JPH1015153A - 将棋盤上の無効領域抽出装置 - Google Patents

将棋盤上の無効領域抽出装置

Info

Publication number
JPH1015153A
JPH1015153A JP8178344A JP17834496A JPH1015153A JP H1015153 A JPH1015153 A JP H1015153A JP 8178344 A JP8178344 A JP 8178344A JP 17834496 A JP17834496 A JP 17834496A JP H1015153 A JPH1015153 A JP H1015153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
luminance value
label
line
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8178344A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Umagami
恵一 馬上
Takuji Sugata
拓児 菅田
Eiichiro Hashimoto
栄一郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8178344A priority Critical patent/JPH1015153A/ja
Publication of JPH1015153A publication Critical patent/JPH1015153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、処理速度の向上が図れる将棋盤
上の無効領域抽出装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ラベル画像と、エッジ抽出画像との間で
所定の画像間演算を行なって、エッジ抽出画像上の各ラ
ベルに対応する領域において、第1輝度値の画素および
第2輝度値の画素のうち、第1輝度値の画素のみ、その
輝度値が、対応するラベルの輝度値に変換された画像を
得る画像間演算手段、画像間演算手段によって得られた
画像に基づいて、輝度値に対する画素の度数を表すヒス
トグラムを作成する手段、ならびに得られた各輝度値に
対する度数をしきい値と比較し、度数がしきい値以下の
輝度値に対応するラベル位置を抽出し、抽出された各ラ
ベル位置に対応する升目を無効領域として抽出するしき
い値処理手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、将棋盤上の駒の
取込み画像に基づいて将棋盤上に手などの障害物がある
領域を抽出する無効領域抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、将棋盤上の駒の取込み画像
に基づいて、障害物によって将棋盤が隠された無効領域
を抽出する無効領域抽出手段、無効領域以外の領域内に
存在する各升目ごとに駒有無を認識する駒有無認識手
段、駒有無認識手段による認識結果に基づいて、駒有無
状態が変化した領域を抽出する変化領域抽出手段、およ
び駒有無の状態が変化した領域が抽出されたときに、変
化した駒の種類と位置とを特定し、特定された駒の種類
と位置とに基づいて、一手毎に駒の変化内容を記憶装置
に記録する記録手段を備えた棋譜記録装置を開発し、特
許出願している。ただし、本願出願時には、未だ公開さ
れていない。
【0003】本出願人が開発した棋譜記録装置における
無効領域抽出手段では、図25に示すように、エッジ
部、すなわち、将棋盤上の升目を仕切る線、各駒に描か
れた文字および手の輪郭が白”1”であり、エッジ部以
外の部分、すなわち、将棋盤上の升目内部および手の輪
郭の内部が黒”0”であるエッジ抽出画像が生成され
る。
【0004】次に、図25に示すように、升目を仕切る
線を構成する各横線および各縦線ごとに、その1本の直
線を含む細長矩形のプロジェクション計算領域Sが設定
される。そして、各プロジェクション計算領域ごとに、
その領域内の画像のプロジェクションが計算される。各
横線に対して設定されたプロジェクション計算領域に対
しては縦射影が計算され、各縦線に対して設定されたプ
ロジェクション計算領域に対しては横射影が計算され
る。図26は、図25に示すプロジェクション計算領域
S内の画像に対するプロジェクション結果を示してい
る。
【0005】このようにして、升目を仕切る線を構成す
る全ての直線(全ての横線および縦線)に対してプロジ
ェクションが計算されると、得られたプロジェクション
結果に基づいて、無効領域が抽出される。
【0006】図26からわかるように、プロジェクショ
ン計算領域S内に含まれている1本の直線上において、
その直線が手等の障害物によって覆われていない位置に
おいては、プロジェクション結果はHレベルとなる。一
方、プロジェクション計算領域S内に含まれている1本
の直線上において、その直線が手等の障害物によって覆
われている位置においては、プロジェクション結果はL
レベルとなる。
【0007】したがって、プロジェクション計算領域S
内に含まれている1本の直線上において、その直線が手
等の障害物によって覆われている部分が存在する場合に
は、プロジェクション結果には、所定長以上の不連続部
分が現れる。そこで、プロジェクション結果における所
定長以上の不連続部分に対応する升目には、障害物が存
在すると判定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、処理速度
の向上が図れる将棋盤上の無効領域抽出装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による将棋盤上
の無効領域抽出装置は、将棋盤上の駒の取込み画像に基
づいて、障害物によって将棋盤が隠された無効領域を抽
出する将棋盤上の無効領域抽出装置において、将棋盤上
の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切る線、各
駒に描かれた文字および障害物の輪郭の輝度値が第1輝
度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌および障害物の
