JPH10154655A - 密閉構造の露光装置 - Google Patents
密閉構造の露光装置Info
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- JPH10154655A JPH10154655A JP8329184A JP32918496A JPH10154655A JP H10154655 A JPH10154655 A JP H10154655A JP 8329184 A JP8329184 A JP 8329184A JP 32918496 A JP32918496 A JP 32918496A JP H10154655 A JPH10154655 A JP H10154655A
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- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70808—Construction details, e.g. housing, load-lock, seals or windows for passing light in or out of apparatus
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70858—Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 露光装置内に外部の有害な成分を含む気体の
侵入を防止でき、光学系に曇りや照度ムラが発生しない
ようにする。 【解決手段】 密閉構造の筐体1により構成されたチャ
ンバー1a内に露光ユニット4が配設されている。フィ
ルタ2で仕切られた天井空間部2aには、図示しない温
調手段を備えた気体補充機7の吐出側が連通されてお
り、該気体補充機7により、図示しない気体供給源から
供給ダクト8を介して供給される所定の圧力に加圧され
た酸化作用を持たない気体を所定の温度に温調して天井
空間部2a内へ供給し、筐体内の気圧を外部の気圧より
も高い気圧に維持する。また、筐体1の側壁に、原版用
ロードロック室15および基板用ロードロック室11を
配設することにより、レチクル等の原版および/または
ウエハ等の基板を出し入れする際に、筐体内の気圧が変
動しないように構成されている。
侵入を防止でき、光学系に曇りや照度ムラが発生しない
ようにする。 【解決手段】 密閉構造の筐体1により構成されたチャ
ンバー1a内に露光ユニット4が配設されている。フィ
ルタ2で仕切られた天井空間部2aには、図示しない温
調手段を備えた気体補充機7の吐出側が連通されてお
り、該気体補充機7により、図示しない気体供給源から
供給ダクト8を介して供給される所定の圧力に加圧され
た酸化作用を持たない気体を所定の温度に温調して天井
空間部2a内へ供給し、筐体内の気圧を外部の気圧より
も高い気圧に維持する。また、筐体1の側壁に、原版用
ロードロック室15および基板用ロードロック室11を
配設することにより、レチクル等の原版および/または
ウエハ等の基板を出し入れする際に、筐体内の気圧が変
動しないように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示基板等の製造に用いられるウエハや液晶表示基板等
の基板に微細パターンを露光するための露光ユニットが
内部に配設された露光装置に関するものである。
表示基板等の製造に用いられるウエハや液晶表示基板等
の基板に微細パターンを露光するための露光ユニットが
内部に配設された露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示基板等の製造に用
いられるウエハや液晶基板等の基板に微細パターンを露
光するための露光ユニットは、精度および歩留りを向上
させるために、塵埃等の微小異物が混在しない清浄な雰
囲気気体中に配設する必要がある。このため、従来は次
に説明するような露光装置が用いられていた。
いられるウエハや液晶基板等の基板に微細パターンを露
光するための露光ユニットは、精度および歩留りを向上
させるために、塵埃等の微小異物が混在しない清浄な雰
囲気気体中に配設する必要がある。このため、従来は次
に説明するような露光装置が用いられていた。
【0003】図7に示すように、露光装置E0 は、筐体
101によって構成されたチャンバー101a内に、図
示しない照明光学系、投影レンズ系、レチクルステージ
およびウエハステージ等を備えた露光ユニット114
と、前記露光ユニット114の側傍に配設されたレチク
ルライブラリー113、ウエハキャリヤ112を載置す
るためのキャリヤ台111等を備えている。
101によって構成されたチャンバー101a内に、図
示しない照明光学系、投影レンズ系、レチクルステージ
およびウエハステージ等を備えた露光ユニット114
と、前記露光ユニット114の側傍に配設されたレチク
ルライブラリー113、ウエハキャリヤ112を載置す
るためのキャリヤ台111等を備えている。
【0004】また、筐体101の一方の側壁には、レチ
クルライブラリー113に対応する部位に開閉扉109
aが付設されたレチクル用出入口109が開口されてい
るとともに、キャリヤ台111に対応する部位には開閉
扉110aが付設されたウエハ用出入口110が開口さ
れている。
クルライブラリー113に対応する部位に開閉扉109
aが付設されたレチクル用出入口109が開口されてい
るとともに、キャリヤ台111に対応する部位には開閉
扉110aが付設されたウエハ用出入口110が開口さ
れている。
【0005】さらに、チャンバー101aの図示上方部
には清浄な空気をダウンフローで吹出すためのフィルタ
102aによって仕切られた天井空間部102が形成さ
れているとともに、チャンバー101aの図示下方部に
は複数の排気口を有する床103で仕切られた床下空間
部104が形成されており、天井空間部102と床下空
間部104とは温調器106が介在された循環ダクト1
