JPH10153131A - スロットルバルブ開度検出装置 - Google Patents

スロットルバルブ開度検出装置

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JPH10153131A
JPH10153131A JP8311899A JP31189996A JPH10153131A JP H10153131 A JPH10153131 A JP H10153131A JP 8311899 A JP8311899 A JP 8311899A JP 31189996 A JP31189996 A JP 31189996A JP H10153131 A JPH10153131 A JP H10153131A
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JP
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opening
throttle valve
value
throttle
sensor
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JP8311899A
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English (en)
Inventor
Hideaki Nawa
英明 名和
Sadao Takagi
定夫 高木
Katsuyuki Kajitani
勝之 梶谷
Atsushi Ito
篤 伊藤
Haruhiko Nishino
治彦 西野
Masao Takeda
正朗 竹田
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Aisan Industry Co Ltd
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE19751583A priority patent/DE19751583A1/de
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D11/106Detection of demand or actuation

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広いスロットルバルブ開度範囲にわたって、
個体差を打ち消して当該個体に合致した高精度な開度検
出ができるスロットルバルブ開度検出装置を提供するこ
と。 【解決手段】 アイドリング状態とファストアイドリン
グ状態との2水準のスロットル開度に調整して開度セン
サ15の出力VAを測定した値(V0'、V')と、それら
の理想値(V0、V)とを用い、運転時の出力VAからア
イドリング状態での値V0'を差し引き(VA−V0') 、
さらにスロットル開度変化に対するセンサ出力の変化特
性の理想との比{(V−V0)/(V'−V0')}を掛け
て、個体差に合致させた補正信号TAを作成するように
した。または、運転時の出力VAから差し引かれる基準
値を、センサ出力の変化特性の理想との差異を考慮して
出力VAとともに変化するTAMINとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン吸気量を
調整するスロットルバルブの開度検出を行う装置に関
し、さらに詳細には、スロットルバルブの個体差を補正
して高精度な開度検出を行うようにしたスロットルバル
ブ開度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスロットルバルブ開度検出装置と
しては、図8にその外観の概略を示すようなものがあ
る。これは、開度センサ91のスロットルボディに対す
る取付孔92、92を長孔として取付角度を調整できる
ようにしたものである。この開度センサ91の内部に
は、図6に示すような二重弧形状をなす導体パターン8
1と抵抗体パターン82とを形成した基板80と、スロ
ットルバルブに連結された摺動体83とが内蔵されてい
る。基板80は開度センサ91の外枠に対して固定され
ており、抵抗体パターン82の両端は端子84、86に
接続され、また導体パターン81は端子85に接続され
ている。一方、摺動体83はその両端をそれぞれ導体パ
ターン81と抵抗体パターン82とに接触させつつスロ
ットルバルブの動きに伴い接触位置が移動するようにな
っている。そして、端子84、86には電源電圧VSS
印加されているので、電源電圧VSSを抵抗体パターン8
2と摺動体83とにより分圧した電圧VA が導体パター
ン81を介して端子85に現れることになる。電圧VA
はスロットルバルブの開度により異なるので、スロット
ルバルブ開度を検出する信号として用いることができ
る。
【0003】ここで、スロットルボディや開度センサ9
1には、構成部品の公差内での加工精度等に起因する個
体差がある。このため電圧VA のスロットルバルブ開度
に対する特性は個体間で厳密には一致しない。そこで、
理想的に加工された構成部品のみで構成した理想的な製
品を用意し、アイドリングに相当する吸気量(例えば口
径35mmΦで負圧60kPaなら2m3/h )が得ら
れるスロットル開度(以下、便宜上この開度を「全閉」
という)での電圧VAを測定し、この値をV0として記録
しておく。そして実際の製品にて同一吸気量が得られる
ようにスロットル開度を調節し、この状態で電圧VA
0になるように開度センサ91のスロットルボディに
対する取付角度を調整するのである。
