JPH1014935A - 生体内埋設部材用被覆部材及び生体内埋設部材 - Google Patents

生体内埋設部材用被覆部材及び生体内埋設部材

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JPH1014935A
JPH1014935A JP8191410A JP19141096A JPH1014935A JP H1014935 A JPH1014935 A JP H1014935A JP 8191410 A JP8191410 A JP 8191410A JP 19141096 A JP19141096 A JP 19141096A JP H1014935 A JPH1014935 A JP H1014935A
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JP
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bone
covering
vivo
bone screw
covering member
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JP8191410A
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Shugo Matsumoto
修吾 松本
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Original Assignee
Homs Engineering Inc
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Publication date
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
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    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨ネジ等の生体内埋設部材の機能を損なうこ
となく、所定期間経過した後には当該部材と骨との固着
力を低減させて骨内に埋設された部材を容易に抜去でき
るようにする。 【解決手段】 骨ネジ10の頭部11と軸部12との境
界部分から頭部11を包み込むように被覆部材13を取
り付ける。この被覆部材13は生体内分解吸収性材料に
より形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体内埋設部材用被
覆部材及び生体内埋設部材に係り、特に、骨折部を固定
するための各種埋設部材に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨折を修復するために生体内に骨
プレートや骨ネジを取付けて固定する場合があり、これ
らの生体内埋設部材の材料には、充分な強度を確保する
とともに生体に対して害を及ぼさないように、生体に対
して不活性な金属材料、例えばTi合金等が用いられ
る。
【0003】骨折部を固定するためには、通常、骨折線
を横断するように骨プレートを骨に沿って配置し、この
骨プレートを骨ネジによって骨に固定する。また、骨折
線を通過するように骨ネジを骨内にネジ込む場合もあ
る。これらの場合には、骨に予めドリル等によって細孔
を穿設しておき、この細孔に骨ネジをネジ込むように作
業する。
【0004】上記のようにして骨折部を固定した後、数
カ月の間、骨折部が癒着するのを待って、再び切開し、
骨ネジやその他の部材を取り外す。このようにして用い
られる骨ネジ等の生体内埋設部材としては、コンプレシ
ョンヒップスクリュウ等のような特殊な骨ネジもあり、
さらに、骨内に打ち込むことによって骨片を固定する骨
ピン、骨釘(髄内釘等)その他の各種の骨ファスナーが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように生体内埋設部材を骨内に埋設した状態で数カ月経
つと、骨折部が癒着するとともに、骨内に埋設した部材
の周りに新生した骨組織が付着し、部材の抜去が困難に
なる場合がある。特に、骨の皮質の硬度は高いため、部
材の露出部(骨ネジの頭部等)の近傍に癒着した皮質骨
を取り除くことは困難であり、例えば、部材の露出部に
レンチを嵌合させて回そうとした際に、骨と部材との固
着力が強く、部材の露出部のみが破断してしまう場合が
あり、一旦このようになってしまうと、部材を抜去する
ことは非常に困難になる。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、骨ネジ等の生体内埋設部材の機能
