JPH10148170A - 遠隔始動可能な車両用内燃機関 - Google Patents

遠隔始動可能な車両用内燃機関

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JPH10148170A
JPH10148170A JP8309654A JP30965496A JPH10148170A JP H10148170 A JPH10148170 A JP H10148170A JP 8309654 A JP8309654 A JP 8309654A JP 30965496 A JP30965496 A JP 30965496A JP H10148170 A JPH10148170 A JP H10148170A
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vehicle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両停止装置の構造を保持して内燃機関の遠
隔始動装置を併用する。 【解決手段】 車両の電子装置21のイモビライザ制御
手段23は、発振・検知手段28からの共振信号が特定
信号と一致するときだけ、内燃機関30の作動を許容す
る。スタータ制御手段31は、車両外部の送信機33か
ら遠隔始動指示信号が与えられると、まず、手段28と
手段23との間の導線43;53,54のどちらかを遮
断して、共振信号の導線53,54への送給を禁止す
る。次いで、手段23から手段28への起動信号を導入
して同期し、続いて、特定信号を表す疑似共振信号を生
成し、導線53,54を介して手段23に与える。手段
23は、疑似共振信号が特定信号を表していれば、内燃
機関30の始動を許容する。これによって、手段23へ
の信号の入出力端子を増加させることなく、車両停止動
作と遠隔始動動作とを併用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】車両に搭載され、車両外部か
らの指示によって遠隔始動可能な車両用内燃機関に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、無人の車両の走行を禁止する
車両停止装置がある。この車両停止装置は、たとえばイ
グニッションキーに内蔵されたトランスポンダからの指
示が与えられたときだけ、内燃機関の制御装置であるエ
レクトロニック・コントロール・ユニット(ECU)、
およびスタータモータの作動を許容し、それ以外のとき
にはこれら装置の作動を禁止する。また従来から、いわ
ゆる車両の暖機運転のために、車両外部からの遠隔指示
によって、無人の車両において内燃機関を始動させる遠
隔始動装置がある。
【0003】これら2つの装置を併用する車両で内燃機
関の遠隔始動動作を実施するには、スタータモータの始
動前に、スタータモータおよびECUの作動を車両停止
装置に許容させる必要がある。この許容のための指示を
遠隔始動動作の指示と別個に行うとき、車両の運転者
は、まず車両停止装置への指示動作を行い、次いで遠隔
始動装置への指示動作を行う。この手順で遠隔始動動作
を指示するとき、運転者は2つの別個の指示動作を確実
に行わなければならないので、車室外からの操作が困難
である。
【0004】このような車両停止装置と遠隔始動装置と
を併用する電子装置に関する第1の従来技術が、特開平
8−61194号公開公報に開示される。本公報の装置
では、いわゆるキーレスエントリシステムであるドアロ
ック制御システムと、遠隔始動装置であるエンジンスタ
ータ制御システムとが併用される。この装置では、ドア
ロック制御システムのリモコンスイッチからドアロック
の開錠および施錠が連続して指示されたとき、ドアロッ
ク制御システムは、ドアロックを施錠したままスタータ
制御システムを起動させて、エンジンを始動させる。
【0005】この装置では、ドアロック制御システムお
よびエンジンスタータ制御システムの両方の手段に、2
つのシステムを併用するための回路部品を新たに取付け
る必要があるので、既存の車両停止装置だけを有する車
両に、上述の装置を取付けることは困難である。既存の
車両停止装置だけを有する車両に後から容易に遠隔始動
