JPH1015507A

JPH1015507A - ケーブル水洗自動化装置

Info

Publication number: JPH1015507A
Application number: JP8174846A
Authority: JP
Inventors: Haruhisa Omae; 治久大前
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1996-07-04
Filing date: 1996-07-04
Publication date: 1998-01-20

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、ケーブルの水洗に要する時間を短縮
し、かつ、水洗に要する作業場所も狭くすることが出来
る装置を提供することを目的とする。【解決手段】ケーブル巻取部５１と、水洗部５２と、乾
燥部５３と、制御部５４とからなり、前記ケーブル巻取
部５１は、装置側ケーブル１７Ｂと、ガイドホイール１
９と、ケーブル巻取駆動装置２０と、ガイド兼フック検
知器１２を有し、前記水洗部５２は、ケーブル洗浄ノズ
ル１０と、フック洗浄ノズル１３と、給水タンク４２
と、高圧ポンプ１４と、洗浄水回収タンク１５を有し、
前記洗浄水回収タンク１５は、前記ノズル１１、１２か
らの放水を回収し、前記乾燥部５３は、乾燥ノズル１１
を有し、第１配管２１を介して高圧エアー３１を供給さ
れ、前記制御部５４は、ケーブル巻取部５１と、水洗部
５２と、乾燥部５３に制御信号を出力することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、海水に浸したケー
ブルの汚れ落とし作業に適用される自動水洗装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術を図４に示す。図４に示すよ
うに、従来の海水に浸つたケーブルの水洗は、（１）全長約６０ｍのケーブルを、機体側ドラムから全
て地面に取り出して、洗浄、水拭き、防錆油の塗布、お
よび機体側ドラムへの巻き戻しを、２人で行っている。（２）ケーブルは、約６０ｍの長さのため、広い作業エ
リアを必要しとている。（３）作業完了までの時間は、２人で約６０分かかり、
所要時間が大きい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル水洗作
業は、ケーブルを水道水で洗浄する作業者と、作業状況
を見ながらケーブルの巻き上げ作業をする作業者の２人
で、作業をしているが、次のような問題がある。（１）ケーブルの水洗作業に要する所要時間が大きい。（２）冬季の水洗作業は非常に厳しく、つらい。（３）広い作業エリアを必要とする。本発明は、これらの問題を解決することができるケーブ
ル水洗自動化装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（第１の手段）本発明に係るケーブル水洗自動化装置
は、（Ａ）ケーブル巻取部と、水洗部と、乾燥部と、制
御部とからなり、（Ｂ）前記ケーブル巻取部、装置側ケ
ーブル、ガイドホイールと、ケーブル巻取駆動装置と、
ガイド兼フック検知器を有し、（Ｃ）前記装置側ケーブ
ルは、ガイドケーブルを有し、フックにより機体側ケー
ブルと連結し、ガイド兼フック検知器とガイドホイール
を経由して、ケーブル巻取駆動装置のケーブルドラムに
巻取られ、（Ｄ）前記水洗部は、ケーブル洗浄ノズル
と、フック洗浄ノズルと、給水タンクと、高圧ポンプ
と、洗浄水回収タンクを有し、（Ｅ）前記高圧ポンプ
は、給水タンクの水を加圧し、第２配管を介して、ケー
ブル洗浄ノズルとフック洗浄ノズルに加圧水を供給し、
（Ｆ）前記洗浄水回収タンクは、前記各ノズルからの放
水を回収し、（Ｇ）前記乾燥部は、乾燥ノズルを有し、
第１配管を介して高圧エアーを供給され、（Ｈ）前記制
御部は、ケーブル巻取部と、水洗部と、乾燥部に制御信
号を出力することを特徴とする。

【０００５】従って、次のように作用する。（１）予め水洗装置に固定してあるガイドケーブル８の
先端部を機体側ケーブルのフックと連結させた後、水洗
装置のドラムにケーブルを巻き取りながら、第１次の洗
浄を行う。

【０００６】そして、機体側の回転速度に巻取ドラムを
同期させるため、クラッチによるすべりを行わせる。（２）機体側巻取ドラムにケーブルを巻き上げ始めた
ら、第２次洗浄を行いながら、更にエアブローを行いケ
ーブルを乾燥させる。

【０００７】フック部は、水洗位置を変えるため、別ノ
ズルにより洗浄を行う。この場合、巻取ドラムへの乱巻
が発生しないように、ケーブルには常時、約２．０ｋｇ
／ｃｍ² の張力を加えて行う。

