JPH1015151A - 将棋盤上の無効領域抽出装置および将棋盤上の駒有無認識装置 - Google Patents

将棋盤上の無効領域抽出装置および将棋盤上の駒有無認識装置

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JPH1015151A
JPH1015151A JP17047096A JP17047096A JPH1015151A JP H1015151 A JPH1015151 A JP H1015151A JP 17047096 A JP17047096 A JP 17047096A JP 17047096 A JP17047096 A JP 17047096A JP H1015151 A JPH1015151 A JP H1015151A
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JP17047096A
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Inventor
Eiichiro Hashimoto
栄一郎 橋本
Hitoshi Kihara
均 木原
Minoru Higashihara
稔 東原
Kozo Miyamoto
幸三 宮本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、入力画像中の将棋盤が、画像メ
モリのXY座標に対して傾いている場合においても、無
効領域を正確に抽出することができる将棋盤上の無効領
域抽装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 エッジ抽出画像上において、将棋盤上
の升目を仕切る線を構成する互いに直交する2種類の仕
切り線のうち、エッジ抽出画像が格納された画像メモリ
のX方向に対する傾斜角が画像メモリのY方向に対する
傾斜角より小さい方の仕切り線を第1仕切り線とし、他
方の仕切り線を第2仕切り線とすると、各第1仕切り線
における隣り合う第2仕切り線の間の線分ごとに、上記
画像メモリのX方向に平行な2辺と、上記画像メモリの
Y方向に平行な2辺とを有しかつ上記線分の両端の点に
上記Y方向に平行な2辺がそれぞれ接するプロジェクシ
ョン計算領域をそれぞれ設定し、各プロジェクション計
算領域における第1輝度値のY方向射影結果に基づい
て、上記線分を挟む2つの升目が無効領域であるか否か
を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、将棋盤上の駒の
取込み画像に基づいて将棋盤上に手などの障害物がある
領域を抽出する無効領域抽出装置および将棋盤上の駒の
取込み画像に基づいて将棋盤上の駒有無を認識する将棋
盤上の駒有無認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、将棋盤上の駒の取込み画像
に基づいて、障害物によって将棋盤が隠された無効領域
を抽出する無効領域抽出手段、無効領域以外の領域内に
存在する各升目ごとに駒有無を認識する駒有無認識手
段、駒有無認識手段による認識結果に基づいて、駒有無
状態が変化した領域を抽出する変化領域抽出手段、およ
び駒有無の状態が変化した領域が抽出されたときに、変
化した駒の種類と位置とを特定し、特定された駒の種類
と位置とに基づいて、一手毎に駒の変化内容を記憶装置
に記録する記録手段を備えた棋譜記録装置を開発し、特
許出願している。ただし、本願出願時には、未だ公開さ
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が開発した棋
譜記録装置における無効領域抽出手段では、図20に示
すように、エッジ部、すなわち、将棋盤上の升目を仕切
る線、各駒に描かれた文字および手の輪郭が白”1”で
あり、エッジ部以外の部分、すなわち、将棋盤上の升目
内部および手の輪郭の内部が黒”0”であるエッジ抽出
画像が生成される。
【0004】次に、図20に示すように、升目を仕切る
線を構成する各横線および各縦線ごとに、その1本の直
線を含む細長矩形のプロジェクション計算領域Sが設定
される。そして、各プロジェクション計算領域ごとに、
その領域内の画像のプロジェクションが計算される。各
横線に対して設定されたプロジェクション計算領域に対
しては縦射影が計算され、各縦線に対して設定されたプ
ロジェクション計算領域に対しては横射影が計算され
る。図21は、図20に示すプロジェクション計算領域
S内の画像に対するプロジェクション結果を示してい
る。
【0005】このようにして、升目を仕切る線を構成す
る全ての直線(全ての横線および縦線)に対してプロジ
ェクションが計算されると、得られたプロジェクション
結果に基づいて、無効領域が抽出される。
【0006】図21からわかるように、プロジェクショ
ン計算領域S内に含まれている1本の直線上において、
その直線が手等の障害物によって覆われていない位置に
おいては、プロジェクション結果はHレベルとなる。一
方、プロジェクション計算領域S内に含まれている1本
の直線上において、その直線が手等の障害物によって覆
われている位置においては、プロジェクション結果はL
レベルとなる。
【0007】したがって、プロジェクション計算領域S
内に含まれている1本の直線上において、その直線が手
等の障害物によって覆われている部分が存在する場合に
は、プロジェクション結果には、所定長以上の不連続部
分が現れる。そこで、プロジェクション結果における所
定長以上の不連続部分に対応する升目には、障害物が存
在すると判定される。
【0008】上記の無効領域抽出方法では、図22に示
すように、入力画像中の将棋盤が、画像メモリのXY座
標に対して傾いている場合には、プロジェクション計算
領域S内に、障害物が存在しない領域においても、升目
の線が存在しない領域が発生することがある。このよう
な領域においては、障害物があると誤判定されてしま
う。
【0009】本出願が開発した棋譜記録装置における駒
有無認識手段では、上記エッジ抽出画像上において、図
23に示すように、各升目ごとに各升目より若干小さな
矩形のヒストグラム計算領域Qが設定される。そして、
