JPH10148276A - 管・ケーブル類の支持具、及び被接着面に対する該支持具の接着固定方法 - Google Patents

管・ケーブル類の支持具、及び被接着面に対する該支持具の接着固定方法

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JPH10148276A
JPH10148276A JP9197925A JP19792597A JPH10148276A JP H10148276 A JPH10148276 A JP H10148276A JP 9197925 A JP9197925 A JP 9197925A JP 19792597 A JP19792597 A JP 19792597A JP H10148276 A JPH10148276 A JP H10148276A
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昭八 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被接着面に対する接着固定作業を短時間で、し
かも確実に行える管・ケーブル類の支持具の提供であ
る。 【解決手段】被接着面に接着固定される接着板1の両側
に連結部2を介して仮接着板3を連設して、該仮接着板
3の粘着面に両面接着テープ5を貼り付け、前記接着板
1の接着固定時において、該両面接着テープ5を介して
仮接着板3を被接着面に仮接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井壁等の構築面
に沿って管・ケーブル類を吊下支持するのに使用される
支持具、及び被接着面に対する該支持具の接着固定方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、天井壁等の種々の構築面に沿っ
て管・ケーブル類を吊下支持する場合において、図22
に示されるような支持具S’が使用されている。この支
持具S’は、上面が接着面51aとなっている接着板5
1の下面にフック等の支持部材52が一体に取付けられ
た構成である。
【0003】この支持具S’を天井壁等の被接着面に接
着固定するには、接着板51の接着面51aに接着剤を
塗布しておいて、該接着板51の接着面51aを被接着
面に密着させるべく押圧し、該接着剤の固化により、被
接着面に接着固定している。しかし、前記接着剤が固化
するまでには、相当の時間を要するため、作業者は、支
持具S’を天井壁等の被接着面に押圧した状態を維持す
るために、所定時間だけ手で押圧し続ける必要があり、
支持具S’の固定作業は、面倒で、しかも時間を要する
ものであった。また、接着剤が固化する前に手を離して
しまい、自重により支持具S’が落下してしまう不具合
も頻発していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被接着面に
対する接着固定作業を短時間で、しかも確実に行える管
・ケーブル類の支持具の提供を主たる課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、管・ケーブル類を支持するための支持部を
備えた管・ケーブル類の支持具であって、接着剤を介し
て被接着面に接着固定される接着部と、被接着面に仮接
着可能な仮接着剤層を備えた仮接着部とを具備すること
を、その特徴としている。また、被接着面に対する前記
支持具の接着固定方法については、接着部の接着面に予
め接着剤を塗布しておく場合と、被接着面と接着面との
間に接着剤を充填するための充填部を支持具自体に備え
ていて、前記仮接着部により支持具を被接着面に仮接着
した状態において、接着面と被接着面との間に接着剤を
充填する場合とがある。
【0006】接着部の接着面に予め接着剤が塗布されて
いる場合には、接着部と仮接着部とをほぼ同時に被接着
面に押圧させて、被接着面に対して仮接着部を仮接着し
ておくと、被接着面に対して接着部を接着固定するため
の接着剤が固化するまでの間において、被接着面に対す
る接着部の密着状態が維持される。よって、仮接着の直
後において、手を離しても、自重により支持具は落下す
ることなく、支持具の接着部は、被接着面に対して確実
に接着固定される。
【0007】また、被接着面と接着面との間に接着剤を
充填するための充填部を支持具自体に備えている場合に
は、前記仮接着部を被接着面に押圧して仮接着した状態
において、支持具に設けられた充填部から接着剤を充填
すると、該接着剤が固化するまでの間において、仮接着
