JPH10154615A - 超電導マグネット装置 - Google Patents
超電導マグネット装置Info
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- JPH10154615A JPH10154615A JP31485396A JP31485396A JPH10154615A JP H10154615 A JPH10154615 A JP H10154615A JP 31485396 A JP31485396 A JP 31485396A JP 31485396 A JP31485396 A JP 31485396A JP H10154615 A JPH10154615 A JP H10154615A
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Abstract
実に防止して、クエンチ現象に対する安定性および品質
を高めること。 【解決手段】導体が長円形の渦巻き状に巻線された複数
の鞍形コイルを備えて構成される超電導マグネット装置
において、鞍形コイルのコイルエンド導体を複数のブロ
ックに分割し、かつ任意の導体ブロックの軸方向電磁力
が当該導体ブロックより内側の導体ブロックの軸方向電
磁力の積分値よりも小さくなるように配置する。
Description
に用いられ、超電導鞍形コイルを備えて構成される超電
導マグネット装置に係り、特にコイルエンドにおけるク
エンチ現象(超電導状態から常電導状態へ転移する現
象)の発生を確実に防止でき、クエンチ現象に対する安
定性の高い高品質の超電導マグネット装置に関するもの
である。
鞍形コイルを備えた超電導マグネット装置におけるコイ
ルエンド部の構成例を示す片側断面図、図3は図2の超
電導マグネット装置のA−A(直線部の軸と垂直方向
の)断面図、図4は図2の超電導マグネット装置におけ
る一般的な鞍形コイルの構成例を示す分解斜視図であ
る。
は、多重シェルと呼ばれる断面構造を有している。その
構成は、導体が長円形の渦巻き状に巻線された複数対の
鞍形コイル13を上下に組み合わせ、2層重ねて2層の
コイル(内層コイル1と外層コイル2)が構成され、そ
のコイルの外周囲は、カラ−3と呼ばれる薄板を軸方向
(長手方向)に積層した固定部材で、加圧支持固定され
ている。
巻線性の向上や端部磁場の低減等を図るために、複数の
ブロックに分割され、エンドスペーサ8a,8b,8
c,8d,8f、およびセンターポール9a,9bが、
図示のように配置されている。
外側に向けて生じる電磁力で、コイル端部で発生する電
磁力)4によって、コイルエンドが動くのを防止するた
めに、コイルエンド外側より外部にある支持板10に取
り付けられた加圧ネジ11により、軸方向電磁力4と逆
方向へ加圧力12を加えて固定されている。
超電導マグネット装置では、コイルエンドにおけるクエ
ンチ現象を起こし易いという問題がある。すなわち、ク
エンチ現象は、周知のように、超電導状態の破れる現象
であり、導体の微少な動き、接着剤のクラック等による
発熱で、導体の臨界温度を越えてしまうこと等により起
こる。
ことによってもクエンチ現象は起きる。超電導材料は、
3つの臨界値、すなわち臨界温度,臨界磁場,臨界電流
値を持っている。
の臨界値を越えた場合に起こるが、例えば導体の磁場雰
囲気が超伝導材料の持つ臨界磁場に近くなる程、臨界温
度までの温度マージンが減少するというように、各臨界
値相互間には関連性がある。
においては、以下のような問題点が生じる。 (a)エンドスペーサ8に加わる電磁力が常に圧縮力と
なっていないため、コイル励磁の際に、コイルエンドの
導体がエンドスペーサ8より浮き上がり、導体とエンド
スペーサ8との摩擦、もしくはエンドスペーサ8と導体
との接着剤のクラックにより発熱して、クエンチ現象の
起こる原因となってしまう。
導マグネット装置の場合には、各層におけるコイルエン
ド電磁力、およびコイル断面積が異なるため、導体に生
じる軸方向応力に差異が生じる。そのため、軸方向電磁
力4によるコイル軸方向の延びの量が各層異なることに
なり、各層間のスリップおよび磁気擾乱を起こす原因と
なってしまう。
逆方向の支持荷重をかけることによって、コイルの動き
は防止できるが、巻線の張力方向と逆向きの力を加える
ため、導体にたるみが生じ易く、導体微少移動が起こり
易くなる。その結果、クエンチ現象を引き起こす原因と
なってしまう。 (d)コイル周辺の支持構造に磁性体を使用すると、マ
グネット自身の磁場分布を乱し、必要な磁場精度が得ら
れなくなる。
鞍形コイルを備えた超電導マグネット装置においては、
コイルエンドにおけるクエンチ現象を起こし易く、安定
性、品質の上で問題があった。
エンチ現象の発生を確実に防止して、クエンチ現象に対
する安定性の高い高品質の超電導マグネット装置を提供
することにある。
めに、まず、請求項1に対応する発明では、導体が長円
形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイルを備えて構
