JPH10148592A - 圧力検出器の製造方法 - Google Patents

圧力検出器の製造方法

Info

Publication number
JPH10148592A
JPH10148592A JP31221597A JP31221597A JPH10148592A JP H10148592 A JPH10148592 A JP H10148592A JP 31221597 A JP31221597 A JP 31221597A JP 31221597 A JP31221597 A JP 31221597A JP H10148592 A JPH10148592 A JP H10148592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
film
etching
pressure
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31221597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055508B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Goto
吉孝 後藤
Tetsuo Fujii
哲夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9312215A priority Critical patent/JP3055508B2/ja
Publication of JPH10148592A publication Critical patent/JPH10148592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055508B2 publication Critical patent/JP3055508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力測定の精度を高めることができる圧力検
出器の製造方法を提供すること。 【解決手段】 単結晶シリコン基板3に凹部1、9を形
成し、その上に多結晶シリコン15を形成し、凹部1、
9以外の多結晶シリコン15に不純物B+ を導入し、こ
の多結晶シリコン15を挟んでシリコン基板16を貼り
合わせる。そして、単結晶シリコン基板3を薄肉化する
ことにより、凹部1、9に基づき受圧ダイヤフラムの膜
厚を画定すると共に凹部9の所定部分を単結晶シリコン
基板3に開口する。最後に、この開口部分より、多結晶
シリコン15の不純物B+ を導入した領域を非エッチン
グ壁として凹部1、9内の多結晶シリコン15をエッチ
ング除去する。以上の方法により圧力検出器を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力検出器およびそ
の製造方法に関するものであり、例えば、基準圧力室を
有する圧力検出器およびその製造方法に用いられるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、センサチップに基準圧力室を有す
る圧力センサとして、例えば特開平1−136043号
公報に開示されたものがある。この公報では、圧力を受
ける受圧ダイヤフラムが窒化シリコン膜で形成されてお
り、また歪みゲージは多結晶膜で形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
のものでは、受圧ダイヤフラムが窒化シリコン膜で形成
されているために、温度特性によるバラツキが大きくな
ったり、経時変化等が発生したりして、圧力測定を精度
良く行うことができないという問題がある。また、歪み
ゲージ素子がポリシリコンで形成されているので、歪み
ゲージ素子の出力信号レベルが小さいものとなってしま
い、高感度に働き難いという問題がある。
【0004】そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たものであり、圧力測定の精度を高めることができる圧
力検出器の製造方法を提供することを第1の目的とす
る。そして、更に高感度な圧力検出器の製造方法を提供
することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、請求
項1記載の発明においては、単結晶で形成された第1基
板表面に凹部を形成する工程と、前記凹部を含む前記第
1基板表面に多結晶膜を形成する工程と、少なくとも前
記凹部内の多結晶膜を残して前記第1基板表面の多結晶
膜に高濃度不純物を導入して高濃度領域を形成する工程
と、この高濃度領域を含む前記多結晶膜を挟んで前記第
1基板と第2基板を貼り合わせる工程と、前記第1基板
裏面を薄肉化して前記凹部に基づき受圧ダイヤフラムの
膜厚を画定すると共に前記凹部の所定部分を前記第1基
板裏面側に開口する工程と、この開口した前記凹部の所
定部分よりエッチング液を導入して、前記高濃度領域を
非エッチング壁として前記凹部内の前記多結晶膜をエッ
チング除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明においては、請
