90-07861に記載された方法は適用でき
ないことを示している。Kettleborough et al., Protei
n Eng. (1991) 4, 773-783には、アミノ酸残基を置換す
ることによりマウス抗体からいくつかのヒト型化抗体を
作製したことを記載している。しかしながら、WO90-078
61に記載のAnti-Tac抗体のヒト型化方法で示唆された以
上のアミノ酸残基の置換が必要だった。これらの文献が
示すのは、WO90-07861に記載されたヒト型化抗体の作製
方法はその中に記載されたAnti-Tac抗体のヒト型化にの
み適用可能な技術であること、及びその技術を使用して
も元のマウス抗体と同程度の活性を得ることはできない
ことである。
【0016】これらの文献に記載された元のマウス抗体
はWO90-07861に記載されたAnti-Tac抗体と異なるアミノ
酸配列を有する。したがって、Anti-Tac抗体に適用可能
なヒト型化抗体作製方法を他の抗体に適用することはで
きなかった。同様に本件発明のマウス抗HM1.24抗体は、
Anti-Tac抗体と異なるアミノ酸配列を有するためにAnti
-Tac抗体のヒト型化作製方法を適用することはできな
い。さらに、構築に成功した本件発明のヒト型化抗体
は、WO90-07861に記載のヒト型化Anti-Tac抗体と異なる
アミノ酸配列を有しており、このことも異なるCDR-FRの
配列を有する抗体をヒト型化するために全く同じ手法は
適用できないことを示している。
【0017】したがって、ヒト型化の元となるマウス抗
体が知られていたとしても、いかなるCDR ・FRの配列を
有するヒト型化抗体が活性を示すのかは試行錯誤の実験
により初めて成功する。WO90-07861には、そのCDR の配
列はおろか、本願発明で構築されたヒト型化抗体におい
て組み合わされるFRの配列及びそのFRとの組み合わせに
より活性を有するヒト型化抗体が得られることはいっさ
い記載されていない。前記のごとく、ヒト型化抗体は療
法目的のために有用であると予想されるが、ヒト型化抗
HM1.24抗体は知られておらず、示唆もなされていない。
また、ヒト型化抗体の製造方法において任意の抗体に普
遍的に適用し得る画一的な方法は存在せず、特定の抗原
に対して十分な結合活性、結合阻害活性および中和活性
を示すヒト型化抗体を作製するためには種々の工夫が必
要である(例えば、Sato,K.ら、Cancer
Res.,53,85l−856,l993)。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は抗HM1.2
4抗体の再構成ヒト抗体を提供する。本発明はまた、該
再構成ヒト抗体の作製の過程で有用であるヒト/マウス
キメラ抗体を提供する。本発明はさらに、再構成ヒト抗
体の断片を提供する。並びに本発明はキメラ抗体、再構
成ヒト抗体およびそれらの断片の製造のための発現系を
提供する。本発明はさらにまた、抗HM1.24抗体の
キメラ抗体およびそれらの断片の製造方法、及び抗HM
1.24抗体の再構成ヒト抗体およびそれらの断片の製
造方法を提供する。
【0019】
【課題を解決するための手段】さらに具体的には、本発
明は、配列番号:103 に示すアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドを特異的に認識するキメラ抗体及び再構成ヒト
抗体を提供する。該ポリペプチドをコードするcDNAはpU
C19 ベクターのXbaI切断部位の間に挿入されて、プラス
ミドpRS38-pUC19 として調製されている。このプラスミ
ドpRS38-pUC19を含む大腸菌(E. coli) は平成5年(199
3年)10月5日付で工業技術院生命工学工業技術研究所
(茨城県つくば市東1丁目1番3号)にEscherichia co
li DH5α(pRS38-pUC19) として、受託番号FERM BP-4434
としてブダペスト条約に基づき国際寄託されている(特
開平7−196694参照)。
【0020】このようなキメラ抗体あるいは再構成ヒト
抗体の一つの態様として、キメラ抗HM1.24抗体あるいは
再構成ヒト抗HM1.24抗体が挙げられる。以下に、具体例
としてキメラ抗HM1.24抗体及び再構成ヒト抗HM1.24抗体
について詳細に述べる。すなわち、本発明はまた、ヒト
軽(L)鎖定常領域(C領域)、及び抗HM1.24抗
体のL鎖可変(V)領域を含んでなるキメラL鎖、並び
にヒト重(H)鎖C領域、及び抗HM1.24抗体のH
鎖V領域を含んでなるキメラH鎖を提供する。本発明は
また、(1)ヒトL鎖C領域、及び抗HM1.24抗体
のL鎖V領域を含んでなるL鎖;並びに(2)ヒトH鎖
C領域、及び抗HM1.24抗体のH鎖V領域を含んで
なるH鎖;を含んでなるキメラ抗体を提供する。
【0021】本発明はさらに、(1)ヒトL鎖V領域の
フレームワーク領域 (FR) 、及び(2)抗HM1.2
4抗体のL鎖V領域のCDR、を含んでなる抗HM1.
24抗体の再構成(reshaped)ヒトL鎖V領
域;並びに、(1)ヒトH鎖V領域のFR、及び(2)
抗HM1.24抗体のH鎖V領域のCDR、を含んでな
る抗HM1.24抗体の再構成ヒトH鎖V領域;を提供
する。
【0022】本発明はさらに、(1)ヒトL鎖C領域、
並びに(2)ヒトL鎖FR、及び抗HM1.24抗体の
L鎖CDRを含んでなるL鎖V領域、を含んでなる抗H
M1.24抗体の再構成ヒトL鎖;並びに(1)ヒトH
鎖C領域、並びに(2)ヒトH鎖FR、及び抗HM1.
24抗体のH鎖CDRを含んでなるH鎖V領域、を含ん
でなる抗HM1.24抗体の再構成ヒトH鎖;を提供す
る。
【0023】本発明はまた、 (A)(1)ヒトL鎖C領域、及び(2)ヒトL鎖F
R、及び抗HM1.24抗体のL鎖CDRを含んでなる
L鎖V領域、を含んでなるL鎖;並びに (B)(1)ヒトH鎖C領域、及び(2)ヒトH鎖F
R、及び抗HM1.24抗体のH鎖CDRを含んでなる
H鎖V領域、を含んでなるH鎖;を含んでなる抗HM
1.24抗体の再構成ヒト抗体、を提供する。
【0024】本発明はまた、抗HM1.24抗体のL鎖
V領域をコードするDNA及び抗HM1.24抗体のH
鎖V領域をコードするDNAを提供する。本発明はさら
に、(1)ヒトL鎖C領域;及び(2)抗HM1.24
抗体のL鎖V領域;を含んでなる、キメラL鎖をコード
するDNA;並びに(1)ヒトH鎖C領域;及び(2)
抗HM1.24抗体のH鎖V領域を含んでなる、キメラ
H鎖をコードするDNA;を提供する。
【0025】(1)ヒトL鎖V領域のFR、及び(2)
抗HM1.24抗体のL鎖V領域のCDR、を含んでな
る抗HM1.24抗体の再構成ヒトL鎖V領域をコード
するDNA;並びに(1)ヒトH鎖V領域のFR、及び
(2)抗HM1.24抗体のH鎖V領域のCDR、を含
んでなる抗HM1.24抗体の再構成ヒトH鎖V領域を
コードするDNA;を提供する。
【0026】本発明はさらに、(1)ヒトL鎖C領域;
並びに(2)ヒトL鎖FR、及び抗HM1.24抗体の
L鎖CDRを含んでなるL鎖V領域;を含んでなる抗H
M1.24抗体の再構成ヒトL鎖をコードするDNA;
並びに(1)ヒトH鎖C領域;並びに(2)ヒトH鎖F
R、及び抗HM1.24抗体のH鎖CDRを含んでなる
H鎖V領域;を含んでなる抗HM1.24抗体の再構成
ヒトH鎖をコードするDNA;を提供する。本発明はさ
らに、上記種々のDNAのいずれかを含んで成るベクタ
ーを提供する。本発明はさらに、上記のベクターにより
形質転換された宿主細胞を提供する。
【0027】本発明はまた、抗HM1.24抗体のキメ
ラ抗体の製造方法であって、前にキメラL鎖をコードす
るDNAを含んでなる発現ベクター及び前記H鎖をコー
ドするDNAを含んでなる発現ベクターにより同時形質
転換された宿主細胞を培養し、そして目的とする抗体を
回収する、段階を含んでなる方法を提供する。本発明は
さらに、抗HM1.24抗体の再構成ヒト抗体の製造方
法であって、前記再構成ヒトL鎖をコードするDNAを
含んでなる発現ベクター及び前記構成ヒトH鎖をコード
するDNAを含んでなる発現ベクターにより同時形質転
換された宿主細胞を培養し、そして目的とする抗体を回
収する、ことを含んでなる方法を提供する。
【0028】本発明はさらに、前記のキメラ抗体あるい
は再構成ヒト抗体を含んで成る医薬組成物、特に骨髄腫
治療剤を提供する。本発明はさらに、配列番号:103 に
示すアミノ酸配列を有するポリペプチドを特異的に認識
するキメラ抗体を有効成分として含有する医薬組成物、
及び配列番号:103 に示すアミノ酸配列を有するポリペ
プチドを特異的に認識する再構成ヒト抗体を有効成分と
して含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物として
は、特に骨髄腫治療剤を提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】
1.キメラ抗体の構築 (1)マウス抗HM1.24モノクローナル抗体のV領
域をコードするDNA のクローニングmRNAの調製 マウス抗HM1.24モノクローナル抗体のV領域をコ
ードするDNAのクローニングを行うため、回収された
ハイブリドーマから公知の方法、例えばグアニジン−超
遠心法(Chirgwin,J.M.ら、Bioche
mistry、(1979)、18、5294−529
9)、AGPC法(Chomczynski,Pら(1
987)、162、156−159)等により全RNA
を調製し、mRNA Purification Ki
t(Pharmacia社製)添付のOligo(d
T)−cellulose spun column等
によりmRNAを調製する。また、QuickPrep
mRNA Purification Kit(Ph
armacia社製)を用いることにより、全RNAの
抽出操作を経ずに、mRNAの調製を行うこともでき
る。
【0030】cDNAの調製及び増幅 上記mRNAの調製で得たmRNAから、逆転写酵素を用い
てL鎖及びH鎖のV領域におけるcDNAをそれぞれ合
成する。L鎖V領域のcDNAの合成は、AMV Re
verse Transcriptase First
−StrandcDNA Synthesis Kit
を用いて行う。合成したcDNAの増幅は抗体遺伝子の
リーダー配列及びC領域とハイブリダイズする適当なプ
ライマー(例えば配列番号29−39で表される塩基配
列を有するMKVプライマー及び配列番号40で表わさ
れる塩基配列を有するMKCプライマー)を用いること
が出来る。
【0031】H鎖V領域のcDNAの合成と増幅は、
5′−Ampli FINDER RACE kit
(CLONTECH社)を用いた5’−RACE法(F
rohman,M.A.ら Proc.Natl.Ac
ad.USA 85,8998−9002,1988、
Belyavsky,A.ら Nucleic Aci
ds Res.17,2919−2932,1989)
でPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)にて行うことが出来
る。上記で合成したcDNAの5′末端にAmpli
FINDER Anchorを連結しH鎖V領域の増幅
のためのプライマーとして例えばAnchorプライマ
ー(配列番号77)及びマウスH鎖定常領域(Cγ領
域)に特異的にハイブリダイズするプライマー(例えば
配列番号42で表される塩基配列を有するMHC2aプ
ライマー)を用いることが出来る。
【0032】DNAの精製及び塩基配列の決定 PCR産物について、公知手法に従ってアガロースゲル
電気泳動を行い、目的とするDNA断片を切り出した
後、DNAの回収及び精製を行い、ベクターDNAに連
結する。DNAの精製は、市販のキット(例えばGENECL
EAN II; BIO101) を用いて行われる。DNA断片を保持
するためのベクターDNAには公知のもの(例えばpUC1
9 、Bluescript等) を用いることができる。
【0033】前記DNAと上記ベクターDNAとを、公
知のライゲーションキット(宝酒造製)を用いて連結さ
せ、組換えベクターを得る。次に、得られる組換えベク
ターを大腸菌JM109 等に導入した後アンピシリン耐性コ
ロニーを選抜し、公知方法に基づいてベクターDNAを
調製する(J.Sambrook, et al., "Molecular Cloning",
Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989) 。目的
とするDNAの塩基配列は、上記ベクターDNAを制限
酵素で消化した後、公知方法(例えばジデオキシ法)に
より決定する(J.Sambrook, et al., "Molecular Cloni
ng", Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989) 。
本発明では、自動塩基配列決定装置(DNA Sequencer 37
3A; ABI 社) を用いることができる。
【0034】相補性決定領域 H鎖V領域およびL鎖V領域は、抗原結合部位を形成
し、その全般の構造は互いに類似性を有している。すな
わち、それぞれ4つのフレームワーク領域(FR)が3
つの超可変領域、すなわち相補性決定領域(CDR)に
より連結されている。FRのアミノ酸配列は、比較的よ
く保存されているが、一方、CDR領域のアミノ酸配列
の変異性は極めて高い(Kabat,E.A.ら、「S
equence of Proteins of Im
munological Interest」US D
ept. Health and Human Ser
vices,1983)。
【0035】前記4個のFRの多くの部分は、β−シー
ト構造をとり、その結果3個のCDRはループを形成す
る。CDRはある場合にはβ−シート構造の一部を形成
することもある。3個のCDRはFRによって相互に立
体的に非常に近い位置に保持され、そして対をなす領域
の3個のCDRと共に抗原結合部位を形成する。このよ
うな事実に基づき、マウス抗HM1.24モノクローナ
ル抗体の可変領域のアミノ酸配列をKabatらにより
作成された抗体のアミノ酸配列のデータベース(「Se
quence of Proteins of Imm
unological Interest」 US D
ept. Health andHuman Serv
ices,1983)にあてはめて、相同性を調べるこ
とによりCDR領域を見いだすことが出来る。
【0036】(2)キメラ抗体の発現ベクターの作製 マウスモノクローナル抗体のマウスL鎖及びH鎖V領域
をコードするDNA断片がクローニングされれば、これ
らのマウスV領域をヒト抗体定常領域をコードするDN
Aと連結して発現させることによってキメラ抗HM1.
24抗体が得られる。キメラ抗体を作製するための基本
的な方法は、クローニングされたcDNAに存在するマ
ウスリーダー配列及びV領域配列を、哺乳類細胞発現ベ
クター中にすでに存在するヒト抗体C領域をコードする
配列に連結することを含んで成る。あるいは、クローニ
ングされたcDNAに存在するマウスリーダー配列及び
V領域配列をヒト抗体C領域をコードする配列に連結し
た後、哺乳類細胞発現ベクターに連結することを含んで
成る。
【0037】ヒト抗体C領域は任意のヒトH鎖C領域お
よびヒトL鎖C領域であることができ、例えばヒトH鎖
Cγ1、Cγ2、Cγ3やCγ4あるいはL鎖CλやC
κを各々挙げることができる。キメラ抗体の製造のため
には2種類の発現ベクター、すなわちエンハンサー/プ
ロモーター系のごとき発現制御領域による制御のもとで
マウスL鎖V領域及びヒトL鎖C領域をコードするDN
Aを含んで成る発現ベクター、並びにエンハンサー/プ
ロモーター系のごとき発現制御領域のもとでマウスH鎖
V領域及びヒトH鎖C領域をコードするDNAを含んで
成る発現ベクターを作製する。次に、これらの発現ベク
ターにより哺乳類細胞のごとき宿主細胞を同時形質転換
し、そして形質転換された細胞をインビトロ又はインビ
ボで培養してキメラ抗体を製造する(例えばWO91−
16928)。
【0038】あるいは、クローニングされたcDNAに
存在するマウスリーダー配列及びL鎖V領域及びヒトL
鎖C領域をコードするDNA並びにマウスリーダー配列
及びH鎖V領域及びヒトH鎖C領域をコードするDNA
を単一の発現ベクターに導入し(国際特許出願公開番号
WO94−11523参照)、そして該ベクターを用い
て宿主細胞を形質転換し、次にこの形質転換された宿主
をインビボ又はインビトロで培養して目的とするキメラ
抗体を生産させる。
【0039】1)キメラ抗体H鎖の構築 キメラ抗体のH鎖発現ベクターは、マウスH鎖V領域を
コードするcDNAを、ヒト抗体のH鎖C領域をコード
するゲノムDNAまたはcDNAを含む適当な発現ベク
ターに導入することにより得ることが出来る。H鎖C領
域としては例えばCγ1、Cγ2、Cγ3あるいはCγ
4が挙げられる。
【0040】Cγ1ゲノムDNAを含むキメラH鎖発現
ベクターの構築 H鎖C領域としてCγ1のゲノムDNAを有している発
現ベクターとしては、例えばHEF−PMh−gγ1
(国際特許出願公開番号WO92/19759参照)あ
るいはDHFR−△E−RVh−PM1f(国際特許出
願公開番号WO92/19759参照)を用いることが
出来る。
【0041】マウスH鎖V領域をコードするcDNAを
これらの発現ベクターに挿入するためには、PCR法に
より適当な塩基配列を導入することが出来る。例えば、
5’−末端に適当な制限酵素の認識配列と、翻訳効率を
よくするために開始コドン直前にKozakコンセンサ
ス配列を有するように設計したPCRプライマー、及
び、3’−末端に適当な制限酵素の認識配列とゲノムD
NAの一次転写産物が正しくスプライスされmRNAと
なるためのスプライスドナー部位を有するように設計し
たPCRプライマーを用いてPCRを行うことで、これ
ら適当な塩基配列を導入する。こうして構築したマウス
H鎖V領域をコードするcDNAを適当な制限酵素で処
理して、上記発現ベクターに挿入して、Cγ1ゲノムD
NAを含むキメラH鎖発現ベクターを構築する。
【0042】cDNAキメラH鎖発現ベクターの構築 H鎖C領域としてCγ1のcDNAを有している発現ベ
クターは、以下のようにして構築することができる。す
なわち、ヒト型化PM1抗体H鎖V領域およびヒト抗体
H鎖C領域Cγ1のゲノムDNA(N. Takahashi, et a
l., Cell 29, 671-679 1982 )をコードする発現ベクタ
ーDHFR−△E−RVh−PM1f(国際特許出願公
開番号WO92/19759参照)とヒト型化PM1抗
体L鎖V領域およびヒト抗体L鎖κ鎖C領域のゲノムD
NAをコードする発現ベクターRVl−PM1a(国際
特許出願公開番号WO92/19759参照)を導入し
たCHO細胞からmRNAを調製し、RT−PCR法で
ヒト型化PM1抗体H鎖V領域及びヒト抗体H鎖C領域
Cγ1を含むcDNAをクローニングし、適当な動物細
胞発現用ベクターに適当な制限酵素部位を利用すること
で連結し構築できる。
【0043】マウスH鎖V領域をコードするcDNAを
ヒト抗体H鎖C領域Cγ1を含むcDNAと直接連結す
るためには、PCR法により適当な塩基配列を導入する
ことが出来る。例えば、5’−末端に適当な制限酵素の
認識配列と、翻訳効率をよくするために開始コドン直前
にKozakコンセンサス配列を有するように設計した
PCRプライマー、及び、3’−末端にH鎖C領域Cγ
1と直接連結するための適当な制限酵素の認識配列を有
するように設計したPCRプライマーを用いてPCRを
行うことで、これら適当な塩基配列を導入する。
【0044】こうして構築したマウスH鎖V領域をコー
ドするcDNAを適当な制限酵素で処理して、上記H鎖
C領域Cγ1を含むcDNAと連結して、pCOS1ま
たはpCHO1のごとき発現ベクターに挿入することに
より、cDNAキメラH鎖を含む発現ベクターを構築す
ることが出来る。 2)キメラ抗体L鎖の構築 キメラ抗体のL鎖発現ベクターは、マウスL鎖V領域を
コードするcDNAと、ヒト抗体のL鎖C領域をコード
するゲノムDNAまたはcDNAとを連結し、適当な発
現ベクターに導入することにより得ることが出来る。L
鎖C領域としては例えばκ鎖あるいはλ鎖が挙げられ
る。
【0045】cDNAキメラL鎖κ鎖発現ベクターの構
マウスL鎖V領域をコードするcDNAを含む発現ベク
ターを構築するためには、PCR法により適当な塩基配
列を導入することが出来る。例えば、5’−末端に適当
な制限酵素の認識配列と、翻訳効率をよくするためのK
ozakコンセンサス配列を有するように設計したPC
Rプライマー、及び、3’−末端に適当な制限酵素の認
識配列を有するように設計したPCRプライマーを用い
てPCRを行うことで、これら適当な塩基配列を導入す
る。
【0046】マウスL鎖V領域と連結させるためのヒト
L鎖κ鎖C領域は、例えばゲノムDNAを含むHEF−
PM1k−gk(国際特許出願公開番号WO92/19
759参照)から構築することが出来る。PCR法にて
L鎖κ鎖C領域をコードするDNAの5’−末端および
3’−末端に適当な制限酵素の認識配列を導入し、上記
のようにして構築したマウスL鎖V領域とL鎖κ鎖C領
域を連結し、pCOS1またはpCHO1のごとき発現
ベクターに挿入することにより、cDNAキメラ抗体L
鎖κ鎖の発現ベクターを構築することが出来る。
【0047】2.再構成ヒト抗体の作製 (1)再構成ヒト抗HM1.24抗体V領域の設計 マウスモノクローナル抗体のCDRがヒト抗体に移植さ
れている再構成ヒト抗体を作製するためには、マウスモ
ノクローナル抗体のFRとヒト抗体のFRとの間に高い
相同性が存在することが望ましい。従って、マウス抗H
M1.24抗体のL鎖及びH鎖のV領域を、Prote
in Data Bankを用いて構造が解明されてい
るすべての既知抗体のV領域と比較する。
【0048】マウス抗HM1.24抗体のL鎖V領域は
ヒト抗体L鎖V領域のサブグループIV(HSGIV)の
コンセンサス配列に最も類似しており、66.4%の相
同性が存在する。一方、HSGI、HSGII、HSGII
I とはそれぞれ56.9%、55.8%、61.5%の
相同性を示す。マウス抗HM1.24抗体のL鎖V領域
は既知ヒト抗体L鎖V領域との比較において、ヒト抗体
L鎖V領域のサブグループIの一つであるヒト抗体RE
IのL鎖V領域に67.0%の相同性を示す。従って、
再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域の作製のため
の出発材料としてREIのFRを使用した。
【0049】再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域
のバージョンaを設計した。このバージョンにおいて
は、ヒト抗体FRは再構成ヒトCAMPATH−1H抗
体中に存在するREIに基くFR(Riechman
n,L.ら、Nature 322,21−25,(1
988)を参照、国際特許出願公開番号WO92−19
759に記載の再構成ヒトPM−1抗体のL鎖V領域の
バージョンaに含まれるFR)と同一であり、そしてマ
ウスCDRはマウス抗HM1.24抗体のL鎖V領域中
のCDRと同一とした。
【0050】マウス抗HM1.24抗体のH鎖V領域は
ヒト抗体H鎖V領域のHSGIのコンセンサス配列に最
も類似しており、54.7%の相同性が存在する。一
方、HSGII、HSGIII とはそれぞれ34.6%、4
8.1%の相同性を示す。マウス抗HM1.24抗体の
H鎖V領域は既知のヒト抗体H鎖V領域との比較におい
て、FR1からFR3までは、ヒト抗体H鎖V領域のサ
ブグループIの一つであるヒト抗体HG3のH鎖V領域
(Rechavi,G.ら、Proc.Nat.Aca
d.Sci.USA80,855−859)に非常に類
似しており、67.3%の相同性を示す。
【0051】このため、ヒト抗体HG3のFRを、再構
成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領域の作製のための
出発材料として用いた。しかしながら、ヒト抗体HG3
のFR4のアミノ酸配列は記述されていないために、F
R4に関してはマウス抗HM1.24抗体のH鎖のFR
4と最も高い相同性を示すヒト抗体JH6(Ravet
ch,J.V.ら、Cell,27,583−591)
のFR4のアミノ酸配列を用いた。JH6のFR4は一
つのアミノ酸を除いてマウス抗HM1.24抗体のH鎖
のFR4と同一のアミノ酸配列を有する。
【0052】再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領
域の第一のバージョンaにおいて、ヒトFR1中の30
位およびヒトFR3中の71位のアミノ酸をマウス抗H
M1.24抗体のアミノ酸と同一とした以外、FR1か
らFR3まではヒト抗体HG3のFR1からFR3と同
一であり、そしてCDRはマウス抗HM1.24抗体の
H鎖V領域中のCDRと同一とした。
【0053】(2)再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖
V領域の作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖を、PCR法による
CDRグラフティングにより作製する。この方法を図4
に模式的に示す。ヒト抗体REI由来のFRを有する再
構成ヒト抗HM1.24抗体(バージョンa)作製のた
めに8個のPCRプライマーを使用する。外部プライマ
ーA(配列番号:47)及びH(配列番号:48)は、
HEF発現ベクターHEF−VL−gκのDNA配列と
ハイブリダイズするように設計する。
【0054】CDR−グラフティングプライマーL1S
(配列番号:49)、L2S(配列番号:50)及びL
3S(配列番号:51)はセンスDNA配列を有する。
CDR−グラフティングプライマーL1A(配列番号:
52)、L2A(配列番号:53)及びL3A(配列番
号:54)はアンチ−センスDNA配列を有し、そして
それぞれプライマーL1S、L2S及びL3Sの5′−
末端のDNA配列に対する相補的DNA配列(20〜2
3bp)を有する。
【0055】第一PCR段階において4つの反応A−L
1A、L1S−L2A、L2S−L3A、及びL3S−
Hを行い、そして各PCR生成物を精製する。第一PC
Rからの4つのPCR生成物をそれら自体の相補性によ
りアッセンブリさせる(WO92−19759参照)。
次に、外部プライマーA及びHを加えて、再構成ヒト抗
HM1.24抗体L鎖V領域をコードする全長DNAを
増幅する(第2PCR)。前記PCRにおいては、ヒト
抗体REIからのFRに基く再構成ヒトONS−M21
抗体L鎖V領域バージョンaをコードするプラスミドH
EF−RVL−M21a(国際特許出願公開番号WO9
5−14041を参照)を鋳型として用いることができ
る。
【0056】第一PCR段階においては、鋳型DNA、
及び各プライマーを用いる。PCR生成物A−L1A
(215bp)、L1S−L2A(98bp)、L2S−L
3A(140bp)及びL3S−H(151bp)を1.5
%低融点アガロースゲルを用いて精製し、第二PCRで
アッセンブリする。第二PCRにおいては、各第一PC
Rの生成物及び各外部プライマー(A及びH)を用い
る。第二PCRにより生じた516bpのDNA断片を
1.5%低融点アガロースゲルで精製し、BamHI及
びHindIII で消化し、得られたDNA断片をHEF
発現ベクターHEF−VL−gκにクローニングする。
DNA配列決定の後、再構成ヒト抗HM1.24抗体L
鎖V領域の正しいアミノ酸配列をコードするDNA断片
を含むプラスミドをHEF−RVLa−AHM−gκと
命名した。本プラスミドHEF−RVLa−AHM−g
κに含まれるL鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列
を配列番号:9に示す。
【0057】再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域
のバージョンbを、PCRを用いる変異誘発法によって
作製することができる。変異原プライマーFTY−1
(配列番号:55)およびFTY−2(配列番号:5
6)は、71位のフェニルアラニンがチロシンに変異す
るように設計する。プラスミドHEF−RVLa−AH
M−gκを鋳型とし、上記プライマーを用いて増幅した
後、最終生成物を精製し、BamHIおよびHindII
I で消化し、得られたDNA断片をHEF発現ベクター
HEF−VL−gκにクローニングし、プラスミドHE
F−RVLb−AHM−gκを得る。本プラスミドHE
F−RVLb−AHM−gκに含まれるL鎖V領域のア
ミノ酸配列および塩基配列を配列番号:10に示す。
【0058】(3)再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖
V領域の作製 3-1. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域バージ
ョンa−eの作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域をコードする
DNAを次の様にして設計することができる。ヒト抗体
HG3のFR1〜3およびヒト抗体JH6のFR4をコ
ードするDNA配列を、マウス抗HM1.24抗体H鎖
V領域のCDRをコードするDNA配列とつなげること
により、再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域をコ
ードする全長DNAを設計する。次に、このDNA配列
のそれぞれ5′−側及び3′−側にHindIII 認識部
位/KOZAKコンセンサス配列及びBamHI認識部
位/スプライスドナー配列を付加して、HEF発現ベク
ターに挿入できるようにする。
【0059】こうして設計したDNA配列を4個のオリ
ゴヌクレオチドに分け、そして次に、これらのオリゴヌ
クレオチドのアセンブリーを妨害する可能性のあるオリ
ゴヌクレオチド中の二次構造についてコンピューター解
析する。4個のオリゴヌクレオチド配列RVH1〜RV
H4を配列番号:57〜60に示す。これらのオリゴヌ
クレオチドは119〜144塩基の長さを有し、25〜
26bpのオーバラップ領域を有する。オリゴヌクレオチ
ドの内のRVH2(配列番号:58)、RVH4(配列
番号:60)はセンスDNA配列を有し、そして他のR
VH1(配列番号:57)、RVH3(配列番号:5
9)はアンチセンスDNA配列を有する。これら4個の
オリゴヌクレオチドのPCR法によるアセンブリーの方
法を図に示す(図5参照)。
【0060】4種のオリゴヌクレオチド並びにRHP1
(配列番号:60)及びRHP2(配列番号:62)を
外部プライマーとして用い、PCRを行う。増幅した4
38bpのDNA断片を精製し、HindIII 及びBam
HIにより消化し、そして次にHEF発現ベクターHE
F−VH−gγ1にクローニングする。DNA配列決定
の後、正しいH鎖V領域のアミノ酸配列をコードするD
NA断片を含むプラスミドをHEF−RVHa−AHM
−gγ1と命名した。本プラスミドHEF−RVHa−
AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列お
よび塩基配列を配列番号:11に示す。
【0061】再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域
の各バージョンb、c、d、eを以下のようにして作製
する。なお、再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域
のバージョンb以降の各バージョンを作製する際、置換
するアミノ酸残基の抗体分子中での位置を推察するため
に、マウス抗HM1.24抗体V領域の立体構造モデル
を構築することができる。バージョンbは、変異原プラ
イマーとして66位のアルギニンがリジンに変異するよ
うに設計したBS(配列番号:63)およびBA(配列
番号:64)を用い、プラスミドHEF−RVHa−A
HM−gγ1を鋳型DNAとして、PCR法により増幅
し、プラスミドHEF−RVHb−AHM−gγ1を得
る。本プラスミドHEF−RVHb−AHM−gγ1に
含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配
列番号:12に示す。
【0062】バージョンcは、変異原プライマーとして
73位のトレオニンがリジンに変異するように設計した
CS(配列番号:65)およびCA(配列番号:66)
を用い、プラスミドHEF−RVHa−AHM−gγ1
を鋳型DNAとして、PCR法により増幅し、プラスミ
ドHEF−RVHc−AHM−gγ1を得る。本プラス
ミドHEF−RVHc−AHM−gγ1に含まれるH鎖
V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:13
に示す。バージョンdは、変異原プライマーとして66
位のアルギニンがリジンに、73位のトレオニンがリジ
ンに変異するように設計したDS(配列番号:67)お
よびDA(配列番号:68)を用い、プラスミドHEF
−RVHa−AHM−gγ1を鋳型DNAとしてプラス
ミドHEF−RVHd−AHM−gγ1を得る。本プラ
スミドHEF−RVHd−AHM−gγ1に含まれるH
鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:1
4に示す。
【0063】バージョンeは、変異原プライマーとして
67位のバリンがアラニンに、69位のメチオニンがロ
イシンに変異するように設計したES(配列番号:6
9)およびEA(配列番号:70)を用い、プラスミド
HEF−RVHa−AHM−gγ1を鋳型DNAとして
増幅し、プラスミドHEF−RVHe−AHM−gγ1
を得る。本プラスミドHEF−RVHe−AHM−gγ
1に含まれるH鎖V領域に含まれるアミノ酸配列および
塩基配列を配列番号:15に示す。
【0064】3-2. H鎖ハイブリッドV領域の作製 H鎖ハイブリッドV領域を構築することにより、ヒト型
化抗体V領域のどのFRが、ヒト型化抗体の結合活性お
よび結合阻害活性に寄与するかを調べることができる。
構築した2種類のうち、1つはFR1とFR2のアミノ
酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来であり、FR3
とFR4のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗
体のH鎖V領域のバージョンa由来となるもの(マウス
・ヒトハイブリッド抗HM1.24抗体)、もう1つは
FR1とFR2のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.
