JPH10150473A - 送信信号を生成する方法 - Google Patents

送信信号を生成する方法

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JPH10150473A JP9257252A JP25725297A JPH10150473A JP H10150473 A JPH10150473 A JP H10150473A JP 9257252 A JP9257252 A JP 9257252A JP 25725297 A JP25725297 A JP 25725297A JP H10150473 A JPH10150473 A JP H10150473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい符号化利得を達成する方法で、PCM
導出コンステレーションでトレリス符号化変調を使用す
る。 【解決手段】 PCM導出コンステレーション全体のう
ちのいくつかのサブコンステレーションのそれぞれに対
して、相異なる冗長符号化のレベル(冗長符号化をしな
い可能性を含む)を使用する変調方式によって、PCM
導出コンステレーションから伝送のための信号点を選択
する。サブコンステレーションのうちの少なくとも1つ
に用いられる符号化は、他のいずれのサブコンステレー
ションに用いられるいずれの符号化とも独立に実行され
る。実施例では、サブコンステレーションは、PCM導
出コンステレーション全体の重なり合わない部分であ
り、冗長符号はトレリス符号であり、信号点間の最小距
離が小さくなるほど、その小さい最小距離を補償するた
めに、その最小距離に関するデシベル利得が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を通じてのデータの伝送に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで市場に出回っているほとんどす
べての音声帯域モデムの設計は、公衆交換電話網チャネ
ルがエンドツーエンドでアナログチャネルであるという
モデルに基づいている。このようなモデルでは、重要な
ノイズ源の1つは、いわゆるPCMボコーダ(パルス符
号変調音声符号器)によって生じる量子化ノイズであ
る。特に、発信中央局では、PCMボコーダは、音声信
号やアナログ音声帯域データ信号(例えばQAM信号)
のような入力アナログ信号を、ネットワークのコア内の
ディジタル設備を通じて伝送するために、ディジタル形
式に変換する。着信中央局では、マッチングボコーダ
が、その信号を再びアナログ形式に変換する。量子化ノ
イズは、入力信号が量子化前にサンプリングされるとき
に、振幅がボコーダのあらかじめ定義された量子化レベ
ルのいずれとも正確には等しくないことから生じる。こ
うして、送信されるのは、実際の信号振幅に最も近い量
子化レベルであり、実際には、そのレベルを表現する
(例えば)8ビットワードである。実際の振幅と、その
振幅の伝送される表現の間の相違は、ノイズの形として
受信モデムに現れる。これを量子化ノイズという。
【0003】チャネルにおけるノイズは、モデムの設計
において重要な問題である。特に、そのシグナリングお
よび変調のフォーマットの設計において重要である。そ
の理由は、信号が伝送されるネットワークによって課さ
れるパワー制約が、仮定される最悪の場合のノイズレベ
ルとともに、存在を仮定しなければならない最悪の場合
の信号対ノイズ比(SNR)につながるからである。さ
らに、SNRは、データがチャネルを通じて伝送される
ことができるレートを制限する2つの主要なファクタの
うちの1つである(もう1つは帯域幅である)。
【0004】ここ20年ほどにわたって開発されてきた
直交振幅変調、トレリス符号化、エコー消去、および適
応等化を含むさまざまな技術によって、モデムデータレ
ートは、ネットワークのSNRおよび帯域幅の制約にも
かかわらず、1980年代初期の毎秒約2.4キロビッ
ト(2.4kbps)から、今日の30kbps以上の
レートまで、改善されてきた。さらに、米国特許第5,
406,583号(発行日:1995年4月11日、発
明者:N. Dagdeviren)には、伝送されるデータビット
を、ボコーダの量子化レベルを表現する符号を用いて符
号化し、その符号をディジタル形式でネットワークに送
信することによって、チャネル全体で障害の源としての
ボコーダ量子化ノイズを完全に除去し、それによって、
公衆交換電話網チャネルによって達成可能なデータレー
トをさらに向上させることができることが記載されてい
る。こうして、伝送される信号の振幅(実際には8ビッ
トワードによって表現される)を、ボコーダのあらかじ
め定義された量子化ノイズに一致させることによって、
受信ボコーダのアナログ出力振幅は入力振幅の近似表現
ではなく正確な表現となる。要するに、このアプローチ
は、ボコーダの量子化レベルから導出される信号点のコ
ンステレーション(信号点配置)に基づいて、変調信号
方式を実装するものである。このようなコンステレーシ
ョンをここでは「PCM導出コンステレーション」とい
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声帯域モデムの分野
では周知のように、何らかの追加の実装上の複雑さおよ
び伝送遅延を受けてもよければ、いわゆる符号化利得を
達成するために、既存の信号方式にトレリス符号化変調
(TCM)のようなチャネル符号化技術を適用して、パ
フォーマンスのレベルは同等のままに、より高いレート
でデータの伝送を行うことができる。しかし、本発明の
発明者が計算を実行したところによると、PCM導出コ
ンステレーションでは、トレリス符号化変調方式をその
まま実装しても、ほとんどあるいは全く符号化利得がな
い。これは、通信産業で広く用いられているボコーダ
が、非線形量子化特性を有することに起因する。(代表
的には)256個の利用可能な量子化レベルのうちの比
較的多くが、波形の比較的高振幅の部分に用いられるよ
りも、比較的低振幅の部分を符号化するために使用され
る。さらに、詳細は後述するように、この非線形特性の
ために、PCM導出コンステレーションの点間の最小距
離が、関連するコンステレーションのサイズに応じて、
大幅に縮小するので、トレリス符号化自体によって達成
される利点がほとんど完全になくなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかし、本発明の発明者
は、大きい符号化利得を達成する方法で、PCM導出コ
ンステレーションでトレリス符号化変調を使用する方法
を発見した。
【0007】本発明によれば、PCM導出コンステレー
ション全体のうちのいくつかのサブコンステレーション
のそれぞれに対して、相異なる冗長符号化のレベル(冗
長符号化をしない可能性を含む)を使用する変調方式に
よって、PCM導出コンステレーションから伝送のため
の信号点を選択する。サブコンステレーションのうちの
少なくとも1つに用いられる符号化は、他のいずれのサ
ブコンステレーションに用いられるいずれの符号化とも
独立に実行される。好ましい実施例では、サブコンステ
レーションは、PCM導出コンステレーション全体の重
なり合わない部分であり、冗長符号はトレリス符号であ
り、サブコンステレーションとともに用いられるトレリ
ス符号は、信号点間の最小距離が小さくなるほど、その
小さい最小距離を補償するために、その最小距離に関す
るデシベル利得の量が増大する。
【0008】実施例では、PCM導出コンステレーショ
ンは2つのサブコンステレーション(「内サブコンステ
レーション」および「外サブコンステレーション」とい
う。)に分割され、内サブコンステレーションの最小距
離は、外サブコンステレーションの最小距離より小さ
い。所定のトレリス符号が内サブコンステレーションに
用いられ、外サブコンステレーションにはトレリス符号
は使用されない。
【0009】本発明は、全体として、与えられたデータ
レートおよび与えられた平均パワー制約に対して、PC
M導出コンステレーションの信号点間のいわゆる有効最
小距離を増大させることにより、同等のパフォーマンス
のレベルで従来達成可能であったよりもデータレートを
増大させることができる。
【0010】PCM導出コンステレーションの場合に内
サブコンステレーションと外サブコンステレーションを
利用するという考え方は、フランス国Sophia-Antipolis
のInstitut EurecomのP. A. HumbletとJ. G. Troulisに
よる"The Information Driveway"と題する論文に記載さ
れている。これは1995年11月30日の日付を有し
ており、インターネットに投稿されたものである。この
文書が公知になったときに本発明の発明者は知らなかっ
た。いずれにしても、Humbletらによって記載された符
号化方式では、両方のサブコンステレーションから独立
に信号点を選択する過程で単一のトレリス符号が使用さ
れており、本願発明のように、サブコンステレーション
のうちの少なくとも1つに対して独立に行われているの
ではない。Humbletらが実際に彼らの方式を実用上どの
ように実装したかについて、彼らの論文には明らかでは
ない点がいくつかあり、さらに、誤り性能に関して彼ら
の方式に対して主張されている結果が正しいかどうかも
明らかではない。従って、本明細書では、本願発明のア
プローチの性能を、Humbletらの論文とではなく、上記
のような他の従来技術の構成と比較する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1の通信システムにおいて、コ
ンピュータサーバ10によってライン15に出力される
データビットは、例えば、毎秒56キロビット(56k
bps)のレートで、エンドユーザ端末70へ伝送され
る。例えば、ワールドワイドウェブアクセスのようなア
プリケーションに合わせて、データビットは、逆方向
(エンドユーザ端末70からサーバ10へ)には、大幅
に低いデータレートで通信される。この場合、サーバか
らユーザへの通信は、グラフィカル情報を伝送するため
に比較的高いレートである必要があるが、ユーザからサ
ーバへの通信は、一般には個々の英文字や「マウスクリ
ック」などを表すものであり、ずっと低いレートとする
ことが可能である。説明を明確にするため、後者の「ア
ップストリーム」通信は図1には表示しない。アップス
トリーム通信についての説明は、この詳細な説明の最後
で行う。
【0012】サーバ10の56kbps出力は送信モデ
ム20に送られる。送信モデム20は一般にサーバと同
じ場所に配置される。次に、モデム20の出力は、近端
中央局30に送られる。従来の音声帯域モデムとは異な
り、モデム20の出力は変調されたキャリア信号ではな
く、ディジタルライン25を通じて中央局30へ送信さ
れるディジタル信号である。ライン25上のディジタル
信号は、8ビットワードの列からなる。8ビットワード
値の相異なる組合せはそれぞれ、あらかじめ定義された
信号コンステレーションの信号点を表す。上記の米国特
許第5,406,583号に一般的に記載されているよ
うに、このコンステレーションの点は、従来のμ則また
はA則のボコーダの量子化レベルの所定のサブセットか
らなる。このようなコンステレーション(以下「PCM
導出コンステレーション」という。)を、図2および付
録1に示し、詳細は後述する。コンピュータサーバ10
の出力データレートは毎秒56キロビット(56kbp
s)であるが、モデム20の出力データレートは64k
bpsであって、従来のPCMディジタル信号フォーマ
ットと一致している。56kbps信号が64kbps
信号になる状況は、以下の説明で明らかとなるはずであ
る。
【0013】重要なことであるが、中央局30によって
受信される64kbps信号は既にPCMフォーマット
であるため、例えば同じく中央局30によって受信され
るアナログ音声信号に加えられる量子化などの処理を受
けることがない。ライン25から受信され、トランク3
5、電話網40、およびトランク45を通じて遠端中央
局50に送られるPCMフォーマット信号は、PCM形
式で伝送される。
【0014】モデム20によって発生される信号はディ
ジタル信号であるが、サーバ10とエンドユーザ端末7
0の間の全コネクションは完全にはディジタルではな
い。遠端中央局50に入力されるときの信号は、(中央
局50側から見ると、)符号化音声信号や従来の音声帯
域モデム信号のような送信されてくる他の64kbps
のPCM符号化信号と区別することができない。すなわ
ち、中央局30は、モデム20から発信された信号を通
常のPCMチャネルに送信する。従って、その信号は、
遠端中央局50に到達すると、中央局50に到達する他
のすべてのPCM符号化信号と全く同様にPCMボコー
ダ55に入力される。PCMボコーダ55の出力は、