求項1記載の発明において、前記第1基板裏面を薄肉化
する工程と前記多結晶膜をエッチング除去する工程との
間に、前記第1基板の表面の所望位置に単結晶からなる
歪み検出素子を設ける工程を有することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明においては、単結晶で形成さ
れた第1基板表面に受圧ダイヤフラム用の空洞領域とこ
の空洞領域よりも深い前記受圧ダイヤフラムの膜厚を規
定する凹部とを形成する工程と、前記空洞領域と前記凹
部とを連通する連通路を形成する工程と、前記空洞領域
及び前記凹部及び前記連通路の表面に絶縁膜を形成する
工程と、前記空洞領域及び前記凹部及び前記連通路及び
前記第1基板表面に多結晶膜を形成する工程と、少なく
とも前記空洞領域内及び前記凹部内及び前記連通路内の
多結晶膜を残して前記第1基板表面の多結晶膜に高濃度
不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、この高
濃度領域を含む前記多結晶膜を挟んで前記第1基板と第
2基板を貼り合わせる工程と、前記第1基板裏面より、
前記凹部に形成された絶縁膜が露出するまで前記第1基
板裏面を研磨する工程と、前記凹部に形成された前記絶
縁膜の露出部分を除去しエッチング孔を露出する工程
と、このエッチング孔よりエッチング液を導入して、前
記高濃度領域を非エッチング壁として前記空洞領域内及
び前記凹部内及び前記連通路内の前記多結晶膜をエッチ
ング除去する工程と、前記エッチング孔を封止する工程
とを有することを特徴とする。
【0007】また、請求項4記載の発明においては、請
求項3記載の発明において、前記第1基板裏面を研磨す
る工程と前記多結晶膜をエッチング除去する工程との間
に、前記形成した空洞領域上の前記第1基板の表面に単
結晶からなる歪み検出素子を設ける工程を有することを
特徴とする。また、請求項5記載の発明においては、請
求項3又は4記載の発明において、前記封止工程におい
て前記エッチング孔はパッシベーション膜又はCVD膜
で封止されることを特徴とする。
【0008】また、請求項6記載の発明においては、請
求項3乃至5記載の発明において、前記封止工程は前記
貼り付合わせ工程後の空洞領域が基準圧となる状態で行
われること特徴とする。また、請求項7記載の発明にお
いては、請求項6記載の発明において、前記基準圧は真
空であることを特徴とする。
【0009】また、請求項8記載の発明においては、請
求項1乃至7記載の発明において、前記第1基板と前記
第2基板の間に絶縁膜を介して前記第1基板と前記第2
基板を貼り合わせることを特徴とする。以上述べたよう
に、請求項1、3記載の発明においては、受圧ダイヤフ
ラムは単結晶で形成されているために、温度特性による
バラツキが極力抑えられ、経時変化等が発生し難いので
圧力測定の精度を高めることができるという優れた効果
がある。
【0010】また、請求項2、4記載の発明のように第
1基板の表面の所望位置に単結晶からなる歪みゲージ素
子を形成するようにしているので、出力信号レベルが大
きくなり、よって圧力検出器を高感度に働かせて圧力を
測定することができるという優れた効果がある。また、
請求項5記載の発明のように、請求項3又は4記載の発
明において、封止工程においてエッチング孔はパッシベ
ーション膜又はCVD膜で封止されるようにするとよ
く、また、請求項6記載の発明のように、請求項3乃至
5の何れかに記載の発明において、封止工程は貼り付合
わせ工程後の空洞領域が基準圧となる状態で行われるよ
うにするとよく、また、請求項7記載の発明のように、
請求項6記載の発明において、基準圧を真空とするとよ
く、また、請求項8記載の発明のように、請求項1乃至
7のいずれかに記載の発明において、第1基板と第2基
板の間に絶縁膜を介して第1基板と第2基板を貼り合わ
せるようにすれば、第2基板に対し受圧ダイヤフラムを
好適に絶縁分離することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
に基づいて説明する。図1は一実施形態を表す圧力検出
器の断面図であり、図2は上記圧力検出器の平面図であ
る。なお、図2におけるA−A´断面が図1に示す断面
図に相当している。
【0012】図1において、シリコン基板16上には酸
化膜8、酸化膜2が順次形成されており、この酸化膜2
上には、単結晶シリコン3、基準圧力室1が形成されて
いる。この基準圧力室1内は真空状態もしくは所定ガス
による充満状態となっており、単結晶シリコン3および
パッシベーション膜5により封入されている。
【0013】基準圧力室1上には、受圧ダイヤフラム2
1が形成されており、その内部の所定部には、歪みゲー
ジ素子であるピエゾ抵抗素子6が形成されている。そし
て、ピエゾ抵抗素子6が圧力を検出した場合には、検出
信号はAl配線層7を介して外部に設けられたCPU等
の信号処理回路に出力される。また、パッシベーション
膜5と単結晶シリコン3との間には、酸化膜4が形成さ
れている。なお、ピエゾ抵抗素子6は受圧ダイヤフラム
21の内部に設ける必要はない。
