JPH10151680A - 床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法及びその成形体 - Google Patents
床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法及びその成形体Info
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- JPH10151680A JPH10151680A JP31227796A JP31227796A JPH10151680A JP H10151680 A JPH10151680 A JP H10151680A JP 31227796 A JP31227796 A JP 31227796A JP 31227796 A JP31227796 A JP 31227796A JP H10151680 A JPH10151680 A JP H10151680A
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
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Abstract
物廃材を再資源として有効利用すること。 【構成】 繊維素材より構成される表面素材と、補強層
とで構成される床敷物廃材を粉砕機にかけて、補強層の
大きさが平均径10mm以下となる粉砕片とし、次に、加
熱・加圧操作のみによって融着一体化させ、次いで冷却
して成形体とする製造方法、及び、繊維質素材により構
成される表面素材と、補強層とで構成される床敷物廃材
の粉砕片を、加熱・加圧操作のみによって融着・一体化
させてなる成形体。
Description
の床敷物廃材を原料として有効利用して形成する成形体
の製造方法及びその成形体に関する。
のボード等からなる床の上に敷く床敷物は、一般に表面
の繊維質部分と、床面上に接する補強層部分とからなる
面材である。このような床敷物としては、JISにも規
定されているように、織じゅうたん、タフテッドカーペ
ット、タイルカーペットなどの種類が存在する。この床
敷物は使用用途によって、長尺に成形したものを巻いて
おいて使用時に必要な長さに切断して用いたり、タイル
カーペットなどのように最初から比較的小形の方形に切
断してあるものなどがあるが、とくに、最近は、その利
便性から、組み合わせて床に敷いて使用するタイルカー
ペットが、業務用市場を中心に近年その需要が大幅に増
大している。このような床敷物を構成する成分は種類に
よって異なるが、例えば、タイルカーペットの場合に
は、繊維部分である上面の毛羽部分と、これを結合する
基布、下面の強固な2〜4mmの補強層から構成され、通
常、繊維部分としてのナイロンやポリエステルなどが全
体の14重量%以上の割合を占め、基布としてのガラス
繊維が1%以上、補強層はバインダー樹脂分として塩化
ビニール樹脂、ポリエステル、合成ゴム、オレフィンな
どの軟質合成樹脂成分と、炭カルと、そして、フタル酸
エステル、アジビン酸エステル、セバシン酸エステルな
どの可塑剤とからなり、これが80重量%以上の割合か
らなっており、製品の種類によって適宜割合が選択され
る。補強層の内訳は、バインダー樹脂分が14〜23重
量%、炭カルが63〜70重量%、可塑剤が14〜16
重量%となっている。
る床敷物は年々需要が増大しているのであるが、その製
造工程において所定の大きさに裁断した時に発生する耳
などの床敷物廃材も増加している。又、床敷物の張り替
え時に使用済みの床敷物廃材が発生している。このよう
な、製造工程や張り替え時に発生した床敷物廃材の有用
な利用方法としては、これらを細かく粉砕して、床敷物
の補強層の一部として少量混入する程度の極僅かの利用
に留まり、大部分は産業廃棄物として焼却処分、埋め立
てしているのが現状である。
産業廃棄物として焼却処分するにしても、その量が大量
であるために、運搬費や、焼却場所に困るという問題点
がある。また、焼却に伴う大気汚染が発生するという問
題点もある。更に、埋め立て場所がなくなりつつあると
いう問題点もある。この発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであって、従来産業廃棄物として処分に困
っていた床敷物廃材を再資源として有効利用することを
目的として、床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法
とその成形体を提案するに至ったものである。
