JPH10152464A - 漂白活性化剤としてのシアナミド類の塩 - Google Patents

漂白活性化剤としてのシアナミド類の塩

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JPH10152464A
JPH10152464A JP9192798A JP19279897A JPH10152464A JP H10152464 A JPH10152464 A JP H10152464A JP 9192798 A JP9192798 A JP 9192798A JP 19279897 A JP19279897 A JP 19279897A JP H10152464 A JPH10152464 A JP H10152464A
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マテイアス・レッフラー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白活性化剤として有用な新規のニトリル化
合物を提供すること。 【解決手段】 式 【化1】 [式中、R1及びR2は、水素、アルキル、アルケニル、ア
リール、アルキルアリールまたはアルコキシ- アルキル
であるか、あるいはR1とR2は、それらが結合する窒素原
子と一緒になって環を形成し、またこの際この環は、そ
の窒素原子の他にそして炭素原子の代わりに、一つまた
は二つの酸素原子あるいは>NH または>N-CN 基を含んで
いてもよく、nは1または2であり、そしてXはアニオ
ンである]で表される化合物。この化合物は、漂白作用
を有する洗剤または洗浄剤中に漂白活性化剤として使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、シアナミド類の塩
を漂白活性化剤として使用する方法、及びこの化合物を
漂白活性化剤として含む洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】過ホウ酸塩、過炭酸塩、過ケイ酸塩及び
過燐酸塩等の過酸化物系漂白剤の漂白力を、ふつう漂白
活性化剤と呼ばれる漂白作用を有するパーオキシ酸の前
駆体の添加によって、漂白がより低温で、例えば60℃以
下で開始されるように改善できることは公知である。
【0003】従来から多くの物質が漂白活性化剤として
開示されている。これらは通常O-アシルまたはN-アシル
基を有する反応性有機化合物であり、アルカリ性溶液中
で過酸化水素源と一緒になって対応するパーオキシ酸を
形成する。漂白活性化剤の代表的なものは、例えば、N,
N,N,N-テトラアセチルエチレンジアミン (TAED) 、グル
コースペンタアセテート (GPA)、キシローステトラアセ
テート (TAX)、4-ベンゾイルオキシベンゼンスルホン酸
ナトリウム (SBOBS)、トリメチルヘキサノイルオキシベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム (STHOBS) 、テトラアセチ
ルグリコルリル (TAGU) 、テトラアセチルシアン酸 (TA
CA) 、ジ-N- アセチルジメチルグリオキシン (ADMG) 及
び1-フェニル-3- アセチルヒダントイン (PAH)である。
例えば、イギリス特許出願公開第836 988 号、イギリス
特許出願公開第907 356 号、ヨーロッパ特許出願公開第
0 098 129 号及びヨーロッパ特許出願公開第0 120 591
号を参照されたい。
【0004】最近になって、例えばニトリル基を含む化
合物が、非常に高い漂白活性化効果を有するために重要
視されてきた。この種のニトリル系漂白活性化剤は、例
えば、ヨーロッパ特許第8475号、イギリス特許第802 03
5 号、米国特許第3 986 973号、東ドイツ特許 (DD) 第2
86 182 号及びドイツ特許出願公開 (DE-A) 第2 407906
号に記載されている。
【0005】これらの化合物は過加水分解 (perhydroly
sis)の間に、漂白剤であるパーオキシイミド酸を形成す
ると考えられる。このような化合物の中で、式
【0006】
【化2】
【0007】で表されるニトリル類が、ニトリル系漂白
活性化剤の特別な部類を構成する。この種のシアナミド
類及びこれを漂白剤中で漂白活性化剤として使用する方
法は、例えば、ヨーロッパ特許第8475号、米国特許第4
025 453 号、米国特許第4 086175 号、米国特許第4 086
