JPH10154928A - 多光軸光電センサ - Google Patents

多光軸光電センサ

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JPH10154928A
JPH10154928A JP8312238A JP31223896A JPH10154928A JP H10154928 A JPH10154928 A JP H10154928A JP 8312238 A JP8312238 A JP 8312238A JP 31223896 A JP31223896 A JP 31223896A JP H10154928 A JPH10154928 A JP H10154928A
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JP
Japan
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light
light emitting
optical axis
light receiving
receiving
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Application number
JP8312238A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sayama
好雄 佐山
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10154928A publication Critical patent/JPH10154928A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K2217/00Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00
    • H03K2217/94Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00 characterised by the way in which the control signal is generated
    • H03K2217/941Indexing scheme related to electronic switching or gating, i.e. not by contact-making or -breaking covered by H03K17/00 characterised by the way in which the control signal is generated using an optical detector
    • H03K2217/94114Optical multi axis

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多光軸光電センサにおいて隣接する光路からの
影響を除去し、検出精度を向上した多光軸光電センサを
提供する。 【解決手段】複数の発光素子を発光させる発光手段と、
複数の発光素子からの光をそれぞれ対応して対向配置さ
れた複数の受光素子により受光して検出信号を出力する
受光手段とを備えた多光軸光電センサにおいて、第N番
目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号の有無に
基いて、第N+1番目の発光素子の発光を順次的に制御
する発光制御手段により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の発光素子と受
光素子を備え、広範囲において障害物を検知する多光軸
光電センサに係り、特に、隣接する光路からの影響を除
去し、検出精度を向上した多光軸光電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の多光軸光電センサの構成
を説明するためのブロック図である。以下、図に従って
説明する。8は受光部9のフォトトランジスタPT1〜
PT4に投光する投光部で、対応するフォトトランジス
タPT1〜PT4に光(赤外線)を照射する発光ダイオ
ードL1〜L4、発光ダイオードL1〜L4を所定の周
波数のパルス波で駆動する(発光させる)ためのパルス
変調回路81で構成され、発光ダイオードL1〜L4は
全てが同時に発光するように並列に接続されている。9
は投光部8の発光ダイオードL1〜L4からの照射光を
受光する受光部で、対応する発光ダイオードL1〜L4
からの照射光を受光するフォトトランジスタPT1〜P
T4、発光ダイオードL1〜L4の駆動(発光)周波数
と一致した周波数の信号のみを通過させるフィルタ回路
91、受光信号を増幅する信号増幅器92、パルス信号
を整流して直流に変換する整流回路93及び整流された
直流信号を基準値と比較してH(高レベル)又はL(低
レベル)を出力するコンパレータ94で構成され、フォ
トトランジスタPT1〜PT4はいずれかのフォトトラ
ンジスタへの光が遮られると出力がなくなるように直列
に接続されている。
【0003】次に、動作について述べる。投光部8の各
発光ダイオードL1〜L4は負荷を低減するため及び外
部光の影響を除去するために所定の周波数のパルス波
(例えば、1kz)で駆動される。発光ダイオードL1
〜L4からの光が対応するフォトトランジスタPT1〜
PT4に到達するまでの光路(光軸)上に障害物が存在
しないと、全てのフォトトランジスタPT1〜PT4が
オン状態となり、フィルタ回路(1kzのみ通過)91
には受光信号が入力され、信号増幅器92及び整流回路
93で増幅、整流された後、コンパレータ94で基準値
と比較されH(高レベル)が出力される。一方、光路上
に障害物が存在し、いずれか1つでもフォトトランジス
タPT1〜PT4への光が遮られると、フォトトランジ
スタPT1〜PT4からの出力はなくなり、その結果、
コンパレータ94からはL(低レベル)が出力される。
このように、出力信号がL(低レベル)又はH(高レベ
ル)のいずれであるかによって光軸上における障害物の
有無を判断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11は従来の多光軸
光電センサの光路上にある障害物の検出状態を説明する
ための図である。投光部である発光ダイオードL1〜L
4と受光部であるフォトトランジスタPT1〜PT4の
間に障害物99があると、光束が絞られている理想的な
光路では障害物99により、例えば、発光ダイオードL
2の光は対応するフォトトランジスタPT2に到達でき
ない(図11(a)参照)。しかし、実際の光路では光
束に広がりがあるために、発光ダイオードL2の光は対