05によって連通されている。これにより、空気導入フ
ァン107により天井空間部102に導入された空気
は、フィルタ102aによって清浄な空気となってダウ
ンフローで吹出され、排気ファン108によって床下空
間部104内に集められた空気は、循環ダクト105の
温調器106により所定の温度に温調されたのち循環フ
ァン109によって天井空間部102へ送られて再循環
される。
には清浄な空気をダウンフローで吹出すためのフィルタ
102aによって仕切られた天井空間部102が形成さ
れているとともに、チャンバー101aの図示下方部に
は複数の排気口を有する床103で仕切られた床下空間
部104が形成されており、天井空間部102と床下空
間部104とは温調器106が介在された循環ダクト1
05によって連通されている。これにより、空気導入フ
ァン107により天井空間部102に導入された空気
は、フィルタ102aによって清浄な空気となってダウ
ンフローで吹出され、排気ファン108によって床下空
間部104内に集められた空気は、循環ダクト105の
温調器106により所定の温度に温調されたのち循環フ
ァン109によって天井空間部102へ送られて再循環
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の露光装置においては、レチクル等の原版やウエハ等
の基板を搬入および搬出する際、レチクル用出入口およ
び/またはウエハ用出入口を開く必要があり、この際に
チャンバー内へチャンバー外部の空気が流入してしま
う。
来の露光装置においては、レチクル等の原版やウエハ等
の基板を搬入および搬出する際、レチクル用出入口およ
び/またはウエハ用出入口を開く必要があり、この際に
チャンバー内へチャンバー外部の空気が流入してしま
う。
【0007】半導体素子製造工場の場合、露光装置を塵
埃等の微小異物が混在しないクリーンルーム中に配設し
たとしても、該クリーンルーム中には半導体素子の製造
に用いられる各種薬液の気化雰囲気や、配線被覆材料、
プリント基板の絶縁用レジスト等からの揮発ガス、ある
いは、機械的動作部の潤滑剤の飛散粒子等の有機または
無機成分からなる有害な気体成分が僅かな濃度であるが
存在しており、これらの有害な気体成分を僅かに含む外
部の空気がチャンバー内へ流入する。
埃等の微小異物が混在しないクリーンルーム中に配設し
たとしても、該クリーンルーム中には半導体素子の製造
に用いられる各種薬液の気化雰囲気や、配線被覆材料、
プリント基板の絶縁用レジスト等からの揮発ガス、ある
いは、機械的動作部の潤滑剤の飛散粒子等の有機または
無機成分からなる有害な気体成分が僅かな濃度であるが
存在しており、これらの有害な気体成分を僅かに含む外
部の空気がチャンバー内へ流入する。
【0008】特に、露光ユニットの露光光源として波長
365nm(i線)や波長246nmや193nm(U
V光)等の短波長の露光光源を用いた場合、露光光源が
短波長になればなるほど、露光光源の持つエネルギーが
高くなるため、上述した有機または無機成分からなる有
害な気体成分と空気中の酸素とが化学反応して、結果的
に酸化シリコン等が生成される。この酸化シリコンは、
露光ユニットにおける光学系に付着すると露光ムラや焦
点ボケを発生させる要因になるため、定期的に半導体素
子の製造を中断して前記光学系のクリーニングや交換を
行なう必要があり、その結果、半導体素子等の製造コス
ト高を招くという未解決の課題があった。
365nm(i線)や波長246nmや193nm(U
V光)等の短波長の露光光源を用いた場合、露光光源が
短波長になればなるほど、露光光源の持つエネルギーが
高くなるため、上述した有機または無機成分からなる有
害な気体成分と空気中の酸素とが化学反応して、結果的
に酸化シリコン等が生成される。この酸化シリコンは、
露光ユニットにおける光学系に付着すると露光ムラや焦
点ボケを発生させる要因になるため、定期的に半導体素
子の製造を中断して前記光学系のクリーニングや交換を
行なう必要があり、その結果、半導体素子等の製造コス
ト高を招くという未解決の課題があった。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、基板および/ま
たは原版を出し入れする際においても、露光装置内に外
部の有害な成分を含む気体の侵入を防止でき、光学系に
曇りや照度ムラが発生するおそれのない露光装置を実現
することを目的とするものである。
の課題に鑑みてなされたものであって、基板および/ま
たは原版を出し入れする際においても、露光装置内に外
部の有害な成分を含む気体の侵入を防止でき、光学系に
曇りや照度ムラが発生するおそれのない露光装置を実現
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の密閉構造の露光装置は、密閉構造の筐体
と、前記筐体内に酸化作用を持たない気体を供給して外
部の気圧よりも高い気圧に維持するための気体供給手段
を備え、前記筐体内には基板に微細パターンを露光する
ための露光ユニットを配設したことを特徴とするもので
ある。
め、本発明の密閉構造の露光装置は、密閉構造の筐体
と、前記筐体内に酸化作用を持たない気体を供給して外
部の気圧よりも高い気圧に維持するための気体供給手段
を備え、前記筐体内には基板に微細パターンを露光する
ための露光ユニットを配設したことを特徴とするもので
ある。
【0011】また、筐体に、開閉扉がそれぞれ付設され
た外部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出入
口を有する基板用ロードロック室を配設し、前記基板用
ロードロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない気
体によりガス置換するための給排気手段を設ける。
た外部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出入
