JPH10151345A - 活性炭の再生装置 - Google Patents

活性炭の再生装置

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JPH10151345A
JPH10151345A JP8327695A JP32769596A JPH10151345A JP H10151345 A JPH10151345 A JP H10151345A JP 8327695 A JP8327695 A JP 8327695A JP 32769596 A JP32769596 A JP 32769596A JP H10151345 A JPH10151345 A JP H10151345A
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activated carbon
drum
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regeneration
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Koji Aramoto
孝二 荒本
Eiichi Shinmori
栄一 新盛
Masaru Toshima
勝 戸島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで大量の活性炭の再生ができ、大気
汚染を防止することができる装置の製作コストを低減し
た活性炭の再生装置を提供する。 【解決手段】 活性炭を加熱し再生する回転式の再生ド
ラムと、該再生ドラムを回転させる駆動手段と、該再生
ドラムに送風する送風手段と、該再生ドラムで活性炭を
加熱・再生した際に生じた排ガス中の未燃焼可燃成分を
焼却する焼却手段とを備え、該再生ドラムの一端に活性
炭供給装置を設け、他端側に活性炭排出口を設け、前記
焼却手段は燃焼空気を再生ドラムからの排ガスに供給し
て混合する混合部と、該混合部の排ガスに燃焼空気を供
給して排ガス中の未燃焼可燃成分を焼却する燃焼部とか
らなる手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性炭の再生装置
に関し、より詳細には、クリーニングに使用した使用済
み活性炭を大気汚染を発生させることなく再生し、かつ
再使用することができる活性炭を得る活性炭の再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】衣類等の被洗浄物のドライクリーニング
の方法としては、石油系有機溶剤等を使用する方法が専
ら行われている。この石油系溶剤を使用するドライクリ
ーニングでは、ドライ機内に活性炭入りのろ過フィルタ
やカーボンタンクに多量の活性炭を入れて溶剤を循環さ
せ、溶剤で除去した被洗浄物から出る異物や脂肪酸、タ
ンパク等の老廃物を活性炭に吸着させて、溶剤の浄化を
行いながらクリーニングするようにしている。そして、
このクリーニングに際して用いられるフィルタやカーボ
ンタンクの活性炭は溶剤に含まれる老廃物を一定量吸着
すると、それ以上吸着しなくなる。そのため、活性炭は
ある程度使用したら、未吸着の新しい活性炭と交換する
必要がある。その交換の頻度は、汚れの激しい時期(3
月から7月)には、1か月に数回であり、シーズンオフ
の月では1か月に1回程度である。老廃物や石油系溶剤
を含んで、使用できなくなったフィルタやカーボンタン
クの活性炭をそのまま廃棄することは、費用も大きくな
り、クリーニング費用のコストアップとなる。また、焼
却等の無害化処理をして廃棄しなければならず、その費
用も必要である。特に、量が多くなると、交換した使用
済みの活性炭をその都度廃棄することは、費用が膨大に
なる。そこで、使用済みの活性炭を再生して再使用する
ように、活性炭の再生装置が提案されている。このよう
な活性炭の再生装置としては、例えば特開平8−158
248号公報に記載のような多角形鼓状のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来の活性炭の再生装置は、多角形鼓状であるため、
製作が複雑でコスト高になると共に、大型化に限界があ
り、処理能力に制限を受け、大量の活性炭を再生する装