(代表的には)3.5kHzの帯域幅を占める音声帯域
アナログ信号となる。この信号は、アナログローカルル
ープ58を通じてユーザ宅内へ伝送される。
【0015】ユーザ宅内では、受信モデム60が、受信
した音声帯域アナログ信号(送信されたPCM導出コン
ステレーションの信号点を表す)を、それらの信号点が
モデム20で生成された方法に応じて、復調し、復号す
る。その結果リード69上に得られる56kbps出力
ビットストリームはエンドユーザ端末70(例えば、加
入者のパーソナルコンピュータ)に送られる。
【0016】PCM導出信号コンステレーションの性質
は図2の考察から理解される。従来のPCM符号化で用
いられるμ則あるいはA則の量子化は、255個または
256個の量子化レベルを使用する。図2に表されてい
るのは、短い横棒で表されている、μ則符号器の128
個の非負量子化レベルである。これらの量子化レベルは
8個のセグメントに分割され、各セグメントは、「セグ
メント境界」と表示された長めの横棒によって区切ら
れ、16個の等間隔の量子化レベルを有する。8個のセ
グメントのそれぞれの振幅範囲は、隣の振幅が小さいほ
うのセグメントの約2倍である。こうして、セグメント
内の量子化レベル間の距離は、引き続くセグメントごと
に増大していく。このように、この方式は、量子化され
るべきアナログ信号の対数圧縮を行う。上記の2倍の結
果、および、その結果として高振幅のセグメントの量子
化レベル間の間隔が広くなることにより、図中で128
個のすべての量子化レベルを正しい縮尺で正確に示すの
は不便である。そこで、図2には、最初の4個のセグメ
ントのすべての量子化レベルと、他のいくつかの量子化
レベルのみを正確に示している。μ則符号器は127個
の負の量子化レベルも含むが、これらは、正の量子化レ
ベルの鏡像として配置される。
【0017】PCM導出信号コンステレーションの信号
点は、PCM量子化レベルのうちの選択されたものから
なり、それにより、上記のように、システム全体のノイ
ズ源としてのPCM量子化ノイズを除去する。モデム2
0および60によって使用されるPCM導出信号コンス
テレーションを構成する信号点を図2では点(ドット)
で表す。80個の正値信号点があるが、ここでも上記の
広い間隔のために、80個の信号点をすべて正確に図2
に表すことは実際的ではない。PCM導出コンステレー
ションはまた、80個の負値信号点を鏡像として含む。
この例示的なPCM導出コンステレーションの160個
の全信号点の正確な振幅レベル(および、後述の、符号
化されるデータがそれらの信号点によって表現される方
式)は付録1に示されている。
【0018】所望の全データビットレートを達成するた
めに信号コンステレーション内に与えられた点の数を仮
定すると、PCM導出コンステレーションから信号点を
選択する従来のアプローチでは、(a)できるだけ等間
隔で、(b)量子化レベル間の最小距離がネットワーク
のピークおよび平均のパワー制約に合わせてできるだけ
大きくなるような量子化レベルのものを選択することに
なる。特に、最小距離の判断基準は、重要な設計パラメ
ータとなる。その理由は、伝送される信号点は、ローカ
ルループ58を通るときに、チャネルノイズやその他の
チャネル障害によって信号空間において不可避的に変位
するからである。従って、伝送信号点が受信モデム60
で誤って検出される範囲は、その伝送信号点がPCM導
出コンステレーションにおいて最も近い点からどのくら
い離れているかに依存する。このような方式は、特定の
アプリケーションには十分であるような誤り率性能の期
待されるレベルを達成するであろう。さらに高いレベル
の誤り率性能が必要とされる場合には、上記のとおり音
声モデムの分野では周知のように、何らかの追加の実装
上の複雑さおよび伝送遅延を受けてもよければ、コンス
テレーションの信号点間の有効最小距離を実際(すなわ
ち、信号点間のユークリッド最小距離)よりも大きくす
ることを達成するために、既存の信号方式にトレリス符
号化変調(TCM)のようなチャネル符号化技術を適用
して、パフォーマンスのレベルは同等のままに、より高
いレートが実現される。しかし、本発明の発明者が計算
を実行したところによると、PCM導出コンステレーシ
ョンでは、トレリス符号化変調方式をそのまま実装して
も、ほとんどあるいは全く、信号点間の有効最小距離は
増大しない。これは、PCM符号化方式の対数的性質に
よる。特に、トレリス符号化変調方式を実装すると、符
号化しない場合よりも、コンステレーション内の信号点
の必要な数が増大する。さらに、信号点間の実際の最小
距離を最大化するプロセスは、少なくとも比較的大きい
コンステレーションの場合、信号コンステレーションの
高振幅信号点がすべて、隣接するPCM量子化レベルか
らとられることを意味する。(ここで、信号点振幅ある
いは量子化レベル振幅について高いあるいは低いとは、
問題となっている量の絶対値に関してのことである。)
これは、必要となる追加の信号点は、低振幅の量子化レ
ベルからとらなければならないことを意味する。従っ
て、信号点間の実際の最小距離が縮小するので、信号点
間の実際の最小距離の減少により、トレリス符号化自体
によって達成される利点がほとんど完全になくなってし
まうことが分かる。すなわち、拡大したコンステレーシ
ョンの有効最小距離は、もとの拡大していないコンステ
レーションの実際の最小距離とほとんど等しくなる。
【0019】しかし、本発明の発明者は、コンステレー
ションの有効最小距離を大幅に増大させるように、PC
M導出コンステレーションでトレリス符号化変調を使用
する方法を発見した。
【0020】まず、実施例の特別な場合を考える。これ
は、PCM導出コンステレーションを、2つのサブコン
ステレーション(以下「内サブコンステレーション」お
よび「外サブコンステレーション」という。)に分割す
ることによって達成される。内サブコンステレーション
と外サブコンステレーションの間の境界は図2および付
録1に図式的に示されている。付録1から分かるよう
に、内サブコンステレーションは、実際の最小距離が4
である64個の信号点からなる。この最小距離は、例え
ば、振幅が−2および+2である信号点の間の距離であ
る。(ここでは、PCMボコーダの量子化レベル間の最
小距離は1という正規化された値であると仮定する。)
外サブコンステレーションは96個の点からなり、この
コンステレーションの実際の最小距離は16である。こ
れは、例えば、振幅が163.5と179.5の点の間
の距離である。内サブコンステレーションの実際の最小
距離は外サブコンステレーションの実際の最小距離より
小さいため、それ以外のことがなされない場合、全コン
ステレーションの最小距離は4となり、これがコンステ
レーションの全体の性能を決定することになる。しか
し、内サブコンステレーションとともに所定のトレリス
符号を用い、その一方で、より低いレベルのトレリス符
号化(この例では、実際には、全くトレリス符号化しな
い。)を外サブコンステレーションに対して用いる。こ
うして、外サブコンステレーションの最小距離を16の
ままとしながら、トレリス符号化によって、内サブコン
ステレーションの有効最小距離(従って、コンステレー
ション全体としての有効最小距離)を4から大幅に増大
させる。
【0021】具体的には、コンステレーションの(ある
いは、この場合には、サブコンステレーションの)「有
効最小距離」は、任意の2個の有効な信号点列からとっ
た信号点の間のユークリッド距離の2乗の和の最小値の
平方根で与えられる。トレリス符号化システムでは信号
点のあらゆる列が有効なわけではなく、これが、チャネ
ル障害に対する高い耐性を与えることになる。これに対
して、一般の符号化されていないシステムでは、信号点
のあらゆる列が有効であり、この場合、コンステレーシ
ョンの有効最小距離は、実際の最小距離、すなわち、コ
ンステレーションの任意の2個の信号点間の最小ユーク
リッド距離に等しい。(例えば、"Trellis-Coded Modul
ation with Multidimensional Constellations", IEEE
Trans. on Information Theory, pp.483-501 (July 198
7)、参照。本明細書で「有効最小距離」と呼んでいるパ
ラメータは、この論文では「任意の2個の有効な信号点
列間の最小2乗ユークリッド距離(minimum squared Euc
lidian distance betweenany two valid sequences of
signal points)」と呼ばれているものの平方根に等し
い。)
【0022】実際の最小距離から有効最小距離へ、サブ
コンステレーションの最小距離が増大することは、20
log10(有効最小距離/実際の最小距離)で与えられ
る公称デシベル利得として表現することができる。この
パラメータは、トレリス符号の結果得られる誤り耐性に
おける改善の尺度となる。(真のデシベル利得は、符号
に通常付随する大きい誤り係数の効果により、公称デシ
ベル利得よりも小さくなる。例えば、本実施例では、公
称デシベル利得と真のデシベル利得の間には0.5dB
の差がある。本発明の目的では、「デシベル利得」とい
う用語は、真のデシベル利得または公称デシベル利得の
いずれを指すものとしてもよい。)
【0023】本実施例では、内サブコンステレーション
の有効最小距離は15であり、実際の最小距離の4と比
べて、公称デシベル利得は11.5dBとなる。
【0024】好ましい実施例では、内サブコンステレー
ションの有効最小距離は、外サブコンステレーションの
有効最小距離と等しくされ、あるいは、実用上ほとんど
等しくされる。以下で詳細に説明するように、本実施例
で用いられる特定のトレリス符号を使用すると、外サブ
コンステレーションの有効最小距離(=実際の最小距
離)の16と比べて、内サブコンステレーションの有効
最小距離は、今述べたとおり15である。これは、トレ
リス符号化変調を全く用いない場合、あるいは、従来技
術から示唆されるようにPCM導出コンステレーション
全体にわたってトレリス符号化変調を用いる場合のいず
れを考慮しても、従来技術によって達成されるよりも良
好な結果である。これについて詳細は後述する。
【0025】(さらに実装上の詳細として注意すべき点
であるが、サブコンステレーション間の最小距離は、理
想的には、複数のサブコンステレーションの有効最小距
離のうちの最小のもの以上であるべきである。この理由
は、ここで最終的に性能を決定するものは、PCM導出
コンステレーション全体の有効最小距離であり、これ
は、(i)サブコンステレーション内の信号点間の有効
最小距離と、(ii)サブコンステレーションどうしの
間の最小距離、のうち最小のものである。この判断基準
は、本実施例では、内サブコンステレーションと外サブ
コンステレーションの間の最小距離は、振幅147.5
と163.5の点の間の距離、すなわち16(>15)
であるということで、満たされている。)
【0026】一般に、本発明によれば、任意の数のサブ
コンステレーションが存在することが可能であるが、こ
れらは好ましくは重なり合わない。すなわち、いずれの
サブコンステレーションも、他のサブコンステレーショ
ンの信号点の振幅の間に入る振幅の信号点を有しない。
2個のサブコンステレーションの場合に言い換えると、
第1のサブコンステレーションの信号点はすべて、第2
のサブコンステレーションのいずれの信号点よりも振幅
が小さい。さまざまなレベルの冗長符号化(冗長符号化
を使用しない可能性を含む。)が、全PCM導出コンス
テレーションのそれぞれのサブコンステレーションに対
して使用される。冗長符号化は例えばトレリス符号化で
ある。サブコンステレーションとともに用いられるトレ
リス符号は、信号点間の最小距離が小さくなるほど、そ
の小さい最小距離を補償するために、デシベル利得の量
が増大することにより、各サブコンステレーションに対
して適度に有効最小距離を増大させる。こうして、本実
施例によれば、例えば、内サブコンステレーションは、
実際の最小距離は4と小さいため、外サブコンステレー
ションよりも高いデシベル利得が与えられる。
【0027】本発明は、全体として、与えられたデータ
レートおよび与えられた平均パワー制約に対して、PC
M導出コンステレーションの信号点間の有効最小距離を
増大させることにより、同等のパフォーマンスのレベル
で従来達成可能であったよりもデータレートを増大させ
ることができる。
【0028】モデム20の第1実施例を図3に示す。特
に、そのスクランブラ19は、ライン15上の56kb
psデータのシリアルストリームを受信して従来のスク
ランブリング(ランダム化ともいう。)動作を行い、そ
の結果のスクランブルされたビットストリームは、直並
列ビット変換器21によってNビットワード(例えばN
=7)の列に変換される。各ワードの7ビット(I1,