装置を付加するために、車両停止装置自体の構造を変化
させることなく、取付けることが可能な遠隔始動装置が
求められている。
【0006】図6は、第2の従来技術の電子装置1の構
成を示すブロック図である。電子装置1は、既存の車両
停止装置に、新たに内燃機関の遠隔始動装置を付加した
構造の装置である。従来の車両停止装置は、いわゆるト
ランスポンダ方式の装置であり、イモビライザ制御手段
3、検出スイッチ7、発振・検知手段9および共振信号
生成手段11を含む。遠隔始動装置は、スタータ制御手
段13、アンテナ15および送信機16を含む。イモビ
ライザ制御手段3は、起動信号生成手段3aと信号確認
手段3bとを含む。また発振・検知手段9は、高周波信
号生成手段9aと共振信号検知手段9bとを含む。
【0007】内燃機関を始動するに際してキー手段のキ
ーシリンダ5にイグニッションキー6を挿入すると、検
出スイッチ7が閉(オン)となり、検出スイッチ7から
の車両始動信号がイモビライザ制御手段3に送給され
る。車両始動信号が送給されると、イモビライザ制御手
段3の起動信号生成手段3aが起動信号を生成して発振
・検知手段9に送給する。発振・検知手段9の高周波信
号生成手段9aは上記起動信号に基づいて高周波信号を
生成し、この高周波信号はキー手段に設けられたコイル
10に送給される。
【0008】共振信号生成手段11は、キーシリンダ5
に着脱自在に挿入されるイグニッションキー6に設けら
れており、イグニッションキー6をキーシリンダ5に挿
入するとき、この共振信号生成手段11はコイル10に
対向する。発振・検知手段9の高周波信号生成手段9a
から高周波信号がコイル10に送給されると、共振信号
生成手段11は、コイル10に流れる高周波信号の影響
を受けて、共振信号を生成する。共振信号生成手段11
によって生成された共振信号は、コイル10を介して共
振・検知手段9の共振信号検知手段9bに送給され、こ
の共振信号検知手段9bを介してイモビライザ制御手段
3に送給される。
【0009】イモビライザ制御手段3の信号確認手段3
bは、共振信号が予め定める特定信号であるとき作動許
容信号を生成し、この作動許容信号によって内燃機関の
作動を許容する。また共振信号が予め定める特定信号と
一致しないとき作動禁止信号を生成し、この作動禁止信
号によって内燃機関の作動を禁止する。
【0010】また、スタータ制御手段13は、アンテナ
14と車両外部の送信機16との間の無線通信によって
内燃機関の始動が指示されると、内燃機関の遠隔始動動
作を開始する。遠隔始動動作では、まず、スタータ制御
手段13が、検出スイッチ7からの車両始動信号と同等
の遠隔始動信号を生成して、イモビライザ制御手段3に
与え、該制御手段3を起動させる。次いで、イモビライ
ザ制御手段3からの起動信号を基準として、共振信号の
導出タイミングと同期し、前述の特定信号を表す疑似共
振信号を生成してイモビライザ制御手段3に与える。イ
モビライザ制御手段3は、疑似共振信号を正規の共振信
号と同等に取扱い、該制御手段3内部の信号確認手段3
bは、この疑似共振信号が特定信号と一致しているか否
かを確認する。
【0011】このとき、イモビライザ制御手段3は、起
動信号の出力端子、および発振・検知手段9からの共振
信号の入力端子を1つずつだけ持つ。このため、スター
タ制御手段13は、イモビライザ制御手段3から発振・
検知手段9への信号伝達用の導線17から、起動信号を
分岐して導入する。また、発振・検知手段9とイモビラ
イザ制御手段3との間の信号伝達用の導線18を介し
て、イモビライザ制御手段3に疑似共振信号を与える。
【0012】このため、起動信号はスタータ制御手段1
3に与えられると同時に発振・検知手段9にも与えられ
る。ゆえに、遠隔始動動作中も、発振・検知手段9は発
振および検知動作、すなわち、高周波信号生成手段9a
における高周波信号の生成動作、および共振信号検知手
段9bにおける共振信号の検知動作を周期的に実施す
る。したがって、スタータ制御手段13からイモビライ
ザ制御手段3に疑似共振信号を与えるとき、導線18に
は発振・検知手段9からの共振信号も与えられている。
したがって、この導線18上で共振信号と疑似共振信号
とが衝突および混合されるので、信号波形が歪むような
