JPH10153701A - 再帰性反射シート - Google Patents
再帰性反射シートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 射出成形のようにシートを樹脂に装着して同
時成形を行うに適し、成型後の反射輝度の減少が少な
く、且つ外観の悪化しない封入レンズ型の同時成形用再
帰性反射シートを提供する。 【解決手段】 金属製の反射層、単層に配置された微小
球レンズ層、及びそれらの間に配置された透明な焦点樹
脂層を有する同時成形用再帰性反射シートであって、上
記焦点樹脂層がセルロースエステルとポリビニルブチラ
ール樹脂から本質的になる混合物であるもの。
時成形を行うに適し、成型後の反射輝度の減少が少な
く、且つ外観の悪化しない封入レンズ型の同時成形用再
帰性反射シートを提供する。 【解決手段】 金属製の反射層、単層に配置された微小
球レンズ層、及びそれらの間に配置された透明な焦点樹
脂層を有する同時成形用再帰性反射シートであって、上
記焦点樹脂層がセルロースエステルとポリビニルブチラ
ール樹脂から本質的になる混合物であるもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は夜間に安全機能を発
揮する道路標識又は車両もしくは装飾目的に使用される
ラベル、ステッカー、エンブレム等に用いられる再帰性
反射シートに関し、射出成型やブロー成型等のように、
再帰性反射シートを装着すべき曲面を有する基材の成形
型内に予め敷設して樹脂成形すると同時に曲面を有する
成形物の表面に装着するのに適し、かつ成型後の反射シ
ート輝度の減少が少ない封入レンズ型の再帰性反射シー
トに関する。即ち、成型時に再帰性反射シートが装着さ
れた樹脂を任意の形状に延伸させることに適した封入レ
ンズ型の再帰性反射シートに関する。
揮する道路標識又は車両もしくは装飾目的に使用される
ラベル、ステッカー、エンブレム等に用いられる再帰性
反射シートに関し、射出成型やブロー成型等のように、
再帰性反射シートを装着すべき曲面を有する基材の成形
型内に予め敷設して樹脂成形すると同時に曲面を有する
成形物の表面に装着するのに適し、かつ成型後の反射シ
ート輝度の減少が少ない封入レンズ型の再帰性反射シー
トに関する。即ち、成型時に再帰性反射シートが装着さ
れた樹脂を任意の形状に延伸させることに適した封入レ
ンズ型の再帰性反射シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、封入レンズ型再帰性反射シート
は、透明な微小球レンズが透明な固着層によって単独に
埋設され、該微小球レンズの背面には透明な焦点樹脂層
を介して金属製の反射層が設けられている。封入レンズ
型再帰性反射シートは、薄いシート材料の中に微小球レ
ンズが埋め込まれていることから脆くなったり、ふくれ
を生じるという問題があり、さらにこの反射シートが被
着される基材との同時成形にも不適当であった。そこ
で、特開昭６３−２７８８４号公報は裏打ちフィルムを
１層設けて補強することにより脆さの点を解決すること
を開示している。特開昭５９−５０５１号公報は金属製
の反射層を亀裂を生じさせるように伸張して不連続部を
形成した中間製品を作成し、他の部分はその後に形成す
る。即ち、該不連続部により通気性を良くすることによ
ってふくれの問題を解決している。
は、透明な微小球レンズが透明な固着層によって単独に
埋設され、該微小球レンズの背面には透明な焦点樹脂層
を介して金属製の反射層が設けられている。封入レンズ
型再帰性反射シートは、薄いシート材料の中に微小球レ
ンズが埋め込まれていることから脆くなったり、ふくれ
を生じるという問題があり、さらにこの反射シートが被
着される基材との同時成形にも不適当であった。そこ
で、特開昭６３−２７８８４号公報は裏打ちフィルムを
１層設けて補強することにより脆さの点を解決すること
を開示している。特開昭５９−５０５１号公報は金属製
の反射層を亀裂を生じさせるように伸張して不連続部を
形成した中間製品を作成し、他の部分はその後に形成す
る。即ち、該不連続部により通気性を良くすることによ
ってふくれの問題を解決している。
【０００３】従来、平面である基材に対しては封入レン
ズ型再帰性反射シートの反射面と反対側の面に積層され
た粘着剤によって、該シートを圧着することによって装
着を行っていた。また、ゆるい２次曲面のような凹凸を
有する表面に装着する場合には、平面と同様に圧着して
再帰性反射シートの装着を行っていた。これらの方法で
は反射シート自体が殆ど伸ばされないため、再帰反射の
性能は維持することができる。しかし、この方法では、
凹凸のきつい２次曲面に対してはシート面が追随できず
不向きである。そこで、射出成型やブロー成型によって
樹脂を成形するときに反射シートを装着してしまう、同
時成形といった方法が用いられる。この場合、前記反射
シートは伸ばされることになる。前記反射シートが伸ば
されると、焦点樹脂層も伸ばされ、この焦点樹脂として
用いられる樹脂、例えばポリビニルブチラールも同様に
伸びてしまうことになる。焦点樹脂層が伸びることによ
り、該樹脂層の厚みも伸び率に応じて徐々に薄くなり、
これによって輝度が減少し、更に伸びると大きなひび割
れを生じ、成形後に成形前のような外観を維持すること
は不可能であった。
ズ型再帰性反射シートの反射面と反対側の面に積層され
た粘着剤によって、該シートを圧着することによって装
着を行っていた。また、ゆるい２次曲面のような凹凸を
有する表面に装着する場合には、平面と同様に圧着して
再帰性反射シートの装着を行っていた。これらの方法で
は反射シート自体が殆ど伸ばされないため、再帰反射の
性能は維持することができる。しかし、この方法では、
凹凸のきつい２次曲面に対してはシート面が追随できず
不向きである。そこで、射出成型やブロー成型によって
樹脂を成形するときに反射シートを装着してしまう、同
