JPH10150301A - 積層フィルタの周波数調整方法 - Google Patents
積層フィルタの周波数調整方法Info
- Publication number
- JPH10150301A JPH10150301A JP30769396A JP30769396A JPH10150301A JP H10150301 A JPH10150301 A JP H10150301A JP 30769396 A JP30769396 A JP 30769396A JP 30769396 A JP30769396 A JP 30769396A JP H10150301 A JPH10150301 A JP H10150301A
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- electrode
- strip line
- terminal electrode
- earth terminal
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、通信機器等に用いられる積層フィ
ルタの周波数調整方法に関するものであり、ストリップ
ライン電極の周波数調整が容易に行える積層フィルタの
周波数調整方法を提供するものである。 【解決手段】 ストリップライン電極3の開放端3b側
の延長線上に位置するアース端子電極4部分に非電極形
成部4aを設け、この非電極形成部4aの外方に位置す
るアース端子電極4をトリミングすることにより周波数
調整を行うものである。
ルタの周波数調整方法に関するものであり、ストリップ
ライン電極の周波数調整が容易に行える積層フィルタの
周波数調整方法を提供するものである。 【解決手段】 ストリップライン電極3の開放端3b側
の延長線上に位置するアース端子電極4部分に非電極形
成部4aを設け、この非電極形成部4aの外方に位置す
るアース端子電極4をトリミングすることにより周波数
調整を行うものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器等に用い
られる積層フィルタの周波数調整方法に関するものであ
る。
られる積層フィルタの周波数調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の積層フィルタは、複数の誘電体シ
ートを積層し、その内層にストリップライン電極、シー
ルド電極、内部電極等が設けられている。このような積
層フィルタにおいて周波数調整をする場合、ストリップ
ライン電極に対向するシールド電極部分を除去してい
た。
ートを積層し、その内層にストリップライン電極、シー
ルド電極、内部電極等が設けられている。このような積
層フィルタにおいて周波数調整をする場合、ストリップ
ライン電極に対向するシールド電極部分を除去してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして積層フィルタの周波数調整を行った場合、シー
ルド電極は、内部電極等とも対向し容量を形成している
ので、ストリップライン電極の共振周波数を調整するつ
もりでも、他の結合状態をも変化させてしまい、周波数
調整が困難なものとなっていた。
うにして積層フィルタの周波数調整を行った場合、シー
ルド電極は、内部電極等とも対向し容量を形成している
ので、ストリップライン電極の共振周波数を調整するつ
もりでも、他の結合状態をも変化させてしまい、周波数
調整が困難なものとなっていた。
【0004】そこで本発明は、このような問題点を解決
し、周波数調整が容易に行える積層フィルタの周波数調
整方法を提供することを目的とするものである。
し、周波数調整が容易に行える積層フィルタの周波数調
整方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ストリップライン電極の開放端側の延長線
上に位置するアース端子電極部分に非電極形成部を設
け、この非電極形成部の外方に位置するアース端子電極
をトリミングすることにより周波数調整を行うものであ
る。
に本発明は、ストリップライン電極の開放端側の延長線
上に位置するアース端子電極部分に非電極形成部を設
け、この非電極形成部の外方に位置するアース端子電極
をトリミングすることにより周波数調整を行うものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、誘電体シートを複数積層した積層体と、この積層体
の側面に設けられたアース端子電極と、前記誘電体シー
ト間に設けられるとともに一端を前記アース端子電極と
接続し他端を開放端としたストリップライン電極と、こ
のストリップライン電極よりも外層側に設けられるとと
もに、前記アース端子電極と接続されたシールド電極
と、前記ストリップライン電極の開放端側の延長線上に
位置するアース端子電極部分に形成された非電極形成部
を備え、前記非電極形成部の外方に位置するアース端子
電極をトリミングすることにより周波数調整を行う積層
フィルタの周波数調整方法であって、ストリップライン
電極の周波数の微調整が容易に出来るものとなる。
は、誘電体シートを複数積層した積層体と、この積層体
の側面に設けられたアース端子電極と、前記誘電体シー
ト間に設けられるとともに一端を前記アース端子電極と
接続し他端を開放端としたストリップライン電極と、こ
のストリップライン電極よりも外層側に設けられるとと
もに、前記アース端子電極と接続されたシールド電極
と、前記ストリップライン電極の開放端側の延長線上に
位置するアース端子電極部分に形成された非電極形成部
を備え、前記非電極形成部の外方に位置するアース端子
電極をトリミングすることにより周波数調整を行う積層
フィルタの周波数調整方法であって、ストリップライン
