JPH10150342A - 弾性表面波フィルタおよび通過周波数帯域の形成方法 - Google Patents
弾性表面波フィルタおよび通過周波数帯域の形成方法Info
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- JPH10150342A JPH10150342A JP8306550A JP30655096A JPH10150342A JP H10150342 A JPH10150342 A JP H10150342A JP 8306550 A JP8306550 A JP 8306550A JP 30655096 A JP30655096 A JP 30655096A JP H10150342 A JPH10150342 A JP H10150342A
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Abstract
通過周波数帯域を有するとともに構成が簡単な弾性表面
波フィルタを提供する。 【解決手段】 直列接続された第1の弾性表面波共振子
1と第2の弾性表面波共振子とにより複数の共振周波
数、反共振周波数を有する第1の共振部5を形成し、直
列接続された第3の弾性表面波共振子3と第4の弾性表
面波共振子4とにより複数の共振周波数、反共振周波数
を有する第2の共振部6を形成し、そして第1の共振部
5を並列椀とし、第2の共振部6を直列椀として結合さ
せ、第1の弾性表面波共振子1と第2の弾性表面波共振
子2とにより第1の通過周波数帯域を形成し、第2の弾
性表面波共振子2と第4の弾性表面波共振子4とにより
第2の通過周波数帯域を形成する。
Description
に関し、特に弾性表面波共振子を用いた弾性表面波共振
子フィルタに関する。また、本発明は複数の通過周波数
帯域を有する弾性表面波フィルタまたは通過周波数帯域
の広い弾性表面波フィルタに関する。さらに本発明は、
移動体通信用フィルタに関する。
フィルタに関わり、特に複数の弾性表面波共振子を梯子
状に接続した構成をとる弾性表面波フィルタに関するも
のである。
通信に用いられるマイクロ波帯フィルタとしては、例え
ば特開平5−183380に見られるような弾性表面波
共振子を梯子状に接続したラダー型弾性表面波フィル
タ、あるいは特開平4−207615に見られるような
複数の櫛形電極を反射器で挟んだ形態の縦モード結合型
弾性表面波共振子フィルタが主として用いられてきた。
これらのフィルタは比較的低挿入損失のフィルタを実現
することができるという特徴を有しており、主としてR
F帯域におけるフィルタとして多用されてきた。
通信に用いるために、通常、所定の周波数帯域内に送信
と受信と2つの周波数帯域がそれぞれの移動体通信シス
テムにおいて設定される。この設定された送信と受信と
2つの周波数帯域中に通信用の複数チャンネルを有する
が、通信のトラフィック増に対応するためには確保でき
るチャンネル数を多く取れることが必要である。
通信のトラフィックの増加をもたらしており、従来設定
されていた周波数帯域のみで対応することは難しくなり
つつある。このような状況に対応するためには、従来は
異なる通信システムで用いられていた周波数帯域を取り
込むことにより周波数帯域の拡充を図る必要が生ずる。
信サービスが限られている場合もあり、地域間を移動す
る場合など、1つの携帯端末で複数の通信システムに対
応する必要も生ずる。このような必要に対応するため
に、複数の分離した通過周波数帯域を有するフィルタが
要求される。またこの通過周波数帯域が近接した場合に
は、双方の通過周波数帯域を包含するような広い通過周
波数帯域を有するフィルタが要求される。
有するフィルタを弾性表面波素子により形成しようとす
る場合、従来はそれぞれ1つの通過周波数帯域を有する
複数のフィルタを組み合わせることにより分離した複数
の通過帯域帯域を有するフィルタを形成していた。この
場合、並列に複数のフィルタを設けることになり、フィ
ルタ間で位相を調節するための素子を備える必要などか
ら、フィルタの構造が複雑になるという欠点があった。
用いて構成しようとした場合、弾性表面波共振子フィル