口を有する基板用ロードロック室を配設し、前記基板用
ロードロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない気
体によりガス置換するための給排気手段を設ける。
【0012】さらに、筐体に、開閉扉がそれぞれ付設さ
れた外部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出
入口を有する原版用ロードロック室を配設し、前記原版
用ロードロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない
気体によりガス置換するための給排気手段を設ける。
れた外部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出
入口を有する原版用ロードロック室を配設し、前記原版
用ロードロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない
気体によりガス置換するための給排気手段を設ける。
【0013】加えて、気体供給手段が、酸化作用を持た
ない気体を温調するための温調手段を備えたものとす
る。
ない気体を温調するための温調手段を備えたものとす
る。
【0014】本発明において、酸化作用を持たない気体
として、窒素ガス、アルゴンガス等を用いる。
として、窒素ガス、アルゴンガス等を用いる。
【0015】
【作用】筐体内が酸化作用を持たない気体により外部の
気圧よりも高い気圧に維持されるため、有害な気体成分
が混在した外部の気体が侵入することがなく、露光ユニ
ットの光源のエネルギーによる光CVD現象の発生する
おそれがない。
気圧よりも高い気圧に維持されるため、有害な気体成分
が混在した外部の気体が侵入することがなく、露光ユニ
ットの光源のエネルギーによる光CVD現象の発生する
おそれがない。
【0016】また、酸化作用を持たない気体が筐体内に
充満しているため、電気回路の短絡等が発生した場合で
も火災になるおそれがない。
充満しているため、電気回路の短絡等が発生した場合で
も火災になるおそれがない。
【0017】請求項2または3の発明は、ウエハ等の基
板やレチクル等の原版を出し入れする際に、筐体内の酸
化作用を持たない気体の筐体外への流出量が極めて小量
になるため、筐体内の酸化作用を持たない気体の気圧変
動がほとんど発生しなくなる。
板やレチクル等の原版を出し入れする際に、筐体内の酸
化作用を持たない気体の筐体外への流出量が極めて小量
になるため、筐体内の酸化作用を持たない気体の気圧変
動がほとんど発生しなくなる。
【0018】さらに、請求項4の発明は、導入する酸化
作用を持たない気体の温度を、筐体内の雰囲気温度と同
一の温度に温度調節できるため、気温差に起因するゆら
ぎの発生を防止することができる。
作用を持たない気体の温度を、筐体内の雰囲気温度と同
一の温度に温度調節できるため、気温差に起因するゆら
ぎの発生を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0020】先ず、本発明に係る密閉構造の露光装置の
第1実施例について説明する。
第1実施例について説明する。
【0021】図1に示すように、本実施例の密閉構造の
露光装置E1 は、密閉構造の筐体1により構成されたチ
ャンバー1a内に露光ユニット4を配設したものであっ
て、チャンバー1aの図示下方部には複数の通気孔を有
する床部材3により仕切られた床下空間部3aが形成さ
れているとともに、チャンバー1aの図示上方部にはフ
ィルタ2によって仕切られた天井空間部2aが形成され
ており、床下空間部3aと天井空間部2aとは、筐体1
の一方の側壁側に配設された温調器6を備えた循環ダク
ト5を介して互いに連通されている。
露光装置E1 は、密閉構造の筐体1により構成されたチ
ャンバー1a内に露光ユニット4を配設したものであっ
て、チャンバー1aの図示下方部には複数の通気孔を有
する床部材3により仕切られた床下空間部3aが形成さ
れているとともに、チャンバー1aの図示上方部にはフ
ィルタ2によって仕切られた天井空間部2aが形成され
ており、床下空間部3aと天井空間部2aとは、筐体1
の一方の側壁側に配設された温調器6を備えた循環ダク
ト5を介して互いに連通されている。
【0022】天井空間部2aには、図示しない温調手段
を備えた気体補充機7の吐出側が連通されており、該気
体補充機7は、筐体1の外部に配設された図示しない気
体供給源から供給ダクト8を介して供給される所定の圧
力に加圧された窒素ガス、アルゴンガス等の酸化作用を
持たない気体を所定の温度に温調して天井空間部2a内
へ導入できるように構成されている。この説明から明ら
かなように、気体供給源から供給ダクト8を介し供給さ
れる酸化作用を持たない気体を天井空間部2aに導入す
るための気体補充機7により、筐体内に酸化作用を持た
ない気体を供給して外部の気圧よりも高い気圧に維持す
るための気体供給手段が構成されている。
を備えた気体補充機7の吐出側が連通されており、該気
体補充機7は、筐体1の外部に配設された図示しない気
体供給源から供給ダクト8を介して供給される所定の圧
力に加圧された窒素ガス、アルゴンガス等の酸化作用を
持たない気体を所定の温度に温調して天井空間部2a内
へ導入できるように構成されている。この説明から明ら
かなように、気体供給源から供給ダクト8を介し供給さ
れる酸化作用を持たない気体を天井空間部2aに導入す
るための気体補充機7により、筐体内に酸化作用を持た
ない気体を供給して外部の気圧よりも高い気圧に維持す
るための気体供給手段が構成されている。
【0023】筐体1の他方の側壁には、開閉扉17aが
付設された筐体外部へ通じる外部出入口17および開閉
扉16aが付設された筐体内部へ通じる内部出入口16
を有する原版用ロードロック室15が配設されており、
該原版用ロードロック室15から間隔をおいた下方側部
位には、開閉扉14aが付設された筐体外部へ通じる外
部出入口14および開閉扉13aが付設された筐体内部