を損なうことなく、所定期間経過した後には当該部材と
骨との固着力を低減させて骨内に埋設された部材を容易
に抜去できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、生体の骨に埋設される埋設部
と、前記骨の表面若しくは該表面に形成された穴内に露
出するように構成される露出部とを備えた生体内埋設部
材に対し、少なくとも前記露出部と前記埋設部との境界
部分を被覆するように構成され、主として生体内分解性
材料から成る生体内埋設部材用被覆部材である。
【0008】この手段によれば、生体内埋設部材の境界
部分を被覆するため、時間が経過して骨が再生してきて
も、生体内埋設部材の境界部分と骨との間の直接的な固
着は発生せず、被覆部材自体は生体内分解性材料から構
成されているので時間の経過とともに分解されるから、
後に行われる生体内埋設部材の抜去を容易に行うことが
できる。
【0009】ここで、前記境界部分から伸び、前記露出
部の少なくとも前記骨の表面寄りの部分を包み込む形状
に構成されていることが好ましい。この手段によれば、
生体内埋設部材の境界部分から露出部を包み込むように
構成するため、境界部分のみならず露出部に対しても骨
との直接の固着を防止することができる。
【0010】また、前記境界部分から前記埋設部と少な
くとも前記骨の皮質部との間に介挿される部分まで延長
形成されていることが望ましい。この手段によれば、生
体内埋設部材と骨の皮質部との固着を防止することがで
きるので、部材の抜去をさらに容易にすることができ
る。
【0011】次に、生体の骨に埋設された埋設部と、前
記骨の表面若しくは該表面に形成された穴内に露出する
ように構成される露出部とを備えた本体と、少なくとも
前記露出部と前記埋設部との境界部分の表面を被覆する
ように形成され、主として生体内分解性材料で構成され
た被覆部を備えた生体内埋設部材とするものである。こ
の手段によれば、境界部分を被覆する被覆部を生体内分
解性材料で構成したので、上記と同様に抜去を容易にす
ることができる。
【0012】ここで、前記被覆部の周縁部とその周囲の
前記本体の表面とが連続面となるように構成されている
ことが好ましい。この手段によれば、被覆部の周縁部と
本体の表面とが連続面となるように構成されているの
で、骨に対して円滑に埋設作業を行うことができる。
【0013】また、前記被覆部は、前記本体に螺合する
ことによって取り付けられていることが好ましい。この
手段によれば、被覆部を本体に対して容易に着脱するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る生体内埋設部材用被覆部材及び生体内埋設部材の
実施形態について説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施形態の構造を示す
ものであり、チタン合金で形成された骨ネジ10は、大
径の頭部11と、ネジを備えた軸部12とを備えてい
る。頭部11には横断面が角形の係合穴11aが形成さ
れ、この係合穴11aにレンチの先端部を挿入すること
によって骨ネジ10を回転できるようになっている。
【0016】この骨ネジ10の頭部11と軸部12との
境界部分から上方には、ポリ乳酸(PLLA)等の生体
内分解性材料若しくは生体吸収性材料で形成された碗状
の被覆部材13が装着されている。このような分解吸収
性材料としては、ポリラクチド類、ポリグリコリド、ポ
リジオキサノン、ポリエステルアミド類等が好ましく、
その他、公知の種々の樹脂材料を用いることができる。
【0017】この被覆部材13には、骨ネジ10の軸部
12を挿通可能な挿通孔13cが設けられており、この
挿通孔13cの内面13aは、上記骨ネジ10の頭部1
1の座面11bに嵌合する形状に形成されている。
【0018】被覆部材13の外面13bは凸曲面状に形
成されている。この形状は、骨ネジ10を骨の表面に対
して斜め方向にネジ込む必要が生じた場合に、骨ネジ1
0の軸線の傾斜方向に依らず、骨ネジ10と骨の表面と
の間に介挿された被覆部材13の姿勢を安定させる。こ
の状態は図2に示されており、骨ネジ10とともに被覆
部材13も傾斜することにより、骨ネジ10の軸線10
aの方向をいずれの方角に対しても任意に設定すること
が可能である。
【0019】また、被覆部材13の形状が凸曲面状に形
成されていることによって、骨ネジ10のネジ込みに伴
って骨ネジ10の軸線の傾斜方向が連続的に変わって
も、被覆部材13の骨表面に対する接触点の位置も連続
的に変化するため、支障無くネジ込むことができる。こ
の効果は、骨ネジ10のネジ込み作業を容易にし、骨ネ
ジ10のネジ込み方向が制限されることによる骨ネジ1
0と骨との間の不適切な応力の発生を防止することがで
きる。
【0020】この被覆部材13によれば、骨ネジ10を