置を製作することができない。また、再生した後の廃棄
する排ガス処理が不十分で、可燃成分が残り大気を汚染
するおそれが有ると共に、洗浄水が必要であった。
【0004】そこで、本発明者はこのような問題に鑑
み、種々活性炭の再生装置について研究し、回転ドラム
式とすることにより装置が簡単になり、大量の活性炭の
再生ができ、焼却が完全にできる構造の焼却装置を設け
ることにより大気汚染を防止することができることを究
明した。
【0005】本発明は、上述した問題に対処して創案し
たものであって、その目的とする処は、低コストで大量
の活性炭の再生ができ、大気汚染を防止することができ
る装置の製作コストを低減した活性炭の再生装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての本発明の請求項1の活性炭の再
生装置は、活性炭を加熱し再生する回転式の再生ドラム
と、該再生ドラムを回転させる駆動手段と、前記再生ド
ラムに送風する送風手段と、該再生ドラムで活性炭を加
熱・再生した際に生じた排ガス中の未燃焼可燃成分を焼
却する焼却手段とを備え、前記再生ドラムの一端に活性
炭供給装置を設け、他端側に活性炭排出口を設け、前記
焼却手段は燃焼空気を再生ドラムからの排ガスに供給し
て混合する混合部と、該混合部の排ガスに燃焼空気を供
給して排ガス中の未燃焼可燃成分を焼却する燃焼部とか
らなることを特徴とする。
【0007】また、請求項2の活性炭の再生装置は、前
記請求項1の発明において、前記再生ドラムは、内周面
に3角形状に半径方向中心に突出させた掻き板を長さ方
向に分割すると共に、千鳥配列に設けている。また、請
求項3の活性炭の再生装置は、前記請求項1又は2の発
明において、前記焼却手段を構成する混合部は再生ドラ
ムの軸方向に連結して延び、端部で燃焼部が直角方向に
連結する。また、請求項4の活性炭の再生装置は、前記
請求項1〜3の発明において、前記混合部が再生ドラム
の断面積より大きくされて、排ガスが再生ドラムより低
速で流れるようにされ、前記燃焼部が該混合部の断面積
より小さくされている。また、請求項5の活性炭の再生
装置は、前記請求項1〜4の発明において、前記焼却手
段で焼却により生じた熱を前記再生ドラムでの活性炭の
加熱・再生に使用する。
【0008】ここで、前記活性炭は、ドライクリーニン
グ等で使用された活性炭であって、この活性炭には、前
述したように、クリーニングする衣類から生じる油分そ
の他可燃物が付着している。前記焼却手段における混合
部、燃焼部への燃焼空気(燃焼させるために供給する空
気)の供給は、該混合部、燃焼部の内面に沿う方向に行
うことが好ましい。これにより、混合、燃焼状態をいっ
そう良好にすることができる。そして、本発明の活性炭
の再生装置は、前記再生ドラムに再生使用とする活性炭
を所定量供給し、該活性炭に着火すると共に、前記送風
手段で空気を送風しながら、駆動手段で該再生ドラムを
回転させ、該活性炭に付着あるいは吸着されている油・
油脂成分を燃焼・除去して、該活性炭の再生ができる。
また排ガス中の未燃焼可燃成分は、前記焼却手段により
燃焼空気と混合されて燃焼・焼却される。
【0009】
【発明の効果】本発明の請求項1の活性炭の再生装置
は、活性炭を加熱する回転式の再生ドラムと、該再生ド
ラムを回転させる駆動手段と、前記再生ドラムに送風す
る送風手段と、排ガス中の可燃成分を焼却する焼却手段
とを備え、前記焼却手段は燃焼空気を再生ドラムからの
排ガスに供給して混合する混合部と、該混合部の排ガス
に燃焼空気を供給して排ガス中の可燃分を焼却する燃焼
部とからなるので、再生装置の製作コストを低減するこ
とができ、使用済みの活性炭を経済的に再生することが
でき、活性炭の再生装置から大気汚染を発生させること
をなくすことができるという効果を有する。
【0010】また、請求項2の発明によれば、前記再生
ドラムは、内周面に3角形状に半径方向中心に突出させ
た掻き板を長さ方向に分割すると共に、千鳥配列に設け
ているので、活性炭の再生を効率よく完全に行うことが
でき、再生のコストを低減することができるという効果
を有する。また、請求項3の発明によれば、前記焼却手
段を構成する混合部は再生ドラムの軸方向に連結して延
び、端部で燃焼部が直角方向に連結するので、装置を簡