i2,...,I7で表す。)は、並列に、リード22上
に、毎秒1/Tのレートで出力される。ただし、Tはい
わゆる信号間隔であり、その値は、PCM信号フォーマ
ットによって規定される。具体的には、T=0.125
msecであり、従って、いわゆるシンボルレート(一
般にボーレートという。)は、毎秒1/(0.125×
10-3)=8×103シンボル、すなわち、8kbau
dとなる。
【0029】PCM導出コンステレーションのそれぞれ
のサブコンステレーション用の変調器に、さまざまな入
力ビットパターンが入力される。本実施例では、あるビ
ットパターンがリード22に現れると、内サブコンステ
レーションが使用される。この場合、リード22のビッ
トは、スイッチ24によって、レート1/2トレリス符
号器26および内サブコンステレーションマッパ27か
らなる符号化変調器37に入力されることにより、マッ
パ27の出力においては、内サブコンステレーションの
信号点のストリームが識別される。他のビットパターン
がリード22に現れたときには、外サブコンステレーシ
ョンが使用される。この場合、リード22のビットは、
外サブコンステレーションマッパ28からなる非符号化
変調器38に入力されることにより、マッパ28の出力
においては、外サブコンステレーションの信号点のスト
リームが識別される。マッパ27および28の出力は、
それぞれ、対応する信号点が導出されるもととなったP
CM量子化レベルを表す8ビットワードである。これら
は、スイッチ29によって、並直列ビット変換器31に
入力された後、トランク25に出力される。スイッチ2
9はスイッチ24と連携して制御される。並直列ビット
変換器31は、選択された信号点を表す伝送出力信号を
生成する。この信号はトランク25に出力される。この
出力信号によって運ばれるビットは、64kbps(=
8ビット×8kbaud)のレートである。
【0030】具体的には、リード22上で、内サブコン
ステレーションを用いて表されるべきビットパターン
は、所定の判断基準を満たすものである。これは、例え
ば、q≧1個の所定のビット位置で特定の値を有するビ
ットパターンである。本実施例では、このビットパター
ンは、I6およびI7の値がいずれも0であるようなビ
ットパターンである。これら2ビットの値は、いずれの
変調器に入力ビットを送るかという方向選択をしている
ので、以下、これら2ビットを「方向選択ビット」とい
うことにする。この場合、ビットI1〜I5は、スイッ
チ24によって符号化変調器37に入力され、最終的に
内サブコンステレーションからの信号点が指定される。
(ビットI6およびI7を符号化変調器37に入力する
必要はない。内サブコンステレーションからの信号点が
受信されたという事実が、受信器において、それらのビ
ットの値(すなわちそれぞれ0)を復元するために用い
られる。)符号化変調器37は標準的な設計のものであ
り、kビットからなる第1のビット群(この場合は単一
のビットI1からなる)がトレリス符号器26の入力リ
ード33に入力される。トレリス符号器26のリード3
4へのビット出力はp(>k)ビットからなる。実施例
では、p=2である。これらのビットX0およびX1が
コンステレーションマッパ27に入力され、一方、ビッ
トI2〜I5は直接にコンステレーションマッパ27に
入力される。コンステレーションマッパ27の入力にお
ける64個の可能なビットパターンはそれぞれ、内サブ
コンステレーションの64個の信号点のうちの1つを指
定する。具体的なマッピングの例を付録1に示し、詳細
は後述する。
【0031】これに対して、リード22上で、外サブコ
ンステレーションを用いて表されるべきビットパターン
は、上記の判断基準を満たさないものであり、ビットI
6およびI7の値が両方とも0ではないものである。す
なわち、これらは、3個のビットペア値01、10また
は11のいずれかである。この場合、ビットI1〜I7
はスイッチ24によって非符号化変調器28に入力さ
れ、最終的に外サブコンステレーションからの信号点が
指定される。ビットI6およびI7は、変調器28に入
力されるときには決して00という値はとらないため、
コンステレーションマッパ28の入力において96個の
可能なビットパターンがあることが確かめられる。各パ
ターンは、外サブコンステレーションの96個の信号点
(これも付録1に詳細を示す。)のうちの1つを指定す
る。
【0032】リード22上のビットを2つの変調器のう
ちの1つへ上記のように方向選択することは、ORゲー
ト23によって制御リード32上に出力されるビットI
6とI7の論理OR関数を用いることによって達成され
る。ORゲート23は、変調器37および38の出力を
変換器31へ適切に入力するためにスイッチ24および
29を動作させる。また、スイッチ24が「下」の位置
にあることによりトレリス符号器の入力にビットI1の
新たな値が提供されるときにのみ、いわゆるトレリス符
号器の状態(これは例えば有限状態マシンとして実装さ
れる。)が入力リード上の信号に応答して前進するとい
う意味で、リード32上の信号は、トレリス符号器26
の動作も制御する。
【0033】本実施例で達成されるPCM導出コンステ
レーション全体に対する15という有効最小距離を、同
じ56kbpsというデータレートで従来技術によって
達成される有効最小距離を比較する。具体的には、トレ
リス符号化変調をせずに56kbpsビットストリーム
をサポートするための7ビット/ボーの符号化は、27
=128点のPCM導出コンステレーションを必要とす
る。最良のこのようなコンステレーションでは、実際の
最小距離および有効最小距離は8となる。このようにし
て、本発明は、従来技術よりも大幅に高いレベルの誤り
率性能(56kbpsで5dB高い)を保証する。さら
に、従来技術から示唆されるような、PCM導出コンス
テレーション全体にわたって符号化変調器37のような
トレリス符号化変調を使用することは、性能を悪くこそ
すれ良くすることはない。具体的には、各ボーごとに符
号化される7ビットは、各信号間隔ごとのトレリス符号
化によって導入される冗長ビットにより8ビットに拡大
されるため、28=256点のPCM導出コンステレー
ションを必要とする。これは、256個のμ則量子化レ
ベルがすべてPCM導出コンステレーションで使用され
なければならいことを意味し、従って、少なくとも電話
網の平均パワー制約は、多くの高振幅の点の信号ストリ
ーム中の周波数によって破られることになる。さらに、
このようなコンステレーションの実際の最小距離は1と
なり、その結果、トレリス符号化後でも、有効最小距離
は3.75となり、トレリス符号化を全く用いない場合
に達成される有効最小距離8よりもさらに悪い。
【0034】図4および図5に、トレリス符号器26を
実現する有限状態マシンの実施例を示す。これらの2つ
の実施例は同じトレリスに基づいており、実現している
符号は同一の距離尺度を有し、同じ性能を有する。いず
れの場合でも、符号は、既知の設計方法に従って内サブ
コンステレーションの距離の性質に関連して設計されて
いる。
【0035】図4および図5の符号器のいずれを使用す
るかの選択は、ほとんどは、設計上の事項である。具体
的には、図4のトレリス符号器は組織符号器である。こ
のように呼ばれるのは、リード33上の入力ビットスト
リームが、リード34のうちの1つの出力ビットX1と
して符号器出力に直接運ばれるためである。音声帯域モ
デム設計者は組織符号器を使用することを好むことが多
い。それは、何らかの理由で必要な場合に、受信器で復
号を実行することなくトレリス符号器に入力された送信
ビットを復元する(そのため、最初に符号の使用によっ
て与えられた高いノイズ耐性を実現することはなくなっ
てしまうが)ことが可能なためである。リード34の他
方は、冗長ビットX0を運ぶ。これは、6個のT秒遅延
素子および4個の排他的ORゲートからなる図示したよ
うな論理回路によって生成される。ただし、Tは上記の
信号間隔である。上記のように、トレリス符号器26の
動作は、その状態(その6個の遅延素子の内容によって
与えられる)が、スイッチ24が「下」の位置にあるこ
とによりトレリス符号器の入力にビットI1の新たな値
が提供されるときにのみ、入力リード33上の信号に応
答して変化するという意味で、リード32上の信号によ
って制御される。
【0036】これに対して、図5に示したトレリス符号
器の実施例は非組織符号を実現する。その意味は、図4
の場合とは異なり、図5の実施例の出力リード34上の
ビットストリームはいずれも、リード33上の入力ビッ
トストリームの複製ではないということである。図5の
トレリス符号器を実現している論理回路を考察すれば分
かるように、遅延素子内のビットの値は、入力ビットI
1の6個の過去の値である。これにより、以下で引用す
る本願の発明者による米国特許仮出願に記載されたよう
に符号が「終端(terminate)」されることが保証され
る。(保証はされないが、図4のトレリス符号器によっ
て実現される符号を素早く終端させることも可能であ
る。)符号を終端させることは、本実施例において好ま
しいことがあり、後述する。
【0037】付録1は、コンステレーションマッパ27
および28に入力されるビットがPCM導出コンステレ
ーションの信号点にマッピングされる方法の一例を示
す。コンステレーションマッパ28によって外サブコン
ステレーションの信号点にマッピングされるとき、ビッ
トI1、I2、I3、I4、I5、I6およびI7の値
のさまざまな組合せを、任意の方法で信号点に割り当て
ることが可能である。しかし、好ましい実施例では、グ
レイ符号化を用いて、与えられた信号点に対応するビッ
トパターンは、隣接する信号点に対応するビットパター
ン全体と1ビット位置でしか異ならないようにする。外
サブコンステレーションのいずれの信号点が送信された
かに関して受信器で誤りが生じた場合、識別された誤っ
た信号点は、実際に送信された信号点に最も近いものの
うちの1つであることが最も確からしい。こうして、誤
って復元されたビットパターンは、送信されたものと1
ビット位置でしか異ならないことになる。従って、例え
ば、振幅が1615.5である信号点に対応するビット
パターン(すなわちビットパターン1001011)
は、振幅が1679.5(1551.5)である最も近
いものに対応するビットパターンとは第2(第3)ビッ
ト位置でのみ異なる。(このような1ビット誤りは、サ
ーバ10と端末70の間の通信を支配するプロトコルに
よって実装される前方誤り訂正方式によって訂正するこ
とも可能である。)
【0038】ビットX0、X1、I2、I3、I4およ
びI5の値がコンステレーションマッパ27によって内
コンステレーションの信号点にマッピングされる方法に
関しては、まず注意すべき点であるが、ビットI6およ
びI7の値は付録1に明示されているが、それらの値
(常に0)は、内サブコンステレーションから信号点を
選択するために使用されない。むしろ、これらのビット
の値は、上記のように、内サブコンステレーション信号
点を送信することによって受信器へ暗に伝えられる。従
って、受信器が内サブコンステレーションの点を受信し
たと判断したときには、ビットI6およびI7の値は受
信器でいずれも0であるとして復元される。内サブコン
ステレーションに対応する他のビットパターンを参照す
ると、従来のトレリス符号化変調に従って、信号点は、
この例では4個のサブセットに分割され、各サブセット
の信号点は、ビットX0およびX1の値が同じである。
すなわち、X0=X1=0である信号点は1つのサブセ
ットに属し、X0=0かつX1=1の信号点は別のサブ
セットに属し、などとなっている。従来の設計規準に従
って、各サブセットの最小距離は最大化され、内サブコ
ンステレーション全体の最小距離より大きい。ビットI
2、I3、I4およびI5は、ビットX0およびX1に
よって識別されるサブセット内の特定の信号点を識別す
る。内サブコンステレーションに関してもグレイ符号化
が利用されるが、それは与えられたサブセット内の点に
関してだけである。従って、例えば、X0=X1=0で
あるサブセット内では、振幅が101.5の信号点に対
応するビットパターン(すなわちビットパターン000
101)は、そのサブセット内の振幅が123.5(8
5.5)である最も近い信号点に対応するビットパター
ンとは第2(第3)ビット位置でしか異ならない。
【0039】グレイ符号化は、内サブコンステレーショ
ンと外サブコンステレーションの間の境界の信号点間
(±163.5と±147.5)でも用いられる。
【0040】図6に示すモデム20の代替実施例は、デ
ータレートを低くするという犠牲により、図3のものよ
りも大幅に高いレベルの誤り率性能を達成する。具体的
には、図6の実施例は、48kbpsのデータレート
で、さらに12dBのノイズ耐性を実現する。この実施