177 号、ドイツ特許出願公開 (DE-A) 第2 047 289 号
に記載されている。ここに記載されている化合物の全て
は、置換されているかまたは置換されていないシアナミ
ド類または塩基を添加することによって得られるそれら
の金属塩である。ここに記載されるこれらの漂白活性化
剤を使用することの欠点は、例えば、洗濯物の色がかな
り損失すること及びその繊維が損傷することであり、そ
のため、これらの化合物は、製紙工業においてしか漂白
剤としての用途が確立されていない。
【0008】
【発明の構成】驚くべきことに、酸の添加によって得ら
れる、上記の種類のシアナミド類の酸添加塩が、先ず第
一には非常に良好な漂白性能を示し、そして第二には色
の損失または繊維損傷を全く引き起こさないことがこの
度見出された。これは、従来技術のシアナミド誘導体に
対する利点を構成する。純粋な物質として、記載される
これらの化合物は無色の固形物であり、それゆえ、意図
される用途において取り扱いが特に容易である。
【0009】それゆえ、本発明は式
【0010】
【化3】
【0011】[式中、R1及びR2は、水素、C1-C24- アル
キル、C2-C24- アルケニル、アリール、C1-C4-アルキル
アリールまたはC1-C4-アルコキシ-C1-C4- アルキルであ
るか、あるいはR1とR2は、それらが結合する窒素原子と
一緒になって、4〜6個の炭素原子を有し、そしてC1-C
5-アルキル、C1-C5-アルコキシ、C1-C5-アルカノイル、
フェニル、アミノ、アンモニウム、シアノ、シアナミ
ノ、塩素または臭素で置換されていてもよい環を形成
し、またこの際この環は、その窒素原子の他にそして炭
素原子の代わりに、一つまたは二つの酸素原子あるいは
>NHまたは>N-CN 基を含んでいてもよく、nは1または
2であり、そしてXはアニオンである]で表される化合
物を提供する。
【0012】基R1及びR2は置換されていてもまたは置換
されていなくともよい。好ましくは、R1及びR2は、互い
に独立して、水素、C1-C4-アルキル、C2-C4-アルケニル
またはフェニルである。好適なアニオンは、例えば、ク
ロライド、ブロマイド、アイオダイド、フルオライド、
スルフェート、ハイドロジェンスルフェート、カーボネ
ート、ハイドロジェンカーボネート、ホスフェート、モ
ノ- またはジハイドロジェンホスフェート、ピロホスフ
ェート、メタホスフェート、ニトレート、メトスルフェ
ート、ドデシルスルフェート、ドデシルベンゼンスルホ
ネート、トシレート、ホスホネート、メチルホスホネー
ト、メタンジスルホネート、メチルスルホネート、エタ
ンスルホネート、ホルメート、アセテートまたはプロピ
オネートである。
【0013】特に好ましい塩は、二当量の酸との置換さ
れていないシアナミドの塩、例えばシアナミド* 2HClま
たはシアナミド* H2SO4 、及び対応する短鎖置換の誘導
体、例えばジメチルシアナミド* 2HClまたはジメチルシ
アナミド* H2SO4 である。本発明のシアナミド塩を導く
合成経路を説明するために以下の一般例を用いる。 1. 乾燥した塩化水素ガスを、適当な溶剤、例えば無水
ジエチルエーテル中のシアナミドの溶液に導入して、対
応するジヒドロクロライドを定量的収量で析出物として
得る。この塩化水素ガスは -10〜30℃、好ましくは10℃
の温度で導入する。ガスの導入は、この溶液がガスを取
込まなくなるまで続け、そして二三時間で反応は終了す
る。 2. 濃塩酸中にシアナミドを溶解しそして減圧下にこの
溶液を蒸発することによって良好な結晶形態のシアナミ
ドジヒドロクロライドを得る。 本発明は、漂白作用を有しそして本発明による化合物を
含む洗剤 (detergent)及び洗浄剤 (cleaner)をも提供す
る。これらの洗剤及び洗浄剤は、通常、パーオキシ化合
物及び該漂白活性化剤の他に、表面活性化合物及び他の
成分を含む。
【0014】好適なパーオキシ化合物は、アルカリ金属
過酸化物、過酸化尿素等の有機系過酸化物、及びアルカ
リ金属の過ホウ酸塩、過炭酸塩、過燐酸塩、過ケイ酸塩
及び過硫酸塩等の無機系過酸塩である。これらの化合物
の二種またはそれ以上の混合物も同様に好適である。特
に好ましいものは、過ホウ酸ナトリウム四水和物、特に
過ホウ酸ナトリウム一水和物である。過ホウ酸ナトリウ
ム一水和物は、その貯蔵の際の良好な安定性及び水中へ
の良好な溶解性のために好ましい。過炭酸ナトリウムは
環境的な理由のために好ましくあり得る。
【0015】アルキルヒドロパーオキシド類は、パーオ