時成形といった方法が用いられる。この場合、前記反射
シートは伸ばされることになる。前記反射シートが伸ば
されると、焦点樹脂層も伸ばされ、この焦点樹脂として
用いられる樹脂、例えばポリビニルブチラールも同様に
伸びてしまうことになる。焦点樹脂層が伸びることによ
り、該樹脂層の厚みも伸び率に応じて徐々に薄くなり、
これによって輝度が減少し、更に伸びると大きなひび割
れを生じ、成形後に成形前のような外観を維持すること
は不可能であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来技術の問題点を解決して、射出成形やブ
ロー成形等のようにシートを樹脂などに装着して同時成
形を行うのに適し、かつ成型後の反射輝度の減少が少な
く、外観のよい封入レンズ型の同時成形用再帰性反射シ
ートを提供することである。
したような従来技術の問題点を解決して、射出成形やブ
ロー成形等のようにシートを樹脂などに装着して同時成
形を行うのに適し、かつ成型後の反射輝度の減少が少な
く、外観のよい封入レンズ型の同時成形用再帰性反射シ
ートを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、金属製の
反射層、単層に配置された透明な微小球レンズ層、及び
それらの間に配置された透明な焦点樹脂層を有する同時
成形用再帰性反射シートであって、前記焦点樹脂がセル
ロースエステルとポリビニルブチラール樹脂を含む混合
物であることを特徴とする前記同時成形用再帰性反射シ
ートによって達成できる。
反射層、単層に配置された透明な微小球レンズ層、及び
それらの間に配置された透明な焦点樹脂層を有する同時
成形用再帰性反射シートであって、前記焦点樹脂がセル
ロースエステルとポリビニルブチラール樹脂を含む混合
物であることを特徴とする前記同時成形用再帰性反射シ
ートによって達成できる。
【０００６】即ち、本発明の再帰性反射シートは、これ
を装着すべき基材の成形型内に予め敷設して樹脂成形す
ると同時に成形物の表面に装着するのに適する。この理
由は、この際、該シート全体が基材である成形物と同じ
形状に伸張された場合に、焦点樹脂層は破断伸び率が充
分小さく、かつシート全体の破断伸び率よりも小さいた
めシートと同程度の伸張はせず、焦点樹脂層の厚さも変
わらないと共に、微小球レンズ毎に、又は少数の微小球
レンズの集団で形成する粒子をなして、均一に細かくひ
び割れ、金属製の反射層も焦点樹脂層と同様に動き、均
一で細かいひび割れが入った形になる。この細かく均一
なひび割れによって成形後であっても外観が悪くならな
い。更に、微小球レンズ及び金属製の反射層の組み合わ
せは、ずれることなく、ひび割れによって形成された粒
子毎に維持されることになり、焦点距離も変わらないも
のが多く、成型後の輝度の減少が少ないのである。
を装着すべき基材の成形型内に予め敷設して樹脂成形す
ると同時に成形物の表面に装着するのに適する。この理
由は、この際、該シート全体が基材である成形物と同じ
形状に伸張された場合に、焦点樹脂層は破断伸び率が充
分小さく、かつシート全体の破断伸び率よりも小さいた
めシートと同程度の伸張はせず、焦点樹脂層の厚さも変
わらないと共に、微小球レンズ毎に、又は少数の微小球
レンズの集団で形成する粒子をなして、均一に細かくひ
び割れ、金属製の反射層も焦点樹脂層と同様に動き、均
一で細かいひび割れが入った形になる。この細かく均一
なひび割れによって成形後であっても外観が悪くならな
い。更に、微小球レンズ及び金属製の反射層の組み合わ
せは、ずれることなく、ひび割れによって形成された粒
子毎に維持されることになり、焦点距離も変わらないも
のが多く、成型後の輝度の減少が少ないのである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の再帰性反射シートの典型
的な態様は、図１に示すように、クリヤー層１、支持体
層２、固着剤層３、微小球レンズ４の層、焦点樹脂層
５、金属製の反射層６、接着層（１）７、接着層（２）
８からなる積層体であるが、これに限定されるものでは
ない。本発明の再帰性反射シートの構成材料は焦点樹脂
層を除いて下記の条件を満たしていれば、既存品と同じ
でよい。
的な態様は、図１に示すように、クリヤー層１、支持体
層２、固着剤層３、微小球レンズ４の層、焦点樹脂層
５、金属製の反射層６、接着層（１）７、接着層（２）
８からなる積層体であるが、これに限定されるものでは
ない。本発明の再帰性反射シートの構成材料は焦点樹脂
層を除いて下記の条件を満たしていれば、既存品と同じ
でよい。
【０００８】前記クリヤー層１は、成形性がよく且つ耐
侯性がよい透明性に優れた樹脂であればよく、ウレタン
樹脂、フッ素系樹脂等が好ましい。この層の厚さは２０
〜１５０μm が好ましい。２０μm 未満では耐侯性が悪
くなり、１５０μm を超えると成形性が悪くなる。
侯性がよい透明性に優れた樹脂であればよく、ウレタン
樹脂、フッ素系樹脂等が好ましい。この層の厚さは２０
〜１５０μm が好ましい。２０μm 未満では耐侯性が悪
くなり、１５０μm を超えると成形性が悪くなる。
【０００９】前記支持体層２は成形性がよく、透明性に
優れ、クリヤー層１及び固着剤層３に密着性の優れたＰ
ＶＣ樹脂、ウレタン樹脂等が好ましい。この支持体層の
厚さは約１５０μm 以下が好ましい。１５０μm より大
きいと、透明性や成形性が悪くなる。また、クリヤー層
１と接着剤層（２）８の厚さの合計が１００μm を超え
ると、成形に充分耐えられる強度が充分であるため、支
持層は除くことができる。
優れ、クリヤー層１及び固着剤層３に密着性の優れたＰ
ＶＣ樹脂、ウレタン樹脂等が好ましい。この支持体層の
厚さは約１５０μm 以下が好ましい。１５０μm より大
きいと、透明性や成形性が悪くなる。また、クリヤー層
１と接着剤層（２）８の厚さの合計が１００μm を超え
ると、成形に充分耐えられる強度が充分であるため、支
持層は除くことができる。