応するフォトトランジスタPT2に到達しなくても、隣
接する発光ダイオードL1、L3の光がフォトトランジ
スタPT2に到達して、フォトトランジスタPT2がそ
の光を検知してオン状態になり障害物99が検出できな
い(図11(b)参照)という問題が生ずる。
【0005】本発明は、多光軸光電センサにおいて隣接
する光路からの影響を除去し、検出精度を向上した多光
軸光電センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の発光素子を発光させる発光手段と、
前記複数の発光素子からの光をそれぞれ対応して対向配
置された複数の受光素子により受光して検出信号を出力
する受光手段とを備えた多光軸光電センサにおいて、第
N番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号の有
無に基いて、第N+1番目の発光素子の発光を順次的に
制御する発光制御手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0007】また、第N番目の発光素子の発光に連動し
て、対応する前記第N番目の受光素子に関わる受光手段
のみを検出可能に制御する受光制御手段とを備えたこと
を特徴とするものである。また、前記複数の受光素子の
うち、所定の最終番目の受光素子に関わる受光手段から
の検出信号が出力されたときに、前記複数の発光素子と
受光素子との間に障害物がないと判断する判断手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0008】また、すべての光軸における光の進行方向
が同方向になるように、前記複数の発光素子が一方の側
に配置され、前記複数の受光素子が他方の側に配置され
てなることを特徴とするものである。また、第N番目の
光軸における光の進行方向と、第N+1番目の光軸にお
ける光の進行方向とが交互に反対方向になるように、前
記複数の発光素子のうち第N番目の発光素子と前記複数
の受光素子のうち第N+1番目の受光素子が一方の側に
配置され、前記複数の発光素子のうち第N+1番目の発
光素子と前記複数の受光素子のうち第N番目の受光素子
が他方の側に配置されてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、前記発光制御手段は、第N番目の受
光素子に関わる受光手段からの検出信号の出力があると
きに、第N+1番目の発光素子の発光を行うものである
ことを特徴とするものである。また、前記発光制御手段
は、第N番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信
号が出力されたときに、前記発光手段の第N番目の発光
素子の発光を停止し、第N+1番目の発光素子を発光さ
せるものであることを特徴とするものである。
【0010】また、前記発光制御手段及び前記受光制御
手段は、前記発光手段と前記受光手段の発光、受光を同
期して処理するものであることを特徴とするものであ
る。また、前記受光制御手段は、前記受光手段に受光素
子からの検出信号を通過又は遮断するスイッチをそれぞ
れの受光素子に備え、該スイッチの開閉により前記発光
素子の発光に同期して対応する受光素子からの検出信号
のみを通過させ、その他の受光素子からの検出信号を遮
断するものであることを特徴とするものである。
【0011】また、前記発光手段は、前記複数の発光素
子をすべて異なる周波数のパルス波で駆動する複数のパ
ルス駆動手段を備え、前記受光手段は、前記パルス駆動
手段により発光された前記発光素子のパルス波以外の周
波数の信号を遮断する複数のフィルタ回路を対応する受
光素子に備えたことを特徴とするものである。また、前
記発光手段は、奇数番目の発光素子群と偶数番目の発光
素子群を異なった周波数のパルス波で駆動するパルス駆
動手段を備え、前記受光手段は、前記パルス駆動手段に
より発光された前記発光素子群のパルス波以外の周波数
の信号を遮断するフィルタ回路を対応する前記奇数番目
の受光素子群と偶数番目の受光素子群に備えたことを特
徴とするものである。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の多光軸光電セ
ンサの構成を説明するためのブロック図である。図2は
本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの第1投受光
部1の処理フローチャートである。図3は本発明の第1
の実施例の多光軸光電センサの第2投受光部2の処理フ
ローチャートである。図4は本発明の第1の実施例の多
光軸光電センサの第1投受光部1のマイコンの各入出力
ポートのタイミングチャートである。図5は本発明の第
1の実施例の多光軸光電センサの第2投受光部2のマイ
コンの各入出力ポートのタイミングチャートである。以
下、図に従って説明する。
【0013】1は第2投受光部2のフォトトランジスタ
に投光し、また、第2投受光部2の発光ダイオードから
の光を受光する第1投受光部で、対応するフォトトラン
ジスタPT1、PT3に光(赤外線)を照射する発光ダ
イオードL1、L3、発光ダイオードL2、L4からの
照射光を受光するフォトトランジスタPT2、PT4、
発光ダイオードL1、L3を駆動するトランジスタTr
1、Tr5、フォトトランジスタPT2、PT4からの
信号を受信するトランジスタTr3、Tr7、発光ダイ
オードL1、L3を所定の周波数(1kz)のパルス波
で発光させるためのパルス変調回路12、第2投受光部
2の発光ダイオードL2、L4の発光周波数(10k
z)と一致した周波数の信号のみを通過させるフィルタ
回路13、パルス信号を整流して直流に変換する整流回
路14、トランジスタTr3、Tr7からの受光信号を
制御するトランジスタTr9、Tr10及び各トランジ
スタTr1、Tr5、Tr3、Tr7、Tr9、Tr1
0に制御信号を出力する入出力ポートA〜Hを備えたマ
イクロコンピュータ(マイコン)11で構成される。
【0014】2は第1投受光部1と同一構成の第2投受
光部で、対応するフォトトランジスタPT2、PT4に
光を照射する発光ダイオードL2、L4、発光ダイオー
ドL1、L3からの照射光を受光するフォトトランジス
タPT1、PT3、発光ダイオードL2、L4を駆動す
るトランジスタTr4、Tr8、フォトトランジスタP
T1、PT3からの信号を受信するトランジスタTr
2、Tr6、発光ダイオードL2、L4を所定の周波数
(10kz)のパルス波で発光させるためのパルス変調
回路22、第1投受光部1の発光ダイオードL1、L3
の発光周波数(1kz)と一致した周波数の信号のみを
通過させるフィルタ回路23、パルス信号を整流して直
流に変換する整流回路24、トランジスタTr2、Tr