状態が維持されて、支持具の接着部は、被接着面に対し
て確実に接着固定される。このように、被接着面に対し
て支持具を仮接着した後において、充填部から接着部の
接着面と被接着面との間に接着剤を充填する場合には、
被接着面に対して仮接着部が仮接着されていて、支持具
を手で押圧させる必要がないため、片手又は両手によっ
て接着剤の充填作業を専念して行える。このため、天井
壁等の比較的高い場所における支持具の接着固定作業を
安全に行える。また、充填部から接着剤を充填させる場
合は、接着面に予め接着剤を塗布しておく場合と異なっ
て、接着剤の塗布後から、支持具を被接着面に当てがう
までの間において、接着面に塗布した接着剤が周辺に付
着することがないと共に、速乾性の接着剤の使用が可能
となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る管・ケーブ
ル類支持具(以下、単に「支持具」という)S1 を用い
て天井壁W1から管Pを吊下支持している状態の斜視図
であり、図2は、支持具S1 の非使用状態の斜視図であ
り、図3は、支持具S1 の接着面1aに接着剤Aを塗布
している状態を示す図であり、図4は、接着板1の両端
の一対の仮接着板3を変形させて、支持具S1 を天井壁
1 に密着させる直前の状態を示す図であり、図5は、
接着板1と仮接着板3との双方を天井壁W1 に押圧して
いる状態を示す図である。図1ないし図3において、支
持具S1 は、その全体が樹脂で製作されていて、方形状
をした接着板1の両側に連結部2を介して同じく方形状
の仮接着板3がそれぞれ連設され、前記接着板1の下面
にフック4が一体に設けられた構成である。
【0009】接着板1の上面は、接着剤を塗布するため
の接着面1aとなっていて、該接着剤を充填するための
多数の円形溝1bが設けられている。一対の仮接着板3
の上面は、粘着面3aとなっていて、この面3aにそれ
ぞれ両面接着テープ5が予め接着されている。接着板1
と一対の仮接着板3とは、その幅方向の中央部において
前記連結部2を介して部分的に連結されている。該連結
部2は、他の部分よりも薄肉に形成されていて、図4に
示されるように、一対の仮接着板3は、連結部2を介し
て連結されている中央の接着板1に対して変形可能にな
っている。また、一対の仮接着板3における相対向する
端部には、該仮接着板3を変形させる際に、指部を当て
がって把持するための把持板6が下方に向けて設けられ
ている。
【0010】接着板1の下面に一体に設けられた前記フ
ック4は、所定幅を有する板体の外側面に補強用のリブ
7が設けられた構造であって、図1に示されるように、
その下半部の支持部4aで管P等の管・ケーブル類を収
容して支持する。また、フック4の上半部は、管・ケー
ブル類を挿入するための挿入部4bとなっていて、該挿
入部4bには、支持部4aに収容支持されている管・ケ
ーブルの抜け出しを防止するための抜出し防止爪8が設
けられている。即ち、該抜出し防止爪8は、その上端部
が前記接着板1の裏面に固着されていて、その下端部
が、前記フック4の先端部4cの内側に入り込んでい
る。該抜出し防止爪8の上端部は、屈曲状に形成されて
バネ部8aとなっていて、該バネ部8aにより、該防止
爪8の全体が弾性変形可能となっている。
【0011】そして、上記支持具S1 を天井壁W1 に接
着固定するには、以下のようにして行う。まず、図3に
示されるように、接着板1の接着面1aに接着剤Aを塗
布すると共に、該接着板1の両側の各仮接着板3の上面
に予め貼り付けられている両面接着テープ5の剥離紙5
aを剥離させる。次に、図4に示されるように、一対の
仮接着板3の外方の端部に下方に向けて設けられている
各把持板6を作業者の両指により把持押圧することによ
り、各仮接着板3を接着板1の裏面の側に変形させる。
この状態で、図5に示されるように、接着板1の上面の
接着面1aを天井壁W1 に密着させて押圧し、引き続い
て、各把持板6を開放させて、各仮接着板3を天井壁W
1 に押圧させる。
【0012】各仮接着板3を天井壁W1 に押圧すること
により、両面接着テープ5を介して各仮接着板3は天井
壁W1 に接着され、その接着力は、支持具S1 の自重に
よる落下を防止できる大きさである。このため、各仮接
着板3を天井壁W1 に接着させた直後に、支持具S1
ら手を離しても、該支持具S1 は落下せず、天井壁W1
に対する接着板1の接着面1aの密着状態が維持され
る。そして、そのまま所定時間が経過すると、接着面1
aに塗布した接着剤Aが固化して、支持具S1 が天井壁
1 に接着固定される。