【００１０】前記固着剤層３は成形性がよく、透明性に
優れ、支持体層２と微小球レンズ４に密着性の優れたウ
レタン樹脂等が好ましい。この固着剤層の厚さは微小球
レンズが半分埋没する厚さであることが好ましい。この
厚さが薄いと、微小球レンズの接着が悪くなり、この層
の厚さが厚過ぎると再帰反射性が失われる。
優れ、支持体層２と微小球レンズ４に密着性の優れたウ
レタン樹脂等が好ましい。この固着剤層の厚さは微小球
レンズが半分埋没する厚さであることが好ましい。この
厚さが薄いと、微小球レンズの接着が悪くなり、この層
の厚さが厚過ぎると再帰反射性が失われる。
【００１１】前記微小球レンズ４は屈折率が２．２〜
２．３の範囲のガラスが好適である。２．２未満である
と再帰反射性が再現しにくくなり、２．３を超える材料
は工業的に製造することが困難である。前記微小球レン
ズの直径は約３０〜１００μmが好ましく、更には約５
０〜８０μm がより好ましい。
２．３の範囲のガラスが好適である。２．２未満である
と再帰反射性が再現しにくくなり、２．３を超える材料
は工業的に製造することが困難である。前記微小球レン
ズの直径は約３０〜１００μmが好ましく、更には約５
０〜８０μm がより好ましい。
【００１２】前記金属製の反射層６は金属蒸着によって
形成されるものがよく、焦点樹脂層５及び接着層（１）
７との密着がよく、高い反射性能を持つアルミニウム、
錫等の蒸着物が好適である。この層の厚さは３００〜８
００オングストローム（Å）が好ましい。３００Å未満
であると、透過する光の量が多くて反射性能が悪くな
り、一方、８００Åを超えても反射性能は変わらなくな
るであろう。
形成されるものがよく、焦点樹脂層５及び接着層（１）
７との密着がよく、高い反射性能を持つアルミニウム、
錫等の蒸着物が好適である。この層の厚さは３００〜８
００オングストローム（Å）が好ましい。３００Å未満
であると、透過する光の量が多くて反射性能が悪くな
り、一方、８００Åを超えても反射性能は変わらなくな
るであろう。
【００１３】前記接着層（１）７は、前記接着層（２）
８が反射層６と接着しにくいので必要となる。従って、
前記接着層（１）７は前記接着層（２）８が、一般に、
被着される基材と同材質のオレフィン、あるいはＡＢＳ
樹脂であるので、ウレタン系接着剤が好適である。ま
た、この層の厚さは微小球レンズが半分埋没することが
可能な厚さ以上が好ましく、これより薄いと微小球レン
ズに対する接着力が悪くなる。微小球レンズが半分埋没
することが可能な厚さに５０μm を加えた厚さ以下が好
ましい。これより厚いと、成形性が悪くなることがあ
る。
８が反射層６と接着しにくいので必要となる。従って、
前記接着層（１）７は前記接着層（２）８が、一般に、
被着される基材と同材質のオレフィン、あるいはＡＢＳ
樹脂であるので、ウレタン系接着剤が好適である。ま
た、この層の厚さは微小球レンズが半分埋没することが
可能な厚さ以上が好ましく、これより薄いと微小球レン
ズに対する接着力が悪くなる。微小球レンズが半分埋没
することが可能な厚さに５０μm を加えた厚さ以下が好
ましい。これより厚いと、成形性が悪くなることがあ
る。
【００１４】前記接着層（２）８は、前述したように基
材と同材質のオレフィン、あるいはＡＢＳ樹脂である。
また、この層の厚さは２０〜１５０μm が好ましい。２
０μm 未満であると生産性が低下するであろうし、１５
０μm を超えると成形性が悪くなるであろう。
材と同材質のオレフィン、あるいはＡＢＳ樹脂である。
また、この層の厚さは２０〜１５０μm が好ましい。２
０μm 未満であると生産性が低下するであろうし、１５
０μm を超えると成形性が悪くなるであろう。
【００１５】前記焦点樹脂層５は、透明性に優れ、焦点
樹脂層単独での破断伸び率が０〜２５％以下のものであ
る必要がある。更に、この樹脂層は、微小球レンズ層と
金属製の反射層とに密着性のよいポリビニルブチラール
樹脂と、脆さを発揮するセルロースエステル、特にセル
ロースアセテートプロピオネート又はセルロースアセテ
ート（以下「セルロースアセテートプロピオネート等」
という）とから本質的になる混合物が好適である。ま
た、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロー
スエステルが多過ぎると微小球レンズと焦点樹脂層と金
属製の反射層が均一なひび割れを生じにくくなり外観が
悪くなる。即ち、焦点樹脂層の破断伸び率が１０％以下
であると再帰性反射シート内での焦点樹脂層だけが均一
なひび割れを生ずる（後記表４参照）。しかし、ポリビ
ニルブチラール樹脂がそのセルロースエステル、例えば
セルロースアセテートプロピオネート等との重量割合に
おいて、３：７以下になると前記接着性が悪くなる。従
って、ポリビニルブチラール樹脂とセルロースエステル
との重量割合は、４：６から６：４の範囲が好適であ
る。 前記焦点樹脂層を構成する樹脂混合物の１つの成
分としてセルロースエステルを選んだのは、ガラス転移
点が高く、成形時（高温）変形が少なく、堅くて脆く、
そして貧溶媒である有機溶媒の溶液にしたとき高粘度で
低固形分であるからである。前記焦点樹脂層の他の成分
としてポリビニルブチラール樹脂を選んだのは、これが
前記セルロースエステルと相溶性がよく、微小球レンズ
層との接着性がよく、貧溶媒である有機溶媒の溶液にし
たとき高粘度で低固形分であるからである。前記セルロ
ースエステル及びポリビニルブチラールとして商業的に
入手可能な適当なものの例としては、それぞれイースト
マン社製のセルロースエステル、及びモンサント社製の
Ｂｕｔｖｅｒ Ｂ−７６がある。
樹脂層単独での破断伸び率が０〜２５％以下のものであ
る必要がある。更に、この樹脂層は、微小球レンズ層と
金属製の反射層とに密着性のよいポリビニルブチラール
樹脂と、脆さを発揮するセルロースエステル、特にセル
ロースアセテートプロピオネート又はセルロースアセテ
ート（以下「セルロースアセテートプロピオネート等」