24のH鎖V領域のバージョンa由来であり、FR3と
FR4のアミノ酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来
となるもの(ヒト・マウスハイブリッド抗HM1.24
抗体)である。CDR領域のアミノ酸配列はすべてマウ
ス抗HM1.24抗体由来である。
【0065】2種のH鎖ハイブリッドV領域はPCR法
により作製する。この方法を図6及び7に模式的に示
す。2種のH鎖ハイブリッドV領域作製のために4種の
プライマーを使用することができる。外部プライマーa
(配列番号:71)及びh(配列番号:72)は、HE
F発現ベクターHEF−VH−gγ1のDNA配列とハ
イブリダイズするように設計される。H鎖ハイブリッド
作製プライマーHYS(配列番号:73)はセンスDN
A配列を有し、H鎖ハイブリッドプライマーHYA(配
列番号:74)はアンチセンスDNA配列を有しそして
たがいに相補的なDNA配列となるよう設計される。
【0066】FR1とFR2のアミノ酸配列がマウス抗
HM1.24抗体由来であり、FR3とFR4のアミノ
酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領域の
バージョンa由来となるH鎖ハイブリッドV領域の作製
のために、第一PCR段階においてプラスミドHEF−
1.24H−gγ1を鋳型とし外部プライマーaとH鎖
ハイブリッドプライマーHYAを用いたPCRと、プラ
スミドHEF−RVHa−AHM−gγ1を鋳型としH
鎖ハイブリッドプライマーHYSと外部プライマーhを
用いたPCRを行い、そして各PCR産物を精製する。
【0067】第一PCRからの2つのPCR精製物をそ
れら自体の相補性によりアッセンブリさせる(国際特許
出願公開番号WO92−19759参照)。次に、外部
プライマーa及びhを加えて、FR1とFR2のアミノ
酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来であり、FR3
とFR4のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗
体のH鎖V領域のバージョンa由来となるH鎖ハイブリ
ッドV領域をコードする全長DNAを第二PCR段階で
増幅する。
【0068】FR1とFR2のアミノ酸配列が再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体のH鎖V領域のバージョンa由来
であり、FR3とFR4のアミノ酸配列がマウス抗HM
1.24抗体由来となるH鎖ハイブリッドV領域の作製
のために、第一PCR段階においてプラスミドHEF−
RVHa−AHM−gγ1を鋳型とし外部プライマーa
とH鎖ハイブリッドプライマーHYAを用いたPCR
と、プラスミドHEF−1.24H−gγ1を鋳型とし
H鎖ハイブリッドプライマーHYSと外部プライマーh
を用いたPCRを行い、そして各PCR産物を精製す
る。
【0069】第一PCRからの2つのPCR精製物をそ
れら自体の相補性によりアッセンブリさせる(国際特許
出願公開番号WO92−19759参照)。次に、外部
プライマーa及びhを加えて、FR1とFR2のアミノ
酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領域の
バージョンa由来であり、FR3とFR4のアミノ酸配
列がマウス抗HM1.24抗体由来となるH鎖ハイブリ
ッドV領域をコードする全長DNAを第二PCR段階で
増幅する。
【0070】第一PCR、PCR産物の精製、アッセン
ブリ、第二PCR、及びHEF発現ベクターHEF−V
H−gγ1へのクローニングの方法は実施例9.再構成
ヒトHM1.24抗体L鎖V領域の作製に示す方法に準
じ行うことができる。DNA配列決定の後、FR1とF
R2のアミノ酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来で
あり、FR3とFR4のアミノ酸配列が再構成ヒト抗H
M1.24抗体のH鎖V領域のバージョンa由来となる
H鎖ハイブリッドV領域の正しいアミノ酸配列をコード
するDNA断片を含むプラスミドをHEF−MH−RV
H−AHM−gγ1と命名した。
【0071】本プラスミドHEF−MH−RVH−AH
M−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列及び塩
基配列を配列番号:75に示す。また、FR1とFR2
のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体由来で
あり、FR3とFR4のアミノ酸配列がマウス抗HM
1.24抗体のH鎖V領域のバージョンa由来となるH
鎖ハイブリッドV領域の正しいアミノ酸配列をコードす
るDNA断片を含むプラスミドをHEF−HM−RVH
−AHM−gγ1と命名した。本プラスミドHEF−H
M−RVH−AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のア
ミノ酸配列及び塩基配列を配列番号:76に示す。
【0072】3-3. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖
V領域バージョンf〜sの作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域の各バージョ
ンf、g、h、i、j、k、l、m、n、o、p、q、
r及びsを以下のようにして作製する。なお、再構成す
るヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域のバージョンf以
降の各バージョンを作製する際、置換するアミノ酸残基
の抗体分子中での位置を推察するために、前記の通りマ
ウス抗HM1.24抗体V領域の立体構造モデルを構築
することができる。
【0073】バージョンfは、変異原プライマーとして
75位のトレオニンがセリンに、78位のバリンがアラ
ニンに変異するように設計したFS(配列番号:78)
およびFA(配列番号:79)を用い、プラスミドHE
F−RVHe−AHM−gγ1を鋳型DNAとして、P
CR法により増幅し、プラスミドHEF−RVHf−A
HM−gγ1を得る。本プラスミドHEF−RVHf−
AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列お
よび塩基配列を配列番号:16に示す。
【0074】バージョンgは、変異原プライマーとして
40位のアラニンがアルギニンに変異するように設計し
たGS(配列番号:80)およびGA(配列番号:8
1)を用い、プラスミドHEF−RVHa−AHM−g
γ1を鋳型DNAとして増幅し、プラスミドHEF−R
VHg−AHM−gγ1を得る。本プラスミドHEF−
RVHg−AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミ
ノ酸配列および塩基配列を配列番号:17に示す。
【0075】バージョンhは、変異原プライマーとして
FSおよびFAを用い、プラスミドHEF−RVHb−
AHM−gγ1を鋳型DNAとして増幅し、プラスミド
HEF−RVHh−AHM−gγ1を得る。本プラスミ
ドHEF−RVHh−AHM−gγ1に含まれるH鎖V
領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:18に
示す。バージョンiは、変異原プライマーとして83位
のアルギニンがアラニンに、84位のセリンがフェニル
アラニンに変異するように設計したIS(配列番号:8
2)およびIA(配列番号:83)を用い、プラスミド
HEF−RVHh−AHM−gγ1を鋳型DNAとして
増幅し、プラスミドHEF−RVHi−AHM−gγ1
を得る。本プラスミドHEF−RVHi−AHM−gγ
1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列
を配列番号:19に示す。
【0076】バージョンjは、変異原プライマーとして
66位のアルギニンがリジンに変異するように設計した
JS(配列番号:84)とJA(配列番号:85)を用
い、プラスミドHEF−RVHf−AHM−gγ1を鋳
型DNAとして増幅し、プラスミドHEF−RVHj−
AHM−gγ1を得る。本プラスミドHEF−RVHj
−AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列
および塩基配列を配列番号:20に示す。
【0077】バージョンkは、変異原プライマーとして
81位のグルタミン酸がグルタミンに変異するように設
計したKS(配列番号:86)およびKA(配列番号:
87)を用い、プラスミドHEF−RVHh−AHM−
gγ1を鋳型DNAとして増幅し、プラスミドHEF−
RVHk−AHM−gγ1を得る。本プラスミドHEF
−RVHk−AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のア
ミノ酸配列および塩基配列を配列番号:21に示す。
【0078】バージョンlは、変異原プライマーとして
81位のグルタミン酸がグルタミンに、82B位のセリ
ンがイソロイシンに変異するように設計したLS(配列
番号:88)およびLA(配列番号:89)を用い、プ
ラスミドHEF−RVHh−AHM−gγ1を鋳型DN
Aとして増幅し、プラスミドHEF−RVHl−AHM
−gγ1を得る。本プラスミドHEF−RVHl−AH
M−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および
塩基配列を配列番号:22に示す。
【0079】バージョンmは、変異原プライマーとして
81位のグルタミン酸がグルタミンに、82bのセリン
がイソロイシンに、87位のトレオニンがセリンに変異
するように設計したMS(配列番号:90)とMA(配
列番号:91)を用い、プラスミドHEF−RVHh−
AHM−gγ1を鋳型DNAとして増幅し、プラスミド
HEF−RVHm−AHM−gγ1を得る。本プラスミ
ドHEF−RVHm−AHM−gγ1に含まれるH鎖V
領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:23に
示す。
【0080】バージョンnは、変異原プライマーとして
82B位のセリンがイソロイシンに変異するように設計
したNS(配列番号:92)およびNA(配列番号:9
3)を用い、プラスミドHEF−RVHh−AHM−g
γ1を鋳型DNAとしてプラスミドHEF−RVHn−
AHM−gγ1を得る。本プラスミドHEF−RVHn
−AHM−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列
および塩基配列を配列番号:24に示す。
【0081】バージョンoは変異原プライマーとして8
7位のトレオニンがセリンに変異するように設計したO
S(配列番号:94)およびOA(配列番号:95)を
用い、プラスミドHEF−RVHh−AHM−gγ1を
鋳型DNAとしてプラスミドHEF−RVHo−AHM
−gγ1を得る。本プラスミドHEF−RVHo−AH
M−gγ1に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および
塩基配列を配列番号:25に示す。
【0082】バージョンpは、変異原プライマーとして
78位のバリンがアラニンに変異するように設計したP
S(配列番号:96)およびPA(配列番号:97)を
用い、プラスミドHEF−RVHa−AHM−gγ1を
鋳型DNAとして、PCR法により増幅し、プラスミド
HEF−RVHp−AHM−gγ1を得る。本プラスミ
ドHEF−RVHp−AHM−gγ1に含まれるH鎖V
領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:26に
示す。
【0083】バージョンqは、変異原プライマーとして
75位のトレオニンがセリンに変異するように設計した
QS(配列番号:98)およびQA(配列番号:99)
を用い、プラスミドHEF−RVHa−AHM−gγ1
を鋳型DNAとして、PCR法により増幅し、プラスミ
ドHEF−RVHq−AHM−gγ1を得る。本プラス
ミドHEF−RVHq−AHM−gγ1に含まれるH鎖
V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:27
に示す。
【0084】バージョンrは、変異原プライマーとして
CS(配列番号:65)およびCA(配列番号:66)
を用い、プラスミドHEF−RVHp−AHM−gγ1
を鋳型DNAとして、PCR法により増幅し、プラスミ
ドHEF−RVHr−AHM−gγ1を得る。本プラス
ミドHEF−RVHr−AHM−gγ1に含まれるH鎖
V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:28
に示す。
【0085】バージョンsは、変異原プライマーとして
69位のメチオニンがイソロイシンに変異するように設計
した変異原プライマーSS(配列番号:100)および変異原
プライマーSA(配列番号:101)を用い、プラスミドHEF-
RVHr-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、プラスミドHEF-RVHs
-AHM-gγ1 を得る。本プラスミドHEF-RVHs-AHM-gγ1に
含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配
列番号102 に示す。なお、作製したL鎖V領域のアミノ
酸配列を表1に示し、H鎖V領域のアミノ酸配列を表2
〜4に示す。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】3.キメラ抗体及び再構成ヒト抗体の製造 キメラ抗体あるいは再構成ヒト抗体の製造のためには、
前記のようなそれぞれ2種類の発現ベクター、すなわち
エンハンサー/プロモーター系のごとき発現制御領域に
よる制御のもとでマウスH鎖V領域及びヒトH鎖C領域
をコードするDNAを含んで成る発現ベクター、並びに
エンハンサー/プロモーター系のごとき発現制御領域の
もとでマウスL鎖V領域及びヒトL鎖C領域をコードす
るDNAを含んで成る発現ベクター、またはエンハンサ
ー/プロモーター系のごとき発現制御領域による制御の
もとでヒト型化H鎖V領域及びヒトH鎖C領域をコード
するDNAを含んで成る発現ベクター、並びにエンハン
サー/プロモーター系のごとき発現制御領域のもとでヒ
ト型化L鎖V領域及びヒトL鎖C領域をコードするDN
Aを含んで成る発現ベクターを作製する。
【0091】次に、これらの発現ベクターにより哺乳類
細胞のごとき宿主細胞を同時形質転換し、そして形質転
換された細胞をインビトロ又はインビボで培養してキメ
ラ抗体あるいは再構成ヒト抗体を製造する(例えば国際
特許出願公開番号WO91−16928)。また、ヤギ
などの哺乳動物に抗体遺伝子を導入してトランスジェニ
ック動物を作製し、その乳汁等からキメラ抗体あるいは
再構成ヒト抗体を得ることができる。
【0092】また、H鎖V領域及びH鎖C領域ならびに
L鎖V領域及びL鎖C領域を単一ベクターに連結し、適
当な宿主細胞を形質転換し、抗体を産生させることがで
きる。すなわち、キメラ抗体の発現には、クローニング
されたcDNAに存在するマウスリーダー配列及びH鎖
V領域及びヒトH鎖C領域をコードするDNA並びにマ
ウスリーダー配列及びL鎖V領域及びヒトL鎖C領域を
コードするDNAを単一の発現ベクターに導入する(国
際特許出願公開番号WO94−11523参照)。
【0093】再構成ヒト抗体の発現には、ヒト型化H鎖
V領域及びヒトH鎖C領域をコードするDNA並びにヒ
ト型化L鎖V領域及びヒトL鎖C領域をコードするDN
Aを単一の発現ベクターに導入する(国際特許出願公開
番号WO94−11523参照)。そして該ベクターを
用いて宿主細胞を形質転換し、次にこの形質転換された
宿主をインビボ又はインビトロで培養して目的とするキ
メラ抗体または再構成ヒト抗体を生産させる。以上のよ
うにして目的とするキメラ抗体あるいは再構成ヒト抗体
をコードする遺伝子で形質転換した形質転換体を培養
し、産生したキメラ抗体あるいは再構成ヒト抗体は、細
胞内または細胞外から分離し均一にまで精製することが
できる。
【0094】なお、本発明の目的蛋白質であるキメラ抗
体あるいは再構成ヒト抗体の分離・精製を、アフィニテ
ィーカラムを用いて行うことができる。例えば、プロテ
インAを用いたカラムとして、HyperD,PORO
S,SepharoseF.F.等が挙げられる。ま
た、その他に、通常の蛋白質で用いられる分離・精製方
法を使用すればよく、何ら限定されるものではない。例
えば各種クロマトグラフィー、限外濾過、塩折、透析等
を適宜選択、組合せれば、キメラ抗体あるいは再構成ヒ
ト抗体は分離・精製することができる。
【0095】本発明のキメラ抗HM1.24抗体又は再
構成ヒト抗HM1.24抗体の製造のために任意の発現
系、例えば真核細胞、例えば動物細胞、例えば樹立され
た哺乳類細胞系、昆虫細胞系、真糸状菌細胞、及び酵母
細胞、並びに原核細胞、例えば細菌細胞、例えば大腸菌
細胞等を使用することができる。好ましくは、本発明の
キメラ抗体又は再構成ヒト抗体は哺乳類細胞、例えばC
OS細胞、CHO細胞Hela細胞、Vero細胞、ミ
エローマ細胞又はBHK細胞中で発現される。
【0096】これらの場合、哺乳類細胞での発現のため
に有用な常用のプロモーターを用いることができる。例
えば、ヒト・サイトメガロウィルス前期(human
cytomegalovirus immediate
early;HCMV)プロモーターを使用するのが
好ましい。HCMVプロモーターを含有する発現ベクタ
ーの例には、HCMV−VH−HCγ1,HCMV−V
L−HCκ等であって、pSV2neoに由来するもの
(国際特許出願公開番号WO92−19759)が含ま
れる。
【0097】また、その他に、本発明のために用いるこ
とのできる哺乳動物細胞における遺伝子発現のプロモー
ターとしてはレトロウイルス、ポリオーマウイルス、ア
デノウイルス、シミアンウイルス40(SV40)など
のウイルスプロモーターやヒト・ポリペプチド・チェー
ン・エロンゲーション・ファクター1α(HEF−1
α)などの哺乳動物細胞由来のプロモーターを用いれば
よい。例えばSV40のプロモーターを使用する場合
は、Mulliganらの方法(Nature 277
108(1979))、また、HEF−1αプロモー
ターを使用する場合は、Mizushima,S.らの
方法(Nucleic Acids Researc
h,18,5322,1990)に従えば容易に実施す
ることができる。
【0098】複製起原としては、SV40、ポリオーマ
ウイルス、アデノウイルス、牛パピローマウイルス(B
PV)等の由来のものを用いることができ、さらに宿主
細胞系中での遺伝子コピー数増幅のため、発現ベクター
は選択マーカーとして、アミノグリコシドホスホトラン
スフェラーゼ(APH)遺伝子、チミジンキナーゼ(T
K)遺伝子、大腸菌キサンチン−グアニンホスホリボシ
ルトランスフェラーゼ(Ecogpt)遺伝子、ジヒド
ロ葉酸還元酵素(DHFR)遺伝子等を含むことができ
る。
【0099】4.キメラ抗体及びヒト型化抗体の結合阻
害活性 (1)抗体の濃度測定 精製抗体の濃度の測定は、ELISA または吸光度の測定に
より行う。抗体濃度測定のためのELISAプレートを
次のようにして調製する。ELISA用96穴プレート
(例えばMaxisorp, NUNC )の各穴を例
えば1μg/mlの濃度に調製したヤギ抗ヒトIgG抗
体100μlを固相化する。
【0100】100μlの希釈バッファー(例えば50
mM Tris−HCl、1mMMgCl2 、0.15
M NaCl、0.05% Tween20、0.02
%NaN3 、1% 牛血清アルブミン(BSA)、pH
8.1)でブロッキングの後、キメラ抗体、ハイブリッ
ド抗体または再構成ヒト抗体を発現させた細胞の培養上
清、例えばCOS細胞又はCHO細胞の培養上清あるい
は精製キメラ抗体、ハイブリッド抗体または再構成ヒト
抗体を段階希釈して各穴に加え、次にアルカリフォスフ
ァターゼ結合ヤギ抗ヒトIgG抗体100μlを加え、
1mg/mlの基質溶液(Sigma104、p−ニト
ロフェニルリン酸、SIGMA)を加え、次に405n
mでの吸光度をmicroplate reader
(Bio Rad)で測定する。濃度測定のスタンダー
ドとして、ヒトIgG1κ(The Binding
Site)を用いることができる。精製抗体の濃度は、
280nmの吸光度を測定し、1mg/mlを1.35
ODとして算出する。
【0101】(2)抗原結合活性 抗原結合活性の測定は、ヒト羊膜細胞株WISH(AT
CCCCL25)を用いたCell−ELISAで行う
ことができる。Cell−ELISAプレートは次のよ
うにして調製する。96穴プレートに10%ウシ胎児血
清を含有するPRMI1640培地により適切な濃度に
調製したWISH細胞を加え、一晩培養した後、PBS
(−)で2回洗浄後0.1%グルタルアルデヒド(ナカ
ライテスク社製)にて固定する。
【0102】ブロッキングの後、キメラ抗HM1.24
抗体、ハイブリッド抗HM1.24抗体または再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体を発現させた細胞、例えばCOS
細胞やCHO細胞の培養上清、あるいは精製したキメラ
抗HM1.24抗体、ハイブリッド抗HM1.24抗体
または再構成ヒト抗HM1.24抗体を段階希釈して各
穴に100μl加え、室温にて2時間インキュベーショ
ンおよび洗浄の後、ペルオキシダーゼ標識ウサギ抗ヒト
IgG抗体(DAKO社製)を加える。室温にて1時間
インキュベーションおよび洗浄の後、基質溶液を加えイ
ンキュベーションする。次いで、6N硫酸50μlで反
応を停止させ、MICROPLATE READER
Model 3550(Bio−Rad社製)を用いて
490nmでの吸光度を測定する。
【0103】(3)結合阻害活性の測定 ビオチン標識マウス抗HM1.24抗体による結合阻害
活性は、ヒト羊膜細胞株WISH(ATCCCCL2
5)を用いたCell−ELISAで行うことができ
る。Cell−ELISAプレートは上記(2)に従い
調製できる。96穴プレートに10%ウシ胎児血清を含
有するRPMI1640培地により適切な濃度に調製し
たWISH細胞を加え、一晩培養した後、PBS(−)
で2回洗浄後0.1%グルタルアルデヒド(ナカライテ
スク社製)にて固定する。
【0104】ブロッキングの後、キメラ抗HM1.24
抗体、ハイブリッド抗HM1.24抗体または再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体を発現させた細胞、例えばCOS
細胞やCHO細胞の培養上清、あるいは精製したキメラ
抗HM1.24抗体、ハイブリッド抗HM1.24抗体
または再構成ヒト抗HM1.24抗体を段階希釈して各
穴に50μl加え、同時に2μg/mlのビチオン標識
マウス抗HM1.24抗体50μlを添加し、室温にて
2時間インキュベーションおよび洗浄の後、ペルオキシ
ダーゼ標識ウサギ抗ヒトIgG抗体(DAKO社製)を
加える。室温にて1時間インキュベーションした後洗浄
し、基質溶液を加えインキュベーションした後6N硫酸
50μlで反応を停止させ、MICROPLATE R
EADER Model 3550(Bio−Rad社
製)用いて490nmでの吸光度を測定する。
【0105】ADCC活性の測定 本発明のキメラ抗体あるいは再構成ヒト抗体のADCC
活性は、次のようにして測定することができる。まず、
ヒトの抹消血や骨髄より比重遠心法で単核球を分離し、
エフェクター細胞として調製する。また、ヒト骨髄腫細
胞、例えば、RPMI 8226細胞(ATCC CC
L 155)を51Crにより標識して、標的細胞として
調製する。次いで、標識した標的細胞にADCC活性を
測定するキメラ抗体あるいは再構成ヒト抗体を加えイン
キュベートし、その後、標的細胞に対し適切な比のエフ
ェクター細胞を加えインキュベートする。
【0106】インキュベートした後上清をとり、ガンマ