各升目ごとに設定されたヒストグラム計算領域Qにおい
て、白画素の総和(以下、各升目に対するヒストグラム
値という)が算出される。そして、各升目に対するヒス
トグラム値としきい値とか比較されることにより、各升
目に駒が存在するか否かが判定される。
【0010】上記の駒有無認識方法では、図24に示す
ように、入力画像中の将棋盤が、画像メモリのXY座標
に対して傾いている場合には、ヒストグラム計算領域Q
内に升目を仕切る線が入ってしまうことがある。ヒスト
グラム計算領域内に升目を仕切る線が入った場合には、
その升目内に駒が存在しなくても、駒が有ると誤判定さ
れてしまうことがある。
【0011】この発明は、入力画像中の将棋盤が、画像
メモリのXY座標に対して傾いている場合においても、
無効領域を正確に抽出することができる将棋盤上の無効
領域抽出装置を提供することを目的とする。
【0012】この発明は、入力画像中の将棋盤が、画像
メモリのXY座標に対して傾いている場合においても、
駒有無の認識を正確に行なうことができる将棋盤上の駒
有無認識装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による将棋盤上
の無効領域抽出装置は、将棋盤上の駒の取込み画像に基
づいて、障害物によって将棋盤が隠された無効領域を抽
出する将棋盤上の無効領域抽出装置において、将棋盤上
の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切る線、各
駒に描かれた文字および障害物の輪郭の輝度値が第1輝
度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌および障害物の
輪郭の内部の輝度値が第1輝度値とは異なる第2輝度値
であるエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画像生成手
段、エッジ抽出画像上において、将棋盤上の升目を仕切
る線を構成する互いに直交する2種類の仕切り線のう
ち、エッジ抽出画像が格納された画像メモリのX方向に
対する傾斜角が画像メモリのY方向に対する傾斜角より
小さい方の仕切り線を第1仕切り線とし、他方の仕切り
線を第2仕切り線とすると、各第1仕切り線における隣
り合う第2仕切り線の間の線分ごとに、上記画像メモリ
のX方向に平行な2辺と、上記画像メモリのY方向に平
行な2辺とを有しかつ上記線分の両端の点に上記Y方向
に平行な2辺がそれぞれ接するプロジェクション計算領
域をそれぞれ設定し、各プロジェクション計算領域にお
ける第1輝度値のY方向射影結果に基づいて、上記線分
を挟む2つの升目が無効領域であるか否かを判定する第
1判定手段、ならびに、各第2仕切り線における隣り合
う第1仕切り線の間の線分ごとに、上記画像メモリのX
方向に平行な2辺と、上記画像メモリのY方向に平行な
2辺とを有しかつ上記線分の両端の点に上記X方向に平
行な2辺がそれぞれ接するプロジェクション計算領域を
それぞれ設定し、各プロジェクション計算領域における
第1輝度値のX方向射影結果に基づいて、上記線分を挟
む2つの升目が無効領域であるか否かを判定する第2判
定手段を備えていることを特徴とする。
【0014】第1判定手段では、第1輝度値のY方向射
影結果において、所定値以下の射影値が所定長以上連続
する部分があるときには、上記線分を挟む2つの升目が
無効領域であると判定される。第2判定手段では、第1
輝度値のX方向射影結果において、所定値以下の射影値
が所定長以上連続する部分があるときには、上記線分を
挟む2つの升目が無効領域であると判定される。
【0015】この発明による将棋盤上の無効領域抽出装
置によれば、取込み画像中の将棋盤が画像メモリのXY
座標に対して傾いていても、障害物が存在しない場合に
は、プロジェクション計算領域内の射影方向と直交する
方向の全ての位置において、升目を仕切る線が必ず含ま
れるように、プロジェクション計算領域が設定されるの
で、取込み画像中の将棋盤が画像メモリのXY座標に対
して傾いていても、無効領域を正確に抽出することがで
きる。
【0016】この発明による第1の将棋盤上の駒有無認
識装置は、将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、各升
目ごとの駒の有無を認識する将棋盤上の駒有無認識装置
において、将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の
升目を仕切る線および各駒に描かれた文字の輝度値が第
1輝度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌の輝度値が
第1輝度値とは異なる第2輝度値であるエッジ抽出画像
を生成するエッジ抽出画像生成手段、エッジ抽出画像の
各升目ごとに、各升目の中心を中心とし、かつ直径が升
目の狭い方の幅より小さい円形のヒストグラム計算領域
を設定する設定手段、各升目ごとに設定されたヒストグ
ラム計算領域において、第1輝度値を持つ画素の総和を
それぞれ算出する算出手段、ならびに各升目ごとに求め
られた第1輝度値を持つ画素の総和を各升目に対するヒ
ストグラム値とし、各升目に対するヒストグラム値をし
きい値と比較することによって、各升目に駒が存在する
か否かを判定する判定手段を備えていることを特徴とす
る。
【0017】この発明による第2の将棋盤上の駒有無認
識装置は、将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、各升
目ごとの駒の有無を認識する将棋盤上の駒有無認識装置
において、将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の
升目を仕切る線および各駒に描かれた文字の輝度値が第
1輝度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌の輝度値が
第1輝度値とは異なる第2輝度値であるエッジ抽出画像
を生成するエッジ抽出画像生成手段、エッジ抽出画像の
各升目ごとに、エッジ抽出画像が格納された画像メモリ
のX方向に平行な2辺とY方向に平行な2辺とを有しか
つ中央に升目の狭い方の幅より直径が小さい円形孔を有