へ通じる内部出入口13を有する基板用ロードロック室
11が配設されている。
付設された筐体外部へ通じる外部出入口17および開閉
扉16aが付設された筐体内部へ通じる内部出入口16
を有する原版用ロードロック室15が配設されており、
該原版用ロードロック室15から間隔をおいた下方側部
位には、開閉扉14aが付設された筐体外部へ通じる外
部出入口14および開閉扉13aが付設された筐体内部
へ通じる内部出入口13を有する基板用ロードロック室
11が配設されている。
【0024】ここで、原版用ロードロック室15および
基板用ロードロック室11に侵入した外気を酸化作用を
持たない気体によりガス置換するための給排気手段につ
いて説明する。
基板用ロードロック室11に侵入した外気を酸化作用を
持たない気体によりガス置換するための給排気手段につ
いて説明する。
【0025】気体補充機7には気体補充ダクト18が分
岐して設けられており、該気体補充ダクト18の他端側
は、給気制御弁19を介して原版用ロードロック室15
に通じる第1分岐給気ダクト20と基板用ロードロック
室11に通じる第2分岐給気ダクト21に選択的に接続
されるように構成されているとともに、両分岐給気ダク
ト20,21の吐出部にはそれぞれ特殊なフィルタ20
a,21aが設けられている。また、原版用ロードロッ
ク室15には第1排気分岐ダクト22の一端側が連通さ
れているとともに、基板用ロードロック室11には第2
排気分岐ダクト23の一端側が連通されており、両排気
分岐ダクト22,23の他端側は、排気制御弁24を介
して外部へ通じる排気ダクト25に選択的に接続される
ように構成されている。
岐して設けられており、該気体補充ダクト18の他端側
は、給気制御弁19を介して原版用ロードロック室15
に通じる第1分岐給気ダクト20と基板用ロードロック
室11に通じる第2分岐給気ダクト21に選択的に接続
されるように構成されているとともに、両分岐給気ダク
ト20,21の吐出部にはそれぞれ特殊なフィルタ20
a,21aが設けられている。また、原版用ロードロッ
ク室15には第1排気分岐ダクト22の一端側が連通さ
れているとともに、基板用ロードロック室11には第2
排気分岐ダクト23の一端側が連通されており、両排気
分岐ダクト22,23の他端側は、排気制御弁24を介
して外部へ通じる排気ダクト25に選択的に接続される
ように構成されている。
【0026】なお、本実施例においては、チャンバー1
a内の原版用ロードロック室15と露光ユニット4の間
には原版搬送ロボット27および原版ストッカ26が配
設されており、基板用ロードロック室11と露光ユニッ
ト4の間には基板搬送ロボット28が配設されている。
a内の原版用ロードロック室15と露光ユニット4の間
には原版搬送ロボット27および原版ストッカ26が配
設されており、基板用ロードロック室11と露光ユニッ
ト4の間には基板搬送ロボット28が配設されている。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
【0028】 基板用ロードロック室11および原版
用ロードロック室15におけるすべての開閉扉を閉じて
おき、気体補充機7により、所定の圧力(筐体1が配設
されているクリーンルーム等の室内の気圧よりも高圧)
に加圧された酸化作用を持たない気体を所定の温度に温
調して筐体1内の天井空間部2aに導入する。
用ロードロック室15におけるすべての開閉扉を閉じて
おき、気体補充機7により、所定の圧力(筐体1が配設
されているクリーンルーム等の室内の気圧よりも高圧)
に加圧された酸化作用を持たない気体を所定の温度に温
調して筐体1内の天井空間部2aに導入する。
【0029】 上記により天井空間部2a内に導入
された酸化作用を持たない気体は、図1の矢印で示すよ
うに、フィルタ2により清浄化されてダウンフローでチ
ャンバー1a内に吹出され、吸気ファン9によって床部
材3の複数の通気孔から床下空間部3aに集められたの
ち、循環ダクト5へ送られて該循環ダクト5の温調器6
により所定の温度(チャンバー1a内の気体温度)に温
調され、循環ファン10により天井空間部2aに循環さ
れる。
された酸化作用を持たない気体は、図1の矢印で示すよ
うに、フィルタ2により清浄化されてダウンフローでチ
ャンバー1a内に吹出され、吸気ファン9によって床部
材3の複数の通気孔から床下空間部3aに集められたの
ち、循環ダクト5へ送られて該循環ダクト5の温調器6
により所定の温度(チャンバー1a内の気体温度)に温
調され、循環ファン10により天井空間部2aに循環さ
れる。
【0030】これにより、チャンバー1a内は、筐体1
の外部の気圧よりも高い気圧の酸化作用を持たない気体
で満たされた状態になり、上述した如き有害な成分を含
む外部の気体が侵入しない状態に維持される。
の外部の気圧よりも高い気圧の酸化作用を持たない気体
で満たされた状態になり、上述した如き有害な成分を含
む外部の気体が侵入しない状態に維持される。
【0031】なお、気体補充機7は、公知の制御手段を
用い、チャンバー1a内の気圧をチャンバー1a内に配
設された1個または複数個の圧力センサ29より検出す
るとともに筐体1の外部の気圧を筐体外部に配設された
圧力センサ30で検出し、チャンバー1a内の圧力セン
サ29により検出されたチャンバー1a内の気圧が外部
の圧力センサ30で検出された外部の気圧よりも所定の
圧力差だけ高い気圧に維持できるように、酸化作用を持
たない気体の導入量を制御することができる。
用い、チャンバー1a内の気圧をチャンバー1a内に配
設された1個または複数個の圧力センサ29より検出す
るとともに筐体1の外部の気圧を筐体外部に配設された
圧力センサ30で検出し、チャンバー1a内の圧力セン
サ29により検出されたチャンバー1a内の気圧が外部
の圧力センサ30で検出された外部の気圧よりも所定の
圧力差だけ高い気圧に維持できるように、酸化作用を持
たない気体の導入量を制御することができる。
【0032】続いて、露光作業のために、レチクル等の