6からの受光信号を制御するトランジスタTr11、T
r12及び各トランジスタTr4、Tr8、Tr2、T
r6、Tr11、Tr12に制御信号を出力する入出力
ポートI〜Pを備えたマイクロコンピュータ(マイコ
ン)21で構成される。尚、第1投受光部1と第2投受
光部2はパルス変調回路12、22の発振周波数及びフ
ィルタ回路14、24の通過周波数が異なる。
【0015】先ず、第1投受光部1のマイコン11の行
う処理について、図2のフローチャート及び図4のタイ
ミングチャートを用いて述べる。尚、本タイミングチャ
ートは第1周期目は障害物なし、第2周期目は第3光軸
間に障害物が入った状態を示している。ステップS11
では、待ち時間を設定してステップS12に移る。
【0016】ステップS12では、全てのポートをL
(低レベル)にして、ステップS13に移る(図4、ポ
ートA〜Qのクロックパルス番号1参照)。ステップS
13では、ポートAをH(高レベル)にして、ステップ
S14に移る。つまり、トランジスタTr1をオンにし
て発光ダイオードL1を所定の周波数(1kz)で発光
させる(図4、ポートAのクロックパルス番号3参
照)。
【0017】ステップS14では、ポートB、DをH
(高レベル)にして、ステップS15に移る。つまり、
トランジスタTr3、Tr9をオンにしてフォトトラン
ジスタPT2の受光信号が受信できるように待機する
(図4、ポートB、Dのクロックパルス番号4参照)。
ステップS15では、ポートCにPT2の出力信号がく
るか否かを判断して出力信号がきておればステップS1
6に移り、きていなければステップS24に移る。つま
り、発光ダイオードL1とフォトトランジスタPT1の
間(第1光軸)及び発光ダイオードL2とフォトトラン
ジスタPT2の間(第2光軸)に障害物がなければ、フ
ォトトランジスタPT2からフィルタ回路13、整流回
路14を経てトランジスタTr9に信号がくる。障害物
があると、トランジスタTr9には信号がこないことか
ら判断できる。この動作を詳細に説明すると、ステップ
S13においてポートAがHレベルにされており、トラ
ンジスタTr1がオン状態で発光ダイオードL1が発光
する。障害物がなければ、この光がフォトトランジスタ
PT1で受光され、トランジスタTr2、フィルタ回路
23、整流回路24、トランジスタTr11を経て、マ
イクロコンピュータ21のポートKに入力される。その
受信結果を受けて、マイクロコンピュータ21はポート
Jに発光信号を出力し、トランジスタTr4がオン状態
となり発光ダイオードL2が発光する。この光がフォト
トランジスタPT2で受光され、トランジスタTr3、
フィルタ回路13、整流回路14経てトランジスタTr
9に入力される。この時、ステップS14においてポー
トB、DがHレベルにされており、トランジスタTr9
はフォトトランジスタPT2からの信号をポートCに入
力できる状態になっている。従って、光路中に障害物が
なければポートCに出力信号があり(図4、ポートCの
クロックパルス番号6参照)、光路中に障害物があれば
ポートCに出力信号がない。
【0018】ステップS16では、ポートAをL(低レ
ベル)にして、ステップS17に移る。つまり、トラン
ジスタTr1をオフにして発光ダイオードL1を消灯さ
せる(図4、ポートAのクロックパルス番号7参照)。
ステップS17では、ポートB、DをL(低レベル)に
して、ステップS18に移る。つまり、トランジスタT
r3、Tr9をオフにしてフォトトランジスタPT2の
受光信号が受信できないようにする。この動作は順次点
灯させている発光ダイオードと対応するフォトトランジ
スタの間での光の検出を行うためで、他の光を間違えて
検出しないためである(図4、ポートB、Dのクロック
パルス番号8参照)。尚、この結果、ポートCはL(低
レベル)になる(図4、ポートCのクロックパルス番号
8参照)。
【0019】ステップS18では、ポートGをH(高レ
ベル)にして、ステップS19に移る。つまり、トラン
ジスタTr5をオンにして発光ダイオードL3を所定の
周波数(1kz)で発光させる(図4、ポートGのクロ
ックパルス番号9参照)。ステップS19では、ポート
F、HをH(高レベル)にして、ステップS20に移
る。つまり、トランジスタTr5、Tr10をオンにし
てフォトトランジスタPT4の受光信号が受信できるよ
うに待機する(図4、ポートF、Hのクロックパルス番
号10参照)。
【0020】ステップS20では、ポートEに本例の最
終番目であるフォトトランジスタPT4の出力信号がく
るか否かを判断して出力信号がきておればステップS2
1に移り、きていなければステップS27に移る。つま
り、発光ダイオードL3とフォトトランジスタPT3の
間(第3光軸)及び発光ダイオードL4とフォトトラン
ジスタPT4の間(第4光軸)に障害物がなければ、フ
ォトトランジスタPT4からフィルタ回路13、整流回
路14を経てトランジスタTr10に信号がくる。障害
物があると、トランジスタTr10には信号がこないこ
とから判断できる。この動作の詳細はステップS15と
同じであるため説明は省略する。光路中に障害物がなけ
ればポートEに出力信号があり(図4、ポートEのクロ
ックパルス番号12参照)、光路中に障害物があればポ
ートEに出力信号がない。
【0021】ステップS21では、ポートGをL(低レ
ベル)にして、ステップS22に移る。つまり、トラン
ジスタTr5をオフにして発光ダイオードL3を消灯さ
せる(図4、ポートGのクロックパルス番号13参
照)。ステップS22では、ポートF、HをL(低レベ
ル)にして、ステップS23に移る。つまり、トランジ
スタTr7、Tr10をオフにしてフォトトランジスタ
PT4の受光信号が受信できないようにする(図4、ポ
ートF、Hのクロックパルス番号14参照)。尚、この
結果、ポートEはL(低レベル)になる(図4、ポート
Eのクロックパルス番号14参照)。
【0022】ステップS23では、ポートQからOK信
号、つまり、障害物なしを示す信号を出力してステップ
S13に戻り、同様の処理を繰り返す(図4、ポートQ
のクロックパルス番号15参照)。ステップS24で
は、待ち時間の初期設定してステップS25に移る。ス
テップS25では、待ち時間最大になるまでにPT2の
出力信号がくるか否かを判断して出力信号がきておれば
ステップS16に移り、きていなければステップS26
に移る。つまり、発光、受光、その他回路部の信号処理
の時間遅れを考慮して待機時間を設けている。
【0023】ステップS26では、ポートQにNG信号
を出力してステップS15に移る。つまり、障害物のた
めに出力信号が途絶えたと判断してNG(障害物検出)
信号を出力する(本例では、ステップS15においてポ
ートCに検出信号が出ており、ステップS26には移ら
ないので、図4、ポートQにNGパルスは出ない)。ス
