JPH10148780A - マルチビーム走査光学装置 - Google Patents

マルチビーム走査光学装置

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JPH10148780A
JPH10148780A JP30641896A JP30641896A JPH10148780A JP H10148780 A JPH10148780 A JP H10148780A JP 30641896 A JP30641896 A JP 30641896A JP 30641896 A JP30641896 A JP 30641896A JP H10148780 A JPH10148780 A JP H10148780A
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JP
Japan
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parallel plate
parallel
thickness
semiconductor laser
optical device
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Application number
JP30641896A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビームの相対位置ずれが発生しにくく、か
つ、安価なマルチビーム走査光学装置を得る。 【解決手段】 マルチビーム走査光学装置の光源部は、
k個(k≧3)の半導体レーザ素子8〜10と、k−1
個の平行平板ビームスプリッタ11,12と、1個のコ
リメータレンズ3と、半導体レーザ素子8〜10と平行
平板ビームスプリッタ11,12の間に配置されたj個
(1≦j<k)の透明な平行平板14,15とを備えて
いる。平行平板ビームスプリッタ11,12と平行平板
14,15は等しい硝材からなり、相互に平行に配置さ
れ、半導体レーザ素子8〜10から放射されたレーザビ
ームL1〜L3が透過する平行平板ビームスプリッタ1
1,12の厚さと平行平板14,15の厚さの合計がそ
れぞれ等しくなるように、それぞれの厚みが設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチビーム走査
光学装置、特に、デジタル複写機やレーザプリンタ等に
用いられるマルチビーム走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチビーム走査光学装置とし
て、複数の光源と、この光源から放射されたビームをそ
れぞれ略平行光に変換する複数のコリメータレンズと、
各コリメータレンズから出射されたビームを重ね合わせ
る複数のキューブ型ビームスプリッタとを備えたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチビーム走査光学装置にあっては、各光源毎にコリ
メータレンズを必要とし、コリメータレンズの位置調整
作業がその分多くなると共に、コリメータレンズ位置調
整機構のための部品点数も増え、またキューブ型ビーム
スプリッタも高価であるため、製造コストが高いという
問題があった。また、ビームスプリッタでビームを重ね
合わせる前にコリメータレンズによって略平行光にする
ように構成しているので、径の大きいコリメータレンズ
が複数個必要であり、これらの位置精度を確保すること
が困難となり、各光源から放射されるビームの相対位置
がずれ易く画像品質が低下する場合があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ビームの相対位
置ずれが発生しにくく、かつ、安価なマルチビーム走査
光学装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るマルチビーム走査光学装置は、
(a)k個(k≧3)の光源と、(b)前記光源からそ
れぞれ放射されたビームを重ね合わせる、半透明板から
なるk−1個の重ね合わせ手段と、(c)前記重ね合わ
せ手段により重ね合わされたビームをそれぞれ平行光又
は収束光に変換する集光レンズと、(d)前記光源と前