タの通過周波数帯域は使用する圧電性基板の電気機械結
合係数や電極指の弾性表面波反射率等の自由度の小さい
パラメータに大きく制限されるために、比帯域4%程度
を得るのが限界であった。
ィス型)に複数の弾性表面波共振子を結合させる場合、
複数の共振周波数と反共振周波数とを有する弾性表面波
共振子を並列椀、直列椀に採用することで広帯域化を図
る試みもあるが、横モード結合あるいは縦モード結合に
より複数の共振周波数あるいは反共振周波数を1個の弾
性表面波共振子の中で制御するのは困難であるという問
題がある。
題点を解決するためになされたものである。すなわち本
発明は、分離した複数の通過周波数帯域を有するととも
に構成が簡単な弾性表面波フィルタを提供することを目
的とする。
とともに構成が簡単な弾性表面波フィルタを提供するこ
とを目的とする。
域、あるいは広い通過周波数帯域を有するとともに周波
数設計の自由度の高い弾性表面波フィルタを提供するこ
とを目的とする。
るために本発明の弾性表面波フィルタは以下のような構
成を採用している。
板上に配設された複数の弾性表面波共振子を直列椀、並
列椀に結合して構成した弾性表面波フィルタにおいて、
前記並列椀を直列に接続された複数の弾性表面波共振子
により構成したことを特徴とする。
振子は、互いに異なった複数の共振周波数および反共振
周波数を有するようにすればよい。
板と、この圧電性基板上に形成され、共振周波数fr1と
反共振周波数far1 とを有する第1の弾性表面波共振子
と、共振周波数fr2と反共振周波数far2 とを有する第
2の弾性表面波共振子とを直列接続した第1の共振部
と、前記圧電性基板上に第1の共振部と並列に接続して
形成され、第1の弾性表面波共振子と第1の周波数帯域
を形成するような共振周波数fr3と反共振周波数far3
とを有する第3の弾性表面波共振子と、第3の弾性表面
波共振子と直列接続され第2の弾性表面波共振子と第2
の通過周波数帯域を形成するような共振周波数fr4と反
共振周波数far4 とを有する第4の弾性表面波共振子と
を直列接続した第2の共振部とを具備したことを特徴と
する。例えば第1の共振部を直列椀に、第2の共振部を
並列椀に接続するようにしてもよいし、第2の共振部を
直列椀に、第1の共振部を並列椀に接続するようにして
もよい。 また、第1の弾性表面波共振子、第2の弾性
表面波共振子、第3の弾性表面波共振子および第4の弾
性表面波共振子は、その共振周波数と反共振周波数とが fr1<far1 <fr2<far2 、 fr3<far3 <fr4<far4 、 fr1<fr3、 far1 <far3 、 fr2<fr4、かつ far2 <far4 を満たすように構成するようにすればよい。
波数far1 と第3の弾性表面波共振子の共振周波数fr3
とが略一致させるとともに、第2の弾性表面波共振子の
反共振周波数far2 と第4の弾性表面波共振子の共振周
波数fr4とが略一致させるようにしてもよい。このよう
な構成を採用することにより、far1 、fr3付近に第1
の通過周波数帯域が形成され、far2 、fr4付近に第2
の通過周波数帯域が形成される。ここで、略一致させる
とは、実質的に同一の周波数に一致させることだけでな
く、通過周波数帯域を形成できる範囲であれば多少ずれ
ていてもよい。
の周波数帯域と第2の周波数帯域とを分離するようにし
てもよい。すなわち、第1の弾性表面波共振子、第2の
弾性表面波共振子、第3の弾性表面波共振子および第4
の弾性表面波共振子の共振周波数と反共振周波数とを第
1の周波数帯域と第2の周波数帯域とが分離するように
設定すればよい。このような構成により本発明の弾性表
面波フィルタでは、周波数帯域の異なる複数の通信シス
テムに対応することができる。
の周波数帯域と第2の周波数帯域とが実質的に連続した
周波数帯域を形成するようにしてもよい。すなわち、第
1の弾性表面波共振子、第2の弾性表面波共振子、第3
の弾性表面波共振子および第4の弾性表面波共振子の共
振周波数と反共振周波数とを、第1の周波数帯域と第2
の周波数帯域とが実質的に連続した周波数帯域を形成す
るように設定すればよい。このような構成により、本発
明の弾性表面波フィルタでは、複数の通信システムの複