輪郭の内部の輝度値が第1輝度値とは異なる第2輝度値
であるエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手
段、エッジ抽出画像上における将棋盤上の升目を仕切る
線上の複数位置に相当する位置にそれぞれラベルを有
し、ラベル以外の部分の輝度値が第3輝度値であり、各
ラベル内の輝度値が第2輝度値および第3輝度値と異な
る輝度値であってかつラベル毎に異なる輝度値であるラ
ベル画像と、エッジ抽出画像との間で所定の画像間演算
を行なって、エッジ抽出画像上の各ラベルに対応する領
域において、第1輝度値の画素および第2輝度値の画素
のうち、第1輝度値の画素のみ、その輝度値が、対応す
るラベルの輝度値に変換された画像を得る画像間演算手
段、画像間演算手段によって得られた画像に基づいて、
輝度値に対する画素の度数を表すヒストグラムを作成す
る手段、ならびに得られた各輝度値に対する度数をしき
い値と比較し、度数がしきい値以下の輝度値に対応する
ラベル位置を抽出し、抽出された各ラベル位置に対応す
る升目を無効領域として抽出するしきい値処理手段、を
備えていることを特徴とする。
【0010】升目を仕切る線を構成する互いに直交する
2種類の線を横線および縦線とすると、ラベル画像とし
ては、たとえば、縦線と横線との各交点に相当する位
置、各横線における隣り合う縦線の間の各線分の中央に
相当する位置および各縦線における隣合う横線の間の各
線分の中央に相当する位置のうちから、任意に選択され
た1種類の位置または任意に選択された複数種類の位置
にラベルが設定されているものが用いられる。
【0011】第1輝度値、第2輝度値、第3輝度値およ
び各ラベルの輝度値は、たとえば、予め定められたビッ
ト数の2進数値で表される。たとえば、第1輝度値は、
全てのビットが1で表される2進数値に設定され、第2
輝度値および第3輝度値は全てのビットが0で表される
2進数値に設定され、各ラベルの輝度値は、全てのビッ
トが0の2進数より大きくかつ全てのビットが1である
2進数以下の範囲で互いに異なる2進数値に設定され
る。このように各輝度値が設定された場合には、画像間
演算手段では、ラベル画像とエッジ抽出画像との間でA
ND演算が行われる。
【0012】この発明による将棋盤上の無効領域抽出装
置によれば、ラベル画像とエッジ抽出画像との間の画像
間演算結果に基づいて、ヒストグラムを作成し、ヒスト
グラムに対してしきい値処理を行なうだけで、無効領域
が抽出されるので、処理速度が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
【0014】図1は、棋譜記録装置の外観を示してい
る。
【0015】棋譜記録装置は、将棋盤を撮像するCCD
カメラ1と、パーソナルコンピュータ(以下、ホストと
いう)19とを備えている。ホスト19は、棋譜画像を
表示するための内部モニタ22を備えている。また、ホ
スト19には、CCDカメラ1で撮像された画像を画像
処理するための画像処理ボード30が搭載されている。
画像処理ボード30には、外部モニタ5が接続されてい
る。
【0016】図2は、棋譜記録装置の電気的構成を示
し、特にホスト19に搭載されている画像処理ボード3
0の詳細な構成を示している。
【0017】1は、将棋盤の画像を取込むためのCCD
カメラである。CCDカメラ1で撮像されたアナログの
画像信号は、A/D変換器2によってディジタルの画像
信号に変換される。
【0018】画像バス6には、フレームメモリ7、画像
処理部11および画像メモリ13が接続されている。
【0019】フレームメモリ7には、A/D変換器2に
よって得られたディジタル画像が格納される。第1のメ
モリ制御部8およびビデオ制御部9は、フレームメモリ
7への画像の書き込みを、CCDカメラ1の出力との同
期をとって制御する。フレームメモリ7に格納された画
像(以下、取込み画像という)は、D/A変換器4を介
して外部モニタ5に表示される。
【0020】画像処理部11は、フィルタ処理、2値化
処理、ヒストグラム処理、テンプレートマッチング等の
画像処理を行なう。
【0021】画像メモリ13には、画像処理部11によ
る各種処理結果、テンプレートマッチングに用いられる
駒のテンプレートが記憶される。また、画像メモリ13
内には、割り込み処理によってCCDカメラ1によって
取り込まれた画像を記憶保持するための領域(以下、キ
ュー(queue)という)が設けられている。この例
では、キューは、10枚の取込み画像を記憶できる領域
を有している。画像メモリ13は、第2のメモリ制御部
14によって制御される。
【0022】CPU16は、画像処理ボード30に搭載
されている中央処理装置である。CPUバス15には、
CPU16、上述した第1および第2のメモリ制御部
8、14、フレームメモリ7、画像メモリ13および画
像処理部11の他、プロセッサEPROM18およびホ
ストインタフェース17が接続されている。
【0023】EPROM18には、CPU16のプログ
ラム、すなわち画像処理ボード30の制御プログラムが
格納されている。ホストインタフェース17は、ホスト
19側のCPUバスと画像処理ボード30のCPUバス
15との間のデータの受渡しを行なう。
【0024】ホスト19は、そのプログラム、棋譜、そ
の他必要なデータを記憶する記憶装置23を備えてい
る。ホスト19は、画像処理ボード30に命令を出す
他、ユーザインタフェース等に関する様々な処理を行な
う。
【0025】図3は、棋譜記録装置のメイン処理の手順
を示している。
【0026】まず、対局が開始される前に初期化処理が
行なわれる(ステップ1)。初期化処理においては、将
棋盤のエリア設定、各駒のテンプレートの作成等が行な
われる。
【0027】対局開始時には、ホスト19側の記憶装置
23に、対局開始時の駒の配置に応じた各駒の種類と位
置に関する情報が記憶されており、ホスト19の内部モ
ニタ22に、対局開始時の駒の配置画像が表示される。
【0028】対局が開始されると(ステップ2)、画像
入力処理が実行される(ステップ3)。この画像入力処
理では、キューに取込み画像が蓄積されていない場合に
は、CCDカメラ1から棋譜画像が取り込まれる。キュ
ーに取込み画像が蓄積されている場合には、キューから
棋譜画像が取り込まれる。この画像入力処理の詳細につ
いては、後述する。