例は、図3に示したものと非常に類似しているが、いく
つかの変更があり、以下で説明する。まず、付録2に示
した、異なるPCM導出コンステレーションを用いる。
その信号点は、付録1のコンステレーションに用いたも
のとは異なるPCM量子化レベルからとられる。この第
2のコンステレーションでは、内サブコンステレーショ
ンは同じく64個の信号点を有するが、それらの最小距
離は前のものより大きく、4ではなく16である。外サ
ブコンステレーションの信号点は32個だけである。そ
の最小距離も同様に前のものより大きく、16ではなく
64である。トレリス符号化により、内サブコンステレ
ーションの有効最小距離は60となり、これは、外サブ
コンステレーションの最小距離に非常に近く、好まし
い。再び、ビットはグレイ符号化される。この第2のP
CM導出コンステレーションの平均パワーは、実際に
は、北米公衆交換電話網に対して規定される許容最大平
均パワーよりわずかに大きい。このような小規模の超過
は許容されることがある。許容されない場合には、性能
に与える影響を最小の影響のみにしながら厳密に許容限
界内にPCM導出コンステレーションをおさめるよう
に、PCM導出コンステレーションのいくつかの信号点
をわずかに低い量子化レベルへとうまく調節することが
可能である。
【0041】図6に示した実施例の、図3の実施例との
相違点としては、上記のように、ライン15上のデータ
ビットのレートは、56kbpsではなく48kbps
である。さらに、直並列ビット変換器211の出力のリ
ード221上の各ワードは、N=7ビットではなくN=
6ビットからなる。方向選択ビットとしては1ビットの
み(ビットI6)が用いられる。その値が0のとき、ビ
ットI1〜I5は符号化変調器371に入力され、内サ
ブコンステレーションの信号点を最終的に指定する。ビ
ットI6の値が1のとき、ビットI1〜I5は非符号化
変調器381に入力され、外サブコンステレーションの
信号点を最終的に指定することになる。
【0042】図6の実施例は誤り率性能に関して非常に
大幅に改善されているが、データレートのうちの8kb
psが完全に途中で犠牲にされており、この改善は、状
況によっては必要以上であることがある。図7の実施例
は、データレートを4kbps低下させるだけで図3の
実施例より誤り率性能を6dB改善することにより、中
程度の改善を実現する。実際、3つの実施例はすべて、
最高ビットレートが56kbpsの単一のモデムに対し
て設計することが可能であるが、図7の実施例および図
6の実施例は、それぞれ52kbpsおよび48kbp
sのいわゆるフォールバックレートをサポートするため
に利用される。
【0043】図7の実施例も同様に、図3の実施例と非
常に類似しているが、いくつかの変更点がある。実際、
3つの実施例の間の類似性により、上記で示唆したよう
にそれらを単一のモデム内に組み込むことが容易に、か
つ費用効率よく実行される。図7の実施例のコンステレ
ーションを付録3に示す。内サブコンステレーションは
同じく64個の信号点を有し、最小距離は8である。外
サブコンステレーションは同じく64個の信号点を有す
るが、最小距離は32である。トレリス符号化により、
内サブコンステレーションの有効最小距離は30とな
る。また、この場合も、ビットはグレイ符号化される。
(上記のように、52kbpsのレートにより、送信器
内でいわゆる分数ビットレート符号化を用いることにな
る。これにより、本実施例では、振幅が±799.5と
±831.5の信号点間でグレイ符号化違反が生じる。
この小さい逸脱は、全体の性能にはほとんど無視できる
影響しかなく、実用上の問題はない。)
【0044】図7に示した実施例の、図3の実施例との
相違点としては、上記のように、ライン15上のデータ
ビットのレートが52kbpsである。これは、図3お
よび図6の実施例によって提供されるビットレートが信
号間隔あたりそれぞれ7ビットおよび6ビットという整
数ビットレートであるのに対して、信号間隔あたり6.
5ビットという分数ビットレートであることと等価であ
る。
【0045】この分数ビットレートを実現するため、I
3ビットは、信号間隔のペアにわたって収集され、直並
列ビット変換器212の出力(リード171上に3ビッ
ト、リード172上に5ビット、およびリード173上
にさらに5ビット)において並列形式で出力される。リ
ード171上の3ビットは、図8に示した変換テーブル
に従ってリード174および175上に2個の2ビット
ワードを生成するために、分数ビット符号器17によっ
て処理される。並直列ワード変換器18は、リード17
4上の2ビットをリード172上の5ビットと組み合わ
せて、各信号間隔ペアの第1信号間隔に対応する第1の
N=7ビットワードをリード22上に出力した後、リー
ド175上の2ビットをリード173上の5ビットと組
み合わせて、各信号間隔ペアの第2信号間隔に対応する
第2のN=7ビットワードをリード22上に出力する。
【0046】図8のテーブルを参照すると、リード17
4および175上の各ビットペアは、3個だけの可能な
ビットパターン00、01、および10のうちの1つを
とることができることが分かる。従って、リード22上
には7ビットがあるが、27=128個のビットパター
ンではなく、96個のビットパターンのみが実際には現
れる。さらに、それらのビットパターンのうちの32個
(すなわち、I6=I7=0であるパターン)は、図3
の実施例の場合と同様に、リード32上の制御信号によ
って符号化変調器372に入力され、残りの64個のビ
ットパターンは非符号化変調器382に入力される。実
際、上記のように、外サブコンステレーションは64個
の信号点からなる。一般に、本実施例のように、分数ビ
ット符号器の出力ビットを利用して、符号化変調器また
は非符号化変調器への入力ビットを選択すると有利なこ
とが多い。その理由は、容易に確かめられるように、こ
のアプローチは、外サブコンステレーションに必要な信
号点の数を縮小し、それにより、PCM導出コンステレ
ーション全体の与えられた有効最小距離に対して平均伝
送信号パワーレベルを縮小することが可能になるためで
ある。
【0047】また、図8のビット割当て方式でもう1つ
の注意すべき点は、ランダムな入力データを仮定する
と、ビットペア(I7,I6)の10というパターン
は、他の2つのパターンよりも少なく現れる。この場
合、付録3から確かめられるように、(I7,I6)に
対するこの特定の値の組合せを有するビットパターン
は、外サブコンステレーションの高振幅信号点を選択す
るために使用すると有利である。この組合せは比較的少
ししか現れないため、それ以外の場合に比べて、平均伝
送信号パワーが縮小するという効果が生じる。
【0048】図9は、図1の受信モデム60の実施例の
ブロック図である。具体的には、ローカルループ58上
の音声帯域アナログ信号はフロントエンド信号処理ユニ
ット61に入力される。フロントエンド信号処理ユニッ
ト61は、自動利得制御、タイミング回復、アナログ−
ディジタル変換および等化のような、通常の処理を実行
する。最後に2つの動作は、さらに具体的には、米国特
許第5,394,437号(発行日:1995年2月2
8日、発明者:Ayanoglu他)および米国特許第5,57
8,625号(発行日:1996年1月18日、発明
者:Ayanoglu他)に記載されている。処理ユニット61
のリード62への出力は、チャネル障害を受けた信号点
の列であり、各信号点の振幅は、8より大きい適当なビ
ット数によって表現される。これらの信号点はサブコン
ステレーション判定ユニット63に入力される。サブコ
ンステレーション判定ユニット63は、受信した各信号
点ごとに、その振幅に基づいて、その信号点がいずれの
サブコンステレーションに属するかを判定する。本実施
例におけるサブコンステレーション間の最小距離は、P
CM導出コンステレーションの各サブコンステレーショ
ンの有効最小距離以上であるため、このサブコンステレ
ーション判定は、特定のサブコンステレーションのいず
れの信号点が特定の時点に送信されたかに関して最終的
になされる判定よりも信頼性が低くなることはない。
【0049】サブコンステレーションを識別するサブコ
ンステレーション判定ユニット63の出力における制御
リード64上の制御信号は、スイッチ65を制御して、
受信したチャネル障害を受けた信号点を、復号器66お
よび67のうちの適当なほうへ入力する。具体的には、
復号器66は、いわゆる最尤復号器(例えばビタビ復号
器)からなり、5個のデータビットI1〜I5を復元し
出力する。さらに、方向選択ビットI6あるいはI7の
値は、本実施例では、内サブコンステレーションが使用
されるときには常に0であるが、復元されたビットI1
〜I5とともに、復号器66から出力される。こうして
生成された連続する6ビットまたは7ビットからなるワ
ードはそれぞれ、先入れ先出し(FIFO)バッファ7
6に入る。復号器67は、モデム20の非符号化変調器
によって外サブコンステレーションの信号点で表された
データビットI1〜I6(I7)の値を表す6ビットま
たは7ビットのワードを復元し出力する単純なスライサ
からなる。こうして生成された連続する6ビットまたは
7ビットからなるワードはそれぞれFIFOバッファ7
7に入る。
【0050】もちろん、3個以上のサブコンステレーシ
ョンを用いる実施例では、受信モデムも、2個だけでは
なく、対応する数の復号器を有することが考えられる。
【0051】バッファ76および77にバッファリング
されたワードは出力ストリームへとまとめられ、以下で
説明するようにスイッチ68によって方向選択され、分
数ビット復号器73へ送られた後、並直列ビット変換器
74、デスクランブラ75を通ってリード69に出力さ
れる。送信モデムにおいて分数ビット復号器を使用しな
い実施例(例えば図3および図6の実施例)では、分数
ビット復号器73は使用しない。
【0052】スイッチ68が制御される方法は以下のと
おりである。ビタビ復号法では、特定の受信信号点の値
に関する判定は、連続する特定の数の信号点を受信した
後にのみなされる。この信号点の数を復号深さという。
本実施例で用いられるトレリス符号の場合、復号深さと
しては47信号点を用いることができる。従って、最小
限、リード62上に受信信号点が現れるのと、対応する
復元データビットがスイッチ68に入力されるときの間
に、少なくとも47信号点の遅延を設けなければならな
い。実際には、このような遅延を設けるため、遅延Dを
有する遅延素子71を、サブコンステレーション判定ユ
ニット63とスイッチ68の間に設け、スイッチ68が
「上」と「下」の位置の間で移動するのが、スイッチ6
5をD個の信号間隔だけ遅延させてちょうど鏡像にした
ものになるようにする。しかし、受信信号点のすべてが
内サブコンステレーションからのものであるわけではな
い。実際、図3、図6および図7の実施例では、平均で
それぞれ4分の1、2分の1、および8分の3の信号点
のみが、内サブコンステレーションからのものである。
従って、遅延Dを十分に大きい値に設定して、スイッチ
68が「下」の位置のときに、復号器66からの出力が
バッファ76でなるべく利用可能であるようにしなけれ
ばならない。例えば、図3の実施例ではD=191が用
いられる。この数には、192個の信号間隔にわたっ
て、平均で48個の信号点は内サブコンステレーション
からのものであり、これはビタビ復号器の所望の復号深
さと同程度であるという考察によって到達する。他の実
施例については、内サブコンステレーションからの信号
点の平均頻度は図3の場合より大きく、Dの値は、性能
の損失なしに適当に小さくすることができる。いずれの
場合でも、Dの値を所望の値に増大させることにより、
選択したDの値によるスループット遅延が所期のアプリ
ケーションにとって受け入れられるものである限り、バ
ッファ76が必要なときに空である確率をさらに小さく
することが可能である。
【0053】それでもなお、常に、Dの値がいかに大き
くても、スイッチ68が下の位置にあるときにバッファ
76が空である少しの可能性がある。この場合、復号器
66からの出力が強制される。このため、復号された内
サブコンステレーション信号点が必要なときにバッファ
76が空であると判断された場合、復号深さ制御信号が
リード78に出力され、復号器66内のビタビ復号器の
現在の復号深さは、未判定の最も古い受信信号点に関す
る判定が直ちになされるように、縮小される。当業者に
は理解されるように、これは、ビタビ復号器内で現在パ
スメトリックが最も小さいトレリスパス上を遡り、最も
古い未判定の信号点に対応する点をとることによって行
われる。必要なときに復号深さを変化させることができ
ることにより、性能をわずかに向上させるために、長め
の復号深さ(例えば、47ではなく63)を用いて受信
器を設計することが可能である。現在のシステムでは、
この復号深さの増大は、全体の復号遅延を変化させな