数の周波数帯域を包含するような広い通過周波数帯域を
得ることができる。
性基板と、この圧電性基板上に形成され、fr1<far1
であるような共振周波数fr1、反共振周波数far1 を有
する第1の弾性表面波共振子と、far1 <fr2<far2
であるような共振周波数fr2、反共振周波数far2 を有
する第2の弾性表面波共振子とを直列接続した第1の共
振部と、前記圧電性基板上に第1の共振部と並列に接続
して形成され、fr3<far3 かつfar1 <far3 <fr2
であるような共振周波数fr3、反共振周波数far3 を有
する第3の弾性表面波共振子と、第3の弾性表面波共振
子と直列接続されfar3 <fr4<far4 かつfar2 <f
ar4 であるような共振周波数fr4、反共振周波数far4
を有する第4の弾性表面波共振子とを直列接続した第2
の共振部とを具備したことを特徴とする。第1の共振部
を直列椀に接続して直列椀共振部とし、第2の共振部を
並列椀に接続して並列椀共振部とするようにしてもよい
し、第2の共振部を直列椀に接続して直列椀共振部と
し、第1の共振部を並列椀に接続して並列椀共振部とす
るようにしてもよい。
基板上に第1の弾性表面波共振子と第2の弾性表面波共
振子とを直列接続して形成した第1の共振部と、前記圧
電性基板上に第3の弾性表面波共振子と第4の弾性表面
波共振子とを直列接続した第2の共振部とを接続し、第
1の共振部の第1の弾性表面波共振子と第2の共振部の
第3の弾性表面波共振子とにより第1の通過周波数帯域
を形成するとともに、第1の共振部の第2の弾性表面波
共振子と第2の共振部の第4の弾性表面波共振子とによ
り第2の通過周波数帯域を形成することを特徴とする。
第1の共振部と第2の共振部との接続は、例えば第1の
共振部を直列椀に、第2の共振部を並列椀に接続するよ
うにしてもよいし、第2の共振部を直列椀に、第1の共
振部を並列椀に接続するようにしてもよい。
圧電性基板上に設けられた複数の弾性表面波共振子を直
列椀、並列椀に結合して構成した弾性表面波フィルタで
あって、その並列椀には直列に接続された複数の弾性表
面波共振子を有する第1の共振部を備えたことを特徴と
するものである。直列椀も同様に複数の弾性表面波共振
子を有する第2の共振部により構成するよにしてもよ
い。
発明の弾性表面波フィルタは並列椀においても複数の共
振周波数、反共振周波数を有する弾性表面波素子を容易
に得ることができ、さらに共振周波数、反共振周波数の
設定の自由度が向上する。したがって、この並列椀と、
並列椀と結合したに直列椀の弾性表面波共振子とによ
り、複数の分離した通過周波数帯域、あるいは広い通過
周波数帯域を有する弾性表面波フィルタを得ることがで
きる。
振周波数、反共振周波数は、弾性表面波共振子を構成す
るIDT(Inter Digital Transd
user)の膜厚、対数、開口長、IDT間距離、ID
Tのピッチ、反射器のピッチなどを変化させて調節する
ようにすればよく、あわせて外部回路とのインピーダン
スとのマッチングをとるようにすればよい。
使用した例について説明しているが、弾性表面波共振子
とともに抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスC
などを組み合わせて本発明の弾性表面波フィルタを構成
するようにしてもよい。また例えば圧電性基板上での配
線の引き回しなどにより、抵抗R、インダクタンスL、
キャパシタンスCなどが実装上必然的に付随する場合で
あっても、各共振部において、前述したような複数の共
振周波数(共振点)と反共振周波数(反共振点)とが存
在すれば、弾性表面波共振子の共振周波数、反共振周波
数を調節することにより本発明の弾性表面波フィルタを
構成することができる。
らに詳細に説明する。
フィルタの構成の1例を模式的に示す図である。この弾
性表面波フィルタ10は、複数の弾性表面波共振子を直
列椀と並列椀とに結合したラダー型の弾性表面波フィル
タであり、第1の弾性表面波共振子1、第2の弾性表面
波共振子2、第3の弾性表面波共振子3、第4の弾性表
面波共振子とからなり、直列接続された第1の弾性表面
波共振子1と第2の弾性表面波共振子とにより第1の共