【0013】図6には、本発明に係る支持具S2 が示さ
れている。この支持具S2 は、側壁W2 に接着固定して
使用されるものであって、中央部の接着板11の両端部
に連結部12を介して仮接着板13がそれぞれ設けら
れ、該接着板11の前面にフック14が一体に設けられ
た構成である。この支持具S2 において、仮接着板13
の裏面の粘着面には、両面接着テープ(図示せず)が接
着され、接着板11の裏面は、接着剤が塗布される接着
面となっている。各仮接着板13の外方の端部には、該
仮接着板13を変形させるための把持板15が手前側に
向けて設けられている。
【0014】また、図7には、本発明に係る支持具S3
が示されている。この支持具S3 は、上記支持具S1
フック4を結束紐21に替えたものであって、他の部分
は該支持具S1 と同一構成であるので、重複説明を避
け、同一部分には同一符号を付した図示のみ行う。
【0015】図8ないし図10には、本発明に係る支持
具S4 が示されている。この支持具S4 の基本構成は、
前記支持具S1 と同一であるので、同一部分には同一符
号を付して、その特徴的構成と、その作用についてのみ
説明する。この支持具S4 の接着板1の上面の接着面1
aは平面状になっていて、その中央部に、下方から接着
面1aに貫通する貫通孔で成形される接着剤の充填孔3
1が形成されている。このため、図9に示されるよう
に、上記と異なって仮接着板3を変形させることなく、
そのままの状態で天井壁W1 に密着押圧させると、両面
接着テープ5を介して各仮接着板3は天井壁W1 に接着
されて、接着板1の接着面1aと天井壁W1 の壁面との
間に、接着剤が充填される隙間32が形成される。押し
潰し可能な容器33内には、接着剤が収容されていて、
一対の仮接着板3によって支持具S4 が天井壁W1 に仮
接着された状態において、接着剤が収容された容器33
の全体を支持具S4 のフック4の内部に配置すると共
に、その容器33の先端の吐出管33aを支持具S4
設けられた前記充填孔31に挿入して、該容器33を押
し潰して、その内部に収容された接着剤を吐出させる
と、前記隙間32の直下から、該隙間32に接着剤Aが
充填される。ここで、一対の仮接着板3によって支持具
4 が天井壁W1 に仮接着されていて、天井壁W1 に対
して支持具S4 を手で押圧させる必要がないために、片
手或いは両手によって、前記隙間32への接着剤の充填
作業を専念して行える。
【0016】また、図11ないし図13には、本発明に
係る支持具S5 が示され、図14及び図15には、同じ
く支持具S6 が示されている。これらの各支持具S5,S
6 は、いずれも前記隙間32に接着剤を充填するための
充填孔を備えているものであるが、その形成位置が前記
支持具S4 と異なるのみであって、支持具S5,S6 を天
井壁W1 に仮接着した後において、接着板1の接着面1
aと天井壁W1 の壁面との隙間32に接着剤を充填する
ことは、前記支持具S4 と同じである。即ち、支持具S
4 の接着板1の上面には、幅広の溝部34が幅方向に沿
って形成されて、この溝部34の両端部がいずれも側方
に開口して、この開口部が接着剤の充填孔35(図13
参照)となっていると共に、溝部34の底面が接着面1
aとなった構成である。このため、図13に示されるよ
うに、接着剤が収容された変形可能な容器36を支持具
5 の側方に配置して、その上端部に設けられた細管状
の吐出管36aを前記充填孔35に差し込んだ状態で、
該容器36を押し潰すと、内部の接着剤が吐出して、前
記隙間32に接着剤Aが充填される。
【0017】また、図14及び図15に示される支持具
6 は、接着板1の一方の側端部に溝部が側端面に開口
して形成されて、この溝部が接着剤の充填孔37となっ
たものである。この充填孔37を構成する溝部は、断面
がほぼ半円状であって、この一方の側端面に開口し、し
かも内部にゆくに従って漸次浅くなった形状である。こ
の充填孔37は、接着板1の接着面1aと天井壁W1
壁面との間に形成される前記隙間32に連通するため
に、該充填孔37から接着剤を充填できる。
【0018】また、図16ないし図18に示される支持
具S7 は、押し潰し可能な容器38に接着剤が収容され
た接着剤収容材39を一体に備えていることに、その特
徴を有している。支持具S7 の接着板1の中央部には、
上下方向に貫通して段差状をした前記充填孔31が形成
されていて、この容器38の吐出口部38aが前記充填
孔31に、その下方から差し込まれていると共に、この
吐出口部38aには、接着板1の上方から蓋部38bが
一体に連結されて、該蓋部38bが充填孔31の段差部