カウンターで放射活性を測定する。その際、最大遊離放
射能測定用に1%のNP−40を用いることができる。
細胞障害活性(%)は、(A−C)/(B−C)×10
0で計算することができる。なお、Aは抗体存在下にお
いて遊離された放射活性(cpm)、BはNP−40に
よる遊離された放射活性(cpm)、およびCは抗体を
含まず培養液のみで遊離された放射活性(cpm)であ
る。また、抗体C領域にADCC活性あるいはCDC活
性を期待する場合、抗体C領域としてヒトCγ1、ヒト
Cγ3を用いることができる。さらに、抗体C領域のア
ミノ酸を一部付加、改変、修飾することにより、より強
力なADCC活性あるいはCDC活性を誘導することが
できる。
【0107】例えば、アミノ酸置換によるIgGのIg
M様ポリマー化(Smith, R.I. F.& Morrison, S.L, BI
O/TECHNOLOGY(1994)12, 683-688)、アミノ酸付加によ
るIgGのIgM様ポリマー化(Smith, R. I. F. et a
l., J.Immunol.(1995)154, 2226-2236) 、L鎖をコード
する遺伝子の直列連結での発現(Shuford, W.et al.,Sc
ience(1991)252,724-727)、アミノ酸置換によるIgG
の二量体化(Caron, P.C.et al., J.Exp.Med.(1992)17
6, 1191-1195 、Shopes, B.J.Immunology(1992)148, 29
18-2922) 、化学的修飾によるIgGの二量体化(Wolf
f, E.A.et al., Cancer Res.(1993)53, 2560-2565)およ
び抗体ヒンジ領域のアミノ酸改変によるエフェクター機
能の導入(Norderhaug, L.et al., Eur.J.Immunol.(199
1)21, 2379-2384) が挙げられる。これらは、プラマー
を使用したオリゴマー部位特異的変異導入法、制限酵素
切断部位を利用した塩基配列の付加、共有結合をもたら
す化学修飾剤を使用することによって達成される。
【0108】骨髄腫体内診断薬 本発明のキメラ抗HM1.24抗体あるいは再構成ヒト
抗HM1.24抗体は、ラジオアイソトープ等の標識化
合物と結合させることにより、骨髄腫体内診断薬として
用いることができる。さらには、キメラ抗HM1.24
抗体あるいは再構成ヒト抗HM1.24抗体の断片、例
えばFab、F(ab′)2 、FvまたはH鎖とL鎖の
Fvを適当なリンカーで連結させたシングルチェインF
v(scFv)とラジオアイソトープ等の標識化合物を
結合させたものも、同様に骨髄腫体内診断薬として用い
ることができる。
【0109】具体的には、これら抗体の断片は、これら
抗体の断片をコードする遺伝子を構築し、これを発現ベ
クターに導入した後、適当な宿主細胞で発現させるか、
あるいはキメラ抗HM1.24抗体または再構成ヒト抗
HM1.24抗体を適当な酵素を用いて消化することで
得られる。上記の骨髄腫体内診断薬は、非経口的に全身
に投与することができる。 医薬組成物および骨髄腫治療剤 本発明のキメラ抗体HM1.24抗体あるいはヒト型化
抗HM1.24抗体の治療効果を確認するには、前記抗
体を骨髄腫細胞を移植された動物に投与し、抗腫瘍効果
を評価することにより行われる。
【0110】動物に移植する骨髄腫細胞としては、ヒト
骨髄腫細胞が好ましく、例えば、KPMM2(特許出願
公開番号特開平7−236475)、RPMI8226
(ATCC CCL 155)、ARH77(ATCC
CRL 1621)、S6B45(Suzuki, H.ら、 Eu
r.J.Immunol.(1992)22, 1989-1993)が挙げられる。移植
される動物としては、免疫機能が低下または欠失した動
物が好ましく、ヌードマウス、SCIDマウス、ベージ
ュマウス、ヌードラットが挙げられる。また、評価する
抗腫瘍効果の確認は、血清中のヒトイムノグロブリン量
の変化、腫瘍体積・重量の測定、尿中のヒトベンズジョ
ーンズタンパク質量の変化あるいは動物の生存期間等に
従い行うことができる。
【0111】本発明のキメラ抗HM1.24抗体あるい
は再構成ヒト抗HM1.24抗体を有効成分として含む
医薬組成物および骨髄腫治療剤は、非経口的に全身ある
いは局所的に投与することができる。例えば、点滴など
の静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、皮下注射を選
択することができ、患者の年齢、症状により適宜投与方
法を選択することができる。有効投与量は、一回につき
体重1kg あたり0.01mgから1000mgの範囲で選ばれる。あ
るいは、患者あたり5mg/body、好ましくは50-100mg/bod
y の投与量を選ぶことができる。本発明のキメラ抗HM
1.24抗体あるいは再構成ヒト抗HM1.24抗体を
有効成分として含む医薬組成物および骨髄腫治療剤は、
投与経路次第で医薬的に許容される担体や添加物を共に
含むものであってもよい。
【0112】このような担体および添加物の例として、
水、医薬的に許容される有機溶剤、コラーゲン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビ
ニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウ
ム、水溶性デキストラン、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、ペクチン、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、キサンタンガム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラ
チン、寒天、ジグリセリン、グリセリン、プロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ワセリン、パラフ
ィン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ヒト血清
アルブミン(HSA )、マンニトール、ソルビトール、ラ
クトース、医薬添加物として許容される界面活性剤など
が挙げられる。使用される添加物は、本発明の剤形に応
じて上記の中から適宜あるいは組み合わせて選択される
が、これらに限定されるものではない。
【0113】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。実施例1. マウス抗HM1.24抗体可変領域をコードする
cDNAのクローニング 1. メッセンジャーRNA (mRNA)の単離 マウス抗HM1.24抗体を産生する2 x 108 個のハイブリド
ーマ細胞(FERMBP−5233)からFast Track m
RNA Isolation Kit Version 3.2 (Invitrogen社製)を
用いてキット添付の指示書に従い、mRNAの単離を行っ
た。
【0114】2. 抗体可変領域をコードする遺伝子のPC
R 法による増幅 Thermal Cycler(Perkin Elmer Cetus社製)を用いてPC
R を行った。 2-1. マウスL 鎖V 領域をコードする遺伝子の増幅およ
び断片化 単離したmRNAよりAMV Reverse Transcriptase First-st
rand cDNA SynthesisKit (Life Science社製)を用い
て一本鎖cDNAを合成し、PCR に用いた。また、PCR 法に
使用するプライマーは、マウスカッパ型L 鎖リーダー配
列とハイブリダイズする配列番号:29〜39に示すMKV
(Mouse Kappa Variable)プライマー(Jones, S. T.
ら、Bio/Technology, 9, 88-89, (1991))を用いた。
【0115】PCR 溶液100 μl は、10 mM Tris-HCl (pH
8.3)、50 mM KCl 、0.1 mM dNTPs (dATP, dGTP, dCTP,
dTTP) 、1.5 mM MgCl2、5ユニットのDNA ポリメラーゼ
Ampli Taq (Perkin Elmer Cetus社製)、0.25 mM の配
列番号:29〜39に示すMKV プライマーと3 mMの配列番
号:40に示すMKC プライマーおよび一本鎖cDNA 100 ng
を含有し、これを50μl の鉱油で覆った後、94℃の初期
温度にて3分間そして次に94℃にて1分間、55℃にて1
分間および72℃にて1分間、この順序で加熱した。この
温度サイクルを30回反復した後、反応混合物をさらに72
℃にて10分間インキュベートした。増幅したDNA 断片を
低融点アガロース(Sigma 社製)にて精製し、XmaI(Ne
w England Biolabs 社製)およびSalI(宝酒造製)によ
り37℃にて消化した。
【0116】2-2. マウスH 鎖V 領域をコードするcDNA
の増幅および断片化 マウスH 鎖V 領域をコードする遺伝子は5'-RACE 法(Ra
pid Amplification ofcDNA ends; Frohman, M.A. ら、P
roc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 8998-9002,(1988) 、
Edwards, J.B.D.M.,ら、Nucleic Acids Res., 19, 5227
-5232, (1991) )により増幅した。マウスIgG2a 定常領
域に特異的にハイブリダイズするプライマーP1(配列
番号;41)を用いてcDNAを合成した後、5'-AmpliFINDER
RACEKIT (CLONETECH 社製)を用いてマウスH 鎖V 領
域をコードするcDNAの増幅をマウスIgG2a 定常領域に特
異的にハイブリダイズするプライマーMHC2a (配列番
号:42)およびキット添付のアンカープライマー(配列
番号:77)を用いて行った。増幅したDNA 断片を低融点
アガロース(Sigma 社製)にて精製し、そしてEcoRI
(宝酒造社製)およびXmaI(New England Biolabs 社
製)により37℃にて消化した。
【0117】3. 連結および形質転換 上記のようにして調製したマウスカッパ型L 鎖V 領域を
コードする遺伝子を含んで成るDNA 断片を、SalIおよび
XmaIで消化することにより調製したpUC19 ベクターと、
50 mM Tris-HCl (pH7.6)、10 mM MgCl2 、10 mM ジチオ
スレイトール、1 mM ATP、50 mg/mlのポリエチレングリ
コール(8000)および1ユニットT4 DNAリガーゼ(GIBC
O-BRL 社製)を含有する反応混合物中で、16℃にて2.5
時間反応させ連結した。同様にマウスH 鎖V 領域をコー
ドする遺伝子を含んで成るDNA 断片を、EcoRI およびXm
aIで消化することにより調製したpUC19 ベクターと16℃
にて3 時間反応させ連結した。
【0118】次に、10μl の上記連結混合物を大腸菌DH
5 αのコンピテント細胞50μl に加え、そしてこの細胞
を氷上で30分間、42℃にて1分間そして再び氷上で1分
間静置した。次いで400 μl の2xYT培地(Molecular Cl
oning : A Laboratory Manual, Sambrook ら、Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press, (1989) )を加え、37℃
にて1時間インキュベートした後、50μg/ml のアンピ
シリンを含有する2xYT寒天培地(Molecular Cloning :
A Laboratory Manual, Sambrook ら、Cold Spring Harb
or Laboratory Press, (1989) )上にこの大腸菌をま
き、37℃にて一夜インキュベートして大腸菌形質転換体
を得た。
【0119】この形質転換体を、50μg/mlのアンピシリ
ンを含有する2xYT培地10 ml 中で37℃にて一夜培養し、
そしてこの培養物から、アルカリ法(Molecular Clonin
g :A Laboratory Manual, Sambrook ら、Cold Spring H
arbor Laboratory Press, (1989) )に従ってプラスミ
ドDNA を調製した。こうして得られた、抗HM1.24抗体を
産生するハイブリドーマに由来するマウスカッパ型L 鎖
V 領域をコードする遺伝子を含有するプラスミドをpUCH
MVL9と命名した。上記の方法に従って得られた、抗HM1.
24抗体を産生するハイブリドーマに由来するマウスH 鎖
V 領域をコードする遺伝子を含有するプラスミドをpUCH
MVHR16と命名した。
【0120】実施例2. DNA の塩基配列の決定 前記のプラスミド中のcDNAコード領域の塩基配列を、自
動DNA シークエンサー(Applied Biosystem Inc.製)お
よびTaq Dye Deoxy Terminator Cycle Sequencing Kit
(Applied Biosystem Inc. 製)を用いて、メーカー指
定のプロトコールに従って塩基配列を決定した。プラス
ミドpUCHMVL9に含まれるマウス抗HM1.24抗体のL 鎖V 領
域をコードする遺伝子の塩基配列を配列番号:1に示
す。また、プラスミドpUCHMVHR16に含まれるマウス抗HM
1.24抗体H 鎖V 領域をコードする遺伝子の塩基配列を配
列番号:2に示す。
【0121】実施例3. CDRの決定 L 鎖およびH 鎖のV 領域の全般的構造は、互いに類似性
を有しており、それぞれ4つのフレームワーク部分が3
つの超可変領域、すなわち相補性決定領域(CDR )によ
り連結されている。フレームワークのアミノ酸配列は、
比較的良く保存されているが、一方CDR 領域のアミノ酸
配列の変異性は極めて高い(Kabat, E.A., ら、「Sequ
ences of Proteins of Immunological Interest 」US D
ept. Health and Human Services, 1983)。このような
事実に基づき、抗HM1.24抗体の可変領域のアミノ酸配列
をKabat らにより作製された抗体のアミノ酸配列のデー
タベースに当てはめて、相同性を調べることによりCDR
領域を表5に示すごとく決定した。
【0122】
【表5】
【0123】実施例4. クローニングしたcDNAの発現
の確認(キメラ抗HM1.24抗体の作製) 1.発現ベクターの作製 キメラ抗HM1.24抗体を発現するベクターを作製するた
め、それぞれのマウス抗HM1.24抗体L 鎖およびH 鎖V 領
域をコードするcDNAクローンpUCHMVL9およびpUCHMVHR16
をPCR 法により修飾した。そしてHEF 発現ベクター(国
際特許出願公開番号WO92-19759参照)に導入した。
【0124】L 鎖V 領域のための後方プライマーONS-L7
22S (配列番号:43)およびH 鎖V領域のための後方プ
ライマーVHR16S(配列番号:44)は、各々のV 領域のリ
ーダー配列の最初をコードするDNA にハイブリダイズし
且つKozak コンセンサス配列(Kozak, M, ら、J. Mol.
Biol., 196, 947-950, (1987) )およびHindIII 制限酵
素認識部位を有するように設計した。L 鎖V 領域のため
の前方プライマーVL9A(配列番号:45)およびH 鎖V 領
域のための前方プライマーVHR16A(配列番号:46)は、
J 領域の末端をコードするDNA 配列にハイブリダイズし
且つスプライスドナー配列およびBamHI 制限酵素認識部
位を有するように設計した。
【0125】10 mM Tris-HCl (pH8.3)、50 mM KCl 、0.
1 mM dNTPs、1.5 mM MgCl2、100 pmole ずつの各プライ
マー、100 ngの鋳型DNA (pUCHMVL9又はpUCHMVHR16)、
および5 unitのAmpli Taq 酵素を含有する100 μl のPC
R 反応混合物を50μl の鉱油で覆い、94℃にて最初の変
性の後、94℃にて1分間、55℃にて1分間、72℃にて1
分間のサイクルを30回行い、最後に72℃にて10分間イン
キュベートした。PCR 生成物を1.5%低融点アガロースゲ
ルを用いて精製し、HindIII およびBamHI で消化し、そ
してL 鎖V 領域についてはHEF-VL-gκに、H 鎖V 領域に
ついてはHEF-VH-gγ1 にそれぞれクローニングした。DN
A 配列決定の後、正しいDNA 配列を有するDNA 断片を含
むプラスミドをそれぞれHEF-1.24L-gκ及びHEF-1.24H-
gγ1 と命名した。
【0126】前記プラスミドHEF-1.24L-gκ及びHEF-1.
24H-gγ1 からそれぞれの可変領域をコードする領域を
制限酵素Hind IIIおよびBamHI により制限断片とし、こ
れらをプラスミドベクターpUC 19のHind IIIおよびBamH
I 部位に挿入し、各々、pUC19-1.24L-gκ及びpUC19-1.
24H-gγ1 と命名した。なお、それぞれのプラスミドpU
C19-1.24L-gκ又はpUC19-1.24H-gγ1 を含有する大腸
菌は、それぞれ、Escherichia coli DH5α(pUC19-1.24
L-gκ)およびEscherichia coli DH5α(pUC19-1.24H-
gγ1 )と称し、それぞれFERM BP-5646及びFERM BP-56
44として、工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県
つくば市東1丁目1番3号)に平成8年8月29日にブダ
ペスト条約に基づき国際寄託された。
【0127】2.COS-7細胞へのトランスフェクション キメラ抗HM1.24抗体の一過性発現を観察するため、前記
発現ベクターをCOS-7(ATCC CRL-1651 )細胞において
試験した。HEF-1.24L-gκ及びHEF-1.24H-gγ1 をGene
Pulser 装置(BioRad社製)を用いてエレクトロポレー
ションによりCOS-7細胞に同時形質転換した。各DNA
(10μg )を、PBS 中1 x 107 細胞/ml の0.8ml のアリ
コートに加え、1500V、25μFの容量にてパルスを与え
た。室温にて10分間の回復期間の後、エレクトロポレー
ション処理された細胞を、10%のγ−グロブリンフリー
ウシ胎児血清を含有するDMEM培養液(GIBCO 社製)30 m
l に加えた。CO2 インキュベーターBNA120D (TABAI
社製)中で72時間のインキュベーションの後、培養上清
を集め、遠心分離により細胞破片を除去し、これを以下
の実験に用いた。
【0128】3. FCM 解析 キメラ抗HM1.24抗体の抗原結合活性は、KPMM2細胞を用
いたFCM (フローサイトメトリー)解析で行った。4.7
x 105 個のKPMM2細胞(特許出願公開番号 特開平7-23
6475)をPBS(−) で洗浄した後、上記キメラ抗HM1.24抗
体産生COS-7細胞培養液50μlおよびFACS緩衝液(2 %
ウシ胎児血清、0.1 %アジ化ナトリウム含有PBS(-))50
μl 、または500 μg/mlの精製マウス抗HM1.24抗体 5μ
l およびFACS緩衝液95μl を加え、氷温下1時間インキ
ュベートした。
【0129】コントロールとしてキメラ抗HM1.24抗体産
生COS 細胞培養液の代わりに2 μg/mlのキメラSK2 (国
際特許出願公開番号WO94-28159)50μl およびFACS緩衝
液50μl 、または精製マウス抗HM1.24抗体の代わりに50
0 μg/mlの精製マウス IgG2aκ(UPC10 )(CAPPEL社
製)5 μl およびFACS緩衝液95μl を加え、同様にイン
キュベートした。FACS緩衝液で洗浄した後、25μg/mlの
FITC標識ヤギ抗ヒト抗体(GAH )(CAPPEL社製)、また
は10μg/mlのFITC標識ヤギ抗マウス抗体(GAM )(Bect
on Dickinson社製)100 μl を加え、氷温下30分間イ
ンキュベートした。FACS緩衝液で洗浄した後、1 ml の
FACS緩衝液に懸濁し、FACScan(Becton Dickinson社製)
で各細胞の蛍光強度を測定した。
【0130】図1に示す通り、キメラ抗HM1.24抗体を添
加した細胞では、マウス抗HM1.24抗体を添加した場合同
様、コントロールと比較して蛍光強度のピークが右側に
シフトしたことから、キメラ抗HM1.24抗体がKPMM2細胞
と結合したことが明らかになった。このことより、クロ
ーニングしたcDNAはマウス抗HM1.24抗体のV領域をコー
ドしていることが確認された。
【0131】実施例5. キメラ抗HM1.24抗体安定産生
CHO 細胞株の樹立 1. キメラH 鎖発現ベクターの作製 前記プラスミドHEF-1.24H-gγ1 を制限酵素PvuIおよび
BamHI にて消化し、EF1 プロモーターおよびマウス抗HM
1.24抗体H 鎖V 領域をコードするDNA を含む約2.8kbpの
断片を1.5%低融点アガロースゲルを用いて精製した。次
に、DHFR遺伝子およびヒトH 鎖定常領域をコードする遺
伝子を含むヒトH 鎖発現ベクターDHFR-△E-RVh-PM1f
(国際特許出願公開番号WO92/19759参照)に使用されて
いる発現ベクターをPvuIおよびBamHI にて消化すること
により調製した約6kbpの断片内に上記DNA 断片を挿入
し、キメラ抗HM1.24抗体H 鎖発現ベクター DHFR-△E-HE
F-1.24H-gγ1 を構築した。
【0132】2. CHO細胞への遺伝子導入 キメラ抗HM1.24抗体安定産生系を樹立するために、PvuI
で消化して直鎖状にした前記発現ベクターHEF-1.24L-g
κおよび DHFR-△E-HEF-1.24H-gγ1 をエレクトロポレ
ーション法により前述と同様(前記COS-7 細胞へのトラ
ンスフェクション)の条件下で同時にCHO 細胞DXB11
(Medical Research Council Collaboration Center よ
り供与)に遺伝子導入した。
【0133】3. MTXによる遺伝子増幅 遺伝子導入したCHO 細胞は500 μg/mlのG418(GIBCO-BR
L 社製)および10% のウシ胎児血清を添加したヌクレオ
シド不含α-MEM培養液(GIBCO-BRL 社製)中ではL 鎖お
よびH 鎖発現ベクターが共に導入されたCHO 細胞のみが
生存でき、それらを選別した。次に、上記培養液中に10
nM のMTX (Sigma 社製)を加え、増殖したクローンの
内、キメラ抗HM1.24抗体の産生量が高いものを選択した
結果、約20μg/mlのキメラ抗体産生効率を示すクローン
#8-13 を得、キメラ抗HM1.24抗体産生細胞株とした。
【0134】実施例6. キメラ抗HM1.24抗体の作製 キメラ抗HM1.24抗体の作製は以下の方法で行った。上記
キメラ抗HM1.24抗体産生CHO 細胞を、培地として5%γ−
グロブリンフリー新生仔ウシ血清(GIBCO-BRL社製)含
有 Iscove's Modified Dulbecco's Medium(GIBCO-BRL
社製)を用い、高密度細胞培養装置Verax system 20
(CELLEX BIOSCIENCE Inc.社製)で30日間連続培養し
た。
【0135】培養開始後13、20、23、26及び30日目に培
養液を回収し、加圧式ろ過フィルターユニットSARTOBRA
N (Sartorius 社製)を用いてろ過した後、抗体大量分
取システムAfi-Prep System (日本ガイシ社製)および
Super Protein A column(bed volume : 100 ml 、日本
ガイシ社製)を用いて、付属の説明書に基づき吸着/洗
浄緩衝液としてPBS(-)、溶出緩衝液として0.1M クエン
酸ナトリウム緩衝液(pH3 )を用いてキメラ抗HM1.24抗
体をアフィニティー精製した。溶出画分は直ちに1M Tr
is-HCl(pH8.0 )を添加して、pH7.4 付近に調整した。
抗体濃度は、280nmの吸光度を測定し、1mg/ml を1.