振部5が形成され、直列接続された第3の弾性表面波共
振子3と第4の弾性表面波共振子4とにより第2の共振
部6が形成されている。そして第1の共振部を並列椀と
して、第2の共振部を直列椀として結合しており、この
例では、第1の共振部と第2の共振部とからなる区間
を、帯域外減衰特性を向上させるために2段に接続した
ものである。
電極パターンの1例を概略的に示す図である。図2に例
示した電極構成では、図示しない圧電性基板上で入力パ
ッド7と出力パッド8との間に直列椀として第2の共振
部を2段に接続し、また、直列椀と接地パッド9との間
に第1の共振部を接続した構成になっている。第1の共
振部と第2の共振部との結合はインピーダンスが対称的
に形成されるようT型あるいはπ型などに結合するよう
にしてもよい。この場合には、単区間の入出力側でのイ
ンピーダンスが等しくなり、入出力インピーダンスが等
しいフィルタや、この区間を多段に接続したフィルタを
構成しやすくなる。この例では第1の共振部は第2の共
振部の接続段間と、出力パッド側とで直列椀と結合した
が、本発明の弾性表面波フィルタの構成はこれに限定さ
れることはない。図3は本発明の弾性表面波フィルタ1
0の電極パターンの別の1例を概略的に示す図である。
ンスと周波数との関係の1例を模式的に示す図である。
ここでfr i は共振周波数を、fari は反共振周波数を
示している。また図5は第2の弾性表面波共振子のリア
クタンスと周波数との関係の別の1例を模式的に示す図
である。図6は、図4に例示したような特性を有する第
1の弾性表面波共振子と図5に例示したような特性を有
する第2の弾性表面波共振子を直列に接続したときのリ
アクタンスと周波数との関係を模式的に示す図である。
図6からもわかるように、第1の弾性表面波共振子と第
2の弾性表面波共振子とを直列接続した第1の共振部
は、それぞれの弾性表面波共振子の共振周波数、反共振
周波数に対応して、複数の共振周波数と複数の反共振周
波数を有することになる。したがって、弾性表面波フィ
ルタ10の並列椀は第1の弾性表面波共振子1、第2の
弾性表面波共振子2に対応した複数の共振周波数(合成
の前後では少しではあるがシフトする)、反共振周波数
を有することになる。いま、第1の弾性表面波共振子の
共振周波数をfr1、反共振周波数をfar1 、第2の弾性
表面波共振子の共振周波数をfr2、反共振周波数をfar
2 とすると、 fr1<far1 <fr2<far2 のように共振周波数と反共振周波数とが交互に現れるよ
うになっている。
弾性表面波共振子とを直列接続した第1の共振部を例に
とって説明したが、第3の弾性表面波共振子と第4の弾
性表面波共振子とを直列椀に直列接続した第2の共振部
についても全く同様である。すなわち、第2の共振部
も、第3の弾性表面波共振子と第4の弾性表面波共振子
とに対応した複数の共振周波数、反共振周波数に対応し
た複数の反共振周波数、反共振周波数を有し、第3の弾
性表面波共振子の共振周波数をfr3、反共振周波数をf
ar3 、第4の弾性表面波共振子の共振周波数をfr4、反
共振周波数をfar4 とすると、 fr3<far3 <fr4<far4 のように共振周波数と反共振周波数とが交互に現れるよ
うになっている。
複数の弾性表面波共振子を組み合わせることにより、複
数の共振周波数および反共振周波数を有するように構成
することができ、周波数設定の自由度を大きく向上する
ことができる。
スとの関係の1例を示す図であり、図8は第2の共振部
の周波数とリアクタンスとの関係の1例を示す図であ
る。ここでは、第1の共振部を並列椀に、第2の共振部
を直列椀に、接続したときの周波数とリアクタンスとの
関係を示した。ここでは、第1の弾性表面波共振子と第
3の弾性表面波共振子とにより第1の周波数帯域を形成
し、第2の弾性表面波共振子と第4の弾性表面波共振子
とにより第2の通過周波数帯域を形成するように、それ
ぞれの弾性表面波共振子の共振周波数fr i と反共振周
波数fari とを設定している。
反共振周波数far1 と直列椀の第2の共振部の低い方の
共振周波数fr3とを略一致させることでfar1 (=fr