テップS27では、待ち時間の初期設定してステップS
28に移る。
【0024】ステップS28では、待ち時間最大になる
までにPT2の出力信号がくるか否かを判断して出力信
号がきておればステップS21に移り、きていなければ
ステップS29に移る。ステップS29では、ポートQ
にNG信号を出力してステップS20に移る。つまり、
障害物のために出力信号が途絶えたと判断してNG(障
害物検出)信号を出力する(図4、ポートQのクロック
パルス番号27参照)。
【0025】以上の説明(ステップS13からステップ
S29)は図4の波形図ではクロックパルス番号3から
クロックパルス番号15に相当する。このステップS1
3からステップS29を1サイクルとしてを繰り返す。
これは図4の波形図ではクロックパルス番号16からク
ロックパルス番号28に相当する。尚、第2サイクル
(クロックパルス番号16からクロックパルス番号2
8)では、ポートEには障害物のためにクロックパルス
番号25に対応する部分に出力信号がない。ポートEが
H(高レベル)にならないために次のステップに進めな
いので、ポートF、G、HはH(高レベル)のままとな
り、待ち時間が経過すると(ステップS28)ポートQ
にNG信号が出力される。この場合、図2のフローチャ
ートからは障害物が第3光軸又は第4光軸のいずれにあ
るかは判別できない。
【0026】次に、第2投受光部2のマイコン21の行
う処理について、図3のフローチャート及び図5のタイ
ミングチャートを用いて述べる。尚、この処理は図2の
フローチャートと同期して処理される。ステップS31
では、全てのポートをL(低レベル)にして、ステップ
S32に移る(図5、ポートI〜Pのクロックパルス番
号1参照)。
【0027】ステップS32では、ポートI、LをH
(高レベル)にして、ステップS33に移る。つまり、
トランジスタTr2、Tr11をオンにしてフォトトラ
ンジスタPT1の受光信号が受信できるように待機する
(図5、ポートI、Lのクロックパルス番号3参照)。
ステップS33では、ポートKにPT1の出力信号がく
るか否かを判断して出力信号がきておればステップS3
4に移り、きていなければ待機する。つまり、第4光軸
及び第1光軸に障害物がなければ、フォトトランジスタ
PT1からフィルタ回路23、整流回路24を経てトラ
ンジスタTr11に信号がくる。障害物があると、トラ
ンジスタTr11には信号がこないことから判断でき
る。この動作を詳細に説明すると、ステップS13にお
いてポートAがHレベルにされており、トランジスタT
r1がオン状態で発光ダイオードL1が発光する。障害
物がなければ、この光がフォトトランジスタPT1で受
光され、トランジスタTr2、フィルタ回路23、整流
回路24、トランジスタTr11を経て、マイクロコン
ピュータ21のポートKに入力される(図5、ポートK
のクロックパルス番号3参照)。
【0028】ステップS34では、ポートPをL(低レ
ベル)にして、ステップS35に移る。つまり、トラン
ジスタTr8をオフにして発光ダイオードL4を消灯さ
せる。この処理はステップS31で全てのポートをL
(低レベル)にしても、ステップS32からステップS
41を繰り返すために、ステップS41でポートPがH
(高レベル)になっているためにL(低レベル)にする
(図5、ポートPのクロックパルス番号17参照)。
【0029】ステップS35では、ポートI、LをL
(低レベル)にして、ステップS36に移る。つまり、
トランジスタTr2、Tr11をオフにしてフォトトラ
ンジスタPT1の受光信号が受信できないようにする。
この動作は順次点灯させている発光ダイオードと対応す
るフォトトランジスタの間での光の検出を行うためで、
他の光を間違えて検出しないためである(図5、ポート
I、Lのクロックパルス番号5参照)。尚、この結果、
ポートKはL(低レベル)になる(図5、ポートKのク
ロックパルス番号5参照)。
【0030】ステップS36では、ポートJをH(高レ
ベル)にして、ステップS37に移る。つまり、トラン
ジスタTr4をオンにして発光ダイオードL2を所定の
周波数(10kz)で発光させる(図5、ポートJのク
ロックパルス番号6参照)。ステップS37では、ポー
トN、OをH(高レベル)にして、ステップS38に移
る。つまり、トランジスタTr6、Tr12をオンにし
てフォトトランジスタPT3の受光信号が受信できるよ
うに待機する(図5、ポートN、Oのクロックパルス番
号6参照)。
【0031】ステップS38では、ポートMにPT3の
出力信号がくるか否かを判断して出力信号がきておれば
ステップS39に移り、きていなければ待機する。つま
り、第2光軸及び第3光軸に障害物がなければ、フォト
トランジスタPT3からフィルタ回路23、整流回路2
4を経てトランジスタTr12に信号がくる。障害物が
あると、トランジスタTr12には信号がこないことか
ら判断できる。この動作を詳細に説明すると、ステップ
S36においてポートJがHレベルにされており、トラ
ンジスタTr4がオン状態で発光ダイオードL2が発光
する。障害物がなければ、この光がフォトトランジスタ
PT2で受光され、トランジスタTr3、フィルタ回路
13、整流回路14、トランジスタTr9を経て、マイ
クロコンピュータ11のポートCに入力される。その受
信結果を受けて、マイクロコンピュータ11はポートG
に発光信号を出力し、トランジスタTr5がオン状態と
なり発光ダイオードL3が発光する。この光がフォトト
ランジスタPT3で受光され、トランジスタTr6、フ
ィルタ回路23、整流回路24経てトランジスタTr1
2に入力される。この時、ステップS37においてポー
トN、OがHレベルにされており、トランジスタTr1
2はフォトトランジスタPT3からの信号をポートMに
入力できる状態になっている。従って、光路中に障害物
がなければポートMに出力信号があり、光路中に障害物
があればポートMに出力信号がない(図5、ポートMの
クロックパルス番号9参照)。尚、ポートMにPT3の
出力信号が来ず待機していると次のステップに進めな
い。従って、待機時間が所定時間より長い(障害物によ
り光が遮断されている)場合は、第2投受光部2の発光
ダイオードL4は発光せず、従って第1投受光部1のフ
ォトトランジスタPT4はトランジスタTr7、Tr1
0がH(オン)になっている間に受光できず、ポートE
には出力信号が検出されない(NGとなる)。
【0032】ステップS39では、ポートJをL(低レ
ベル)にして、ステップS40に移る。つまり、トラン
ジスタTr4をオフにして発光ダイオードL2を消灯さ
せる(図5、ポートJのクロックパルス番号10参
照)。ステップS40では、ポートN、OをL(低レベ
ル)にして、ステップS41に移る。つまり、トランジ
スタTr8、Tr12をオフにしてフォトトランジスタ