単にすることができ、装置のコストダウンを図ることが
でき、大型化も容易である。また、請求項4の発明によ
れば、前記混合部が再生ドラムの断面積より大きくされ
て、排ガスが再生ドラムより低速で流れるようにされ、
前記燃焼部が該混合部の断面積より小さくされているの
で、排ガスと燃焼空気の混合がよくなり、燃焼部では完
全燃焼ができるので、該排ガス中の未燃焼可燃成分の焼
却が完全にでき、大気汚染のおそれをなくすことができ
るという効果を有する。また、請求項5の発明によれ
ば、前記焼却手段で焼却により生じた熱を前記再生ドラ
ムでの活性炭の加熱に使用するので、活性炭の再生の熱
コストを低減することができ、再生を効率よく完全に行
うことができるという効果を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明を具体化した実施の形態について説明する。ここ
に、図1〜図4は本発明の一実施例を示し、図1は本発
明に係る活性炭の再生装置の一部を破断した正面図、図
2は図1のA−A線断面図、図3は再生ドラムの一部の
入口側を破断した正面図、図4は排ガス中の未燃焼可燃
成分の焼却装置の一部破断した側面図である。
【0012】本実施形態の活性炭の再生装置は、概略す
ると、回転式の再生ドラム1と、再生ドラム1を回転さ
せる駆動手段であるモータ2と、再生ドラム1に送風す
る送風機3と、活性炭から脱着した可燃成分(活性炭を
再生ドラム1に可燃・再生した際に生じた排ガス中にあ
る可燃成分)を焼却する焼却装置4とを備え、再生ドラ
ム1の一端に活性炭の供給装置5を設け、他端側に再生
した活性炭を排出する排出装置6を設け、これらをフレ
ーム7に取り付けている。そして、再生ドラム1内に
は、多数段に掻き板8を設け、焼却装置4には燃焼装置
9と焼却装置用送風機10を設けている。
【0013】再生ドラム1は、内部が耐熱性材料から円
筒状に形成された本体からなり、本体の入口側(図1の
右側)と出口側(図1の左側)の周面に巻回して、リン
グ11をそれぞれ固着し、各リング11部をそれぞれ前
後1対の回転自在の転動輪12a,12a、及び12
b,12bにより回動可能に支持している。この転動輪
12a,12bはフレーム7に固着した支持台13に設
けられた支持軸13aにより軸支されている。入口側の
転動輪12a,12aの一方のものは、再生ドラムの軸
方向への移動を規制するように両端に鍔14a,14a
を形成している。再生ドラム1の入口側の端部の周面に
はスプロケット15を設け、このスプロケット15をチ
ェーン16を介して駆動手段を構成するモータ2と連結
した変減速機を経て連結している。そして、再生ドラム
1は、モータ2により3〜60rpmで回転させ、供給
されてくる活性炭を掻き板8で底部からドラムの中間ま
で掻き上げ、そこから落下させ、入口側から出口側へ移
動させながら活性炭を加熱し、吸着している石油系有機
溶剤、老廃物等を加熱燃焼するようにしている。
【0014】再生ドラム1内に設けられた掻き板8は、
図3に示すように、製作、取付けが容易で安価にできる
ようにL字形状鋼材を角部を突出させて固着してなり、
長手方向で多数段の掻き板8a,8b,8c,8
d,,,,に分割されている。入口側の少なくとも第1
段目の掻き板8aは、内周面の軸方向から傾けて設け、
第2段目の掻き板8bの端部と軸方向の位置で一部重複
させ、円周方向ではお互いを中間に配置している。第2
段目の掻き板8bに隣接する第3段目の掻き板8cも同
様に、端部を軸方向の位置で一部重複させ、周面方向で
はお互いが中間に位置するように配置している。このよ
うに、入口側の掻き板8aを軸に対して傾斜させること
により、均一にドラム内に分散させることができる。そ
して、再生ドラム1をモータ2で回転駆動して活性炭を
掻き板8で掻きあげて下方へ落下させ、落下中に再生ド
ラム1内を通る送風機3から供給される空気とよく接触
させて脱着を行うようにしている。
【0015】送風機3は、再生ドラム1の入口側に連通
している供給管17の一方端に連通し、供給管17を経
てドラム内へ空気を供給し、再生ドラム1内を外気と同
圧かややプラス圧に維持する。送風機3から供給された
空気は、加熱されて活性炭が吸着している石油系等の有
機溶剤、老廃物等を分離あるいは燃焼・除去できる温度
に昇温する。この空気の温度、酸素濃度等は脱着した溶