という）とから本質的になる混合物が好適である。ま
た、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロー
スエステルが多過ぎると微小球レンズと焦点樹脂層と金
属製の反射層が均一なひび割れを生じにくくなり外観が
悪くなる。即ち、焦点樹脂層の破断伸び率が１０％以下
であると再帰性反射シート内での焦点樹脂層だけが均一
なひび割れを生ずる（後記表４参照）。しかし、ポリビ
ニルブチラール樹脂がそのセルロースエステル、例えば
セルロースアセテートプロピオネート等との重量割合に
おいて、３：７以下になると前記接着性が悪くなる。従
って、ポリビニルブチラール樹脂とセルロースエステル
との重量割合は、４：６から６：４の範囲が好適であ
る。 前記焦点樹脂層を構成する樹脂混合物の１つの成
分としてセルロースエステルを選んだのは、ガラス転移
点が高く、成形時（高温）変形が少なく、堅くて脆く、
そして貧溶媒である有機溶媒の溶液にしたとき高粘度で
低固形分であるからである。前記焦点樹脂層の他の成分
としてポリビニルブチラール樹脂を選んだのは、これが
前記セルロースエステルと相溶性がよく、微小球レンズ
層との接着性がよく、貧溶媒である有機溶媒の溶液にし
たとき高粘度で低固形分であるからである。前記セルロ
ースエステル及びポリビニルブチラールとして商業的に
入手可能な適当なものの例としては、それぞれイースト
マン社製のセルロースエステル、及びモンサント社製の
Ｂｕｔｖｅｒ Ｂ−７６がある。
【００１６】本来、反射シートは様々な入射角に対して
再帰反射するのが好ましいが、このような状態にするに
は焦点樹脂層５の厚さが微小球レンズ４に沿って均一に
なればよく、このような状態を確保するには、焦点樹脂
溶液の固形分濃度が比較的低くて（約２０ｗｔ％）高粘
度でなければならない。この樹脂をセルロースアセテー
トプロピオネートの貧溶媒、例えばジアセトンアルコー
ルに溶かしたときに、このような理想的な溶液状態が得
られる。因みに、この溶液から焦点樹脂層を形成するに
は、前記固着剤層に微小球レンズを半分埋没させたもの
の上に前記溶液を乗せ、溶媒を蒸発させることによる。
また、焦点樹脂層の好ましい厚さは、屈折率が一定であ
っても微小球レンズの直径が変化すれば変化し、屈折率
が変化すると変化する。また、前記焦点樹脂層の厚さは
微小球レンズの屈折率が２．２６で直径７１μm のとき
に２０〜２８μm が好適である。更に、２２〜２６μm
が最適である。この範囲以外では再帰反射性が弱くなる
からである。
再帰反射するのが好ましいが、このような状態にするに
は焦点樹脂層５の厚さが微小球レンズ４に沿って均一に
なればよく、このような状態を確保するには、焦点樹脂
溶液の固形分濃度が比較的低くて（約２０ｗｔ％）高粘
度でなければならない。この樹脂をセルロースアセテー
トプロピオネートの貧溶媒、例えばジアセトンアルコー
ルに溶かしたときに、このような理想的な溶液状態が得
られる。因みに、この溶液から焦点樹脂層を形成するに
は、前記固着剤層に微小球レンズを半分埋没させたもの
の上に前記溶液を乗せ、溶媒を蒸発させることによる。
また、焦点樹脂層の好ましい厚さは、屈折率が一定であ
っても微小球レンズの直径が変化すれば変化し、屈折率
が変化すると変化する。また、前記焦点樹脂層の厚さは
微小球レンズの屈折率が２．２６で直径７１μm のとき
に２０〜２８μm が好適である。更に、２２〜２６μm
が最適である。この範囲以外では再帰反射性が弱くなる
からである。
【００１７】本発明の再帰性反射シートは、基材用の成
形型内に予め敷設して樹脂成形すると同時に成形物の表
面に装着することが可能であり、焦点樹脂層に成型時に
伸びやすい樹脂を用いるものと比較して、この樹脂の層
の厚さが維持されているため、及び微小球レンズ層と金
属製の反射層との組み合わせ位置が変わらないため、焦
点距離が変わらない部分が多いので、成型後の輝度の減
少が少ないのである。
形型内に予め敷設して樹脂成形すると同時に成形物の表
面に装着することが可能であり、焦点樹脂層に成型時に
伸びやすい樹脂を用いるものと比較して、この樹脂の層
の厚さが維持されているため、及び微小球レンズ層と金
属製の反射層との組み合わせ位置が変わらないため、焦
点距離が変わらない部分が多いので、成型後の輝度の減
少が少ないのである。
【００１８】
（実施例１、比較例１）本発明封入レンズ型再帰性反射
シートと既存品の成型後の反射輝度の変化を確認するた
め、以下の試料を用意した。特開昭５９−５０５１号公
報第３頁左上欄下から６行目〜右上欄第６行に記載の方
法に従って、支持体層、固着層、ガラスビーズ層、焦点
樹脂層及び反射層までを形成した。但し、この実施例及
び比較例においてはガラスビーズ（微小球レンズ）の直
径は７１μm のものを用いた。この反射層側に接着剤と
ヘンケル白水社製のＭａｃｒｏｍｅｌｔTM６２４０のイ
ソプロパノール：トルエン＝１：１溶媒の溶液で３０％
固形分のものをバーコーターを用いて塗布した後、乾燥
し、平均膜厚さ２０μm の接着剤層（１）７を得た。こ
の面に接着層（２）８として、コロナ放電処理した厚さ
５０μm のポリプロピレンをヒートラミネーターを用い
て９０℃で張り合わせた。この反対面の支持体層２の上
層に付いている剥離紙をはぎ取り、露出した支持体層２
の露出面にＺＥＮＥＣＡ社製のアクリルウレタン樹脂Ｎ
ｅｏｐａｃTMＲ９０００をバーコーターで塗布した後、
乾燥して厚さ５０μm のクリヤー層１を得た。上記焦点
樹脂層としてポリビニルブチラール樹脂を用いた。これ
を既存タイプとした。（比較例１）
シートと既存品の成型後の反射輝度の変化を確認するた
め、以下の試料を用意した。特開昭５９−５０５１号公
報第３頁左上欄下から６行目〜右上欄第６行に記載の方
法に従って、支持体層、固着層、ガラスビーズ層、焦点
樹脂層及び反射層までを形成した。但し、この実施例及
び比較例においてはガラスビーズ（微小球レンズ）の直