35ODとして算出した。
【0136】実施例7. キメラ抗HM1.24抗体の活性測
キメラ抗HM1.24抗体は下記の結合阻害活性にて評価を行
った。 1. 結合阻害活性の測定 1-1. ビオチン標識抗HM1.24抗体の作製 マウス抗HM1.24 抗体を0.1 M 重炭酸緩衝液で4 mg/ml
に希釈した後、50 mg/mlのBiotin-N- hydroxy succinim
ide(EY LABS Inc.社製)4 μl を添加し、室温で3 時間
反応させた。その後、0.2 M グリシン溶液1.5 mlを加え
室温で30分間インキュベートし反応を停止させ、PD-10
カラム(Pharmacia Biotech 社製)を用いてビオチン化
IgG 画分を分取した。
【0137】1-2. 結合阻害活性の測定 ビオチン標識マウス抗HM1.24抗体による結合阻害活性
は、ヒト羊膜細胞株WISH細胞(ATCC CCL 25 )を用いた
Cell-ELISAで行った。Cell-ELISA プレートは次のよう
にして調製した。96穴プレートに10%ウシ胎児血清を含
有するRPMI1640培地により4 x 105 細胞/ml に調製した
WISH細胞懸濁液100 μl を加え、一晩培養した後、PBS
(-)で2回洗浄後0.1 %グルタルアルデヒド(ナカライ
テスク社製)にて固定した。
【0138】ブロッキングの後、アフィニティー精製に
より得られたキメラ抗HM1.24抗体あるいはマウス抗HM1.
24抗体を段階希釈して各穴に50μl 加え、同時に2 μg/
mlのビオチン標識マウス抗HM1.24抗体50μl を添加し、
室温にて2時間インキュベーションおよび洗浄の後、ペ
ルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン(DAKO社製)を
加えた。室温にて1時間インキュベーションした後洗浄
し、基質溶液を加えインキュベーションの後、6N 硫酸
50μl で反応を停止させ、MICROPLATE READERModel 355
0(Bio-Rad 社製)を用いて490 nmでの吸光度を測定し
た。その結果、図2に示す通り、ビオチン標識マウス抗
HM1.24抗体に対してキメラ抗HM1.24抗体はマウス抗HM1.
24抗体と同等の結合阻害活性を示した。このことより、
キメラ抗体はマウス抗HM1.24抗体と同じV 領域を有する
ことが示された。
【0139】実施例8. キメラ抗HM1.24抗体のADCC活
性の測定 ADCC(Antibody-dependent Cellular Cytotoxicity)活
性の測定はCurrent protocols in Immunology, Chapter
7. Immunologic studies in humans, Editor,John E,
Coligan et al., John Wiley & Sons, Inc., 1993の方
法に従った。 1. エフェクター細胞の調製 健常人および多発性骨髄腫患者の末梢血および骨髄より
比重遠心法で単核球を分離した。すなわち健常人および
多発性骨髄腫患者の末梢血および骨髄に等量のPBS(-)を
加え、Ficoll(Pharmacia 社製)- Conrey(第一製薬社
製)(比重1.077 )に積層し、400 g で30分間遠心し
た。単核球層を分取し、10% ウシ胎児血清(Witaker 社
製)を含むRPMI1640(Sigma 社製)で2回洗浄後、同培
養液で細胞数が5 x 106/mlになるように調製した。
【0140】2. 標的細胞の調製 ヒト骨髄腫細胞株RPMI 8226 (ATCC CCL 155)を0.1mCiの
51Cr-sodium chromateとともに10% ウシ胎児血清(Wita
ker 社製)を含むRPMI1640(Sigma 社製)中で37℃にて
60分インキュベートすることにより放射性標識した。放
射性標識の後、細胞をHanks balanced salt solution
(HBSS) で3回洗浄し、2 x 105/mlに調製した。
【0141】3. ADCCアッセイ 96ウエルU 底プレート(Corning 社製)に放射性標識し
た2 x 105/mlの標的細胞を50μl と、アフィニティー精
製によって得られた1 μg/mlのキメラ抗HM1.24抗体、マ
ウス抗HM1.24抗体、あるいはコントロールヒトIgG1
(Serotec 社製)50μl 加え、4 ℃で15分間反応させ
た。その後、5 x 106/mlのエフェクター細胞を100 μl
を加え、炭酸ガス培養器内で4 時間培養した。その際、
エフェクター細胞(E )と標的細胞(T )の比(E:T )
を 0:1、:5:1、20:1又は50:1とした。
【0142】100 μl の上清をとり、ガンマカウンター
(ARC361, Aloka 社製)で培養上清中に遊離された放射
活性を測定した。最大遊離放射能測定用には1 %NP-40
(BRL 社製)を用いた。細胞障害活性(%)は(A-C )
/(B-C )x100で計算した。なおA は抗体存在下におい
て遊離された放射活性(cpm )、B はNP-40 により遊離
された放射活性(cpm )および Cは抗体を含まず培養液
のみで遊離された放射活性(cpm )を示す。図3に示す
通り、ヒトコントロールIgG1と比較してキメラ抗HM1.24
抗体を添加した場合、E:T 比の上昇に従い細胞障害活性
が上昇したことから、このキメラ抗HM1.24抗体がADCC活
性を有することが示された。さらに、マウス抗HM1.24
抗体を添加しても細胞障害活性は全く見られないことか
ら、エフェクター細胞がヒト由来の細胞の場合、ADCC活
性を得るためにはヒト抗体のFc部分が必要であることが
示された。
【0143】実施例9. 再構成ヒト抗HM1.24抗体の
作製 1. 再構成ヒト抗HM1.24抗体V領域の設計 マウスモノクローナル抗体のCDR がヒト抗体に移植され
ている再構成ヒト抗体を作製するためには、マウスモノ
クローナル抗体のFRとヒト抗体のFRとの間に高い相同性
が存在することが望ましい。従って、マウス抗HM1.24
抗体のL鎖及びH鎖のV領域を、Protein Data Bank を
用いて構造が解明されているすべての既知抗体のV領域
と比較した。
【0144】マウス抗HM1.24抗体のL鎖V領域はヒト
L鎖V領域のサブグループIV(HSGIV )のコンセンサス
配列に最も類似しており、66.4%の相同性が存在する。
一方、HSGI、HSGII 及びHSG III とはそれぞれ56.9%、
55.8%及び61.5%の相同性を示した。マウス抗HM1.24
抗体のL鎖V領域は既知ヒト抗体L鎖V領域との比較に
おいて、ヒトL鎖V領域のサブグループIの一つである
ヒトL鎖V領域REI に67.0%の相同性を示した。従っ
て、再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域の作製のため
の出発材料としてREI のFRを使用した。
【0145】再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域のバ
ージョンaを設計した。このバージョンにおいては、ヒ
トFRは再構成ヒトCAMPATH-1H抗体中に存在するREI に基
くFR(Riechmann, L. ら、Nature 322, 21-25,(1988)
を参照、国際特許出願公開番号WO92-19759に記載の再構
成ヒトPM-1のL鎖V領域のバージョンaに含まれるFR)
と同一であり、そしてマウスCDR はマウス抗HM1.24抗
体のL鎖V領域中のCDR と同一とした。
【0146】マウス抗HM1.24抗体のH鎖V領域はヒト
H鎖V領域のHSG Iのコンセンサス配列に最も類似して
おり、54.7%の相同性が存在する。一方、HSGII 及びHS
GIIIとはそれぞれ34.6%及び48.1%の相同性を示した。
マウス抗HM1.24抗体のH鎖V領域は既知のヒト抗体H
鎖V領域との比較において、FR1 からFR3 までは、ヒト
H鎖V領域のサブグループIの一つであるヒト抗体HG3
のH鎖V領域(Rechavi, G. ら、Proc. Nat. Acad. Sc
i. USA 80, 855-859 )に非常に類似しており、その相
同性は67.3%であった。
【0147】このため、ヒト抗体HG3 のFRを、再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体のH鎖V領域の作製のための出発材料
として用いた。しかしながら、ヒト抗体HG3 のFR4 のア
ミノ酸配列は記述されていないために、今回FR4 に関し
てはマウス抗HM1.24抗体のH鎖のFR4 と最も高い相同
性を示すヒト抗体JH6 (Ravetch, J. V.ら、Cell, 27,
583-591 )のFR4 のアミノ酸配列を用いた。JH6 のFR4
は一つのアミノ酸を除いてマウス抗HM1.24抗体のH鎖
のFR4 と同一のアミノ酸配列を有する。再構成ヒト抗H
M1.24抗体のH鎖V領域の第一のバージョンaにおい
て、ヒトFR1 中の30位およびヒトFR3 中の71位のアミノ
酸をマウス抗HM1.24抗体のアミノ酸と同一とした以
外、FR1 からFR3 まではヒトHG3 のFR1 からFR3 と同一
であり、そしてCDR はマウス抗HM1.24抗体のH鎖V領
域中のCDR と同一とした。
【0148】2. 再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域の
作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖を、PCR 法によるCDR グラ
フティングにより作製した。この方法を図4に模式的に
示す。ヒト抗体REI 由来のFRを有する再構成ヒト抗HM1.
24抗体(バージョンa)の作製のために8個のPCR プラ
イマーを使用した。外部プライマーA(配列番号:47)
及びH(配列番号:48)は、HEF 発現ベクターHEF-VL-g
κのDNA 配列とハイブリダイズするように設計された。
CDR −グラフティングプライマーL1S (配列番号:4
9)、L2S (配列番号:50)及びL3S (配列番号:51)
はセンスDNA 配列を有し、そしてCDR −グラフティング
プライマーL1A (配列番号:52)、L2A (配列番号:5
3)及びL3A (配列番号:54)はアンチ−センスDNA 配
列を有しそしてそれぞれプライマーL1S 、L2S及びL3S
の5′−末端のDNA 配列に対する相補的DNA 配列(20〜
23bp)を有する。
【0149】第一PCR 段階において4つの反応A-L1A 、
L1S-L2A 、L2S-L3A 、及びL3S-H を行い、そして各PCR
生成物を精製した。第一PCR からの4つのPCR 生成物を
それら自体の相補性によりアッセンブリさせた(国際特
許出願公開番号WO92-19759参照)。次に、外部プライマ
ーA及びHを加えて、再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領
域をコードする全長DNA を増幅した(第2PCR )。前記
PCR においては、ヒト抗体REI からのFRに基く再構成ヒ
トONS-M21 抗体L鎖V領域バージョンaをコードするプ
ラスミドHEF-RVL-M21a(国際特許出願公開番号WO95-140
41を参照)を鋳型として用いた。
【0150】第一PCR 段階においては、10 mM Tri-HCl
(pH8.3 )、50 mM KCl 、0.1mM dNTPs 、1.5 mM MgC
l2、100 ngの鋳型DNA 、100 pmole の各プライマー及び
5uのAmpli Taq を含有するのPCR 混合物を用いた。各
PCR チューブは50μl の鉱油で覆膜した。最初に94℃で
変性した後、94℃にて1分間、55℃にて1分間及び72℃
にて1分間の反応サイクルを行い、次に72℃にて10分間
インキュベートした。PCR 生成物A-L1A (215bp )、L1
S-L2A (98bp)、L2S-L3A (140bp )及びL3S-H (151b
p )を1.5 %低融点アガロースゲルを用いて精製し、第
二PCR でアッセンブリした。第二PCR においては、1μ
g の各第一PCR の生成物、及び5uのAmpli Taq を含有
する98μl のPCR 混合物を、94℃にて2分間、55℃にて
2分間及び72℃にて2分間で2サイクルインキュベート
し、そして次に100 pmole の各外部プライマー(A及び
H)を加えた。PCR チューブを50μl の鉱油で覆い、そ
して前記と同一の条件で30サイクルのPCR を行った。
【0151】第二PCR により生じた516bp のDNA 断片を
1.5 %低融点アガロースゲルで精製し、BamHI 及びHind
III で消化し、得られたDNA 断片をHEF 発現ベクターHE
F-VL-gκにクローニングした。DNA 配列決定の後、再構
成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域の正しいアミノ酸配列を
コードするDNA 断片を含むプラスミドをHEF-RVLa-AHM-g
κと命名した。本プラスミドHEF-RVLa-AHM-gκに含まれ
るL鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番
号:9に示す。再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖V領域のバ
ージョンbを、PCR を用いる変異誘発法によって作製し
た。変異原プライマーFTY-1 (配列番号:55)およびFT
Y-2 (配列番号:56)は、71位のフェニルアラニンがチ
ロシンに変異するように設計した。
【0152】プラスミドHEF-RVLa-AHM-gκを鋳型とし、
上記プライマーを用いて増幅した後、最終生成物を精製
し、BamHI およびHindIII で消化し、得られたDNA 断片
をHEF 発現ベクターHEF-VL-gκにクローニングし、プラ
スミドHEF-RVLb-AHM-gκを得た。本プラスミドHEF-RVLb
-AHM-gκに含まれるL鎖V領域のアミノ酸配列および塩
基配列を配列番号:10に示す。
【0153】3. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域の
作製 3-1. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域バージョンa
- eの作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域をコードするDNA を
次の様にして設計した。ヒト抗体HG3 のFR1 〜3 および
ヒト抗体JH6 のFR4 をコードするDNA 配列を、マウス抗
HM1.24抗体H鎖V領域のCDR をコードするDNA 配列とつ
なげることにより、再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域
をコードする全長DNA を設計した。次に、このDNA 配列
のそれぞれ5′−側及び3′−側にHindIII 認識部位/
Kozak コンセンサス配列及びBamHI 認識部位/スプライ
スドナー配列を付加して、HEF 発現ベクターに挿入でき
るようにした。
【0154】こうして設計したDNA 配列を4個のオリゴ
ヌクレオチドに分け、そして次に、これらのオリゴヌク
レオチドのアセンブリーを妨害する可能性のあるオリゴ
ヌクレオチド中の二次構造についてコンピューター解析
した。4個のオリゴヌクレオチド配列RVH1〜RVH4を配列
番号:57〜60に示す。これらのオリゴヌクレオチドは11
9 〜144 塩基の長さを有し、25〜26bpのオーバラップ領
域を有する。オリゴヌクレオチドの内のRVH2(配列番
号:58)、RVH4(配列番号:60)はセンスDNA 配列を有
し、そして他のRVH1(配列番号:57)、RVH3(配列番
号:59)はアンチセンスDNA 配列を有する。これら4個
のオリゴヌクレオチドのPCR 法によるアセンブリーの方
法を図に示す(図5参照)。
【0155】100 ngずつの4種のオリゴヌクレオチド及
び5uのAmpli Taq を含有する98μl のPCR 混合物を、
94℃にて2分間の最初の変性の後、94℃にて2分間、55
℃にて2分間及び72℃にて2分間のから成る2サイクル
のインキュベーションを行った。100 pmole ずつのRHP1
(配列番号:61)及びRHP2(配列番号:62)を外部プラ
イマーとして添加した後、PCR チューブを50μl の鉱油
で覆い、そして94℃にて1分間の最初の変性の後、94℃
にて1分間、55℃にて1分間及び72℃にて1分間の38サ
イクルを行い、そして次に72℃にて10分間インキュベー
トした。
【0156】438bp のDNA 断片を1.5 %低融点アガロー
スゲルを用いて精製し、HindIII 及びBamHI により消化
し、そして次にHEF 発現ベクターHEF-VH-gγ1 にクロー
ニングした。DNA 配列決定の後、正しいH鎖V領域のア
ミノ酸配列をコードするDNA断片を含むプラスミドをHEF
-RVHa-AHM-gγ1 と命名した。本プラスミドHEF-RVHa-AH
M-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩
基配列を配列番号:11に示す。再構成ヒト抗HM1.24抗体
H鎖V領域の各バージョンb、c、d及びeを以下のよ
うにして作製した。
【0157】バージョンbは、変異原プライマーとして
66位のアルギニンがリジンに変異するように設計したBS
(配列番号:63)およびBA(配列番号:64)を用い、プ
ラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、PCR 法
により増幅し、プラスミドHEF-RVHb-AHM-gγ1 を得た。
本プラスミドHEF-RVHb-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域
のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:12に示す。
バージョンcは、変異原プライマーとして73位のトレオ
ニンがリジンに変異するように設計したCS(配列番号:
65)およびCA(配列番号:66)を用い、プラスミドHEF-
RVHa-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、PCR 法により増幅
し、プラスミドHEF-RVHc-AHM-gγ1 を得た。本プラスミ
ドHEF-RVHc-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸
配列および塩基配列を配列番号:13に示す。
【0158】バージョンdは、変異原プライマーとして
66位のアルギニンがリジンに、73位のトレオニンがリジ
ンに変異するように設計したDS(配列番号:67)および
DA(配列番号:68)を用い、プラスミドHEF-RVHa-AHM-g
γ1 を鋳型DNA としてプラスミドHEF-RVHd-AHM-gγ1 を
得た。本プラスミドHEF-RVHd-AHM-gγ1 に含まれるH鎖
V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:14に
示す。バージョンeは、変異原プライマーとして67位の
バリンがアラニンに、69位のメチオニンがロイシンに変
異するように設計したES(配列番号:69)およびEA(配
列番号:70)を用い、プラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を
鋳型DNA として増幅し、プラスミドHEF-RVHe-AHM-gγ1
を得た。本プラスミドHEF-RVHe-AHM-gγ1 に含まれるH
鎖V領域に含まれるアミノ酸配列および塩基配列を配列
番号:15に示す。
【0159】3-2. H鎖ハイブリッドV領域の作製 H鎖ハイブリッドV領域を2種構築した。1つはFR1 と
FR2 のアミノ酸配列がマウス抗HM1.24 抗体由来であ
り、FR3 とFR4 のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24
抗体のH鎖V領域のバージョンa由来となるマウス・ヒ
トハイブリッド抗HM1.24抗体、もう1つはFR1 とFR2
のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領
域のバージョンa由来であり、FR3 とFR4 のアミノ酸配
列がマウス抗HM1.24抗体由来となるヒト・マウスハイ
ブリッド抗HM1.24抗体である。CDR 領域のアミノ酸配
列はすべてマウス抗HM1.24抗体由来である。
【0160】2種のH鎖ハイブリッドV領域はPCR 法に
より作製した。この方法を図6及び7に模式的に示す。
2種のH鎖ハイブリッドV領域作製のために4種のプラ
イマーを使用した。外部プライマーa(配列番号:71)
及びh(配列番号:72)は、HEF 発現ベクターHEF-VH-g
γ1 のDNA 配列とハイブリダイズするように設計され
た。H鎖ハイブリッド作製プライマーHYS (配列番号:
73)はセンスDNA 配列を有し、H鎖ハイブリッドプライ
マーHYA (配列番号:74)はアンチセンスDNA 配列を有
しそしてたがいに相補的なDNA 配列となるよう設計され
た。
【0161】FR1 とFR2 のアミノ酸配列がマウス抗HM
1.24抗体由来であり、FR3 とFR4 のアミノ酸配列が再構
成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領域のバージョンa由来
となるH鎖ハイブリッドV領域の作製のために、第一PC
R 段階においてプラスミド HEF-1.24H-gγ1 を鋳型とし
外部プライマーaとH鎖ハイブリッドプライマーHYAを
用いたPCR と、プラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型と
しH鎖ハイブリッドプライマーHYS (配列番号:73)と
外部プライマーh(配列番号:72)を用いたPCR を行
い、そして各PCR 産物を精製した。第一PCR からの2つ
のPCR 生成物をそれら自体の相補性によりアッセンブリ
させた(国際特許出願公開番号WO92-19759参照)。
【0162】次に、外部プライマーa(配列番号:71)
及びh(配列番号:72)を加えて、FR1 とFR2 のアミノ
酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来であり、FR3 とFR4
のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領
域のバージョンa由来となるH鎖ハイブリッドV領域を
コードする全長DNA を第二PCR 段階で増幅した。FR1 と
FR2 のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖
V領域のバージョンa由来であり、FR3 とFR4 のアミノ
酸配列がマウス抗HM1.24抗体由来となるH鎖ハイブリ
ッドV領域の作製のために、第一PCR 段階においてプラ
スミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型とし外部プライマーa
とH鎖ハイブリッドプライマーHYA を用いたPCR と、プ
ラスミド HEF-1.24H-gγ1 を鋳型としH鎖ハイブリッド
プライマーHYS と外部プライマーhを用いたPCR を行
い、そして各PCR 産物を精製した。第一PCR からの2つ
のPCR 生成物をそれら自体の相補性によりアッセンブリ
させた(国際特許出願公開番号WO92-19759参照)。
【0163】次に、外部プライマーa及びhを加えて、
FR1 とFR2 のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体
のH鎖V領域のバージョンa由来であり、FR3 とFR4 の
アミノ酸配列がマウス抗HM1.24 抗体由来となるH鎖
ハイブリッドV領域をコードする全長DNA を第二PCR 段
階で増幅した。第一PCR 、PCR 産物の精製、アッセンブ
リ、第二PCR 、及びHEF 発現ベクターHEF-VH-gγ1 への
クローニングの方法は実施例 9. 再構成ヒトHM1.24抗
体L鎖V領域の作製に示す方法に準じた。
【0164】DNA 配列決定の後、FR1 とFR2 のアミノ酸
配列がマウス抗HM1.24抗体由来であり、FR3 とFR4 の
アミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖V領域
のバージョンa由来となるH鎖ハイブリッドV領域の正
しいアミノ酸配列をコードするDNA 断片を含むプラスミ
ドをHEF-MH-RVH-AHM-gγ1 と命名した。本プラスミドHE
F-MH-RVH-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配
列及び塩基配列を配列番号:75に示す。また、FR1 とFR
2 のアミノ酸配列が再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領
域のバージョンa由来であり、FR3 とFR4 のアミノ酸配
列がマウス抗体HM1.24 抗体由来となるH鎖ハイブリ
ッドV領域の正しいアミノ酸配列をコードするDNA 断片
を含むプラスミドをHEF-HM-RVH-AHM-gγ1 と命名した。
本プラスミドHEF-HM-RVH-AHM-gγ1 に 含まれるH鎖V
領域のアミノ酸配列及び塩基配列を配列番号:76に示
す。
【0165】3-3. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域
バージョンf〜sの作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域の各バージョンf、
g、h、i、j、k、l、m、n、o、p、q、r及び
sを以下のようにして作製した。バージョンfは、変異
原プライマーとして75位のトレオニンがセリンに、78位
のバリンがアラニンに変異するように設計したFS(配列
番号:78)およびFA(配列番号:79)を用い、プラスミ
ドHEF-RVHe-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、PCR 法により
増幅し、プラスミドHEF-RVHf-AHM-gγ1 を得た。本プラ
スミドHEF-RVHf-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミ
ノ酸配列および塩基配列を配列番号:16に示す。
【0166】バージョンgは、変異原プライマーとして
40位のアラニンがアルギニンに変異するように設計した
GS(配列番号:80)およびGA(配列番号:81)を用い、
プラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型DNA として増幅
し、プラスミドHEF-RVHg-AHM-gγ1 を得た。本プラスミ
ドHEF-RVHg-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸
配列および塩基配列を配列番号:17に示す。バージョン
hは、変異原プライマーとしてFS(配列番号:78)およ
びFA(配列番号:79)を用い、プラスミドHEF-RVHb-AHM
-gγ1 を鋳型DNA として増幅し、プラスミドHEF-RVHh-A
HM-gγ1 を得た。本プラスミドHEF-RVHh-AHM-gγ1 に含
まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列
番号:18に示す。
【0167】バージョンiは、変異原プライマーとして
83位のアルギニンがアラニンに、84位のセリンがフェニ
ルアラニンに変異するように設計したIS(配列番号:8
2)およびIA(配列番号:83)を用い、プラスミドHEF-R
VHh-AHM-gγ1 を鋳型DNAとして増幅し、プラスミドH
EF-RVHi-AHM-gγ1 を得た。本プラスミドHEF-RVHi-AHM-
gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基
配列を配列番号:19に示す。バージョンjは、変異原プ
ライマーとして66位のアルギニンがリジンに変異するよ
うに設計したJS(配列番号:84)とJA(配列番号:85)
を用い、プラスミドHEF-RVHf-AHM-gγ1 を鋳型DNA とし
て増幅し、プラスミドHEF-RVHj-AHM-gγ1 を得た。本プ
ラスミドHEF-RVHj-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のア
ミノ酸配列および塩基配列を配列番号:20に示す。
【0168】バージョンkは、変異原プライマーとして
81位のグルタミン酸がグルタミンに変異するように設計
したKS(配列番号:86)およびKA(配列番号:87)を用
い、プラスミドHEF-RVHh-AHM-gγ1 を鋳型DNA として増
幅し、プラスミドHEF-RVHk-AHM-gγ1 を得た。本プラス
ミドHEF-RVHk-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ
酸配列および塩基配列を配列番号:21に示す。バージ
ョンlは、変異原プライマーとして81位のグルタミン酸
がグルタミンに、82B 位のセリンがイソロイシンに変異
するように設計したLS(配列番号:88)およびLA(配列
番号:89)を用い、プラスミドHEF-RVHh-AHM-gγ1 を鋳
型DNA として増幅し、プラスミドHEF-RVHl-AHM-gγ1 を
得た。本プラスミドHEF-RVHl-AHM-gγ1 に含まれるH鎖
V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:22に
示す。
【0169】バージョンmは、変異原プライマーとして
81位のグルタミン酸がグルタミンに、82b 位のセリンが
イソロイシンに、87位のトレオニンがセリンに変異する