電極の周波数の微調整が容易に出来るものとなる。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、ストリ
ップライン電極が複数個併設された積層フィルタにおい
て、個々のストリップライン電極に対応し、それぞれ非
電極形成部を設けたことを特徴とする請求項1記載の周
波数調整方法としたもので、多段の積層フィルタにおい
て請求項1と同様に周波数調整が容易に出来る。
ップライン電極が複数個併設された積層フィルタにおい
て、個々のストリップライン電極に対応し、それぞれ非
電極形成部を設けたことを特徴とする請求項1記載の周
波数調整方法としたもので、多段の積層フィルタにおい
て請求項1と同様に周波数調整が容易に出来る。
【0008】以下本発明の一実施形態を図を用いて説明
する。図1は積層フィルタの斜視図であり、図2に示す
ごとく構成されている。
する。図1は積層フィルタの斜視図であり、図2に示す
ごとく構成されている。
【0009】1はセラミックを四角形状に形成した誘電
体シートであり、この誘電体シート1を複数積層するこ
とで積層体2が形成されている。
体シートであり、この誘電体シート1を複数積層するこ
とで積層体2が形成されている。
【0010】3はストリップライン電極であり、誘電体
シート1の一端より他端に向かい帯状に設けられてい
る。また、このストリップライン電極3は、一端が積層
体2の側面に設けられたアース端子電極4と接続された
短絡端3aであり、他端が開放端3bである。
シート1の一端より他端に向かい帯状に設けられてい
る。また、このストリップライン電極3は、一端が積層
体2の側面に設けられたアース端子電極4と接続された
短絡端3aであり、他端が開放端3bである。
【0011】4はアース端子電極であり、積層体2のス
トリップライン電極3の短絡端3a側及び開放端3b側
の側面に設けられている。また、ストリップライン電極
3の開放端3b側に設けられたアース端子電極4には、
ストリップライン電極3の開放端3b側の延長線上部分
に非電極形成部4aが設けられている。
トリップライン電極3の短絡端3a側及び開放端3b側
の側面に設けられている。また、ストリップライン電極
3の開放端3b側に設けられたアース端子電極4には、
ストリップライン電極3の開放端3b側の延長線上部分
に非電極形成部4aが設けられている。
【0012】5aは内部電極の一つを構成する入出力電
極であり、一端が積層体2の側面に設けられた入出力端
子電極6と接続されるとともに、一部分がストリップラ
イン電極3と対向して入出力容量を形成している。
極であり、一端が積層体2の側面に設けられた入出力端
子電極6と接続されるとともに、一部分がストリップラ
イン電極3と対向して入出力容量を形成している。
【0013】5bは内部電極の一つを構成する結合電極
であり、隣り合うそれぞれのストリップライン電極3と
対向し、ストリップライン電極3間の結合容量を形成し
ている。
であり、隣り合うそれぞれのストリップライン電極3と
対向し、ストリップライン電極3間の結合容量を形成し
ている。
【0014】7はシールド電極であり、誘電体シート1
のほぼ全面に設けられるとともに、ストリップライン電
極3、入出力電極5a及び結合電極5b等が設けられた
各誘電体シート1より外層側に設けられている。また、
このシールド電極7は、アース端子電極4と接続されて
おり、積層フィルタに対する外部からの影響を遮断して
いる。
のほぼ全面に設けられるとともに、ストリップライン電
極3、入出力電極5a及び結合電極5b等が設けられた
各誘電体シート1より外層側に設けられている。また、
このシールド電極7は、アース端子電極4と接続されて
おり、積層フィルタに対する外部からの影響を遮断して
いる。
【0015】このような積層フィルタは、設計段階にお
いて各電極の形状を決めることでフィルター特性を得る
ものであるが、誘電体シート1の誘電率のばらつきや内
部電極5a,5b等のパターン精度等により、組み立て
た積層フィルタを個々調整する必要が生じるものであ
る。
いて各電極の形状を決めることでフィルター特性を得る
ものであるが、誘電体シート1の誘電率のばらつきや内
部電極5a,5b等のパターン精度等により、組み立て
た積層フィルタを個々調整する必要が生じるものであ
る。
【0016】そして、積層フィルタを調整する場合、ま
ず、シールド電極7をリュータ等でトリミングし周波数
調整を行うのであるが、前述したごとくシールド電極7
はストリップライン電極3や結合電極5bなどと表面同
士が対向しているため、除去したシールド電極7部分に
対して結合容量の変化が大きく、前述したごとく緻密な
周波数調整が困難であるため大まかな周波数調整を行
う。次に、図3に示すごとく、非電極形成部4aの外方
に位置するアース端子電極4部分4bをトリミングする
ことで、積層フィルタの設計時における周波数特性を十
分に引き出すことが出来るのである。
ず、シールド電極7をリュータ等でトリミングし周波数
調整を行うのであるが、前述したごとくシールド電極7
はストリップライン電極3や結合電極5bなどと表面同
士が対向しているため、除去したシールド電極7部分に
対して結合容量の変化が大きく、前述したごとく緻密な
周波数調整が困難であるため大まかな周波数調整を行
う。次に、図3に示すごとく、非電極形成部4aの外方
に位置するアース端子電極4部分4bをトリミングする
ことで、積層フィルタの設計時における周波数特性を十
分に引き出すことが出来るのである。
【0017】アース端子電極4は、ストリップライン電
極3や内部電極5a,5bと直交するように設けられて
いるため、各結合が小さくなるのであるが、ストリップ
ライン電極3の開放端3bが他の内部電極5a,5bに
比べアース端子電極4に接近するよう形成されているの
で、アース端子電極4をトリミングすることによる内部