【0029】次に、ステップ4〜9の駒移動検出および
移動駒特定処理が実行される。この駒移動検出および移
動駒特定処理においては、まず、取り込まれた画像に基
づいて、無効領域抽出処理が行なわれる(ステップ
4)。無効領域とは、取込み画像において、対局者の手
等の障害物が存在している領域をいう。無効領域抽出処
理の詳細については、後述する。
【0030】この後、駒有無認識処理が行なわれる(ス
テップ5)。つまり、将棋盤上の無効領域を除く領域
(有効領域)内の各升目毎に、駒の有無が判別される。
駒有無認識処理の詳細については、後述する。
【0031】次に、駒有無状態の変化領域の抽出処理が
行なわれる(ステップ6)。つまり、将棋盤上の無効領
域を除く領域(有効領域)において、前回の棋譜に対し
て駒有無の状態が変化した領域が抽出される。
【0032】駒有無の状態が変化した領域が抽出された
場合には(ステップ7でYES)、移動駒の特定処理が
行なわれる(ステップ8)。つまり、将棋のルールおよ
びパターンマッチングによって、移動した駒の種類が特
定されるとともに移動した駒の位置が特定される。
【0033】上記ステップ8の移動駒の特定処理におい
て、移動した駒の種類および位置を特定できなかった場
合(駒の移動が正当でない(ルール違反)と判定された
場合を含む)には(ステップ9でNO)、ステップ3に
戻って、画像入力処理が行なわれる。
【0034】上記ステップ8の移動駒の特定処理におい
て、移動した駒の種類と位置が特定できた場合には(ス
テップ9でYES)、ホスト19内の記憶装置23に棋
譜が記録される(ステップ10)。
【0035】そして、棋譜記録終了の入力がなければ
(ステップ11でNO)、ステップ3に戻って、画像入
力処理が行なわれる。棋譜記録終了の入力があれば(ス
テップ11でYES)、棋譜記録処理は終了する。
【0036】上記ステップ6において、駒有無の状態が
変化した領域が抽出されなかった場合には(ステップ7
でNO)、棋譜が変化していないと判断され、ステップ
12に移行する。
【0037】ステップ12では、ホスト19の記憶装置
23に記憶されている最新の棋譜が正しいかどうかチェ
ックするか否かが判定される。この例では、ステップ1
2に移行した回数がカウントされており、カウント数が
所定値に達した場合にはチェックを行なうと判定される
とともにカウント値が0にされる。
【0038】チェックを行なわないと判定されたときに
は、ステップ11に移行する。チェックを行なうと判定
された場合には、ホスト19の記憶装置23に記憶され
ている最新の棋譜と、現在取り込まれている画像とに基
づいて、記憶装置23に記憶されている最新の棋譜が正
しいか否かがチェックされる(ステップ13)。このチ
ェック処理において、割り込み処理を開始させるための
タイマが起動される。チェック処理の詳細については、
後述する。
【0039】チェック処理の結果、ホスト19の記憶装
置23に記憶されている最新の棋譜が正しいと判定され
た場合には(ステップ14でYES)、ステップ11に
移行する。
【0040】チェック処理の結果、ホスト19の記憶装
置23に記憶されている最新の棋譜が誤っていると判定
された場合には(ステップ14でNO)、正しい棋譜を
認識するためのリカバリ処理が実行される(ステップ1
5)。このリカバリ処理の詳細については、後述する。
【0041】リカバリ処理によって、正しい棋譜が認識
されると、ステップ10に移行し、認識された正しい棋
譜がホスト19の記憶装置23に記憶される。
【0042】図4は、図3のステップ4の無効領域抽出
処理の詳細な手順を示している。
【0043】図5は、取込み画像の一例を示している。
取込み画像の将棋盤上には、対局者の手(障害物)が現
れている。取込み画像は、0〜255階調(黒:0,
白:255)で表されている。図5に示すように、将棋
盤上の升目を仕切る線は黒であり、各駒に描かれた文字
も黒であるとする。また、取込み画像において、対局者
の手の輝度値は、将棋盤の地肌に対する輝度値より低い
(暗い)ものとする。
【0044】以下、図5の取込み画像を例に取って、無
効領域抽出処理手順について説明する。まず、取込み画
像に対して、ローパスフィルタを用いてノイズ除去処理
が行なわれる(ステップ101)。ノイズ除去処理によ
ってノイズが除去された画像に対して、ハイパスフィル
タを用いてエッジ抽出処理が行なわれる(ステップ10
2)。そして、得られた画像に対して、2値化処理が行
なわれる(ステップ103)。これにより、図6に示す
ように、エッジ部、すなわち、将棋盤上の升目を仕切る
線、各駒に描かれた文字および手の輪郭が白(10進数
の255を表す8ビットの2進数値”1111111
1”)であり、エッジ部以外の部分、すなわち、将棋盤
上の升目内部および手の輪郭の内部が黒(10進数の0
を表す8ビットの2進数値”00000000”)であ
る2値化画像(以下、エッジ抽出画像という)が得られ
る。
【0045】次に、第1のラベル画像と上記エッジ抽出
画像との間でAND演算が行なわれる(ステップ10
4)。図7は、第1のラベル画像を示している。第1の
ラベル画像は、将棋盤の升目を仕切る線を構成する横線
と縦線との各交点位置に矩形のラベルA1〜A100を
有する画像である。
【0046】第1のラベル画像において、ラベルA1〜
A100以外の部分は黒(10進数の0を表す8ビット
の2進数値”00000000”)である。各ラベルA
1〜A100内の輝度値は、10進数の1〜100を表
す互いに異なる8ビットの2進数値である。つまり、ラ
ベルA1の輝度値は10進数の1を表す8ビットの2進
数値であり、ラベルA2の輝度値は10進数の2を表す
8ビットの2進数値であり、ラベルA100の輝度値は
10進数の100を表す8ビットの2進数値である。
【0047】このような第1ラベル画像とエッジ抽出画
像との間でAND演算を行なうと、エッジ抽出画像にお
けるラベルA1〜A100以外の領域においては、輝度
値が0となる。また、エッジ抽出画像における各ラベル
A1〜A100に対応する領域のうち、図8(a)に示
すように、手等の障害物が存在していない領域において
は、その領域内の升目を仕切る線の部分の輝度値は対応
するラベルAiの輝度値となり、その領域内の升目を仕
切る線以外の部分の輝度値は0となる。したがって、A
ND演算後の画像において、エッジ抽出画像における各