径は７１μm のものを用いた。この反射層側に接着剤と
ヘンケル白水社製のＭａｃｒｏｍｅｌｔTM６２４０のイ
ソプロパノール：トルエン＝１：１溶媒の溶液で３０％
固形分のものをバーコーターを用いて塗布した後、乾燥
し、平均膜厚さ２０μm の接着剤層（１）７を得た。こ
の面に接着層（２）８として、コロナ放電処理した厚さ
５０μm のポリプロピレンをヒートラミネーターを用い
て９０℃で張り合わせた。この反対面の支持体層２の上
層に付いている剥離紙をはぎ取り、露出した支持体層２
の露出面にＺＥＮＥＣＡ社製のアクリルウレタン樹脂Ｎ
ｅｏｐａｃTMＲ９０００をバーコーターで塗布した後、
乾燥して厚さ５０μm のクリヤー層１を得た。上記焦点
樹脂層としてポリビニルブチラール樹脂を用いた。これ
を既存タイプとした。（比較例１）
【００１９】次に、本発明品としてガラスビーズの塗布
工程までを上記既存タイプと同様の工程で作成したの
ち、焦点樹脂層５として、Ｅａｓｔｍａｎ社製のセルロ
ースアセテートプロピオネートＣＡＰ−５０４−０．２
とポリビニルブチラール樹脂の混合物を固形分比５０：
５０にして平均膜厚さ２０μm になるようにバーコータ
ーで塗布した。反射層６としてＵＬＶＡＣ社製真空蒸着
機ＥＸ−４００を用いてアルミニウム蒸着を厚さ６００
Åとなるように施した。クリヤー層１、接着層（１）
７、接着層（２）８は上記既存タイプと同様の方法で作
製、積層し、目的の試料を得た。（実施例１）
工程までを上記既存タイプと同様の工程で作成したの
ち、焦点樹脂層５として、Ｅａｓｔｍａｎ社製のセルロ
ースアセテートプロピオネートＣＡＰ−５０４−０．２
とポリビニルブチラール樹脂の混合物を固形分比５０：
５０にして平均膜厚さ２０μm になるようにバーコータ
ーで塗布した。反射層６としてＵＬＶＡＣ社製真空蒸着
機ＥＸ−４００を用いてアルミニウム蒸着を厚さ６００
Åとなるように施した。クリヤー層１、接着層（１）
７、接着層（２）８は上記既存タイプと同様の方法で作
製、積層し、目的の試料を得た。（実施例１）
【００２０】上記２つの試料について、成型後の反射輝
度を測定するために以下のようなサンプルを作製した。
１３cm×２５cmのサンプルをチャック幅２．５cm（上下
チャック間２０cm）とし、Ｏｒｉｅｎｔｅｃ社製引っ張
り試験機ＵＣＴ−１００を用いて長さ方向に１００mm／
分の速度で、１、１．２５、１．５及び１．７５倍に伸
ばして粘着剤を塗布したアルミニウム板に貼り付けた。
貼り付け後、実際に延伸された面積の延伸率を測定した
後、サンプルの中心部８cm×１５cm以外の周辺部を紙粘
着テープでマスキングして、反射輝度測定用のサンプル
を用意した。反射輝度の測定は、ＪＩＳ Ｚ９１１７−
１９８４に従い、試料面積を２１cm×１５cmから８cm×
１５cmに修正して反射輝度係数Ｒ′を、観測角０．２
°、０．３３°、２°で、入射角５°〜９０°まで、５
°間隔で測定し、延伸後の反射輝度の変化を比較した。
その結果を表１及び２、図２〜１０に示す。
度を測定するために以下のようなサンプルを作製した。
１３cm×２５cmのサンプルをチャック幅２．５cm（上下
チャック間２０cm）とし、Ｏｒｉｅｎｔｅｃ社製引っ張
り試験機ＵＣＴ−１００を用いて長さ方向に１００mm／
分の速度で、１、１．２５、１．５及び１．７５倍に伸
ばして粘着剤を塗布したアルミニウム板に貼り付けた。
貼り付け後、実際に延伸された面積の延伸率を測定した
後、サンプルの中心部８cm×１５cm以外の周辺部を紙粘
着テープでマスキングして、反射輝度測定用のサンプル
を用意した。反射輝度の測定は、ＪＩＳ Ｚ９１１７−
１９８４に従い、試料面積を２１cm×１５cmから８cm×
１５cmに修正して反射輝度係数Ｒ′を、観測角０．２
°、０．３３°、２°で、入射角５°〜９０°まで、５
°間隔で測定し、延伸後の反射輝度の変化を比較した。
その結果を表１及び２、図２〜１０に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【表２】
【００２３】上記表１及び２並びに図２〜１０から、焦
点樹脂層の素材の違いにより、成形後の反射輝度の減少
の度合いは、本発明の反射シートの方が小さいことが明
らかである。
点樹脂層の素材の違いにより、成形後の反射輝度の減少
の度合いは、本発明の反射シートの方が小さいことが明
らかである。
【００２４】（実施例２）これらの例では成形前の再帰
性反射シートに比較して、成形後に発生する焦点樹脂層
の割れの存在によっても外観が保持されているか否かを
調べた。実施例１と同様の方法で試料を作製した。但
し、このとき焦点樹脂層の平均厚さを１０〜１５０μm
の間で変化させ、これによって成形時に発生する焦点樹
脂破断粒子のサイズを変化させた。成形方法も実施例１
と同様に引っ張り試験機を用いて１．２５倍に再帰性反
射シートを延伸し、その時の外観の一様性をＭａｃｂｅ
ｔｈ社製標準光源を用い、白色光の下に、試料から１．
０ｍ離れたところから試料に対して９０°の方向から観
察し、３段階評価（良、可、貧）で判定した。
性反射シートに比較して、成形後に発生する焦点樹脂層
の割れの存在によっても外観が保持されているか否かを
調べた。実施例１と同様の方法で試料を作製した。但
し、このとき焦点樹脂層の平均厚さを１０〜１５０μm
の間で変化させ、これによって成形時に発生する焦点樹
脂破断粒子のサイズを変化させた。成形方法も実施例１
と同様に引っ張り試験機を用いて１．２５倍に再帰性反
射シートを延伸し、その時の外観の一様性をＭａｃｂｅ
ｔｈ社製標準光源を用い、白色光の下に、試料から１．
０ｍ離れたところから試料に対して９０°の方向から観
察し、３段階評価（良、可、貧）で判定した。
【００２５】
【表３】
【００２６】上の表から、焦点樹脂層破断粒子サイズが
２．０mm以下であれば、本発明の再帰性反射シートは成
形前とほぼ同じ外観が保持されており、更に前記サイズ
が１．０mm以下であれば、より成形前に近い外観が保持