【0014】上記構成を有する圧力検出器は、実際には
図2に示すような形態となっている。すなわち、基準圧
力室1上には4つのピエゾ抵抗素子6が形成され、基準
圧力室1の周囲には、この圧力検出器を製造する過程で
利用したエッチング孔9およびエッチング液導入路12
が形成され、各々は上述したパッシベーション膜5(図
1)により埋め込まれている。
【0015】このように、本実施形態における圧力検出
器は、受圧ダイヤフラムが単結晶シリコンで形成されて
いるので、温度特性によるバラツキや経時変化を極力抑
えることができる。さらに、歪みゲージ素子は単結晶シ
リコンにより形成されているので、検出信号レベルが大
きく、高感度に圧力を測定することができる。次に、上
述した図1に示す圧力検出器の第1の製造方法による製
造手順を図3(a)〜(j)を用いて説明する。なお、
図3(a)〜(j)は、製造工程順に示した上記圧力検
出器の断面図である。
【0016】(ダイヤフラム形成工程)まず図3(a)
に示すように、単結晶シリコン3上にレジスト膜10を
塗布し、その後、エッチングによりエッチング孔9の原
型が形成される。この工程で行うエッチング量は、結果
的には受圧ダイヤフラムの膜厚に相当することになる。
しかもこのエッチング量は非常に小さいため、ドライエ
ッチングを用いることができ、容易に精密なエッチング
制御を行うことができる。そして、この実施形態ではエ
ッチング量1μmとしている。なお、このダイヤフラム
形成工程が第1工程に相当している。
【0017】(基準圧力室形成工程)次に図3(b)に
示すように、レジスト膜10を除去した後、再びレジス
ト膜11を塗布して、さらに1μmのエッチング量でエ
ッチングを行う。この工程により、基準圧力室1の原型
の形成される。 (エッチング液導入路形成工程)次に図3(c)に示す
ように、レジスト膜11を除去した後、さらにレジスト
膜13を塗布して、0.5μmのエッチング量でパター
ニングを行う。
【0018】この工程により、エッチング液導入路12
が形成される。この段階で、エンチング液導入路12の
深さは0.5μm、基準圧力室1の深さは、1.5μ
m、およびエッチング孔9の深さは2.5μmとなって
いる。なお、上述した基準圧力形成工程およびこのエッ
チング液導入路形成工程が第2工程に相当している。
【0019】(酸化膜形成工程)次に図3(d)に示す
ように、後工程でエッチング液を入れた際に、受圧ダイ
ヤフラムの膜厚が薄くなり過ぎるのを防止し、しかも後
工程で行われる研磨の際にストッパの役割を果たさせる
為に、熱酸化処理を行って、酸化膜14を1000
【0020】
【外1】
【0021】の膜厚で形成する。なお、この酸化膜形成
工程が第3工程に相当している。 (多結晶膜堆積工程)次に図3(e)に示すように、酸
化膜14上に多結晶シリコン15を堆積させ、この多結
晶シリコン15を酸化膜14表面に約5000
【0022】
【外2】
【0023】残すようにして研磨し、その後、図3
(f)に示すように、熱酸化処理を施して酸化膜2を形
成する。この時、単結晶シリコン3表面の酸化膜14に
多結晶シリコン15の酸化膜2が到達するまで、熱酸化
処理を施している。この結果、酸化膜2の膜厚は1μm
程度になる。
【0024】(貼り合わせ工程)次に図3(g)に示す
ように、膜厚1μm程度の酸化膜8を表面に有するシリ
コン基板16と、上記工程を経た単結晶シリコン3とを
ウェハ直接接合によって貼り合わせる。続いて、エッチ
ング孔9(図3(c))の部分に形成された酸化膜14
が露出するまで研磨を行う。
【0025】この時、表面研磨は選択研磨を用いること
により、酸化膜14が露出した時点で研磨が停止するよ
うにすれば、受圧ダイヤフラム21は所望の膜厚とな
る。なお、この貼り合わせ工程が第4工程および第5工
程に相当している。 (ピエゾ抵抗素子形成工程)次に図3(h)に示すよう
に、通常のIC製造プロセスを用いて、基準圧力室1上
にピエゾ抵抗素子6と、酸化膜4とを形成する。
【0026】(空洞領域形成工程)次に図3(i)に示
すように、エッチング孔9上に形成された酸化膜4をフ
ォトエッチング等により除去し、続いて基準圧力室1内
に形成された多結晶シリコン15をウェットエッチング
により除去する。そして、さらにウェットエッチングを
行って酸化膜14を除去する。ここで、酸化膜2の膜厚
は酸化膜14の膜厚よりも非常に厚く形成されているの
で、酸化膜2は一部は除去されるものの大部分は残った
ままとなる。
【0027】(封止工程)次に図3(j)に示すよう
に、Al配線層7をピエゾ抵抗素子6上に形成し、さら
にパッシベーション膜5を堆積して、Al配線層7を覆
うと共にエッチング孔9をパッシベーション膜5で封止
する。この際、パッシベーション膜5を形成する雰囲気
は真空状態に近いため、基準厚力室は真空状態を保持し
たままエッチング孔9は塞がれる。また、選択性のある
CVD(例えば選択タングステンCVD等)によって、
エッチング孔9を封止してもよい。
【0028】以上述べたように、受圧ダイヤフラムの膜
厚は初めのエッチング(ダイヤフラム形成工程で行われ
るエッチング)で決定される。しかもそのエッチング量
は非常に小さいために、ドライエッチング等の精密なエ