に引っ掛かることにより、支持具S7 に接着剤収容材3
9が一体に取付けられた構造になっている。そして、こ
の接着剤収容材39を備えた支持具S7を天井壁W1
接着固定するには、容器38の蓋部38bを折り取っ
て、その吐出口部38aを開口させた状態にして、一対
の仮接着板3を天井壁W1 に仮接着しておいて、接着剤
収容材39の容器38を押し潰すと、その内部に収容さ
れた接着剤Aが吐出口部38aから吐出されて、接着板
1の接着面1aと天井壁W1の壁面とで形成される隙間
32に充填される。このようにして、隙間32に接着剤
が充填される作用は、前記支持具S4 と同じである。な
お、支持具S7 を天井壁W1 に接着固定した後には、接
着剤収容材39の容器38は、管Pの支持に障害となら
ない場合には、取付けたままにしておいてもよい。
【0019】更に、図19ないし図21に示される支持
具S8 は、前記支持具S7 と同様に接着剤収容材を備え
たものであるが、この接着剤収容材がフック4の幅方向
に沿って水平に配置されて、接着剤の充填後にそのまま
取付けておいても、管Pの支持に障害がないようにする
ことを主たる目的としたものである。即ち、接着板1の
ほぼ中央部の直下には、膨肉部41がフック4の幅方向
に一体成形されて、該膨肉部41の内部には、L字形に
曲がって、その一端が接着板1の上面の接着面1aに開
口していると共に、その他端が前記膨肉部41の一端面
に開口した充填孔42が形成されて、該充填孔42の一
端の開口に、接着剤収容材43の容器44の吐出口部4
4aが差し込まれている。そして、前記支持具S7 と同
様にして、支持具S8 に一体に取付けられている接着剤
収容材43の容器44を押し潰して、その内部に収容さ
れている接着剤をL字形の充填孔42から、接着板1と
天井壁W1 との間に形成される隙間に充填させる。
【0020】上記した各支持具S4 〜S8 は、支持具S
4 〜S8 を天井壁W1 に仮接着した後に、接着板1の接
着面1aと天井壁W1 の壁面との間に形成された隙間3
2に接着剤を充填でき、支持具S1 〜S3 のように、接
着面に予め接着剤を塗布しておく場合と異なって、接着
剤の塗布後から、支持具を被接着面に当てがうまでの間
において、接着面に塗布した接着剤が周辺に付着して汚
損することがないと共に、速乾性の接着剤の使用が可能
となる利点がある。また、一対の仮接着板3によって各
支持具S4 〜S8 が天井壁W1 に仮接着されていて、天
井壁W1 に対して各支持具S4 〜S8 を手で押圧させる
必要がないために、片手或いは両手によって、前記隙間
32への接着剤の充填作業を専念して行える。このた
め、天井壁等の比較的高い場所における支持具の接着固
定作業を安全に行える。
【0021】また、上記各実施例の支持具S1 〜S
8 は、いずれも接着板の両側に変形可能な仮接着板が設
けられ、該仮接着板を接着板の接着面と反対側に変形さ
せる構成であるために、被接着面に対して接着板を最初
に接着させることができて、被接着面に対して接着板を
確実に接着固定できる利点がある。しかし、本発明に係
る支持具は、このように接着板とは別の仮接着板を備え
たものに限定されず、例えば、接着剤を塗布する接着面
の周縁部に両面接着テープを貼り付けて、当該テープ部
分を仮接着部とした構成のものであってもよい。
【0022】なお、仮接着剤とは、両面接着テープ、両
面粘着テープの他に、速乾性の接着剤などを含み、請求
項5に記載の支持具の接着固定方法においては、上記実
施例のように、両面接着テープなどを仮接着板に予め接
着しておいてもよいが、施工時に現場において、速乾性
の接着剤を塗布したり、両面粘着テープを貼り付けたり
してもよい。また、上記した各支持具において、その接
着板には、上記したように現場において接着剤を塗布し
てもよいが、ホットメルトなどの固化された接着剤が予
め付着されていて、使用時において、この固化された接
着剤をバーナーなどで加熱して溶融させることにより、
使用状態にするものであってもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る管・ケーブル類の支持具
は、接着剤を介して被接着面に接着固定される接着部
と、被接着面に仮接着可能な仮接着剤層を備えた仮接着
部とを具備しているので、被接着面に対して接着部を接
着固定するための接着剤が固化するまでの間において、
被接着面に対する接着部の密着状態が維持される。よっ
て、仮接着の直後において、手を離しても、自重により
支持具は落下することなく、接着部は、被接着面に対し