ラベルA1〜A100に対応する領域のうち、手等の障
害物が存在してない領域では、対応するラベルAiの輝
度値の画素が比較的多く存在することになる。
【0048】一方、エッジ抽出画像における各ラベルA
1〜A100に対応する領域のうち、図8(b)に示す
ように、手等の障害物Fによって升目を仕切る線が全て
覆われている領域においては、その領域内の輝度値が全
て0となる。したがって、AND演算後の画像において
は、エッジ抽出画像における各ラベルA1〜A100に
対応する領域のうち、手等の障害物Fによって升目を仕
切る線が全て覆われている領域では、対応するラベルA
iの輝度値の画素は全く存在しなくなる。
【0049】また、エッジ抽出画像における各ラベルA
1〜A100に対応する領域のうち、図8(c)に示す
ように、その領域内の升目を仕切る線の一部が手等の障
害物Fによって覆われている領域においては、その領域
内の升目を仕切る線のうち、障害物Fによって覆われて
いない部分の輝度値は対応するラベルAiの輝度値とな
り、それ以外の部分の輝度値は0となる。したがって、
AND演算後の画像において、エッジ抽出画像における
各ラベルA1〜A100に対応する領域のうち、その領
域内の升目を仕切る線の一部が手等の障害物によって覆
われている領域では、対応するラベルAiの輝度値の画
素が少し存在することになる。
【0050】このようにして、第1ラベル画像とエッジ
抽出画像との間のAND演算が行なわれると、得られた
画像に基づいて、図9に示すように、輝度値に対する画
素の度数を表すヒストグラムが作成される(ステップ1
05)。
【0051】そして、作成されたヒストグラムに基づい
て、第1のしきい値処理が行なわれる(ステップ10
6)。つまり、第1しきい値αよりヒストグラム値(度
数)が小さい輝度値に対応するラベル位置が抽出され
る。そして、抽出された各ラベル位置の周囲の4つの升
目が無効領域と判定される。
【0052】次に、第2のラベル画像と上記エッジ抽出
画像との間でAND演算が行なわれる(ステップ10
7)。図10は、第2のラベル画像を示している。升目
を仕切る線は、10本の横線と10本の縦線とから構成
されている。第2のラベル画像は、各横線における隣り
合う縦線の間の各線分の中央部および各縦線における隣
り合う横線の間の各線分の中央部に、線分と交差するよ
うに配された矩形のラベルB1〜B180を有する画像
である。
【0053】第2のラベル画像において、ラベルB1〜
B180以外の部分は黒(10進数の0を表す8ビット
の2進数値”00000000”)である。各ラベルB
1〜B180内の輝度値は、10進数の1〜180を表
す互いに異なる8ビットの2進数値である。つまり、ラ
ベルB1の輝度値は10進数の1を表す8ビットの2進
数値であり、ラベルB2の輝度値は10進数の2を表す
8ビットの2進数値であり、ラベルB180の輝度値は
10進数の180を表す8ビットの2進数値である。
【0054】このような第2ラベル画像とエッジ抽出画
像との間でAND演算を行なうと、エッジ抽出画像にお
けるラベルB1〜B180以外の領域においては、輝度
値が0となる。また、エッジ抽出画像における各ラベル
B1〜B180に対応する領域のうち、手等の障害物が
存在していない領域においては、その領域内の升目を仕
切る線の部分の輝度値は対応するラベルの輝度値とな
り、その領域内の升目を仕切る線以外の部分の輝度値は
0となる。
【0055】一方、エッジ抽出画像における各ラベルB
1〜B180に対応する領域のうち、手等の障害物によ
って升目を仕切る線が全て覆われている領域において
は、その領域内の輝度値が全て0となる。
【0056】また、エッジ抽出画像における各ラベルB
1〜B180に対応する領域のうち、その領域内の升目
を仕切る線の一部が手等の障害物によって覆われている
領域においては、その領域内の升目を仕切る線のうち、
障害物によって覆われていない部分の輝度値は対応する
ラベルの輝度値となり、それ以外の部分の輝度値は0と
なる。
【0057】第2ラベル画像とエッジ抽出画像との間で
AND演算が行なわれると、上記ステップ105と同様
に、上記ステップ106で得られた画像に基づいて、輝
度値に対する画数の度数を表すヒストグラムが作成され
る(ステップ108)。そして、作成されたヒストグラ
ムと第2しきい値とに基づいて、第2のしきい値処理が
行なわれる(ステップ109)。つまり、第2しきい値
よりヒストグラム値(度数)が小さい輝度値に対応する
ラベル位置が抽出される。そして、抽出された各ラベル
位置に存在する升目が無効領域とされる。
【0058】つまり、ステップ106で抽出された無効
領域と、ステップ109で抽出された無効領域との両方
が、無効領域として抽出される。
【0059】以上のようにして抽出された無効領域を、
図11に網掛け領域で示す。なお、将棋盤上の無効領域
以外の領域を有効領域ということにする。
【0060】上記の無効領域抽出処理によれば、ラベル
画像とエッジ抽出画像との間のAND演算結果に基づい
て、ヒストグラムを作成し、ヒストグラムに対してしき
い値処理を行なうだけで、無効領域が抽出されるので、
処理速度が向上する。
【0061】なお、第1ラベル画像と第2ラベル画像と
が合成された1つのラベル画像を用いて1回のAND演
算、1回のヒストグラム作成処理、1回のしきい値処理
によって、無効領域を抽出するようにしてもよい。
【0062】また、升目を仕切る線を構成する縦線と横
線との各交点に相当する位置にラベルが設定されたラベ
ル画像(第1ラベル画像)のみに基づいて、無効領域を
抽出してもよい。
【0063】また、各横線における隣り合う縦線の間の
各線分の中央に相当する位置にラベルが設定された第2
Aのラベル画像(第2ラベル画像のうち、縦長のラベル
のみ設定されている画像)のみに基づいて、無効領域を
抽出してもよい。
【0064】また、各縦線における隣合う横線の間の各
線分の中央に相当する位置にラベルが設定された第2B
のラベル画像(第2ラベル画像のうち、横長のラベルの
み設定されている画像)のみに基づいて、無効領域を抽
出してもよい。
【0065】さらに、第1ラベル画像、第2Aのラベル
画像および第2Bのラベル画像の3種のラベル画像のう
ちから、任意の2種類のラベル画像が合成された画像を
ラベル画像として用いてもよい。