記重ね合わせ手段の間に配置されたj個(1≦j<k)
の透明板と、を備えたことを特徴とする。
【0006】以上の構成により、光源と集光レンズの間
に重ね合わせ手段が配置されることになり、光源から放
射された各ビームは、この重ね合わせ手段によって重ね
合わされてマルチビーム化された後、集光レンズに入射
する。従って、集光レンズは1個ですむ。
【0007】また、本発明に係るマルチビーム走査光学
装置は、重ね合わせ手段と透明板が平行平板であって等
しい硝材からなり、かつ、相互に平行に配置され、光源
から放射された波長の等しい各ビームが透過する前記重
ね合わせ手段の厚さと前記透明板の厚さの合計がそれぞ
れ等しくなるように前記透明板の厚さが設定されてい
る。ここに、重ね合わせ手段と透明板の面の法線は、主
走査面又は主走査面に対して垂直な平面のいずれかに含
まれていることが好ましい。
【0008】以上の構成によると、各ビームが透過する
重ね合わせ手段の厚さと透明板の厚さの合計と、さら
に、各重ね合わせ手段及び透明板のそれぞれの屈折率と
入射角度が相互に等しくなるため、発生する非点隔差の
量が均一となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマルチビーム
走査光学装置の実施形態について添付図面を参照して説
明する。各実施形態で同一部品及び同一部分には同じ符
号を付した。 [第1実施形態、図1及び図2]図1に示すように、マ
ルチビーム走査光学装置は、光源ブロック1と、コリメ
ータレンズ3と、シリンダレンズ4と、ポリゴンミラー
5と、走査レンズ群6とで構成されている。
【0010】光源ブロック1の半導体レーザ素子8,
9,10はそれぞれ図示しない駆動回路に入力された印
字データに基づいて変調(オン,オフ)制御され、オン
時にレーザビームを放射する。各レーザビームはコリメ
ータレンズ3で略平行に収束され、シリンダレンズ4に
よってポリゴンミラー5の偏向面上に副走査方向のみ集
光する。
【0011】ポリゴンミラー5は回転軸5aを中心とし
て矢印a方向に一定速度で回転駆動される。レーザビー
ムはポリゴンミラー5の回転に基づいて各偏向面で等角
速度に偏向され、走査レンズ群6に入射する。走査レン
ズ群6によって屈折、反射されたそれぞれのレーザビー
ムは、感光体ドラム7上に集光され、感光体ドラム7上
に矢印b方向に同時走査する。感光体ドラム7は矢印c
方向に一定速度で回転駆動され、ポリゴンミラー5によ
る矢印b方向への主走査とドラム7の矢印c方向への副
走査によってドラム7上に画像(静電潜像)が形成され
る。
【0012】光源ブロック1は、図2に示すように、三
つの半導体レーザ素子8,9,10と、二つの平行平板
ビームスプリッタ11,12と、二つの透明な平行平板
14,15と、遮光部材18とで構成されている。半導
体レーザ素子8〜10は、それぞれ波長の等しい(第1
実施形態の場合、780nmの波長)レーザビームL
1,L2,L3を放射する。
【0013】平行平板ビームスプリッタ11,12は、
光源の半導体レーザ素子8〜10から放射されたレーザ
ビームを重ね合わせるものである。一般に、平行平板ビ
ームスプリッタの数は、光源の数をk個(k≧3)とす
ると、k−1個とされる。この平行平板ビームスプリッ
タ11,12は硝材(光学的に透明な材料であり、例え
ば光学ガラスやプラスチック)からなり、半導体レーザ
素子8側の面は透過面で、コリメータレンズ3側の面は
ハーフミラーがコーティングされている。このハーフミ
ラーは入射ビームの約50%を反射させ、約50%を透
過させる。平行平板ビームスプリッタ11,12は相互
に平行な状態で光路に沿って半導体レーザ素子8〜10
とコリメータレンズ3の間に配置され、半導体レーザ素
子8〜10から放射されるレーザビームL1,L2,L
3の進行方向に対して45度傾斜している。
【0014】ところで、レーザビームの重ね合わせ手段
として、単純にキューブ型ビームスプリッタを安価な平
行平板型ビームスプリッタ11,12に置き換えるだけ
では、レーザビームL1〜L3が透過するビームスプリ
ッタ11、12の枚数がそれぞれのレーザビーム毎に異
なることになる。一般に、レーザビームを平行平板に斜
入射させたときの非点隔差は、以下の(1)式にて表さ