ように設計したMS(配列番号:90)とMA(配列番号:9
1)を用い、プラスミドHEF-RVHh-AHM-gγ1 を鋳型DNA
として増幅し、プラスミドHEF-RVHm-AHM-gγ1 を得た。
本プラスミドHEF-RVHm-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域
のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:23に示す。
バージョンnは、変異原プライマーとして82B 位のセリ
ンがイソロイシンに変異するように設計したNS(配列番
号:92)およびNA(配列番号:93)を用い、プラスミド
HEF-RVHh-AHM-gγ1 を鋳型DNA としてプラスミドHEF-RV
Hn-AHM-gγ1 を得た。本プラスミドHEF-RVHn-AHM-gγ1
に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を
配列番号:24に示す。
【0170】バージョンoは、変異原プライマーとして
87位のトレオニンがセリンに変異するように設計したOS
(配列番号:94)およびOA(配列番号:95)を用い、プ
ラスミドHEF-RVHh-AHM-gγ1 を鋳型DNA としてプラスミ
ドHEF-RVHo-AHM-gγ1 を得た。本プラスミドHEF-RVHo-A
HM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩
基配列を配列番号:25に示す。バージョンpは、変異原
プライマーとして78位のバリンがアラニンに変異するよ
うに設計したPS(配列番号:96)およびPA(配列番号:
97)を用い、プラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型DNA
として、PCR 法により増幅し、プラスミドHEF-RVHp-AHM
-gγ1 を得た。本プラスミドHEF-RVHp-AHM-gγ1 に含ま
れるH鎖V領域のアミノ酸配列および塩基配列を配列番
号:26に示す。
【0171】バージョンqは、変異原プライマーとして
75位のトレオニンがセリンに変異するように設計したQS
(配列番号:98)およびQA(配列番号:99)を用い、プ
ラスミドHEF-RVHa-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、PCR 法
により増幅し、プラスミドHEF-RVHq-AHM-gγ1 を得た。
本プラスミドHEF-RVHq-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域
のアミノ酸配列および塩基配列を配列番号:27に示す。
バージョンrは、変異原プライマーとしてCS(配列番
号:65)およびCA(配列番号:66)を用い、プラスミド
HEF-RVHp-AHM-gγ1 を鋳型DNA として、PCR 法により増
幅し、プラスミドHEF-RVHr-AHM-gγ1 を得た。本プラス
ミドHEF-RVHr-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のアミノ
酸配列および塩基配列を配列番号:28に示す。
【0172】再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖V領域のバー
ジョンsを、PCR を用いる変異誘発法によって作製し
た。変異原プライマーSS(配列番号:100)およびSA(配
列番号:101)は、69位のメチオニンがイソロイシンに変
異するように設計した。プラスミドHEF-RVHr-AHM-gγ1
を鋳型とし、上記プライマーを用いて増幅した後、最終
生成物を精製し、BamHI およびHindIII で消化し、得ら
れたDNA 断片をHEF 発現ベクターHEF-VH-gγ1 にクロー
ニングし、プラスミドHEF-RVHs-AHM-gγ1 を得た。本プ
ラスミドHEF-RVHs-AHM-gγ1 に含まれるH鎖V領域のア
ミノ酸配列および塩基配列を配列番号:102 に示す。
【0173】なお、前記プラスミドHEF-RVLa-AHM-gκ及
びHEF-RVHr-AHM-gγ1 からそれぞれの可変領域をコード
する領域を制限酵素HindIII およびBamHI により制限断
片とし、これらをプラスミドベクターpUC19 のHindIII
およびBamHI 部位に挿入した。それぞれのプラスミドは
pUC19-RVLa-AHM-gκ及びpUC19-RVHr-AHM-gγ1 と命名し
た。なお、それぞれのプラスミドpUC19-RVLa-AHM-gκお
よびpUC19-RVHr-AHM-gγ1を含有する大腸菌は、それぞ
れ、Escherichia coli DH5α(pUC19-RVLa-AHM-gκ)お
よびEscherichia coli DH5α(pUC19-RVHr-AHM-gγ1 )
と称し、工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つ
くば市東1丁目1番3号)に平成8年8月29日に、各々
FERM BP-5645およびFERM BP-5643としてブダペスト条約
に基づき国際寄託された。
【0174】なお、前記プラスミドHEF-RVHs-AHM-gγ1
からの可変領域をコードする領域を制限酵素HindIII お
よびBamHI により制限断片とし、これをプラスミドベク
ターpUC19 のBamHI およびHindIII 部位に挿入した。得
られたプラスミドをpUC19-RVHs-AHM-gγ1 と命名した。
プラスミドpUC19-RVHs-AHM-gγ1 を含有する大腸菌は、
Escherichia coli DH5α(pUC19-RVHs-AHM-gγ1 )と称
し、工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば
市東1丁目1番3号)に平成9年(1997年)9月29日に
FERM BP-6127としてブダペスト条約に基づき国際寄託さ
れた。
【0175】4. 再構成ヒト抗HM1.24抗体、キメラ抗HM
1.24抗体、及びH鎖ハイブリッド抗体の作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体の各鎖を評価するために再構成
ヒト抗HM1.24抗体とポジティブコントロール抗体として
キメラ抗HM1.24抗体を発現させた。そして再構成ヒト抗
HM1.24抗体H鎖V領域のバージョンb以降の各バージョ
ンを作製する際、どのFR内のアミノ酸残基を置換すべき
かを検討するためにH鎖ハイブリッド抗体を発現させ
た。また、再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖バージョンaの
評価のためにキメラH鎖との組合せで発現させた。
【0176】4-1. 再構成ヒト抗HM1.24抗体の発現
(1) 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖のための発現ベクター(HE
F-RVHa-AHM-gγ1 〜HEF-RVHr-AHM-gγ1 )と再構成ヒト
抗HM1.24抗体L鎖のための発現ベクター(HEF-RVLa-AHM
-gκあるいはHEF-RVLb-AHM-gκ)各10μg をGene Pulse
r 装置(BioRad社製)を用いてエレクトロポレーション
によりCOS-7細胞に同時形質転換した。各DNA (10μg
)を、PBS 中1 x 107 細胞/ml の0.8ml のアリコート
に加え、1500V、25μFの容量にてパルスを与えた。
【0177】室温にて10分間の回復期間の後、エレクト
ロポレーション処理された細胞を、10%のγ−グロブリ
ンフリーウシ胎児血清を含有するDMEM培養液30 ml
(GIBCO 社製)に加えた。37℃、5%CO2 の条件下で
72時間の培養をCO2 インキュベーターBNA120D (TABA
I 社製)を用いて行った後、培養上清を集め、遠心ロー
ター03(HITACHI 社製)を装着した遠心機15PR-22(HITA
CHI 社製)により1000rpm、5分間の遠心分離を行い細
胞破片を除去し、マイクロコンセントレーター(Centri
con 100 、Amicon社製)を遠心ローターJA-20 ・1 (BE
CKMAN 社製)を装着した遠心器J2-21 (BECKMAN 社製)
により2000 rpmの条件下で限外濾過濃縮をおこない、Ce
ll-ELISAに用いた。
【0178】再構成ヒト抗HM1.24抗体の発現(2) 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖バージョンsのための発現
ベクター(HEF-RVHs-AHM-gγ1)と再構成ヒト抗HM1.24抗
体L鎖のための発現ベクター(HEF-RVLa-AHM-gκ) 各10
μg をGene Pulser 装置(BioRad社製)を用いてエレク
トロポレーションによりCOS 細胞に同時形質転換した。
各DNA(10μg)を、PBS 中1 x 107 細胞/ml の0.8ml のア
リコートに加え、1,500V、25μF の容量にてパルスを与
えた。
【0179】室温にて10分間の回復期間の後、エレクト
ロポレーション処理された細胞を、10%のγ−グロブリ
ンフリーウシ胎児血清を含有するDMEM培養液30ml(GIBCO
社製)に加えた。37℃、5% CO2の条件下で72時間の培
養をCO2 インキュベーターBNA120D (TABAI社製)を用い
て行った後、培養上清を集め、遠心ローター03(HITACHI
社製)を装着した遠心機05PR-22 (HITACHI社製)により
1000rpm 、5分間の遠心分離を行い細胞破片を除去し、
マイクロコンセントレーター(Centricon 100、Amicon社
製)を遠心ローターJA-20 ・1 (BECKMAN社製)を装着し
た遠心器J2-21(BECKMAN社製)により2000rpm の条件下
で限外濾過濃縮をおこない、濾過フィルター、マイレク
スGV13mm(ミリポア社製)用いて濾過滅菌したものをCe
ll-ELISAに用いた。
【0180】4-2. キメラ抗HM1.24抗体の発現 キメラ抗HM1.24抗体H鎖のための発現ベクター HEF-1.2
4H-gγ1 とキメラ抗HM1.24抗体L鎖のための発現ベクタ
ー HEF-1.24L-gκ各10μg を用い、上記再構成ヒト抗HM
1.24抗体の発現の方法にしたがってCell-ELISAに用いる
ためのキメラ抗HM1.24抗体を調製した。
【0181】4-3. ヒト型化L鎖バージョンaとキメラ
H鎖からなる抗HM1.24抗体の発現 キメラ抗HM1.24抗体H鎖のための発現ベクターHEF-1.24
H-g γ1 と再構成ヒト抗HM1.24抗体L鎖バージョンaの
ための発現ベクターHEF-RVLa-AHM-Gκ各10μgを用い、
上記再構成ヒト抗HM1.24抗体の発現の方法に従って、Ce
ll-ELISAに用いるためのヒト型化L鎖バージョンaとキ
メラH鎖からなる抗HM1.24抗体を調製した。
【0182】4-4. H鎖ハイブリッド抗体の発現 H鎖ハイブリッドV領域のための発現ベクター(HEF-MH
-RVH-AHM-gγ1 或いはHEF-HM-RVH-AHM-gγ1 )と再構成
ヒト抗HM1.24抗体L鎖のための発現ベクターHEF-RVLa-A
HM-gκ各10μg を用い、上記再構成ヒト抗HM1.24抗体の
発現の方法にしたがってCell-ELISAに用いるためのH鎖
ハイブリッド抗体を調製した。
【0183】4-5. 抗体濃度の測定 得られた抗体の濃度測定はELISA により行った。ELISA
用96穴プレート(Maxisorp, NUNC社製)の各穴にコーテ
ィングバッファー(0.1M NaHCO3, 0.02% NaN3,pH9.6 )
により1μg/mlの濃度に調製したヤギ抗ヒトIgG 抗体
(BIO SOURCE社製)100μlを加え、室温で1時間のイ
ンキュベーションを行い固相化した。100μlの希釈バ
ッファー(50mM Tris-HCl, 1mM MgCl2, 0.15M NaCl,0.0
5%Tween20,0.02%NaN3, 1%牛血清アルブミン(BSA),pH
8.1)でブロッキングした後、限外濾過濃縮を行った再構
成ヒト抗HM1.24抗体、キメラ抗HM1.24抗体、及びH鎖ハ
イブリッド抗体を順次段階希釈して各穴に100 μlずつ
加え室温で1時間のインキュベーションおよび洗浄の
後、アルカリフォスファターゼ標識ヤギ抗ヒトIgG 抗体
(DAKO社製)100 μlを加えた。
【0184】室温にて1時間のインキュベーションおよ
び洗浄の後、基質バッファー(50mMNaHCO3, 10mM MgCl2
(pH9.8)) に溶解した1mg/ml の基質溶液(Sigma104, p
-ニトロフェニルリン酸、SIGMA 社製)100 μlを加
え、405nm での吸光度をMICROPLATE READER Model 3550
(Bio-Rad社製)を用いて測定した。濃度測定の標品とし
てヒトIgG1κ(The Binding Site社製)を用いた。
【0185】5. 再構成ヒト抗HM1.24抗体安定産生CH
O細胞株の樹立 5-1. 再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖発現ベクターの作製 プラスミドHEF-RVHr-AHM-gγ1 を制限酵素PvuI及びBamH
I にて消化し、EF1 プロモーター及び再構成ヒト抗HM1.
24抗体H鎖V領域をコードするDNA を含む約 2.8 kbpの
断片を 1.5%低融点アガロースゲルを用いて精製した。
次に、DHFR遺伝子およびヒトH鎖定常領域をコードする
遺伝子を含むヒトH鎖発現ベクターDHFR- ΔE-RVh- PM1
f(国際特許出願公開番号WO92−19759)に使用されて
いる発現ベクターをPvuI及びBamHI にて消化することに
より調製した約6kbp の断片内に上記DNA 断片を挿入
し、再構成ヒト抗HM1.24抗体H鎖発現ベクターDHFR- Δ
E-HEF-RVHr-AHM-gγ1 を構築した。
【0186】5-2. CHO 細胞への遺伝子導入 再構成ヒト抗HM1.24抗体安定産生系を樹立するために、
PvuIで消化して直鎖状にした前記発現ベクターDHFR- Δ
E-HEF-RVHr-AHM-gγ1 及びHEF-RVLa-AHM-gκをエレクト
ロポレーション法により前述と同様(前記COS-7 細胞へ
のトランスフェクション)の条件下で同時にCHO 細胞DX
B-11に遺伝子導入した。
【0187】5-3. MTX による遺伝子増幅 遺伝子導入した CHO細胞は500 μg/mlのG418(GIBCO-BR
L 社製)及び10%のウシ胎児血清を添加したヌクレオシ
ド不含α−MEM培養液中(GIBCO-BRL 社製)ではL鎖
及びH鎖発現ベクターが共に導入されたCHO 細胞のみが
増殖でき、それらを選別した。次に、上記培養液中に10
nM のMTX(Sigma 社製)を加え、増殖したクローンのう
ち再構成ヒト抗HM1.24抗体の産生量が高いものを選択し
た結果、約3μg/mlの再構成ヒト抗HM1.24抗体産生率を
示すクローン#1を得、再構成ヒト抗HM1.24抗体産生細
胞株とした。
【0188】5-4. 再構成ヒト抗HM1.24抗体の作製 再構成ヒト抗HM1.24抗体の作製は以下の方法で行った。
上記再構成ヒト抗HM1.24抗体産生CHO 細胞を、培地とし
て10%のγ−グロブリンフリーウシ胎児血清(GIBCO-BR
L 社製)を含有する500 μg/mlのG418(GIBCO-BRL 社
製)を添加したヌクレオシド不含α−MEM培養液(GI
BCO-BRL 社製)を用い、37℃、5%CO2の条件下で10
日の培養をCO2 インキュベーターBNA120D (TABAI 社
製)を用いて行った。培養開始後8、10日目に培養液を
回収し、TS-9ローターを装着した遠心機RL-500SP(トミ
ー精工社製)を用いて2000rpm 、10分間の遠心分離を行
い培養液中の細胞破片を除去した後、0.45μm 径のメン
ブレンをもつボトルトップフィルター(FALCON社製)に
より濾過滅菌した。
【0189】この再構成ヒト抗HM1.24抗体産生CHO 細胞
培養液に等量のPBS(-)を加えた後、高速抗体精製装置Co
nSep LC100(MILLIPORE 社製)およびHyper D Protein
A カラム(日本ガイシ社製)を用い、付属の説明書に基
づき吸着緩衝液としてPBS(-)、溶出緩衝液として0.1M
クエン酸ナトリウム緩衝液(pH3 )を用いて再構成ヒト
抗HM1.24抗体をアフィニティー精製した。溶出画分は直
ちに1M Tris-HCl(pH8.0 )を添加してpH7.4 付近に調
整した後、遠心限外濃縮器Centriprep 10 (MILLIPORE
社製)を用いて濃縮およびPBS(-)への緩衝液置換を行
い、孔径0.22μmのメンブレンフィルターMILLEX-GV
(MILLIPORE 社製)を用いて濾過滅菌し精製再構成ヒト
抗HM1.24抗体を得た。精製抗体の濃度は、280nm の吸光
度を測定し、1mg/ml を1.350Dとして算出した。
【0190】実施例11. 再構成ヒト抗HM1.24 抗体
の活性測定 再構成ヒト抗HM1.24抗体は下記の抗原結合活性および結
合阻害活性にて評価を行った。 1.抗原結合活性および結合阻害活性の測定法 1-1. 抗原結合活性の測定 抗原結合活性の測定は、WISH細胞を用いたCell-ELISAで
行った。Cell-ELISAプレートは前記実施例7.1-2で記載
の通り作製した。
【0191】ブロッキングの後、COS-7 細胞の培養上清
を濃縮して得られた、またはCHO 細胞の培養上清より精
製された再構成ヒト抗HM1.24抗体を段階希釈して各穴に
100μl 加え、室温にて2時間インキュベーションおよ
び洗浄の後、ペルオキシダーゼ標識ウサギ抗ヒトIgG 抗
体(DAKO社製)を加えた。室温にて1時間インキュベー
ションおよび洗浄の後、基質溶液を加えインキュベーシ
ョンの後、6N 硫酸50μl で反応を停止させ、MICROPLA
TE READER Model 3550(Bio-Rad 社製)を用いて490nm
での吸光度を測定した。
【0192】1-2. 結合阻害活性の測定 ビオチン標識マウス抗HM1.24抗体による結合阻害活性
は、WISH細胞を用いたCell-ELISAで行った。Cell-ELISA
プレートは前述の通り作製した。ブロッキングの後、
COS-7 細胞の培養上清を濃縮して得られた、またはCHO
細胞の培養上清より精製された再構成ヒト抗HM1.24抗体
を段階希釈して各穴に50μl 加え、同時に2 μg/mlのビ
オチン標識マウス抗HM1.24抗体50μl を添加し、室温に
て2時間インキュベーションおよび洗浄の後、ペルオキ
シダーゼ標識ストレプトアビジン(DAKO社製)を加え
た。室温にて1時間インキュベーションした後洗浄し、
基質溶液を加えインキュベーションの後、6N 硫酸50μ
l で反応を停止させ、MICROPLATE READER Model 3550
(Bio-Rad 社製)を用いて490nm での吸光度を測定し
た。
【0193】2. 再構成ヒト抗HM1.24抗体の評価 2-1. L鎖 再構成ヒト抗HM1.24抗体のL鎖バージョンaの評価は、
前記の抗原結合活性の測定により行った。図8に示す通
り、L鎖バージョンaはキメラH鎖と組合わせて発現さ
せると、キメラ抗HM1.24抗体と同程度の抗原結合活性を
示した。しかし、さらなる活性の上昇またはH 鎖との相
性を考慮し、新たにL鎖バージョンbを作製した。そし
て、H 鎖のバージョンa、b、f又はhと組み合わせた
ときの抗原結合活性および結合阻害活性の測定を行いL
鎖バージョンa、bを共に評価した。図9、10、11
及び12に示すとおり、H 鎖a、b、f及びhの全ての
バージョンで、L鎖バージョンaがバージョンbに比べ
て両活性とも強かった。従って、再構成ヒト抗HM1.24抗
体のL鎖バージョンaを以下の実験に用いた。
【0194】2-2. H鎖バージョンa- e 再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョンa- eの評価
はL鎖バージョンaとの組合せで、前記の抗原結合活性
および結合阻害活性の測定により行った。その結果、図
11、13、14及び15に示す通り、全てのバージョ
ンにおいてキメラ抗HM1.24抗体と比較して両活性とも弱
く、さらなるアミノ酸の変換が必要であると考えられ
た。
【0195】2-3. H鎖ハイブリッド抗体 H鎖ハイブリッド抗体の評価は前記の抗原結合活性の測
定により行った。その結果、図16に示す通り、抗原結
合活性はヒト- マウスハイブリッド抗HM1.24抗体ではキ
メラ抗HM1.24抗体と同等の活性を有している一方、マウ
ス・ヒトハイブリッド抗HM1.24抗体はキメラ抗HM1.24抗
体と比較してその活性が弱かった。従って、マウス抗HM
1.24抗体、あるいはキメラ抗HM1.24抗体と同等の抗原結
合活性を有する再構成ヒトHM1.24抗体を作成するために
は、H 鎖V 領域のうち、FR3 あるいはFR4 に含まれるア
ミノ酸を変換する必要があることが示された。
【0196】2-4. H鎖バージョン f- r 再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョンfの評価は前
記の抗原結合活性測定により行った。その結果、図17
に示す通り、抗原結合活性はキメラ抗HM1.24抗体と比較
すると劣るが、上記バージョンa- cと比較して活性が
向上したことから、本バージョンで新たに変換した67、
69、75及び78番目の4つのアミノ酸のうちいずれかが再
構成ヒト抗体の活性に関与していることが示唆された。
再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョンgの評価は前
記の抗原結合活性、および結合阻害活性の測定により行
った。その結果、図18及び19に示す通り、本バージ
ョンは上記バージョンaと同程度の活性しか示さなかっ
たことから、上記H鎖ヒト・マウスハイブリッド抗体の
評価で示した通り、本バージョンで変換した40番目のア
ミノ酸は再構成ヒト抗体の活性の向上には寄与していな
いことが示された。
【0197】再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョン
h- jの評価は前記の抗原結合活性、および結合阻害活
性の測定により行った。その結果、図20、21、2
2、23に示す通り、全てのversion で両活性ともキメ
ラ抗HM1.24抗体と比較すると弱く、上記バージョンfと
同程度であることから、バージョンfで新たに変換した
4アミノ酸のうち、67及び69番目のアミノ酸は再構成ヒ
ト抗体の活性の向上に寄与していないことが示唆され
た。再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョンk- pの
評価は前記の抗原結合活性、および結合阻害活性の測定
により行った。その結果、図24、25、26及び27
に示す通り、全てのバージョンで両活性ともキメラ抗HM
1.24抗体と比較すると弱く、上記バージョンhと同程度
であることから、これら6つのバージョンで新たに変換
した80番目以降のアミノ酸は再構成ヒト抗体の活性の向
上に寄与していないことが示唆された。
【0198】再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョン
qの評価は前記の抗原結合活性、および結合阻害活性の
測定により行った。その結果、図25及び27に示す通
り、本バージョンは両活性とも上記バージョンhあるい
はバージョンpと比較すると弱く、上記バージョンaと
同程度の活性しか持たなかったことから、78番目のアミ
ノ酸の置換が再構成ヒト抗体の活性の向上に必須である
ことが示唆された。再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バー
ジョンrの評価は前記の測定により行った。その結果、
図15及び28に示す通り、バージョンrはキメラ抗HM
1.24抗体と同程度の抗原結合活性および結合阻害活性を
有することが示された。
【0199】以上の結果より、再構成ヒト抗HM1.24抗体
がマウス抗HM1.24抗体あるいはキメラ抗HM1.24抗体と同
程度の抗原結合能を持つための、H 鎖における必要で最
小の変換は30、71及び78番目、さらには73番目のアミノ
酸であることが示された。なお、再構成ヒト抗HM1.24抗
体H鎖バージョンa- rについて、その抗原結合活性、
および結合阻害活性を表6にまとめた。
【0200】
【表6】
【0201】2.5. H鎖バージョンs 再構成ヒト抗HM1.24抗体のH鎖バージョンsの評価は、
L鎖バージョンaとの組合せで前記の抗原結合活性、お
よび結合阻害活性の測定により行った。その結果、図2
9、30に示すようにバージョンsはバージョンrと同
程度の抗原結合活性および結合阻害活性を有することが
示された。また、上記のごとく、本発明の再構成ヒト抗
HM1.24抗体はFR中の1個又は複数個のアミノ酸残基を他
のアミノ酸に置換してもなお、抗原に結合する能力を維
持している。したがって、本発明は、その本来の性質を
維持している限り、H鎖又はL鎖のV領域において、1
個又は複数個のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基に置換
されている再構成ヒト抗HM1.24抗体をも包含する。
【0202】3. 精製再構成ヒト抗HM1.24抗体の評価 前記精製再構成ヒト抗HM1.24抗体は前記の抗原結合活性
および結合阻害活性にて評価を行った。その結果、図3
1及び32に示す通り再構成ヒト抗HM1.24抗体は、キメ
ラ抗HM1.24抗体と同程度の抗原結合活性および結合阻害
活性を有することが示された。このことより、再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体はマウス抗HM1.24抗体と同じ抗原結合能
を持つことが示された。
【0203】実施例12. キメラ抗HM1.24抗体のヒト
骨髄腫マウスモデルに対する抗腫瘍効果 1. 投与抗体の調製 1-1. キメラ抗HM1.24抗体の調製 前記実施例6で得られた精製キメラ抗HM1.24抗体を、遠
心限外濃縮器Centriprep 10 (MILLIPORE 社製)で濃縮
およびPBS(-)への緩衝液置換を行い、孔径0.22μmのメ
ンブレンフィルターMILLEX-GV (MILLIPORE 社製)を用
いて濾過滅菌した。これを濾過滅菌したPBS(-)を用いて
200 μg/mlに調製し、以下の実験に用いた。抗体濃度
は、280nm の吸光度を測定し、1mg/ml を1.350Dとして
算出した。
【0204】1-2. コントロールヒトIgG1の精製 キメラ抗HM1.24抗体のコントロールとして用いるヒトIg
G1は以下のように精製した。Hu IgG1 Kappa Purified
(BINDING SITE社製)に等量のPBS(-)を加えた後、高速
抗体精製装置ConSep LC100(MILLIPORE 社製)およびHy
per D Protein Aカラム(日本ガイシ社製)を用い、付
属の説明書に基づき吸着緩衝液としてPBS(-)、溶出緩衝
液として0.1M クエン酸ナトリウム緩衝液(pH3 )を用
いてアフィニティー精製した。溶出画分は直ちに1M Tr
is-HCl(pH8.0 )を添加してpH7.4付近に調整した後、
遠心限外濃縮器Centriprep 10 (MILLIPORE 社製)を用
いて濃縮およびPBS(-)への緩衝液置換を行い、孔径0.22
μmのメンブレンフィルターMILLEX-GV (MILLIPORE 社
製)を用いて濾過滅菌した。これを濾過滅菌したPBS(-)
を用いて200 μg/mlに調製し、以下の実験に用いた。抗
体の濃度は、280nm の吸光度を測定し、1mg/ml を1.35
0Dとして算出した。
【0205】2. マウス血清ヒトIgG 定量法 マウスの血清中に含まれるヒトIgG の定量は以下のELIS
A で行った。0.1M重炭酸緩衝液(pH9.6 )で1 μg/mlに
希釈したヤギ抗ヒトIgG (TAGO社製)100 μlを96穴プ
レート(Nunc社製)に加え、4℃で一晩インキュベーシ
ョンし、抗体を固相化した。ブロッキングの後、段階希
釈したマウス血清あるいは標品としてヒトIgG (CAPPEL
社製)100 μl を添加し、室温にて1時間インキュベー
ションした。洗浄後、2000倍希釈したアルカリフォスフ
ァターゼ標識抗ヒトIgG (CAPPEL社製)100 μl を加
え、室温にて1時間インキュベートした。洗浄後、基質
溶液を加えインキュベーションの後、MICROPLATE READE
R Model 3550(Bio-Rad 社製)を用いて405nm での吸光
度を測定した。
【0206】3. キメラ抗HM1.24抗体のヒト骨髄腫移植
マウスに対する抗腫瘍効果 3-1. ヒト骨髄腫移植マウスの作製 ヒト骨髄腫移植マウスは以下のように作製した。SCIDマ
ウス(日本クレア)を用いてin vivo 継代したKPMM2 細
胞を、10%ウシ胎児血清(GIBCO-BRL 社製)を含むRPMI
1640培地(GIBCO-BRL 社製)で3 x 107 個 / ml になる
ように調製した。あらかじめ前日抗アシアロGM1 (和光
純薬社製)100 μl を腹腔内投与したSCIDマウス(オ
ス、8週令)(日本クレア)に上記KPMM2 細胞懸濁液 2
00μl を尾静脈より注入した。
【0207】3-2. 抗体投与 上記ヒト骨髄腫移植マウスよりKPMM2 細胞移植後12日目
に血清を採取し、上記2 のELISA を用いて、血清中のヒ
トIgG を定量した。血清中のヒトIgG の上昇によりKPMM
2 細胞の骨髄生着を確認した。これらマウスに対し、KP
MM2 細胞移植後14、21、28日目に上記1で調製した抗体
をそれぞれ100 μl 腹腔内投与した。 3-3. キメラ抗HM1.24抗体のヒト骨髄腫移植マウスに対
する抗腫瘍効果の評価 キメラ抗HM1.24抗体の抗腫瘍効果については、マウスの
生存期間で評価した。図33に示す通り、キメラ抗HM1.