する穴空き四角形であって、各升目に外接するマスクを
設定するマスク設定手段、各升目内の領域のうちの当該
升目に設定されたマスクの円形孔内に相当する領域を当
該升目に対するヒストグラム計算領域として設定し、各
升目ごとにそれに対して設定されたヒストグラム計算領
域において第1輝度値を持つ画素の総和をそれぞれ算出
する算出手段、ならびに各升目ごとに求められた第1輝
度値を持つ画素の総和を各升目に対するヒストグラム値
とし、各升目に対するヒストグラム値をしきい値と比較
することによって、各升目に駒が存在するか否かを判定
する判定手段を備えていることを特徴とする。
【0018】この発明による第1または第2の将棋盤上
の駒有無認識装置によれば、取込み画像中の将棋盤が画
像メモリのXY座標に対して傾いていても、各升目に設
定されるヒストグラム計算領域は、当該升目の内側に設
定される。このため、取込み画像中の将棋盤が画像メモ
リのXY座標に対して傾いていても、各升目に設定され
るヒストグラム計算領域内に、升目を仕切る線が含まれ
るといったことを回避できるので、駒有無を正確に認識
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
【0020】図1は、棋譜記録装置の外観を示してい
る。
【0021】棋譜記録装置は、将棋盤を撮像するCCD
カメラ1と、パーソナルコンピュータ(以下、ホストと
いう)19とを備えている。ホスト19は、棋譜画像を
表示するための内部モニタ22を備えている。また、ホ
スト19には、CCDカメラ1で撮像された画像を画像
処理するための画像処理ボード30が搭載されている。
画像処理ボード30には、外部モニタ5が接続されてい
る。
【0022】図2は、棋譜記録装置の電気的構成を示
し、特にホスト19に搭載されている画像処理ボード3
0の詳細な構成を示している。
【0023】1は、将棋盤の画像を取込むためのCCD
カメラである。CCDカメラ1で撮像されたアナログの
画像信号は、A/D変換器2によってディジタルの画像
信号に変換される。
【0024】画像バス6には、フレームメモリ7、画像
処理部11および画像メモリ13が接続されている。
【0025】フレームメモリ7には、A/D変換器2に
よって得られたディジタル画像が格納される。第1のメ
モリ制御部8およびビデオ制御部9は、フレームメモリ
7への画像の書き込みを、CCDカメラ1の出力との同
期をとって制御する。フレームメモリ7に格納された画
像(以下、取込み画像という)は、D/A変換器4を介
して外部モニタ5に表示される。
【0026】画像処理部11は、フィルタ処理、2値化
処理、プロジェクション処理、ヒストグラム処理、テン
プレートマッチング等の画像処理を行なう。
【0027】画像メモリ13には、画像処理部11によ
る各種処理結果、テンプレートマッチングに用いられる
駒のテンプレートが記憶される。また、画像メモリ13
内には、割り込み処理によってCCDカメラ1によって
取り込まれた画像を記憶保持するための領域(以下、キ
ュー(queue)という)が設けられている。この例
では、キューは、10枚の取込み画像を記憶できる領域
を有している。画像メモリ13は、第2のメモリ制御部
14によって制御される。
【0028】CPU16は、画像処理ボード30に搭載
されている中央処理装置である。CPUバス15には、
CPU16、上述した第1および第2のメモリ制御部
8、14、フレームメモリ7、画像メモリ13および画
像処理部11の他、プロセッサEPROM18およびホ
ストインタフェース17が接続されている。
【0029】EPROM18には、CPU16のプログ
ラム、すなわち画像処理ボード30の制御プログラムが
格納されている。ホストインタフェース17は、ホスト
19側のCPUバスと画像処理ボード30のCPUバス
15との間のデータの受渡しを行なう。
【0030】ホスト19は、そのプログラム、棋譜、そ
の他必要なデータを記憶する記憶装置23を備えてい
る。ホスト19は、画像処理ボード30に命令を出す
他、ユーザインタフェース等に関する様々な処理を行な
う。
【0031】図3は、棋譜記録装置のメイン処理の手順
を示している。
【0032】まず、対局が開始される前に初期化処理が
行なわれる(ステップ1)。初期化処理においては、将
棋盤のエリア設定、各駒のテンプレートの作成等が行な
われる。
【0033】対局開始時には、ホスト19側の記憶装置
23に、対局開始時の駒の配置に応じた各駒の種類と位
置に関する情報が記憶されており、ホスト19の内部モ
ニタ22に、対局開始時の駒の配置画像が表示される。
【0034】対局が開始されると(ステップ2)、画像
入力処理が実行される(ステップ3)。この画像入力処
理では、キューに取込み画像が蓄積されていない場合に
は、CCDカメラ1から棋譜画像が取り込まれる。キュ
ーに取込み画像が蓄積されている場合には、キューから
棋譜画像が取り込まれる。この画像入力処理の詳細につ
いては、後述する。
【0035】次に、ステップ4〜9の駒移動検出および
移動駒特定処理が実行される。この駒移動検出および移
動駒特定処理においては、まず、取り込まれた画像に基
づいて、無効領域抽出処理が行なわれる(ステップ
4)。無効領域とは、取込み画像において、対局者の手
等の障害物が存在している領域をいう。無効領域抽出処
理の詳細については、後述する。
【0036】この後、駒有無認識処理が行なわれる(ス
テップ5)。つまり、将棋盤上の無効領域を除く領域
(有効領域)内の各升目毎に、駒の有無が判別される。
駒有無認識処理の詳細については、後述する。
【0037】次に、駒有無状態の変化領域の抽出処理が
行なわれる(ステップ6)。つまり、将棋盤上の無効領
域を除く領域(有効領域)において、前回の棋譜に対し
て駒有無の状態が変化した領域が抽出される。
【0038】駒有無の状態が変化した領域が抽出された
場合には(ステップ7でYES)、移動駒の特定処理が
行なわれる(ステップ8)。つまり、将棋のルールおよ
びパターンマッチングによって、移動した駒の種類が特
定されるとともに移動した駒の位置が特定される。
【0039】上記ステップ8の移動駒の特定処理におい
て、移動した駒の種類および位置を特定できなかった場
合(駒の移動が正当でない(ルール違反)と判定された