成される超電導マグネット装置において、鞍形コイルの
コイルエンド導体を複数のブロックに分割し、かつ任意
の導体ブロックの軸方向電磁力が当該導体ブロックより
内側の導体ブロックの軸方向電磁力の積分値よりも小さ
くなるように配置している。
マグネット装置においては、コイルエンド導体を複数の
ブロックに分割し、任意の導体ブロックの軸方向電磁力
がその導体ブロックより内側の導体ブロックの軸方向電
磁力の積分値よりも常に小さくなるように配置すること
により、コイルエンド導体とエンドスペーサとの間に常
時圧縮力が生じる。このため、コイルエンド導体とエン
ドスペーサが電磁力によって浮き上がることがなくな
り、それに伴なう摩擦および接着剤のクラックによって
クエンチ現象が起こるのを防止することができ、クエン
チ現象に対する安定性を高めて品質を向上することがで
きる。
が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイルを複
数層備えて構成される超電導マグネット装置において、
鞍形コイルの各層のコイルエンド導体を、各層のコイル
断面積に従って、コイル断面積が小さい層のコイルエン
ド導体をよりエンド側に位置するように相対配置してい
る。
マグネット装置においては、各層のコイルエンド導体
を、各層のコイル断面積に従って、コイル断面積が小さ
い層のコイルエンド導体をよりエンド側に位置するよう
に相対配置することにより、各層に生じる軸方向応力を
等しくして、軸方向電磁力によって延びる量が各層等し
くなる。このため、コイル励磁した際にコイルエンド導
体の相対位置は変わらず、コイルエンド導体の相対位置
が変わることによって生じる磁気的擾乱、および層間摩
擦によるクエンチ現象を防止することができ、クエンチ
現象に対する安定性を高めて品質を向上することができ
る。
が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイルを備
えて構成される超電導マグネット装置において、鞍形コ
イルのコイルエンドに生じる軸方向電磁力と同方向にコ
イルに予備加圧力を与える加圧機構を設けている。
ト装置においては、コイルエンドに生じる軸方向電磁力
と同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を設け
ることにより、コイル軸方向に加圧力を与えることがで
きるようにして、軸方向電磁力に対して同じ方向に予備
荷重を与えることができる。このため、導体を弛ませず
に強い固定力を発生することができ、コイルエンドにお
けるクエンチ現象を防止することができ、クエンチ現象
に対する安定性を高めて品質を向上することができる。
が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイルを複
数層備えて構成される超電導マグネット装置において、
鞍形コイルの各層のコイルエンドに生じる軸方向電磁力
と同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を各層
毎に独立して設けている。
ト装置においては、各層のコイルエンドに生じる軸方向
電磁力と同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構
を各層毎に独立して設けることにより、各層のコイル軸
方向に異なる加圧力を与えることができるようにして、
各層の電磁力に応じて別々の予備加圧を与えることがで
きる。
発生することができ、各層のコイルエンドにおけるクエ
ンチ現象を防止することができ、クエンチ現象に対する
安定性をより一層高めて品質を向上することができる。
記請求項3または請求項4に対応する発明の超電導マグ
ネット装置において、加圧機構の構造部材の材質を非磁
鋼としている。
ト装置においては、加圧機構の構造部材の材質を非磁鋼
とすることにより、マグネットの磁場分布を乱すことが
なく、より一層品質を向上することができる。
行なうことができるため、コイルエンドにおけるクエン
チ現象の発生を確実に防止して、クエンチ現象に対する
安定性の高い高品質の超電導マグネット装置を得ること
ができる。
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明によ
る超電導マグネット装置におけるコイルエンド部の構成
例を示す片側断面図であり、図2乃至図4と同一要素に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
ンドで1a,1b,1cの3つの導体ブロックに分割
し、巻心と同形のセンターポール9aを内側に配置し、
間にエンドスペーサ8a,8b,8cを配置している。
a,2b,2cの3つの導体ブロックに分割し、巻心と
同形のセンターポール9bを内側に配置し、間にエンド
スペーサ8d,8e,8fを配置している。
1>外層コイル2のような関係となっている。ここで、
特に本実施形態では、任意の導体ブロックの軸方向電磁