原版を原版用ロードロック室15を通して出し入れした
り、ウエハ等の基板を基板用ロードロック室11を通し
て出し入れする場合の動作について説明するが、両者の
動作は同様であるので、以下、基板用ロードロック室1
1を通してウエハ等の基板の搬入および搬出を行なう場
合を例に挙げて説明する。
原版を原版用ロードロック室15を通して出し入れした
り、ウエハ等の基板を基板用ロードロック室11を通し
て出し入れする場合の動作について説明するが、両者の
動作は同様であるので、以下、基板用ロードロック室1
1を通してウエハ等の基板の搬入および搬出を行なう場
合を例に挙げて説明する。
【0033】(基板用ロードロック室の場合) 内部出入口13の開閉扉13aを閉じておき、外部
出入口14の開閉扉14aを開いて外部出入口14より
基板を搬入してバッファ台12上に載置したのち、外部
出入口14の開閉扉14aを閉じる。
出入口14の開閉扉14aを開いて外部出入口14より
基板を搬入してバッファ台12上に載置したのち、外部
出入口14の開閉扉14aを閉じる。
【0034】 上記ののち、給気制御弁19を切換
えて気体補充ダクト18と第2給気分岐ダクト21とを
接続させて、窒素ガス、アルゴンガス等の酸化作用を持
たない気体を基板用ロードロック室11内へ供給すると
同時に、排気制御弁24を切換えて第2排気分岐ダクト
23を排気ダクト25に接続することによって基板用ロ
ードロック室11内に侵入した外部の気体を外部へ排気
する、いわゆるガス置換を所定時間行なう。
えて気体補充ダクト18と第2給気分岐ダクト21とを
接続させて、窒素ガス、アルゴンガス等の酸化作用を持
たない気体を基板用ロードロック室11内へ供給すると
同時に、排気制御弁24を切換えて第2排気分岐ダクト
23を排気ダクト25に接続することによって基板用ロ
ードロック室11内に侵入した外部の気体を外部へ排気
する、いわゆるガス置換を所定時間行なう。
【0035】この場合、排気ダクト25の吐出側を筐体
1が配設されているクリーンルーム等の室外へ突出させ
て、該室外へ排気できるようにしておくと、該クリーン
ルーム等の室内を汚染するおそれがない。
1が配設されているクリーンルーム等の室外へ突出させ
て、該室外へ排気できるようにしておくと、該クリーン
ルーム等の室内を汚染するおそれがない。
【0036】 上記により、基板用ロードロック室
11内のガス置換が完了したら、給気制御弁19および
排気制御弁24をともに閉鎖し、ついで内部出入口13
の開閉扉13aを開き基板搬送ロボット28によって基
板を露光ユニット4の基板ステージに受け渡し、基板に
微細パターンの露光を行なう。
11内のガス置換が完了したら、給気制御弁19および
排気制御弁24をともに閉鎖し、ついで内部出入口13
の開閉扉13aを開き基板搬送ロボット28によって基
板を露光ユニット4の基板ステージに受け渡し、基板に
微細パターンの露光を行なう。
【0037】 露光が終了したら基板の搬出を行なう
が、この基板の搬出は、基板を基板用ロードロック室1
1内へ基板搬送ロボット28によって戻したのち内部出
入口13の開閉扉13aを閉じ、ついで外部出入口14
の開閉扉14aを開いて外部出入口14を通して搬出す
る。
が、この基板の搬出は、基板を基板用ロードロック室1
1内へ基板搬送ロボット28によって戻したのち内部出
入口13の開閉扉13aを閉じ、ついで外部出入口14
の開閉扉14aを開いて外部出入口14を通して搬出す
る。
【0038】なお、本実施例の一変形例として、基板用
ロードロック室11に搬入用バッファ台と搬出用バッフ
ァ台とを配設しておき、上記の工程時における内側扉
13aを開いている間に搬入用バッファ台への基板の搬
入作業と搬出用バッファ台への露光済基板の搬出作業と
を平行して行なうことができるようにすることができ
る。
ロードロック室11に搬入用バッファ台と搬出用バッフ
ァ台とを配設しておき、上記の工程時における内側扉
13aを開いている間に搬入用バッファ台への基板の搬
入作業と搬出用バッファ台への露光済基板の搬出作業と
を平行して行なうことができるようにすることができ
る。
【0039】また、本実施例の他の変形例として、図2
に示すように、ウエハ等の基板をキャリヤ31単位で基
板用ロードロック室11を介して出し入れするように構
成してもよく、この場合、全基板の露光中は内部出入口
13の開閉扉13aを開けたままの状態にしておくとと
もに、給気制御弁19および排気制御弁24は閉じてお
くことはいうまでもない。これ以外は上記第1実施例と
同様であるので説明は省略する。
に示すように、ウエハ等の基板をキャリヤ31単位で基
板用ロードロック室11を介して出し入れするように構
成してもよく、この場合、全基板の露光中は内部出入口
13の開閉扉13aを開けたままの状態にしておくとと
もに、給気制御弁19および排気制御弁24は閉じてお
くことはいうまでもない。これ以外は上記第1実施例と
同様であるので説明は省略する。
【0040】続いて、本発明に係る密閉構造の露光装置
の第2実施例および第3実施例について説明する。
の第2実施例および第3実施例について説明する。
【0041】図3に示すように、第2実施例の密閉構造
の露光装置E2 は、図1に示した第1実施例における基
板用ロードロック室11の替わりに、密閉型キャリヤ4
1を着脱自在に装着できるキャリヤ装着口44を筐体1
の他方の側壁に設けた凹部50の側面に形成したもので
あって、該キャリヤ装着口44に駆動機構43aによっ
て開閉される扉43を付設するとともに、装着された密
閉型キャリヤ41のふた42をチャンバー1a側から開
閉するための開閉機構42aを設けたものである。
の露光装置E2 は、図1に示した第1実施例における基
板用ロードロック室11の替わりに、密閉型キャリヤ4
1を着脱自在に装着できるキャリヤ装着口44を筐体1
の他方の側壁に設けた凹部50の側面に形成したもので
あって、該キャリヤ装着口44に駆動機構43aによっ
て開閉される扉43を付設するとともに、装着された密