場合を含む)には(ステップ9でNO)、ステップ3に
戻って、画像入力処理が行なわれる。
【0040】上記ステップ8の移動駒の特定処理におい
て、移動した駒の種類と位置が特定できた場合には(ス
テップ9でYES)、ホスト19内の記憶装置23に棋
譜が記録される(ステップ10)。
【0041】そして、棋譜記録終了の入力がなければ
(ステップ11でNO)、ステップ3に戻って、画像入
力処理が行なわれる。棋譜記録終了の入力があれば(ス
テップ11でYES)、棋譜記録処理は終了する。
【0042】上記ステップ6において、駒有無の状態が
変化した領域が抽出されなかった場合には(ステップ7
でNO)、棋譜が変化していないと判断され、ステップ
12に移行する。
【0043】ステップ12では、ホスト19の記憶装置
23に記憶されている最新の棋譜が正しいかどうかチェ
ックするか否かが判定される。この例では、ステップ1
2に移行した回数がカウントされており、カウント数が
所定値に達した場合にはチェックを行なうと判定される
とともにカウント値が0にされる。
【0044】チェックを行なわないと判定されたときに
は、ステップ11に移行する。チェックを行なうと判定
された場合には、ホスト19の記憶装置23に記憶され
ている最新の棋譜と、現在取り込まれている画像とに基
づいて、記憶装置23に記憶されている最新の棋譜が正
しいか否かがチェックされる(ステップ13)。このチ
ェック処理において、割り込み処理を開始させるための
タイマが起動される。チェック処理の詳細については、
後述する。
【0045】チェック処理の結果、ホスト19の記憶装
置23に記憶されている最新の棋譜が正しいと判定され
た場合には(ステップ14でYES)、ステップ11に
移行する。
【0046】チェック処理の結果、ホスト19の記憶装
置23に記憶されている最新の棋譜が誤っていると判定
された場合には(ステップ14でNO)、正しい棋譜を
認識するためのリカバリ処理が実行される(ステップ1
5)。このリカバリ処理の詳細については、後述する。
【0047】リカバリ処理によって、正しい棋譜が認識
されると、ステップ10に移行し、認識された正しい棋
譜がホスト19の記憶装置23に記憶される。
【0048】図4は、図3のステップ4の無効領域抽出
処理の詳細な手順を示している。
【0049】図5は、取込み画像の一例を示している。
この例では、取込み画像中の将棋盤は、画像メモリのX
Y座標に対して傾いている。取込み画像の将棋盤上に
は、対局者の手(障害物)が現れている。取込み画像
は、0〜255階調(黒:0,白:255)で表されて
いる。図5に示すように、将棋盤上の升目を仕切る線は
黒であり、各駒に描かれた文字も黒であるとする。ま
た、取込み画像において、対局者の手の輝度値は、将棋
盤の地肌に対する輝度値より低い(暗い)ものとする。
【0050】以下、図5の取込み画像を例に取って、無
効領域抽出処理手順について説明する。まず、取込み画
像に対して、ローパスフィルタを用いてノイズ除去処理
が行なわれる(ステップ101)。ノイズ除去処理によ
ってノイズが除去された画像に対して、ハイパスフィル
タを用いてエッジ抽出処理が行なわれる(ステップ10
2)。そして、得られた画像に対して、2値化処理が行
なわれる(ステップ103)。これにより、図6に示す
ように、エッジ部、すなわち、将棋盤上の升目を仕切る
線、各駒に描かれた文字および手の輪郭が白”1”であ
り、エッジ部以外の部分、すなわち、将棋盤上の升目内
部および手の輪郭の内部が黒”0”である2値化画像が
得られる。
【0051】次に、無効領域抽出処理が行なわれる(ス
テップ104)。以下の説明においては、升目を仕切る
互いに直交する2種類の線のうち、画像メモリのX方向
に対する傾斜角が画像メモリのY方向に対する傾斜角よ
り小さい仕切り線を横仕切り線といい、画像メモリのY
方向に対する傾斜角が画像メモリのX方向に対する傾斜
角より小さい仕切り線を縦仕切り線ということにする。
この無効領域抽出処理においては、各横仕切り線におけ
る隣合う縦仕切り線の間部分ごとにプロジェクション計
算領域が設定される。また、各縦仕切り線における隣合
う横仕切り線の間部分ごとにプロジェクション計算領域
が設定される。
【0052】図7は、横仕切り線における隣合う縦仕切
り線の間の直線部分L1に設定されたプロジェクション
計算領域S1を示している。このプロジェクション計算
領域S1は、画像メモリのXY座標のx方向に平行な2
辺と、y方向に平行な2辺とを有する矩形であって、左
辺が直線部分L1の左端点Aに接し、右辺が直線部分L
1の右端点Bに接する矩形の領域である。また、プロジ
ェクション計算領域S1の上辺の中央から直線部分L1
の中央の点M1までの距離と、プロジェクション計算領
域S1の下辺の中央から直線部分L1の中央の点M1ま
での距離とは等しい。
【0053】このプロジェクション計算領域S1は、そ
の左上端の点P1の座標と、プロジェクション計算領域
S1のy方向長さαと、プロジェクション計算領域S1
のx方向長さβで特定される。プロジェクション計算領
域S1のy方向長さαは、予め設定されている。
【0054】直線部分L1の左端点Aの座標を(xa,
ya)とし、直線部分L1の右端点Bの座標を(xb,
yb)とすると、直線部分L1の中央の点M1のy座標
ymは、{yb+(ya−yb)/2}となる。プロジ
ェクション計算領域S1の左上端の点P1の座標は、
{xa,(ym+α/2)}となる。また、プロジェク
ション計算領域S1のx方向長さβは、(xb−xa)
となる。
【0055】横仕切り線における隣合う縦仕切り線の間
の直線部分L1に設定された各プロジェクション計算領
域に対しては、縦射影が計算される。プロジェクション
計算領域S1内に含まれている直線部分L1上におい
て、その直線部分L1が手等の障害物によって覆われて
いない位置においては、射影結果はHレベルとなる。一
方、プロジェクション計算領域S1内に含まれている直
線部分L1上において、その直線部分L1が手等の障害
物によって覆われていいる位置においては、射影結果は
Lレベルとなる。
【0056】したがって、横仕切り線における隣合う縦
仕切り線の間の直線部分L1に設定された各プロジェク