骨にネジ込んだ状態で時間が経過して徐々に骨の再生が
起こっても、骨ネジ10の頭部11と骨との直接の癒着
が生ずることがなく、時間の経過とともに被覆部材13
は分解されていくため、常に骨ネジ10の頭部11は骨
から分離された状態に維持される。したがって、数カ月
後に骨ネジ10を抜去する際には、頭部11は骨によっ
て覆われることも、骨との癒着が生じていることもない
から、骨ネジ10を骨から簡単に抜去することができ
る。
【0021】図1には、上記被覆部材13とともに使用
されるキャップ14も示されている。このキャップ14
も被覆部材と同様の生体内分解性材料で構成されてお
り、被覆部材13を介挿させた状態で骨ネジ10をネジ
込んだ後に、骨ネジ10の頭部11に装着されるもので
ある。このキャップ14は被覆部材13の上部と一致す
る接合面を備えており、また、頭部11に形成された係
合穴11aに嵌合する突起14aを有し、押し込むこと
によって頭部11にしっかりと固着されるようになって
いる。
【0022】キャップ14を装着すると、キャップ14
は被覆部材13と接合され、骨ネジ10の頭部11は凸
曲面状の表面14bによってほぼ完全に被覆された状態
となる。このキャップ14によって数カ月程度の期間体
内に埋設されても骨ネジ10の頭部に体内の組織が付着
することもなく、分解しかけたキャップ14を取り除く
だけで容易に係合穴11aに工具を挿入することが可能
になる。
【0023】図3には上記とは異なる形状を備えた被覆
部材23を示す。この図に示すように、被覆部材23は
上記の被覆部材と同様の碗状に形成されている。被覆部
材23の内面23aと外面23bは上記実施形態と同様
である。挿通孔23cにおける骨ネジ10の軸部12側
に形成された開口部23dは、図3(b)に示すように
延長形状に形成されている。
【0024】この開口部23dの延長形状によって、被
覆部材23自体を動かすことなく骨ネジ10の軸線10
aをその延長方向に自在に傾斜させることができるよう
になるため、骨ネジ10を骨表面に対して傾斜して埋設
する場合でも、その軸線10aの傾斜方向に被覆部材2
3の開口部23dの延長方向を向けるために回転させる
だけで容易に対応することができる。
【0025】なお、この場合には、被覆部材23の内面
23aと骨ネジ10の頭部11の座面11bとは、被覆
部材23を固定した状態で骨ネジ10を回動させてその
軸線10aを傾斜させても、両者間の嵌合状態が変わら
ないように、共に球面で構成されることが望ましい。
【0026】図4はさらに異なる形状を備えた被覆部材
33を示すものである。この被覆部材33は、形成され
た挿通孔33cにおいて十字状に形成された開口部33
dを備えている。この被覆部材33においては、挿通さ
れた骨ネジを十字に伸びる4つの方向へ傾斜させて取り
付けることができるようになっている。この形状によれ
ば、図3に示すものよりも選択できる傾斜方向が多くな
るために、被覆部材の開口部33dの延長方向をを骨ネ
ジの傾斜方向に向けるための回転操作が容易になる。
【0027】図5はさらに異なる形状の被覆部材43の
構造を示すものである。この被覆部材43は、上記被覆
部材13と同様の、内面43a,外面43bを備えた碗
状部から下方に伸びる筒状部43eを一体に形成したも
のである。碗状部は上述のように挿通孔43cによって
骨ネジ10の頭部11を包み込むように形成され、筒状
部43eは骨ネジ10の頭部11と軸部12との境界部
分から軸部12の側にも延長されている。
【0028】被覆部材43における軸部12の側への延
長距離は、骨ネジ10がねじ込まれる骨の皮質の厚さに
適合していることが好ましい。骨の皮質は剛性が高く、
この皮質に骨ネジが固着されると抜去が困難になるから
である。骨ネジ10が骨の皮質に対して直接接触しない
ように構成されれば、骨の髄質と骨ネジとの固着力は弱
いため、骨と骨ネジとの間の強固な固着状態はなくな
る。
【0029】この被覆部材43によれば、下方に伸びる
筒状部43eを設けたことにより、被覆部材による被覆
領域を、骨ネジ10の頭部11と軸部12の境界部分か
ら上の頭部11だけではなく、頭部11と軸部12との
境界部分から下方にも伸ばしたため、骨の表面側に形成
される皮質と当該被覆領域とが固着することも防止され
るため、抜去時に必要な応力をさらに低減することがで
きる。なお、筒状部43eによる被覆領域を軸部12の
ネジ形成部分まで伸ばしてもよい。
【0030】図6は別の形状の被覆部材53を示すもの
である。この被覆部材53は上面53a、下面53b、
挿通孔53cを備えた環状に形成されているが、さら
に、その下面53bに複数の支持突起55を設けたもの
である。この被覆部材53を骨ネジの頭部と骨表面との
間に介挿すると、支持突起55は骨の表面に当接した状