閉型キャリヤ41のふた42をチャンバー1a側から開
閉するための開閉機構42aを設けたものである。
【0042】本実施例の場合、原版用ロードロック室1
5に侵入した外気を酸化作用を持たない気体によりガス
置換するための給排気手段は、次に説明するように構成
されている。
5に侵入した外気を酸化作用を持たない気体によりガス
置換するための給排気手段は、次に説明するように構成
されている。
【0043】給気制御弁46が介在された気体補充ダク
ト18を原版用ロードロック室15に接続してその吐出
口に特殊なフィルタ20aを設けるとともに、排気制御
弁42が介在された排気ダクト45の一端側を原版用ロ
ードロック室15に接続するだけでよい。
ト18を原版用ロードロック室15に接続してその吐出
口に特殊なフィルタ20aを設けるとともに、排気制御
弁42が介在された排気ダクト45の一端側を原版用ロ
ードロック室15に接続するだけでよい。
【0044】本実施例によれば、扉43を閉じた状態で
密閉型キャリヤ41をキャリヤ装着口44に装着したの
ち扉43を開き、ついでふた42をふた開閉機構42a
によりチャンバー1a側へ開く。そして全基板の露光中
はふた42を開いた状態にして基板搬送ロボット28に
より密閉型キャリヤ41への基板の出し入れを行なう。
露光終了後は、先ず密閉型キャリヤ41のふた42を閉
じ、ついで扉43を閉じたのち密閉型キャリヤ41をキ
ャリヤ装着口44から外す。これにより、基板の出し入
れ時における外気の侵入およびチャンバー1a内の酸化
作用を持たない気体の流出を防止し、チャンバー1a内
の気圧および温度の変動を防止することができる。
密閉型キャリヤ41をキャリヤ装着口44に装着したの
ち扉43を開き、ついでふた42をふた開閉機構42a
によりチャンバー1a側へ開く。そして全基板の露光中
はふた42を開いた状態にして基板搬送ロボット28に
より密閉型キャリヤ41への基板の出し入れを行なう。
露光終了後は、先ず密閉型キャリヤ41のふた42を閉
じ、ついで扉43を閉じたのち密閉型キャリヤ41をキ
ャリヤ装着口44から外す。これにより、基板の出し入
れ時における外気の侵入およびチャンバー1a内の酸化
作用を持たない気体の流出を防止し、チャンバー1a内
の気圧および温度の変動を防止することができる。
【0045】図4に示すように、第3実施例の密閉構造
の露光装置E3 は、図3に示した第2実施例におけるキ
ャリヤ装着口44の替わりに、密閉型キャリヤ53を収
納するキャリヤ収納箱51を着脱自在に装着できるキャ
リヤ収納箱装着口51aを筐体1の他方の側壁に形成し
た凹部50の上向きの面に形成したものであって、装着
されたキャリヤ収納箱51から密閉型キャリヤ53を床
部材側に配設されたエレベータ52上に載置してキャリ
ヤ収納箱51とチャンバー1a間における搬入および搬
出を行なうように構成されている。
の露光装置E3 は、図3に示した第2実施例におけるキ
ャリヤ装着口44の替わりに、密閉型キャリヤ53を収
納するキャリヤ収納箱51を着脱自在に装着できるキャ
リヤ収納箱装着口51aを筐体1の他方の側壁に形成し
た凹部50の上向きの面に形成したものであって、装着
されたキャリヤ収納箱51から密閉型キャリヤ53を床
部材側に配設されたエレベータ52上に載置してキャリ
ヤ収納箱51とチャンバー1a間における搬入および搬
出を行なうように構成されている。
【0046】本実施例によれば、キャリヤ収納箱51を
キャリヤ収納箱装着口51aに装着したのち、エレベー
タ52を上昇させてふた53aの下面にエレベータ52
の上面を当接させ、ついでエレベータ52を下降させて
ふた53aとともにキャリヤ53をチャンバー1a内に
引き込む。そしてこの状態で全基板の露光中、基板搬送
ロボット28によってキャリヤ53と露光ユニットとの
基板の受け渡しを逐次行なう。露光終了後、エレベータ
52を上昇させてふた53aとともにキャリヤ53をキ
ャリヤ収納箱51内へ戻してふた53aを閉じると同時
にキャリヤ収納箱装着口51aを閉鎖する。これによ
り、基板の出し入れ時における外気の侵入およびチャン
バー1a内の酸化作用を持たない気体の流出を防止し、
チャンバー1a内の気圧および温度の変動を抑制するこ
とができる。
キャリヤ収納箱装着口51aに装着したのち、エレベー
タ52を上昇させてふた53aの下面にエレベータ52
の上面を当接させ、ついでエレベータ52を下降させて
ふた53aとともにキャリヤ53をチャンバー1a内に
引き込む。そしてこの状態で全基板の露光中、基板搬送
ロボット28によってキャリヤ53と露光ユニットとの
基板の受け渡しを逐次行なう。露光終了後、エレベータ
52を上昇させてふた53aとともにキャリヤ53をキ
ャリヤ収納箱51内へ戻してふた53aを閉じると同時
にキャリヤ収納箱装着口51aを閉鎖する。これによ
り、基板の出し入れ時における外気の侵入およびチャン
バー1a内の酸化作用を持たない気体の流出を防止し、
チャンバー1a内の気圧および温度の変動を抑制するこ
とができる。
【0047】次に上述した密閉構造の露光装置を利用し
た半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図5
は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あ
るいは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ス
テップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を
行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエ
ハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ
5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって
作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行な
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
た半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図5
は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あ
るいは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ス
テップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を
行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエ
ハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ
5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって
作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行な
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
【0048】図6は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
デバイスを製造することができる。
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
デバイスを製造することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0050】筐体内へ外部の有害な成分を含む気体の侵
入するおそれがなく、清浄な酸化作用を持たない気体中
において露光を行なうことができる。その結果、エネル
ギーの大きな露光光源を用いた場合であっても、露光ユ
ニットの光学系に光CVD現象による曇りや焦点ボケが
発生しなくなり、露光作業を中断して光学系のクリーニ
ングや交換を行なわなくても長時間にわたる連続運転が
可能となる。
入するおそれがなく、清浄な酸化作用を持たない気体中
において露光を行なうことができる。その結果、エネル
ギーの大きな露光光源を用いた場合であっても、露光ユ
ニットの光学系に光CVD現象による曇りや焦点ボケが
発生しなくなり、露光作業を中断して光学系のクリーニ
ングや交換を行なわなくても長時間にわたる連続運転が
可能となる。
【0051】請求項2および請求項3の発明は、レチク
ル等の原版および/またはウエハ等の基板の搬入および
搬出時において、筐体内の酸化作用を持たない気体の流
出量が極めて微量になるため、筐体内における気圧およ
び温度の変動がなくなり、高精度な露光を行なうことが
できる。
ル等の原版および/またはウエハ等の基板の搬入および
搬出時において、筐体内の酸化作用を持たない気体の流
出量が極めて微量になるため、筐体内における気圧およ
び温度の変動がなくなり、高精度な露光を行なうことが
できる。
【0052】請求項4記載の発明は、補充される酸化作
用を持たない気体の温度を筐体内の気体温度とほぼ同一
温度にできるため、温度差に起因するゆらぎの発生を防
止することができる。
用を持たない気体の温度を筐体内の気体温度とほぼ同一
温度にできるため、温度差に起因するゆらぎの発生を防
止することができる。
【図1】本発明に係る密閉型の露光装置の第1実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】図1に示す第1実施例の一変形例を示す説明図
である。
である。
【図3】本発明に係る密閉型の露光装置の第2実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】本発明に係る密閉型の露光装置の第3実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】半導体製造工程を示すフローチャートである。
【図6】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図7】従来の露光装置の説明図である。
1 筐体 1a チャンバー 2 フィルタ 2a 天井空間部 3 床部材 3a 床下空間部 4 露光ユニット 5 循環ダクト 6 温調器 7 気体補充機 8 供給ダクト 9 吸気ファン 10 循環ファン 11 基板用ロードロック室 12 バッファ台 13,16 内部出入口 13a,14a,16a,17a 開閉扉 14,17 外部出入口 15 原版用ロードロック室 18 気体補充ダクト 19,46 給気制御弁 20 第1給気分岐ダクト 21 第2給気分岐ダクト 22 第1排気分岐ダクト 23 第2排気分岐ダクト 24,42 排気制御弁 25,45 排気ダクト 26 原版ストッカ 27 原版搬送ロボット 28 基板搬送ロボット 29,30 圧力センサ 31 キャリヤ 41,53 密閉型キャリヤ 50 凹部 51 キャリヤ収納箱 52 エレベータ 53a ふた
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 516E
Claims (4)
- 【請求項1】 密閉構造の筐体と、前記筐体内に酸化作
用を持たない気体を供給して外部の気圧よりも高い気圧
に維持するための気体供給手段を備え、前記筐体内には
基板に微細パターンを露光するための露光ユニットを配
設したことを特徴とする密閉構造の露光装置。 - 【請求項2】 筐体に、開閉扉がそれぞれ付設された外
部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出入口を
有する基板用ロードロック室を配設し、前記基板用ロー
ドロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない気体に