ッチング制御が行えるエッチング方法を使用するこがで
きる。したがって、受圧ダイヤフラムの膜厚を高精度に
形成することが可能となる。
【0029】また上記製造方法を用いることにより、上
記公報(特開平1−136043号公報)に開示された
製造工程では実現できない、受圧ダイヤフラムおよび歪
みゲージ素子を単結晶膜にて形成した圧力検出器を製造
することが可能となる。すなわち、上記公報による製造
方法で窒化膜を単結晶膜(例えば単結晶シリコン)に代
用しようとすると、多結晶ポリシリコン膜上に酸化膜を
形成して再結晶成長により単結晶シリコンを形成しなけ
ればならない。しかし、そのためには単結晶シリコンの
シード部が必要となるため、製造工程が増加してしまう
という問題がある。しかも、再結晶成長により構成され
た受圧ダイヤフラムは、機械的強度が低く、随時圧力が
加わる圧力検出器には不向きである。
【0030】しかし、上記製造方法により、受圧ダイヤ
フラムおよび歪みゲージ素子を単結晶膜にて形成した圧
力検出器を製造することが可能となる。次に、上記圧力
検出器の第2の製造方法による製造手順について説明す
る。図4(a)〜(d)は、製造工程順に示した圧力検
出器の断面図である。なお、この第2の製造方法は、上
記第1の製造方法における図3(d)に示す断面図のよ
うな圧力検出器を形成した後に行われるものである。
【0031】まず図4(a)に示すように、酸化膜14
上に多結晶シリコン15を堆積させる。次に図4(b)
に示すように、熱酸化処理を施して単結晶シリコン3の
表面に酸化膜2を形成し、膜厚1μm程度の酸化膜8を
表面に有するシリコン基板16と、上記工程を経た単結
晶シリコン3とをウェハ直接接合によって貼り合わせ
る。
【0032】続いて、エッチング孔9(図3(c))の
部分に形成された酸化膜14が露出するまで、表面研磨
を行う。なお、この時の研磨は、選択研磨を用いること
により酸化膜14が露出した時点で研磨が停止するよう
になっている。次に図4(c)に示すように、エッチン
グによりトレンチ17を形成する。このトレンチ17
は、酸化膜2に達する深さを有している。
【0033】次に図4(d)に示すように、単結晶シリ
コン3の表面を酸化させ、酸化膜18によってトレンチ
17を埋め込む。そしてこれ以後は、上記一実施形態に
おけるピエゾ抵抗素子形成工程および空洞化工程を経る
ことにより、圧力検出器を製造する。この実施形態にお
ける圧力検出器は、トレンチ17および酸化膜2により
周囲が囲まれているので、他の領域に対して絶縁分離さ
せることができる。
【0034】したがって、例えばこの圧力検出器の隣接
領域にトランジスタ等の半導体素子を形成することがで
きる。次に、本発明に係る上記圧力検出器の製造手順に
ついて説明する。図5(a)、(b)は、製造工程順に
示した圧力検出器の断面図である。なお、この製造方法
は、上記第1の製造方法における図3(d)に示す断面
図のような圧力検出器を形成した後に行われるものであ
る。
【0035】まず図5(a)に示すように、酸化膜14
上に多結晶シリコン15を堆積させる。続いてその表面
を研磨し、その後レジスト膜19を塗布する。次に、レ
ジスト膜19が塗布されていない部分にホウ素(B+
を高濃度に打ち込んで、高濃度の多結晶シリコン20を
形成する次に図5(d)に示すように、レジスト膜19
を除去した後、熱酸化処理を施して単結晶シリコン3の
表面に酸化膜2を形成し、膜厚1μm程度の酸化膜8を
表面に有するシリコン基板16と、上記工程を経た単結
晶シリコン3とをウェハ直接接合によって貼り合わせ
る。
【0036】続いて、エッチング孔9(図3(c))の
部分に形成された酸化膜14が露出するまで、表面研磨
を行う。なお、この時の研磨は、選択研磨を用いること
により酸化膜14が露出した時点で研磨が停止するよう
になっている。そしてこれ以後は、上記一実施形態にお
けるピエゾ抵抗素子形成工程および空洞化工程を経るこ
とにより、圧力検出器を製造する。
【0037】この時空洞化工程では、多結晶シリコン1
5および多結晶シリコン20の濃度差を利用した選択エ
ッチングを行う。これは、高濃度になった多結晶シリコ
ン20はアルカリエッチング(KOH、NaOH等)さ
れにくいので、これを利用して多結晶シリコン15を除
去するものである。この製造方法を用いると、図3
(f)に示す断面図のような圧力検出器を形成する工程
で行われる熱酸化処理の制御が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態を表す圧力検出器の断面図。
【図2】上記一実施形態における圧力検出器の平面図。
【図3】(a)〜(j)は、第1の製造方法に沿って製
造工程順に示した上記圧力検出器の断面図。
【図4】(a)〜(d)は、第2製造方法に沿って製造
工程順に示した上記圧力検出器の断面図。
【図5】(a)、(b)は、第3の製造方法に沿って製
造工程順に示した上記圧力検出器の断面図。
【符号の説明】
1 基準圧力室 3 単結晶層 6 ピエゾ抵抗素子(歪みゲージ素子) 21 受圧ダイヤフラム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶で形成された第1基板表面に凹部