ション計算領域の射影結果において、Lレベルが所定長
以上連続する期間があれば、直線部分L1を挟む二つの
升目に障害物が存在すると判定される。つまり、直線部
分L1を挟む二つの升目は無効領域であると判定され
る。
【0057】図8は、縦仕切り線における隣合う横仕切
り線の間の直線部分L2に設定されたプロジェクション
計算領域S2を示している。このプロジェクション計算
領域S2は、画像メモリのXY座標のx方向に平行な2
辺と、y方向に平行な2辺とを有する矩形であって、上
辺が直線部分L2の上端点Aに接し、下辺が直線部分L
2の下端点Dに接する矩形の領域である。また、プロジ
ェクション計算領域S2の左辺の中央から直線部分L2
の中央の点M2までの距離と、プロジェクション計算領
域S2の右辺の中央から直線部分L2の中央の点M2ま
での距離とは等しい。
【0058】このプロジェクション計算領域S2は、そ
の左上端の点P2の座標と、プロジェクション計算領域
S2のx方向長さγと、プロジェクション計算領域S2
のy方向長さηで特定される。プロジェクション計算領
域S2のx方向長さγは、予め設定されている。
【0059】直線部分L2の上端点Aの座標を(xa,
ya)とし、直線部分L2の下端点Dの座標を(xd,
yd)とすると、直線部分L2の中央の点M2のx座標
xmは、{xa+(xd−xa)/2}となる。プロジ
ェクション計算領域S2の左上端の点P2の座標は、
{(xm−γ/2),ya}となる。また、プロジェク
ション計算領域S2のy方向長さηは、(yd−ya)
となる。
【0060】縦仕切り線における隣合う横仕切り線の間
の直線部分L2に設定された各プロジェクション計算領
域に対しては、横射影が計算される。そして、縦仕切り
線における隣合う横仕切り線の間の直線部分L2に設定
された各プロジェクション計算領域の射影結果におい
て、Lレベルが所定長以上連続する期間があれば、直線
部分L2を挟む二つの升目に障害物が存在すると判定さ
れる。つまり、直線部分L2を挟む二つの升目は無効領
域であると判定される。
【0061】以上のようにして抽出された無効領域を、
図9に網掛け領域で示す。なお、将棋盤上の無効領域以
外の領域を有効領域ということにする。
【0062】上記の無効領域抽出処理によれば、取込み
画像中の将棋盤が画像メモリのXY座標に対して傾いて
いても、障害物が存在しない場合には、プロジェクショ
ン計算領域内の射影方向と直交する方向の全ての位置に
おいて、升目を仕切る線が必ず含まれるように、プロジ
ェクション計算領域を設定することができる。このた
め、取込み画像中の将棋盤が画像メモリのXY座標に対
して傾いていても、無効領域を正確に抽出することがで
きる。
【0063】図10は、図3のステップ5の駒有無認識
処理の詳細な手順を示している。
【0064】駒有無認識処理は、無効領域抽出処理のス
テップ103によって得られた図6の2値化画像に基づ
いて行なわれる。この例では、2値化画像において将棋
盤は、画像メモリのXY座標に対して傾いているものと
する。
【0065】駒有無認識処理においては、まず、無効領
域を除く有効領域内に存在する各升目ごとに、ヒストグ
ラム計算領域Qが設定される(ステップ111)。この
ヒストグラム計算領域Qの設定は、図11に示すよう
に、各升目に対して、穴空き長方形のマスク200を設
定することにより、行なわれる。このマスク200は、
画像メモリのX座標に平行な2辺とY座標に平行な2辺
を有しかつ中央に円形孔201を有する穴空き四角形で
あって、升目に外接するように設定される。このマスク
200の中央部の孔201の内部領域がヒストグラム計
算領域Qである。中央部の孔201の直径は、升目の横
幅より小さく設定されている。
【0066】次に、各升目ごとに設定されたヒストグラ
ム計算領域Q内に含まれている白画素の総和(以下、ヒ
ストグラム値という)が算出される(ステップ11
2)。2値化画像においては各駒に描かれた文字は白”
1”であるため、駒が存在する升目においてはヒストグ
ラム値が大きくなる。
【0067】次に、各升目に対するヒストグラム値と、
しきい値とを比較することにより、各升目に駒が存在す
るか否かが判定される(ステップ113)。つまり、ヒ
ストグラム値がしきい値より大きい升目には、駒が存在
すると判定される。ヒストグラム値がしきい値以下であ
る升目には、駒が存在しないと判定される。
【0068】上記の駒有無認識処理によれば、取込み画
像中の将棋盤が画像メモリのXY座標に対して傾いてい
ても、各升目に設定されるヒストグラム計算領域Qは、
当該升目の内側に設定される。このため、取込み画像中
の将棋盤が画像メモリのXY座標に対して傾いていて
も、各升目に設定されるヒストグラム計算領域Q内に、
升目を仕切る線が含まれるといったことを回避できるの
で、駒有無を正確に認識することができる。
【0069】図12は、割り込み処理の手順を示してい
る。また、図13は、割り込み処理において、キューの
状態が変化する様子を示している。
【0070】この割り込み処理は、チェック処理(ステ
ップ13)において起動されたタイマに基づいて、周期
的に実行される。
【0071】割り込み処理においては、まず、キュー内
の10個の領域のうち、入力画像を格納すべきキューの
状態が”画像入力中状態”とされる(ステップ21)。
ここでは、キュー内の10個の領域には、下の領域から
入力画像が蓄積されていくものとする。キュー内の各領
域のキュー状態には、画像が蓄積されている状態(画像
有り状態)、画像が蓄積されていない状態(画像無し状
態)、画像が入力されている状態(画像入力中状態)お
よび画像が読み出されて処理されている状態(処理中状
態)の4つの状態がある。
【0072】図13(a)に示すように、下から5つ目
の領域までに入力画像が蓄積されている場合には、下か
ら6つ目の領域のキュー状態が”画像入力中状態”にさ
れる。
【0073】次に、CCDカメラ1から画像が取り込ま
れる(ステップ22)。そして、CCDカメラ1からの
画像取込みが終了すると(ステップ23)、図13
(b)に示すように、取り込まれた画像が、”画像入力
中状態”にされた領域に格納される(ステップ24)。
この後、画像が格納された領域のキュー状態が、図13
(c)に示すように、”画像有り状態”とされる。