されていることが確認された。
２．０mm以下であれば、本発明の再帰性反射シートは成
形前とほぼ同じ外観が保持されており、更に前記サイズ
が１．０mm以下であれば、より成形前に近い外観が保持
されていることが確認された。
【００２７】（実施例３）焦点樹脂層単独の破断強度及
び破断伸び率、並びに再帰性反射シートの破断強度、破
断伸び率、クラックの均一性（外観の一様性）及び焦点
樹脂層とガラスビーズとの接着性を以下のようにして調
べた。 （ａ）無処理のＰＥＴフィルム上に、ポリビニルブチラ
ール樹脂及び／又はＥａｓｔｍａｎ社製のセルロースア
セテートプロピオネートＣＡＰ−５０４−０．２を単独
で又は混合し、溶媒として、ゴードー溶剤株式会社製イ
プゾール＃１５０とシクロヘキサノンの１：１の混合溶
媒を用いて作った溶液を塗布し、オーブンで乾燥し、Ｐ
ＥＴからポリビニルブチラール等のフィルムを剥がし
て、膜厚２５μm のフィルムを得た。得られたフィルム
を２．５cm×１５cmに切り取りサンプルとした。 （ｂ）焦点樹脂層として、（ａ）の樹脂を用い、同様の
厚みになるようにして、実施例１と同様にして再帰性反
射シートを作った。これから２．５cm×１５cmに切り取
りサンプルとした。 上記２つのサンプルをＯｒｉｅｎｔ社製引っ張り試験機
ＵＣＴ−１００を使用し、つかみ幅２．５cmで試料をセ
ットし、常温で破断伸び率（表４では、「伸び率」と表
示する）と破断強度を求めた。このときの引っ張り速度
は３００mm／分で行った。更に、試料（ｂ）について、
クラックの均一性（実施例２でいう外観の一様性と同じ
意味である）及び焦点樹脂層とガラスビーズとの接着性
を肉眼で調べた。これらの結果を表４に示す。表４にお
いて、ポリビニルブチラール樹脂を「ブチラール」と、
破断伸び率を「伸び率」と、焦点樹脂層とガラスビーズ
との接着性を「接着性」と記載した。表４から焦点樹脂
層の伸び率が１０％以下になると、再帰性反射シート内
での焦点樹脂層だけが均一にクラックを形成すること、
及びポリビニルブチラール樹脂のポリニリルアセテート
プロピオネートとの合計量において重量比３／１０以下
では、焦点樹脂層とガラスビーズとの接着性が悪くなる
ことが明らかである。
び破断伸び率、並びに再帰性反射シートの破断強度、破
断伸び率、クラックの均一性（外観の一様性）及び焦点
樹脂層とガラスビーズとの接着性を以下のようにして調
べた。 （ａ）無処理のＰＥＴフィルム上に、ポリビニルブチラ
ール樹脂及び／又はＥａｓｔｍａｎ社製のセルロースア
セテートプロピオネートＣＡＰ−５０４−０．２を単独
で又は混合し、溶媒として、ゴードー溶剤株式会社製イ
プゾール＃１５０とシクロヘキサノンの１：１の混合溶
媒を用いて作った溶液を塗布し、オーブンで乾燥し、Ｐ
ＥＴからポリビニルブチラール等のフィルムを剥がし
て、膜厚２５μm のフィルムを得た。得られたフィルム
を２．５cm×１５cmに切り取りサンプルとした。 （ｂ）焦点樹脂層として、（ａ）の樹脂を用い、同様の
厚みになるようにして、実施例１と同様にして再帰性反
射シートを作った。これから２．５cm×１５cmに切り取
りサンプルとした。 上記２つのサンプルをＯｒｉｅｎｔ社製引っ張り試験機
ＵＣＴ−１００を使用し、つかみ幅２．５cmで試料をセ
ットし、常温で破断伸び率（表４では、「伸び率」と表
示する）と破断強度を求めた。このときの引っ張り速度
は３００mm／分で行った。更に、試料（ｂ）について、
クラックの均一性（実施例２でいう外観の一様性と同じ
意味である）及び焦点樹脂層とガラスビーズとの接着性
を肉眼で調べた。これらの結果を表４に示す。表４にお
いて、ポリビニルブチラール樹脂を「ブチラール」と、
破断伸び率を「伸び率」と、焦点樹脂層とガラスビーズ
との接着性を「接着性」と記載した。表４から焦点樹脂
層の伸び率が１０％以下になると、再帰性反射シート内
での焦点樹脂層だけが均一にクラックを形成すること、
及びポリビニルブチラール樹脂のポリニリルアセテート
プロピオネートとの合計量において重量比３／１０以下
では、焦点樹脂層とガラスビーズとの接着性が悪くなる
ことが明らかである。
【００２８】
【表４】
【図１】既存の再帰性反射シート及び本発明の再帰性反
射シートの代表的な構造を示す断面図。
射シートの代表的な構造を示す断面図。
【図２】既存タイプの再帰性反射シートの観測角０．２
°における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラ
フ。
°における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラ
フ。
【図３】既存タイプの再帰性反射シートの観測角０．３
３°における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグ
ラフ。
３°における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグ
ラフ。
【図４】既存タイプの再帰性反射シートの観測角２°に
おける入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
おける入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
【図５】本発明の再帰性反射シートの観測角０．２°に
おける入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
おける入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
【図６】本発明の再帰性反射シートの観測角０．３３°
における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラ
フ。
における入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラ
フ。
【図７】本発明の再帰性反射シートの観測角２°におけ
る入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
る入射角対反射輝度（Ｒ′）の関係を示すグラフ。
【図８】入射角５°における延伸率対反射輝度の関係を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図９】入射角３０°における延伸率対反射輝度の関係
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図１０】入射角４０°における延伸率対反射輝度の関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
１…クリヤー層 ２…支持体層 ３…固着層 ４…微小球レンズ ５…焦点樹脂層 ６…金属製の反射層 ７…接着層（１） ８…接着層（２）
Claims (3)
- 【請求項１】 金属製の反射層、単層に配置された微小
球レンズ層、及びそれらの間に配置された透明な焦点樹
脂層を有する同時成形用再帰性反射シートであって、前
記焦点樹脂層がセルロースエステルとポリビニルブチラ
ール樹脂から本質的になる混合物であることを特徴とす
る同時成形用再帰性反射シート。 - 【請求項２】 前記セルロースエステルがセルロースア
セテートであることを特徴とする請求項１に記載の同時
成形用再帰性反射シート。 - 【請求項３】 前記セルロースエステルがセルロースア
セテートプロピオネートであることを特徴とする請求項
１に記載の同時成形用再帰性反射シート。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8307821A JPH10153701A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 再帰性反射シート |
| PCT/US1997/021082 WO1998022837A1 (en) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | Rectroreflective sheet |
| US08/972,594 US6221496B1 (en) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | Retroreflective sheet |
| DE69716631T DE69716631T2 (de) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | Retroreflektierende folie |
| EP97950627A EP0939913B1 (en) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | Rectroreflective sheet |
| KR1019990704375A KR20000053351A (ko) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | 역반사성 시트 |
| CA002271486A CA2271486A1 (en) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | Rectroreflective sheet |
| CN97199792A CN1238044A (zh) | 1996-11-19 | 1997-11-18 | 逆向反射片 |
| US09/764,183 US6461718B2 (en) | 1996-11-19 | 2001-01-17 | Retroreflective sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8307821A JPH10153701A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 再帰性反射シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10153701A true JPH10153701A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=17973621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8307821A Pending JPH10153701A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 再帰性反射シート |
Country Status (8)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US6221496B1 (ja) |
| EP (1) | EP0939913B1 (ja) |
| JP (1) | JPH10153701A (ja) |
| KR (1) | KR20000053351A (ja) |
| CN (1) | CN1238044A (ja) |
| CA (1) | CA2271486A1 (ja) |
| DE (1) | DE69716631T2 (ja) |
| WO (1) | WO1998022837A1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| KR20000018066A (ko) * | 2000-01-08 | 2000-04-06 | 최재영 | 재귀반사표면과 재귀반사체의 제조와 장치 |
| KR20010067756A (ko) * | 2001-03-19 | 2001-07-13 | 윤세원 | 재귀반사시트 |