て確実に接着固定されて、支持具の接着固定作業を短時
間に、しかも確実に行える。
【0024】また、被接着面と接着部との間に接着剤を
充填し得る充填部を備えている支持具においては、仮接
着部によって被接着面に支持具を仮接着した後に、前記
充填部によって、被接着面と接着部との間に接着剤を充
填できるので、接着面に予め接着剤を塗布しておく場合
と異なって、接着剤の塗布後から、支持具を被接着面に
仮接着するまでの間において、接着面に塗布した接着剤
が周辺に付着して、当該周辺部を汚損することがないと
共に、速乾性の接着剤の使用が可能となる。また、一対
の仮接着板によって支持具が被接着面に仮接着されてい
て、被接着面に対して支持具を手で押圧させる必要がな
いために、片手或いは両手によって接着剤の充填作業を
専念して行える。このため、天井壁等の比較的高い場所
における支持具の接着固定作業を安全に行える。
【0025】更に、上記充填部が設けられた支持具にお
いて、内部に接着剤が収容された接着剤収容材を備えて
いて、該収容材の接着剤吐出口が前記充填部に臨んでい
る構造の場合には、施工に際して、接着剤を準備して施
工現場に持ち込む必要がないので、接着剤を持ち忘れて
も施工できる利点がある。この場合において、支持具に
一体に取付けられている接着剤収容材の容器は、この支
持具を被接着面に接着固定した後においては、取付けた
ままで放置してもよいので、後片付け等の面倒もなくな
る。
【0026】特に、接着部の両側に一対の仮接着部が設
けられている支持具においては、一対の仮接着部の配置
からして、支持具の仮接着力が大きく、しかも安定して
仮接着される利点がある。また、接着部の両側に一対の
仮接着部が設けられていて、しかも該仮接着部は、その
仮接着剤層が接着部の接着面と反対側に後退可能なよう
に弾性変形可能に成形されている構成のものにおいて
は、被接着面に対して接着部のみを最初に押圧密着さ
せ、その後に、被接着面に対して仮接着部を仮接着させ
られるので、被接着面に対する接着部の接着固定の強度
が高まる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る支持具S1 を用いて天井壁W1
ら管Pを吊下支持している状態の斜視図である。
【図2】支持具S1 の非使用状態の斜視図である。
【図3】支持具S1 の接着面1aに接着剤Aを塗布して
いる状態を示す図である。
【図4】接着板1の両端の仮接着板3を変形させて、支
持具S1 を天井壁W1 に密着させる直前の状態を示す図
である。
【図5】接着板1と仮接着板3との双方を天井壁W1
押圧している状態を示す図である。
【図6】本発明に係る支持具S2 の斜視図である。
【図7】本発明に係る支持具S3 を用いて天井壁W1
ら管Pを吊下支持している状態の斜視図である。
【図8】本発明に係る支持具S4 の斜視図である。
【図9】支持具S4 を天井壁W1 に密着させる直前の状
態を示す図である。
【図10】天井壁W1 に支持具S4 を仮接着した後に、
この支持具S4 の接着板1の接着面1aと、天井壁W1
の壁面との間の隙間32に接着剤Aが充填された状態を
示す断面図である。
【図11】本発明に係る支持具S5 の斜視図である。
【図12】天井壁W1 に支持具S5 を仮接着した後に、
この支持具S5 の接着板1の接着面1aと、天井壁W1
の壁面との間の隙間32に接着剤Aが充填された状態を
示す断面図である。
【図13】前記隙間32に接着剤Aを充填している状態
を示す図(図12のX−X線断面図)である。
【図14】本発明に係る支持具S6 の斜視図である。
【図15】支持具S6 の接着板1の接着面1aと、天井
壁W1 の壁面との間の隙間32に接着剤Aを充填してい
る状態を示す横断面図である。
【図16】本発明に係る支持具S7 の斜視図である。
【図17】同じく縦断面図である。
【図18】支持具S7 の接着板1の接着面1aと、天井
壁W1 の壁面との間の隙間32に接着剤Aを充填してい
る状態を示す縦断面図である。
【図19】本発明に係る支持具S8 の斜視図である。
【図20】同じく縦断面図である。
【図21】図20のY−Y線断面図である。
【図22】従来の支持具S’の斜視図である。
【符号の説明】
A:接着剤 P:管(管・ケーブル類) S1 〜S8 :管・ケーブル類支持具 W1 :天井壁(被接着面) W2 :側壁(被接着面) 1,11:接着板(接着部) 3,13:仮接着板(仮接着部) 4,14:フック(支持部) 5:両面接着テープ(仮接着剤層) 21:結束紐(支持部) 31,35,42:充填孔 32:接着板の接着面と天井壁の壁面との隙間 39,43:接着剤収容材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管・ケーブル類を支持するための支持部