成する手段として、請求項1乃至10においては床敷物
廃材を原料とする成形体の製造方法を、また、請求項1
1乃至19においてはその成形体を提案するものであ
る。
素材と、補強層とで構成される床敷物廃材を粉砕機にか
けて、補強層の大きさが平均径10mm以下となる粉砕片
とし、次に、加熱・加圧操作のみによって融着一体化さ
せ、次いで冷却して成形体とする、床敷物廃材を原料と
する成形体の製造方法である。
過させた後、加熱・加圧するところにある。
樹脂の粉砕片を混ぜてなるところにある。
40°C、前記加圧力が5乃至50Kg/cm2 であるとこ
ろにある。
20°C、前記加圧力が10乃至30Kg/cm2 であると
ころにある。
連続生産する製造方法としたところにある。
行われて連続生産する製造方法としたところにある。
に行われる製造方法としたところにある。
られた直径が10mmのパンチングメタルを通過して得ら
れるところにある。
ち抜きによって得られるところにある。
る表面素材と、補強層とで構成される床敷物廃材の粉砕
片を、加熱・加圧操作のみによって、融着・一体化させ
てなる成形体としたところにある。
きさが、平均径で10mm以下であるところにある。
きさが、平均径で8mm以下であるところにある。
きさが、平均径で5mm以下であるところにある。
ットであるところにある。
維不織布を基布とし、パイル布がポリエステル及び/又
はナイロン、ポリプロピレンであるところにある。
脂組成物であるところにある。
樹脂の粉砕片を混ぜたところにある。
るところにある。
下説明する。この発明の床敷物廃材を原料とする成形体
の製造方法は、繊維素材より構成される表面素材と、補
強層とで構成される床敷物廃材を、粉砕機にかけて、補
強層の大きさが平均径10mm以下となる粉砕片とし、次
に、加熱・加圧操作のみによって融着一体化させ、次い
で冷却して成形体とするものである。
ように、JIS L 4404 に示される織りじゅうたん、JIS
L 4405 に示されるタフテッドカーペット、JIS L 1904
に示されるタイルカーペットなどがある。これらは、
使用目的にあった種々の用途に利用されているが、ナイ
ロンやポリエステル、ポリプロピレンなどからなる繊維
素材より構成される表面素材と、バインダー樹脂分とし
て塩化ビニール樹脂、軟質ポリオレフィン樹脂、合成ゴ
ムなどの軟質合成樹脂成分からなる補強層とで構成され
る点において共通している。とくに、タイルカーペット
の場合には、繊維部分である上面の毛羽部分と、これを
結合する基布、下面の強固な2〜4mmの補強層から構成
され、通常、繊維部分としてのナイロンやポリエステル
などが全体の14重量%以上の割合を占め、基布として
のガラス繊維が1%以上、補強層はバインダー樹脂分と
して塩化ビニール樹脂などの軟質合成樹脂成分と、炭カ
ルと、そして、フタル酸エステル、アジビン酸エステ
ル、セバシン酸エステルなどの可塑剤とからなり、これ
が80重量%以上の割合からなっており、製品の種類に
よって適宜割合が選択される。補強層の内訳は、バイン
ダー樹脂分が14〜23重量%、炭カルが63〜70重
量%、可塑剤が14〜16重量%となっている。
や、床敷物として長年の使用後の床敷物廃材を原料とし
て用いる。製造工程の裁断時の耳などの粉砕片の場合に
は前記した成分の割合をそのまま維持しているが、不良
品の場合にはその内容いかんによっては前記した成分の
割合を維持しない場合があるが、この場合にも極端な場
合を除いてそのままあるいは前記耳などの粉砕片と混合
するなどして原料として使用できる。又、使用済の床敷
物廃材の場合には、使用時の場所や状態あるいは使用期
間によって汚れや破損が生じている場合があるが、洗浄
等の前処理をすることなくそのまま原料として使用でき
る。又、表面素材や補強層の部分が長年の使用によって
磨耗している場合であっても、この発明の成立自体には
何らの影響を与えるものではない。
粉砕するが、粉砕手段は特に限定されるものではなく、
既存の粉砕機、裁断機、打ち抜き機などを使用して行う
ことができるが、粉砕機による場合には、大量の床敷物
廃材を短時間で処理できる。又、粉砕片を所定径の孔の
開いたパンチングメタルを通過させることも容易であ
り、所定の平均径をもつ粉砕片を得やすい。いずれの手
段によって粉砕された粉砕片も、表面素材と補強層が一
体となっているものが殆どであるが、分離しているもの
が混ざっていても差し障りはない。表面素材は、繊維状
であるので、その長さを正確に測定しにくいが、補強層
の部分は固形状であるので大きさの測定は容易である。