PT3の受光信号が受信できないようにする。この動作
は順次点灯させている発光ダイオードと対応するフォト
トランジスタの間での光の検出を行うためで、他の光を
間違えて検出しないためである(図5、ポートN、Oの
クロックパルス番号11参照)。
【0033】ステップS41では、ポートPをH(高レ
ベル)にして、ステップS32に戻る。つまり、トラン
ジスタTr8をオンにして発光ダイオードL4を所定の
周波数(10kz)で発光させる。そして、ステップS
32に戻ってフォトトランジスタPT1の信号を待つ
(図5、ポートPのクロックパルス番号12参照)。こ
のように、発光ダイオードL1とフォトトランジスタP
T1の間に障害物がなく光が届くと、発光ダイオードL
2が発光できる。同様に発光ダイオードL2とフォトト
ランジスタPT2の間に障害物がなく光が届くと、発光
ダイオードL3が発光できる。つまり、光路中のどこか
に障害物があり光が遮断され、対応するフォトトランジ
スタが受光できなくなると、それ以降の発光ダイオード
は全て点灯しなくなる。当然、対応するそれ以降のフォ
トトランジスタも受光できなくなる。以降、ステップS
32からステップS41を繰り返す。これは図5の波形
図ではクロックパルス番号3からクロックパルス番号1
2に相当する。
【0034】このように、本例では、第1光軸(L1か
らPT1)及び第2光軸における障害物の有無、第2光
軸及び第3光軸における障害物の有無、第3光軸及び第
4光軸における障害物の有無、第4光軸及び第1光軸に
おける障害物の有無を順次検出するので、図6に示すよ
うに第1光軸(発光ダイオードL1とフォトトランジス
タPT1の間)に反射率の高い障害物98があった場合
に、発光ダイオードL1の直接光がフォトトランジスタ
PT1に到達せず発光ダイオードL2が発光しなくても
(正規の光路)、発光ダイオードL1の反射光が短絡し
て(短絡光路)フォトトランジスタPT2に帰ってきた
場合に、この第1光軸及び第2光軸において障害物なし
と判断される恐れがある。そこで、第1投受光部1のパ
ルス変調回路12の周波数(1kz)と第2投受光部2
のパルス変調回路22の周波数(10kz)が変えてあ
る。つまり、フォトトランジスタPT2が発光ダイオー
ドL2の光(10kz)を受光した場合はフィルタ回路
13(10kz)を通過してポートCには出力がある
が、フォトトランジスタPT2が発光ダイオードL1の
反射光(1kz)を受光した場合はフィルタ回路13
(10kz)で遮断されポートCには出力がない。その
結果、このような誤検出がなくなる。
【0035】さらに、各発光ダイオードの点灯と対応す
るフォトトランジスタの受光タイミングが同期して、順
次別の発光ダイオード、フォトトランジスタ対に切り換
わるように制御されているので、隣接する発光ダイオー
ドからの迷光、散乱光等をフォトトランジスタが検出す
るという問題も生じない。以上のように本実施例では、
1対の発光ダイオードとフォトトランジスタの発光、受
光タイミングが厳密に制御されているので、隣接する光
路(発光ダイオード)からの影響が除去でき検出精度を
向上した多光軸光電センサができる。
【0036】図7は本発明の第2の実施例の多光軸光電
センサの構成を説明するためのブロック図である。以
下、図に従って説明する。3は第2投受光部4のフォト
トランジスタPT1、PT3に投光し、また、第2投受
光部4の発光ダイオードL2、L4からの光を受光する
第1投受光部で、対応するフォトトランジスタPT1、
PT3に光を照射する発光ダイオードL1、L3、発光
ダイオードL2、L4からの照射光を受光するフォトト
ランジスタPT2、PT4、発光ダイオードL1、L3
を周波数f31、f33で駆動するパルス変調回路3
1、33、フォトトランジスタPT2、PT4の発光
(駆動)周波数(f32、f34)と一致した周波数f
32、f34の信号のみを通過させるフィルタ回路4
2、44、受信信号を増幅する増幅器52、54、受信
したパルス信号を直流電圧に変換する整流回路62、6
4、整流回路62、64の出力を基準電圧と比較する比
較回路72、74で構成され、比較回路72、74は論
理積に接続され、全ての比較回路72、74がH(高レ
ベル)のときは障害物なし、いずれか1つの比較回路7
2、74がL(低レベル)のときは障害物ありと判断し
てOK又はNG信号を出力する。
【0037】4は第1投受光部3のフォトトランジスタ
PT2、PT4に投光し、また、第1投受光部3の発光
ダイオードL1、L3からの光を受光する第2投受光部
で、発光ダイオードL1、L3からの照射光を受光する
フォトトランジスタPT1、PT3、フォトトランジス
タPT1、PT3の発光(駆動)周波数(f31、f3
3)と一致した周波数f31、f33の信号のみを通過
させるフィルタ回路41、43、受信信号を増幅する増
幅器51、53、受信したパルス信号を直流電圧に変換
する整流回路61、63、整流回路61、63の出力を
基準電圧と比較する比較回路71、73、対応するフォ
トトランジスタPT2、PT4に光を照射する発光ダイ
オードL2、L4、発光ダイオードL2、L4を周波数
f32、f34で駆動するパルス変調回路32、34、
比較回路71、73の出力に基いて発光ダイオードL
2、L4をオン又はオフするスイッチングトランジスタ
Tr82、Tr84で構成されている。
【0038】尚、パルス変調回路31〜34の発振周波
数(f31〜f34)は全て異なり、フィルタ回路41
〜44は対応する発光ダイオードL1〜L4の発光(発
振)周波数(f31〜f34)の信号のみを通過させる
ように設定されている。先ず、全ての光路上に障害物が
ない場合の動作について述べる。第1投受光部3のパル
ス変調回路31、33から周波数f31、f33の信号
を出力し、発光ダイオードL1、L3を同時に発光させ
る。
【0039】第2投受光部4では、発光ダイオードL
1、L3からの光をフォトトランジスタPT1、PT3
で受光し、受光信号はフィルタ回路41、43に入力さ
れる(但し、通過周波数はf31、f33で異なる)。
フィルタ回路41、43を通過した信号は増幅器51、
53で増幅され、整流回路61、63で直流電圧に変換
されて比較回路71、73に入力される。比較回路7
1、73では基準電圧と比較され、入力信号が基準電圧
より高ければH(高)レベルを、低ければL(低)レベ
ルをスイッチングトランジスタTr82、Tr84のベ
ース(制御電極)に出力する。この場合は障害物がない
のでH(高レベル)が出力される。
【0040】第2投受光部4のスイッチングトランジス
タTr82、Tr84はオン状態となり、パルス変調回
路32、34の周波数f32、f34で発光ダイオード
L2、L4を発光させる。第1投受光部3では、発光ダ
イオードL2、L4からの光をフォトトランジスタPT