い。
【0054】スイッチ68が下の位置にあるときにバッ
ファ76が空である確率を縮小するためには、1つの可
能性は、周期的に(例えば、30信号点に1回ずつ)、
入力データに応答して生成された方向選択ビット値を用
いるのではなく0に強制された方向選択ビット値を用い
ることによって送信器が内サブコンステレーション点を
使用するのを強制することである。受信器においてこの
強制が起こることが知られている信号間隔においては、
(a)スイッチ65は下の位置に強制され、(b)この
ような信号間隔中に内コンステレーション復号器で復元
された方向選択ビット値は例えば並直列ビット変換器7
4によって捨てられる。もちろん、これは、ユーザデー
タのデータレートをきわめてわずかに低下させるが、誤
り率性能が少し増大するという効果がある。
【0055】スイッチ68が下の位置にあるときにバッ
ファ76が空である確率を完全になくし、それによって
誤り率性能をさらに増大させるには、米国特許仮出願第
60/026746号(出願日:1996年9月26
日)の記載に従ってトレリス符号を「終端」させると有
利である。具体的には、(D+1)個の信号間隔からな
るグループの最後のM個の信号間隔に対して(ただし、
トレリス符号は図5の非組織形式の2M状態符号である
とする。)、(a)それらの信号間隔の信号点が内サブ
コンステレーションからのものであることを保証するた
めに方向選択ビット値を0に強制し、(b)同時に、ビ
ットI1を固定値(例えばすべて0)に強制して、受信
器において、符号の最終状態が、(D+1)番目の信号
間隔を受信した時点で既知となるようにする。こうし
て、常に、(D+1)個の信号間隔のグループ内に最低
2M個の内サブコンステレーション信号点がある限り、
この(D+1)個の信号間隔のグループ内に含まれる内
サブコンステレーション信号点のすべての値に関する信
頼性のある判定が行われる。このアプローチによれば、
最大復号遅延はD個の信号間隔であることが保証され、
従って、上記のように、スイッチ68が下の位置にある
ときにはバッファ76は決して空でないことが保証され
る。受信器では、このようにして値が固定値に強制され
たすべてのビットは適当に無視されるので、この場合
も、誤り率性能の増大と引き替えにユーザデータのデー
タレートがわずかに低下する。具体的に、本実施例では
M=6であり、(D+1)個の信号間隔の間に、図3、
図6および図7の実施例においてこの終端手続きの使用
によって損失するビット数はそれぞれ3M=18、2M
=12および2.5M=15となる。これは、D=19
1に対するデータレートの約1パーセントの損失であ
る。
【0056】周知のように、遠端中央局50内のPCM
ボコーダ55内に一般に存在する帯域制限フィルタ(図
示せず)が、ローカルループ58上の信号にある程度の
シンボル間干渉(ISI(intersymbol interference))
を生じる。これは、リード25上の64kbpsのPC
Mディジタル信号にいわゆるスタッフィングビットを導
入し、それによりその信号によって伝送することができ
る使用可能な「ペイロード」を減らすことによって対処
することができる。さらに、これにより、サーバ10に
よって供給されるデータをサポート可能なデータレート
が低下する。例えば、スタッフィングビットレートが8
kbpsである場合、使用可能なペイロードは56kb
psである。本実施例で用いたPCM導出コンステレー
ションの各信号点は8ビットによって表されるため、並
直列ビット変換器31への入力は毎秒7k個の信号点と
いうレートに制限される。例えば図3の実施例では各信
号点は7個のユーザデータビットを表すため、ライン1
5上でサポート可能なデータレートは56kbpsでは
なく49kbpsとなる。もちろん、このISIを保証
するために他のアプローチをとる場合には、64kbp
sを完全にペイロードに使用することも可能である。同
様の考察は図6および図7の実施例にも当てはまる。
【0057】上記の説明は、コンピュータサーバからエ
ンドユーザ端末への「ダウンストリーム」通信に関する
ものである。ダウンストリーム方向で達成される高いデ
ータレートでPCM導出コンステレーションを用いて、
逆の「アップストリーム」方向の通信を実現するのはさ
らに困難な問題である。その理由は、ローカルループ5
8はアナログラインであり、その損失およびその他の特
性は未知であるためである。従って、このような高いレ
ートでPCM導出コンステレーションを用いるために
は、ローカルループ58を通じて中央局50によって受
信される信号のアナログレベルをPCM導出コンステレ
ーションの量子化レベルと整合させ、量子化後に、その
信号が、PCM導出コンステレーションを構成する所望
のレベルに近いレベルへと量子化されるようにするため
の何らかのメカニズムが要求される。
【0058】しかし、そのような信頼性のあるメカニズ
ムは現在のところ利用可能であるとは思われない。従っ
て、アップストリーム通信については、現在のところ、
低いデータレートしかサポートすることができない。い
ずれにしても、これは、上記のように例えばワールドワ
イドウェブアクセスアプリケーションでは問題ではな
い。低いデータレートは、例えば、本発明のサブコンス
テレーションのアプローチを用いるか否かにかかわら
ず、PCM導出コンステレーションを用いることによっ
てサポート可能である。その理由は、低いデータレート
は、コンステレーションが少数の信号点しか有しないこ
とを意味し、従って、コンステレーションあるいはサブ
コンステレーションがより大きい最小距離を有すること
を意味するからである。こうして、上記の整合を実現す
ることができないために無視し得ないレベルの量子化ノ
イズが生じるにもかかわらず、PCM導出コンステレー
ションの信号点の分離が大きいために、正確なデータ伝
送および復元が可能となる。別の可能性は、アップスト
リーム方向に、V.34のような従来のアナログモデム
信号方式を使用することである。このような方式に従っ
て、中央局は、ネットワーク40から受信した8ビット
PCMワードをモデム20へ送る。コンピュータ10は
ディジタルサービスに加入しているため、この中央局の
動作は通常のものである。その後、モデム20は、中央
局30から受信した8ビットPCMワードを、μ則また
はA則の変換を用いて例えば13ビットワードに単に変
換してから、従来のV.34プロトコルを用いて送信デ
ータを復元する。
【0059】以上の説明は、本発明の原理の単なる例示
である。従って、例えば、当業者には明らかなように、
図面のブロック図は、本発明の原理を実現する例示的な
回路の概念的表示である。図示したさまざまな要素の機
能は、好ましい実施例では、個別のハードウェア要素よ
りはむしろ、1つあるいは複数のプログラムされたプロ
セッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)チップな
どによって実装される。従って、特許請求の範囲におい
ては、特定の機能を実行する手段として表現された構成
は、例えば、(a)その機能を実行する回路要素の組合
せ、または、(b)任意の形式の(従って、ファームウ
ェア、マイクロコードなどを含む)のソフトウェアと、
当該機能を実現するためにそのソフトウェアを実行する
適当な回路の組合せなど、その機能を実行する任意の手
段を包含する。
【0060】同様に、図示したスイッチは単に概念的な
ものである。その機能は一般にプログラム論理の動作に
よって実行される。具体的には、スイッチ68の動作に
関する上記の動作を実現する1つの方法は、(a)遅延
素子71を除去し、(b)D個の信号間隔の間、データ
を格納することが可能な先入れ先出しバッファとしてバ
ッファ77を構成することである。リード64上の信号
が外サブコンステレーションからの信号点の受信を示し
ているときに、復号器67の出力はバッファ77に入力
される。リード64上の信号が内サブコンステレーショ
ンからの信号点の受信を示しているときには、不正なデ
ータ、すなわち、復号器67によって決して生成されな
い値を有するデータがバッファ77に挿入される。デー
タがバッファ77から読み出されると、そのデータが正
当な値である場合には、分数ビット復号器73に(ある
いは、復号器73が用いられない場合は並直列ビット変
換器74に)入力される。バッファ77の出力で不正な
値に遭遇すると、その代わりにバッファ76からデータ
が取り出され、復号器73(あるいは変換器74)に入
力されるストリーム内の不正データを置き換える。
【0061】送信された信号点がチャネル内のノイズあ
るいはその他の障害によってもとの値から十分に変位
し、サブコンステレーション判定ユニット63は、送信
された点が内サブコンステレーションまたは外サブコン
ステレーションのいずれからのものかに関して誤る可能
性がある。このような事象はビタビ復号器66の動作に
関して重大な結果を引き起こすと考えられるかもしれな
い。しかし、実際には、送信された内サブコンステレー
ション信号点が受信モデムにおいて外サブコンステレー
ション信号点として誤って処理される場合、ビタビ復号
器における最尤復号プロセスの結果として最も可能性が
高いのは、誤って復号されるのは数個の信号点のみであ
るというものである。また、バッファ76の出力は、あ
るべきはずのものより少ない信号点を有することになる
が、それを置き換えるデータはバッファ77によって供
給される。従って、スイッチ68に供給されるデータは
正しくないが、全体として出力ビットストリームに関し
て同期の損失はない。送信された外サブコンステレーシ
ョン信号点が受信モデムにおいて内サブコンステレーシ
ョン信号点として誤って処理される場合にも同様の考察
が当てはまる。
【0062】必要であれば、方向選択ビットに別の固有
の誤り訂正符号を適用し、そのような符号の出力を用い
て方向選択機能を制御することも可能である。これは、
受信器において、ある一定の内(外)サブコンステレー
ション信号点列しか現れないことを意味し、従ってそれ
により、誤り訂正復号プロセスを通じて、内(外)サブ
コンステレーション判定の誤り率を小さくすることがで
きる。しかし、このようなアプローチは、データスルー
プットに重大な影響を与えるため、あまり好ましくはな
いと考えられる。内(外)サブコンステレーション判定
の誤り率を小さくする好ましい方法は、必要であれば、
単に内サブコンステレーションと外サブコンステレーシ
ョンをさらに分離するような方法でPCM導出コンステ
レーションを配置することである。
【0063】図1のいくつかの信号パス(例えば、2
5、35および45)は、単一の64kbpsストリー
ムのみを伝送するように図示されているが、これもまた
概念的表示である。当業者には理解されるように、この
ようなパスは、複数の多重化された64kbpsストリ
ームをサポートする大容量信号パスであって、各ストリ
ームが送信モデム20からの上記の信号ストリームであ
るようなものであることが多い。
【0064】必要であれば、いわゆる相関ノイズ(バー
スト性ノイズを含む)に対する全体的なシステムの耐性
を高めるために、既知の設計の信号点インタリーバを並
直列ビット変換器31の前に挿入するとともに、対応す
る信号点でインタリーバをフロントエンド信号処理ユニ
ット61の後に挿入することが可能である。このような
インタリーバおよびデインタリーバは、例えば米国特許
第5,056,112(発行日:1991年10月8
日、発明者:本願と同一)に記載されたような一般的な
ものでよい。
【0065】PCM導出コンステレーションの設計に
は、既存の電話網にあるさまざまなファクタを考慮に入
れることが可能である。例えば、旧式の伝送設備にはい
わゆる「ビットロビング(bit robbing)」を利用してい
るものがある。これにより、実際上、受信信号点が、P
CM導出コンステレーション内のもとの位置から変位す
る。この効果は上記のコンステレーション設計では考慮
に入れていないが、この変位が符号化変調方式全体の誤
り訂正能力の範囲内に入るようにコンステレーションを
設計することによって考慮に入れることができる。
【0066】本実施例で用いたトレリス符号化変調は、
特定の64状態符号を用いた1次元トレリス符号化変調
である。しかし、本発明は、別のトレリス符号や、2次
元以上(多次元)符号化変調を用いて実装することも可
能である。周知のように、多次元変調は、それぞれのい
わゆるチャネルシンボルを、別個に送信される1次元あ
るいは2次元(例えばQAM)の信号点の連続として表
現することによって実装される。2次元の場合は、振幅
および位相を有する複素数値として表現される。
【0067】多次元の場合についてさらに具体的には、
送信器内の変調器に入力されるいわゆる「ワード」は一
般に、いくつかの信号間隔にわたって受信されたビット
をまとめることによって形成される。例えば、4次元符