3)付近に第1の通過周波数帯を形成し、また、並列椀
の第1の共振部の高い方の反共振周波数far2 と直列椀
の第2の共振部の高い方の共振周波数fr4を略一致させ
ることでfar2 (=fr4)付近に第2の通過周波数帯を
構成するようにすればよい。
振周波数far1 と第3の弾性表面波共振子の共振周波数
fr3とを略一致させることにより、この周波数付近に第
1の通過周波数帯域を形成することができ、また第2の
弾性表面波共振子の反共振周波数far2 と第4の弾性表
面波共振子の共振周波数fr4とを略一致させることによ
り、この周波数付近に第2通過周波数帯域を形成するこ
とができる。
数特性示す図であり、図7に例示したような特性を有す
る第1の共振部と、図8に例示したような第2の共振部
とがそれぞれ並列椀、直列椀として結合させてフィルタ
を構成している。この弾性表面波フィルタの電極パター
ンは図2に例示した電極パターンと同様に構成した。こ
こでは、fr1を790MHz付近に、far1 を820M
Hz付近に、またfr3を830MHz付近fr3を840
MHz付近に設定することによりfar1 、fr3の周辺を
通過域とし、fr1、far3 付近に急峻な減衰域を有する
第1の通過周波数帯域を形成しており、同様にfr2を8
60MHz付近に、far2 を868MHz付近に、また
fr4を877MHz付近far4 を910MHz付近に設
定することによりfar2 、fr4の周辺を通過域とし、f
r2、far4 付近に急峻な減衰域を有する第2の通過周波
数帯域を形成している。
ersonal DigitalCellular s
ystemの基地局送信用帯域(810〜830MH
z)に対応しており、B領域はA領域とは別の通信シス
テムの基地局送信用帯域(870〜885ΜHz)に対
応している。ここではA領域は第1の通過周波数帯域に
十分包含されており、B領域も第2の通過周波数帯域に
十分包含されていることがわかる。このように本発明の
弾性表面波フィルタによれば、1個の弾性表面波フィル
タに、2つの分離した周波数帯に通過周波数帯域を形成
することができる。したがって並列に複数のフィルタを
設ける必要がなくなり、フィルタ間で位相を調節するた
めの素子を備える必要もなく、フィルタの構造を簡単に
することができる。
れていた複数の周波数帯域を1個の弾性表面波フィルタ
で取り込むことができる。したがって、周波数帯域を拡
充し、より多くのチャンネルを確保することにより通信
のトラフィックの増加に対応することができる。さらに
並列椀、直列椀に形成する共振部を複数の弾性表面波共
振子により構成することにより、共振部内の複数の共振
周波数あるいは反共振周波数の設定の自由度が大きく向
上する。
数帯域を設ける例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。第1の通過周波数帯域と第2
の通過周波数帯域とをより近接させることにより、帯域
内リップルは増加するものの、1つの広い通過周波数帯
域を形成することができる。この場合にも本発明の弾性
表面波フィルタの構成はそのまま適用することができ、
また弾性表面波フィルタの周波数設計の自由度が大きく
することができる。
フィルタによれば、直列に接続された複数の弾性表面波
共振子により共振部を構成しているので、この共振部に
所望の複数の共振周波数及び反共振周波数を設けること
ができる。そして複数の共振周波数及び反共振周波数を
有する第1の共振部と第2の共振部とを結合することに
より、1個の弾性表面波フィルタ内に複数の通過周波数
帯を有する弾性表面波フィルタを提供することができ
る。また、1個の弾性表面波フィルタ内に広い通過周波
数帯を有する弾性表面波フィルタを提供することができ
る。
ば、従来はそれぞれ1つの通過周波数帯域を有する複数
のフィルタを組み合わせることにより得られていた周波
数特性を1個の弾性表面波フィルタで実現しているた
め、並列に設けたフィルタ間で位相を調節するための素
子を備える必要などがなく、弾性表面波フィルタの構造
が簡単であり、弾性表面波フィルタをより小型にするこ
とができる。また生産性、製造コストも大きく向上する
ことができる。