    を備えた管・ケーブル類の支持具であって、 接着剤を介して被接着面に接着固定される接着部と、 被接着面に仮接着可能な仮接着剤層を備えた仮接着部
    と、 を具備することを特徴とする管・ケーブル類の支持具。
  2. 【請求項2】 前記仮接着部は、接着剤が塗布された前
    記接着部を被接着面に固着すべく被接着面に仮接着され
    ることを特徴とする請求項1に記載の管・ケーブル類の
    支持具。
  3. 【請求項3】 前記接着部の接着面には、常温では固化
    されていて、加熱により溶融される接着剤が予め付着さ
    れてなることを特徴とする請求項2に記載の管・ケーブ
    ル類の支持具。
  4. 【請求項4】 前記接着部の両側に一対の仮接着部が設
    けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    管・ケーブル類の支持具。
  5. 【請求項5】 前記仮接着部は、その仮接着層が接着部
    の接着面と反対側に後退すべく弾性変形可能に形成され
    ていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに
    記載の管・ケーブル類の支持具。
  6. 【請求項6】 前記仮接着部は、これを弾性変形させる
    べく把持可能な把持部を備えていることを特徴とする請
    求項4に記載の管・ケーブル類の支持具。
  7. 【請求項7】 前記仮接着部により被接着面に仮接着さ
    れた状態で、被接着面と接着部との間に接着剤を充填し
    得る充填部を備えていることを特徴とする請求項1に記
    載の管・ケーブル類の支持具。
  8. 【請求項8】 前記仮接着部は、前記充填部から充填さ
    れた接着剤により前記接着部を被接着面に固着させるべ
    く被接着面に仮接着されることを特徴とする請求項7に
    記載の管・ケーブル類の支持具。
  9. 【請求項9】 前記充填部は、接着部の下方から接着面
    に貫通する貫通孔で形成されてなることを特徴とする請
    求項7又は8に記載の管・ケーブル類の支持具。
  10. 【請求項10】 内部に接着剤が収容された接着剤収容材
    を備え、当該収容材の接着剤排出口が前記充填部に臨ま
    されてなる請求項7ないし9のいずれかに記載の管・ケ
    ーブル類の支持具。
  11. 【請求項11】 接着剤を介して被接着面に接着固定され
    る接着部と、仮接着剤を介して被接着面に仮接着される
    仮接着部とを備えた管・ケーブル類の支持具を被接着面
    に接着固定する方法であって、 前記接着部と前記仮接着部とを被接着面に押圧させて、
    被接着面に対する仮接着部の仮接着により、被接着面に
    対して接着部を接着固定するための接着剤が固化するま
    での間において、被接着面に対する接着部の密着状態を
    維持するようにしたことを特徴とする被接着面に対する
    管・ケーブル類の支持具の接着固定方法。
  12. 【請求項12】 被接着面に対して接着部を押圧して密着
    させた後に、該被接着面に対して仮接着部を押圧させて
    仮接着することを特徴とする請求項11に記載の被接着
    面に対する管・ケーブル類の支持具の接着固定方法。
  13. 【請求項13】 接着剤を介して被接着面に接着固定され
    る接着部と、仮接着剤を介して被接着面に仮接着される
    仮接着部と、被接着面と接着面との間に接着剤を充填し
    得る充填部とを備えた管・ケーブル類の支持具を被接着
    面に接着固定する方法であって、 前記仮接着部を被接着面に押圧して仮接着し、当該仮接
    着状態の間に前記充填部から接着剤を充填して、接着部
    を被接着面に接着固定することを特徴とする被接着面に
    対する管・ケーブル類の支持具の接着固定方法。
  14. 【請求項14】 前記仮接着部の被接着面に対する仮接着
    により、充填部から充填された接着剤が固化するまでの
    間において、被接着面に対する接着部の密着状態を維持
    するようにしたことを特徴とする請求項13に記載の被
    接着面に対する管・ケーブル類の支持具の接着固定方
    法。
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