JPH10152829A - 汚濁物質等の拡散防止装置 - Google Patents

汚濁物質等の拡散防止装置

Info

Publication number
JPH10152829A
JPH10152829A JP26764097A JP26764097A JPH10152829A JP H10152829 A JPH10152829 A JP H10152829A JP 26764097 A JP26764097 A JP 26764097A JP 26764097 A JP26764097 A JP 26764097A JP H10152829 A JPH10152829 A JP H10152829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
diffusion
shielding body
prevention device
flexible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26764097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hatano
倫 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Solid Co Ltd filed Critical Nihon Solid Co Ltd
Priority to JP26764097A priority Critical patent/JPH10152829A/ja
Publication of JPH10152829A publication Critical patent/JPH10152829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は簡単な装置で、浚渫工事区域を完
全に囲繞し、且つその中に作業船が容易に進入できる拡
散防止装置を目的とする。 【解決手段】 少なくとも、上部が可撓性を有し且つ下
部が剛性素材である遮蔽体からなる拡散防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浚渫工事、埋立工
事、護岸工事、油流出防止等に用いられる汚濁(流出
油)拡散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浚渫工事等を行う場合、工事区域
を矢板で壁面を作って区画し、工事を行っていた。しか
しながら矢板で締め切るには莫大な工事費と期間が必要
であり工事終了後における撤去作業も大変であった。ま
た近年では矢板の代替として汚濁拡散防止膜で浚渫工事
区域等を囲繞して工事を実施することも行われている。
汚濁拡散防止膜で工事区域を囲繞する場合、矢板で囲繞
する場合に比べれば、工期及び工事費は著しく削減され
る利点はある。しかしながら、前記矢板あるいは汚濁拡
散防止膜を用いるいずれの工法によっても通常作業船が
出入りする開口部を設ける必要がある。従来これらの開
口部には、汚濁拡散防止膜を移動可能に設置し、作業船
の出入りに際し、いちいち汚濁拡散防止膜の移動と復帰
作業を行わなければならず非常に繁雑であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、こ
れら従来のように工事期間に長期間を要したり、繁雑な
作業を要せず、且つ、浚渫工事以外にも多目的に使用し
得る汚濁(流出油)拡散防止装置について種々検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0004】
【発明を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくとも、上部が可撓性を有し且つ下部が剛性素材であ
る遮蔽体からなる拡散防止装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面を参照しながら
説明するが、本発明は、以下の説明のみに限定されるも
のではない。図1は、本発明に係る汚濁物質類の拡散防
止装置防止装置の側断面図を示したものである。1は、
上部が可撓性素材からなる遮蔽体である。遮蔽体の上部
2は、例えばゴム製からなり、該ゴム製遮蔽体2には必
要により適宜の間隔を設けて縦に切り込み3が設けられ
ている。この切り込み3は、直線状の外、S字状、波形
状等の曲線状の切り込みを設けることもできる。このよ
うに曲線状の切り込みを設けた場合、それそれ隣接する
部分との接触部が大きくなるため波浪等によっても直立
した状態で保持することができるので好適である。ま
た、切り込みの長さ(下端部)は、水面下(例えば20
cm以上)まで達していることが必要である。そしてゴ
ム製遮蔽体2は、下部の遮蔽体に一体に設ける。
【0006】遮蔽体1の下部部分4は、鉄板等の剛性を
有する素材で構成されている。そして下部遮蔽体4には
フロート5が両面に適宜の間隔を置いて設けられてい
る。このフロート5は、干満時にも常に水中に没してい
る部位に設置することが必要である。図1においては半
円状の形態をした、例えばABS製のフロートを図示し
た。フロートの素材としてABS樹脂を用いることによ
って、大きな水圧がかかっても変形等しないので、浮力
が低下することがなく好ましい。これ以外にカマボコ形
等の長方形等種々の形状のものが採用できる。遮蔽体1
の下部にはL字形の重錘6が設けられている。重錘6を
L字形とすることによって、汚濁物質類の拡散防止装置
を設置した場合に、安定性が保たれ好ましい。勿論これ
以外の形状のものでも使用し得る。例えば図3に示すよ
うな半円状の重錘、図4に示すような山形状の重錘、ま
た図5および図6に示したように、図3に示した半円状
の重錘6に円弧状のスリット7を入れたものが使用でき
る。このようにスリット7が入っていることによって仮
に設置する水底が水平でない時でも、遮蔽体1は、スリ
ット7によって移動し、常に直立した状態で設置するこ
とができる。
【0007】また本発明の他の対称としては、図7に示
すように、可撓性遮蔽体2と遮蔽体1を固定具8によっ
て固定し、設置することもできる。
【0008】また他の対称として、図9に示すように、
遮蔽体1全体を例えばゴムベルトのような可撓性の素材
で構成し、その上部に切り込み3を設け、干満時におい
ても水中に没する部位にフロート5を一体に設けること
もできる。また遮蔽体1の下部には重錘6を間隔を置い
て一体に設ける。
【0009】さらに水深の深い場所に設置する場合に
は、図10に示すように、遮蔽体1を水中に設置したと
きの水中部にフロート5を設け、且つ遮蔽体1の下端部
に重錘6を設けた拡散防止装置をアンカーワイヤー9に
よって水底の重錘10に固定することによって設置でき
る。このような展張方法は特にオイルフェンスとして使
用する場合に適している。
【0010】前記のような拡散防止装置は、使用する場
所によって適宜連結具を用いて連設し、囲繞することが
できる。また遮蔽体1に可撓性素材を使用すれば、三角
形、四角形、円形等任意の形状に展張することができ
る。
【0011】前記のようにして例えば、浚渫区域を本発
明に係る拡散防止装置によって完全囲繞しても、本発明
は、遮蔽体の上部が可撓性を有し且つ必要により上部に
切り込み3が設けられており、この切り込み部は、水面
下まで切り込みが入っている状態の長さに設けられてい
る。
【0012】
【発明の効果】このように本発明の拡散防止装置は、簡
単にして且つ囲繞区域を完全に密閉状態に区画すること
ができる。また、例えば作業船が区画内にはいる場合に
もそのまま拡散防止装置に進入することによって遮蔽体
の上部が可撓性であり、また必要により切り込み3が設
けてあることから、上部遮蔽体部分が押し倒される状態
となり、作業船は、その上を乗り越えるようにして区画
内に進入することができる。作業船が進入した後は、遮
蔽体1の上部が可撓性であるため、また元の状態に復帰
し、汚濁物質等の拡散防止装置として機能する。本発明
に係る拡散防止装置は、前記したように、浚渫工事、油
の流出防止、消波、リゾート海浜における囲繞等の多目
的用途に使用できる。また、本発明の拡散防止装置は、
水面部にフロートが存在しないため、水流が速い水面部
においても抵抗が少なく、かつ景観的にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の汚濁物質等の拡散防止装置の側断面
図である。
【図2】 図1に示した拡散防止装置の正面図である。
【図3】 本発明の拡散防止装置の重錘部を示した側断
面図である。
【図4】 本発明の拡散防止装置の重錘部の他の態称を
示した側断面図である。
【図5】 本発明の拡散防止装置の遮蔽体が遊動可能に
した重錘部の平面図である。
【図6】 図5に示した重錘部の側断面図である。
【図7】 本発明の汚濁防止等の拡散防止装置の側面図
である。
【図8】 図7に示した拡散防止装置の正面図である。
【図9】 可撓性素材からなっている一体状の遮蔽体を
用いた場合の拡散防止装置の正面図である。
【図10】本発明の拡散防止装置を水深の深い場所で使
用する場合を示した状態図である。
【符号の説明】
1.遮蔽体 3.切り込み 5.フロート 6.重錘