れる。
【0015】 {t(n2−1)sin2θ}/{(n2−sin2θ)3/2} …(1) ただし、t:平行平板の厚さ θ:入射角度 n:屈折率 従って、レーザビームL1〜L3が透過するビームスプ
リッタ11、12の枚数が異なると、各レーザビームL
1〜L3相互間で異なる量の非点隔差が発生する。しか
も、コリメータレンズ3以降の光学系が全てのレーザビ
ームL1〜L3で共通であるので、この非点隔差をレー
ザビームL1〜L3毎に個別に調整することができな
い。その結果、各レーザビームL1〜L3の感光体ドラ
ム7上での集光状態がばらつき、画質に悪影響を及ぼす
という問題が発生する。
【0016】そこで、この問題を解消するため、平行平
板14,15を用いて各レーザビームL1〜L3が透過
する平行平板ビームスプリッタ11,12の厚さと平行
平板14,15の厚さの合計を等しくして発生する非点
隔差を均一にする工夫がなされている。すなわち、半導
体レーザ素子9と平行平板ビームスプリッタ11の間に
は平行平板14が配置され、半導体レーザ素子10と平
行平板ビームスプリッタ12の間には平行平板15が配
置されている。一般に、平行平板の数は、光源の数をk
(k≧3)個とすると、j個(1≦j<k)とされる。
平行平板14,15は、平行平板ビームスプリッタ1
1,12に対して相互に平行に配置され、平行平板ビー
ムスプリッタ11,12と等しい硝材からなる。
【0017】さらに、平行平板ビームスプリッタ11,
12と平行平板14の厚さは2mmに設定され、平行平
板15の厚さは4mmに設定されている。一般に、平行
平板ビームスプリッタ11,12の厚さをそれぞれ
1,t2とすると、平行平板14の厚さはt1,平行平
板15の厚さはt1+t2となるように設定される。この
ように各部品の厚さを設定すると、半導体レーザ素子8
〜10からそれぞれ放射されるレーザビームL1〜L3
が透過する平行平板ビームスプリッタ11,12の厚さ
と平行平板14,15の厚さの合計がそれぞれ等しくな
る。
【0018】以上の構成からなる光源ブロック1におい
て、半導体レーザ素子8,9から放射されたレーザビー
ムL1,L2は、平行平板ビームスプリッタ11により
重ね合わされた後、半導体レーザ素子10から放射され
たレーザビームL3と平行平板ビームスプリッタ12に
よって重ね合わされ、ビーム3本のマルチビームとして
コリメータレンズ3に導かれる。
【0019】すなわち、半導体レーザ素子8から放射さ
れたレーザビームL1は、平行平板ビームスプリッタ1
1,12を透過し、コリメータレンズ3に入射する。半
導体レーザ素子9から放射されたレーザビームL2は平
行平板14を透過し、平行平板ビームスプリッタ11で
反射し、さらに、平行平板ビームスプリッタ12を透過
してコリメータレンズ3に入射する。半導体レーザ素子
10から放射されたレーザビームL3は平行平板15を
透過し、平行平板ビームスプリッタ12で反射してコリ
メータレンズ3に入射する。ここに、各ビームスプリッ
タ11,12において、コリメータレンズ3の方向に進
行するレーザビームL1〜L3は入射した光量の半分で
あり、残りは遮光部材18によって遮光される。このよ
うに、コリメータレンズ3に入射するレーザビームL1
〜L3は平行平板ビームスプリッタ11,12によって
マルチビーム化されているので、コリメータレンズ3は
1個ですむ。
【0020】コリメータレンズ3によって略平行光にさ
れたレーザビームL1〜L3は、主走査方向については
相互に平行であるが、副走査方向については僅かに相互
にずらすように設定される。従って、感光体ドラム7上
に集光する位置は、隣接する二つのレーザビームにおい
て、主走査方向については等しい位置であるが、副走査
方向については僅かに異なる位置になる。例えば、画像
密度が400dpiの走査光学装置の場合には、副走査
方向の集光位置の間隔は63.5μmになるように調整
される。こうして、半導体レーザ素子8〜10を独立に
制御すれば、一回の走査で同時に3ラインの描画をする
ことができる。
【0021】また、第1実施形態の場合、各レーザビー
ムL1〜L3が透過する平行平板ビームスプリッタ1
1,12と平行平板14,15の合計の厚さは、それぞ
れ4mmであり、入射角度は45゜であるから、平行平