2、PT4で受光し、受光信号はフィルタ回路42、4
4に入力される(但し、通過周波数はf42、f44で
異なる)。フィルタ回路42、44を通過した信号は増
幅器52、54で増幅され、整流回路62、64で直流
電圧に変換されて比較回路72、74に入力される。比
較回路72、74では基準電圧と比較され、入力信号が
基準電圧より高ければH(高レベル)を、低ければL
(低レベル)を出力する。この場合も障害物がないので
H(高レベル)が出力される。比較回路72、74の出
力は論理積に接続されているので、全光路に障害物がな
いと、出力端子にはH(高レベル)が出力される。
【0041】次に、発光ダイオードL1とフォトトラン
ジスタPT1の間に障害物がある場合について述べる。
第1投受光部3のパルス変調回路31、33から周波数
f31、f33の信号を出力し、発光ダイオードL1、
L3を同時に発光させる。第2投受光部4では、フォト
トランジスタPT1は障害物のために発光ダイオードL
1からの光を受光できず、比較回路71はL(低レベ
ル)を出力し、フォトトランジスタPT3は発光ダイオ
ードL3からの光を受光できるので、比較回路73はH
(高レベル)を出力する。それぞれの出力はスイッチン
グトランジスタTr82、Tr84のベース(制御電
極)に入力される。
【0042】第2投受光部4のスイッチングトランジス
タTr82はオフ状態となり、発光ダイオードL2は発
光せず、スイッチングトランジスタTr84はオン状態
となり、発光ダイオードL4は発光する。第1投受光部
3では、フォトトランジスタPT2は発光ダイオードL
2が発光しないために受光できず、比較回路72はL
(低レベル)を出力し、フォトトランジスタPT4は発
光ダイオードL4からの光を受光できるので、比較回路
74はH(高レベル)を出力する。比較回路72と比較
回路74の論理積により出力端子にはL(低レベル)が
出力される(NG)。
【0043】また、発光ダイオードL1とフォトトラン
ジスタPT1の間(第1光軸)に障害物がなく、発光ダ
イオードL2とフォトトランジスタPT2の間(第2光
軸)に障害物があると、発光ダイオードL2は発光する
が、障害物のためにフォトトランジスタPT2は発光ダ
イオードL2の光を受光できず、比較回路72はL(低
レベル)を出力する。つまり、第1光軸又は第2光軸の
いずれに障害物があっても比較回路72はL(低レベ
ル)を出力する。
【0044】また、発光ダイオードL1とフォトトラン
ジスタPT1の間に反射率の高い障害物があり、発光ダ
イオードL1の直接光はフォトトランジスタPT1に到
達しないが、発光ダイオードL1の反射光が短絡してフ
ォトトランジスタPT2に帰ってきた場合には、第1投
受光部3のパルス変調回路31の周波数(f31)とフ
ィルタ回路42の周波数(f32)が異なるために、発
光ダイオードL1の反射光による信号(f31)はフィ
ルタ回路42(f32)で遮断され比較回路72はL
(低レベル)を出力する。同様に、同時発光している発
光ダイオードL3の拡散光がフォトトランジスタPT1
で受光された場合にも、発光ダイオードL3の周波数
(f33)とフォトトランジスタPT1のフィルタ回路
41の通過周波数(f31)が異なるため、比較回路7
1はL(低レベル)を出力してトランジスタTr82を
遮断し、発光ダイオードL2を発光させないので比較回
路72はL(低レベル)を出力する。このように、発光
ダイオードの駆動周波数が全て異なるので、第1投受光
部3側の各発光ダイオードL1、L3を同時点灯して
も、フィルタ回路が対応する発光ダイオードからの信号
のみを通過させるので、対応する発光ダイオードの発光
とフォトトランジスタの受光を同期させる必要もなくな
る。
【0045】本例では、発光ダイオードL1、L3を同
時に発光させ、第1光軸と第2光軸を1セットとして障
害物の有無を比較回路72で判定し、第3光軸と第4光
軸を1セットとして障害物の有無を比較回路74で判定
して、その論理積を検出出力として出力端子に取り出し
ているが、パルス変調回路33と発光ダイオードL3の
間にスイッチングトランジスタを設けて、第3光軸の発
光ダイオードL3の発光を比較回路72の出力で制御す
るようにしてもよい。このようにすると、発光ダイオー
ドL1、L3は同時発光ではなく順次発光になるが、論
理積を求める必要はなく最終段の比較回路(図7の例で
は74)から直接検出結果が取り出せる。つまり、前段
の検出結果に基づく順次発光であるため、いずれかの光
軸に障害物があると、それ以降の発光ダイオードが全て
発光しなくなり、最終段の比較回路はL(低レベル)を
出力する。
【0046】以上のように本実施例では、1対の発光ダ
イオードとフォトトランジスタの発光、受光の周波数が
規定されているので、同時発光させても反射光、隣接光
の影響が除去でき検出精度を向上した多光軸光電センサ
ができる。また、出力端子は第1投受光部3側からのみ
取り出されるので、信号線の処理が簡単になる。尚、発
光ダイオードL1、L3を同時に発光した時、発光ダイ
オードL3からの入射光がフォトトランジスタPT1に
入射する可能性はあるが、発光ダイオードL3は発光ダ
イオードL1よりもフォトトランジスタPT1までの距
離が遠く、光量は小さく、受光範囲外である。しかも、
発光ダイオードL1、L3の発光周波数を異ならせてい
るのでフォトトランジスタPT1がたとえ強い光量を受
けたとしても後段の増幅器51以降には検知信号は流れ
ない。
【0047】図8は本発明の第3の実施例の多光軸光電
センサの構成を説明するためのブロック図である。図9
は本発明の第3の実施例の多光軸光電センサの受光部6
の処理フローチャートである。以下、図に従って説明す
る。5は受光部6のフォトトランジスタに投光する投光
部で、対応するフォトトランジスタPT1〜PT4に光
を照射する発光ダイオードL1〜L4、発光ダイオード
L1〜L4を所定の周波数のパルス光で発光させるため
のパルス波発振回路55、投光部6からの信号によりパ
ルス波発振回路55からの信号を順次切り換えるシフト
レジスタ57及びインターフェース回路56で構成され
る。
【0048】6は投光部5からの光を受光する受光部
で、対応する発光ダイオードL1〜L4からの照射光を
受光するフォトトランジスタPT1〜PT4、フォトト
ランジスタPT1〜PT4からの信号をマイクロコンピ
ュータ(マイコン)65により制御するスイッチSW−
A〜SW−D、発光ダイオードL1〜L4を駆動するパ
ルス波発振回路55の周波数と一致した信号のみを通過
させるフィルタ回路66、パルス信号を整流する整流回
路67、フォトトランジスタPT1〜PT4からの信号
を検出して投光部5のシフトレジスタ57に信号を送る
マイコン65により構成される。尚、投光部5と受光部
6の間は信号線a(受光信号)、b(クロック信号)で