24抗体を投与したマウスではコントロールヒトIgG1を投
与したマウスと比較して、生存期間の延長が認められ
た。従って、キメラ抗HM1.24抗体がヒト骨髄腫移植マウ
スに対して抗腫瘍効果を有することが示された。
【0208】実施例13. 再構成ヒト抗HM1.24抗体のAD
CC活性の測定 ADCC (Antibody-dependent Cellular Cytotoxicity) 活
性の測定はCurrent protocols in Immunology, Chapter
7. Immunologic studies in humans, Editor,John E,
Coligan et al., John Wiley & Sons, Inc., 1993の方
法に従った。 1. エフェクター細胞の調製 健常人の末梢血より比重遠心法で単核球を分離した。す
なわち健常人の末梢血に等量のPBS(-)を加え、Ficoll-P
aque PLUS (Pharmacia社製)に積層し、 400gで40分間
遠心した。単核球層を分取し、10%ウシ胎児血清(GIBCO
BRL社製)を含むRPMI 1640 (GIBCO BRL社製)で4回洗
浄後、同培養液で細胞数が5 x 106/mlになるように調製
した。
【0209】SCIDマウス(日本クレア)の骨髄細胞より
LAK (Limphokine Activated KillerCell)を誘導した。
すなわちマウスの大腿骨より骨髄細胞を分離し10%ウシ
胎児血清(GIBCO BRL社製)を含むRPMI 1640 (GIBCO BRL
社製)で2回洗浄後、同培養液で細胞数が2 x 105/mlに
なるように調製した。50ng/ml のリコンビナントヒトIL
-2(R & D SYSTEMS社製)および10ng/ml のリコンビナン
トマウスGM-CSF(R & DSYSTEMS社製)とともに、炭酸ガ
ス培養器(TABAI社製)内で7日間培養した。同培養液で
細胞数が2 x 106/mlになるように調製した。
【0210】2. 標的細胞の調製 ヒト骨髄腫細胞株KPMM2(特開平7−236475)あるいは形
質細胞腫由来ARH-77 (ATCC CRL-1621)を0.1mCiの51Cr-s
odium chromate(ICN社製)とともに10%ウシ胎児血清(G
IBCO BRL社製)を含むRPMI 1640 (GIBCO BRL社製)中で
37℃にて60分インキュベートすることにより放射性標識
した。放射性標識の後、細胞を同培養液で3回洗浄し、
2 x 105/mlに調製した。
【0211】3. ADCCアッセイ 96ウエルU底プレート(ベクトンディッキンソン社製)
に放射性標識した2 x105/mlの標的細胞を50μl と、再
構成ヒト抗HM1.24抗体、マウス抗HM1.24抗体、コントロ
ールヒトIgG1(The Binding Site Limited社製)、ある
いはコントロールマウスIgG2a(UPC10 、CAPPEL社製)
50μl を加え、4℃で15分間反応させた。その後、エフ
ェクター細胞100 μl を、炭酸ガス培養器内で4時間培
養した。その際、エフェクター細胞(E)と標的細胞
(T)の比(E:T)を 0:1、3.2:1 、8:1 、20:1又は
50:1とした。
【0212】100 μl の上清をとり、ガンマカウンター
(ARC-300 、Aloka 社製)で培養上清中に遊離された放
射活性を測定した。最大遊離放射能測定用には1%NP-4
0 (半井社製)を用いた。細胞障害活性(%)は(A−
C)/(B−C)X 100 で計算した。なおAは抗体存在
下において遊離された放射活性(cpm)、BはNP-40 によ
り遊離された放射活性(cpm)およびCは抗体を含まず培
養液のみで遊離された放射活性(cpm)を示す。
【0213】図34にエフェクター細胞として健常人末梢
血より調製した細胞を用い、標的細胞にKPMM2 を用いた
場合の結果を示す。図35にエフェクター細胞として健常
人末梢血より調製した細胞を用い、標的細胞にARH77 を
用いた場合の結果を示す。コントロールヒトIgG1と比較
して再構成ヒト抗HM1.24抗体を添加した場合、抗体濃度
の上昇に従い細胞障害活性が上昇したことから、この再
構成ヒト抗HM1.24抗体がADCC活性を有することが示され
た。
【0214】また、再構成ヒト抗HM1.24抗体を添加した
場合、マウス抗HM1.24抗体を添加した場合と比べて明ら
かに細胞障害活性が上昇したことから、この再構成ヒト
抗HM1.24抗体がマウス抗HM1.24抗体よりも高いADCC活性
を有することが示された。さらに、標的細胞がKPMM2 の
場合、 0.1μg/ml以上の濃度で再構成ヒト抗HM1.24抗体
を添加した場合、細胞障害活性が変わらないことから、
0.1μg/ml以上の濃度で十分なADCC活性を有することが
示された。標的細胞がARH77 の場合、1μg/ml以上の濃
度で再構成ヒト抗HM1.24抗体を添加した場合、細胞障害
活性が変わらないことから、1μg/ml以上の濃度で十分
なADCC活性を有することが示された。
【0215】図36にエフェクター細胞としてSCIDマウス
骨髄より調製した細胞を用いた場合の結果を示す。コン
トロールヒトIgG1と比較して再構成ヒト抗HM1.24抗体を
添加した場合、抗体濃度の上昇に従い細胞障害活性が上
昇したことから、この再構成ヒト抗HM1.24抗体がADCC活
性を有することが示された。また、 0.1μg/ml以上の濃
度で再構成ヒト抗HM1.24抗体を添加した場合、細胞障害
活性が変わらないことから、 0.1μg/ml以上の濃度で十
分なADCC活性を有することが示された。これらの結果か
ら再構成ヒト抗HM1.24抗体は、エフェクター細胞として
ヒト由来、あるいはマウス由来の細胞を用いた場合でも
ADCC活性を有することが示された。
【0216】実施例14. 再構成ヒト抗HM1.24抗体のヒ
ト骨髄腫マウスモデルに対する抗腫瘍効果 1. 投与抗体の調製 プラスミドHEF-RVLa-AHM-gκとプラスミドHEF-RVHr-AHM
-gγ1を細胞に導入して得られた再構成ヒト抗HM1.24抗
体については、濾過滅菌したPBS(-)を用いて40、200 、
1000μ/ml に、また、実施例12.1-2で得たコントロール
ヒトIgG1については、濾過滅菌したPBS(-)を用いて 200
μg/mlに調製し、投与抗体とした。 2. 再構成ヒト抗HM1.24抗体のヒト骨髄腫移植マウスに
対する抗腫瘍効果 2-1. ヒト骨髄腫移植マウスの作製 ヒト骨髄腫移植マウスは、実施例12.3-1に従い作製し
た。マウスは、SCIDマウス(5週令)(日本クレア)を用
いた。
【0217】2-2. 抗体投与 上記2-1 で作製したヒト骨髄腫移植マウスよりKPMM2 細
胞移植9日目に血清を採取し、実施例12.2のELISA を用
いて、血清中のヒトIgG を定量した。血清中のヒトIgG
の上昇によりKPMM2 細胞の骨髄生着を確認した。これら
マウスに対し、KPMM2 細胞移植後10日目に上記1で調製
した抗体をそれぞれ 100μl 静脈内投与した。
【0218】2-3. 再構成ヒト抗HM1.24抗体のヒト骨髄
腫移植マウスに対する抗腫瘍効果の評価 再構成ヒト抗HM1.24抗体の抗腫瘍効果については、マウ
スの血清ヒトIgG 量の変化、および生存期間で評価し
た。マウスの血清ヒトIgG 量の変化については、KPMM2
細胞移植35日目に血清を採取し、実施例12.2のELISA を
用いてヒトIgG を定量した。その結果、図37に示すよう
にコントロールヒトIgG1投与群では、KPMM2 細胞移植35
日目の血清ヒトIgG量は移植9日目(抗体投与前日)と
比較して約1000倍程度まで増加しているのに対し、再構
成ヒト抗HM1.24抗体投与群ではいずれの投与量でも、移
植9日目とほぼ同じかあるいはそれ以下であり、再構成
ヒト抗HM1.24抗体がKPMM2 細胞の増殖を抑制しているこ
とが示された。
【0219】一方、生存期間についても図38に示す通
り、再構成ヒト抗HM1.24抗体投与群ではコントロールヒ
トIgG1投与群と比較して、生存期間の延長が認められ
た。以上より、再構成ヒト抗HM1.24抗体投与がヒト骨髄
腫移植マウスに対して抗腫瘍効果を有することが示され
た。
【0220】実施例15. ヒト骨髄腫マウスモデルにお
ける、再構成ヒト抗HM1.24抗体と既存薬剤メルファラン
との抗腫瘍効果の比較 1. 投与薬剤の調製 1-1. 投与抗体の調製 プラスミドHEF-RVLa-AHM-gκとプラスミドHEF-RVHr-AHM
-gγ1を細胞に導入して得られた再構成ヒト抗HM1.24抗
体については、濾過滅菌したPBS(-)を用いて40、200 μ
g/mlに、また、実施例12.1-2で得たコントロールヒトIg
G1については、濾過滅菌したPBS(-)を用いて 200μg/ml
に調製し、投与抗体とした。 1-2. メルファランの調製 骨髄腫に対する既存薬剤であるメルファラン(SIGMA製)
は、 0.2%カルボメチルセルロース(CMC)(ダイセル化学
工業製)を用いて、0.1mg/mlになるように調製した。
【0221】2. ヒト骨髄腫移植マウスに対する再構成
ヒト抗HM1.24抗体およびメルファランの抗腫瘍効果 2-1. ヒト骨髄腫移植マウスの作製 ヒト骨髄腫移植マウスは、実施例14.2-1に従い作製し
た。 2-2. 薬剤投与 上記2-1 で作製したヒト骨髄腫移植マウスよりKPMM2 細
胞移植9日目に血清を採取し、実施例12.2のELISA を用
いて、血清中のヒトIgG を定量した。血清中のヒトIgG
の上昇によりKPMM2 細胞の骨髄生着を確認した。これら
マウスに対し、KPMM2 細胞移植後10日目に上記1-1 で調
製した抗体をそれぞれ 100μl 静脈内投与した。さら
に、移植後10日目から1日1回、5日間 0.2% CMC溶液
200μl を経口投与した。一方、メルファラン投与群に
ついては、上記1-2 で調製したメルファラン溶液をKPMM
2 細胞移植後10日目から1日1回、5日間体重10g あた
り 100μl(メルファランとして1mg/kg) を経口投与し
た。
【0222】2-3. 再構成ヒト抗HM1.24抗体のヒト骨髄
腫移植マウスに対する抗腫瘍効果の評価 再構成ヒト抗HM1.24抗体の抗腫瘍効果については、マウ
スの血清ヒトIgG 量の変化、および生存期間で評価し
た。マウスの血清ヒトIgG 量の変化については、KPMM2
細胞移植35日目に血清を採取し、実施例12.2のELISA を
用いてヒトIgG を定量した。その結果、図39に示すよう
にコントロールヒトIgG1投与群では、KPMM2 細胞移植35
日目の血清ヒトIgG量は移植9日目(抗体投与前日)と
比較して1000倍程度増加し、マウス中でKPMM2 細胞が増
殖しているものと思われた。
【0223】また、既存薬であるメルファランを投与し
た群でも、コントロールヒトIgG1投与群ほどではないも
のの、血清ヒトIgG 量は薬剤投与前より増加しており、
メルファランの投与ではマウス中のKPMM2 細胞の増殖を
完全には抑制できないと思われた。一方、再構成ヒト抗
HM1.24抗体投与群ではいずれの投与量でも、移植9日目
より血清ヒトIgG 量が減少しており、再構成ヒト抗HM1.
24抗体がKPMM2 細胞の増殖を抑制していることが示され
た。
【0224】一方、生存期間についても図40に示す通
り、再構成ヒト抗HM1.24抗体投与群ではコントロールヒ
トIgG1投与群、あるいはメルファラン投与群と比較し
て、生存期間の延長が認められた。以上より、再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体投与がヒト骨髄腫移植マウスに対して抗
腫瘍効果を有すること、さらに本抗体の抗腫瘍効果は既
存薬剤のメルファランよりも強いことが示された。以上
より、ヒト由来のエフェクター細胞を用いた場合、マウ
ス抗HM1.24抗体は殆どヒト骨髄腫細胞に対して、細胞障
害活性を示さなかったのに比して、再構成ヒト抗HM1.24
抗体およびキメラ抗HM1.24抗体は強い細胞障害活性を示
した。この事実は抗体をヒト型化することの重要性を示
し、再構成ヒト抗HM1.24抗体のヒトでの有用性を期待さ
せる。
【0225】ヒト骨髄腫移植SCIDマウスにおいて、再構
成ヒト抗HM1.24抗体が非常に強い抗腫瘍効果を示した
が、ヒトにおいては当然エフェクターはヒト由来であ
り、リンパ球も正常に存在していることから、再構成ヒ
ト抗HM1.24抗体のさらに強い抗腫瘍効果が期待できる。
骨髄腫モデルにおいて、再構成ヒト抗HM1.24抗体は既存
の骨髄腫治療薬に比べ強い抗腫瘍効果を示したことよ
り、再構成ヒト抗HM1.24抗体が画期的な骨髄腫治療薬に
なることが期待される。
【0226】参考例1. マウス抗HM1.24モノクローナ
ル抗体産生ハイブリドーマの調製 Goto, T. et al., Blood (1994) 84, 1992-1930 に記載
の方法にて、マウス抗HM1.24モノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマを調製した。ヒト多発性骨髄腫患者の骨髄
に由来するエプスタインーバーウィルスー核抗原(EBN
A)ー陰性形質細胞株KPC-32(1x107 個)(Goto, T. et
al., Jpn. J. Clin. Hematol. (11991) 32, 1400)をB
ALB/Cマウス(チャールスリバー製)の腹腔内に6 週間
おきに2 回注射した。
【0227】このマウスを屠殺する3 日前にマウスの抗
体産生価をさらに上昇させるために、1.5 x 106 個のKP
C-32細胞をマウスの脾臓内に注射した(Goto, T. et a
l., Tokushima J. Exp. Med. (1990) 37, 89 )。マウ
スを屠殺した後に脾臓を摘出し、Groth, de St. & Schr
eideggerの方法(Cancer Research (1981) 41, 3465 )
に従い摘出した脾臓細胞とミエローマ細胞SP2/0 を細胞
融合に付した。
【0228】KPC-32細胞をコートしたプレートを使用す
るELISA (Posner, M. R. et al.,J. Immunol. Methods
(1982) 48, 23 )によりハイブリドーマ培養上清中の
抗体のスクリーニングを行った。5 x 104 個のKPC-32細
胞を50 ml のPBS に懸濁し、96ウエルプレート(U 底
型、Corning 、Iwaki 製)に分注した。1%ウシ血清アル
ブミン(BSA )を含むPBS でブロックした後、ハイブリ
ドーマ培養上清を加え4℃にて2 時間インキュベートし
た。次いで、4 ℃にて1 時間ペルオキシダーゼ標識抗マ
ウスIgG ヤギ抗体(Zymed 製)を反応させ、一度洗浄し
て、室温にて30分間o-フェニレンジアミン基質溶液(Su
mitomo Bakelite 製)を反応させた。
【0229】2N硫酸で反応を停止させ、ELISA reader
(Bio-Rad 製)で492nm における吸光度を測定した。ヒ
ト免疫グロブリンに対する抗体を産生するハイブリドー
マを除去するために、陽性ハイブリドーマ培養上清をヒ
ト血清にあらかじめ吸着させ、他の細胞下部に対する反
応性をELISA にてスクリーニングした。陽性のハイブリ
ドーマを選択し、種々の細胞株およびヒトの標本に対す
る反応性をフローサイトメトリーで調べた。最後に選択
されたハイブリドーマクローンを二度クローン化し、こ
れをプリスタン処理したBALB/Cマウスの腹腔に注射し
て、腹水を取得した。
【0230】モノクローナル抗体は、硫酸アンモニウム
による沈澱とプロテインA アフィニティクロマトグラフ
ィーキット(Ampure PA 、Amersham製)によりマウス腹
水より精製した。精製抗体は、Quick Tag FITC結合キッ
ト(ベーリンガーマンハイム製)を使用することにより
フルオロセイニチオシアネート(FITC)と結合させた。
その結果、30のハイブリドーマクローンが産生するモノ
クローナル抗体がKPC-32およびRPMI 8226 細胞と反応し
た。クローニングの後、これらのハイブリドーマの培養
上清を他の細胞株と末梢血由来単核球との反応性を調べ
た。
【0231】このうち、3 つのクローンが形質細胞に特
異的に反応するモノクローナル抗体であった。これらの
3 つのクローンのうち、最もフローサイトメトリー分析
に有用であり、かつRPMI 8226 細胞に対する補体依存性
細胞障害活性を有するハイブリドーマクローンを選択
し、HM1.24と名付けた。このハイブリドーマが産生する
モノクローナル抗体のサブクラスを、サブクラス特異的
抗マウスウサギ抗体(Zymed 製)を用いたELISA にて決
定した。抗HM1.24抗体は、IgG2a κのサブクラスを有し
ていた。抗HM1.24抗体を産生するハイブリドーマHM1.24
は、工業技術院生命工学工業研究所(茨城県つくば市東
1丁目1番3号)に、平成7年9月14日にFERM BP-5233
としてブタペスト条約に基づき国際寄託された。
【0232】参考例2. HM1.24抗原ポリペプチドをコ
ードするcDNAのクローニング 1. cDNAライブラリーの作製 1)全RNA の調製 マウスモノクローナル抗体HM1.24が特異的に認識する抗
原ポリペプチドであるHM1.24抗原をコードするcDNAを以
下のように単離した。ヒト多発性骨髄腫細胞株KPMM2 か
ら、全RNA をChirgwinら(Biochcmistry, 18, 5294 (19
79))の方法に従って調製した。すなわち、2.2 x 108
のKPMM2 を20mlの4Mグアニジンチオシアネート(ナカラ
イテスク製)中で完全にホモジナイズさせた。
【0233】ホモジネートを遠心管中の5.3M塩化セシウ
ム溶液層状に重層し、次にこれをBeckman SW40ローター
中で31,000rpm にて20℃で24時間遠心分離することによ
りRNA を沈殿させた。RNA 沈殿物を70%エタノールによ
り洗浄し、そして1mM EDTA及び 0.5% SDSを含有する10
mM Tris-HCl (pH 7.4) 300μl 中に溶解し、それにPron
ase(Boehringer製)を0.5mg/mlとなるように添加した
後、37℃にて30分間インキュベートした。混合物をフェ
ノール及びクロロホルムで抽出し、RNA をエタノールで
沈殿させた。次に、RNA 沈殿物を1mM EDTAを含有する10
mM Tris-HCl (pH7.4) 200μl に溶解した。
【0234】2)poly(A) +RNA の調製 前記のようにして調製した全RNA の約 500μg を材料と
してFast Track 2.0mRNA Isolation Kit(Invitrogen
製)を用いてキット添付の処方に従ってpoly(A)+RNA
を精製した。 3)cDNAライブラリーの構築 上記poly(A) +RNA 10μg を材料としてcDNA合成キット
TimeSaver cDNA Synthesis Kit(Pharmacia製)を用いて
キット添付の処方に従って二本鎖cDNAを合成し、更にDi
rectional Cloning Toolbox (Pharmacia製)を用いてキ
ット付属のEcoRI アダプターをキット添付の処方に従っ
て連結した。EcoRI アダプターのカイネーション及び制
限酵素NotI処理はキット添付の処方に従って行った。更
に、約500bp 以上の大きさのアダプター付加二本鎖cDNA
を 1.5%低融点アガロースゲル(Sigma製)を用いて分
離、精製し、アダプター付加二本鎖cDNA約40μl を得
た。
【0235】このようにして作製したアダプター付加二
本鎖cDNAを、あらかじめ制限酵素EcoRI 、NotI及びアル
カリフォスファターゼ(宝酒造製)処理したpCOS1 ベク
ター(特願平8−255196)とT4 DNAリガーゼ(GIBCO-BRL
製)を用いて連結し、cDNAライブラリーを構築した。構
築したcDNAライブラリーは、大腸菌細胞株DH5 α(GIBCO
-BRL製)に形質導入され、全体のサイズは約2.5 x 106
個の独立したクローンであると推定された。
【0236】2. 直接発現法によるクローニング 1)COS-7 細胞へのトランスフェクション 上記の形質導入した大腸菌約5 x 105 クローンを50μg/
mlのアンピシリンを含む2-YT培地(Molecular Cloning
: A Laboratory Mannual. Sambrookら、Cold Spring H
arbor Laboratory Press (1989)) にて培養することに
よりcDNAの増幅を行い、アルカリ法(Molecular Clonin
g : A Laboratory Mannual. Sambrookら、Cold Spring
Harbor Laboratory Press (1989)) により大腸菌からプ
ラスミドDNA を回収した。得られたプラスミドDNA はGe
ne Pulser 装置(Bio-Rad製)を用いてエレクトロポレー
ション法によりCOS-7 細胞にトランスフェクションし
た。
【0237】すなわち、精製したプラスミドDNA 10μg
を1 x 107 細胞/ml でPBS 中に懸濁したCOS-7 細胞液0.
8ml に加え、1500V 、25μFDの容量にてパルスを与え
た。室温にて10分間の回復期間の後、エレクトロポレー
ション処理された細胞は、10%牛胎児血清(GIBCO-BRL
製)を含むDMEM培養液(GIBCO-BRL製)にて、37℃、5%
CO2の条件下で3日間培養した。
【0238】2)パンニングデイッシュの調製 マウス抗HM1.24抗体をコーティングしたパンニングデイ
ッシュを、B.Seedら(Proc.Natl.Acad.Sci. USA, 84, 33
65-3369 (1987)) の方法に従って調製した。すなわち、
マウス抗HM1.24抗体を10μg/mlになるように50mM Tris-
HCl (pH 9.5)に加えた。このようにして調製した抗体溶
液3ml を直径60mmの細胞培養皿に加え、室温にて2時間
インキュベートした。0.15M NaCl溶液にて3回洗浄した
後、5%牛胎児血清、1mM EDTA、0.02% NaN3 を含むPB
S を加え、ブロッキングした後、下記クローニングに用
いた。
【0239】3)cDNAライブラリーのクローニング 前述のようにトランスフェクトしたCOS-7 細胞は、5mM
EDTAを含むPBS にて剥がし、5%牛胎児血清を含むPBS
で一回洗浄した後、約1 x 106 細胞/ml となるように5
%牛胎児血清及び0.02% NaN3 を含むPBS に懸濁し、上
記のように調製したパンニングデイシュに加え、室温に
て約2時間インキュベートした。5%牛胎児血清及び0.