態となり、骨表面に対してしっかりと固定されるととも
に、被覆部材53の本体と骨表面との間に所定の間隔が
形成されるようになっている。
【0031】この被覆部材53によれば、支持突起55
が存在することによって骨表面に対して座りが良くなる
とともに、骨表面に対して被覆部材53の本体が僅かに
離反しているので、骨ネジを埋設した後に骨の表面部分
の再生を妨げることがなく、骨折部分の骨の再生を良好
な状態で進行させることができる。この場合、骨の表面
部分が再生しても骨ネジの頭部と骨との間には被覆部材
53の本体が存在するので、この場合にも骨ネジを容易
に抜去することができる。
【0032】なお、上記支持突起の代わりに、リブや凹
部等を備えた凹凸面を構成してもよい。このような凹凸
構造は、いずれも被覆部材の骨表面に対する滑りを防止
するとともに、被覆部材と骨表面との間に間隔若しくは
スペースを形成することができるものであり、上記効果
と同様の効果を得ることができるものである。
【0033】次に、図7を参照して、本発明を髄内釘に
対して適用させた実施形態について説明する。この実施
形態においては、髄内釘60のの末端部61の外周面上
に円筒状の被覆部62を取り付けたものである。この被
覆部62は上述の被覆部材と同様の生体内分解吸収性材
料で形成されている。この被覆部62はインサート成形
によって髄内釘60と一体的に構成することもでき、ま
た、溶剤等に溶解させた状態で塗布し、硬化させること
によって形成しても良い。さらに、別に成形した後、嵌
合させたり、接着させたりすることによって取り付けて
も良い。
【0034】この被覆部62は全体としてテーパー状に
形成されており、髄内釘60の軸線方向に進むに従って
厚さが漸減して、被覆部62の周縁部62aは非常に薄
く形成されている。このため、髄内釘60の末端部61
の表面と被覆部62の表面とは、周縁部62aにおいて
連続している。キャップ63は、髄内釘60を例えば大
腿骨に打ち込んだ後に末端部61の端部に取り付けるも
のである。このキャップ63は末端部61の内側に形成
された雌ネジに螺合するように構成することもある。
【0035】この髄内釘60においては、末端部61の
端部が大腿骨に形成された孔の内部にて露出するに過ぎ
ないが、その露出部と埋設部との境界部分に被覆部62
が形成されている。この被覆部62は上述の被覆部材と
同様に髄内釘の抜去を容易にする。特に、被覆部62の
表面と末端部61の表面とが連続的に構成されているの
で、打ち込み時の障害になることもない。
【0036】図8は髄内釘70の末端部71に凹部71
aを形成し、この凹部71aに嵌合するように形成され
た円筒状の被覆部72が取り付けられている。キャップ
73は上記のものと同様である。この被覆部72は凹部
71aに取り付けられることによって、被覆部72の表
面と末端部71の表面とが連続的に構成されるようにな
っており、上記と同様に使用することができる。
【0037】図9は髄内釘70の凹部に雄ねじ部71b
を形成し、この雄ねじ部71bに螺合できる雌ねじ部を
備えた円筒状の被覆部74が設けられている。この場合
には被覆部74を髄内釘70の末端部71に螺合させて
いるので、被覆部74の着脱が自在であり、製造も容易
になる。
【0038】図10は髄内釘70の末端部71にキャッ
プを兼ねた被覆部材75を装着したものであり、キャッ
プと被覆部とを兼用することによって、手術時の手間を
低減することができる。
【0039】図11は大腿骨頭部の骨折の治療に用いる
コンプレションヒップスクリューのプレート80を示す
ものである。このプレート80の本体には大腿骨頭部に
ねじ込まれるラグスクリューを挿通するための延長形成
されたねじ挿通孔80aと、プレート80を大腿骨の表
面に固定するための固定ねじを挿通する固定孔80bと
が形成されている。
【0040】ねじ挿通孔80aは円筒部81の内部に延
長されて形成され、この円筒部81のプレート80に接
する側に被覆部82が形成されている。この被覆部82
は上記と同様に生体内分解性材料で構成されている。
【0041】このプレート80の本体は大腿骨の表面上
に沿って固定され、このとき、その円筒部81は予め大
腿骨に穿設された軸穴に挿入された状態となる。被覆部
82は露出部を構成するプレート80の本体と、大腿骨
の内部に埋設される円筒部81との境界部分から、大腿
骨の皮質に対応する深さまで円筒部81の表面上を被覆
するように伸びている。この場合、被覆部82における
プレート80の本体側の端部をプレート80の裏面に沿
ってフランジ状に延長形成しても良い。
【0042】以上説明した各実施形態においては、生体
内分解吸収性材料を主成分とした被覆部材を骨ネジ、髄
内釘、及びコンプレションヒップスクリューに対して適
用させた場合を例に説明したが、その他の少なくとも骨