【０００８】

【発明の実施の形態】

（第１の実施の形態）本発明の第１の実施の形態を図１
〜図３に示す。図１は本発明の第１の実施の形態に係る
ケーブル水洗自動化装置の外観図。

【０００９】図２は本発明の第１の実施の形態に係るケ
ーブル水洗自動化装置の内視図。図３は本発明の第１の
実施の形態に係るケーブル水洗自動化装置による新洗浄
作業図である。

【００１０】図１〜図３に示すように、本発明装置は、
ガイドケーブル８と、ケーブルドラム９と、ケーブル洗
浄ノズル１０と、乾燥ノズル１１と、ガイド兼フック検
知器１２と、フック洗浄ノズル１３と、高圧ポンプ１４
と、洗浄水回収タンク１５と、フック１８と、ガイドホ
イール１９と、ケーブル巻取駆動装置２０と、制御部４
１と、給水タンク４２を有し、（Ａ）ケーブルの巻き取
り作業と、（Ｂ）塩水除去の一連の作業を、次のように
して、全て機械化を図る。（１）水洗ケーブル１７の巻取速度（２．０ｍ／ｓｅｃ）に対応す
る高い洗浄力を要するため、水（例えば、水道水）３２
をポンプ１４により加圧し、周辺方向からケーブル１７
へ加圧水（水圧約４０．０ｋｇ／ｃｍ² ）で放水する。（２）巻き取り、巻き戻しケーブル１７の巻取駆動装置２０には、機体側モータの
回転速度と連動させるため、クラッチによるすべり機構
を採用する。

【００１１】機体側ケーブル１７Ａの巻取を容易にする
ため、ケーブルドラム９にフック１８が干渉しないよう
に、逃がしを設置する。装置側ドラムへ高速巻取（２．
０ｍ／ｓｅｃ）しても，ケーブルが整然と巻き取れるよ
うに、ガイドケーブル８を採用する。（３）乾燥高圧エアー（例えば、約７．０ｋｇ／ｃｍ² の工場エア
ー）３１を周辺方向から放射して、付着した水を吹き飛
ばす。（４）給水／排水水道水３２を、使用前に給水タンク（１００リットル・
タンク）４２に補給することにより、補給水無しで洗浄
可能になる。

【００１２】また、装置内に洗浄水回収タンク（排水タ
ンク）１５を設け、処理可能排水路への放水を行う。（巻取り作用）第１の実施の形態による巻取り作用を、
図１〜図３に基づき説明する。（１）ケーブル水洗自動化装置を所定の位置に配置し、
車輪止する。（２）電源コード１を電源（２００Ｖ、３Ｐ、５０ＨＺ
／６０ＨＺ）に接続する。（３）セフティスイッチ２を降ろすことで、後輪を浮か
せ、位置ずれを防止する。（４）トルク・コントローラ３のスイッチはＯＮ側にす
る。（５）装置のサーキット・ブレーカ４を入れ、電源スイ
ッチＯＮボタン５をおす。（６）ケーブルドラム手動ブレーキノブ６を上に持ち上
げ、ブレーキシューの押付を解除し、ケーブルドラム９
を解放し、トグルスイッチ７を微動側に倒す。（７）微動状態のガイドケーブル８を機体側ケーブルの
フック１８に連結後、トグルスイッチ７を微動側から起
動側に倒す。（８）機体側ウインチ１６をダウン側にすると、ケーブ
ルドラム９にケーブル１７を巻取り始め、ケーブルドラ
ム内検知器が作用し、高圧ポンプ１４が作動する。（９）ケーブル１７の巻取りを始めると、ケーブル洗浄
ノズル１０から、加圧された水道水３２の放水を始め
る。

【００１３】そして、放水された水は洗浄水回収タンク
１５に回収される。（１０）機体側ウインチの巻上げ時、ケーブル洗浄ノズ
ル１０から加圧された水道水３２の放水を続けると同時
に、乾燥ノズル１１から高圧エアー３１が噴出し、ケー
ブル１７の乾燥を開始する。（１１）フック１８が、ガイド兼フック検知器１２を通
過したとき、フック洗浄ノズル１３から、加圧された水
道水３２の放水を始める。