よりガス置換するための給排気手段を設けたことを特徴
とする請求項1記載の密閉構造の露光装置。 - 【請求項3】 筐体に、開閉扉がそれぞれ付設された外
部へ通じる外部出入口および内部へ通じる内部出入口を
有する原版用ロードロック室を配設し、前記原版用ロー
ドロック室に侵入した外気を酸化作用を持たない気体に
よりガス置換するための給排気手段を設けたことを特徴
とする請求項1または2記載の密閉構造の露光装置。 - 【請求項4】 気体供給手段が、酸化作用を持たない気
体を温調するための温調手段を備えたことを特徴とする
請求項1ないし3いずれか1項記載の密閉構造の露光装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8329184A JPH10154655A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 密閉構造の露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8329184A JPH10154655A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 密閉構造の露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10154655A true JPH10154655A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18218597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8329184A Pending JPH10154655A (ja) | 1996-11-25 | 1996-11-25 | 密閉構造の露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10154655A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001073825A1 (fr) * | 2000-03-29 | 2001-10-04 | Nikon Corporation | Dispositif d'alignement, appareil et procede servant a transferer une tranche, puce et son procede de fabrication |
JP2002313714A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-10-25 | Nikon Corp | デバイス製造装置、配線ユニット、及びフィルタユニット |
US6795161B2 (en) * | 2000-03-24 | 2004-09-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Exposure apparatus, method of manufacturing semiconductor devices and plant therefor |
JP2005175344A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Toppan Printing Co Ltd | 窒素循環型クリーンユニット |
US6982782B2 (en) | 2003-03-10 | 2006-01-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Processing apparatus for processing object in vessel |
JP2016004857A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体製造装置 |
JP2016207746A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体製造装置 |
CN116300324A (zh) * | 2022-12-01 | 2023-06-23 | 江苏卓胜微电子股份有限公司 | 一种光刻机 |
-
1996
- 1996-11-25 JP JP8329184A patent/JPH10154655A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7978304B2 (en) | 2003-03-10 | 2011-07-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Processing apparatus for processing object in vessel |
JP2005175344A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Toppan Printing Co Ltd | 窒素循環型クリーンユニット |
JP4645029B2 (ja) * | 2003-12-15 | 2011-03-09 | 凸版印刷株式会社 | 窒素循環型クリーンユニット |
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JP2016207746A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体製造装置 |
CN116300324A (zh) * | 2022-12-01 | 2023-06-23 | 江苏卓胜微电子股份有限公司 | 一种光刻机 |
CN116300324B (zh) * | 2022-12-01 | 2024-02-09 | 江苏卓胜微电子股份有限公司 | 一种光刻机 |
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