【0004】この調整がなされていれば、アイドリング
時の検出電圧VA が製品の個体差と関係なく全品でV0
となる。そこで、実際の運転時には、検出電圧VAから
0 を差し引いた値(VA−V0 )を検出信号TAとして
使用するのである。検出信号TA は、適当な係数を掛け
てスロットルバルブの開度に換算でき、燃料噴射量の演
算や自動変速機の変速動作の制御等、種々の制御に供さ
れる。このようなスロットルバルブ開度検出装置の例
は、実開昭62−81004号(アイドルスイッチ付
き)や特開平3−281947号(アイドルスイッチな
し)等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のスロットルバルブ開度検出装置には、次に説明
する問題点があった。すなわち、前記のスロットルバル
ブ開度検出装置では、製品間の個体差の調整は全閉の状
態でしか行われていない。しかし、実際の製品における
製品間の個体差の影響は、全閉状態のみに現れるわけで
はなくスロットルバルブを開いている状態にも現れ、し
かもその影響の度合いは全閉状態から一定ではない。ス
ロットルバルブ開度の変化に対する吸気量の変化度合い
や開度センサ91の出力特性等にも個体差があるからで
ある。このため図7のグラフに破線で示すように、たと
え全閉状態では誤差が±5%程度に納まるように調整し
ていても、スロットルバルブ開度が大きくなるにつれて
誤差が大きくなってしまう。これにより、スロットルバ
ルブ開度が大きい状態での種々の制御が粗くなる場合が
ある。
【0006】本発明は、従来技術が有する上述の問題点
を解決するためになされたものであり、広いスロットル
バルブ開度範囲にわたって個体差を打ち消し、全閉付近
のみならずスロットルバルブ開度が大きい状態でも高精
度な開度検出ができるスロットルバルブ開度検出装置を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決を目的と
してなされた請求項1の発明は、エンジン吸気量を調整
するスロットルバルブに連動するセンサと、このセンサ
の出力信号に基づいて補正信号を作成する補正手段とを
有するスロットルバルブ開度検出装置であって、前記補
正手段が、 VA :前記センサの出力信号 V0':第1開度でのVAの値 V' :第2開度でのVAの値 V0 :V0'の理想値 V :V'の理想値 を用い、前記数1により補正信号TA を作成することを
特徴として特定される。
【0008】このスロットルバルブ開度検出装置では、
スロットルバルブ等の個体差を打ち消した高精度な開度
検出を行うため、センサの出力信号VA からある特定の
スロットル開度(基準開度)に相当する値を差し引く補
正と、差し引き後の信号のスロットルバルブ開度に対す
る変化特性のばらつきを調整する補正とが補正手段によ
り行われる。このために、理想的に加工された部品のみ
で構成された理想品においてあらかじめ測定された2水
準のスロットル開度でのセンサ出力が記録されている。
すなわちV0 およびVであり、これらは標準的な値とし
て同一仕様のすべての個体に対して共通に用いられる。
そして各個体の組み付け時に、当該個体におけるV0
よびVに相当する値、すなわちV0'およびV'が測定さ
れ記録される。これらはそれぞれV0 、Vに対し、構成
部品の公差内での個体差等に起因するばらつきを有して
おり、各個体に固有な値である。この、V0、V、
0'、V'の4つの値は定数であり、実際の運転時にお
けるスロットルバルブ開度の検出に用いられる。
【0009】実際の運転時には、スロットルバルブに連
動するセンサが、スロットルバルブの開度に応じて変化
する信号VAを出力しているが、この信号VAには構成部
品の公差内での個体差等に起因するばらつきが含まれて
いるので、補正手段により前記数1に従って補正信号T
Aが作成される。
【0010】まず、信号VAからV0'が差し引かれ、
(VA−V0')が得られる。前記のようにV0'はスロッ
トルバルブを第1開度にしたときのVA の値であり、第
1開度はエンジン吸気量が第1吸気量になる基準開度で
ある。つまりV0'は、当該個体において第1吸気量が得
られる基準開度であるといえる。したがって(VA
0')は、センサ出力VA から基準開度相当分が差し引
かれた相対開度を示す値であり、ゼロ点補正がなされた
値であるといえる。
【0011】そして、この(VA−V0')に対し係数が
掛けられて補正信号TAが得られる。係数は、Vの値か
らV0の値を差し引いた差を、V'の値からV0'の値を差
し引いた差で除した比であり、すなわち、第1開度と第
2開度とのセンサの出力信号VA の差の、理想品におけ
る値と当該個体における値との比である。この係数は、
センサ出力VA のバルブ開度に対する変化特性の個体差
を補正するものである。
【0012】かくして得られた補正信号TA は、第1開
度と第2開度との2点でのセンサ出力VA に基づいて個
体間のばらつきが補正された値であり、当該個体につい
てスロットル開度を高精度に検出する値である。この補
正信号TA を、燃料噴射量の演算や自動変速機の変速動
作の制御等、種々の制御に用いることができる。その
際、適当な係数を掛けてスロットルバルブの開度に換算
して用いてもよい。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
するスロットルバルブ開度検出装置であって、前記V'
として、V1'(前記第2開度が、第2吸気量が得られる
スロットルバルブ開度であるときの値)を用い、前記V
として、V1 (理想品にてエンジン吸気量が前記第2吸
気量となるようにスロットルバルブ開度を調整したとき