【００１４】同時にケーブル洗浄ノズル１０は放水を停
止する。但し、高圧エアー３１は噴出を続ける。（１２）ケーブル洗浄作業終了時には、トグルスイッチ
７を微動側にし、ケーブルのピードをゆるめ、ガイドケ
ーブル８を機体側ケーブル１７Ａから取り外す。

【００１５】トグルスイッチ７を微動側にした時点で、
ケーブル洗浄ノズル１０、フック洗浄ノズル１３、およ
び乾燥ノズル１１からの放水と噴出は停止する。（１３）ケーブルドラム手動ブレーキノブ６を下に押し
下げ、ケーブルドラム９にブレーキシューを押しつけ、
ケーブルドラム９を固定する。（１４）トグルスイッチ７をＯＦＦにし、電源スイッチ
ＯＮボタン５を押す。（１５）サーキット・ブレーカ４をＯＦＦにし、セフテ
ィスイッチ２を上げ、ケーブルドラムのブレーキをか
け、全機能を停止させる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。（１）本発明装置により、ケーブルの水洗時間を約５０
％短縮することができる。（２）機械により水洗作業を行うので、特に寒い地方に
おける、つらい水洗作業を行う必要がなくなる。（３）ケーブルをドラムに巻取るときに、周辺が水浸し
にならない為、一連の作業場所は狭くてもよい。（４）そのため、作業場所を特定する必要もなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るケーブル水洗
自動化装置の外観図。

【図２】本発明の第１の実施の形態に係るケーブル水洗
自動化装置の内視図。

【図３】本発明の第１の実施の形態に係るケーブル水洗
自動化装置による新洗浄作業図。

【図４】従来のケーブル洗浄作業を示す図。

【符号の説明】

１…電源コード２…セフティスイッチ３…トルク・コントローラ４…サーキット・ブレーカ５…電源スイッチＯＮボタン６…ケーブルドラム手動ブレーキノブ７…トグルスイッチ８…ガイドケーブル９…ケーブルドラム１０…ケーブル洗浄ノズル１１…乾燥ノズル１２…ガイド兼フック検知器１３…フック洗浄ノズル１４…高圧ポンプ１５…洗浄水回収タンク（排水タンク）１６…機体側ウインチ１７…ケーブル１７Ａ…機体側ケーブル１７Ｂ…装置側ケーブル１８…フック１９…ガイドホイール２０…ケーブル巻取駆動装置２１…第１配管２２…第２配管２３…車輪２３Ａ…前輪２３Ｂ…後輪３１…高圧エアー３２…水道水４２…給水タンク５１…ケーブル巻取部５２…水洗部５３…制御部１００…ケーブル水洗自動化装置Ｐ…ポンプＭ…モータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（Ａ）ケーブル巻取部（５１）と、水洗部
（５２）と、乾燥部（５３）と、制御部（５４）とから
なり、（Ｂ）前記ケーブル巻取部（５１）は、装置側ケ
ーブル（１７Ｂ）と、ガイドホイール（１９）と、ケー
ブル巻取駆動装置（２０）と、ガイド兼フック検知器
（１２）を有し、（Ｃ）前記装置側ケーブル（１７Ｂ）
は、ガイドケーブル（８）を有し、フック（１８）によ
り機体側ケーブル（１７Ａ）と連結し、ガイド兼フック
検知器（１２）とガイドホイール（１９）を経由し
て、ケーブル巻取駆動装置（２０）のケーブルドラム
（９）に巻取られ、（Ｄ）前記水洗部（５２）は、ケー
ブル洗浄ノズル（１０）と、フック洗浄ノズル（１３）
と、給水タンク（４２）と、高圧ポンプ（１４）と、洗
浄水回収タンク（１５）を有し、（Ｅ）前記高圧ポンプ
（１４）は、給水タンク（４２）の水を加圧し、第２配
管（２２）を介して、ケーブル洗浄ノズル（１０）とフ
ック洗浄ノズル（１３）に加圧水を供給し、（Ｆ）前記
洗浄水回収タンク（１５）は、前記ノズル（１１、１
２、）からの放水を回収し、（Ｇ）前記乾燥部（５３）
は、乾燥ノズル（１１）を有し、第１配管（２１）を介
して高圧エアー（３１）を供給され、（Ｈ）前記制御部
（５４）は、ケーブル巻取部（５１）と、水洗部（５
２）と、乾燥部（５３）に制御信号を出力することを特
徴とするケーブル水洗自動化装置。