【0074】図14は、図3のステップ3の画像入力処
理の手順を示している。また、図15は、画像入力処理
において、キューの状態が変化する様子を示している。
【0075】画像入力処理においては、図15(a)に
示すように、まず、現在”処理中状態”となっている領
域のキュー状態が、”画像無し状態”に変更される(ス
テップ31)。
【0076】次に、キュー内に、”画像有り状態”の領
域が存在しているか否かが判定される(ステップ3
2)。”画像有り状態”の領域が存在していない場合に
は、CCDカメラ1から画像が取り込まれる(ステップ
33)。また、チェック処理によって割り込み処理のた
めのタイマが駆動されている場合には、タイマの駆動が
停止される。
【0077】”画像有り状態”の領域が存在している場
合には、図15(b)に示すように、”画像有り状態”
の領域のうち最も古い画像が蓄積されている領域、すな
わち”画像有り状態”の領域のうち、最も下側の領域の
キュー状態が”処理中状態”とされた後、その領域から
画像が取り出される(ステップ34)。
【0078】図16は、図3のステップ13のチェック
処理の手順を示している。図16は、画像処理ボード3
0による処理を示している。
【0079】チェック処理においては、まず、キューの
内容がクリアされる(ステップ41)。次に、割り込み
処理を開始させるためのタイマが起動される(ステップ
42)。次に、駒配置のチェック処理が行なわれる(ス
テップ43)。
【0080】駒配置のチェック処理においては、まず、
ホスト19によって作成されたチェックリストを受け取
る(ステップ51)。このチェックリストは、ホスト1
9によって次のようにして作成される。ホスト19は、
図17に示すように、最新に記録した棋譜からランダム
に任意の行または列を選択する。そして、選択した行ま
たは列上の各升目毎に、駒が有るかないかを示す情報、
駒がある場合にはその駒の種類を示す情報からなるチェ
ックリストを作成する。
【0081】チェックリストを受けとると、図17に示
すように、最新の取込み画像におけるチェックリストに
対応する行または列の各升目ごとに、その内容がチェッ
クリストの内容と一致するか否かが判定される(ステッ
プ52)。この判定は、各升目ごとに、チェックリスト
の内容に応じたテンプレートを用いたテンプレートマッ
チングを取込み画像に対して行なうことにより、最新の
取込み画像とチェックリストの内容とが一致するか否か
が判定される。全ての升目において、最新の取込み画像
の内容と、チェックリストの内容とが一致した場合には
(ステップ53でYES、ステップ54でYES)、ホ
スト19の記憶装置23に記憶されている最新の棋譜は
正しい(OK)と判断される。
【0082】最新の取込み画像の内容と、チェックリス
トの内容とが一致しない升目が存在する場合には(ステ
ップ53でNO)、ホスト19の記憶装置23に記憶さ
れている最新の棋譜は誤っている(NG)と判断され
る。
【0083】駒配置のチェック処理が終了すると、駒配
置のチェック処理の結果(OKorNG)をホスト19
に通知される(ステップ44)。
【0084】なお、駒配置のチェック処理において、ホ
スト19の記憶装置23に記憶されている最新の棋譜は
正しい(OK)と判定された場合には、図3のステップ
14でYESとなり、ステップ11に移行する。駒の配
置のチェック処理において、ホスト19の記憶装置23
に記憶されている最新の棋譜は誤っている(NG)と判
定された場合には、図3のステップ14でNOとなり、
ステップ15のリカバリ処理に移行する。
【0085】図18は、図3のステップ15のリカバリ
処理の手順を示している。図18は、画像処理ボード3
0による処理を示している。
【0086】まず、現在取り込まれている画像に対し
て、図3のステップ4と同様に無効領域抽出処理が行な
われる(ステップ61)。無効領域とは、取込み画像に
おいて、対局者の手等の障害物が存在している領域をい
う。
【0087】無効領域抽出処理において、無効領域(障
害物)が存在しないと判定された場合には、ステップ6
4に進む。
【0088】無効領域抽出処理において、無効領域(障
害物)が存在すると判定された場合には(ステップ62
でNO)、図3のステップ3と同様に画像入力処理が行
なわれ新たな画像がCCDカメラ1またはキューから取
り込まれる(ステップ63)。そして、ステップ61に
戻る。したがって、障害物が存在しないと判定されるま
で、ステップ61、62、63の処理が繰り返される。
【0089】ステップ64では、ステップ62で障害物
が存在しないと判定された取込み画像に対して、全駒配
置の取得処理が行なわれる。
【0090】全駒配置の取得処理では、まず、ホスト1
9によって作成されたマップデータを受け取る(ステッ
プ71)。このマップデータは、ホスト19によって次
のようにして作成される。ホスト19は、図19に示す
ように、最新に記録した棋譜の各升目ごとに、駒が有る
かないかを示す情報、駒がある場合にはその駒の種類を
示す情報からなるマップデータを作成する。
【0091】マップデータを受けとると、図19に示す
ように、ステップ62で障害物が存在しないと判定され
た取込み画像の各升目ごとに、その内容がマップデータ
の内容と一致するか否かが判定される(ステップ7
2)。この判定は、各升目ごとに、マップデータの内容
に応じたテンプレートを用いたテンプレートマッチング
を取込み画像に対して行なうことにより、取込み画像と
マップデータの内容とが一致するかが判定される。
【0092】取込み画像の内容と、マップデータの内容
とが一致した場合には(ステップ73でYES)、その
駒の位置と種類とが記憶される(ステップ74)。そし
て、全ての升目について、ステップ72の処理が終了し
たか否かが判定される(ステップ75)。全ての升目に
ついて、ステップ72の処理が終了していない場合に
は、ステップ72に戻り、次の升目に対して、ステップ
72の処理が行なわれる。
【0093】取込み画像の内容と、チェックリストの内
容とが一致しなかった場合には(ステップ73でN
O)、取込み画像における当該升目画像に対して、各駒
のテンプレートを用いて、順次テンプレートマッチング