不都合が生じる。これによって、共振信号と疑似共振信
号とを歪みなくイモビライザ制御手段3に与えることが
できないので、イモビライザ制御手段3の信号確認手段
3bは車両走行を許容しない。したがって、内燃機関を
始動させることが困難になる。
【0013】またこの装置では、たとえば発振・検知手
段9からの共振信号の出力周期とスタータ制御手段13
からの疑似共振信号の出力周期とを同期させて、2つの
信号が衝突しないように制御することが考えられるが、
共振信号に含まれる同期用のクロック信号をスタータ制
御手段13に導入して、該制御手段13のクロックを同
期させる処理動作には、1回の上述の発振動作以上の時
間がかかる。したがって、送信機16から内燃機関の始
動の指示を行ってから、実際に内燃機関が始動するまで
の時間が長くなり、遠隔始動動作を迅速に実施すること
が困難になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車両
停止装置の構造を変化させることなく、部品を追加して
車両に搭載することができる遠隔操作可能な車両用内燃
機関を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両本体に搭
載された遠隔操作可能な内燃機関と、車両本体に装備さ
れ、前記内燃機関を始動するための車両始動信号を生成
するキー手段と、前記内燃機関を遠隔操作によって始動
するための遠隔始動信号を生成する遠隔始動手段と、前
記車両始動信号または前記遠隔始動信号に基づいて起動
信号を生成する起動信号生成手段と、前記起動信号生成
手段からの起動信号に基づいて前記高周波信号を生成す
る高周波信号生成手段と、前記キー手段に設けられ、前
記高周波信号生成手段からの高周波信号によって生じる
誘導電流に対して予め定める共振周波数で共振して共振
信号を生成する共振信号生成手段と、前記遠隔始動信号
に基づいて前記起動信号生成手段からの起動信号を取入
れて疑似共振信号を生成する疑似共振信号生成手段と、
前記共振信号または前記疑似共振信号が特定信号と一致
するとき内燃機関の作動を許容する作動許容信号を生成
し、前記共振信号または前記疑似共振信号が前記特定信
号と一致しないとき内燃機関の作動を禁止する作動禁止
信号を生成する信号確認手段と、前記遠隔始動信号に基
づいて起動信号が生成されたとき、前記共振信号の前記
信号確認手段へ送給を禁止する禁止手段とを含むことを
特徴とする遠隔操作可能な車両用内燃機関である。本発
明に従えば、車両始動信号に基づいて起動信号生成手段
が起動信号を生成したときには、共振信号生成手段から
の共振信号が信号確認手段に送給される。一方、遠隔始
動信号に基づいて起動信号が生成されたときには、疑似
共振信号生成手段にて生成された疑似共振信号が信号確
認手段に送給され、共振信号が信号確認手段に送られる
ことはない。それ故に、遠隔操作始動時に生成される疑
似共振信号にたとえば信号歪みが生じることはなく、信
号確認手段において疑似共振信号を正確に判定すること
ができる。また、信号確認手段は、車両始動信号が生成
されたときには共振信号生成手段によって生成される共
振信号と特定信号とが一致するか否かを確認し、また遠
隔始動信号が生成されたときには疑似共振信号生成手段
によって発生される疑似共振信号と特定信号とが一致す
るか否かを確認し、これら共振信号または疑似共振信号
と特定信号とが一致しないときには作動禁止信号を生成
する。ゆえに、特定信号を生成する手段を有するものの
操作時のみ内燃機関を始動させることができる。そし
て、起動信号生成手段、高周波信号生成手段、共振信号
生成手段等を備えた車両用内燃機関においては、疑似共
振信号生成手段および禁止手段を設けることによって遠
隔操作可能なものとすることができる。
【0016】また本発明は、前記禁止手段は、前記起動
信号生成手段と前記高周波信号生成手段との間の信号伝
達経路、前記高周波信号生成手段と前記共振信号生成手
段との間の信号伝達経路および前記共振信号生成手段と
前記信号確認手段との間の信号伝達経路の少なくとも1
つの経路に配設された経路遮断手段から構成され、前記
経路遮断手段は、前記遠隔始動信号に基づいて作動して
前記経路を遮断することを特徴とする。本発明に従え