mm以下であれば、表面素材の大きさに係わらず加熱時に
短時間で中心部まで熱がよく伝導され、又、圧力をかけ
た場合にも全体に平均して圧力が伝えられ密度が均一化
されると共に、床敷物廃材を構成する各々の成分が全体
としてよく分布しているのであえて攪拌する必要がなく
なるからである。10mm以上では、厚みの均一化が難し
く、加熱時間がかかり、また、加圧しても圧力が均一に
分布しにくく、その結果、密度や物理的機械的性質のバ
ラツキが生じ、成形体の表面も粗となり、外観不良とな
るから好ましくなくなるからである。粉砕片の補強層の
部分を小さくするには、それだけ粉砕に要する手間がか
かるものの、平均の大きさが8mm以下であればより好ま
しく、5mm以下であればなお一層好ましい。このような
補強層の部分の均一な大きさの粉砕片を得る一方法とし
て、例えば、粉砕機に直径が10mmのパンチングメタル
を設ければ、ここを通過した粉砕片の平均径が10mm以
下のものを容易に得ることができる。
形の場合にはホッパー等に入れてから、予備圧縮部で密
度むらを少なくするように、巾全体にわたっての供給量
をほぼ均一になるように調整し、次いで除々に圧縮しな
がら板状に形を整形した後、本体に入れて加熱しつつ圧
縮して融着一体化させるが、この時の温度は床敷物廃材
の補強層に含まれるバインダー樹脂分が溶融する155
℃乃至240℃が適当で、より好ましくは175℃乃至
220℃の範囲である。155℃より低い場合にはバイ
ンダー樹脂分の溶融が十分生じないために各粉砕片の結
合が弱くなり成形体が得られ難くなり、240℃を越え
ると表面素材のナイロンやポリエステルが溶融して繊維
部分がなくなり、成形体の腰が弱く脆いものとなり、
又、補強層の成分である塩化ビニール樹脂などの軟質合
成樹脂分が熱分解により有毒ガスを発生し始めることに
もなるからである。これらの温度の範囲からどの温度を
選択するかは、どの位の時間高温状態を維持しつつ加圧
するかによって変化すが、一般的には低温度の方が長時
間となる。また、バインダー樹脂分の成分によっても温
度の選択がなされる。
ると、表面素材のナイロンやポリエステルが溶融した補
強層を構成する塩化ビニール樹脂等のバインダー樹脂の
中に分散される。この分散は攪拌や他の手段による混合
などの作業は一切不要で、加圧のみで十分である。その
理由は、粉砕片を前記したように適度な大きさに粉砕し
ているので、攪拌、混合することなく十分に各成分が均
一に分布しているからである。そして加圧によってこれ
らの成分が溶融している補強層のバインダー樹脂分に分
散されるのである。この場合に加える圧力は、5乃至5
0kg/cm2の範囲、より好ましくは、10乃至30kg/c
m2の範囲が適当である。5kg/cm2以下であると、加熱
温度が高くても表面素材や補強層の成分に十分に熱が伝
導されなく、又、各成分の融着の度合いも緩くなり、従
って、密度の高い引張りに強い成形体ができず、逆に5
0kg/cm2以上では圧縮限度に達して、同じ密度で留ま
り、加圧に要するエネルギーが無駄となるからである。
又、連続プレスの場合には、漏れ出ることも生じるから
である。これらの圧力の範囲からどの位の圧力を選択す
るかは、温度との関係によって変化する。一般的には低
圧力の方が高温で、高圧力程低温である。
する場合には、所定形状をなし、前記した温度範囲のい
ずれかの高温状態にある型枠の中に床敷物廃材の粉砕片
の原料を入れて、既存のプレス装置を用いその押力面も
高温状態にして押圧する、いわゆるバッチ式で行う。こ
の場合、型枠に投入する前に原料自体をある程度高温状
態にしておくと成型する時間が短縮できるので尚好まし
い。更に又、粉砕片を型枠内等で予め予備圧縮しておく
と、圧縮時間が短縮され、能率良く製造できる。このよ
うにして所定時間の間加圧状態を維持してから、型枠か
ら取り出して冷却させて成形体ができる。高温状態で加
圧する時間は、成形体の形状等によって異なるが、一般
的には5分乃至20分程度の範囲である。又、加圧力を
加減することによって、成形体の密度を自在に調整でき
ることが可能となる。なお、密度の調節は、原料の投入
量によっても可能である。
は、一般にカレンダー成形機と呼ばれるロール式連続加
圧機を使用して賦形し、これをエンドレスベルト上に載
せて搬送と冷却を行うようにしてもよいし、あるいは
又、エンドレスベルトの上面に粉砕片を載せて上下方向
から断続的に加熱と加圧を行うようにして連続的に製造
しても良いし、その他の手段によって成形体を得てもよ
い。このような連続成形の製造方法を採用するか、バッ
チ式の製造方法を採用するかは、求める成形体の形状に