板ビームスプリッタ11,12や平行平板14,15の
材料として屈折率1.51118(波長780nm)の
硝材を用いると仮定すると、前記(1)式より、各レー
ザビームL1〜L3の非点隔差は等しく1.08mmと
なる。
【0022】第1実施形態では、平行平板ビームスプリ
ッタ11,12及び平行平板14,15の法線とポリゴ
ンミラー5に入射するレーザビームL1〜L3とを含む
面はレーザビームL1〜L3の主走査面と等しい。この
ため、コリメータレンズ3を出射したレーザビームL1
〜L3は主走査方向については平行光であるが、副走査
方向については収束光になっており、シリンダレンズ4
によってさらに屈折されてポリゴンミラー5の偏向面上
に副走査方向のみ集光することができる。このように、
各レーザビームL1〜L3の非点隔差が等しいので、シ
リンダレンズ4によってこの非点隔差をまとめて調整す
ることができ、その結果、各レーザビームL1〜L3の
感光体ドラム7上での集光状態が均一となり、描画性能
の優れたマルチビーム走査光学装置が得られる。
【0023】[第2実施形態、図3]第2実施形態のマ
ルチビーム走査光学装置は、光源ブロックを残して前記
第1実施形態のマルチビーム走査光学装置と同様のもの
である。図3に示すように、光源ブロック21は三つの
半導体レーザ素子8,9,10と、二つの平行平板ビー
ムスプリッタ11,22と、一つの透明な平行平板14
と、遮光部材18とで構成されている。平行平板ビーム
スプリッタ22は、半導体レーザ素子10から放射され
たレーザビームL3をレーザビームL1,L2に重ね合
わせるものである。この平行平板ビームスプリッタ22
は、半導体レーザ素子8側の面がハーフミラーでコーテ
ィングされ、コリメータレンズ3側の面が透過面であ
る。
【0024】平行平板ビームスプリッタ11,22は相
互に平行な状態で光路に沿って半導体レーザ素子8〜1
0とコリメータレンズ3の間に配置され、半導体レーザ
素子8〜10から放射されるレーザビームL1〜L3の
進行方向に対して45度傾斜している。半導体レーザ素
子9と平行平板ビームスプリッタ11の間には平行平板
14が配置されているが、半導体レーザ素子10と平行
平板ビームスプリッタ22の間には平行平板は配置され
ていない。
【0025】平行平板ビームスプリッタ11,22と平
行平板14の厚さは2mmに設定されている。このよう
に各部品の厚さを設定すると、半導体レーザ素子8〜1
0からそれぞれ放射されるレーザビームL1〜L3が透
過する平行平板ビームスプリッタ11,22の厚さと平
行平板14の厚さの合計がそれぞれ等しくなる。以上の
構成からなる光源ブロック21において、半導体レーザ
素子8,9から放射されたレーザビームL1,L2は、
平行平板ビームスプリッタ11により重ね合わされた
後、半導体レーザ素子10から放射されたレーザビーム
L3と平行平板ビームスプリッタ22によって重ね合わ
され、ビーム3本のマルチビームとしてコリメータレン
ズ3に導かれる。
【0026】すなわち、半導体レーザ素子8から放射さ
れたレーザビームL1は、平行平板ビームスプリッタ1
1,22を透過し、コリメータレンズ3に入射する。半
導体レーザ素子9から放射されたレーザビームL2は平
行平板14を透過し、平行平板ビームスプリッタ11で
反射し、さらに、平行平板ビームスプリッタ22を透過
してコリメータレンズ3に入射する。半導体レーザ素子
10から放射されたレーザビームL3は平行平板ビーム
スプリッタ22を一回透過した後、光量の半分が反射さ
れて、もう一回平行平板ビームスプリッタ22を透過し
てコリメータレンズ3に入射する。このように、コリメ
ータレンズ3に入射するレーザビームL1〜L3は平行
平板ビームスプリッタ11,22によってマルチビーム
化されているので、コリメータレンズ3は1個ですむ。
【0027】第2実施形態の場合、各レーザビームL1
〜L3が透過する平行平板ビームスプリッタ11,22
と平行平板14の合計の厚さは、前記第1実施形態の場
合と同様、それぞれ4mmであり、入射角度は45゜で
あるから、平行平板ビームスプリッタ11,22や平行
平板14の材料として屈折率1.51118(波長78
0nm)の硝材を用いると仮定すると、前記(1)式よ
り、各レーザビームL1〜L3の非点隔差は等しく1.