【0066】図12は、図3のステップ5の駒有無認識
処理の詳細な手順を示している。
【0067】駒有無認識処理は、無効領域抽出処理のス
テップ103によって得られた図6の2値化画像に基づ
いて行なわれる。つまり、エッジ部、すなわち、将棋盤
上の升目を仕切る線、各駒に描かれた文字および手の輪
郭が白(10進数の255を表す8ビットの2進数値”
11111111”)であり、エッジ部以外の部分、す
なわち、将棋盤上の升目内部および手の輪郭の内部が黒
(10進数の0を表す8ビットの2進数値”00000
000”)であるエッジ抽出画像に基づいて駒有無認識
処理が行なわれる。
【0068】まず、第3のラベル画像と上記エッジ抽出
画像との間でAND演算が行なわれる(ステップ11
1)。図13は、第3のラベル画像を示している。第3
のラベル画像は、将棋盤の各升目の中央部に対応する位
置に円形のラベルC1〜C81を有する画像である。
【0069】第3のラベル画像において、ラベルC1〜
C81以外の部分は黒(10進数の0を表す8ビットの
2進数値”00000000”)である。各ラベルC1
〜C81内の輝度値は、10進数の1〜81を表す互い
に異なる8ビットの2進数値である。つまり、ラベルC
1の輝度値は10進数の1を表す8ビットの2進数値で
あり、ラベルC2の輝度値は10進数の2を表す8ビッ
トの2進数値であり、ラベルC81の輝度値は10進数
の81を表す8ビットの2進数値である。なお、図14
は、第3ラベル画像のうちのラベルC1付近の拡大図で
ある。
【0070】このような第3ラベル画像とエッジ抽出画
像との間でAND演算を行なうと、エッジ抽出画像にお
けるラベルC1〜C81以外の領域においては、輝度値
が0となる。また、エッジ抽出画像における各ラベルC
1〜C81に対応する領域のうち、駒が存在していない
領域においては、その輝度値は0となる。したがって、
AND演算後の画像においては、エッジ抽出画像におけ
る各ラベルC1〜C81に対応する領域のうち、駒が存
在していない領域に対応するラベルの輝度値を持つ画素
は存在しなくなる。
【0071】一方、エッジ抽出画像における各ラベルC
1〜C81に対応する領域のうち、図15に示すよう
に、駒Kが存在している領域においては、その領域のう
ちの駒Kの文字部分の輝度値が対応するラベルCiの輝
度値となり、その他の部分の輝度値は0となる。したが
って、AND演算後の画像において、エッジ抽出画像に
おける各ラベルC1〜C81に対応する領域のうち、駒
が存在している領域においては、対応するラベルCiの
輝度値を持つ画素が存在することになる。
【0072】このようにして、第3ラベル画像とエッジ
抽出画像との間のAND演算が行なわれると、得られた
画像に基づいて、図9に示すように、輝度値に対する画
素の度数を表すヒストグラムが作成される(ステップ1
12)。
【0073】そして、作成されたヒストグラムに基づい
て、しきい値処理が行なわれる(ステップ113)。つ
まり、ヒストグラム値(度数)がしきい値β以上である
輝度値に対応するラベルが存在する升目には駒が存在す
ると判定され、ヒストグラム値がしきい値βより小さい
輝度値に対応するラベルが存在する升目には駒が存在し
ないと判定される。なお、有効領域内における駒有無判
定結果のみが駒有無認識結果とされる。
【0074】上記の駒有無認識処理によれば、ラベル画
像とエッジ抽出画像との間のAND演算結果に基づい
て、ヒストグラムを作成し、ヒストグラムに対してしき
い値処理を行なうだけで、駒有無が認識されるので、処
理速度が向上する。
【0075】図17は、割り込み処理の手順を示してい
る。また、図18は、割り込み処理において、キューの
状態が変化する様子を示している。
【0076】この割り込み処理は、チェック処理(ステ
ップ13)において起動されたタイマに基づいて、周期
的に実行される。
【0077】割り込み処理においては、まず、キュー内
の10個の領域のうち、入力画像を格納すべきキューの
状態が”画像入力中状態”とされる(ステップ21)。
ここでは、キュー内の10個の領域には、下の領域から
入力画像が蓄積されていくものとする。キュー内の各領
域のキュー状態には、画像が蓄積されている状態(画像
有り状態)、画像が蓄積されていない状態(画像無し状
態)、画像が入力されている状態(画像入力中状態)お
よび画像が読み出されて処理されている状態(処理中状
態)の4つの状態がある。
【0078】図18(a)に示すように、下から5つ目
の領域までに入力画像が蓄積されている場合には、下か
ら6つ目の領域のキュー状態が”画像入力中状態”にさ
れる。
【0079】次に、CCDカメラ1から画像が取り込ま
れる(ステップ22)。そして、CCDカメラ1からの
画像取込みが終了すると(ステップ23)、図18
(b)に示すように、取り込まれた画像が、”画像入力
中状態”にされた領域に格納される(ステップ24)。
この後、画像が格納された領域のキュー状態が、図18
(c)に示すように、”画像有り状態”とされる。
【0080】図19は、図3のステップ3の画像入力処
理の手順を示している。また、図20は、画像入力処理
において、キューの状態が変化する様子を示している。
【0081】画像入力処理においては、図20(a)に
示すように、まず、現在”処理中状態”となっている領
域のキュー状態が、”画像無し状態”に変更される(ス
テップ31)。
【0082】次に、キュー内に、”画像有り状態”の領
域が存在しているか否かが判定される(ステップ3
2)。”画像有り状態”の領域が存在していない場合に
は、CCDカメラ1から画像が取り込まれる(ステップ
33)。また、チェック処理によって割り込み処理のた
めのタイマが駆動されている場合には、タイマの駆動が
停止される。
【0083】”画像有り状態”の領域が存在している場
合には、図20(b)に示すように、”画像有り状態”
の領域のうち最も古い画像が蓄積されている領域、すな
わち”画像有り状態”の領域のうち、最も下側の領域の
キュー状態が”処理中状態”とされた後、その領域から
画像が取り出される(ステップ34)。
【0084】図21は、図3のステップ13のチェック
処理の手順を示している。図21は、画像処理ボード3
0による処理を示している。
【0085】チェック処理においては、まず、キューの
内容がクリアされる(ステップ41)。次に、割り込み