接続されている。
【0049】次に、動作について図9のフローチャート
に従って述べる。ステップS51では、待ち時間を設定
してステップS52に移る。ステップS52では、全て
のスイッチSW−A、B、C、Dを開きステップS11
に移る。つまり、マイコン65は端子A、B、C、Dに
スイッチSW−A、B、C、Dを開く信号を送り、マイ
コン65への入力を遮断し初期化を行う。
【0050】ステップS61では、スイッチSW−Aを
閉じてステップS62に移る。つまり、シフトレジスタ
57はQ1に信号を出力し、パルス波発振回路55で発
振した駆動信号を発光ダイオードL1にだけ出力する。
そして、受光部6では発光ダイオードL1からの光をフ
ォトトランジスタPT1で受光した信号のみをマイコン
65のポートAに入力する。これはその他のフォトトラ
ンジスタPT2〜PT4で発光ダイオードL1の迷光、
反射光等が受光されてもスイッチSW−B、C、Dを開
いてマイコン65には入力しないためである。
【0051】ステップS62では、マイコン65のポー
トEにフォトトランジスタPT1の出力信号がくるか否
かを判断して出力信号がきておればステップS63に移
り、来ていなければステップS65に移る。つまり、フ
ォトトランジスタPT1で受光された信号は閉じたスイ
ッチSW−Aを通過して、フィルタ回路66でパルス波
発振回路55で発振した駆動信号と一致した周波数の信
号のみを整流回路67に送る。整流回路67はパルス信
号を直流信号に変換してマイコン65のポートEに送
る。マイコン65では入力信号を予め設定された基準値
と比較して大きければPT1の出力信号がきたと判断す
る。
【0052】ステップS63では、スイッチSW−Aを
開いてステップS64に移る。つまり、第1組の発光ダ
イオードL1とフォトトランジスタPT1の間のチェッ
クが終了し、第2組の発光ダイオードL1とフォトトラ
ンジスタPT1の間のチェックに進むために、フォトト
ランジスタPT1で受光(迷光等)した信号をマイコン
65のポートEに入力しないように遮断する。
【0053】ステップS64では、ポートQ5にカウン
ト信号を出力してステップS61に移る。つまり、第1
組の発光ダイオードL1とフォトトランジスタPT1の
間のチェックが終了し、障害物がなかったのでポートQ
5にカウント信号を出力する。この信号は投光部5のシ
フトレジスタ57のポートSに入力され、発光ダイオー
ドL1へのパルス波発振回路55で発振した駆動信号を
遮断し、代わりに発光ダイオードL2にパルス波発振回
路55で発振した駆動信号を送る。
【0054】ステップS65では、待ち時間を設定して
ステップS66に移る。つまり、発光ダイオードL1へ
の駆動信号供給からマイコン65までの信号の遅延時間
を考慮して待ち時間を設定する。ステップS66では、
待ち時間が最大になるまでにマイコン65のポートEに
フォトトランジスタPT1の出力信号がくるか否かを判
断して出力信号がきておればステップS63に移り、来
ていなければステップS67に移る。つまり、信号の遅
延時間を考慮する。
【0055】ステップS67では、ポートQ6にNG
(障害物検出)信号を出力してステップS62に戻る。
つまり、信号の遅延時間を考慮しても長時間信号が来な
いので第1組(L1とPT1の組)の光路上に障害物が
あると判断してNG(障害物検出)信号を出力する。
尚、ステップS61からステップS67が第1組の光路
上の障害物検出方法である。
【0056】また、ステップS67でNGの場合は、ス
テップS62に戻り、ポートQ5にカウント信号が出力
されないので、シフトレジスタ57はそのままの状態で
保持され、発光ダイオードL1は発光したままになる。
従って、発光ダイオードL2は発光できず、以下のフロ
ー(ステップS63以降)へ進めない。この状態で待ち
時間内にマイコン65(ポートE)が信号を検出しない
と障害物有りと判断する(NG信号を出力する)ことに
なる。
【0057】尚、ステップS71からステップS77は
第2組(L2とPT2の組)の光路上に障害物があるか
否かの検出フローチャートであり、ステップS81から
ステップS87は第3組(L3とPT3の組)の光路上
に障害物があるか否かの検出フローチャートであり、ス
テップS91からステップS97は第4組(L4とPT
4の組)の光路上に障害物があるか否かの検出フローチ
ャートである。これらは第1組(L1とPT1の組)の
光路上に障害物があるか否かの検出フローチャートステ
ップS61からステップS67と同様に処理されるので
説明は省略する。ステップS98では、ポートQ6にO
K信号を出力してステップS94を介してステップS6
1に戻り、第1組(L1とPT1の組)の光路上に障害
物があるか否かの検出を行う。つまり、すべての組でマ
イコン65に入力があったので、障害物なしと判断して
OK信号を出力する。以上ステップS61〜ステップS
98のフローを繰り返す。
【0058】以上のように本実施例では、1対の発光ダ
イオードとフォトトランジスタの発光、受光タイミング
が厳密に制御されているので、隣接する光路(発光ダイ
オード)からの影響が除去できる。尚、本発明では障害
物として固定体でも移動体でも適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では隣接す
る光路からの影響を除去し、検出精度を向上した多光軸
光電センサが提供できる。また、通信線等、構成要素を
簡略化できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの構
成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの第
1投受光部1の処理フローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの第
2投受光部2の処理フローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの第
1投受光部1のマイコンのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの第
2投受光部2のマイコンのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例の多光軸光電センサの光
路部にある障害物の検出状態を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の多光軸光電センサの構
成を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施例の多光軸光電センサの構
成を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例の多光軸光電センサの受