よって決定される。板状物の場合には、連続的な製造方
法の方が大量に且つ安価に製造できるし、又、利用の範
囲も広範である。
に別途熱可塑性合成樹脂をあらかじめ加えて混合させて
加熱加圧によって成型した場合には、強度がより強くな
る。この場合の熱可塑性合成樹脂は、粉砕片の補強層に
含まれているバインダー樹脂分と同じか、又は、それら
と同じ温度で溶融するポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等が好ましい。この場合の熱可塑性合成樹
脂の大きさはとくに限定されないが、粉砕片と同じ位の
大きさに粉砕した廃材としてのフィルム、ボトルなどの
再使用できる前記熱可塑性合成樹脂が好適に使用できる
が、粉末状であってもよい。混入量は多くなる程成型品
の硬度が硬く且つ強くなるだけであるのでとくに限定さ
れるものではない。また、ここで使用される熱可塑性合
成樹脂は、接着剤としての性質を有するものであっても
よい。例えば、ホットメトル接着剤として使われるエチ
レン−酢ビ共重合体等の粉末を使用すれば、粉砕片の融
着を助け、低温側低圧側で成形体を得ることができる。
は、前記したように、補強層にバインダー樹脂分が14
〜23重量%、炭カルが63〜70重量%、可塑剤が1
4〜16重量%含まれているので、これらが相互に作用
して、熱可塑性合成樹脂などの他の調整部材を加えるこ
となく、応用範囲の広い適宜な製品密度、曲げ強さ、熱
伝導率等を有する成形体が得られる利点がある。
布とし、パイル布がポリエステル及び/又はナイロンで
あれば、これらが成形体の内部で分布して強い結合力が
得られて、柔軟性と曲げの強い成形体となる。また、補
強層が塩化ビニール樹脂成分である場合には、比較的低
温で溶融するので、発熱経費が少なくて済むという利点
があると共に、成形体の難燃性が得られるという利点が
ある。
着した場合には、表面が美しく仕上がるので、利用用途
が拡大される。更に、プレス装置の型枠から取り出した
成形体が熱い状態において他の形状に変形させたり、連
続成形の場合にはライン上で他方向から力を加えて他の
形状に変形させるいわゆるインライン2次加工が可能で
あるので、この点からも利用用途が拡大される。
ある床敷物廃材を粉砕機で粉砕してパンチングメタルの
孔の直径が10mmを通過した粉砕片を原料として、表1
の条件で加熱加圧し成形体を得た。尚、成形体の厚さを
10mmにするため周囲に10mmのスペーサーを置いて成
型したので、製品密度は粉砕片の量で調節した。上記条
件で成形した成形体の特性を同じ表1に示す。
では、温度が低すぎて軟質合成樹脂分のバインダー樹脂
分が融解しないために固まらず、製品とならなかった。
また、圧力が4kg/cm3では、温度が205℃であって
も内部まで熱が均一に伝達されず、その結果、フワフワ
の状態となり製品とならなかった。
ゅうたん屑を裁断機によって裁断して得られた補強層の
平均径が5mm以下となった粉砕片と、使用済みポリプロ
ピレンフィルムの粉砕片(PPと記す)を表2の条件で
混合し加熱加圧し成型品を得た。尚、成型品の厚さを1
0mmにするため周囲に10mmのスペーサを置き厚さ調整
した。粉砕片の総量は990gとしてPPの割合を変え
た。上記条件で成形した成形体の特性を同じ表2に示
す。
用済みのタイルカーペットを粉砕機によって平均径が1
0mm以下となった粉砕片を原料として用いて、幅120
0mm、厚さ10mmのボードを連続し製造した。製品密度
はラインスピードで変更可能である。尚、粉砕片の平均
径が10mm以上とした比較例を、比較例3ー1として表
3に挿入した。製造条件及び製品密度及び成形体の特性
を表3に示す。
きさが20mmでは、製品密度のバラツキが大きく、且
つ、表面も凹凸が発生し、良質な製品が得られなかっ
た。
造方法で得た成形体の特性からも明らかなように、この
製造方法で得た成形体は、実施例1と3のタイルカーペ
ットの場合の難燃性は防災2級、3級であって防燃性に
優れ、熱伝導率は0.15前後とALC板にほぼ等しく
断熱性にも優れている。更に、吸水率も少なく、最大の
13.4%の場合であっても成形体に水膨れなどによる
変形は全く生じなかった。これらのことから、床、壁、
天井などの建築材料としての利用用途が特に好適であ
る。尚、上記製造方法においては、成形体がボードであ
る場合について述べたが、これに限定されることなく凹
凸のある立体形状の成型品を同様に得ることもできる。
発明の床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法は、繊