ば、前述の禁止手段は、たとえば導線である信号伝達経
路に介在される切換スイッチであるような、経路遮断手
段で実現される。経路遮断手段によって、共振信号生成
手段からの共振信号の伝達経路が遮断されたときには、
経路遮断手段の信号流れ下流側の伝達経路には、共振信
号が伝わらない。したがって、この下流側の伝達経路を
介して、疑似共振信号生成手段からのからの疑似共振信
号を信号確認手段に送給するとき、この疑似共振信号に
たとえば信号歪みであるような不都合が生じることはな
い。また、経路遮断手段によって、起動信号の伝達経路
が遮断されたときには、高周波信号生成手段が高周波信
号を生成しないので、共振信号生成手段が共振信号を生
成することはない。さらにまた、高周波信号の伝達経路
が遮断されたときにも、共振信号生成手段が共振信号を
生成することはない。したがって、このように装置を構
成しても、疑似共振信号にたとえば信号歪みであるよう
な不都合は生じることはない。
【0017】また本発明は、前記禁止手段は、前記高周
波信号生成手段を非作動にするための非作動手段から構
成され、前記被作動手段は、前記遠隔始動信号に基づい
て前記高周波信号生成手段を非作動にすることを特徴と
する。本発明に従えば、前述の禁止手段は非作動手段で
実現され、遠隔始動動作中に高周波信号生成手段自体の
動作を強制的に非作動にさせる。たとえば、非作動手段
は高周波信号生成手段への電力供給経路の一部に介在さ
れて、電力の供給を遮断することによって、電力が供給
されたときに作動するような高周波信号生成手段の動作
を非作動にさせる。このように高周波信号生成手段自体
の作動を強制的に禁止すると、高周波信号が生成されな
いので、共振信号も導出されない。したがって、このよ
うに装置を構成しても、疑似共振信号生成手段から信号
確認手段に送給される疑似共振信号に信号歪みであるよ
うな不都合が生じることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある車両の電子装置21の構成を説明するためのブロッ
ク図である。電子装置21は、車両の走行を許容または
禁止する車両停止装置と、車両の内燃機関30を車両外
部からの遠隔指示によって始動させる遠隔始動装置とを
含み、車両停止動作と遠隔始動動作とを併用する装置で
ある。
【0019】電子装置21は、車両停止装置の車両内部
の構成部品として、イモビライザ制御手段23、発振・
検知手段28、および検出スイッチ38を含む。また遠
隔始動装置の車両内部の構成部品として、スタータ制御
手段31および切換え手段44を含む。さらに電子装置
21は、車両内部の構成部品とは別個に、車両停止装置
の指示装置27と、遠隔始動装置の送信機33とを、車
両の運転者が持運び可能な装置として含む。
【0020】イモビライザ制御手段23は、指示装置2
7からの後述の共振信号が後述の特定信号と一致したと
きだけ、作動許容信号を生成して、内燃機関制御装置2
9の作動を許容する。発振・検知手段28と指示装置2
7とは、いわゆるトランスポンダ方式の送受信機であ
る。スタータ制御手段31は、車両外部の送信機33か
ら無線通信で与えられる遠隔始動動作の指示を受信する
ためのアンテナ32を、発振・検知手段28とは別に独
自に有する。スタータ制御手段31は、遠隔指示動作が
指示されると、まずイモビライザ制御手段23に内燃機
関制御手段29の作動を許容させ、次いで、スタータモ
ータ35および内燃機関制御手段29を作動させて、内
燃機関30を始動させる。
【0021】内燃機関制御手段29は、いわゆるエレク
トロニック・コントロール・ユニット(ECU)で実現
され、たとえば、内燃機関30に対する燃料噴射量およ
び燃料噴射タイミング、ならびに混合気への点火タイミ
ングを制御して、内燃機関30の作動状態を予め定める
状態に保つ。スタータモータ35は、停止中の内燃機関
30のクランク軸を強制的に回転させて、内燃機関30
を始動させる。
【0022】以下に、車両停止装置の詳細な構造、およ
び電子装置1における車両停止の解除動作を併せて説明
する。
【0023】内燃機関を始動するためのキー手段は、イ
グニッションキー36とキーシリンダ37とから構成さ