処理を開始させるためのタイマが起動される(ステップ
42)。次に、駒配置のチェック処理が行なわれる(ス
テップ43)。
【0086】駒配置のチェック処理においては、まず、
ホスト19によって作成されたチェックリストを受け取
る(ステップ51)。このチェックリストは、ホスト1
9によって次のようにして作成される。ホスト19は、
図22に示すように、最新に記録した棋譜からランダム
に任意の行または列を選択する。そして、選択した行ま
たは列上の各升目毎に、駒が有るかないかを示す情報、
駒がある場合にはその駒の種類を示す情報からなるチェ
ックリストを作成する。
【0087】チェックリストを受けとると、図22に示
すように、最新の取込み画像におけるチェックリストに
対応する行または列の各升目ごとに、その内容がチェッ
クリストの内容と一致するか否かが判定される(ステッ
プ52)。この判定は、各升目ごとに、チェックリスト
の内容に応じたテンプレートを用いたテンプレートマッ
チングを取込み画像に対して行なうことにより、最新の
取込み画像とチェックリストの内容とが一致するか否か
が判定される。全ての升目において、最新の取込み画像
の内容と、チェックリストの内容とが一致した場合には
(ステップ53でYES、ステップ54でYES)、ホ
スト19の記憶装置23に記憶されている最新の棋譜は
正しい(OK)と判断される。
【0088】最新の取込み画像の内容と、チェックリス
トの内容とが一致しない升目が存在する場合には(ステ
ップ53でNO)、ホスト19の記憶装置23に記憶さ
れている最新の棋譜は誤っている(NG)と判断され
る。
【0089】駒配置のチェック処理が終了すると、駒配
置のチェック処理の結果(OKorNG)をホスト19
に通知される(ステップ44)。
【0090】なお、駒配置のチェック処理において、ホ
スト19の記憶装置23に記憶されている最新の棋譜は
正しい(OK)と判定された場合には、図3のステップ
14でYESとなり、ステップ11に移行する。駒の配
置のチェック処理において、ホスト19の記憶装置23
に記憶されている最新の棋譜は誤っている(NG)と判
定された場合には、図3のステップ14でNOとなり、
ステップ15のリカバリ処理に移行する。
【0091】図23は、図3のステップ15のリカバリ
処理の手順を示している。図23は、画像処理ボード3
0による処理を示している。
【0092】まず、現在取り込まれている画像に対し
て、図3のステップ4と同様に無効領域抽出処理が行な
われる(ステップ61)。無効領域とは、取込み画像に
おいて、対局者の手等の障害物が存在している領域をい
う。
【0093】無効領域抽出処理において、無効領域(障
害物)が存在しないと判定された場合には、ステップ6
4に進む。
【0094】無効領域抽出処理において、無効領域(障
害物)が存在すると判定された場合には(ステップ62
でNO)、図3のステップ3と同様に画像入力処理が行
なわれ新たな画像がCCDカメラ1またはキューから取
り込まれる(ステップ63)。そして、ステップ61に
戻る。したがって、障害物が存在しないと判定されるま
で、ステップ61、62、63の処理が繰り返される。
【0095】ステップ64では、ステップ62で障害物
が存在しないと判定された取込み画像に対して、全駒配
置の取得処理が行なわれる。
【0096】全駒配置の取得処理では、まず、ホスト1
9によって作成されたマップデータを受け取る(ステッ
プ71)。このマップデータは、ホスト19によって次
のようにして作成される。ホスト19は、図24に示す
ように、最新に記録した棋譜の各升目ごとに、駒が有る
かないかを示す情報、駒がある場合にはその駒の種類を
示す情報からなるマップデータを作成する。
【0097】マップデータを受けとると、図24に示す
ように、ステップ62で障害物が存在しないと判定され
た取込み画像の各升目ごとに、その内容がマップデータ
の内容と一致するか否かが判定される(ステップ7
2)。この判定は、各升目ごとに、マップデータの内容
に応じたテンプレートを用いたテンプレートマッチング
を取込み画像に対して行なうことにより、取込み画像と
マップデータの内容とが一致するかが判定される。
【0098】取込み画像の内容と、マップデータの内容
とが一致した場合には(ステップ73でYES)、その
駒の位置と種類とが記憶される(ステップ74)。そし
て、全ての升目について、ステップ72の処理が終了し
たか否かが判定される(ステップ75)。全ての升目に
ついて、ステップ72の処理が終了していない場合に
は、ステップ72に戻り、次の升目に対して、ステップ
72の処理が行なわれる。
【0099】取込み画像の内容と、チェックリストの内
容とが一致しなかった場合には(ステップ73でN
O)、取込み画像における当該升目画像に対して、各駒
のテンプレートを用いて、順次テンプレートマッチング
が行なわれる(ステップ76)。升目画像とテンプレー
ト画像とが一致すると(ステップ77でYES)、駒の
位置と駒の種類とが記憶される(ステップ74)。
【0100】升目画像とテンプレート画像とが一致しな
かった場合には(ステップ77でNO)、全種類の駒と
の照合が終了したか否かが判定される(ステップ7
8)。全種類の駒との照合が終了していなければ、ステ
ップ76に戻り、次のテンプレートを用いたテンプレー
トマッチングが行なわれる。
【0101】ステップ78において、全種類の駒との照
合が終了したと判定された場合には、相関値が最も高か
ったテンプレートに対応する駒が、当該升目に存在する
駒であると特定される(ステップ79)。そして、ステ
ップ74に進み、その駒の位置と駒の種類とが記憶され
る。
【0102】全駒配置の取得処理が終了すると、ステッ
プ74で記憶された駒の位置および種類の情報がホスト
19に送信される(ステップ65)。この後、図3のス
テップ10に移行し、ホスト19に送信された駒の位置
および種類の情報が、ホスト19の記憶装置23に記録
される。
【0103】
【発明の効果】この発明によれば、処理速度の向上が図
れる将棋盤上の無効領域抽出装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】棋譜記録装置の外観を示す模式図である。