維素材より構成される表面素材と、補強層とで構成され
る床敷物廃材をその平均長さが10mm以下の粉砕片とな
るように粉砕し、これを加熱して高温状態で加圧するだ
けでよいので、製造工程が極めて簡単である利点があ
る。さらに、必要に応じて、使用済みの熱可塑性合成樹
脂の粉砕片を適当量混合して製造することもできるの
で、製造できる成形体の難燃性などの特性が種々得られ
る利点がある。また、床敷物廃材の製造工程で発生する
裁断時の耳などの破片や不良品や使用済の床敷物からな
る廃材を有効利用するものであるから、廃棄に要する手
間が省け、且つ、有効利用できるので、環境問題、再資
源化などの点からより有用なものである。利用用途は今
後の研究開発によって種々展開されるものであるが、現
状においては、とくに建材用、土木用への展開が特に有
用であると思慮される。。
ば、更に製造時間の短縮を行える利点にくわえて、密
度、物性の均一化に役立つ利点がある。
を混ぜれば、一層引っ張り強度が強く、しかも、耐久性
のあるものを製造することができる利点がある。
記加圧力が5乃至50Kg/cm2 の広範囲で製造できる利
点がある。
圧力が10乃至30Kg/cm2 であれば、密度が一層均一
に分布したより好ましい成形体ができる。
ことができるので、大量の成形体を連続して製造でき
る。
生産することができるので、加熱加圧機械の選択の余地
が拡大する。
できるので製造方法の選択の余地が拡大する。
10mmのパンチングメタルを通過して得られるようにす
れば、平均径が10mm以下の粉砕片が容易に得られる。
得られるので、粉砕片を製造する工程の選択の余地が拡
大する。
より構成される表面素材と、補強層とで構成される床敷
物廃材の粉砕片を、加熱・加圧操作のみによって、融着
・一体化させてなる成形体であるので、製造が簡単であ
ると共に、その製品特性も、前記のように、建材を始
め、種々の用途に利用できるものを持ち合わせているの
で、応用範囲が広いという利点がある。
径で10mm以下であれば、密度の均一した成形体が得ら
れる。
均径で8mm以下であれば、一層密度の均一した成形体が
得られる。
均径で5mm以下であるば、更により一層密度の均一した
成形体が得られる。
には、そのもの自体が有している成分によって、応用範
囲の広い成形体が得られる。
とし、パイル布がポリエステル及び/又はナイロン等で
あれば、これらガラス繊維不織布及びポリエステル及び
/又はナイロン等が成形体の内部において相互の結合材
としての役割を果たすので、引っ張り強度の高い成形体
が得られる。
あれば、製品原価の安い、しかも、比較的低温加熱で成
形体がえられるので、光熱費の節減をも図ることができ
る。また、難燃性であるので、防火上好ましいものとな
る。
混ぜれれば、引っ張り強度が一層強くなり、且つ、耐久
性のある成形体となる。
途に応用できるので、応用範囲の広いものとなる。しか
も、連続大量生産できるので、安価に製造できる。
Claims (19)
- 【請求項1】 繊維素材より構成される表面素材と、補
強層とで構成される床敷物廃材を粉砕機にかけて、補強
層の大きさが平均径10mm以下となる粉砕片とし、次
に、加熱・加圧操作のみによって融着一体化させ、次い
で冷却して成形体とする、床敷物廃材を原料とする成形
体の製造方法。 - 【請求項2】 前記粉砕片を予備圧縮部を通過させた
後、加熱・加圧する請求項1の床敷物廃材を原料とする
成形体の製造方法。 - 【請求項3】 前記粉砕片に、熱可塑性合成樹脂の粉砕
片を混ぜてなる請求項1又は2の床敷物廃材を原料とす
る成形体の製造方法。 - 【請求項4】 前記加熱温度が155乃至240°C、
前記加圧力が5乃至50Kg/cm2 である請求項1乃至3
のいずれかの床敷物廃材を原料とする成形体の製造方
法。 - 【請求項5】 前記加熱温度が175乃至220°C、
前記加圧力が10乃至30Kg/cm2 である請求項1乃至
3のいずれかの床敷物廃材を原料とする成形体の製造方
法。 - 【請求項6】 エンドレスベルトを利用して連続生産す
る請求項1乃至5のいずれかの床敷物廃材を原料とする
成形体の製造方法。 - 【請求項7】 前記加熱と加圧が、断続的に行われて連
続生産する請求項1乃至6のいずれかの床敷物廃材を原
料とする成形体の製造方法。 - 【請求項8】 前記加熱と加圧が、バッチ式に行われる
請求項1乃至5のいずれかの床敷物廃材を原料とする成
形体の製造方法。 - 【請求項9】 前記粉砕片は、粉砕機に設けられた直径
が10mmのパンチングメタルを通過して得られることを
特徴とする請求項1乃至8のいずれかの床敷物廃材を原