剤や老廃物等が燃焼する温度、濃度に制御する。ただ
し、爆発等が生じない程度の温度、濃度するする必要が
ある。また、送風機3から供給される供給管17の空気
に供給装置5から供給された活性炭が同伴されて再生ド
ラム1に供給される。
【0016】活性炭の供給装置5は、使用済の活性炭を
貯留するホッパ18とこのホッパ18から一定量づつの
活性炭を一定量づつ供給することができる定量供給機1
9とからなり、供給管17に連通している。定量供給機
19は、ロータリフィーダ、テーブルフィーダ、スクリ
ューフィーダ等の粉粒物を定量供給することができる装
置を使用する。ホッパ18と供給管17とは気密に連結
し、空気がホッパから洩れないようにしている。また、
供給管17の他端は再生ドラム1の入口連結部20に、
気密に連結している。入口連結部20は、回転する再生
ドラム1と静置された供給装置5等とを摺動可能に気密
に連結する部分で、再生ドラム1とはシール部材を介し
て接続している。この入口連結部20により、再生ドラ
ム1は回動自在に、供給装置5や送風機2と連通してい
る。そして、再生ドラム1の他端の出口側には出口連結
部21が気密に連結され、出口連結部21に活性炭の排
出装置6が気密に連結されている。
【0017】排出装置6は、活性炭を加熱して付着等し
ている油や油脂成分(溶剤、老廃物等)を除去したとこ
ろで、再生した活性炭を一時貯留することができるよう
に、下方に膨れ出た形状に貯留部が形成され、一端に出
口連結部21を気密に取り付け、膨れ出た部分の下方に
活性炭排出口22を設け、他端に燃焼装置4に連結し、
内部は耐火性材料で内張りしている。再生ドラム1で再
生された活性炭は、出口連結部21を経て排出装置6に
送られ、膨れ部に滞留される。未燃焼可燃成分を含んだ
排ガスは、出口連結部21、排出装置6を通過して燃焼
装置4に送られる。出口連結部21は、入口連結部20
と同様に、再生ドラム1の出口側で回転する再生ドラム
1と静置された装置とを気密に連結する部分で、再生ド
ラム1とはシール部材を介して摺動可能に接続してい
る。
【0018】燃焼装置4は、再生ドラム1から排出され
る排ガス中の未燃焼可燃分を二次焼却して無害化する装
置で、可燃温度に昇温するバーナー9と、燃焼用空気を
供給する焼却用送風機10と、希釈空気を供給する空気
送風機27とを備え、燃焼用空気と排ガスとを混合する
と共に、固体分を分離するように断面積を再生ドラム1
の断面積より大きくして混合ガスを低速で流すようにし
た混合部23と、混合ガスを高速で流して可燃分の残っ
ている未燃分を燃焼させる燃焼部24とから構成され、
上部に焼却排気を大気に放出する煙突を設けている。燃
焼装置4の混合部23は、円筒形状に形成され、一端側
で排出装置6に連結されて再生ドラム1の軸方向に延
び、他端部の円周から垂直に燃焼部24が連結してい
る。活性炭の排出装置6側の混合部23に燃焼用空気を
供給する送風管25が設けられ、この送風管25が焼却
用送風機10と連通し、混合部23の排ガスの導入側か
ら燃焼用空気と排ガスとを混合するようにしている。混
合部23は、再生ドラム1から出る排ガス温度が高い
と、空気が供給されると燃焼することがあるので、耐火
性材料で内側を形成している。そして、混合部23で混
合された排ガスは、燃焼部24に入り着火されて燃焼す
る。また、送風管25は、円筒形状の混合部23内に、
その空気供給口が、その内周方向に沿って流出・供給で
きるように配置してある。これにより、混合部23内の
空気(排ガス)に渦流を生じさせ、その混合状態を良好
にできる。
【0019】燃焼部24は、再生ドラム1から排出され
る排ガス中の未燃焼可燃成分を焼却し、無害の排ガスに
して排気する装置で、可燃成分に着火させるためのバー
ナー9と、焼却空気を供給する焼却用送風機10と焼却
送風管26で連結している。燃焼部24の断面積は、混
合ガスを高速で流すように、混合部23の断面積より小
さく形成している。そして、ここでの燃焼温度は温度5
00〜1500℃に維持できるようにされており、非可
燃成分や、未燃焼可燃成分が未燃焼で排出されないよう
にしている。また、排ガスが高温になりすぎたら空気で
希釈して温度を下げる空気送風機27を備え、送風機2
7と燃焼部24の出口近辺とを希釈空気配管28で連通