08mmとなる。従って、各レーザビームL1〜L3の
感光体ドラム上での集光状態が均一のマルチビーム走査
光学装置が得られる。
【0028】[第3実施形態、図4及び図5]第3実施
形態のマルチビーム走査光学装置は、図4に示すよう
に、光源ブロック31を残して前記第1実施形態のマル
チビーム走査光学装置と略同様のものである。光源ブロ
ック31は、光軸方向に移動して位置調整可能になって
いる。光源ブロック31は、図5に示すように、三つの
半導体レーザ素子8,9,10と、二つの平行平板ビー
ムスプリッタ32,33と、二つの透明な平行平板3
4,35と、遮光部材18とで構成されている。
【0029】平行平板ビームスプリッタ32,33は、
半導体レーザ素子8〜10から放射されたレーザビーム
を重ね合わせるものである。この平行平板ビームスプリ
ッタ32,33は硝材からなり、半導体レーザ素子8側
の面はハーフミラーでコーティングされ、コリメータレ
ンズ3側の面は透過面である。平行平板ビームスプリッ
タ32,33は相互に平行な状態で光路に沿って半導体
レーザ素子8〜10とコリメータレンズ3の間に配置さ
れ、半導体レーザ素子8〜10から放射されるレーザビ
ームL1〜L3の進行方向に対して45度傾斜してい
る。
【0030】半導体レーザ素子8と平行平板ビームスプ
リッタ32の間には平行平板34が配置され、半導体レ
ーザ素子10と平行平板ビームスプリッタ33の間には
平行平板35が配置されている。平行平板34,35
は、平行平板ビームスプリッタ32,33に対して相互
に平行に配置され、平行平板ビームスプリッタ32,3
3と等しい硝材からなる。さらに、平行平板ビームスプ
リッタ32,33と平行平板34,35の厚さは2mm
に設定されている。このように各部品の厚さを設定する
と、半導体レーザ素子8〜10からそれぞれ放射される
レーザビームL1〜L3が透過する平行平板ビームスプ
リッタ32,33の厚さと平行平板34,35の厚さの
合計がそれぞれ等しくなる。
【0031】以上の構成からなる光源ブロック31にお
いて、半導体レーザ素子8,9から放射されたレーザビ
ームL1,L2は、平行平板ビームスプリッタ32によ
り重ね合わされた後、半導体レーザ素子10から放射さ
れたレーザビームL3と平行平板ビームスプリッタ33
によって重ね合わされ、ビーム3本のマルチビームとし
てコリメータレンズ3に導かれる。すなわち、半導体レ
ーザ素子8から放射されたレーザビームL1は、平行平
板34と平行平板ビームスプリッタ32,33を透過
し、コリメータレンズ3に入射する。半導体レーザ素子
9から放射されたレーザビームL2は平行平板ビームス
プリッタ32を一回透過した後、光量の半分が反射され
てもう一回平行平板ビームスプリッタ32を透過し、さ
らに、平行平板ビームスプリッタ33を透過してコリメ
ータレンズ3に入射する。半導体レーザ素子10から放
射されたレーザビームL3は平行平板35を透過し、平
行平板ビームスプリッタ33を一回透過した後、光量の
半分が反射されてもう一回平行平板ビームスプリッタ3
3を透過してコリメータレンズ3に入射する。このよう
に、コリメータレンズ3に入射するレーザビームL1〜
L3は平行平板ビームスプリッタ32,33によってマ
ルチビーム化されているので、コリメータレンズ3は1
個ですむ。
【0032】第3実施形態の場合、各レーザビームL1
〜L3が透過する平行平板ビームスプリッタ32,33
と平行平板34,35の合計の厚さは、それぞれ6mm
であり、入射角度は45゜であるから、平行平板ビーム
スプリッタ32,33や平行平板34,35の材料とし
て屈折率1.51118(波長780nm)の硝材を用
いると仮定すると、前記(1)式より、各レーザビーム
L1〜L3の非点隔差は等しく1.62mmとなる。
【0033】第3実施形態においても、前記第1実施形
態同様、コリメータレンズ3を出射したレーザビームL
1〜L3は主走査方向については平行光であるが、副走
査方向については収束光になっている。ここで、コリメ
ータレンズ3の焦点距離を15mmとすると、前記非点
隔差1.62mmより、副走査方向の集光位置はコリメ
ータレンズ3の後方124mmの位置となる。従って、
ポリゴンミラー5とコリメータレンズ3の間の距離を1
24mmに設定すれば、シリンダレンズをポリゴンミラ
ー5とコリメータレンズ3の間に設けなくてもポリゴン
ミラー5の偏向面上に副走査方向のみ集光させることが
できる。
【0034】計算上は、主走査方向についてフォーカス
調整を行えば副走査方向は自動的にフォーカス調整され
ることになる。しかしながら、実際には、走査レンズ群
6の製造誤差等の影響があるので、コリメータレンズ3
で主走査方向のフォーカス調整を行なった後、光源ブロ
ック31全体を光軸方向に移動させることにより副走査
方向のフォーカス調整を行なう必要がある。
【0035】[第4実施形態、図6]第4実施形態のマ
ルチビーム走査光学装置は、光源ブロック1の配置方向
を残して前記第1実施形態のマルチビーム走査光学装置
と同様のものである。すなわち、第4実施形態では、平
行平板ビームスプリッタ11,12及び平行平板14,
15の法線とポリゴンミラー5に入射するレーザビーム
L1〜L3とを含む面は、レーザビームL1〜L3の主
走査面に対して垂直になっている。このため、コリメー
タレンズ3を出射したレーザビームL1〜L3は主走査
方向については平行光であるが、副走査方向については
発散光になっており、シリンダレンズ4によって屈折さ