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、上部が可撓性を有し且つ下部
    が剛性素材である遮蔽体からなる拡散防止装置。
  2. 【請求項2】上部の可撓性遮蔽体部に適宜の間隔で縦に
    切り込みを入れた請求項1記載の拡散防止装置。
  3. 【請求項3】遮蔽体の上部がゴム素材からなり、下部が
    剛性素材からなる請求項1記載の拡散防止装置。
  4. 【請求項4】遮蔽体全体が可撓性素材からなる請求項1
    記載の拡散防止装置。
  5. 【請求項5】剛性の素材が鉄材である請求項1乃至3記
    載の拡散防止装置。
  6. 【請求項6】遮蔽体の水中没部位にフロートを設けた請
    求項1〜5記載の拡散防止装置。
  7. 【請求項7】フロートがABS樹脂でなる請求項6記載
    の拡散防止装置。
  8. 【請求項8】切り込み部が水面下まで達する長さに切り
    込まれている請求項1乃至7記載の拡散防止装置。
  9. 【請求項9】少なくとも、上部が可撓性を有する、ある
    いは該遮蔽体の上部可撓性部に適宜の間隔で縦に切り込
    みを入れた遮蔽体の下端部に重錘を設け、且つ遮蔽体が
    水中に没する部位にフロートを設けてなる拡散防止装置
    を用いて、水域の工事区域を囲繞することを特徴とす
    る、汚濁物質等の拡散防止方法。
JP26764097A 1996-09-26 1997-08-26 汚濁物質等の拡散防止装置 Pending JPH10152829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26764097A JPH10152829A (ja) 1996-09-26 1997-08-26 汚濁物質等の拡散防止装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-288945 1996-09-26
JP28894596 1996-09-26
JP26764097A JPH10152829A (ja) 1996-09-26 1997-08-26 汚濁物質等の拡散防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152829A true JPH10152829A (ja) 1998-06-09

Family

ID=26547976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26764097A Pending JPH10152829A (ja) 1996-09-26 1997-08-26 汚濁物質等の拡散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095231A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Okinawa General Bureau Cabinet Office 汚濁防止膜

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095231A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Okinawa General Bureau Cabinet Office 汚濁防止膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gourlay Wave transformation on a coral reef
US3630376A (en) Oil slick removing vessel
KR100478039B1 (ko) 내파형 대형부체
KR100335334B1 (ko) 중간피복용콘크리트블록
JPH04228715A (ja) 防波堤
JPH10152829A (ja) 汚濁物質等の拡散防止装置
ES479865A1 (es) Presa maritima colectora de hidrocarburos.
GB1381295A (en) Attenuation of water waves and control and utilization of wave- induced water movements
JP4602094B2 (ja) 漂砂制御構造物
Sharp THE USE OF A BUOYANT WALL JET TO IMPROVE THE DILLUTION OF A SUBMERGED OUTFALL.
EP0954643A1 (en) Device for forming a sand body and method for the application thereof
JPH06212611A (ja) 防波堤
JPH05321224A (ja) 消波構造物
JPS621107B2 (ja)
JP3504148B2 (ja) 防波堤
JP2006125102A (ja) 海岸用ブロック
JP3100114B2 (ja) 水中汚濁の拡散防止装置
JPH0529212Y2 (ja)
JP2004204609A (ja) 膜構造潜堤
KR100939902B1 (ko) 해상용 오일차단 휀스
JP4229441B2 (ja) 浮力調整可能な人工リーフ
JP2001165029A (ja) 負圧利用型揚水構造物、及び負圧を利用した揚水方法
JP3294028B2 (ja) 低反射型浮消波堤
SU1077973A1 (ru) Берегозащитный барьер
JP2768268B2 (ja) 消波構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051027

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02