している。また、焼却送風管26、希釈空気配管28
は、その送気口が、円筒状の燃焼部24内にその内周方
向に沿って流出・供給できるように配置してある。これ
により、混合部24内の空気(排ガス)に渦流を生じさ
せ、その燃焼状態を良好にできる。
【0020】以上のように構成した活性炭の再生装置の
作用について説明する。まず、送風機3を駆動して再生
ドラム1内に空気を送風するとともに、温度を再生温度
に昇温すると共に、バーナー9、送風機10を運転し
て、燃焼装置4の温度を焼却温度に昇温する。それと並
行して又は予めクリーニングに使用した使用済み活性炭
を供給装置5のホッパ18に投入するとともに、再生ド
ラム1を回転させる。再生ドラム1内の温度が再生温度
に、燃焼装置4が所定の焼却温度になったら、活性炭供
給機19を運転し、再生ドラム1内に活性炭を一定量づ
つ供給する。使用済み活性炭を供給しつつ再生ドラム1
内の温度を、所定の値になるように、送風温度、送風
量、特に送風量の調節を行って制御する。使用済み活性
炭は、衣類のクリーニングの際に、衣料等の被洗浄物か
ら溶出した石油系有機溶剤や老廃物の油脂分が付着して
いるので、簡単に着火することができることから、送風
量を調節することで、これら溶剤等の燃焼量を調節し、
再生ドラム1内の温度を調節することができる。
【0021】さらに、使用済み活性炭は、再生ドラム1
の回転により掻き板8に載って再生ドラム1内の中間ま
で揚げられてこぼされる、という処理が繰り返し施され
つつ排出装置6まで送られる。このように、使用済み活
性炭は、再生ドラム1内でドラム中間からこぼされるこ
とで、送られる空気に接触する、と同時に活性炭同士は
混合され、溶剤等の燃焼除去が効率よく行われる。再生
ドラム1の回転により送られつつ処理された活性炭は、
再生ドラム1の終端部から排出装置6に排出され、この
排出装置6の活性炭排出口22の上部に一時的に貯えら
れ、所定の時期に活性炭排出口11を開いて排出され
る。一方、排ガスは焼却装置4の混合部23に送られ
る。
【0022】混合部23で、再生ドラム1での未燃焼可
燃成分を含む排気は、焼却装置用送風機10から空気が
加えらて混合される。混合部23は、再生ドラム1より
大きな断面積を有するように形成されているので、排ガ
スは燃焼空気との混合時間が長くなり、よく混合される
と共に、風速が低速になることにより、同伴した活性炭
の小さい粒を底部に落下させて分離することができ、排
ガス中に含む粉塵を減らす。未燃焼可燃分を含む排気は
燃焼部24に送られる。
【0023】燃焼部24で、排ガスはバーナー9により
着火され、温度500〜1500℃に維持され、排ガス
中に残る未燃焼可燃成分は焼却され、無害化される。可
燃成分が焼却されないで排気されるのを防ぐように、希
釈送風機27から追加の空気が燃焼部24の出口近辺に
加えられる。この希釈送風機27は、焼却排ガスの温度
を降下させるために追加空気を加える働きもする。そし
て、無害化された排ガスは大気に放出される。
【0024】上記のように構成した活性炭の再生装置
で、再生ドラム1を、内径が0.6m、長さが3.5
m、各段の掻き板8a,8b,8c,8d,,,が40
cm長さのL字型鋼をそれぞれ90°間隔で周方向に4
本配置し、燃焼装置5の混合部23を直径0.9m,焼
却部を直径0.64mで形成し、回転数6〜24rp
m、再生ドラム1内の温度を600〜1200℃、焼却
装置4の設定温度1000〜1500℃でクリーニング
で使用した活性炭を再生・処理し、排気中の有機溶剤
量、粉塵量、および再生した活性炭の吸着量等を調べ
た。その結果、活性炭の吸着量は、新しい活性炭とほぼ
同程度の吸着量であり、焼却装置4で処理した排気中に
有機溶剤は含まれておらず、粉塵量も僅少であった。
【0025】以上のように、本発明の活性炭の再生装置
においては、クリーニングで使用され、石油系有機溶剤
から老廃物等を除去した使用済み活性炭を容易に再生で
き、再使用することができるように再生することができ
る。
【0026】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で
変形実施できるものを含む。例えば、上記実施形態にお
いては、再生ドラムを耐熱性材料から形成した本体から
構成した例で説明したが、鋼製板からなる円筒状の外皮