が行なわれる(ステップ76)。升目画像とテンプレー
ト画像とが一致すると(ステップ77でYES)、駒の
位置と駒の種類とが記憶される(ステップ74)。
【0094】升目画像とテンプレート画像とが一致しな
かった場合には(ステップ77でNO)、全種類の駒と
の照合が終了したか否かが判定される(ステップ7
8)。全種類の駒との照合が終了していなければ、ステ
ップ76に戻り、次のテンプレートを用いたテンプレー
トマッチングが行なわれる。
【0095】ステップ78において、全種類の駒との照
合が終了したと判定された場合には、相関値が最も高か
ったテンプレートに対応する駒が、当該升目に存在する
駒であると特定される(ステップ79)。そして、ステ
ップ74に進み、その駒の位置と駒の種類とが記憶され
る。
【0096】全駒配置の取得処理が終了すると、ステッ
プ74で記憶された駒の位置および種類の情報がホスト
19に送信される(ステップ65)。この後、図3のス
テップ10に移行し、ホスト19に送信された駒の位置
および種類の情報が、ホスト19の記憶装置23に記録
される。
【0097】
【発明の効果】この発明によれば、入力画像中の将棋盤
が、画像メモリのXY座標に対して傾いている場合にお
いても、無効領域を正確に抽出することができる将棋盤
上の無効領域抽装置が実現する。
【0098】また、この発明によれば、入力画像中の将
棋盤が、画像メモリのXY座標に対して傾いている場合
においても、駒有無の認識を正確に行なうことができる
将棋盤上の駒有無認識装置装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】棋譜記録装置の外観を示す模式図である。
【図2】棋譜記録装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】棋譜記録装置のメイン処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】図3のステップ4の無効領域抽出処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図5】取込み画像の一例を示す模式図である。
【図6】エッジ抽出画像の2値化画像を示す模式図であ
る。
【図7】横仕切り線における隣り合う縦仕切り線の間部
分に対して設定されるプロジェクション計算領域を示す
模式図である。
【図8】縦仕切り線における隣り合う横仕切り線の間部
分に対して設定されるプロジェクション計算領域を示す
模式図である。
【図9】無効領域抽出処理によって抽出された無効領域
を示す模式図である。
【図10】図3のステップ5の駒有無認識処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図11】各升目ごとに設定されるマスクを示す模式図
である。
【図12】割り込み処理を示すフローチャートである。
【図13】割り込み処理において、キューの状態が変化
する様子を示す模式図である。
【図14】図3のステップ3の画像入力処理の詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図15】画像入力処理において、キューの状態が変化
する様子を示す模式図である。
【図16】図3のステップ13のチェック処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図17】チェック処理を説明するための模式図であ
る。
【図18】図3のステップ15のリカバリ処理の詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図19】リカバリ処理を説明するための模式図であ
る。
【図20】本出願人が既に開発した無効領域抽出方法に
おいて設定されるプロジェクション計算領域を示す模式
図である。
【図21】図20のプロジェクション計算領域内の画像
に対する射影結果を示すグラフである。
【図22】取込み画像中の将棋盤が画像メモリのXY座
標に対して傾いている場合において、設定されたプロジ
ェクション計算領域を示す模式図である。
【図23】本出願人が既に開発した駒有無抽出方法にお
いて設定されるヒストグラム計算領域を示す模式図であ
る。
【図24】取込み画像中の将棋盤が画像メモリのXY座
標に対して傾いている場合において、設定されたヒスト
グラム計算領域を示す模式図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 11 画像処理部 13 画像メモリ 16 CPU 19 ホスト 23 記憶装置 30 画像処理ボード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本出願が開発した将棋記録装置における駒
有無認識手段では、上記エッジ抽出画像上において、図
23に示すように、各升目ごとに各升目より若干小さい
矩形のヒストグラム計算領域Qが設定される。そして、
各升目ごとに設定されたヒストグラム計算領域Qにおい
て、白画素の総和(以下、各升目に対するヒストグラム
値という)が算出される。そして、各升目に対するヒス
トグラム値としきい値と比較されることにより、各升
目に駒が存在するか否かが判定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】横仕切り線における隣合う縦仕切り線の間
の直線部分L1に設定された各プロジェクション計算領
域に対しては、縦射影が計算される。プロジェクション
計算領域S1内に含まれている直線部分L1上におい
て、その直線部分L1が手等の障害物によって覆われて
いない位置においては、射影結果はHレベルとなる。一
方、プロジェクション計算領域S1内に含まれている直
線部分L1上において、その直線部分L1が手等の障害
物によって覆われている位置においては、射影結果はL
レベルとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 幸三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機ソフトウエア株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、