力が、その導体ブロックより内側の導体ブロックの軸方
向電磁力の積分値(電磁力の和)よりも小さくなるよう
に、コイルエンドの導体ブロックを配置している。
の導体ブロック1a,1b,1cの軸方向電磁力の配分
を示し、(表2)は外層各コイルエンドの導体ブロック
2a,2b,2cの軸方向電磁力の配分を示している。
コイル断面積に従って、コイル断面積が小さい層のコイ
ルエンド導体程よりエンド側に位置するように相対配置
している。
内層より軸方向へコイルエンド側へ配置されている。さ
らに、各層のコイルエンド導体を集中させないように相
対配置している。
鉄ヨークをコイルエンドに影響を与えない位置に配置し
て、直線部の磁場を高めており、コイルエンドでは分散
配置して、コイルエンドのピーク磁場を直線部のピーク
磁場よりも低い値となるようにしている。
のコイルエンド導体と接着しない構成としている。ま
た、各層のコイルエンドに生じる軸方向電磁力4と同方
向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を、各層毎に
それぞれ独立して設けている。
る加圧機構である加圧ネジ5およびブッシング6によっ
て、ネジ5をブッシング6より飛び出る方向に回すこと
により、軸方向電磁力4と同方向に加圧力7を発生さ
せ、特にこの場合、加圧ネジ5とブッシング6を2セッ
ト配置することにより、内層、外層別々な加圧力を発生
させるようにしている。
ジ5とブッシング6は、その材質としてステンレス非磁
鋼により製作している。次に、以上のように構成した本
実施形態の超電導マグネット装置においては、コイルエ
ンド導体を複数ブロックに分割し、任意の導体ブロック
の軸方向電磁力4がより内側の導体ブロックの軸方向電
磁力4の積分値よりも小さくなるように選択しているこ
とにより、コイルエンドとエンドスペーサ8a〜8fと
の間に常時圧縮力が生じることになる。
ペーサ8a〜8fが電磁力によって浮き上がることがな
くなり、それに伴なう摩擦および接着剤のクラックによ
って、コイルエンドにおけるクエンチ現象を防止するこ
とができる。
るコイルエンドの導体ブロックの軸方向電磁力4で、導
体ブロック1aと導体ブロック1bの電磁力の合計は、
導体ブロック1cの電磁力を越えているので、エンドス
ペーサ8bは常に圧縮力を受けることになる。
擦、もしくは接着剤のクラックが生じることはない。な
お、他のエンドスペーサについても同様の関係となって
いる。
を、各層のコイル断面積に従って、断面積が小さい層程
よりエンド側に配置していることにより、各層に生じる
軸方向応力を等しくすることができる。
る量を各層等しくすることができるため、コイル励磁し
た際にコイルエンド導体の相対位置は変わらない。その
ため、コイルエンド導体の相対位置が変わることによっ
て生じる磁気的擾乱、および層間摩擦によるコイルエン
ドにおけるクエンチ現象を防止することができる。
軸方向電磁力4の合計を、コイル断面積で除したコイル
の軸方向応力は、内層、外層共に同様の値であり、その
結果コイル励磁の際に軸方向にコイルエンドが延びる量
が概ね等しくなる。
発生することはなく、また内層コイル1と外層コイル2
の層間で摩擦が発生することはない。さらに、各層のコ
イルエンド導体の配置を集中させないようにしているこ
とにより、コイルエンドの磁場のピークを直線部のピー
ク磁場よりも低くすることができる。
性能に影響を与えることはなく、さらにクエンチ現象に
対する温度マージンも大きくなるため、コイルエンドに
おけるクエンチ現象を防止することができる。
は、直線部のピーク磁場よりも低く抑えられているた
め、クエンチ現象に対する温度マージンが極端に低くな
ることはなく、マグネット本来の性能にも影響を与える
ことはない。
9a,9bを接着しない構成としていることにより、最
悪でも接着剤のクラックによるクエンチ現象が生じない
ようにすることができる。
チ現象を防止することができる。また、コイル支持構造
部材の中に埋め込まれた加圧ネジ5とブッシング6によ
って、コイル軸方向に予備加圧力を与えるようにしてい
ることにより、軸方向電磁力4に対して、同じ方向に予
備荷重を与えることができる。
は、内層コイル1と外層コイル2をそれぞれ別々に加圧
できるようにしていることにより、内層コイル1と外層
コイル2の電磁力に対して、個別に加圧力を与えること
ができる。
を発生することができるため、コイルエンドにおけるク
エンチ現象を防止することができる。すなわち、カラー
3内に埋め込まれた加圧ネジ5とブッシング6とによっ
て、コイルエンドの軸方向電磁力4と同方向に加圧でき
ることにより、巻線の張力方向と同方向の加圧を与えら
れるため、導体が弛み難い。
シング6は、その材質を非磁鋼により製作していること
により、マグネッ卜の磁場に影響を与えることは無い。
すなわち、マグネットの磁場分布を乱すことがなく、よ
り一層品質を高めることができる。
定を行なうことができるため、クエンチ現象に対して安
定性の高い高品質な超電導マグネット装置を得ることが