の値)を用いることを特徴として特定される。
【0014】このスロットルバルブ開度検出装置では、
第2開度の特定をエンジン吸気量により行う。すなわ
ち、理想品においてエンジン吸気量が第2吸気量となる
ようにスロットルバルブ開度を調整したときのセンサの
出力信号VAの値V1を前記Vとして用い、当該個体にお
いてエンジン吸気量が同じく第2吸気量となるようにス
ロットルバルブ開度を調整したときのセンサの出力信号
Aの値V1'を前記V'として用いる。このため、エンジ
ン吸気量により定義された2点でのセンサ出力VA に基
づいて個体間のばらつきが補正され、高精度なスロット
ルバルブ開度の検出がなされる。
【0015】また、請求項3の発明は、エンジン吸気量
を調整するスロットルバルブに連動するセンサと、この
センサの出力信号に基づいて補正信号を作成する補正手
段とを有するスロットルバルブ開度検出装置であって、
前記補正手段は、 VA :前記センサの出力信号 V0':第1開度でのVAの値 V' :第2開度でのVAの値 V0 :V0'の理想値 V :V'の理想値 を用い、前記数2ないし数4によって補正信号TA を作
成することを特徴として特定される。
【0016】このスロットルバルブ開度検出装置では、
スロットルバルブ等の個体差を打ち消した高精度な開度
検出を行うため、センサの出力信号VA から基準開度相
当値を差し引く補正と、スロットルバルブ開度の変化に
伴い基準開度相当値自体を修正する補正とを行う。後者
の補正が必要になるのは、センサの出力信号VA のスロ
ットルバルブ開度に対する変化特性にも個体差があるか
らである。このため、請求項1の場合と同様に理想品お
よび当該個体における2水準のスロットル開度でのセン
サ出力信号VA の値、すなわちV0、V、V0'、V'の4
つの値が用意されている。
【0017】そして、実際の運転時におけるセンサ信号
A に基づく補正手段による補正信号TAの作成は、前
記数2ないし数4によって行われる。まず、V0の値か
らVの値を差し引いた差がV'の値に加えられ、TAMINB
なる値が作成される(数2)。このTAMINBの値は、理
想品における両スロットル開度でのセンサ出力VAの値
の差(V−V0)を、当該個体における第2開度でのセ
ンサ出力V'から差し引いた値であり、スロットル開度
が第2開度であるときにセンサ出力VA から基準開度相
当分として差し引かれるべき値である。次に、TAMINB
の値を用いて数3により、TAMINなる値が作成される。
このTAMINの値は、図5のグラフ中に実線で示されるも
のである。このグラフは、任意のセンサ出力VA に対し
基準開度相当分として差し引かれるべき値を示してお
り、(V0',V0')の点(図5中α)と(V',
AMINB)の点(図5中β)とを直線で結んだものであ
る。そして、センサ出力VAから基準開度相当分である
AMINの値が差し引かれて補正信号TAが得られる(数
4)。
【0018】かくして得られた補正信号TA は、請求項
1の場合と同様に、第1開度と第2開度との2点でのセ
ンサ出力VA に基づいて個体間のばらつきが補正された
値であり、当該個体についてスロットル開度を高精度に
検出する値である。なお、数4のTAMINに数3の右辺を
代入し、さらにそのTAMINB に数2の右辺を代入して解
くと、数1と等価であるので、請求項1および請求項3
の両スロットルバルブ開度検出装置の補正手段における
処理は、演算の順序が相違するのみで、実質的に異なる
ものではないといえる。
【0019】そして、請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載するスロットルバルブ
開度検出装置であって、前記第1開度がエンジンのアイ
ドリング状態に対応するスロットルバルブ開度であり、
前記第2開度が前記第1開度より大きいスロットルバル
ブ開度であることを特徴として特定される。
【0020】このスロットルバルブ開度検出装置では、
エンジンのアイドリング状態に対応するスロットルバル
ブ開度で測定されたセンサ出力VAの値がV0'、V0とし
て用いられ、そしてV' 、Vとしてはそれより大きいス
ロットルバルブ開度で測定されたセンサ出力VA の値が
用いられる。したがって、スロットルバルブにアイドル
調整機能が備えられていればそれを用いて必要なセンサ
出力VA の値を測定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、バ
イパス路を有さずスロットルバルブ自体によりアイドル
スピード調整を行うようにしたスロットル組立体におけ
るスロットルバルブ開度検出装置である。
【0022】[第1の実施の形態] [装置構成]本実施の形態に係るスロットルバルブ開度
検出装置1は、図1に示すように、スロットルバルブ9
0に取り付けられた開度センサ15と、開度センサ15
からVA信号を受けるとともにエンジンコートロールユ
ニット(ECU)に向けてTA信号を出力するCPU2
と、CPU2に付設されたメモリ3とを有している。
【0023】開度センサ15は、図6に示すような内部
構成を有し、基板80と摺動体83とを内蔵している。
基板80は、開度センサ91の外枠に対して固定されて
おり、その表面には二重弧形状をなす導体パターン81
と抵抗体パターン82とが形成されている。摺動体83
はスロットルバルブ90に連結されるとともにその両端
がそれぞれ導体パターン81と抵抗体パターン82とに
接触しており、スロットルバルブ90の動きに伴い接触
位置が移動するようになっている。抵抗体パターン82
は端子84、86に、導体パターン81は端子85に、
それぞれ接続されており、端子84、86には電源電圧