| KR20170076733A (ko) * | 2014-10-24 | 2017-07-04 | 유니티카 스파크라이트 가부시키가이샤 | 재귀성 반사성 재료 |
| JP2019074641A (ja) * | 2017-10-16 | 2019-05-16 | ユニチカスパークライト株式会社 | 再帰性反射性材料 |
| US10323978B2 (en) | 2015-04-20 | 2019-06-18 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Vibration visualization element including optical member |
| US10655952B2 (en) | 2016-06-14 | 2020-05-19 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Visualizer, measurement system, and measurement method |
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| US20040029044A1 (en) * | 2002-08-08 | 2004-02-12 | 3M Innovative Properties Company | Photocurable composition |
| EP2450871A2 (en) * | 2002-10-08 | 2012-05-09 | Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha | Retroreflective display devices |
| KR100591779B1 (ko) * | 2003-03-31 | 2006-06-23 | 황건이 | 반사 시트 |
| WO2005022210A1 (en) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Bae Systems Plc | Retroreflective device comprising gradient index lenses |
| AU2005220459C1 (en) | 2004-03-10 | 2009-10-08 | Kiwa Chemical Industry Co., Ltd. | Enclosed lens type retroreflective sheet with wide-angle reflective performance and external illumination system |
| US20050245645A1 (en) * | 2004-05-03 | 2005-11-03 | General Electric Company | Special visual effect thermoplastic compositions, articles made therefrom, and method |
| ES2403124T3 (es) * | 2005-02-10 | 2013-05-14 | Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha | Revestimiento retrorreflectante |
| US7453634B2 (en) * | 2005-03-07 | 2008-11-18 | Avery Dennison Corporation | Discontinuous or variable thickness gain modification coating for projection film and method for making same |
| TWI507297B (zh) * | 2013-03-15 | 2015-11-11 | Ka Le Internat Co Ltd | 多層次反光效果之貼紙 |
| US10364345B2 (en) * | 2014-12-08 | 2019-07-30 | Solutia Inc. | Monolithic interlayers of cellulose ester polyvinyl acetal polymer blends |
| US10293578B2 (en) | 2014-12-08 | 2019-05-21 | Solutia Inc. | Polyvinyl acetal and cellulose ester multilayer interlayers |
| ES2624501B1 (es) * | 2016-01-13 | 2018-04-24 | Industrias Samar't, S.A. | Lámina retro-reflectante y procedimiento de obtención de la misma |
| ES2624536B1 (es) * | 2016-01-13 | 2018-04-24 | Industrias Samar't, S.A. | Lámina retro-reflectante y procedimiento de obtención de la misma |
| CN112424668A (zh) | 2018-06-04 | 2021-02-26 | 业纳光学系统有限公司 | 用于捕捉显微图像的显微镜和方法以及平面反射器的用途 |
| CN111580202A (zh) * | 2020-05-25 | 2020-08-25 | 合肥路明反光材料有限公司 | 一种高亮耐折叠反光布 |
| KR102499366B1 (ko) * | 2021-12-21 | 2023-02-10 | 이정표 | 재귀 반사 인몰드 사출물 |
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