【図2】棋譜記録装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】棋譜記録装置のメイン処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】図3のステップ4の無効領域抽出処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図5】取込み画像の一例を示す模式図である。
【図6】エッジ抽出処理によって得られた画像の2値化
画像を示す模式図である。
【図7】第1ラベル画像を示す模式図である。
【図8】第1ラベル画像とエッジ抽出画像との間のAN
D演算によって得られる画像を説明するための模式図で
ある。
【図9】第1ラベル画像とエッジ抽出画像との間のAN
D演算によって得られた画像に基づいて作成されたヒス
トグラムを示すグラフである。
【図10】第2ラベル画像を示す模式図である。
【図11】無効領域抽出処理によって抽出された無効領
域を示す模式図である。
【図12】図3のステップ5の駒有無認識処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図13】第3ラベル画像を示す模式図である。
【図14】ラベルC1付近の第3ラベル画像の部分拡大
図である。
【図15】第3ラベル画像とエッジ抽出画像との間のA
ND演算によって得られる画像を説明するための模式図
である。
【図16】第3ラベル画像とエッジ抽出画像との間のA
ND演算によって得られた画像に基づいて作成されたヒ
ストグラムを示すグラフである。
【図17】割り込み処理を示すフローチャートである。
【図18】割り込み処理において、キューの状態が変化
する様子を示す模式図である。
【図19】図3のステップ3の画像入力処理の詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図20】画像入力処理において、キューの状態が変化
する様子を示す模式図である。
【図21】図3のステップ13のチェック処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図22】チェック処理を説明するための模式図であ
る。
【図23】図3のステップ15のリカバリ処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図24】リカバリ処理を説明するための模式図であ
る。
【図25】本出願人が既に開発した無効領域抽出方法に
おいて設定されるプロジェクション計算領域を示す模式
図である。
【図26】図25のプロジェクション計算領域内の画像
に対する射影結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 11 画像処理部 13 画像メモリ 16 CPU 19 ホスト 23 記憶装置 30 画像処理ボード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】本出願人が開発した棋譜記録装置における
無効領域抽出手段では、図25に示すように、エッジ
部、すなわち、将棋盤上の升目を仕切る線、各駒に描か
れた文字および手の輪郭が白”1”であり、エッジ部以
外の部分、すなわち、将棋盤上の升目内部および手の輪
郭の内部が黒”0”であるエッジ抽出画像が生成され
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に、図25に示すように、升目を仕切る
線を構成する各横線および各縦線ごとに、その一本の直
線を含む細長矩形のプロジェクション計算領域Sが設定
される。そして、各プロジェクション計算領域ごとに、
その領域内の画像のプロジェクションが計算される。各
横線に対して設定されたプロジェクション計算領域に対
しては縦射影が計算され、各縦線に対して設定されたプ
ロジェクション計算領域に対しては横射影が計算され
る。図26は、図25に示すプロジェクション計算領域
S内の画像に対するプロジェクション結果を示してい
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、
    障害物によって将棋盤が隠された無効領域を抽出する将
    棋盤上の無効領域抽出装置において、 将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切
    る線、各駒に描かれた文字および障害物の輪郭の輝度値
    が第1輝度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌および
    障害物の輪郭の内部の輝度値が第1輝度値とは異なる第
    2輝度値であるエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画
    像生成手段、 エッジ抽出画像上における将棋盤上の升目を仕切る線上
    の複数位置に相当する位置にそれぞれラベルを有し、ラ
    ベル以外の部分の輝度値が第3輝度値であり、各ラベル
    内の輝度値が第2輝度値および第3輝度値と異なる輝度
    値であってかつラベル毎に異なる輝度値であるラベル画
    像と、エッジ抽出画像との間で所定の画像間演算を行な
    って、エッジ抽出画像上の各ラベルに対応する領域にお
    いて、第1輝度値の画素および第2輝度値の画素のう
    ち、第1輝度値の画素のみ、その輝度値が、対応するラ
    ベルの輝度値に変換された画像を得る画像間演算手段、 画像間演算手段によって得られた画像に基づいて、輝度
    値に対する画素の度数を表すヒストグラムを作成する手
    段、ならびに得られた各輝度値に対する度数をしきい値
    と比較し、度数がしきい値以下の輝度値に対応するラベ
    ル位置を抽出し、抽出された各ラベル位置に対応する升
    目を無効領域として抽出するしきい値処理手段、 を備えていることを特徴とする将棋盤上の無効領域抽出
    装置。
  2. 【請求項2】 升目を仕切る線を構成する互いに直交す
    る2種類の線を横線および縦線とすると、ラベル画像に
    おける各ラベルは、縦線と横線との各交点に相当する位
    置、各横線における隣り合う縦線の間の各線分の中央に
    相当する位置および各縦線における隣合う横線の間の各
    線分の中央に相当する位置のうちから、任意に選択され