SSが印加されている。端子85に現れる電圧VAが、
A信号としてCPU2に入力されるようになってい
る。
【0024】CPU2は公知の演算処理装置であり、開
度センサ15から入力されるVA 信号に基づいて種々の
演算処理を行い補正信号であるTA 信号を作成し、EC
Uに向けて出力するものである。付設されたメモリ3
は、そのために必要なプログラム類や数値等を記憶する
ものである。
【0025】スロットルバルブ開度検出装置1が取り付
けられるスロットル組立体について図2を用いて説明す
る。スロットル組立体20は、略円筒状のスロットルボ
ディ21と、その内部に設けられた可動のスロットルバ
ルブ90とを中心に構成されている。スロットルボディ
21には、その中心軸と直交するスロットル軸22が貫
通して設けられている。スロットルバルブ90は、この
スロットル軸22に取り付けられており、スロットル軸
22とともに回動してスロットルボディ21の開口面積
を変更できるようになっている。
【0026】スロットル軸22におけるスロットルボデ
ィ21の外側(図2では手前側)には、スロットルレバ
ー23とTASレバー24とアクチュエータレバー25
とが設けられ、これらはいずれもスロットル軸22とと
もに回動可能となっている。スロットルレバー23は、
スロットルケーブル(図示せず)を介して伝達されるア
クセルペダル(図示せず)の動きをスロットル軸22に
伝えるものである。TASレバー24は、後述するTA
Sネジ26の動きをスロットル軸22に伝えるものであ
る。アクチュエータレバー25は、後述する調整アクチ
ュエータ27の動きをスロットル軸22に伝えるもので
あり、その先端には調整ネジ28が取り付けられてい
る。なお図示しないが、図2における裏面側にはスロッ
トルバルブ開度検出装置1が取り付けられており、摺動
体83がスロットル軸22とともに回動するようになっ
ている。したがって、スロットルバルブ90とスロット
ルレバー23とTASレバー24とアクチュエータレバ
ー25と摺動体83とが、スロットル軸22を介して一
体に回動可能である。
【0027】スロットルボディ21には上記以外に、T
ASネジ26と調整アクチュエータ27とが、いずれも
外側に設けられている。TASネジ26は、エンジンの
アイドリング状態におけるスロットルバルブ90の開度
を調整するためのものであり、アクセルペダルがまった
く踏み込まれていないとき(スロットルレバー23にス
ロットルケーブルが掛けられていないときも同様)にT
ASネジ26の先端26aがTASレバー24に接触す
るようになっている。
【0028】調整アクチュエータ27は、冷間時やエア
コン使用時のアイドルアップ等、運転状況に依存するア
イドルスピード制御を行うことを本来の目的とするもの
である。調整アクチュエータ27は、内部に設けられた
ピニオンギヤ29と、一端が外部に突出するロッド30
とを有している。ロッド30は、ピニオンギヤ29に対
面する部分に設けられた噛み歯30bを有し、ピニオン
ギヤ29の回転により上下に移動して先端30aの突出
長が変化するようになっている。また、ロッド30の中
央部には鍔30cが設けられ、これが調整アクチュエー
タ27の外枠に内側から当接して移動範囲が規制される
ようになっている。そして、下限まで移動した状態では
ロッド30の先端30aと調整ネジ28の先端28aと
が接触せず(図2)、上限まで移動した状態では先端3
0aと先端28aとが接触する(図3)ようになってい
る。なお、図示しないが、ピニオンギヤ29は、ECU
の制御を受けるステップモータにより回転駆動されるよ
うになっている。
【0029】[初期設定]このスロットル組立体20
は、組立直後に初期設定を行い、所定の状態での開度セ
ンサ15の出力信号VA を必要な数値としてメモリ3に
記録してから実際の使用に供するので、この初期設定に
ついて説明する。初期設定では、スロットル組立体20
について各構成部品等の加工精度等に起因するばらつき
を考慮し、当該個体に特有の数値を測定して記録するほ
か、理想的に加工された部品のみを用いて組み立てられ
た理想品について測定された数値をも記録する。なお、
以下の説明中の具体的数値類は特記しない限り、スロッ
トルボディ21の吸気通路径が35mmである場合のも
のである。
【0030】そこでまず、理想品のスロットル組立体2
0について、次の手順でセンサ出力の測定を行う。ま
ず、スロットルボディ21の下流側に空気ポンプを取り
付け、調整アクチュエータ27のロッド30を下端まで
移動させて先端30aと先端28aとが接触しないよう
にしておく(図2の状態)。このとき、スロットルレバ
ー23にはスロットルケーブルが未だ掛けられていない
ので、TASネジ26の先端26aがTASレバー24
に接触している。
【0031】そして空気ポンプで吸引し、流量が 2.0
±0.1(±5%)m3/h (以下、「アイドル吸気
量」という)、負圧が−60相対kPaとなるように吸
引力とスロットルバルブ90の開度とを調整する。この
ときのスロットルバルブ90の開度調整は、TASネジ
26により行う。この調整がなされた状態は、エンジン
のアイドリングに相当する状態である。調整ができた
ら、開度センサ15の出力信号VA を読み取り、値V0'
として記録しておく。この値は、スロットル組立体20
の理想的な個体においてアイドリング状態が得られるス
ロットル開度での開度センサ15の出力である。
【0032】次に、調整アクチュエータ27のロッド3
0を上端まで移動させて先端30aと先端28aとを接
触させる(図3の状態)。このときスロットルバルブ9