02% NaN3 を含むPBS で3度緩やかに洗浄した後、 0.6
% SDS及び10mM EDTA を含む溶液を用いてパンニングデ
イシュに結合した細胞からプラスミドDNA の回収を行っ
た。
【0240】回収したプラスミドDNA を再び大腸菌DH5
αに形質導入し、前述のようにプラスミドDNA を増幅
後、アルカリ法にて回収した。回収したプラスミドDNA
をCOS-7 細胞にエレクトロポレーション法によりトラン
スフェクトして前述と同様に結合した細胞よりプラスミ
ドDNA の回収を行った。同様の操作を更に1回繰り返
し、回収したプラスミドDNA を制限酵素EcoRI およびNo
tIで消化した結果、約0.9kbpのサイズのインサートの濃
縮が確認された。さらに、回収したプラスミドDNAの一
部を形質導入した大腸菌を50μg/mlのアンピシリンを含
む2-YTアガープレートに接種し、一晩培養後、単一のコ
ロニーよりプラスミドDNA を回収した。制限酵素EcoRI
およびNotIにて消化し、インサートのサイズが約0.9kbp
を示すクローンp3.19 を得た。
【0241】本クローンについては、PRISM, Dye Termi
nater Cycle Sequencingキット(Perkin Elmer製)を用
いて、キット添付の処方に従い反応を行い、ABI 373A D
NA Sequencer (Perkin Elmer製)にて塩基配列の決定を
行った。このアミノ酸配列および塩基配列を配列番号10
3 に示す。配列番号:103 に示すアミノ酸配列を有する
ポリペプチドをコードするcDNAはpUC19 ベクターのXbaI
切断部位の間に挿入されて、プラスミドpRS38-pUC19 と
して調製されている。このプラスミドpRS38-pUC19 を含
む大腸菌(E. coli) は平成5年(1993年)10月5日付で
工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば市東
1丁目1番3号)にEscherichia coli DH5α (pRS38-pU
C19)として、受託番号FERM BP-4434としてブダペスト条
約に基づき国際寄託されている(特開平7−196694参
照)。
【0242】
【発明の効果】キメラ抗HM1.24抗体はマウス抗HM1.24抗
体の可変領域とヒト抗体定常領域からなり、再構成抗HM
1.24抗体はマウス抗HM1.24抗体の相捕性決定領域とヒト
抗体フレームワーク領域およびヒト抗体定常領域からな
ることから、ヒトにおける抗原性が低く、それ故に医薬
組成物、特に骨髄腫治療剤として期待される。
【0243】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:394 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GGC TTC AAG ATG GAG TCA CAT TTT CTG GTC TTT GTA TTC GTG TTT 48 Met Gly Phe Lys Met Glu Ser His Phe Leu Val Phe Val Phe Val Phe -20 -15 -10 CTC TGG TTG TCT GGT GTT GAC GGA GAC ATT GTG ATG ACC CAG TCT CAC 96 Leu Trp Leu Ser Gly Val Asp Gly Asp Ile Val Met Thr Gln Ser His -5 -1 1 5 AAA TTC ATG TCC ACA TCA GTA GGA GAC AGG GTC AGC ATC ACC TGC AAG 144 Lys Phe Met Ser Thr Ser Val Gly Asp Arg Val Ser Ile Thr Cys Lys 10 15 20 GCC AGT CAG GAT GTG AAT ACT GCT GTA GCC TGG TAT CAA CAA AAA CCA 192 Ala Ser Gln Asp Val Asn Thr Ala Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro 25 30 35 40 GGA CAA TCG CCT AAA CTA CTG ATT TAC TCG GCA TCC AAC CGG TAC ACT 240 Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser Asn Arg Tyr Thr 45 50 55 GGA GTC CCT GAT CGC ATC ACT GGC AGT GGA TCT GGG ACG GAT TTC ACT 288 Gly Val Pro Asp Arg Ile Thr Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr 60 65 70 TTC ACC ATC AGC AGT GTG CAG GCG GAA GAC CTG GCA CTT TAT TAC TGT 336 Phe Thr Ile Ser Ser Val Gln Ala Glu Asp Leu Ala Leu Tyr Tyr Cys 75 80 85 CAG CAA CAT TAT AGT ACT CCA TTC ACG TTC GGC TCG GGG ACA AAG TTG 384 Gln Gln His Tyr Ser Thr Pro Phe Thr Phe Gly Ser Gly Thr Lys Leu 90 95 100 GAA ATA AAA C 394 Glu Ile Lys 105
【0244】配列番号:2 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAA TGT AAC TGG ATA CTT CCT TTT ATT CTG TCA GTA ACT TCA GGT 48 Met Glu Cys Asn Trp Ile Leu Pro Phe Ile Leu Ser Val Thr Ser Gly -15 -10 -5 GCC TAC TCA CAG GTT CAA CTC CAG CAG TCT GGG GCT GAG CTG GCA AGA 96 Ala Tyr Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Ala Arg -1 1 5 10 CCT GGG GCT TCA GTG AAG TTG TCC TGC AAG GCT TCT GGC TAC ACC TTT 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTA AAA CAG AGG CCT GGA CAG GGT CTG 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Lys Gln Arg Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAA TGG ATT GGG TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Ile Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AAG GCC ACA TTG ACT GCA GAT AAA TCC TCC AGT 288 Gln Lys Phe Lys Gly Lys Ala Thr Leu Thr Ala Asp Lys Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG CAA CTC AGC ATC TTG GCA TTT GAG GAC TCT GCG GTC 336 Thr Ala Tyr Met Gln Leu Ser Ile Leu Ala Phe Glu Asp Ser Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCA AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGC CAA GGC ACC ACT CTC ACA GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0245】配列番号:3 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0246】配列番号:4 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0247】配列番号:5 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0248】配列番号:6 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0249】配列番号:7 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Ile Phe Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser Gln Lys Phe Lys Gly 5 10 15
【0250】配列番号:8 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0251】配列番号:9 配列の長さ:379 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GGA TGG AGC TGT ATC ATC CTC TCC TTG GTA GCA ACA GCT ACA GGT 48 Met Gly Trp Ser Cys Ile Ile Leu Ser Leu Val Ala Thr Ala Thr Gly -15 -10 -5 GTC CAC TCC GAC ATC CAG ATG ACC CAG AGC CCA AGC AGC CTG AGC GCC 96 Val His Ser Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala -1 1 5 10 AGC GTG GGT GAC AGA GTG ACC ATC ACC TGT AAG GCT AGT CAG GAT GTG 144 Ser Val Gly Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val 15 20 25 AAT ACT GCT GTA GCC TGG TAC CAG CAG AAG CCA GGA AAG GCT CCA AAG 192 Asn Thr Ala Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys 30 35 40 45 CTG CTG ATC TAC TCG GCA TCC AAC CGG TAC ACT GGT GTG CCA AGC AGA 240 Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser Asn Arg Tyr Thr Gly Val Pro Ser Arg 50 55 60 TTC AGC GGT AGC GGT AGC GGT ACC GAC TTC ACC TTC ACC ATC AGC AGC 288 Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Phe Thr Ile Ser Ser 65 70 75 CTC CAG CCA GAG GAC ATC GCT ACC TAC TAC TGC CAG CAA CAT TAT AGT 336 Leu Gln Pro Glu Asp Ile Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln His Tyr Ser 80 85 90 ACT CCA TTC ACG TTC GGC CAA GGG ACC AAG GTG GAA ATC AAA C 379 Thr Pro Phe Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys 95 100 105
【0252】配列番号:10 配列の長さ:379 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GGA TGG AGC TGT ATC ATC CTC TCC TTG GTA GCA ACA GCT ACA GGT 48 Met Gly Trp Ser Cys Ile Ile Leu Ser Leu Val Ala Thr Ala Thr Gly -15 -10 -5 GTC CAC TCC GAC ATC CAG ATG ACC CAG AGC CCA AGC AGC CTG AGC GCC 96 Val His Ser Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala -1 1 5 10 AGC GTG GGT GAC AGA GTG ACC ATC ACC TGT AAG GCT AGT CAG GAT GTG 144 Ser Val Gly Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asp Val 15 20 25 AAT ACT GCT GTA GCC TGG TAC CAG CAG AAG CCA GGA AAG GCT CCA AAG 192 Asn Thr Ala Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys 30 35 40 45 CTG CTG ATC TAC TCG GCA TCC AAC CGG TAC ACT GGT GTG CCA AGC AGA 240 Leu Leu Ile Tyr Ser Ala Ser Asn Arg Tyr Thr Gly Val Pro Ser Arg 50 55 60 TTC AGC GGT AGC GGT AGT GGT ACC GAC TAC ACC TTC ACC ATC AGC AGC 288 Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Tyr Thr Phe Thr Ile Ser Ser 65 70 75 CTC CAG CCA GAG GAC ATC GCT ACC TAC TAC TGC CAG CAA CAT TAT AGT 336 Leu Gln Pro Glu Asp Ile Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln His Tyr Ser 80 85 90 ACT CCA TTC ACG TTC GGC CAA GGG ACC AAG GTG GAA ATC AAA C 379 Thr Pro Phe Thr Phe Gly Gln Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys 95 100 105
【0253】配列番号:11 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC ACG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Thr Ser 65 70 75 ACA GTC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Val Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
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【0266】配列番号:24 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AAA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC TCG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Lys Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTG AGC ATC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ile Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0267】配列番号:25 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AAA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC TCG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Lys Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC TCG GCC GTA 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Ser Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0268】配列番号:26 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC ACG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Thr Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0269】配列番号:27 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC TCG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GTC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Val Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0270】配列番号:28 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATG ACC GCA GAC AAG TCC ACG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Lys Ser Thr Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0271】配列番号:29 配列の長さ:40 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGAAGTTGC CTGTTAGGCT GTTGGTGCTG 40
【0272】配列番号:30 配列の長さ:39 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGGAGWCAG ACACACTCCT GYTATGGGT 39
【0273】配列番号:31 配列の長さ:40 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGAGTGTGC TCACTCAGGT CCTGGSGTTG 40
【0274】配列番号:32 配列の長さ:43 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGAGGRCCC CTGCTCAGWT TYTTGGMWTC TTG 43
【0275】配列番号:33 配列の長さ:40 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGGATTTWC AGGTGCAGAT TWTCAGCTTC 40
【0276】配列番号:34 配列の長さ:37 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGAGGTKCY YTGYTSAGYT YCTGRGG 37
【0277】配列番号:35 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGGGCWTCA AGATGGAGTC ACAKWYYCWG G 41
【0278】配列番号:36 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGTGGGGAY CTKTTTYCMM TTTTTCAATT G 41
【0279】配列番号:37 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGGTRTCCW CASCTCAGTT CCTTG 35
【0280】配列番号:38 配列の長さ:37 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGTATATAT GTTTGTTGTC TATTTCT 37
【0281】配列番号:39 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACTAGTCGAC ATGGAAGCCC CAGCTCAGCT TCTCTTCC 38
【0282】配列番号:40 配列の長さ:27 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGATCCCGGG TGGATGGTGG GAAGATG 27
【0283】配列番号:41 配列の長さ:25 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TAGAGTCACC GAGGAGCCAG TTGTA 25
【0284】配列番号:42 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGATCCCGGG AGTGGATAGA CCGATG 26
【0285】配列番号:43 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GATAAGCTTC CACCATGGGC TTCAAGATGG AGTC 34
【0286】配列番号:44 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GATAAGCTTC CACCATGGAA TGTAACTGGA TACT 34
【0287】配列番号:45 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGCGGATCCA CTCACGTTTT ATTTCCAACT TTGT 34
【0288】配列番号:46 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGCGGATCCA CTCACCTGAG GAGACTGTGA GAGT 34
【0289】配列番号:47 配列の長さ:18 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CAGACAGTGG TTCAAAGT 18
【0290】配列番号:48 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GAATTCGGAT CCACTCACGT TTGATT 26
【0291】配列番号:49 配列の長さ:48 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGTCAGGATG TGAATACTGC TGTAGCCTGG TACCAGCAGA AGCCAGGA 48
【0292】配列番号:50 配列の長さ:39 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCATCCAACC GGTACACTGG TGTGCCAAGC AGATTCAGC 39
【0293】配列番号:51 配列の長さ:45 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CAACATTATA GTACTCCATT CACGTTCGGC CAAGGGACCA AGGTG 45
【0294】配列番号:52 配列の長さ:47 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCAGTATTCA CATCCTGACT GGCCTTACAG GTGATGGTCA CTCTGTC 47
【0295】配列番号:53 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACACCAGTGT ACCGGTTGGA TGCCGAGTAG ATCAGCAG 38
【0296】配列番号:54 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTGAATGGAG TACTATAATG TTGCTGGCAG TAGTAGGTAG C 41
【0297】配列番号:55 配列の長さ:31 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGTACCGACT ACACCTTCAC CATCAGCAGC C 31
【0298】配列番号:56 配列の長さ:31 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GGTGAAGGTG TAGTCGGTAC CGCTACCGCT A 31
【0299】配列番号:57 配列の長さ:144 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ATGCCTTGCA GGAAACCTTC ACTGAGGCCC CAGGCTTCTT CACCTCAGCC CCAGACTGCA 60 CCAGCTGCAC CTGGGAGTGA GCACCTGGAG CTACAGCCAG CAAGAAGAAG ACCCTCCAGG 120 TCCAGTCCAT GGTGGAAGCT TATC 144
【0300】配列番号:58 配列の長さ:130 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TCAGTGAAGG TTTCCTGCAA GGCATCTGGA TACACCTTCA CTCCCTACTG GATGCAGTGG 60 GTGCGACAGG CCCCTGGACA AGGGCTTGAG TGGATGGGAT CTATTTTTCC TGGAGATGGT 120 GATACTAGGT 130
【0301】配列番号:59 配列の長さ:131 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AATACACGGC CGTGTCCTCA GATCTCAGGC TGCTCAGCTC CATGTAGACT GTGCTCGTGG 60 ACGTGTCTGC GGTCATGGTG ACTCTGCCCT TGAACTTCTG ACTGTACCTA GTATCACCAT 120 CTCCAGGAAA A 131
【0302】配列番号:60 配列の長さ:119 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GAGATCTGAG GACACGGCCG TGTATTACTG TGCGAGAGGA TTACGACGAG GGGGGTACTA 60 CTTTGACTAC TGGGGGCAAG GGACCACGGT CACCGTCTCC TCAGGTGAGT GGATCCGAC 119
【0303】配列番号:61 配列の長さ:25 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GATAAGCTTC CACCATGGAC TGGAC 25
【0304】配列番号:62 配列の長さ:25 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTCGGATCCA CTCACCTGAG GAGAC 25
【0305】配列番号:63 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AAGTTCAAGG GCAAAGTCAC CATGAC 26
【0306】配列番号:64 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTCATGGTGA CTTTGCCCTT GAACTT 26
【0307】配列番号:65 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ATGACCGCAG ACAAGTCCAC GAGCAC 26
【0308】配列番号:66 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTGCTCGTGG ACTTGTCTGC GGTCAT 26
【0309】配列番号:67 配列の長さ:46 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AAGTTCAAGG GCAAAGTCAC CATGACCGCA GACAAGTCCA CGAGCAC 46
【0310】配列番号:68 配列の長さ:47 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTGCTCGTGG ACTTGTCTGC GGTCATGGTG ACTTTGCCCT TGAACTT 47
【0311】配列番号:69 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AAGTTCAAGG GCAGAGCCAC CCTGACCGCA GACACGTC 38
【0312】配列番号:70 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GACGTGTCTG CGGTCAGGGT GGCTCTGCCC TTGAACTT 38
【0313】配列番号:71 配列の長さ:18 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CAGACAGTGG TTCAAAGT 18
【0314】配列番号:72 配列の長さ:17 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCCCAAAGC CAAGGTC 17
【0315】配列番号:73 配列の長さ:23 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ATTTTTCCTG GAGATGGTGA TAC 23
【0316】配列番号:74 配列の長さ:23 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTATCACCAT CTCCAGGAAA TAT 23
【0317】配列番号:75 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAA TGT AAC TGG ATA CTT CCT TTT ATT CTG TCA GTA ACT TCA GGT 48 Met Glu Cys Asn Trp Ile Leu Pro Phe Ile Leu Ser Val Thr Ser Gly -15 -10 -5 GCC TAC TCA CAG GTT CAA CTC CAG CAG TCT GGG GCT GAG CTG GCA AGA 96 Ala Tyr Ser Gln Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Ala Arg -1 1 5 10 CCT GGG GCT TCA GTG AAG TTG TCC TGC AAG GCT TCT GGC TAC ACC TTT 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Leu Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTA AAA CAG AGG CCT GGA CAG GGT CTG 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Lys Gln Arg Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAA TGG ATT GGG TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Ile Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATG ACC GCA GAC ACG TCC ACG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Ala Asp Thr Ser Thr Ser 65 70 75 ACA GTC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Val Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0318】配列番号:76 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AAG GCC ACA TTG ACT GCA GAT AAA TCC TCC AGT 288 Gln Lys Phe Lys Gly Lys Ala Thr Leu Thr Ala Asp Lys Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG CAA CTC AGC ATC TTG GCA TTT GAG GAC TCT GCG GTC 336 Thr Ala Tyr Met Gln Leu Ser Ile Leu Ala Phe Glu Asp Ser Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCA AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGC CAA GGC ACC ACT CTC ACA GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0319】配列番号:77 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CTGGTTCGGC CCACCTCTGA AGGTTCCAGA ATCGATAG 38
【0320】配列番号:78 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCAGACACGT CCTCGAGCAC AGCCTACATG GAGCT 35
【0321】配列番号:79 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGCTCCATGT AGGCTGTGCT CGAGGACGTG TCTGC 35
【0322】配列番号:80 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TGGGTGCGAC AGCGCCCTGG ACAAGG 26
【0323】配列番号:81 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 CCTTGTCCAG GGCGCTGTCG CACCCA 26
【0324】配列番号:82 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 TACATGGAGC TGAGCAGCCT GGCATTTGAG GACACGGCCG T 41
【0325】配列番号:83 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACGGCCGTGT CCTCAAATGC CAGGCTGCTC AGCTCCATGT A 41
【0326】配列番号:84 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AAGTTCAAGG GCAAAGCCAC CCTGAC 26
【0327】配列番号:85 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GTCAGGGTGG CTTTGCCCTT GAACTT 26
【0328】配列番号:86 配列の長さ:23 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCTACATGC AGCTGAGCAG CCT 23
【0329】配列番号:87 配列の長さ:23 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGGCTGCTCA GCTGCATGTA GGC 23
【0330】配列番号:88 配列の長さ:38 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCTACATGC AGCTGAGCAT CCTGAGATCT GAGGACAC 38
【0331】配列番号:89 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GATCTCAGGA TGCTCAGCTG CATGTAGGCT GTGCT 35
【0332】配列番号:90 配列の長さ:50 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCCTACATGC AGCTGAGCAT CCTGAGATCT GAGGACTCGG CCGTGTATTA 50
【0333】配列番号:91 配列の長さ:50 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACGGCCGAGT CCTCAGATCT CAGGATGCTC AGCTGCATGT AGGCTGTGCT 50
【0334】配列番号:92 配列の長さ:20 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GAGCTGAGCA TCCTGAGATC 20
【0335】配列番号:93 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GATCTCAGGA TGCTCAGCTC CATGTA 26
【0336】配列番号:94 配列の長さ:20 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGATCTGAGG ACTCGGCCGT 20
【0337】配列番号:95 配列の長さ:20 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 ACGGCCGAGT CCTCAGATCT 20
【0338】配列番号:96 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCAGACACGT CCACGAGCAC AGCCTACATG GAGCT 35
【0339】配列番号:97 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGCTCCATGT AGGCTGTGCT CGTGGACGTG TCTGC 35
【0340】配列番号:98 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GCAGACACGT CCTCGAGCAC AGTCTACATG GAGCT 35
【0341】配列番号:99 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGCTCCATGT AGACTGTGCT CGAGGACGTG TCTGC 35
【0342】配列番号:100 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 AGAGTCACCA TCACCGCAGA CAAGTC 26
【0343】配列番号:101 配列の長さ:26 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:合成DNA 配列 GACTTGTCTG CGGTGATGGT GACTCT 26
【0344】配列番号:102 配列の長さ:418 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATG GAC TGG ACC TGG AGG GTC TTC TTC TTG CTG GCT GTA GCT CCA GGT 48 Met Asp Trp Thr Trp Arg Val Phe Phe Leu Leu Ala Val Ala Pro Gly -15 -10 -5 GCT CAC TCC CAG GTG CAG CTG GTG CAG TCT GGG GCT GAG GTG AAG AAG 96 Ala His Ser Gln Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys -1 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG GTT TCC TGC AAG GCA TCT GGA TAC ACC TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT CCC TAC TGG ATG CAG TGG GTG CGA CAG GCC CCT GGA CAA GGG CTT 192 Thr Pro Tyr Trp Met Gln Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATG GGA TCT ATT TTT CCT GGA GAT GGT GAT ACT AGG TAC AGT 240 Glu Trp Met Gly Ser Ile Phe Pro Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser 50 55 60 CAG AAG TTC AAG GGC AGA GTC ACC ATC ACC GCA GAC AAG TCC ACG AGC 288 Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Ile Thr Ala Asp Lys Ser Thr Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTG AGC AGC CTG AGA TCT GAG GAC ACG GCC GTG 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCG AGA GGA TTA CGA CGA GGG GGG TAC TAC TTT GAC TAC 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr 95 100 105 TGG GGG CAA GGG ACC ACG GTC ACC GTC TCC TCA G 418 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser 110 115 120
【0345】配列番号:103 配列の長さ:1013 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 GAATTCGGCA CGAGGGATCT GG ATG GCA TCT ACT TCG TAT GAC TAT TGC 49 Met Ala Ser Thr Ser Tyr Asp Tyr Cys 1 5 AGA GTG CCC ATG GAA GAC GGG GAT AAG CGC TGT AAG CTT CTG CTG GGG 97 Arg Val Pro Met Glu Asp Gly Asp Lys Arg Cys Lys Leu Leu Leu Gly 10 15 20 25 ATA GGA ATT CTG GTG CTC CTG ATC ATC GTG ATT CTG GGG GTG CCC TTG 145 Ile Gly Ile Leu Val Leu Leu Ile Ile Val Ile Leu Gly Val Pro Leu 30 35 40 ATT ATC TTC ACC ATC AAG GCC AAC AGC GAG GCC TGC CGG GAC GGC CTT 193 Ile Ile Phe Thr Ile Lys Ala Asn Ser Glu Ala Cys Arg Asp Gly Leu 45 50 55 CGG GCA GTG ATG GAG TGT CGC AAT GTC ACC CAT CTC CTG CAA CAA GAG 241 Arg Ala Val Met Glu Cys Arg Asn Val Thr His Leu Leu Gln Gln Glu 60 65 70 CTG ACC GAG GCC CAG AAG GGC TTT CAG GAT GTG GAG GCC CAG GCC GCC 289 Leu Thr Glu Ala Gln Lys Gly Phe Gln Asp Val Glu Ala Gln Ala Ala 75 80 85 ACC TGC AAC CAC ACT GTG ATG GCC CTA ATG GCT TCC CTG GAT GCA GAG 337 Thr Cys Asn His Thr Val Met Ala Leu Met Ala Ser Leu Asp Ala Glu 90 95 100 105 AAG GCC CAA GGA CAA AAG AAA GTG GAG GAG CTT GAG GGA GAG ATC ACT 385 Lys Ala Gln Gly Gln Lys Lys Val Glu Glu Leu Glu Gly Glu Ile Thr 110 115 120 ACA TTA AAC CAT AAG CTT CAG GAC GCG TCT GCA GAG GTG GAG CGA CTG 433 Thr Leu Asn His Lys Leu Gln Asp Ala Ser Ala Glu Val Glu Arg Leu 125 130 135 AGA AGA GAA AAC CAG GTC TTA AGC GTG AGA ATC GCG GAC AAG AAG TAC 481 Arg Arg Glu Asn Gln Val Leu Ser Val Arg Ile Ala Asp Lys Lys Tyr 140 145 150 TAC CCC AGC TCC CAG GAC TCC AGC TCC GCT GCG GCG CCC CAG CTG CTG 529 Tyr Pro Ser Ser Gln Asp Ser Ser Ser Ala Ala Ala Pro Gln Leu Leu 155 160 165 ATT GTG CTG CTG GGC CTC AGC GCT CTG CTG CAG TGA GATCCCAGGA 575 Ile Val Leu Leu Gly Leu Ser Ala Leu Leu Gln *** 170 175 180 AGCTGGCACA TCTTGGAAGG TCCGTCCTGC TCGGCTTTTC GCTTGAACAT TCCCTTGATC 635 TCATCAGTTC TGAGCGGGTC ATGGGGCAAC ACGGTTAGCG GGGAGAGCAC GGGGTAGCCG 695 GAGAAGGGCC TCTGGAGCAG GTCTGGAGGG GCCATGGGGC AGTCCTGGGT CTGGGGACAC 755 AGTCGGGTTG ACCCAGGGCT GTCTCCCTCC AGAGCCTCCC TCCGGACAAT GAGTCCCCCC 815 TCTTGTCTCC CACCCTGAGA TTGGGCATGG GGTGCGGTGT GGGGGGCATG TGCTGCCTGT 875 TGTTATGGGT TTTTTTTGCG GGGGGGGTTG CTTTTTTCTG GGGTCTTTGA GCTCCAAAAA 935 AATAAACACT TCCTTTGAGG GAGAGCACAC CTTAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 995 AAAATTCGGG CGGCCGCC 1013
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ヒト骨髄腫細胞株KPMM2 を用いたFCM
解析において、キメラ抗HM1.24抗体の蛍光強度がマウス
抗HM1.24抗体の蛍光強度と同様に、コントロール抗体に
比べシフトしていることを示すグラフである。
【図2】図2は、WISH細胞を用いたCell-ELISAにおい
て、キメラ抗HM1.24抗体はマウス抗HM1.24抗体と同様
に、ビオチン化マウス抗HM1.24抗体のWISH細胞への結合
を濃度依存的阻害していることを示すグラフである。
【図3】図3は、コントロールヒトIgG1、あるいはマウ
ス抗HM1.24抗体は、RPMI8226細胞に対する細胞障害活性
を持たないのに対し、キメラ抗HM1.24抗体はE/T 比の上
昇に伴い、RPMI 8226 細胞に対する細胞障害活性が上昇
していることを示すグラフである。
【図4】図4は、PCR 法によるCDR グラフティングによ
り再構成ヒト抗HM1.24抗体L 鎖を、作製する方法を示す
模式図である。
【図5】図5は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖の作製に
おいて、PCR 法によりRVH1、RVH2、RVH3及びRVH4のオリ
ゴヌクレオチドをアセンブリーする方法を示す模式図で
ある。
【図6】図6は、PCR 法によりヒト・マウスハイブリッ
ド抗HM1.24抗体H 鎖V 領域を作製する方法を示す模式図
である。
【図7】図7は、PCR 法によりマウス・ヒトハイブリッ
ド抗HM1.24抗体H 鎖V 領域を作製する方法を示す模式図
である。
【図8】図8は、再構成ヒト抗HM1.24抗体L 鎖バージョ
ンaはキメラ抗HM1.24抗体と同程度の抗原結合活性を有
することを示すグラフである。なお、-1, -2はロットの
違いを示す。
【図9】図9は、L 鎖バージョンaとH 鎖バージョン
a、b、f又はhを組み合わせた再構成ヒト抗HM1.24抗
体およびキメラ抗体HM1.24抗体の抗原結合活性を示すグ
ラフである。
【図10】図10は、L 鎖バージョンbとH 鎖バージョ
ンa、b、f又はhを組み合わせた再構成ヒト抗HM1.24
抗体およびキメラ抗体HM1.24抗体の結合活性を示すグラ
フである。
【図11】図11は、L 鎖バージョンaとH 鎖バージョ
ンa、b、f又はhを組み合わせた再構成ヒト抗HM1.24
抗体およびキメラ抗体HM1.24抗体の結合阻害活性を示す
グラフである。
【図12】図12は、L 鎖バージョンbとH 鎖バージョ
ンa、b、f又はhを組み合わせた再構成ヒト抗HM1.24
抗体およびキメラ抗体HM1.24抗体の結合阻害活性を示す
グラフである。
【図13】図13は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、b、c、d及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結
合活性を示すグラフである。
【図14】図14は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、e及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結合活性を
示すグラフである。なお、-1, -2はロットの違いを示
す。
【図15】図15は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、c、p、r及びキメラ抗HM1.24抗体の結合阻
害活性を示すグラフである。
【図16】図16は、ヒト・マウスハイブリッド抗HM1.