    た1種類の位置または任意に選択された複数種類の位置
    に設定されている請求項1に記載の将棋盤上の無効領域
    抽出装置。
  3. 【請求項3】 第1輝度値、第2輝度値、第3輝度値お
    よび各ラベルの輝度値は、予め定められたビット数の2
    進数値で表され、第1輝度値は全てのビットが1で表さ
    れる2進数値であり、第2輝度値および第3輝度値は全
    てのビットが0で表される2進数値であり、各ラベルの
    輝度値は、全てのビットが0の2進数より大きくかつ全
    てのビットが1である2進数以下の範囲で互いに異なる
    2進数値に設定されており、画像間演算手段は、ラベル
    画像とエッジ抽出画像との間でAND演算を行うもので
    ある請求項1および2のいずれかに記載の将棋盤上の無
    効領域抽出装置。
JP8178344A 1996-07-08 1996-07-08 将棋盤上の無効領域抽出装置 Pending JPH1015153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8178344A JPH1015153A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 将棋盤上の無効領域抽出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8178344A JPH1015153A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 将棋盤上の無効領域抽出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1015153A true JPH1015153A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16046862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8178344A Pending JPH1015153A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 将棋盤上の無効領域抽出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1015153A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188939A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Nec Corp 画像認識による指針式メーター測定システム及び指針式メーター測定方法
JP2003103045A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Canon Inc 映像体験システムおよび情報処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188939A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Nec Corp 画像認識による指針式メーター測定システム及び指針式メーター測定方法
JP2003103045A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Canon Inc 映像体験システムおよび情報処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110232311B (zh) 手部图像的分割方法、装置及计算机设备
EP3916627A1 (en) Living body detection method based on facial recognition, and electronic device and storage medium
KR100480781B1 (ko) 치아영상으로부터 치아영역 추출방법 및 치아영상을이용한 신원확인방법 및 장치
KR100826878B1 (ko) 손 모양을 인식하는 방법 및 이를 위한 장치
US20060245649A1 (en) Method and system for recognizing objects in an image based on characteristics of the objects
CN107506701B (zh) 一种基于视频识别技术的围棋自动记谱方法
CN112287867B (zh) 一种多摄像头的人体动作识别方法及装置
CN110582783B (zh) 训练装置、图像识别装置、训练方法和计算机可读信息存储介质
CN111461070B (zh) 文本识别方法、装置、电子设备及存储介质
JP4717445B2 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、ゲーム装置、プログラム、情報記憶媒体および画像処理方法
JPH1015152A (ja) 将棋盤上の駒有無認識装置
CN106156774A (zh) 影像处理方法及影像处理系统
JPH1015153A (ja) 将棋盤上の無効領域抽出装置
JPH1015150A (ja) 将棋盤上の駒有無認識装置
WO2005055144A1 (ja) 人物顔のあご検出方法及びあご検出システム並びにあご検出プログラム
CN108121963B (zh) 视频数据的处理方法、装置及计算设备
JPH1015151A (ja) 将棋盤上の無効領域抽出装置および将棋盤上の駒有無認識装置
CN112348112A (zh) 图像识别模型的训练方法、训练装置及终端设备
JP3096620B2 (ja) 棋譜記録装置
JPH09285594A (ja) 囲碁のステイタス自動認識装置および棋譜記録装置
JP2004334461A (ja) 文字認識装置及び文字認識プログラム
KR101627653B1 (ko) 란삭 알고리즘 기반의 자동 바둑 기보 시스템 및 그 방법
JP2004030006A (ja) 眼検出装置、眼検出プログラム、そのプログラムを記録する記録媒体及び眼検出方法
JP2865529B2 (ja) 指紋照合装置
JP2803736B2 (ja) 文字認識方式