0は、先端30aにより開度が広げられた状態となって
おり、冷間時やエアコン使用時等のファストアイドリン
グに相当する開度である。この状態で、流量が30±
1.5(±5%)m3/h(以下、「ファストアイドル吸
気量」という)、負圧が−60相対kPaとなるように
吸引力とスロットルバルブ90の開度とを調整する。こ
のときのスロットルバルブ90の開度調整は、調整ネジ
28により行う。調整ができたら、開度センサ15の出
力信号VAを読み取り、値V'として記録しておく。この
値は、スロットル組立体20の理想的な個体においてフ
ァストアイドリング状態が得られるスロットル開度での
開度センサ15の出力である。
【0033】続いて、スロットル組立体20の理想品で
ない通常の個体について、同様にアイドリング状態およ
びファストアイドリング状態の開度センサ15の出力信
号VA を測定する。まず、理想品の場合と同様に調整ア
クチュエータ27のロッド30を下端まで移動させてお
いて、流量がアイドル吸気量、負圧が−60相対kPa
となるように吸引力とTASネジ26とを調整し、この
ときの開度センサ15の出力信号VAを読み取り、値V0
として記録しておく。この値は、スロットル組立体20
の当該個体においてアイドリング状態が得られるスロッ
トル開度での開度センサ15の出力である。そして調整
アクチュエータ27のロッド30を上端まで移動させ
て、流量がファストアイドル吸気量、負圧が−60相対
kPaとなるように吸引力とスロットルバルブ90の開
度とを調整し、このときの開度センサ15の出力信号V
A を読み取り、値Vとして記録しておく。この値は、ス
ロットル組立体20の当該個体においてファストアイド
リング状態が得られるスロットル開度での開度センサ1
5の出力である。
【0034】かくして測定された4つの値V0'、V'、
0、Vは、図4のグラフに示すように、2水準のスロ
ットル開度に対する理想品および当該個体における開度
センサ15の出力であり、それらのスロットル開度は吸
気量が一致するように規定されている。図4のグラフで
は、横軸が吸気量を示し縦軸が出力信号VA を示してい
る。そして、破線が理想品における出力特性を、実線が
当該個体における出力特性を示している。これら4つの
値は、メモリ3に書き込まれて保存される。このうち理
想品について測定されたV0'およびV' は、同一仕様の
すべての個体に共通して使用される。一方、V0 および
Vは、各個体それぞれに固有の値である。
【0035】[検出動作]次に、スロットルバルブ開度
検出装置1によるスロットルバルブ90の開度検出の動
作を説明する。スロットル組立体20をエンジンに取り
付けて実際に使用しているとき、スロットルレバー23
にはスロットルケーブルが掛けられており、このためス
ロットルバルブ90はアクセルペダルの踏み込み量に連
動して動いている。そして、スロットルバルブ開度検出
装置1の開度センサ15によりスロットルバルブ90の
開度に応じた信号VAが出力されており、この信号VA
基づいてCPU2で補正信号TA が作成される。その
際、メモリ3に書き込まれている値V0'、V'、V0、V
が使用される。
【0036】まず、信号VAの値からV0'の値を減算し
た差 UA(=VA−V0')が算出される。この値UAは、
信号VAの、当該個体におけるアイドリング相当値であ
るV0'に対する余剰分である。すなわち、信号VA を値
0'によりゼロ点補正したものといえる。例えば、信号
A がV0'の値に等しいとき、すなわちエンジン吸気量
がアイドル吸気量となるスロットル開度であるときには
A の値はゼロとなる。
【0037】
【数5】
【0038】そして、値UAに対し、数5で定義される
係数Fが掛けられて補正信号TA(=UA×F) が算出
される。この補正により、図4のグラフにおける破線
(理想品)と実線(当該個体)との傾斜の違いが調整さ
れるので、補正信号TA においてはアイドリング状態が
得られるスロットル開度のときの値との差が理想品の場
合と一致する。例えば、エンジン吸気量がアイドル吸気
量となるスロットル開度であるときにTA の値はゼロと
なり、そしてエンジン吸気量がファストアイドル吸気量
となるスロットル開度であるときにTAの値は(V−
0)となる。このことは、初期設定が正しく行われて
いる限りどの個体についても成り立つ。
【0039】具体的には、図7のグラフに実線で示すよ
うに、アイドル吸気量およびファストアイドル吸気量の
それぞれに相当するスロットル開度において誤差が5%
程度(初期設定での吸気量調整の精度による)であり、
それ以外のスロットル開度においても7〜8%以下の誤
差に修まっている。これより、全域においてスロットル
開度を高精度に検出することができる。したがって、E
CUで補正信号TA の値をスロットル開度として認識す
ることにより、スロットル組立体20の個体間でのばら
つきが打ち消された高精度なエンジン制御(燃料噴射量
の決定等)が行われる。
【0040】なお、補正信号TA は電圧の次元を有する
が、ECUにおいてこれに適切な係数を掛けてスロット
ル開度(角度)に変換して用いてもよい。ただしその場
合の角度は、当該個体のスロットル組立体20における
スロットルバルブ90の実角度ではなく、アイドリング
状態での角度との差(ゼロ点補正)を、理想品における
角度に換算(傾斜の補正)した値である。図7の横軸
も、この角度に換算した値である。
【0041】[効果]以上詳細に説明したように本実施
の形態によれば、アイドリング状態とファストアイドリ
ング状態との、吸気量で定義された2水準のスロットル
開度において標準品と当該個体との間で開度センサ15
の出力特性を調整し、アイドリング状態に相当するスロ