    を形成する工程と、 前記凹部を含む前記第1基板表面に多結晶膜を形成する
    工程と、 少なくとも前記凹部内の多結晶膜を残して前記第1基板
    表面の多結晶膜に高濃度不純物を導入して高濃度領域を
    形成する工程と、 この高濃度領域を含む前記多結晶膜を挟んで前記第1基
    板と第2基板を貼り合わせる工程と、 前記第1基板裏面を薄肉化して前記凹部に基づき受圧ダ
    イヤフラムの膜厚を画定すると共に前記凹部の所定部分
    を前記第1基板裏面側に開口する工程と、 この開口した前記凹部の所定部分よりエッチング液を導
    入して、前記高濃度領域を非エッチング壁として前記凹
    部内の前記多結晶膜をエッチング除去する工程と、 を有することを特徴とする圧力検出器の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1基板裏面を薄肉化する工程と前
    記多結晶膜をエッチング除去する工程との間に、前記第
    1基板の表面の所望位置に単結晶からなる歪み検出素子
    を設ける工程を有することを特徴とする請求項1に記載
    の圧力検出器の製造方法。
  3. 【請求項3】 単結晶で形成された第1基板表面に受圧
    ダイヤフラム用の空洞領域とこの空洞領域よりも深い前
    記受圧ダイヤフラムの膜厚を規定する凹部とを形成する
    工程と、 前記空洞領域と前記凹部とを連通する連通路を形成する
    工程と、 前記空洞領域及び前記凹部及び前記連通路の表面に絶縁
    膜を形成する工程と、 前記空洞領域及び前記凹部及び前記連通路及び前記第1
    基板表面に多結晶膜を形成する工程と、 少なくとも前記空洞領域内及び前記凹部内及び前記連通
    路内の多結晶膜を残して前記第1基板表面の多結晶膜に
    高濃度不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、 この高濃度領域を含む前記多結晶膜を挟んで前記第1基
    板と第2基板を貼り合わせる工程と、 前記第1基板裏面より、前記凹部に形成された絶縁膜が
    露出するまで前記第1基板裏面を研磨する工程と、 前記凹部に形成された前記絶縁膜の露出部分を除去しエ
    ッチング孔を露出する工程と、 このエッチング孔よりエッチング液を導入して、前記高
    濃度領域を非エッチング壁として前記空洞領域内及び前
    記凹部内及び前記連通路内の前記多結晶膜をエッチング
    除去する工程と、 前記エッチング孔を封止する工程とを有することを特徴
    とする圧力検出器の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1基板裏面を研磨する工程と前記
    多結晶膜をエッチング除去する工程との間に、前記形成
    した空洞領域上の前記第1基板の表面に単結晶からなる
    歪み検出素子を設ける工程を有することを特徴とする請
    求項3に記載の圧力検出器の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記封止工程において前記エッチング孔
    はパッシベーション膜又はCVD膜で封止される請求項
    3又は4に記載の圧力検出器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記封止工程は前記貼り付合わせ工程後
    の空洞領域が基準圧となる状態で行われる請求項3乃至
    5の何れかに記載の圧力検出器の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基準圧は真空である請求項6に記載
    の圧力検出器の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1基板と前記第2基板の間に絶縁
    膜を介して前記第1基板と前記第2基板を貼り合わせる
    請求項1乃至7の何れかに記載の圧力検出器の製造方
    法。
JP9312215A 1997-11-13 1997-11-13 圧力検出器の製造方法 Expired - Lifetime JP3055508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9312215A JP3055508B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 圧力検出器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9312215A JP3055508B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 圧力検出器の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31009290A Division JP2864723B2 (ja) 1990-11-14 1990-11-14 圧力検出器およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10148592A true JPH10148592A (ja) 1998-06-02