れる。イグニションキー36を挿入するべき車両のキー
シリンダ37内部には、検出スイッチ38が設けられ
る。検出スイッチ38は、キーシリンダ37にイグニッ
ションキー36が挿入されたか否かを検出し、挿入され
たときには、内燃機関30の始動を指示するための車両
始動信号を生成する。車両始動信号は、導線39を介し
て、後述のイモビライザ制御手段23の処理回路41に
送給される。
【0024】イモビライザ制御手段23は、イモビライ
ザ用のマイクロコンピュータで実現され、処理手段41
およびメモリ42を含む。処理手段41は、起動信号生
成手段41aと信号確認手段41bとを含む。処理手段
41は、検出スイッチ38からの車両始動信号が与えら
れると起動する。始動後、まず処理手段41内の起動信
号生成手段41aは、導線43を介して、発振・検知手
段28に、該手段28の作動の開始を指示するための起
動信号を与える。
【0025】導線43には、たとえば切換スイッチで実
現されるような切換え手段44が介在され、切換え手段
44よりも信号流れの上流側部分43aと、信号流れの
下流側部分43bとに分割される。切換え手段44は、
後述する遠隔始動動作内の確認動作の実施中以外のと
き、すなわち通常動作中には、上流側部分43aと下流
側部分43bとを電気的に接続する。
【0026】発振・検知手段28は、高周波信号生成手
段47、高周波増幅手段48、信号分離手段49、アナ
ログ/デジタル変換手段(図面では「A/D」とする)
50および切換えスイッチSW1を含んで構成され、電
源45から電力が供給される間だけ作動が可能である。
また、発振・検知手段28に付随して、コイルL1がキ
ーシリンダ37近傍に設けられる。さらに、車両停止装
置の指示装置27は、共振回路で実現される共振信号生
成手段51、およびコイルL2を含み、たとえばイグニ
ッションキー36内部に設けられる。コイルL1は、た
とえばキーシリンダ37の挿入孔付近に配置された円環
状のコアに巻回され、一直径線上に対向して配置された
一対のコイルによって実現される。また、コイルL2は
コイルL1のコアと磁気結合するコアに巻回されたコイ
ルによって実現される。
【0027】発振・検知手段28は、処理手段41から
前述の起動信号が与えられると同時に起動する。この起
動信号は切換スイッチSW1にも与えられる。切換スイ
ッチSW1は、たとえば矩形パルス信号である起動信号
のハイレベルとローレベルとに同期して、導通する接点
を高周波信号生成手段47の出力端子側の一方接点、お
よび高周波増幅手段48の入力端子側の他方接点に交互
に切換えられる。これによって、発振・検知手段28
は、一方接点側に導通するときに発振動作を行い、他方
接点側に導通するときに検知動作を行う。このように、
発振・検知手段28は、起動信号に基づいて、発振動作
と検知動作とを周期的に繰返す。
【0028】発振動作では、高周波信号生成手段47か
ら、切換えスイッチSW1を介して、コイルL1に高周
波信号が与えられる。この高周波信号は、具体的には、
予め定める周波数範囲で周波数を走査した発振電流であ
る。
【0029】コイルL1に高周波信号が与えられると、
指示装置27の共振信号生成手段51は、コイルL2に
生じる起電流に対して共振し、共振信号を生成して、発
振・検知手段28に送給する。具体的には、共振信号生
成手段30が共振すると、その共振周波数に応じてコイ
ルL1を流れる電流も変化するので、発振・検知手段2
8は、コイルL1の電流変化から得られる共振周波数
を、指示装置27固有の共振信号として検知する。この
ようなトランスポンダ方式の送受信手段を用いて、共振
信号の授受を行わせると、共振信号の送信手段である共
振信号生成手段51から電源を削除することができる。
【0030】検知動作では、コイルL1からの共振信号
は発振・検知手段28に送給され、スイッチSW1を介
して高周波増幅手段48に与えられて増幅された後に、
信号分離手段49で共振データ信号と共振クロック信号
とに信号分離される。共振データ信号は、コイルL1の
電流変化から検知される共振周波数を表す信号である。
共振クロック信号は、共振データ信号の同期用クロック
信号である。以後、共振データ信号および共振クロック
信号を、共振信号と総称することがある。これら共振デ