できる。
ネット装置においては、次のような種々の効果が得られ
るものである。 (a)コイルエンドの導体配置を適切に選択しているの
で、コイルエンドに挿入されるエンドスペーサ8a〜8
fが常に圧縮力を受ける構造となることにより、エンド
スペーサ8a〜8fとコイル導体とによって摩擦が生じ
るのを防ぐことができるため、クエンチ現象の発生し難
い高品質の超電導マグネット装置を得ることが可能とな
る。
を適切に選択しているので、各層に生じるコイル軸方向
応力値が等しくなる構造となることにより、コイルエン
ドの相対位置が変わることによって生じる磁気的擾乱の
発生、または層間の摩擦が防止できるため、クエンチ現
象の発生し難い高品質の超電導マグネット装置を得るこ
とが可能となる。
4と同方向にコイルに予備加圧力を与える機構を設けて
いるので、巻線の張力方向と同方向に力を与えられるた
め、導体に弛みが生じることが無く導体の微少移動によ
るクエンチ現象が発生し難い高品質の超電導マグネット
装置を得ることが可能となる。
るので、異なった電磁力に個別に加圧力を与えることが
できるため、十分な固定力を発生することができ、より
一層クエンチ現象の発生し難い高品質な超電導マグネト
装置を得ることが可能となる。
磁鋼としているので、マグネット磁場に影響を与えるこ
とはなく、より一層高品質な超電導マグネット装置を得
ることが可能となる。
形コイルを備えた超電導マグネット装置に適用した場合
について説明したが、これに限らず、1層もしくは3層
以上の鞍形コイルを備えた超電導マグネット装置の場合
についても、本発明を同様に適用して前述の場合と同様
の作用効果を得ることができるものである。
る発明によれば、コイルエンド導体を複数のブロックに
分割し、任意の導体ブロックの軸方向電磁力がその導体
ブロックより内側の導体ブロックの軸方向電磁力の積分
値よりも常に小さくなるように配置したので、コイルエ
ンド導体とエンドスペーサとの間に常時圧縮力を生じさ
せて、コイルエンド導体とエンドスペーサの摩擦および
接着剤のクラックによってコイルエンドにおけるクエン
チ現象を防止することが可能なクエンチ現象の発生し難
い高品質の超電導マグネット装置が提供できる。
導体が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイル
を複数層備えて構成される超電導マグネット装置におい
て、鞍形コイルの各層のコイルエンド導体を、各層のコ
イル断面積に従って、コイル断面積が小さい層のコイル
エンド導体をよりエンド側に位置するように相対配置し
たので、各層に生じる軸方向応力を等しくして、コイル
エンド導体の相対位置が変わることによって生じる磁気
的擾乱、および層間摩擦によるコイルエンドにおけるク
エンチ現象を防止することが可能なクエンチ現象の発生
し難い高品質の超電導マグネット装置が提供できる。
導体が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイル
を備えて構成される超電導マグネット装置において、鞍
形コイルのコイルエンドに生じる軸方向電磁力と同方向
にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を設けたので、
軸方向電磁力に対して同じ方向に予備荷重を与えて、導
体を弛ませずに強い固定力を発生することができ、コイ
ルエンドにおけるクエンチ現象を防止することが可能な
クエンチ現象の発生し難い高品質の超電導マグネット装
置が提供できる。
導体が長円形の渦巻き状に巻線された複数の鞍形コイル
を複数層備えて構成される超電導マグネット装置におい
て、鞍形コイルの各層のコイルエンドに生じる軸方向電
磁力と同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を
各層毎に独立して設けたので、各層の軸方向電磁力に対
して同じ方向に個別の予備荷重を与えて、導体を弛ませ
ずに強い固定力を発生することができ、各層のコイルエ
ンドにおけるクエンチ現象を防止することが可能なクエ
ンチ現象の発生し難いより一層高品質の超電導マグネッ
ト装置が提供できる。
ば、上記請求項3または請求項4に対応する発明の超電
導マグネット装置において、加圧機構の構造部材の材質
を非磁鋼としたので、マグネット磁場に影響を与えるこ
とがなく、より一層高品質な超電導マグネット装置が提
供できる。以上により、コイルエンドにおけるクエンチ
現象の発生を確実に防止して、クエンチ現象に対する安
定性の高い高品質の超電導マグネット装置が提供でき
る。
イルエンド部の一実施形態を示す片側断面図。
ンド部の構成例を示す片側断面図。
におけるA−A(直線部の軸と垂直方向の)断面図。
コイルの構成例を示す分解斜視図。
サ、 9…センターポール、 9a,9b…センターポール、 10…支持板、 11…加圧ネジ、 12…加圧力、 13…鞍形コイル、 13a,13b,13c…鞍形コイル。
Claims (5)
- 【請求項1】 導体が長円形の渦巻き状に巻線された複