号化方式で本発明を実装する場合、変調器のうちの1つ
に入力するワードを形成するために、4個の信号間隔に
わたって受信されるビットをまとめる。これを行う好ま
しい方法は、送信器の直並列ビット変換器(あるいは並
直列ワード変換器)の各出力を各信号間隔ごとに検査す
ることである。内サブコンステレーションを選択する方
向選択ビット値が現れたら、その出力を他の同様の出力
と、この例では4個のそのような出力が集まるまで組み
合わせ、その時点で得られたワードを符号化変調器に入
力し、4次元のいわゆる「4個の1次元信号点からなる
シンボル」を選択する。外サブコンステレーションを選
択する方向選択ビット値が現れたら、前のように、外サ
ブコンステレーション信号点を選択する。受信器におい
てもとのデータの順序を正しく再現することができるた
めには、4次元シンボルを構成する信号点は、外サブコ
ンステレーションから選択される信号点と適切に組み合
わせられる。
【0068】送信モデムと受信モデムが異なる国にある
(例えば、一方では電話網でμ則符号化を使用し、他方
ではA則符号化を使用している)可能性もある。本発明
の最適な実装は、チャネルの受信端で使用されている符
号化の種類に基づいたPCM導出コンステレーションを
使用することである。こうして、このような国際通信を
考える場合、送信モデムは、μ則あるいはA則のいずれ
の符号化に基づいたPCM導出コンステレーションを用
いても、送信データを符号化することが可能である。例
えば、エンドユーザ端末70がコネクションの設定を開
始する場合、モデム20において、発信国は、いわゆる
ANIとして送信される発信電話番号に含まれる国コー
ドから識別することができる。当業者であれば、受信モ
デムが位置する国を識別する方法を提供することも可能
であり、それにより、μ則あるいはA則のいずれのPC
M導出コンステレーションを使用すべきかを判断するこ
とが可能となる。
【0069】 [付録1] I7 I6 I5 I4 I3 I2 I1/X1 X0 信号点の振幅 ---------------------------------------------------- (非符号化96−PAM外サブコンステレーションの正の部分) 1 0 0 1 0 0 1 - 1,679.5 1 0 0 1 0 1 1 - 1,615.5 1 0 0 1 1 1 1 - 1,551.5 1 0 0 1 1 0 1 - 1,487.5 1 0 0 0 1 0 1 - 1,423.5 1 0 0 0 1 1 1 - 1,359.5 1 0 0 0 0 1 1 - 1,295.5 1 0 0 0 0 0 1 - 1,231.5 1 0 1 0 0 0 1 - 1,167.5 1 0 1 0 0 1 1 - 1,103.5 1 0 1 0 1 1 1 - 1,039.5 1 0 1 0 1 0 1 - 991.5 1 0 1 1 1 0 1 - 959.5 1 0 1 1 1 1 1 - 927.5 1 0 1 1 0 1 1 - 895.5 1 0 1 1 0 0 1 - 863.5 1 1 1 1 0 0 1 - 831.5 1 1 1 1 0 1 1 - 799.5 1 1 1 1 1 1 1 - 767.5 1 1 1 1 1 0 1 - 735.5 1 1 1 0 1 0 1 - 703.5 1 1 1 0 1 1 1 - 671.5 1 1 1 0 0 1 1 - 639.5 1 1 1 0 0 0 1 - 607.5 1 1 0 0 0 0 1 - 575.5 1 1 0 0 0 1 1 - 543.5 1 1 0 0 1 1 1 - 511.5 1 1 0 0 1 0 1 - 487.5 1 1 0 1 1 0 1 - 471.5 1 1 0 1 1 1 1 - 455.5 1 1 0 1 0 1 1 - 439.5 1 1 0 1 0 0 1 - 423.5 0 1 0 1 0 0 1 - 407.5 0 1 0 1 0 1 1 - 391.5 0 1 0 1 1 1 1 - 375.5 0 1 0 1 1 0 1 - 359.5 0 1 0 0 1 0 1 - 343.5 0 1 0 0 1 1 1 - 327.5 0 1 0 0 0 1 1 - 311.5 0 1 0 0 0 0 1 - 295.5 0 1 1 0 0 0 1 - 279.5 0 1 1 0 0 1 1 - 263.5 0 1 1 0 1 1 1 - 247.5 0 1 1 0 1 0 1 - 227.5 0 1 1 1 1 0 1 - 211.5 0 1 1 1 1 1 1 - 195.5 0 1 1 1 0 1 1 - 179.5 0 1 1 1 0 0 1 - 163.5 ---------------------------------------------------- (符号化64−PAM内サブコンステレーション) 0 0 1 1 0 0 1 1 147.5 0 0 0 1 0 0 1 0 139.5 0 0 1 1 0 0 0 1 131.5 0 0 0 1 0 0 0 0 123.5 0 0 1 1 0 1 1 1 115.5 0 0 0 1 0 1 1 0 109.5 0 0 1 1 0 1 0 1 105.5 0 0 0 1 0 1 0 0 101.5 0 0 1 1 1 1 1 1 97.5 0 0 0 1 1 1 1 0 93.5 0 0 1 1 1 1 0 1 89.5 0 0 0 1 1 1 0 0 85.5 0 0 1 1 1 0 1 1 81.5 0 0 0 1 1 0 1 0 77.5 0 0 1 1 1 0 0 1 73.5 0 0 0 1 1 0 0 0 69.5 0 0 1 0 1 0 1 1 65.5 0 0 0 0 1 0 1 0 61.5 0 0 1 0 1 0 0 1 57.5 0 0 0 0 1 0 0 0 53.5 0 0 1 0 1 1 1 1 46.5 0 0 0 0 1 1 1 0 42.5 0 0 1 0 1 1 0 1 38.5 0 0 0 0 1 1 0 0 34.5 0 0 1 0 0 1 1 1 30.5 0 0 0 0 0 1 1 0 26.5 0 0 1 0 0 1 0 1 22.5 0 0 0 0 0 1 0 0 18.5 0 0 1 0 0 0 1 1 14.0 0 0 0 0 0 0 1 0 10.0 0 0 1 0 0 0 0 1 6.0 0 0 0 0 0 0 0 0 2.0 0 0 0 0 0 0 1 1 -2.0 0 0 1 0 0 0 1 0 -6.0 0 0 0 0 0 0 0 1 -10.0 0 0 1 0 0 0 0 0 -14.0 0 0 0 0 0 1 1 1 -18.5 0 0 1 0 0 1 1 0 -22.5 0 0 0 0 0 1 0 1 -26.5 0 0 1 0 0 1 0 0 -30.5 0 0 0 0 1 1 1 1 -34.5 0 0 1 0 1 1 1 0 -38.5 0 0 0 0 1 1 0 1 -42.5 0 0 1 0 1 1 0 0 -46.5 0 0 0 0 1 0 1 1 -53.5 0 0 1 0 1 0 1 0 -57.5 0 0 0 0 1 0 0 1 -61.5 0 0 1 0 1 0 0 0 -65.5 0 0 0 1 1 0 1 1 -69.5 0 0 1 1 1 0 1 0 -73.5 0 0 0 1 1 0 0 1 -77.5 0 0 1 1 1 0 0 0 -81.5 0 0 0 1 1 1 1 1 -85.5 0 0 1 1 1 1 1 0 -89.5 0 0 0 1 1 1 0 1 -93.5 0 0 1 1 1 1 0 0 -97.5 0 0 0 1 0 1 1 1 -101.5 0 0 1 1 0 1 1 0 -105.5 0 0 0 1 0 1 0 1 -109.5 0 0 1 1 0 1 0 0 -115.5 0 0 0 1 0 0 1 1 -123.5 0 0 1 1 0 0 1 0 -131.5 0 0 0 1 0 0 0 1 -139.5 0 0 1 1 0 0 0 0 -147.5 ---------------------------------------------------- (非符号化96−PAM外サブコンステレーションの負の部分) 0 1 1 1 0 0 0 - -163.5 0 1 1 1 0 1 0 - -179.5 0 1 1 1 1 1 0 - -195.5 0 1 1 1 1 0 0 - -211.5 0 1 1 0 1 0 0 - -227.5 0 1 1 0 1 1 0 - -247.5 0 1 1 0 0 1 0 - -263.5 0 1 1 0 0 0 0 - -279.5 0 1 0 0 0 0 0 - -295.5 0 1 0 0 0 1 0 - -311.5 0 1 0 0 1 1 0 - -327.5 0 1 0 0 1 0 0 - -343.5 0 1 0 1 1 0 0 - -359.5 0 1 0 1 1 1 0 - -375.5 0 1 0 1 0 1 0 - -391.5 0 1 0 1 0 0 0 - -407.5 1 1 0 1 0 0 0 - -423.5 1 1 0 1 0 1 0 - -439.5 1 1 0 1 1 1 0 - -455.5 1 1 0 1 1 0 0 - -471.5 1 1 0 0 1 0 0 - -487.5 1 1 0 0 1 1 0 - -511.5 1 1 0 0 0 1 0 - -543.5 1 1 0 0 0 0 0 - -575.5 1 1 1 0 0 0 0 - -607.5 1 1 1 0 0 1 0 - -639.5 1 1 1 0 1 1 0 - -671.5 1 1 1 0 1 0 0 - -703.5 1 1 1 1 1 0 0 - -735.5 1 1 1 1 1 1 0 - -767.5 1 1 1 1 0 1 0 - -799.5 1 1 1 1 0 0 0 - -831.5 1 0 1 1 0 0 0 - -863.5 1 0 1 1 0 1 0 - -895.5 1 0 1 1 1 1 0 - -927.5 1 0 1 1 1 0 0 - -959.5 1 0 1 0 1 0 0 - -991.5 1 0 1 0 1 1 0 - -1,039.5 1 0 1 0 0 1 0 - -1,103.5 1 0 1 0 0 0 0 - -1,167.5 1 0 0 0 0 0 0 - -1,231.5 1 0 0 0 0 1 0 - -1,295.5 1 0 0 0 1 1 0 - -1,359.5 1 0 0 0 1 0 0 - -1,423.5 1 0 0 1 1 0 0 - -1,487.5 1 0 0 1 1 1 0 - -1,551.5 1 0 0 1 0 1 0 - -1,615.5 1 0 0 1 0 0 0 - -1,679.5
【0070】 [付録2] I6 I5 I4 I3 I2 I1/X1 X0 信号点の振幅 ----------------------------------------------- (非符号化32−PAM外サブコンステレーションの正の部分) 1 0 1 0 0 1 - 1,615.5 1 0 1 0 1 1 - 1,551.5 1 0 1 1 1 1 - 1,487.5 1 0 1 1 0 1 - 1,423.5 1 0 0 1 0 1 - 1,359.5 1 0 0 1 1 1 - 1,295.5 1 0 0 0 1 1 - 1,231.5 1 0 0 0 0 1 - 1,167.5 1 1 0 0 0 1 - 1,103.5 1 1 0 0 1 1 - 991.5 1 1 0 1 1 1 - 927.5 1 1 0 1 0 1 - 863.5 1 1 1 1 0 1 - 799.5 1 1 1 1 1 1 - 735.5 1 1 1 0 1 1 - 671.5 1 1 1 0 0 1 - 607.5 ----------------------------------------------- (符号化64−PAM内サブコンステレーション) 0 1 1 0 0 1 1 543.5 0 0 1 0 0 1 0 511.5 0 1 1 0 0 0 1 487.5 0 0 1 0 0 0 0 471.5 0 1 1 0 1 1 1 455.5 0 0 1 0 1 1 0 439.5 0 1 1 0 1 0 1 423.5 0 0 1 0 1 0 0 407.5 0 1 1 1 1 1 1 391.5 0 0 1 1 1 1 0 375.5 0 1 1 1 1 0 1 359.5 0 0 1 1 1 0 0 343.5 0 1 1 1 0 1 1 327.5 0 0 1 1 0 1 0 311.5 0 1 1 1 0 0 1 295.5 0 0 1 1 0 0 0 279.5 0 1 0 1 0 1 1 263.5 0 0 0 1 0 1 1 235.5 0 1 0 1 0 0 1 219.5 0 0 0 1 0 0 0 203.5 0 1 0 1 1 1 1 