光部6の処理フローチャートである。
【図10】従来の多光軸光電センサの構成を説明するた
めのブロック図である。
【図11】従来の多光軸光電センサの光路部にある障害
物の検出状態を説明するための図である。
【符号の説明】
11、21・・・・マイクロコンピュータ、 12、22・・・・パルス変調回路、 13、23・・・・フィルタ回路、 14、24・・・・整流回路、 L1〜L4・・・・発光ダイオード、 PT1〜PT4・・・・フォトトランジスタ、 Tr1〜Tr12・・・・トランジスタ、 31〜34・・・・パルス変調回路、 41〜44・・・・フィルタ回路、 51〜53・・・・増幅器、 61〜64・・・・整流回路、 71〜74・・・・比較回路、 Tr82、Tr84・・・・トランジスタ、 55・・・・パルス波発振回路、 56・・・・インターフェース回路、 57・・・・シフトレジスタ、 65・・・・マイクロコンピュータ、 66・・・・フィルタ回路、 67・・・・整流回路、 SW−A〜SW−D・・・・スイッチ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を発光させる発光手段
    と、前記複数の発光素子からの光をそれぞれ対応して対
    向配置された複数の受光素子により受光して検出信号を
    出力する受光手段とを備えた多光軸光電センサにおい
    て、 第N番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号の
    有無に基いて、第N+1番目の発光素子の発光を順次的
    に制御する発光制御手段を備えたことを特徴とする多光
    軸光電センサ。
  2. 【請求項2】 第N番目の発光素子の発光に連動して、
    対応する前記第N番目の受光素子に関わる受光手段のみ
    を検出可能に制御する受光制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の多光軸光電センサ。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光素子のうち、所定の最終
    番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号が出力
    されたときに、前記複数の発光素子と受光素子との間に
    障害物がないと判断する判断手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の多光軸光電センサ。
  4. 【請求項4】 すべての光軸における光の進行方向が同
    方向になるように、前記複数の発光素子が一方の側に配
    置され、前記複数の受光素子が他方の側に配置されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の多光軸光電センサ。
  5. 【請求項5】 第N番目の光軸における光の進行方向
    と、第N+1番目の光軸における光の進行方向とが交互
    に反対方向になるように、前記複数の発光素子のうち第
    N番目の発光素子と前記複数の受光素子のうち第N+1
    番目の受光素子が一方の側に配置され、前記複数の発光
    素子のうち第N+1番目の発光素子と前記複数の受光素
    子のうち第N番目の受光素子が他方の側に配置されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の多光軸光電センサ。
  6. 【請求項6】 前記発光制御手段は、 第N番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号の
    出力があるときに、第N+1番目の発光素子の発光を行
    うものであることを特徴とする請求項1記載の多光軸光
    電センサ。
  7. 【請求項7】 前記発光制御手段は、 第N番目の受光素子に関わる受光手段からの検出信号が
    出力されたときに、前記発光手段の第N番目の発光素子
    の発光を停止し、第N+1番目の発光素子を発光させる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の多光軸光電
    センサ。
  8. 【請求項8】 前記発光制御手段及び前記受光制御手段
    は、 前記発光手段と前記受光手段の発光、受光を同期して処
    理するものであることを特徴とする請求項1又は請求項
    2又は請求項3記載の多光軸光電センサ。
  9. 【請求項9】 前記受光制御手段は、 前記受光手段に受光素子からの検出信号を通過又は遮断
    するスイッチをそれぞれの受光素子に備え、該スイッチ
    の開閉により前記発光素子の発光に同期して対応する受
    光素子からの検出信号のみを通過させ、その他の受光素
    子からの検出信号を遮断するものであることを特徴とす
    る請求項2又は請求項3の多光軸光電センサ。
  10. 【請求項10】 前記発光手段は、前記複数の発光素子
    をすべて異なる周波数のパルス波で駆動する複数のパル
    ス駆動手段を備え、 前記受光手段は、前記パルス駆動手段により発光された
    前記発光素子のパルス波以外の周波数の信号を遮断する
    複数のフィルタ回路を対応する受光素子に備えたことを
    特徴とする請求項1記載の多光軸光電センサ。
  11. 【請求項11】 前記発光手段は、奇数番目の発光素子
    群と偶数番目の発光素子群を異なった周波数のパルス波
    で駆動するパルス駆動手段を備え、 前記受光手段は、前記パルス駆動手段により発光された
    前記発光素子群のパルス波以外の周波数の信号を遮断す
    るフィルタ回路を対応する前記奇数番目の受光素子群と
    偶数番目の受光素子群に備えたことを特徴とする請求項
    1記載の多光軸光電センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002100975A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Mitsubishi Electric Corp エレベータ扉の開閉安全装置
JP2013109435A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Ohmic Kk 光学式位置検出装置、光学式タッチパネルおよびフォトic
JP2018194500A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 日本精工株式会社 近接覚センサ

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