電極5a,5bへの影響はほとんどなく、ストリップラ
イン電極3の周波数のみを積極的に周波数調整出来るの
である。
極3や内部電極5a,5bと直交するように設けられて
いるため、各結合が小さくなるのであるが、ストリップ
ライン電極3の開放端3bが他の内部電極5a,5bに
比べアース端子電極4に接近するよう形成されているの
で、アース端子電極4をトリミングすることによる内部
電極5a,5bへの影響はほとんどなく、ストリップラ
イン電極3の周波数のみを積極的に周波数調整出来るの
である。
【0018】また、個々のストリップライン電極3の周
波数調整という点においては、アース端子電極4をトリ
ミングする際、個々のストリップライン電極3と対応し
ている非電極形成部4aの外方に位置するアース端子電
極4をトリミングすればよいのである。
波数調整という点においては、アース端子電極4をトリ
ミングする際、個々のストリップライン電極3と対応し
ている非電極形成部4aの外方に位置するアース端子電
極4をトリミングすればよいのである。
【0019】また、このようにアース端子電極4をトリ
ミングするに当たり注意しなければならない点は、アー
ス端子電極4を、上下に設けられたシールド電極7間に
於いて切断しないということである。なぜならアース端
子電極4は、積層フィルタの上層に設けられたシールド
電極7のアースを積層フィルタ下面に接続する役割を兼
ね備えているため、アース端子電極4を途中で切断して
しまうと、上層に設けられたシールド電極7のアース効
率が劣化してしまい積層フィルタの周波数特性が劣化し
てしまうからである。
ミングするに当たり注意しなければならない点は、アー
ス端子電極4を、上下に設けられたシールド電極7間に
於いて切断しないということである。なぜならアース端
子電極4は、積層フィルタの上層に設けられたシールド
電極7のアースを積層フィルタ下面に接続する役割を兼
ね備えているため、アース端子電極4を途中で切断して
しまうと、上層に設けられたシールド電極7のアース効
率が劣化してしまい積層フィルタの周波数特性が劣化し
てしまうからである。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ストリッ
プライン電極の開放端側の延長線上に位置するアース端
子電極部分に非電極形成部を設け、この非電極形成部の
外方に位置するアース端子電極をトリミングすることに
より、ストリップライン電極の周波数調整が容易に行え
るものである。
プライン電極の開放端側の延長線上に位置するアース端
子電極部分に非電極形成部を設け、この非電極形成部の
外方に位置するアース端子電極をトリミングすることに
より、ストリップライン電極の周波数調整が容易に行え
るものである。
【図1】本発明の一実施形態の積層フィルタの斜視図
【図2】同積層フィルタの分解斜視図
【図3】同積層フィルタの非電極形成部の正面図
1 誘電体シート 2 積層体 3 ストリップライン電極 3a 短絡端 3b 開放端 4 アース端子電極 5a 内部電極(入出力電極) 5b 内部電極(結合電極) 7 シールド電極
Claims (2)
- 【請求項1】 誘電体シートを複数積層した積層体と、
この積層体の側面に設けられたアース端子電極と、前記
誘電体シート間に設けられるとともに一端を前記アース
端子電極と接続し他端を開放端としたストリップライン
電極と、このストリップライン電極よりも外層側に設け
られるとともに、前記アース端子電極と接続されたシー
ルド電極と、前記ストリップライン電極の開放端側の延
長線上に位置するアース端子電極部分に形成された非電
極形成部を備え、前記非電極形成部の外方に位置するア
ース端子電極をトリミングすることにより周波数調整を
行う積層フィルタの周波数調整方法。 - 【請求項2】 ストリップライン電極が複数個併設され
た積層フィルタにおいて、個々のストリップライン電極
に対応し、それぞれ非電極形成部を設けたことを特徴と
する請求項1記載の積層フィルタの周波数調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30769396A JPH10150301A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 積層フィルタの周波数調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30769396A JPH10150301A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 積層フィルタの周波数調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10150301A true JPH10150301A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17972095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30769396A Pending JPH10150301A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 積層フィルタの周波数調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10150301A (ja) |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP30769396A patent/JPH10150301A/ja active Pending
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