キシ化合物の更に別の好適な群を構成する。これらの物
質の例はクメンヒドロパーオキシド及びt-ブチルヒドロ
パーオキシドである。この種の洗剤及び洗浄剤中におい
て、本発明による漂白活性化剤の割合は、パーオキシ化
合物と一緒に、約 0.1〜20重量%、好ましくは 0.5〜10
重量%、特に1〜7.5 重量%であることができる。この
パーオキシ化合物の割合は、通常2〜40重量%、好まし
くは4〜30重量%、特に10〜25重量%である。
【0016】この洗剤及び洗浄剤は、本発明による漂白
活性化剤の他に、例えばTAED、テトラアセチルグルコル
リル、グルコースペンタアセテート、ナトリウムノナノ
イルオキシベンゼンスルホネート、ベンゼンカプロラク
タムまたはニトリル系活性化剤などの他の適当な漂白活
性化剤を含んでいてもよい。これらの追加的な漂白活性
化剤は、1〜10重量%の量で存在することができる。
【0017】表面活性物質は、石鹸等の天然物から誘導
され得るものか、または陰イオン性、非イオン性、両性
(amphoteric) 、双性イオン性 (zwitterionic) 及び陽
イオン性表面活性物質からなる群から選択される合成化
合物、またはこれらの混合物である。多数の適当な物質
が市販されており、そして文献、例えば“Surface acti
ve agents and detergents”, Vol.1及び2, Schwart
z, Perry 及びBerch に記載されている。表面活性化合
物の全割合は、50重量%まで、好ましくは1〜40重量
%、特に4〜25重量%であることができる。
【0018】合成陰イオン性表面活性物質は、通常、約
8〜22個の炭素原子を有するアルキル基を含む有機スル
フェート及びスルホネートの水溶性アルカリ金属塩であ
り、ここで“アルキル”という用語は、より高級のアリ
ール基のアルキル置換基をも包含する。適当な陰イオン
性界面活性剤の例は、ナトリウム及びアンモニウムアル
キルスルフェート、特に高級(C8-C18) アルコールの硫
酸化によって得られるこのようなスルフェート; C9-C20
のアルキル基を有するナトリウム及びアンモニウムアル
キルベンゼンスルホネート、特にC10-C15 のアルキル基
を有する直線状第二級ナトリウムアルキルベンゼンスル
ホネート; ナトリウムアルキルグリセロールエーテルス
ルフェート、特に獣油及びヤシ油から誘導される高級ア
ルコールのこのようなエステル; ヤシ脂肪酸モノグリセ
リドのナトリウムスルフェート及びナトリウムスルホネ
ート; 高級(C9-C18)アルコキシル化脂肪アルコールの硫
酸エステルのナトリウム及びアンモニウム塩、特にエチ
レンオキシドでアルコキシル化されたこのような塩; 脂
肪酸のイセチオン酸によるエステル化、そしてそれに次
ぐ水酸化ナトリウムでの中和により得られる反応生成
物; メチルタウリンの脂肪酸アミドのナトリウム及びア
ンモニウム塩; アルカンモノスルホネート、例えばα-
オレフィン (C8-C20) と亜硫酸水素ナトリウムとの反応
により得られるこのようなスルホネート及びパラフィン
とSO2 及びCl2 との反応、それに次ぐ塩基性加水分解に
より得られるこのようなスルホネート(この際様々なス
ルホネートの混合物が生ずる); C7-C12のアルキル基を
有するナトリウム及びアンモニウムジアルキルスルホス
クシネート; オレフィン、特にC10-C20-α- オレフィン
とSO3 との反応、それに次ぐその反応生成物の加水分解
により生じるオレフィンスルホネートである。好ましい
陰イオン性界面活性剤は、C15-C18 のアルキル基を有す
るナトリウムアルキルベンゼンスルホネート、及びC16-
C18 のアルキル基を有するナトリウムアルキルエーテル
スルフェートである。
【0019】陰イオン性表面活性化合物と一緒に好まし
く使用される好適な非イオン性表面活性化合物の例は、
特に、アルキレンオキシド(通常エチレンオキシド)と
アルキルフェノール(C5-C22のアルキル基)との反応生
成物(この反応生成物は、通常、分子内に5〜25個のエ
チレンオキシド (EO) 単位を含む); 脂肪族 (C8-C18)
第一級または第二級、直鎖状または分枝状アルコールと
エチレンオキシドとの、通常6〜30個のEOを有する反応
生成物; 及びプロピレンオキシドとエチレンジアミンの
反応生成物とエチレンオキシドとの付加物である。他の
非イオン性表面活性化合物としては、アルキルポリグリ
コシド、長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフ
ィンオキシド及びジアルキルスルホキシドが挙げられ
る。
【0020】両性または双性イオン性表面活性化合物も
本発明による組成物中に使用できるが、これらは費用が
高くなるので通常望ましくない。両性または双性イオン
性化合物を使用する場合は、これらは、主として陰イオ
ン性及び非イオン性界面活性剤を含む組成物中に少量使
用されるのが通常である。石鹸も、本発明による組成物
中に使用でき、好ましくは25重量%未満の割合で使用さ
れる。これらは、二成分混合物(石鹸/ 陰イオン性界面
活性剤)、あるいは非イオン性または混合合成陰イオン
性及び非イオン性界面活性剤と一緒に三成分混合物中に
少量で使用されるのが特に適している。使用される石鹸
は、好ましくは、飽和または不飽和C10-C24-脂肪酸のナ
トリウム塩、またはナトリウム塩ほどは好ましい態様で
はないがそのカリウム塩、あるいはこれらの混合物であ
る。このような石鹸の割合は、0.5 〜25重量%であるこ
とができ、この際、より少量の0.5 〜5重量%の割合で
発泡制御のためには通常十分である。2〜約20%、特に
約5〜約10%の割合の石鹸がプラスの効果を有する。こ
れは特に、石鹸が追加的なビルダー物質として機能する
硬水中での使用の場合に当てはまる。
【0021】通常、該洗剤及び洗浄剤はビルダーも含
む。適当なビルダーは、カルシウム結合物質、沈殿剤、
カルシウム特定のイオン交換体、及びこれらの混合物で
ある。カルシウム結合物質の例としては、ポリ燐酸ナト
リウム等のアルカリ金属ポリホスフェート; ニトリロト
リ酢酸及びその水溶性塩; カルボキシメチルオキシコハ
ク酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、オキシジコハク
酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸及びクエン酸
のアルカリ金属塩; 及び米国特許第4 144 226 号及び米
国特許第4 146 495 号に開示されるようなポリアセター
ルカルボキシレートを挙げることができる。
【0022】沈殿剤の例はオルト燐酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、及び長鎖脂肪酸の石鹸である。カルシウム
に特定的なイオン交換体の例としては、種々のタイプの
水不溶性の、結晶性または非晶性アルミニウムシリケー
トが挙げられ、この中でもゼオライトが最も知られた代
表物である。
【0023】これらのビルダー物質は、5〜80重量%、
好ましくは10〜60重量%の割合で存在することができ
る。既に挙げた成分の他に、該洗剤及び洗浄剤は、あら
ゆる慣用の添加物を、この種の組成物中で通常の量で含
んでいてもよい。これらの添加物の例としては、起泡
剤、例えばアルカノールアミド、特にパーム核油脂肪酸
及びヤシ脂肪酸のモノエタノールアミド類; 抑泡剤、例
えばアルキルホスフェート及びアルキルシリコン; 灰色
化防止剤(再汚染防止剤)及び類似の助剤、例えばナト
リウムカルボキシメチルセルロース及びアルキル- また
は置換されているアルキルセルロールエーテル; 安定化
剤、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸; 繊維柔軟剤;
無機塩、例えば硫酸ナトリウム; 及び、通常少量で使用
される、蛍光体、芳香剤、酵素、例えばプロテアーゼ
類、セルラーゼ類、リパーゼ類及びアミラーゼ類、消毒
剤及び着色剤を挙げることができる。本発明の漂白活性
化剤は多くの製品中で使用することができる。このよう
な製品には、繊維洗剤、繊維漂白剤、表面洗浄剤、トイ
レクリーナー、食器洗い用洗剤、並びに義歯用クレンザ
ーが包含される。これらの洗剤は固形でも液体でもよ
い。
【0024】安定性及び取り扱いの容易さから、漂白活
性化剤の他にバインダーを含む顆粒の形で該漂白活性化
剤を使用することが有利である。このような顆粒を製造
するための様々な方法が、特許文献、例えばカナダ特許
第1 102 966 号、イギリス特許第1 561 333 号、米国特
許第4 087 369 号、ヨーロッパ特許出願公開第0 240057
号、ヨーロッパ特許出願公開第0 241 962 号、ヨーロ
ッパ特許出願公開第0101 634 号及びヨーロッパ特許出
願公開第0 062 523 号に開示されている。これらの方法
のいずれも、本発明の漂白活性化剤のために使用するこ
とができる。
【0025】該漂白活性化剤を含む顆粒は、通常、他の