数の鞍形コイルを備えて構成される超電導マグネット装
置において、 前記鞍形コイルのコイルエンド導体を複数のブロックに
分割し、かつ任意の導体ブロックの軸方向電磁力が当該
導体ブロックより内側の導体ブロックの軸方向電磁力の
積分値よりも小さくなるように配置したことを特徴とす
る超電導マグネット装置。 - 【請求項2】 導体が長円形の渦巻き状に巻線された複
数の鞍形コイルを複数層備えて構成される超電導マグネ
ット装置において、 前記鞍形コイルの各層のコイルエンド導体を、各層のコ
イル断面積に従って、コイル断面積が小さい層のコイル
エンド導体をよりエンド側に位置するように相対配置す
ることにより各層のコイル断面に生じる軸方向応力を等
しくしたことを特徴とする超電導マグネット装置。 - 【請求項3】 導体が長円形の渦巻き状に巻線された複
数の鞍形コイルを備えて構成される超電導マグネット装
置において、 前記鞍形コイルのコイルエンドに生じる軸方向電磁力と
同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を設けた
ことを特徴とする超電導マグネット装置。 - 【請求項4】 導体が長円形の渦巻き状に巻線された複
数の鞍形コイルを複数層備えて構成される超電導マグネ
ット装置において、 前記鞍形コイルの各層のコイルエンドに生じる軸方向電
磁力と同方向にコイルに予備加圧力を与える加圧機構を
各層毎に独立して設けたことを特徴とする超電導マグネ
ット装置。 - 【請求項5】 前記請求項3または請求項4に記載の超
電導マグネット装置において、 前記加圧機構の構造部材の材質を非磁鋼としたことを特
徴とする超電導マグネット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31485396A JP3122376B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 超電導マグネット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31485396A JP3122376B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 超電導マグネット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10154615A true JPH10154615A (ja) | 1998-06-09 |
JP3122376B2 JP3122376B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=18058409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31485396A Expired - Lifetime JP3122376B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 超電導マグネット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122376B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015012182A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社東芝 | 超電導コイル装置 |
CN114388219A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-22 | 北京高能锐新科技有限责任公司 | 用于正负电子对撞机增强器的无铁芯二极磁铁 |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP31485396A patent/JP3122376B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015012182A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社東芝 | 超電導コイル装置 |
CN114388219A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-22 | 北京高能锐新科技有限责任公司 | 用于正负电子对撞机增强器的无铁芯二极磁铁 |
CN114388219B (zh) * | 2022-01-21 | 2022-09-09 | 北京高能锐新科技有限责任公司 | 用于正负电子对撞机增强器的无铁芯二极磁铁 |
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---|---|
JP3122376B2 (ja) | 2001-01-09 |
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