ットル開度の理想品からのずれを補正するとともに開度
変化に対する開度センサ15の出力の変化特性(図7の
傾斜)を補正するするようにしたので、アイドリング近
辺のスロットル開度が小さい領域のみならず、広い範囲
にわたって個体間のばらつきを打ち消した高精度なスロ
ットル開度検出をすることができる。
【0042】したがってECUに、当該個体における実
際のエンジン吸気量に合致したスロットル開度の信号T
A を供給でき、高精度なスロットル開度を認識させ高精
度なエンジン等の制御(自動変速機の変速動作等、エン
ジン以外の制御を含めてもよい)を行わせることができ
る。このため、エンジンの始動性や燃料消費、出力、排
気清浄性、ドライバビリティ等に個体差が現れ難く、諸
性能が向上する。また、スロットル組立体20等を構成
する各部品の加工精度をあまり厳しくしなくてもすむ。
【0043】また、初期設定におけるアイドリング状態
の吸気量調整にはスロットル組立体20に通常設けられ
るアイドル調整用のTASネジ26を用い、ファストア
イドリング状態にはアイドルスピード制御用の調整アク
チュエータ27を用いるので、スロットル組立体20に
特別の部品を付加しなくて済み、部品点数の増加が抑え
られている。
【0044】[補足]なお、本発明は本実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で
種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、通常運転時においてスロットルバルブ90はス
ロットルケーブルを介してアクセルペダルに追随して動
くものとしたが、スロットルケーブルのような機械的結
合の代わりにECUにより制御されるステップモータで
スロットルバルブ90を駆動するようにしたものについ
ても同様に本発明を適用できる。
【0045】また、初期設定で測定された4つの値
0'、V'、V0、Vのすべてをメモリ3に書き込む代わ
りに、V0'の値と数5のFの値とをメモリ3に書き込む
こととしても同じである。また、アイドリング状態とフ
ァストアイドリング状態との2点のみならず3点以上の
スロットル開度でのセンサ出力値を用いて補正信号を作
成するようにしてもよい。また、スロットル組立体20
の製造直後の他、定期的に初期設定を行い、各部品の摩
耗や煤の堆積等による経時変化に対処させるようにして
もよい。さらに、自動的なアイドルアップ制御をしない
ならば、初期設定後に調整アクチュエータ27をスロッ
トル組立体20から取り去ってもよい。
【0046】[第2の実施の形態] [装置構成]第2の実施の形態における第1の実施の形
態の場合との装置構成上の相違点は、スロットル組立体
20のアクチュエータレバー25に調整ネジ28が設け
られていないことである。このため調整アクチュエータ
27のロッド30を上端まで移動させたとき、ロッド3
0の先端30aがアクチュエータレバー25自体に接触
するようになっており、その状態でのスロットルバルブ
90の開度の微調整はできない。このこと以外はすべて
第1の実施の形態の場合と同様である。
【0047】[初期設定]理想品、当該個体の場合とも
アイドリング状態での開度センサ15の出力値の測定は
第1の実施の形態の場合と同様である。すなわち、調整
アクチュエータ27のロッド30を下端まで移動させた
状態で、TASネジ26を用いて吸気量ががアイドル吸
気量となるように調整され、その状態での開度センサ1
5の出力が測定されて値V0'、V0 として記録される。
ファストアイドリング状態については、調整アクチュエ
ータ27のロッド30を上端まで移動させてその先端3
0aでアクチュエータレバー25を押し開いた状態で測
定がなされる。このとき、理想品においては吸入量が設
計通りにファストアイドル吸気量になるが、当該個体に
おいては個体差の分ファストアイドル吸気量からずれた
吸気量となる。この状態で開度センサ15の出力が測定
されて値V' 、Vとして記録される。これら4つの値V
0'、V'、V0、Vがメモリ3に書き込まれることは第1
の実施の形態の場合と同様である。
【0048】[検出動作]スロットルバルブ90の開度
検出動作、すなわち開度センサ15の出力信号VAに基
づくCPU2での補正信号TAの作成は、第1の実施の
形態の場合と異なり、傾斜補正を行わず、信号VA に応
じてゼロ点補正の基準値を変化させて行う。具体的手順
は次の通りである。
【0049】まず、V'、V0、Vの3つの値を用いてT
AMINBなる値が算出される。TAMINBは、ファストアイド
ル状態での開度におけるゼロ点補正の基準値である。こ
のため、理想品におけるアイドル状態とファストアイド
ル状態との信号差K(=V−V0)が算出され、このK
の値がV'から差し引かれてTAMINB(=V'−K(=V'
−V+V0))とされる。
【0050】次に、VAの任意の値に対するゼロ点補正
の基準値TAMINが算出される。TAMIN の算出は、図5
のように、アイドル状態での基準値であるV0'(点αで
示す)とファストアイドル状態での基準値TAMINB (点
βで示す)を用いて直線近似により求められる。これが
前記数3の式である。
【0051】かくして任意のVAの値に対する基準値T
AMINが算出されたら、VAの値からTAMINの値を減算し
て補正信号TA(=VA−TAMIN)が求められる。この値
によりECUがスロットル開度を認識する。ここにおい
て、VAの値がV'より大きい場合には数3のTAMINを用
いる代わりに、図5に一点鎖線で示すようにTAMINB
用いてもかまわない(TA=VA−TAMINB)。