ば、例えば従来異なる通信システムで用いられていた複
数の周波数帯域を1個の弾性表面波フィルタで取り込む
ことができる。したがって、周波数帯域の拡充し、より
多くのチャンネルを確保することにより通信のトラフィ
ックの増加に対応することができる。
できる周波数帯域が増大するから、弾性表面波フィルタ
の汎用性が大きく向上することができる。
れば簡単な構成で1個の弾性表面波フィルタ内に複数の
通過周波数帯を形成することができる。また、1個の弾
性表面波フィルタ内に広い通過周波数帯を形成すること
ができる。
式的に示す図。
1例を概略的に示す図。
別の1例を概略的に示す図。
数との関係の1例を模式的に示す図。
数との関係の別の1例を模式的に示す図。
の1例を模式的に示す図。
の1例を示す図。
の1例を示す図。
図。
性表面波共振子 3……第3の弾性表面波共振子、 4……第4の弾
性表面波共振子 5……第1の共振部 6……第2の共
振部 7……入力パッド、 8……出力パッ
ド 9……接地パッド 10……弾性表面
波フィルタ
Claims (8)
- 【請求項1】 圧電性基板上に配設された複数の弾性表
面波共振子を直列椀、並列椀に接続して構成した弾性表
面波フィルタにおいて、 前記並列椀は直列に接続された複数の弾性表面波共振子
を具備したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 【請求項2】 前記並列椀を構成する複数の弾性表面波
共振子は、互いに異なった複数の共振周波数および反共
振周波数を有することを特徴とする請求項1に記載の弾
性表面波フィルタ。 - 【請求項3】 圧電性基板と、 この圧電性基板上に形成され、共振周波数fr1と反共振
周波数far1 とを有する第1の弾性表面波共振子と、共
振周波数fr2と反共振周波数far2 とを有する第2の弾
性表面波共振子とを直列接続した並列椀共振部と、 前記圧電性基板上に並列椀共振部と接続して形成され、
第1の弾性表面波共振子と第1の周波数帯域を形成する
ような共振周波数fr3と反共振周波数far3 とを有する
第3の弾性表面波共振子と、第3の弾性表面波共振子と
直列接続され第2の弾性表面波共振子と第2の通過周波
数帯域を形成するような共振周波数fr4と反共振周波数
far4 とを有する第4の弾性表面波共振子とを直列接続
した直列椀共振部とを具備したことを特徴とする弾性表
面波フィルタ。 - 【請求項4】 第1の弾性表面波共振子、第2の弾性表
面波共振子、第3の弾性表面波共振子および第4の弾性
表面波共振子の共振周波数と反共振周波数は、
fr1<far1 <fr2<far2 、 fr3<far3 <fr4<far4 、 fr1<fr3、 far1 <far3 、 fr2<fr4、かつ far2 <far4 であることを特徴とする請求項3に記載の弾性表面波フ
ィルタ。 - 【請求項5】 第1の弾性表面波共振子の反共振周波数
far1 と第3の弾性表面波共振子の共振周波数fr3とが
略一致するとともに第2の弾性表面波共振子の反共振周
波数far2 と第4の弾性表面波共振子の共振周波数fr4
とが略一致したことを特徴とする請求項3に記載の弾性
表面波フィルタ。 - 【請求項6】 第1の周波数帯域と第2の周波数帯域は
分離していることを特徴とする請求項3に記載の弾性表
面波フィルタ。 - 【請求項7】 第1の周波数帯域と第2の周波数帯域は
実質的に連続した周波数帯域を形成することを特徴とす
る請求項3に記載の弾性表面波フィルタ。 - 【請求項8】 圧電性基板上に第1の弾性表面波共振子
と第2の弾性表面波共振子とを直列接続して形成した第
1の共振部と、前記圧電性基板上に第3の弾性表面波共
振子と第4の弾性表面波共振子とを直列接続した第2の
共振部とを並列接続し、第1の共振部の第1の弾性表面
波共振子と第2の共振部の第3の弾性表面波共振子とに
より第1の通過周波数帯域を形成するとともに、第1の
共振部の第2の弾性表面波共振子と第2の共振部の第4
の弾性表面波共振子とにより第2の通過周波数帯域を形
成することを特徴とする通過周波数帯域の形成方法。
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