料とする成形体の製造方法。 - 【請求項10】 前記粉砕片は、裁断又は打ち抜きによ
って得られることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
かの床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法。 - 【請求項11】 繊維質素材により構成される表面素材
と、補強層とで構成される床敷物廃材の粉砕片を、加熱
・加圧操作のみによって融着・一体化させてなる成形
体。 - 【請求項12】 前記粉砕片は、補強層の大きさが、平
均径で10mm以下であることを特徴とする請求項11の
成形体。 - 【請求項13】 前記粉砕片は、補強層の大きさが、平
均径で8mm以下であることを特徴とする請求項11の成
形体。 - 【請求項14】 前記粉砕片は、補強層の大きさが、平
均径で5mm以下であることを特徴とする請求項11の成
形体。 - 【請求項15】 前記床敷物がタイルカーペットである
ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれかの成形
体。 - 【請求項16】 前記表面素材が、ガラス繊維不織布を
基布とし、パイル布がポリエステル及び/又はナイロ
ン、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項11
乃至14のいずれかの成形体。 - 【請求項17】 前記補強層が、軟質合成樹脂組成物で
あることを特徴とする請求項11乃至16のいずれかの
成形体。 - 【請求項18】 前記粉砕片に熱可塑性合成樹脂の粉砕
片を混ぜた請求項11乃至17のいずれかの成形体。 - 【請求項19】 前記成形体が、板状物であることを特
徴とする請求項11乃至18のいずれかの成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31227796A JP3707022B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法及びその成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31227796A JP3707022B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法及びその成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10151680A true JPH10151680A (ja) | 1998-06-09 |
JP3707022B2 JP3707022B2 (ja) | 2005-10-19 |
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ID=18027311
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JP31227796A Expired - Fee Related JP3707022B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 床敷物廃材を原料とする成形体の製造方法及びその成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3707022B2 (ja) |
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JP2004330534A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | タイルカーペットをリサイクルした成形吸音材 |
JP2010208118A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Hiroshima Kasei Ltd | リサイクルシート、リサイクルシートを構成材料として含む床材、リサイクルシートを製造する方法 |
JP2021146276A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 仙台環境開発株式会社 | 廃棄物処分場で用いられる保護ブロック体 |
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1996
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