ータ信号および共振クロック信号は、アナログ/デジタ
ル変換手段50において、デジタル信号にそれぞれ変換
された後、導線53,54をそれぞれ介して処理手段4
1に与えられる。
【0031】処理手段41の信号確認手段41bは、共
振クロック信号を用いて、共振データ信号と同期し、共
振データ信号から、指示装置27が電子装置21に対応
した正規の装置であるか否かを判定する。具体的には、
共振データ信号が表す検知された共振周波数が、メモリ
42にストアされる予め定める特定周波数と一致するか
否かを判定し、一致したときだけ、共振信号が正規の指
示装置27から得られた信号であると判定する。この特
定周波数が、前述の特定信号に相当する。
【0032】特定周波数の共振信号が与えられると、イ
モビライザ制御手段23の処理手段41内の信号確認手
段41bは、内燃機関制御回路29の作動許容を指示す
るための作動許容信号を生成して、内燃機関制御回路2
9に与える。これに対し、予め定める特定周波数を表す
共振信号が与えられないと判定されるとき、信号確認手
段41bは、内燃機関制御回路29の作動禁止を指示す
る作動禁止信号を生成して、内燃機関制御回路29に与
える。
【0033】内燃機関制御手段29は、作動許容信号が
与えられた場合、前述のキー手段からの作動の指示、ま
たは後述の遠隔始動動作における作動の指示が与えられ
るときの作動が可能になり、作動禁止信号が与えられた
場合、上述のときの作動が禁止される。このような動作
によって、内燃機関制御回路29の作動の許容および禁
止、すなわち内燃機関30の始動の許容および禁止が制
御される。
【0034】以下に、内燃機関30の遠隔始動装置の詳
細な構造、および遠隔始動動作について、併せて説明す
る。
【0035】前述のスタータ制御手段31と送信機33
とは1対1で対応し、無線通信で信号を授受する。スタ
ータ制御手段31と送信機33とは、遠隔始動手段を構
成する。送信機33は、送信手段56、始動スイッチ5
7および停止スイッチ58を有する。車両の運転者は、
内燃機関30の遠隔始動動作の実施を指示するときに
は、始動スイッチ57を操作して、送信手段56から始
動を指示する遠隔始動指示信号を送信させる。また、遠
隔始動動作を途中停止させるときには、停止スイッチ5
8を操作して、送信手段56に遠隔停止指示信号を送信
させる。遠隔始動指示信号および遠隔停止指示信号に
は、送信機33固有のID信号が含まれている。
【0036】スタータ制御手段31はたとえばマイクロ
コンピュータで実現され、処理手段59とメモリ60と
を含んで構成される。アンテナ32で受信された遠隔始
動指示信号および遠隔停止指示信号は、処理手段59に
与えられる。また、処理手段59は、信号伝達用の導線
61〜64を有する。導線61は処理手段41から発振
・検知手段28への起動信号を処理手段59に導入する
ために設けられ、前述の切換え手段44を介して、導線
43の上流側部分43aと接続される。導線62〜64
は、後述する疑似共振データ信号、疑似共振クロック信
号、および遠隔始動信号を処理手段41に導出するため
に設けられ、導線53,54,39に直接接続される。
【0037】また、切換え手段44は、具体的には、導
線43の下流側部分43bの端部と接続される一方接点
71と、導線61の端部と接続される他方接点72とを
有する。切換え手段44の切換え動作は、後述するよう
に処理手段59によって制御され、前述した内燃機関3
0の遠隔始動動作内の確認動作中以外のときである通常
動作中には、常に一方接点71側に導通する。
【0038】図2は、上述の電子装置21における内燃
機関30の遠隔始動動作を説明するためのフローチャー
トである。この遠隔始動動作では、送信機33から遠隔
始動動作の遠隔始動指示信号が与えられると、イモビラ
イザ制御手段23に内燃機関制御手段29の作動を許容
させた後に、内燃機関30を始動させる。
【0039】スタータ制御手段31は、たとえば車両が
停車され、キーシリンダ37からイグニッションキー3
6が抜取られているとき、電力が常に供給されて作動し
ている。前述したように、通常動作のときには、導線4
3の上流側部分43aは導線43の下流側部分43bと
だけ接続されるので、処理手段41の起動信号生成手段