【0052】かくして算出された補正信号TAは、開度
センサ15の出力信号VAに対しゼロ点を行うとともに
その基準値をVA の値により変化させて個体差を打ち消
すようにしているので、前記第1の実施の形態の場合と
同様に補正信号TA は、エンジン吸気量がアイドル吸気
量となるスロットル開度であるときにゼロとなり、そし
てエンジン吸気量がファストアイドル吸気量となるスロ
ットル開度であるときに(V−V0) となる。このこと
は、初期設定が正しく行われている限りどの個体につい
ても成り立つ。
【0053】[効果]以上詳細に説明したように本実施
の形態によれば、アイドリング状態とファストアイドリ
ング状態との、2水準のスロットル開度において標準品
と当該個体との間で開度センサ15の出力特性を調整
し、アイドリング状態に相当するスロットル開度の理想
品からのずれを補正するとともにその基準値を開度変化
に対する開度センサ15の出力の変化特性により変化さ
せるするようにしたので、前記第1の実施の形態の場合
と同様に、広い範囲にわたって個体間のばらつきを打ち
消した高精度なスロットル開度検出をすることができ、
ECUにおいて個体差に左右されにくいエンジン等の制
御が可能となる等の効果が得られている。特に本実施の
形態では、アクチュエータレバー25に調整ネジ28を
設ける必要がない点で優れている。
【0054】[補足]なお、本実施の形態も前記第1の
実施の形態と同様に本発明を限定するものではなく、同
様の変形が可能であることはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、スロットルバルブ等の加工精度に基づく個体差
にかかわらず、全閉付近からスロットルバルブ開度が大
きい状態に至る広い領域にわたって当該個体に合致した
高精度なスロットルバルブ開度の検出ができるスロット
ルバルブ開度検出装置が実現されている。そしてこれに
より、より高精度なエンジン等の制御が可能となってい
る。また、スロットルバルブ等に要求される加工精度を
緩めることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスロットルバルブ開度検出装置の
ブロック構成を示す図である。
【図2】スロットルバルブ開度の検出対象たるスロット
ル組立体(アイドリング状態)を説明する図である。
【図3】スロットルバルブ開度の検出対象たるスロット
ル組立体(ファストアイドリング状態)を説明する図で
ある。
【図4】スロットル開度と開度センサの出力信号との関
係を説明するグラフである。
【図5】TAMINの値の決定を説明するグラフである。
【図6】開度センサの内部の概略構造を説明する図であ
る。
【図7】吸気量のばらつき特性を説明するグラフであ
る。
【図8】従来のスロットルバルブ開度検出装置の概略図
である。
【符号の説明】
2 CPU 3 メモリ 15 開度センサ 90 スロットルバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】そして空気ポンプで吸引し、流量が 2.0
±0.1(±5%)m3/h (以下、「アイドル吸気
量」という)、負圧が−60相対kPaとなるように吸
引力とスロットルバルブ90の開度とを調整する。この
ときのスロットルバルブ90の開度調整は、TASネジ
26により行う。この調整がなされた状態は、エンジン
のアイドリングに相当する状態である。調整ができた
ら、開度センサ15の出力信号VA を読み取り、値0
として記録しておく。この値は、スロットル組立体20
の理想的な個体においてアイドリング状態が得られるス
ロットル開度での開度センサ15の出力である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】次に、調整アクチュエータ27のロッド3
0を上端まで移動させて先端30aと先端28aとを接
触させる(図3の状態)。このときスロットルバルブ9
0は、先端30aにより開度が広げられた状態となって
おり、冷間時やエアコン使用時等のファストアイドリン
グに相当する開度である。この状態で、流量が30±
1.5(±5%)m3/h(以下、「ファストアイドル吸
気量」という)、負圧が−60相対kPaとなるように
吸引力とスロットルバルブ90の開度とを調整する。こ
のときのスロットルバルブ90の開度調整は、調整ネジ
28により行う。調整ができたら、開度センサ15の出
力信号VAを読み取り、値として記録しておく。この
値は、スロットル組立体20の理想的な個体においてフ
ァストアイドリング状態が得られるスロットル開度での
開度センサ15の出力である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】続いて、スロットル組立体20の理想品で
ない通常の個体について、同様にアイドリング状態およ
びファストアイドリング状態の開度センサ15の出力信
号VA を測定する。まず、理想品の場合と同様に調整ア
クチュエータ27のロッド30を下端まで移動させてお
いて、流量がアイドル吸気量、負圧が−60相対kPa
となるように吸引力とTASネジ26とを調整し、この
ときの開度センサ15の出力信号VAを読み取り、値
0'として記録しておく。 この値は、スロットル組立
体20の当該個体においてアイドリング状態が得られる
スロットル開度での開度センサ15の出力である。そし
て調整アクチュエータ27のロッド30を上端まで移動
させて、流量がファストアイドル吸気量、負圧が−60
相対kPaとなるように吸引力とスロットルバルブ90
の開度とを調整し、このときの開度センサ15の出力信
号VA を読み取り、値V'として記録しておく。 この値