187.5 0 0 0 1 1 1 0 171.5 0 1 0 1 1 0 1 155.5 0 0 0 1 1 0 0 139.5 0 1 0 0 1 1 1 123.5 0 0 0 0 1 1 0 105.5 0 1 0 0 1 0 1 89.5 0 0 0 0 1 0 0 73.5 0 1 0 0 0 1 1 57.5 0 0 0 0 0 1 0 40.5 0 1 0 0 0 0 1 24.5 0 0 0 0 0 0 0 8.0 0 0 0 0 0 1 1 -8.0 0 1 0 0 0 1 0 -24.5 0 0 0 0 0 0 1 -40.5 0 1 0 0 0 0 0 -57.5 0 0 0 0 1 1 1 -73.5 0 1 0 0 1 1 0 -89.5 0 0 0 0 1 0 1 -105.5 0 1 0 0 1 0 0 -123.5 0 0 0 1 1 1 1 -139.5 0 1 0 1 1 1 0 -155.5 0 0 0 1 1 0 1 -171.5 0 1 0 1 1 0 0 -187.5 0 0 0 1 0 1 1 -203.5 0 1 0 1 0 1 0 -219.5 0 0 0 1 0 0 0 -235.5 0 1 0 1 0 0 0 -263.5 0 0 1 1 0 1 1 -279.5 0 1 1 1 0 1 0 -295.5 0 0 1 1 0 0 1 -311.5 0 1 1 1 0 0 0 -327.5 0 0 1 1 1 1 1 -343.5 0 1 1 1 1 1 0 -359.5 0 0 1 1 1 0 1 -375.5 0 1 1 1 1 0 0 -391.5 0 0 1 0 1 1 1 -407.5 0 1 1 0 1 1 0 -423.5 0 0 1 0 1 0 1 -439.5 0 1 1 0 1 0 0 -455.5 0 0 1 0 0 1 1 -471.5 0 1 1 0 0 1 0 -487.5 0 0 1 0 0 0 1 -511.5 0 1 1 0 0 0 0 -543.5 ----------------------------------------------- (非符号化32−PAM外サブコンステレーションの負の部分) 1 1 1 0 0 0 - -607.5 1 1 1 0 1 0 - -671.5 1 1 1 1 1 0 - -735.5 1 1 1 1 0 0 - -799.5 1 1 0 1 0 0 - -863.5 1 1 0 1 1 0 - -927.5 1 1 0 0 1 0 - -991.5 1 1 0 0 0 0 - -1,103.5 1 0 0 0 0 0 - -1,167.5 1 0 0 0 1 0 - -1,231.5 1 0 0 1 1 0 - -1,295.5 1 0 0 1 0 0 - -1,359.5 1 0 1 1 0 0 - -1,423.5 1 0 1 1 1 0 - -1,487.5 1 0 1 0 1 0 - -1,551.5 1 0 1 0 0 0 - -1,615.5
【0071】 [付録3] I7 I6 I5 I4 I3 I2 I1/X1 X0 信号点の振幅 ---------------------------------------------------- (非符号化64−PAM外サブコンステレーションの正の部分) 1 0 1 1 0 0 1 - 1,615.5 1 0 1 1 0 1 1 - 1,551.5 1 0 1 1 1 1 1 - 1,487.5 1 0 1 1 1 0 1 - 1,423.5 1 0 1 0 1 0 1 - 1,359.5 1 0 1 0 1 1 1 - 1,295.5 1 0 1 0 0 1 1 - 1,231.5 1 0 1 0 0 0 1 - 1,167.5 1 0 0 0 0 0 1 - 1,103.5 1 0 0 0 0 1 1 - 1,039.5 1 0 0 0 1 1 1 - 991.5 1 0 0 0 1 0 1 - 959.5 1 0 0 1 1 0 1 - 927.5 1 0 0 1 1 1 1 - 895.5 1 0 0 1 0 1 1 - 863.5 1 0 0 1 0 0 1 - 831.5 0 1 0 1 0 0 1 - 799.5 0 1 0 1 0 1 1 - 767.5 0 1 0 1 1 1 1 - 735.5 0 1 0 1 1 0 1 - 703.5 0 1 0 0 1 0 1 - 671.5 0 1 0 0 1 1 1 - 639.5 0 1 0 0 0 1 1 - 607.5 0 1 0 0 0 0 1 - 575.5 0 1 1 0 0 0 1 - 543.5 0 1 1 0 0 1 1 - 511.5 0 1 1 0 1 1 1 - 471.5 0 1 1 0 1 0 1 - 439.5 0 1 1 1 1 0 1 - 407.5 0 1 1 1 1 1 1 - 375.5 0 1 1 1 0 1 1 - 343.5 0 1 1 1 0 0 1 - 311.5 ---------------------------------------------------- (符号化64−PAM内サブコンステレーション) 0 0 1 1 0 0 1 1 279.5 0 0 0 1 0 0 1 0 263.5 0 0 1 1 0 0 0 1 247.5 0 0 0 1 0 0 0 0 235.5 0 0 1 1 0 1 1 1 227.5 0 0 0 1 0 1 1 0 219.5 0 0 1 1 0 1 0 1 211.5 0 0 0 1 0 1 0 0 203.5 0 0 1 1 1 1 1 1 195.5 0 0 0 1 1 1 1 0 187.5 0 0 1 1 1 1 0 1 179.5 0 0 0 1 1 1 0 0 171.5 0 0 1 1 1 0 1 1 163.5 0 0 0 1 1 0 1 0 155.5 0 0 1 1 1 0 0 1 147.5 0 0 0 1 1 0 0 0 139.5 0 0 1 0 1 0 1 1 131.5 0 0 0 0 1 0 1 0 123.5 0 0 1 0 1 0 0 1 109.5 0 0 0 0 1 0 0 0 101.5 0 0 1 0 1 1 1 1 93.5 0 0 0 0 1 1 1 0 85.5 0 0 1 0 1 1 0 1 77.5 0 0 0 0 1 1 0 0 69.5 0 0 1 0 0 1 1 1 61.5 0 0 0 0 0 1 1 0 53.5 0 0 1 0 0 1 0 1 44.5 0 0 0 0 0 1 0 0 36.5 0 0 1 0 0 0 1 1 28.5 0 0 0 0 0 0 1 0 20.5 0 0 1 0 0 0 0 1 12.0 0 0 0 0 0 0 0 0 4.0 0 0 0 0 0 0 1 1 -4.0 0 0 1 0 0 0 1 0 -12.0 0 0 0 0 0 0 0 1 -20.5 0 0 1 0 0 0 0 0 -28.5 0 0 0 0 0 1 1 1 -36.5 0 0 1 0 0 1 1 0 -44.5 0 0 0 0 0 1 0 1 -53.5 0 0 1 0 0 1 0 0 -61.5 0 0 0 0 1 1 1 1 -69.5 0 0 1 0 1 1 1 0 -77.5 0 0 0 0 1 1 0 1 -85.5 0 0 1 0 1 1 0 0 -93.5 0 0 0 0 1 0 1 1 -101.5 0 0 1 0 1 0 1 0 -109.5 0 0 0 0 1 0 0 1 -123.5 0 0 1 0 1 0 0 0 -131.5 0 0 0 1 1 0 1 1 -139.5 0 0 1 1 1 0 1 0 -147.5 0 0 0 1 1 0 0 1 -155.5 0 0 1 1 1 0 0 0 -163.5 0 0 0 1 1 1 1 1 -171.5 0 0 1 1 1 1 1 0 -179.5 0 0 0 1 1 1 0 1 -187.5 0 0 1 1 1 1 0 0 -195.5 0 0 0 1 0 1 1 1 -203.5 0 0 1 1 0 1 1 0 -211.5 0 0 0 1 0 1 0 1 -219.5 0 0 1 1 0 1 0 0 -227.5 0 0 0 1 0 0 1 1 -235.5 0 0 1 1 0 0 1 0 -247.5 0 0 0 1 0 0 0 1 -263.5 0 0 1 1 0 0 0 0 -279.5 ---------------------------------------------------- (非符号化64−PAM外サブコンステレーションの負の部分) 0 1 1 1 0 0 0 - -311.5 0 1 1 1 0 1 0 - -343.5 0 1 1 1 1 1 0 - -375.5 0 1 1 1 1 0 0 - -407.5 0 1 1 0 1 0 0 - -439.5 0 1 1 0 1 1 0 - -471.5 0 1 1 0 0 1 0 - -511.5 0 1 1 0 0 0 0 - -543.5 0 1 0 0 0 0 0 - -575.5 0 1 0 0 0 1 0 - -607.5 0 1 0 0 1 1 0 - -639.5 0 1 0 0 1 0 0 - -671.5 0 1 0 1 1 0 0 - -703.5 0 1 0 1 1 1 0 - -735.5 0 1 0 1 0 1 0 - -767.5 0 1 0 1 0 0 0 - -799.5 1 0 0 1 0 0 0 - -831.5 1 0 0 1 0 1 0 - -863.5 1 0 0 1 1 1 0 - -895.5 1 0 0 1 1 0 0 - -927.5 1 0 0 0 1 0 0 - -959.5 1 0 0 0 1 1 0 - -991.5 1 0 0 0 0 1 0 - -1,039.5 1 0 0 0 0 0 0 - -1,103.5 1 0 1 0 0 0 0 - -1,167.5 1 0 1 0 0 1 0 - -1,231.5 1 0 1 0 1 1 0 - -1,295.5 1 0 1 0 1 0 0 - -1,359.5 1 0 1 1 1 0 0 - -1,423.5 1 0 1 1 1 1 0 - -1,487.5 1 0 1 1 0 1 0 - -1,551.5 1 0 1 1 0 0 0 - -1,615.5
【0072】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、大
きい符号化利得を達成する方法で、PCM導出コンステ
レーションでトレリス符号化変調を使用することが可能
となる。本発明は、全体として、与えられたデータレー
トおよび与えられた平均パワー制約に対して、PCM導
出コンステレーションの信号点間のいわゆる有効最小距
離を増大させることにより、同等のパフォーマンスのレ
ベルで従来達成可能であったよりもデータレートを増大
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を実現する通信システムのブロッ
ク図である。
【図2】本発明によって使用される例示的なPCM導出
信号コンステレーションが従来のPCMボコーダ量子化
レベルから導出される状況を示す図である。
【図3】図1の通信システムで用いられる送信モデムの
第1実施例のブロック図である。
【図4】図3のモデムで使用されるトレリス符号器の実
施例の図である。
【図5】図3のモデムで使用されるトレリス符号器の実
施例の図である。
【図6】図1の通信システムで用いられる送信モデムの
代替実施例の図である。
【図7】図1の通信システムで用いられる送信モデムの
代替実施例の図である。
【図8】図7の実施例で用いられる分数ビット符号器の
動作を定義するテーブルを表す図である。
【図9】図1の通信システムで用いられる受信モデムの
実施例のブロック図である。
【符号の説明】
10 コンピュータサーバ 17 分数ビット符号器 18 並直列ワード変換器 19 スクランブラ 20 送信モデム 21 直並列ビット変換器 211 直並列ビット変換器 23 ORゲート 24 スイッチ 25 ディジタルライン 26 レート1/2トレリス符号器 27 内サブコンステレーションマッパ 28 外サブコンステレーションマッパ 29 スイッチ 30 近端中央局 31 並直列ビット変換器 32 制御リード 35 トランク 37 符号化変調器 371 符号化変調器 38 非符号化変調器 40 電話網 45 トランク 50 遠端中央局 55 PCMボコーダ 58 アナログローカルループ 60 受信モデム 61 フロントエンド信号処理ユニット 63 サブコンステレーション判定ユニット 65 スイッチ 66 復号器 67 復号器 68 スイッチ 70 エンドユーザ端末 71 遅延素子 73 分数ビット復号器 74 並直列ビット変換器 75 デスクランブラ 76 FIFOバッファ 77 FIFOバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A.