24抗体、マウス・ヒトハイブリッド抗HM1.24抗体および
キメラ抗HM1.24抗体の抗原結合活性を示すグラフであ
る。
【図17】図17は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、b、c、f及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結
合活性を示すグラフである。
【図18】図18は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、g及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結合活性を
示すグラフである。
【図19】図19は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、g及びキメラ抗HM1.24抗体の結合阻害活性を
示すグラフである。
【図20】図20は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンh、i及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結合活性を
示すグラフである。
【図21】図21は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンf、h、j及びにキメラ抗HM1.24抗体の抗原結合
活性を示す。
【図22】図22は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンh、i及びキメラ抗HM1.24抗体の結合阻害活性を
示すグラフである。
【図23】図23は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンf、h、j及びキメラ抗HM1.24抗体の結合阻害活
性を示すグラフである。
【図24】図24は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンh、k、l、m、n、o及びキメラ抗HM1.24抗体
の抗原結合活性を示すグラフである。
【図25】図25は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、h、p、q及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結
合活性を示すグラフである。
【図26】図26は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンh、k、l、m、n、o及びキメラ抗HM1.24抗体
のWISH細胞への結合阻害活性を示すグラフである。
【図27】図27は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、h、p、q及びキメラ抗HM1.24抗体の結合阻
害活性を示すグラフである。
【図28】図28は、再構成ヒト抗HM1.24抗体H 鎖バー
ジョンa、c、p、r及びキメラ抗HM1.24抗体の抗原結
合活性を示すグラフである。
【図29】図29は、再構成ヒト抗HM1.24抗体バージョ
ンsが、再構成ヒト抗HM1.24抗体バージョンrと同程度
の抗原結合活性を有することを示すグラフである。
【図30】図30は、再構成ヒト抗HM1.24抗体バージョ
ンsが、再構成ヒト抗HM1.24抗体バージョンrと同程度
の結合阻害活性を有することを示すグラフである。
【図31】図31は、精製再構成ヒト抗HM1.24抗体は、
キメラ抗HM1.24抗体と同程度の抗原結合活性を有するこ
とを示すグラフである。
【図32】図32は、精製再構成ヒト抗HM1.24抗体は、
キメラ抗HM1.24抗体と同程度の結合阻害活性を有するこ
とを示すグラフである。
【図33】図33は、ヒト骨髄腫移植マウスにおいて、
キメラ抗HM1.24抗体の投与により、コントロールヒトIg
G1投与に比べて、生存期間が延長していることを示すグ
ラフである。
【図34】図34は、エフェクター細胞としてヒト健常
人末梢血由来細胞を用いた場合、コントロールヒトIgG1
はKPMM2 細胞に対して細胞障害活性を示さず、また、マ
ウス抗HM1.24抗体も細胞障害活性が弱いのに対し、再構
成ヒト抗HM1.24抗体は、KPMM2 細胞に対して強い細胞障
害活性を示していることを示す表すグラフである。
【図35】図35は、エフェクター細胞としてヒト健常
人末梢血由来細胞を用いた場合、コントロールヒトIgG1
はARH-77細胞に対して細胞障害活性を示さず、また、マ
ウス抗HM1.24抗体も細胞障害活性が弱いのに対し、再構
成ヒト抗HM1.24抗体は、ARH-77細胞に対して強い細胞障
害活性を示していることを示す表すグラフである。
【図36】図36は、エフェクター細胞としてSCIDマウ
ス骨髄由来細胞を用いた場合、コントロールヒトIgG1は
KPMM2 細胞に対する細胞障害活性を持たないのに対し、
再構成ヒト抗HM1.24抗体は抗体温度の上昇に伴い、KPMM
2 細胞に対する細胞障害活性が上昇していることを表す
グラフである。
【図37】図37は、ヒト骨髄腫移植マウスにおいて、
コントロールヒトIgG1では投与前に比べ投与後も血清ヒ
トIgG 量が増加しているのに対し、再構成ヒト抗HM1.24
抗体では、抗体投与により、血清ヒトIgG 量の増加を抑
制していることを示すグラフである。
【図38】図38は、ヒト骨髄腫移植マウスにおいて、
再構成ヒト抗HM1.24抗体の投与により、コントロールヒ
トIgG1投与に比べ、生存期間が延長していることを示す
グラフである。
【図39】図39は、ヒト骨髄腫移植マウスにおいて、
メルファラン、およびコントロールヒトIgG1では投与前
に比べ投与後も血清ヒトIgG 量が増加しているのに対
し、再構成ヒト抗HM1.24抗体では、抗体投与により、血
清ヒトIgG 量の増加を抑制していることを示すグラフで
ある。
【図40】図40は、ヒト骨髄腫移植マウスにおいて、
再構成ヒト抗HM1.24抗体の投与により、メルファラン、
あるいはコントロールヒトIgG1投与に比べ、生存期間が
延長していることを示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 16/42 C07K 16/42 16/46 16/46 C12N 5/10 C12P 21/08 C12P 21/08 C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 吉村 康史 静岡県御殿場市駒門1−135 中外製薬株 式会社内 (72)発明者 小石原 保夫 静岡県御殿場市駒門1−135 中外製薬株 式会社内 (72)発明者 小阪 昌明 徳島県徳島市八万町千鳥11−10

Claims (88)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト軽(L)鎖定常領域(C領域)、及
    び抗HM1.24抗体のL鎖可変(V)領域を含んでな
    るキメラL鎖。
  2. 【請求項2】 前記L鎖V領域が配列番号:1に示され
    るアミノ酸配列を有する請求項1に記載のキメラL鎖。
  3. 【請求項3】 前記ヒトL鎖C領域がCκである請求項
    1に記載のキメラL鎖。
  4. 【請求項4】 ヒト重(H)鎖C領域、及び抗HM1.
    24抗体のH鎖V領域を含んでなるキメラH鎖。
  5. 【請求項5】 前記H鎖V領域が配列番号:2に示され
    るアミノ酸配列を有する請求項4に記載のキメラH鎖。
  6. 【請求項6】 前記ヒトH鎖C領域がCγである請求項
    4に記載のキメラH鎖。
  7. 【請求項7】 (1)ヒトL鎖C領域、及び抗HM1.
    24抗体のL鎖V領域を含んでなるL鎖;並びに(2)
    ヒトH鎖C領域、及び抗HM1.24抗体のH鎖V領域
    を含んでなるH鎖;を含んでなるキメラ抗体。
  8. 【請求項8】 前記L鎖V領域が配列番号:1に示され
    るアミノ酸配列を有し、そして前記H鎖V領域が配列番
    号:2に示されるアミノ酸配列を有する、請求項7に記
    載のキメラ抗体。
  9. 【請求項9】 (1)ヒトL鎖V領域のフレームワーク
    領域( FR) 、及び(2)抗HM1.24抗体のL鎖V
    領域のCDR、を含んでなる抗HM1.24抗体の再構
    成(reshaped)ヒトL鎖V領域。
  10. 【請求項10】 前記CDRが下記アミノ酸配列に示さ
    れるアミノ酸配列を有する、請求項9に記載の再構成ヒ
    トL鎖V領域。 CDR1:Lys Ala Ser Gln Asp Val Asn Thr Ala Val Ala
    (配列番号:3) CDR2:Ser Ala Ser Asn Arg Tyr Thr (配列番号:4) CDR3:Gln Gln His Tyr Ser Thr Pro Phe Thr (配列番
    号:5)
  11. 【請求項11】 前記FRがヒトサブグループI(HS
    GI)のヒト抗体FRに由来する、請求項10に記載の
    再構成ヒトL鎖V領域。
  12. 【請求項12】 前記FRがヒト抗体REIのFRに由
    来する、請求項11に記載の再構成ヒトL鎖V領域。
  13. 【請求項13】 前記FRがヒト抗体REIのFRと実
    質的に同じである、請求項11に記載の再構成ヒトL鎖
    V領域。
  14. 【請求項14】 前記L鎖V領域が、表1においてRV
    Laとして示されるアミノ酸配列を有する請求項11に
    記載の再構成ヒトL鎖V領域。
  15. 【請求項15】 (1)ヒトH鎖V領域のFR、及び
    (2)抗HM1.24抗体のH鎖V領域のCDR、を含
    んでなる抗HM1.24抗体の再構成ヒトH鎖V領域。
  16. 【請求項16】 前記CDRが下記アミノ酸配列に示さ
    れるアミノ酸配列を有する、請求項15に記載の再構成
    ヒトH鎖V領域。 CDR1:Pro Tyr Trp Met Gln (配列番号:6) CDR2:Ser Ile Phe Gly Asp Gly Asp Thr Arg Tyr Ser
    Gln Lys Phe Lys Gly(配列番号:7) CDR3:Gly Leu Arg Arg Gly Gly Tyr Tyr Phe Asp Tyr
    (配列番号:8)
  17. 【請求項17】 前記FRがHSGIのヒト抗体FRに
    由来する、請求項16に記載の再構成ヒトH鎖V領域。
  18. 【請求項18】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3に由来し、前記FR4がヒト抗体JH6のFR
    4に由来する、請求項16に記載の再構成ヒトH鎖V領
    域。
  19. 【請求項19】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3と実質的に同じであり、前記FR4がヒト抗体
    JH6のFR4と実質的に同じである、請求項16に記
    載の再構成ヒトH鎖V領域。
  20. 【請求項20】 前記FR1においてKabat の規定によ
    る30位のアミノ酸がスレオニンであり、前記FR3にお
    いてKabat の規定による71位のアミノ酸がアラニンであ
    り、前記FR3においてKabat の規定による78位のアミ
    ノ酸がアラニンである、請求項16に記載の再構成ヒト
    抗体H鎖。
  21. 【請求項21】 前記FR3においてKabat の規定によ
    る73位のアミノ酸がリジンである、請求項16に記載の
    再構成ヒト抗体H鎖。
  22. 【請求項22】 前記H鎖V領域が、表2〜4において
    RVHf、RVHh、RVHi、RVHj、RVHk、
    RVHl、RVHm、RVHn、RVHo、RVHp、
    RVHr又はRVHsとして示されるアミノ酸配列を有
    する、請求項17に記載の再構成ヒトH鎖V領域。
  23. 【請求項23】 (1)ヒトL鎖C領域、並びに(2)
    ヒトL鎖FR、及び抗HM1.24抗体のL鎖CDRを
    含んでなるL鎖V領域、を含んでなる抗HM1.24抗
    体の再構成ヒトL鎖。
  24. 【請求項24】 前記ヒトL鎖C領域がヒトCκ領域で
    あり、ヒトL鎖FRがHSGIのヒト抗体のFRに由来
    し、前記L鎖CDRが請求項10に示されるアミノ酸配
    列を有する、請求項23に記載の再構成ヒトL鎖。
  25. 【請求項25】 前記FRがヒト抗体REIのFRに由
    来する、請求項23に記載の再構成ヒトL鎖V領域。
  26. 【請求項26】 前記FRがヒト抗体REIのFRと実
    質的に同じである、請求項23に記載の再構成ヒトL鎖
    V領域。
  27. 【請求項27】 前記L鎖V領域が表3においてRVL
    aとして示されるアミノ酸配列を有する、請求項23に
    記載の再構成ヒトL鎖。
  28. 【請求項28】 (1)ヒトH鎖C領域、並びに(2)
    ヒトH鎖FR、及び抗HM1.24抗体のH鎖CDRを
    含んでなるH鎖V領域、を含んでなる抗HM1.24抗
    体の再構成ヒトH鎖。
  29. 【請求項29】 前記ヒトH鎖C領域がヒトCγ1領域
    であり、前記ヒトH鎖FRがHSGIのヒト抗体FRに
    由来し、前記H鎖CDRが請求項16に示されるアミノ
    酸配列を有する、請求項28に記載の再構成ヒトH鎖。
  30. 【請求項30】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3に由来し、前記FR4がヒト抗体JH6のFR
    4に由来する、請求項28に記載の再構成ヒトH鎖。
  31. 【請求項31】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3と実質的に同じであり、前記FR4がヒト抗体
    JH6のFR4と実質的に同じである、請求項28に記
    載の再構成ヒトH鎖。
  32. 【請求項32】 前記FR1においてKabat の規定によ
    る30位のアミノ酸がスレオニンであり、前記FR3にお
    いてKabat の規定による71位のアミノ酸がアラニンであ
    り、前記FR3においてKabat の規定による78位のアミ
    ノ酸がアラニンである、請求項28に記載の再構成ヒト
    抗体H鎖。
  33. 【請求項33】 前記FR3においてKabat の規定によ
    る73位のアミノ酸がリジンである、請求項28に記載の
    再構成ヒト抗体H鎖。
  34. 【請求項34】 前記H鎖V領域が、表2〜4において
    RVHf、RVHh、RVHi、RVHj、RVHk、
    RVHl、RVHm、RVHn、RVHo、RVHp、
    RVHr又はRVHsとして示されるアミノ酸配列を有
    する、請求項28に記載の再構成ヒトH鎖。
  35. 【請求項35】 (A)(1)ヒトL鎖C領域、及び
    (2)ヒトL鎖FR、及び抗HM1.24抗体のL鎖C
    DRを含んでなるL鎖V領域、を含んでなるL鎖;並び
    に (B)(1)ヒトH鎖C領域、及び(2)ヒトH鎖F
    R、及び抗HM1.24抗体のH鎖CDRを含んでなる
    H鎖V領域、を含んでなるH鎖;を含んでなる抗HM
    1.24抗体の再構成ヒト抗体。
  36. 【請求項36】 前記L鎖CDRが請求項10に示され
    るアミノ酸配列を有し、前記H鎖CDRが請求項16に
    示されるアミノ酸配列を有する、請求項35に記載の再
    構成ヒト抗体。
  37. 【請求項37】 前記L鎖CDRが請求項10に示され
    るアミノ酸配列を有し、前記H鎖CDRが請求項16に
    示されるアミノ酸配列を有し;前記ヒトL鎖FRがHS
    GIの抗体のFRに由来し;前記ヒトH鎖FRがHSG
    Iのヒト抗体FRに由来し:前記ヒトL鎖C領域はヒト
    Cκ領域であり;そして前記ヒトH鎖C領域はヒトCγ
    1領域である、請求項35に記載の再構成ヒト抗体。
  38. 【請求項38】 前記L鎖FRがヒト抗体REIのFR
    に由来し、前記H鎖FR1ー3がヒト抗体HG3に由来
    し、前記H鎖FR4がヒト抗体JH6のFR4に由来す
    る、請求項35に記載の再構成ヒト抗体。
  39. 【請求項39】 前記L鎖V領域が、表1においてRV
    Laとして示されるアミノ酸配列を有する、請求項35
    に記載の再構成ヒト抗体。
  40. 【請求項40】 前記H鎖V領域が、表2〜4において
    RVHf、RVHh、RVHi、RVHj、RVHk、
    RVHl、RVHm、RVHn、RVHo、RVHp、
    RVHr又はRVHsとして示されるアミノ酸配列を有
    する、請求項35に記載の再構成ヒト抗体。
  41. 【請求項41】 抗HM1.24抗体のL鎖V領域をコ
    ードするDNA。
  42. 【請求項42】 前記L鎖V領域が配列番号:1に示さ
    れるアミノ酸配列をコードする、請求項41に記載のD
    NA。
  43. 【請求項43】 前記L鎖V領域をコードするDNAが
    配列番号:1に示されるヌクレオチド配列を有する、請
    求項41に記載のDNA。
  44. 【請求項44】 抗HM1.24抗体のH鎖V領域をコ
    ードするDNA。
  45. 【請求項45】 前記H鎖V領域が配列番号:2に示さ
    れるアミノ酸配列コードする、請求項44に記載のDN
    A。
  46. 【請求項46】 前記H鎖V領域をコードするDNAが
    配列番号:2に示されるヌクレオチド配列を有する、請
    求項44に記載のDNA。
  47. 【請求項47】 (1)ヒトL鎖C領域;及び(2)抗
    HM1.24抗体のL鎖V領域;を含んでなる、キメラ
    L鎖をコードするDNA。
  48. 【請求項48】 前記L鎖V領域が配列番号:1に示さ
    れるアミノ酸配列をコードする、請求項47に記載のD
    NA。
  49. 【請求項49】 前記L鎖V領域が配列番号:1に示さ
    れるヌクレオチド配列を有する、請求項47に記載のD
    NA。
  50. 【請求項50】 (1)ヒトH鎖C領域;及び(2)抗
    HM1.24抗体のH鎖V領域を含んでなる、キメラH
    鎖をコードするDNA。
  51. 【請求項51】 前記H鎖V領域が配列番号:2に示さ
    れるアミノ酸配列をコードする、請求項50記載のDN
    A。
  52. 【請求項52】 前記H鎖V領域が配列番号:2に示さ
    れるヌクレオチド配列を有する、請求項50に記載のD
    NA。
  53. 【請求項53】 (1)ヒトL鎖V領域のFR、及び
    (2)抗HM1.24抗体のL鎖V領域のCDR、を含
    んでなる抗HM1.24抗体の再構成ヒトL鎖V領域を
    コードするDNA。
  54. 【請求項54】 前記CDRが請求項10に示されるア
    ミノ酸配列を有する、請求項53に記載の再構成ヒトL
    鎖V領域をコードするDNA。
  55. 【請求項55】 前記FRがHSGIのヒト抗体FRに
    由来する、請求項53に記載の再構成ヒトL鎖V領域を
    コードするDNA。
  56. 【請求項56】 前記FRがヒト抗体REIのFRに由
    来する、請求項53に記載の再構成ヒトL鎖V領域をコ
    ードするDNA。
  57. 【請求項57】 前記FRがヒト抗体REIのFRと実
    質的に同じである、請求項53に記載の再構成ヒトL鎖
    V領域をコードするDNA。
  58. 【請求項58】 前記L鎖V領域が表1におけるRVL
    aとして示されるアミノ酸配列をコードする、請求項5
    1に記載のDNA。
  59. 【請求項59】 配列番号:9に示されるヌクレオチド
    配列を有する、請求項53に記載の再構成ヒトL鎖V領
    域をコードするDNA。
  60. 【請求項60】 (1)ヒトH鎖V領域のFR、及び
    (2)抗HM1.24抗体のH鎖V領域のCDR、を含
    んでなる抗HM1.24抗体の再構成ヒトH鎖V領域を
    コードするDNA。
  61. 【請求項61】 前記CDRが請求項16に示されるア
    ミノ酸配列を有する、請求項60に記載の再構成ヒトH
    鎖V領域をコードするDNA。
  62. 【請求項62】 前記FRがHSGIのヒト抗体のFR
    に由来する、請求項60に記載の再構成ヒトH鎖V領域
    をコードするDNA。
  63. 【請求項63】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3に由来し、前記FR4がヒト抗体JH6のFR
    4に由来する、請求項60に記載の再構成ヒトH鎖V領
    域をコードするDNA。
  64. 【請求項64】 前記FR1ー3がヒト抗体HG3のF
    R1ー3と実質的に同じであり、前記FR4がヒト抗体
    JH6のFR4と実質的に同じである、請求項60に記
    載の再構成ヒトH鎖V領域をコードするDNA。
  65. 【請求項65】 前記FR1においてKabat の規定によ
    る30位のアミノ酸がスレオニンであり、前記FR3にお
    いてKabat の規定による71位のアミノ酸がアラニンであ
    り、前記FR3においてKabat の規定による78位のアミ
    ノ酸がアラニンである、請求項60に記載の再構成ヒト
    抗体H鎖V領域をコードするDNA。
  66. 【請求項66】 前記FR3においてKabat の規定によ
    る73位のアミノ酸がリジンである、請求項60に記載の
    再構成ヒト抗体H鎖V領域をコードするDNA。
  67. 【請求項67】 前記H鎖V領域が、表2〜4において
    RVHf、RVHh、RVHi、RVHj、RVHk、
    RVHl、RVHm、RVHn、RVHo、RVHp、
    RVHr又はRVHsとして示されるアミノ酸配列を有
    する、請求項60に記載の再構成ヒトH鎖V領域をコー
    ドするDNA。
  68. 【請求項68】 配列番号:18、19、20、21、
    22、23、24、25、26、28又は102に示さ
    れるヌクレオチド酸配列を有する、請求項60に記載の
    再構成ヒトH鎖V領域をコードするDNA。
  69. 【請求項69】 (1)ヒトL鎖C領域;並びに(2)
    ヒトL鎖FR、及び抗HM1.24抗体のL鎖CDRを
    含んでなるL鎖V領域;を含んでなる抗HM1.24抗
    体の再構成ヒトL鎖をコードするDNA。
  70. 【請求項70】 前記L鎖V領域が表1におけるRVL
    aとして示されるアミノ酸配列をコードする、請求項6
    9に記載のDNA。
  71. 【請求項71】 前記L鎖V領域が配列番号:9に示さ
    れるヌクレオチド配列を有する請求項69に記載のDN
    A。
  72. 【請求項72】 前記ヒトL鎖C領域がヒトL鎖Cκ領
    域である、請求項69に記載のDNA。
  73. 【請求項73】 (1)ヒトH鎖C領域;並びに(2)
    ヒトH鎖FR、及び抗HM1.24抗体のH鎖CDRを
    含んでなるH鎖V領域;を含んでなる抗HM1.24抗
    体の再構成ヒトH鎖をコードするDNA。
  74. 【請求項74】 H鎖V領域が表2〜4においてRVH
    f、RVHh、RVHi、RVHj、RVHk、RVH
    l、RVHm、RVHn、RVHo、RVHp、RVH
    r又はRVHsとして示されるアミノ酸配列をコードす
    る、請求項73に記載の再構成ヒトH鎖をコードするD
    NA。
  75. 【請求項75】 前記H鎖V領域が配列番号:18、1
    9、20、21、22、23、24、25、26、28
    又は102に示されるヌクレオチド配列を有する、請求
    項73に記載の再構成ヒトH鎖をコードするDNA。
  76. 【請求項76】 前記ヒトH鎖C領域がヒトH鎖Cγ1
    領域である、請求項73に記載の再構成ヒトH鎖をコー
    ドするDNA。
  77. 【請求項77】 請求項41、42、43、44、4
    5、46、47、48、49、50、51、52、5
    3、54、55、56、57、58、59、60、6
    1、62、3、64、65、66、67、68、69、
    70、71、72、73、74、75および76のいず
    れか1項に記載のDNAを含んでなるベクター。
  78. 【請求項78】 請求項41、42、43、44、4
    5、46、47、48、49、50、51、52、5
    3、54、55、56、57、58、59、60、6
    1、62、3、64、65、66、67、68、69、
    70、71、72、73、74、75および76のいず
    れか1項に記載のDNAを含んでなるベクターにより形
    質転換された宿主細胞。
  79. 【請求項79】 抗HM1.24抗体のキメラ抗体の製
    造方法であって、請求項41、42、43、47、48
    および49のいずれかに記載のDNAを含んでなる発現
    ベクター及び請求項44、45、46、50、51およ
    び52のいずれかに記載のDNAを含んでなる発現ベク
    ターにより同時形質転換された宿主細胞を培養し、そし
    て目的とする抗体を回収する、段階を含んでなる方法。
  80. 【請求項80】 抗HM1.24抗体の再構成ヒト抗体
    の製造方法であって、請求項53、54、55、56、
    57、58、59、69、70、71および72のいず
    れか1項に記載のDNAを含んでなる発現ベクター及び
    請求項60、61、62、63、64、65、66、6
    5、66、67、68、69、70、71、72、7
    3、74、75および76のいずれか1項に記載のDN
    Aを含んでなる発現ベクターにより同時形質転換された
    宿主細胞を培養し、そして目的とする抗体を回収する、
    ことを含んでなる方法。
  81. 【請求項81】 配列番号:103に示すアミノ酸配列
    を有するポリペプチドを特異的に認識するキメラ抗体を
    有効成分として含有する医薬組成物。
  82. 【請求項82】 キメラ抗HM1.24抗体を有効成分
    として含有する医薬組成物。
  83. 【請求項83】 配列番号:103に示すアミノ酸配列
    を有するポリペプチドを特異的に認識するキメラ抗体を
    有効成分として含有する骨髄腫治療剤。
  84. 【請求項84】 キメラ抗HM1.24抗体を有効成分
    として含有する骨髄腫治療剤。
  85. 【請求項85】 配列番号:103に示すアミノ酸配列
    を有するポリペプチドを特異的に認識する再構成ヒト抗
    体を有効成分として含有する医薬組成物。
  86. 【請求項86】 再構成ヒト抗HM1.24抗体を有効
    成分として含有する医薬組成物。
  87. 【請求項87】 配列番号:103に示すアミノ酸配列
    を有するポリペプチドを特異的に認識する再構成ヒト抗
    体を有効成分として含有する骨髄腫治療剤。
  88. 【請求項88】 再構成ヒト抗HM1.24抗体を有効
    成分として含有する骨髄腫治療剤。
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