は、スロットル組立体20の当該個体においてファスト
アイドリング状態が得られるスロットル開度での開度セ
ンサ15の出力である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】かくして測定された4つの値V0'、V'、
0、Vは、図4のグラフに示すように、2水準のスロ
ットル開度に対する理想品および当該個体における開度
センサ15の出力であり、それらのスロットル開度は吸
気量が一致するように規定されている。図4のグラフで
は、横軸が吸気量を示し縦軸が出力信号VA を示してい
る。そして、線が理想品における出力特性を、線が
当該個体における出力特性を示している。これら4つの
値は、メモリ3に書き込まれて保存される。このうち理
想品について測定された0 および は、同一仕様のす
べての個体に共通して使用される。一方、0'および
V'は、各個体それぞれに固有の値である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】そして、値UAに対し、数5で定義される
係数Fが掛けられて補正信号TA(=UA×F) が算出
される。この補正により、図4のグラフにおける
(理想品)と線(当該個体)との傾斜の違いが調整さ
れるので、補正信号TA においてはアイドリング状態が
得られるスロットル開度のときの値との差が理想品の場
合と一致する。例えば、エンジン吸気量がアイドル吸気
量となるスロットル開度であるときにTA の値はゼロと
なり、そしてエンジン吸気量がファストアイドル吸気量
となるスロットル開度であるときにTAの値は(V−
0)となる。このことは、初期設定が正しく行われて
いる限りどの個体についても成り立つ。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】かくして算出された補正信号TAは、開度
センサ15の出力信号VAに対しゼロ点補正を行うとと
もにその基準値をVA の値により変化させて個体差を打
ち消すようにしているので、前記第1の実施の形態の場
合と同様に補正信号TA は、エンジン吸気量がアイドル
吸気量となるスロットル開度であるときにゼロとなり、
そしてエンジン吸気量がファストアイドル吸気量となる
スロットル開度であるときに(V−V0) となる。この
ことは、初期設定が正しく行われている限りどの個体に
ついても成り立つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 21/22 G01B 21/22 (72)発明者 梶谷 勝之 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 篤 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 西野 治彦 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 竹田 正朗 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン吸気量を調整するスロットルバ
    ルブに連動するセンサと、このセンサの出力信号に基づ
    いて補正信号を作成する補正手段とを有するスロットル
    バルブ開度検出装置において、 前記補正手段は、 VA :前記センサの出力信号 V0':ある特定のエンジン吸気量(以下、「第1吸気
    量」という)が得られるスロットルバルブ開度(以下、
    「第1開度」という)でのVAの値 V' :前記第1開度と異なるある特定のスロットルバル
    ブ開度(以下、「第2開度」という)でのVAの値 V0 :V0'の理想値 V :V'の理想値 を用い、数1により補正信号TA を作成することを特徴
    とするスロットルバルブ開度検出装置。 【数1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するスロットルバルブ開
    度検出装置において、 前記V'として、 V1':前記第2開度が、前記第1吸気量と異なるある特
    定のエンジン吸気量(以下、「第2吸気量」という)が
    得られるスロットルバルブ開度であるときの値を用い、 前記Vとして、 V1 :理想品にてエンジン吸気量が前記第2吸気量とな
    るようにスロットルバルブ開度を調整したときの値 を用いることを特徴とするスロットルバルブ開度検出装
    置。
  3. 【請求項3】 エンジン吸気量を調整するスロットルバ
    ルブに連動するセンサと、このセンサの出力信号に基づ
    いて補正信号を作成する補正手段とを有するスロットル
    バルブ開度検出装置において、 前記補正手段は、 VA :前記センサの出力信号 V0':第1開度でのVAの値 V' :第2開度でのVAの値 V0 :V0'の理想値 V :V'の理想値 を用い、数2ないし数4により補正信号TA を作成する
    ことを特徴とするスロットルバルブ開度検出装置。 【数2】 【数3】 【数4】
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1つ
    に記載するスロットルバルブ開度検出装置において、 前記第1開度がエンジンのアイドリング状態に対応する
    スロットルバルブ開度であり、 前記第2開度が前記第1開度より大きいスロットルバル
    ブ開度であることを特徴とするスロットルバルブ開度検
    出装置。
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