乾燥成分、例えば酵素または無機過酸化物系漂白剤など
と一緒に洗剤組成物中に加えられる。活性化剤顆粒が加
えられる洗剤組成物は、様々な方法、例えば乾式混合、
押出しまたは噴霧乾燥によって得ることができる。更に
一つの実施態様においては、本発明による漂白活性化剤
は、繊維性材料 (fabric and textile) に対する高い洗
浄能力を洗剤に与えるために、漂白作用を有するパーオ
キシ化合物、例えば過ホウ酸ナトリウムと一緒に非水性
液状洗剤に使用するのに特に適している。ペースト状及
びゼラチン状洗剤組成物を包含するこの種の非水性液状
洗剤は従来公知であり、そして例えば米国特許第2 864
770号、米国特許第2 940 938 号、米国特許第4 772 412
号、米国特許第3 368 977号、イギリス特許出願公開第
1205 711号、イギリス特許出願公開第1 370 377 号、イ
ギリス特許出願公開第1 270 040 号、イギリス特許出願
公開第1 292 352 号、イギリス特許出願公開第2 194 53
6 号、ドイツ特許出願公開第2 233 771 号及びヨーロッ
パ特許出願公開第0 028 849 号に開示されている。
【0026】この組成物は非水性液状媒体の形であり、
その中に固体相が分散することができる。この非水性液
状媒体は、液状表面活性物質、好ましくは非イオン性表
面活性物質; 非極性液状媒体、例えば液状パラフィン;
極性溶剤、例えばポリオール、例えばグリセロール、ソ
ルビトール、エチレングリコールの単独、あるいは低分
子量の一価アルコール、例えばエタノールまたはイソプ
ロパノールとこれらとの組み合せ; またはこれらの混合
物であることができる。
【0027】固体相は、ビルダー物質、アルカリ、研磨
物質、ポリマー、及び他の固形イオン性表面活性物質、
漂白剤、蛍光物質、及び他の慣用の固形成分からなるこ
とができる。以下の実施例は、本発明の態様の摘要を示
すためのものであるが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
【実施例】
実施例1: シアナミドジヒドロクロライドの合成 乾燥したHCl ガスを、エタノール23g 及びジエチルエー
テル50ml中の99% 純度シアナミド21.0g の溶液に3時間
導通する。温度を0℃と10℃の間に維持するために氷で
冷却する。ガスの導入開始後直ぐに、無色の析出物が生
ずる。反応の完了後、その析出物を吸引濾過して、ジヒ
ドロクロライドとしてのシアナミド53.8g (94%) を得
る。 m.p. 180〜182 ℃ Cl含有率 60.1% 元素分析: 実測値: C 11.0; H 3.5; N 24.7; Cl 60.4 計算値: C 10.4; H 3.5; N 24.4; Cl 61.7 同様にして、エタノールとジメチルエーテルとの混合物
中のジメチルシアナミドの溶液にHCl を導入することに
よって、化合物(CH3)2N-CN* 2HClを得る。 実施例2: N-シアノピペリジンジヒドロクロライドの
合成 乾燥したHCl ガスを、エタノール44g 及びジエチルエー
テル55ml中のN-シアノピペリジン 105.7g の溶液に7時
間導通する。0℃と10℃の間に温度を維持するために氷
で冷却する。反応の完了後、この混合物を5時間以上室
温下に攪拌し次いで溶剤を減圧下に除去して、N-シアノ
ピペリジンジヒドロクロライド 171.4g(93%) を得る。 m.p. 180〜182 ℃ Cl含有率 37.6% 実施例3:WFK-Testgewebe GmbH, Krefeldから得られる
標準洗剤 (WMP) 5g/L の水溶液200ml 、過ホウ酸ナトリ
ウム一水和物 (PB* 1) 150mg及び活性化剤50mgを組み合
わせることにより漂白組成物を調製した。紅茶で汚した
四枚の生地 (BC-1ティーオン コットン, 1.25g, WFK)
を、リニテスト (Linitest) 装置中での30分間恒温洗浄
試験に導入した。所定の洗浄時間の後、生地を水で濯
ぎ、乾燥しそしてアイロンがけした。次いで、漂白作用
を、ELREPHO 2000白色度計 (Datacolor)を用いて漂白の
前及び後の反射率の差を測ることによって測定した。
【0029】この実験を、様々な種類の汚れ(例えば、
草、カレー)を用いて及び様々な温度(20 ℃, 40℃)で
検査を繰り返した。テトラアセチルエチレンジアミン
(TAED) 50mgを上記漂白組成物に添加した比較実験を行