の内部に耐熱性の耐火煉瓦、耐火断熱材、セラミック等
を内張りした構成としてもよい。また、掻き板を多段に
分割し千鳥に配置した例で説明したが、軸方向で分割し
ないで一本状に入口部を傾斜させて設けてもよいし、L
字形状部材を一方の脚の先端を上方へ突出させて、他方
の脚の先端をドラムに固着するような形状に構成しても
よい。
【0027】また、焼却装置の焼却熱を熱交換装置で回
収するか若しくは再生ドラムの活性炭の再生空気に使用
するか又は回収すると共に再生空気として使用してもよ
い。焼却した後の排ガスを活性炭の再生空気に混ぜるか
又はそのまま再生空気として使用するとすると、活性炭
再生のための熱の費用を減らすことができ、再生コスト
を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る活性炭の再生装置の一部を破断
した正面図である。
【図2】 図1のA−A線の断面図である。
【図3】 再生ドラムの一部の入口側を破断した正面図
である。
【図4】 焼却装置の一部破断した側面図である。
【符号の説明】
1・・・再生ドラム、2・・・モータ、3・・・送風
機、4・・・焼却装置、5・・・供給装置、6・・・排
出装置、7・・・フレーム、8,8a,8b,8c,8
d,,,,・・・掻き板、9・・・燃焼装置、10・・
・焼却装置用送風機、11・・・リング、12a,12
b・・・転動輪、13・・・支持台、13a・・・支持
軸、14a・・・鍔、15・・・スプロケット、16・
・・チェーン、、17・・・供給管、18・・・ホッ
パ、19・・・供給機、20・・・入口連結部、21・
・・出口連結部、22・・・活性炭排出口、23・・・
混合部、24・・・燃焼部、25・・・送風管、26・
・・焼却送風管、27・・・空気送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新盛 栄一 鹿児島県川内市天辰町2114番地 (72)発明者 戸島 勝 鹿児島県川内市国分寺町6677

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭を加熱し再生する回転式の再生ド
    ラムと、該再生ドラムを回転させる駆動手段と、該再生
    ドラムに送風する送風手段と、該再生ドラムで活性炭を
    加熱・再生した際に生じた排ガス中の未燃焼可燃成分を
    焼却する焼却手段とを備え、該再生ドラムの一端に活性
    炭供給装置を設け、他端側に活性炭排出口を設け、前記
    焼却手段は燃焼空気を再生ドラムからの排ガスに供給し
    て混合する混合部と、該混合部の排ガスに燃焼空気を供
    給して排ガス中の未燃焼可燃成分を焼却する燃焼部とか
    らなることを特徴とする活性炭の再生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生ドラムは、内周面に3角形状に
    半径方向中心に突出させた掻き板を長さ方向に分割する
    と共に、千鳥配列に設けている請求項1に記載の活性炭
    の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記焼却手段を構成する混合部は再生ド
    ラムの軸方向に連結して延び、端部で燃焼部が直角方向
    に連結する請求項1又は2に記載の活性炭の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記混合部が再生ドラムの断面積より大
    きくされて、排ガスが再生ドラムより低速で流れるよう
    にされ、前記燃焼部が該混合部の断面積より小さくされ
    ている請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性炭の再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記焼却手段で焼却により生じた熱を前
    記再生ドラムでの活性炭の加熱・再生に使用する請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の活性炭の再生装置。
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