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータワードからなるストリーム
    を表す送信信号を生成する方法において、 前記複数のデータワードのうちの第1のデータワード群
    を構成する各データワードの所定数のビットの関数とし
    てトレリス符号化信号を生成し、該トレリス符号化信号
    を用いて、前記第1のデータワード群とは別のデータワ
    ードの値とは独立に、PCM導出コンステレーションの
    所定のサブコンステレーションの所定数のサブセットの
    うちの1つを識別するトレリス符号化ステップと、 前記第1のデータワード群の各データワードの他のビッ
    トの関数として、かつ、前記別のデータワードの値とは
    独立に、前記トレリス符号化ステップで識別したサブセ
    ットの信号点を選択する第1選択ステップと、 前記別のデータワードの関数として、かつ、前記第1の
    データワード群のデータワードの値とは独立に、前記P
    CM導出コンステレーションの残部から信号点を選択す
    る第2選択ステップと、 選択された信号点を表す信号を、前記送信信号として生
    成する生成ステップとからなることを特徴とする、送信
    信号を生成する方法。
  2. 【請求項2】 前記トレリス符号化ステップは、前記所
    定のサブコンステレーションからの信号点の選択後にの
    み状態が前進する有限状態マシンによって実行されるこ
    とを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記サブコンステレーションの信号点間
    の実際の最小距離は、前記PCM導出コンステレーショ
    ンの残部の信号点間の実際の最小距離より小さいことを
    特徴とする請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記生成ステップが前記サブコンステレ
    ーションの信号点間の最小距離に関して提供するデシベ
    ル利得は、前記第2選択ステップが前記PCM導出コン
    ステレーションの残部の信号点間の最小距離に関して提
    供するいずれのデシベル利得より大きいことを特徴とす
    る請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記サブコンステレーションの信号点の
    振幅はすべて、前記PCM導出コンステレーションの残
    部のいずれの信号点の振幅よりも小さいことを特徴とす
    る請求項1または4の方法。
  6. 【請求項6】 前記PCM導出コンステレーションの信
    号点は、PCM音声符号器の量子化レベルであることを
    特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のデータワード群は、1個以上
    のビット位置で特定のビット値を有するデータワードか
    らなることを特徴とする請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 前記第2選択ステップにおいては、前記
    PCM導出コンステレーションの残部の信号点間の最小
    距離に関するデシベル利得がないことを特徴とする請求
    項7の方法。
  9. 【請求項9】 第1の信号間隔群の各信号間隔におい
    て、所定の基準を満たす値を有する第1の入力ワードを
    受信するステップと、 第2の信号間隔群の各信号間隔において、前記所定の基
    準を満たさない値を有する第2の入力ワードを受信する
    ステップと、 所定の信号コンステレーションの少なくとも2個の重な
    り合わないサブコンステレーションのうちの第1のサブ
    コンステレーションから、該第1のサブコンステレーシ
    ョンの信号点間の最小距離に関してデシベル利得が得ら
    れるように、前記第1の入力ワードの値の関数として、
    かつ、前記第2の入力ワードのいずれの値とも独立に、
    信号点を選択するステップと、 第2のサブコンステレーションから、前記第2の入力ワ
    ードの値の関数として、かつ、前記第1の入力ワードの
    値とは独立に、信号点を選択するステップとによって選
    択される信号点を表す送信信号を受信する受信器で使用
    するための方法において、 前記送信信号を受信するステップと、 受信した信号から入力ワードを復元する復元ステップと
    からなることを特徴とする、送信信号を受信する受信器
    で使用するための方法。
  10. 【請求項10】 前記復元ステップは、 前記受信した信号において、前記第1のサブコンステレ
    ーションから選択された信号点を表す第1部分と、前記
    第2のサブコンステレーションから選択された信号点を
    表す第2部分を識別するステップと、 前記第1部分を最尤復号し、前記第1のサブコンステレ
    ーションから選択された信号点によって表される入力デ
    ータを復元するステップと、 前記第2部分を復号し、前記第2のサブコンステレーシ
    ョンから選択された信号点によって表される入力データ
    を復元するステップとからなることを特徴とする請求項
    9の方法。
  11. 【請求項11】 入力データに応答して、少なくとも第
    1のサブコンステレーションおよび第2のサブコンステ
    レーションを含む所定のコンステレーションの信号点の
    ストリームを選択する変調回路と、 選択されたストリームを表す出力信号を生成する回路と
    からなる装置において、 前記変調回路は、(a)前記第1のサブコンステレーシ
    ョンから選択される信号点が前記第2のサブコンステレ
    ーションからの信号点の選択とは独立に選択され、か
    つ、(b)前記第1のサブコンステレーションから選択
    される信号点間の最小距離に関して得られるデシベル利
    得は、前記第2のサブコンステレーションから選択され
    る信号点間の最小距離に関して得られるデシベル利得よ
    り大きくなるように、前記入力データを符号化する符号
    化回路を有することを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 前記サブコンステレーションは重なり
    合わないことを特徴とする請求項11の装置。
  13. 【請求項13】 前記符号化回路は、前記入力データの
    一部に所定の冗長符号を適用し、その結果得られる冗長
    符号化されたデータを用いて前記第1のサブコンステレ
    ーションのみから信号点を選択することによって、前記
    第1のサブコンステレーションのデシベル利得を提供す
    る回路を有することを特徴とする請求項12の装置。
  14. 【請求項14】 前記入力データはデータワードとして
    配列され、前記符号化回路は、該データワードの一部の
    関数であるトレリス符号化信号による利得を利用して前
    記第1のサブコンステレーションの複数のサブセットの
    うちの特定のサブセットを識別するとともに、識別され
    たサブセットから、前記データワードの残部を用いて、
    特定の信号点を選択することによって、前記第1のサブ
    コンステレーションのデシベル利得を提供する回路を有
    することを特徴とする請求項13の装置。
  15. 【請求項15】 前記サブセットの信号点間の実際の最
    小距離は、前記第1のサブコンステレーションの信号点
    間の実際の最小距離より大きいことを特徴とする請求項
    14の装置。
  16. 【請求項16】 前記信号点のストリーム中の特定の信
    号点が選択される特定のサブコンステレーションは、前
    記入力データの少なくとも一部に応答して判定されるこ
    とを特徴とする請求項11の装置。
  17. 【請求項17】 前記入力データはマルチビットワード
    の列からなり、各マルチビットワードの少なくとも1ビ
    ットの値が前記特定のサブコンステレーションを識別
    し、各マルチビットワードの少なくとも残りのビットが
    前記特定の信号点を選択するために用いられることを特
    徴とする請求項16の装置。
  18. 【請求項18】 前記所定のコンステレーションの信号
    点はμ則またはA則の符号器の量子化レベルであること
    を特徴とする請求項12または17の装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のサブコンステレーションの
    信号点間の実際の最小距離は、前記第2のサブコンステ
    レーションの信号点間の実際の最小距離より小さいこと
    を特徴とする請求項11の装置。
  20. 【請求項20】 前記第1のサブコンステレーションの
    信号点の振幅はすべて、前記第2のサブコンステレーシ
    ョンのいずれの信号点の振幅よりも小さいことを特徴と
    する請求項19の装置。
  21. 【請求項21】 前記所定のコンステレーションは前記
    第1のサブコンステレーションおよび第2のサブコンス
    テレーションのみからなり、前記入力データは、前記第
    1のサブコンステレーションから選択される信号点間の
    最小距離に関してのみデシベル利得が得られるように符
    号化されることを特徴とする請求項20の装置。
  22. 【請求項22】 少なくとも第1のサブコンステレーシ
    ョンおよび第2のサブコンステレーションを含む所定の
    コンステレーションに対して、(a)前記第1のサブコ
    ンステレーションから選択される信号点は前記第2のサ
    ブコンステレーションから選択される信号点の選択とは
    独立に選択され、かつ、(b)前記第1のサブコンステ
    レーションから選択される信号点間の最小距離に関して
    得られるデシベル利得が、前記第2のサブコンステレー
    ションから選択される信号点間の最小距離に関して得ら
    れるデシベル利得より大きくなるように、入力データを
    符号化することによって、前記所定のコンステレーショ
    ンの信号点のストリームを表す送信信号を処理する受信
    装置において、 前記送信信号を受信する手段と、 受信した信号から前記入力データを復元する復元手段と
    からなることを特徴とする受信装置。
  23. 【請求項23】 前記復元手段は、 前記受信した信号において、前記第1のサブコンステレ
    ーションから選択された信号点を表す第1部分と、前記
    第2のサブコンステレーションから選択された信号点を
    表す第2部分を識別する手段と、 前記第1部分を最尤復号し、前記第1のサブコンステレ
    ーションから選択された信号点によって表される入力デ
    ータを復元する手段と、 前記第2部分を復号し、前記第2のサブコンステレーシ
    ョンから選択された信号点によって表される入力データ
    を復元する手段とからなることを特徴とする請求項22
    の受信装置。
  24. 【請求項24】 前記サブコンステレーションは重なり
    合わないことを特徴とする請求項22または23の装
    置。
  25. 【請求項25】 前記入力データの一部に所定の冗長符
    号を適用し、その結果得られる冗長符号化されたデータ
    を用いて前記第1のサブコンステレーションのみから信
    号点を選択することによって、前記第1のサブコンステ
    レーションのデシベル利得が得られることを特徴とする
    請求項22または23の装置。
  26. 【請求項26】 前記入力データはデータワードとして
    配列され、該データワードの一部をトレリス符号化して
    前記第1のサブコンステレーションの複数のサブセット
    のうちの特定のサブセットを識別するとともに、識別さ
    れたサブセットから、前記データワードの残部を用い
    て、特定の信号点を選択することによって、前記第1の
    サブコンステレーションのデシベル利得が得られること
    を特徴とする請求項22または23の装置。
  27. 【請求項27】 前記信号点のストリーム中の特定の信
    号点が選択される特定のサブコンステレーションは、前
    記入力データの少なくとも一部に応答して判定されるこ
    とを特徴とする請求項22または23の装置。
  28. 【請求項28】 前記第1のサブコンステレーションの
    信号点間の実際の最小距離は、前記第2のサブコンステ
    レーションの信号点間の実際の最小距離より小さいこと
    を特徴とする請求項22または23の装置。
  29. 【請求項29】 前記第1のサブコンステレーションの
    信号点の振幅はすべて、前記第2のサブコンステレーシ
    ョンのいずれの信号点の振幅よりも小さいことを特徴と
    する請求項22または23の装置。
  30. 【請求項30】 前記所定のコンステレーションは前記
    第1のサブコンステレーションおよび第2のサブコンス
    テレーションのみからなり、前記入力データは、前記第
    1のサブコンステレーションから選択される信号点間の
    最小距離に関してのみデシベル利得が得られるように符
    号化されることを特徴とする請求項22または23の装
    置。
  31. 【請求項31】 前記所定のコンステレーションの信号
    点はμ則またはA則の符号器の量子化レベルであること
    を特徴とする請求項22または23の装置。
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