った。漂白活性化剤1〜3を含む表1に示す漂白組成物
を調製した。それらの効果は、漂白プロセスの前及び後
の生地の反射率を比較することによって測定した。その
結果は表1に示す、ΔΔR値は、PB* 1 及びTAEDとの比
較の下での、本発明による組成物の漂白作用における改
善を示す: ΔΔRCA * HX- PB* 1 = ΔR(CA* HX)-ΔR(PB* 1) ΔΔRCA * HX- TAED = ΔR(CA* HX+TAED)- ΔR(TAED) 化合物1〜3は以下の物質である:
【0030】
【化4】
【0031】
【表1】
【0032】該シアナミド塩の更に別の有用な特徴は、
低い色損失性及び低い繊維損傷性にある。有色の繊維
[Remazol(登録商標)rot RB gran. 133 及びRemazol(登
録商標) Brillantrot GG] を用いた実験は、本発明によ
る活性化剤が、従来技術のシアナミド系活性化剤よりも
色損失がかなり低いことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルト・ラインハルト ドイツ連邦共和国、65779 ケルクハイム、 フライヘル− フオム− シユタイン− ストラーセ、37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、 R1及びR2は、水素、C1-C24- アルキル、C2-C24- アルケ
    ニル、アリール、C1-C4-アルキルアリールまたはC1-C4-
    アルコキシ-C1-C4- アルキルであるか、あるいはR1とR2
    は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4〜6
    個の炭素原子を有しそしてC1-C5-アルキル、C1-C5-アル
    コキシ、C1-C5-アルカノイル、フェニル、アミノ、アン
    モニウム、シアノ、シアナミノ、塩素または臭素によっ
    て置換されていてもよい環を形成し、またこの際この環
    は、その窒素原子の他にそして炭素原子の代わりに、一
    つまたは二つの酸素原子あるいは>NH または>N-CN 基を
    含んでいてもよく、 nは1または2であり、そしてXはアニオンである]で
    表される化合物。
  2. 【請求項2】 R1及びR2が、互いに独立して、水素、C1
    -C4-アルキル、C2-C 4-アルケニルまたはフェニルである
    請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 Xが、クロライド、ブロマイド、アイオ
    ダイド、フルオライド、スルフェート、ハイドロジェン
    スルフェート、カーボネート、ハイドロジェンカーボネ
    ート、ホスフェート、モノ- またはジハイドロジェンホ
    スフェート、ピロホスフェート、メタホスフェート、ニ
    トレート、メトスルフェート、ドデシルスルフェート、
    ドデシルベンゼンスルホネート、トシレート、ホスホネ
    ート、メチルホスホネート、メタンジスルホネート、メ
    チルスルホネート、エタンスルホネート、ホルメート、
    アセテートまたはプロピオネートである請求項1の化合
    物。
  4. 【請求項4】 R1及びR2が、同一で水素またはメチルで
    あり、nが2であり、そしてHXが、二当量のHCl または
    一当量のH2SO4 を示す請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】a) パーオキシ化合物2〜40重量%及び b) 漂白活性化剤としての請求項1に記載の化合物 0.1
    〜20重量%、を含む洗剤または洗浄剤。
  6. 【請求項6】 漂白活性化剤が、0.5 〜10重量%の量で
    存在する請求項5の洗剤または洗浄剤。
  7. 【請求項7】 漂白活性化剤が、1〜7.5 重量%の量で
    存在する請求項5の洗剤または洗浄剤。
  8. 【請求項8】 パーオキシ化合物が、過ホウ酸塩、過炭
    酸塩、過燐酸塩、過ケイ酸塩、モノパースルフェート、
    過酸化尿素、クメンヒドロパーオキシドまたはt-ブチル
    ヒドロパーオキシドである請求項5の洗剤または洗浄
    剤。
  9. 【請求項9】 表面活性物質を50重量%までの量で含む
    請求項5の洗剤または洗浄剤。
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