JP3055508B2 JP3055508B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=18026586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9312215A Expired - Lifetime JP3055508B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 圧力検出器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055508B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101600007B1 (ko) * 2014-03-24 2016-03-04 지엘기술주식회사 띠철근 고정용 클립 또는 띠철근 고정부재를 이용한 철근콘크리트 수직부재의 내부 띠철근 고정구조
KR101802959B1 (ko) 2017-08-28 2017-11-29 김경숙 원터치식 고정수단이 일체로 구비된 v형 띠철근
KR102293304B1 (ko) * 2019-11-05 2021-08-25 (주)하나 앵커볼트 고정구

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055508B2 (ja) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5242863A (en) Silicon diaphragm piezoresistive pressure sensor and fabrication method of the same
JP3506932B2 (ja) 半導体圧力センサ及びその製造方法
US6388279B1 (en) Semiconductor substrate manufacturing method, semiconductor pressure sensor and manufacturing method thereof
CN111704104A (zh) 用于制造mems压力传感器的方法和相应的mems压力传感器
JPH05304303A (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JPH05190872A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JPH07128169A (ja) ピエゾ抵抗圧力センサを有する半導体装置
US5946549A (en) Method for manufacturing sensor using semiconductor
JP4168497B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP3055508B2 (ja) 圧力検出器の製造方法
JPH09186347A (ja) センサおよびその製造方法
JPH0797643B2 (ja) 圧力変換装置の製造方法
JP2864723B2 (ja) 圧力検出器およびその製造方法
US20020028529A1 (en) Method for manufacturing semiconductor pressure sensor having reference pressure chamber
JP2009139340A (ja) 圧力センサの製造方法、圧力センサ、半導体装置、電子機器
JPH11220137A (ja) 半導体圧力センサ及びその製造方法
CN210559358U (zh) 压力传感器
JP2997962B2 (ja) 半導体センサ用単結晶半導体基板の製造方法及び半導体センサ
JP3744218B2 (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JPH08248061A (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JPS6254477A (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JPH03284871A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH06221945A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JP4178585B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JP4134367B2 (ja) 半導体圧力センサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000314

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11