に対して埋設される部分と露出する部分とを備えた各種
の生体内埋設部材に適用することも可能である。
【0043】上記のような被覆部材は、いずれも生体内
分解性又は生体内吸収性材料によって形成されるが、初
期強度を高めるためにこれらの材料に種々の充填物を添
加してもよい。結果として被覆部材の主要部が生体内で
分解又は吸収されるものであればよいので、部分的に他
の材料で構成されていてもよい。
【0044】また、上記実施形態で示したように被覆部
材を生体内埋設部材に対して別部材として構成しても、
生体内埋設部材に固着したものとして構成してもよい。
可能ならば被覆部材は生体内埋設部材に対して着脱自在
に構成することが望ましい。このようにすると、手術の
際に被覆部材を骨ネジに取り付けたり、被覆部材の取り
付け状態を気にすることなく、容易に使用できるととも
に、必要に応じて被覆部材を交換したり、取り外したり
することも可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
体内埋設部材の境界部分を被覆して境界部分と骨との間
に介挿されるため、時間が経過して骨が再生してきて
も、生体内埋設部材の境界部分と骨との間の直接的な固
着は発生せず、被覆部材自体は生体内分解性材料から構
成されているので時間の経過とともに分解され、後に行
われる生体内埋設部材の抜去を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る骨ねじに対する被覆部材の実施形
態を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態における被覆部材の斜視図である。
【図3】異なる実施形態の被覆部材の斜視図(a)及び
底面図(b)である。
【図4】さらに異なる実施形態の被覆部材の底面図であ
る。
【図5】別の異なる実施形態の被覆部材の縦断面図であ
る。
【図6】さらに別の異なる実施形態の被覆部材の斜視図
である。
【図7】本発明に係る髄内釘に形成した被覆部を備えた
実施形態を示す拡大部分断面図である。
【図8】異なる髄内釘の末端部を示す拡大部分断面図で
ある。
【図9】さらに異なる髄内釘の末端部を示す拡大部分断
面図である。
【図10】別の異なる髄内釘の末端部を示す拡大部分断
面図である。
【図11】本発明に係るコンプレッションヒップスクリ
ューのプレートに形成した被覆部を備えた実施形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 骨ネジ 11 頭部 12 軸部 13 被覆部材 13a 内面 13b 外面 13c 挿通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の骨に埋設される埋設部と、前記骨
    の表面若しくは該表面に形成された穴内に露出するよう
    に構成される露出部とを備えた生体内埋設部材に対し、
    少なくとも前記露出部と前記埋設部との境界部分を被覆
    するように構成され、主として生体内分解性材料から成
    る生体内埋設部材用被覆部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記境界部分から伸
    び、前記露出部の少なくとも前記骨の表面寄りの部分を
    包み込む形状に構成されている生体内埋設軸材用被覆部
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記境
    界部分から前記埋設部と少なくとも前記骨の皮質部との
    間に介挿される部分まで延長形成されている生体内埋設
    軸材用被覆部材。
  4. 【請求項4】 生体の骨に埋設された埋設部と、前記骨
    の表面若しくは該表面に形成された穴内に露出するよう
    に構成される露出部とを備えた本体と、少なくとも前記
    露出部と前記埋設部との境界部分の表面を被覆するよう
    に形成され、主として生体内分解性材料で構成された被
    覆部を備えた生体内埋設部材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記被覆部の周縁部
    とその周囲の前記本体の表面とが連続面となるように構
    成されている生体内埋設部材。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記被覆部は、前記
    本体に螺合することによって取り付けられている生体内
    埋設部材。
JP8191410A 1996-07-02 1996-07-02 生体内埋設部材用被覆部材及び生体内埋設部材 Pending JPH1014935A (ja)

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