れてポリゴンミラー5の偏向面上に副走査方向のみ集光
することができる。このように、各レーザビームL1〜
L3の非点隔差が等しいので、シリンダレンズ4によっ
てこの非点隔差をまとめて調整することができ、その結
果、各レーザビームL1〜L3の感光体ドラム7上での
集光状態が均一となり、描画性能の優れたマルチビーム
走査光学装置が得られる。
【0036】[他の実施形態]なお、本発明に係るマル
チビーム走査光学装置は前記実施形態に限定するもので
はなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。前記実施形態は、コリメータレンズを用いて光源か
らのビームを略平行光に変換しているが、光源からのビ
ームを収束光に変換する集光レンズを用い、ポリゴンミ
ラーに入射させる光束を収束光にして精度をあげてもよ
いことは言うまでもない。
【0037】また、3個の半導体レーザ素子の波長を相
互に異ならせて、赤色、緑色、青色に対応させることに
よって、3本のレーザビームで1本の走査線を構成して
印画紙上に描画するフルカラープリンタを構成すること
もできる。また、半導体レーザ素子は4個以上であって
もよく、この場合、透明な平行平板の厚みが調整され、
各ビームが透過する平行平板ビームスプリッタの厚さと
透明な平行平板の厚さの合計がそれぞれ等しくなるよう
にされる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、集光レンズは、重ね合わせ手段により重ね合わ
されたビームを平行光あるいは収束光に変換するので、
集光レンズが1個ですみ、集光レンズの位置調整が容易
となり、ビームの相対位置ずれが発生しにくく安価なマ
ルチビーム走査光学装置が得られる。
【0039】さらに、各ビームが透過する重ね合わせ手
段の厚さと透明板の厚さの合計がそれぞれ等しくなるよ
うに設定することにより、各ビームの非点隔差の量が均
一化され、各ビームの感光体上での集光状態が均一とな
り、描画性能の優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第1
実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示したマルチビーム走査光学装置の光源
ブロックを示す概略構成図。
【図3】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第2
実施形態に用いられる光源ブロックを示す概略構成図。
【図4】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第3
実施形態を示す斜視図。
【図5】図4に示したマルチビーム走査光学装置の光源
ブロックを示す概略構成図。
【図6】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第4
実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…光源ブロック 3…コリメータレンズ 8,9,10…半導体レーザ素子 11,12…平行平板ビームスプリッタ(重ね合わせ手
段) 14,15…平行平板(透明板) 21…光源ブロック 22…平行平板ビームスプリッタ 31…光源ブロック 32,33…平行平板ビームスプリッタ 34,35…平行平板 L1,L2,L3…レーザビーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 k個(k≧3)の光源と、 前記光源からそれぞれ放射されたビームを重ね合わせ
    る、半透明板からなるk−1個の重ね合わせ手段と、 前記重ね合わせ手段により重ね合わされたビームをそれ
    ぞれ平行光あるいは収束光に変換する集光レンズと、 前記光源と前記重ね合わせ手段の間に配置されたj個
    (1≦j<k)の透明板と、 を備えたことを特徴とするマルチビーム走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記重ね合わせ手段と前記透明板が平行
    平板であって等しい硝材からなり、かつ、相互に平行に
    配置され、前記光源から放射された波長の等しい各ビー
    ムが透過する前記重ね合わせ手段の厚さと前記透明板の
    厚さの合計がそれぞれ等しくなるように前記透明板の厚
    さが設定されていることを特徴とする請求項1記載のマ
    ルチビーム走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記重ね合わせ手段と前記透明板の面の
    法線が、主走査面又は主走査面に対して垂直な平面のい
    ずれかに含まれることを特徴とする請求項2記載のマル
    チビーム走査光学装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274898A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd 露光装置
EP1724625A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-22 Sharp Kabushiki Kaisha Optical scanning unit and image forming apparatus

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