    障害物によって将棋盤が隠された無効領域を抽出する将
    棋盤上の無効領域抽出装置において、 将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切
    る線、各駒に描かれた文字および障害物の輪郭の輝度値
    が第1輝度値であり、将棋盤上の升目内部の地肌および
    障害物の輪郭の内部の輝度値が第1輝度値とは異なる第
    2輝度値であるエッジ抽出画像を生成するエッジ抽出画
    像生成手段、 エッジ抽出画像上において、将棋盤上の升目を仕切る線
    を構成する互いに直交する2種類の仕切り線のうち、エ
    ッジ抽出画像が格納された画像メモリのX方向に対する
    傾斜角が画像メモリのY方向に対する傾斜角より小さい
    方の仕切り線を第1仕切り線とし、他方の仕切り線を第
    2仕切り線とすると、各第1仕切り線における隣り合う
    第2仕切り線の間の線分ごとに、上記画像メモリのX方
    向に平行な2辺と、上記画像メモリのY方向に平行な2
    辺とを有しかつ上記線分の両端の点に上記Y方向に平行
    な2辺がそれぞれ接するプロジェクション計算領域をそ
    れぞれ設定し、各プロジェクション計算領域における第
    1輝度値のY方向射影結果に基づいて、上記線分を挟む
    2つの升目が無効領域であるか否かを判定する第1判定
    手段、ならびに、 各第2仕切り線における隣り合う第1仕切り線の間の線
    分ごとに、上記画像メモリのX方向に平行な2辺と、上
    記画像メモリのY方向に平行な2辺とを有しかつ上記線
    分の両端の点に上記X方向に平行な2辺がそれぞれ接す
    るプロジェクション計算領域をそれぞれ設定し、各プロ
    ジェクション計算領域における第1輝度値のX方向射影
    結果に基づいて、上記線分を挟む2つの升目が無効領域
    であるか否かを判定する第2判定手段、 を備えていることを特徴とする将棋盤上の無効領域抽出
    装置。
  2. 【請求項2】 第1判定手段は、第1輝度値のY方向射
    影結果において、所定値以下の射影値が所定長以上連続
    する部分があるときには、上記線分を挟む2つの升目が
    無効領域であると判定し、第2判定手段は、第1輝度値
    のX方向射影結果において、所定値以下の射影値が所定
    長以上連続する部分があるときには、上記線分を挟む2
    つの升目が無効領域であると判定する請求項1に記載の
    将棋盤上の無効領域抽出装置。
  3. 【請求項3】 将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、
    各升目ごとの駒の有無を認識する将棋盤上の駒有無認識
    装置において、 将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切
    る線および各駒に描かれた文字の輝度値が第1輝度値で
    あり、将棋盤上の升目内部の地肌の輝度値が第1輝度値
    とは異なる第2輝度値であるエッジ抽出画像を生成する
    エッジ抽出画像生成手段、 エッジ抽出画像の各升目ごとに、各升目の中心を中心と
    し、かつ直径が升目の狭い方の幅より小さい円形のヒス
    トグラム計算領域を設定する設定手段、 各升目ごとに設定されたヒストグラム計算領域におい
    て、第1輝度値を持つ画素の総和をそれぞれ算出する算
    出手段、ならびに各升目ごとに求められた第1輝度値を
    持つ画素の総和を各升目に対するヒストグラム値とし、
    各升目に対するヒストグラム値をしきい値と比較するこ
    とによって、各升目に駒が存在するか否かを判定する判
    定手段、 を備えていることを特徴とする将棋盤上の駒有無認識装
    置。
  4. 【請求項4】 将棋盤上の駒の取込み画像に基づいて、
    各升目ごとの駒の有無を認識する将棋盤上の駒有無認識
    装置において、 将棋盤上の駒の取込み画像から、将棋盤上の升目を仕切
    る線および各駒に描かれた文字の輝度値が第1輝度値で
    あり、将棋盤上の升目内部の地肌の輝度値が第1輝度値
    とは異なる第2輝度値であるエッジ抽出画像を生成する
    エッジ抽出画像生成手段、 エッジ抽出画像の各升目ごとに、エッジ抽出画像が格納
    された画像メモリのX方向に平行な2辺とY方向に平行
    な2辺とを有しかつ中央に升目の狭い方の幅より直径が
    小さい円形孔を有する穴空き四角形であって、各升目に
    外接するマスクを設定するマスク設定手段、 各升目内の領域のうちの当該升目に設定されたマスクの
    円形孔内に相当する領域を当該升目に対するヒストグラ
    ム計算領域として設定し、各升目ごとにそれに対して設
    定されたヒストグラム計算領域において第1輝度値を持
    つ画素の総和をそれぞれ算出する算出手段、ならびに各
    升目ごとに求められた第1輝度値を持つ画素の総和を各
    升目に対するヒストグラム値とし、各升目に対するヒス
    トグラム値をしきい値と比較することによって、各升目
    に駒が存在するか否かを判定する判定手段を備えている
    ことを特徴とする将棋盤上の駒有無認識装置。
JP17047096A 1996-06-28 1996-06-28 将棋盤上の無効領域抽出装置および将棋盤上の駒有無認識装置 Pending JPH1015151A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023178920A1 (zh) * 2022-03-23 2023-09-28 上海商汤智能科技有限公司 摆棋方法、装置、电子设备、对弈机器人、存储介质和程序

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023178920A1 (zh) * 2022-03-23 2023-09-28 上海商汤智能科技有限公司 摆棋方法、装置、电子设备、对弈机器人、存储介质和程序

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