41aからの起動信号は、発振・検知手段28だけに与
えられる。電子装置21が上述の状態にあるとき、ステ
ップa1からステップa2に進む。
【0040】ステップa2では、スタータ制御手段31
の処理手段59が、アンテナ32を介して、送信機33
からの遠隔始動指示信号を受信したか否かが判定され
る。ステップa2の判定は、遠隔始動指示信号を受信す
るまで繰返される。遠隔始動指示信号が受信されると、
ステップa2からステップa3に進む。
【0041】ステップa3では、遠隔始動指示信号に含
まれるID信号が、スタータ制御手段31のメモリ60
内にストアされる正規のID信号と一致するか否かが判
定される。ID信号が一致しないときには、別の電子装
置に対応する送信機からの信号、または全く異なる信号
を誤って受信したと判定される。このときには、ステッ
プa3からステップa2に戻り、再度正しい遠隔始動指
示信号が与えられることを待つ。ID信号が一致すると
きだけ、電子装置21に正しく対応した送信機33から
の遠隔始動指示信号が得られたと判定して、ステップa
4に進む。以後のステップa4〜ステップa11の動作
は、遠隔始動動作内において、車両走行を許容するか否
かを確認する確認動作である。
【0042】ステップa4では、切換え手段44の導通
する接点を、一方接点71から他方接点72に切換え
る。これによって、導線43の上流側部分43aは、導
線61とだけ接続される。接点を切換えるとステップa
5に進む。
【0043】ステップa5では、スタータ制御手段31
の処理手段59から、導線64,39を介して、イモビ
ライザ制御手段23の処理手段41に遠隔始動信号を与
える。この遠隔始動信号は、検出スイッチ38から導出
される車両始動信号と同一の信号である。このとき、キ
ーシリンダ37にはイグニッションキー36は挿入され
ていないので、導線39に検出スイッチ38からの車両
始動信号は与えられていない。したがって、この導線3
9を介して遠隔始動信号を処理手段41に与えても、2
種類の信号が重なって信号波形が歪むような不都合は生
じない。スタータ制御手段31から遠隔始動信号が導出
されると、ステップa5からステップa6に進む。
【0044】ステップa6では、イモビライザ制御手段
23の処理手段41内の起動信号生成手段41aから、
前述の起動信号が導出される。この起動信号は、切換え
手段44が他方接点72側に切換えられているので、導
線43の上流側部分43aおよび導線61を介して、ス
タータ制御手段31の処理手段59に与えられる。した
がって、起動信号生成手段41aから起動信号が導出さ
れているにもかかわらず、発振・検知手段28は作動停
止しているので、高周波信号を生成することはない。こ
のように起動信号を導出するとステップa6からステッ
プa7に進む。
【0045】ステップa7では、スタータ制御手段31
の処理手段59が、疑似共振信号生成手段として機能す
る。処理手段59は、まず、予め定める待ち時間だけ処
理を停止させた後、待ち時間経過後に疑似共振クロック
信号と疑似共振データ信号とを生成して、イモビライザ
制御手段23の処理手段41に与える。疑似共振クロッ
ク信号および疑似共振データ信号は、発振・検知手段2
8から出力される共振データ信号および共振クロック信
号と同様の信号であって、かつ共振周波数が前述の特定
周波数と一致するときの信号と等しい。以後、疑似共振
クロック信号および疑似共振データ信号を、疑似共振信
号と総称することがある。
【0046】予め定める待ち時間は、発振・検知手段2
8の1回目の発振動作に要する時間と一致するように設
定される。これは、疑似共振信号の導出タイミングを、
発振・検知手段28からの正規の共振信号の導出タイミ
ングと一致させるためである。この理由は以下の通りで
ある。発振・検知手段28は、前述したように発振動作
と検知動作とを交互に繰返すが、これら動作は、必ず発
振動作から開始される。疑似共振信号は、イモビライザ
制御手段23で共振信号と同等に取扱われるので、その
導入タイミングも一致させる必要があるためである。
【0047】疑似共振クロック信号および疑似共振デー
タ信号は、前述の導線62,63と導線53,54とを
介して、処理手段41の信号確認手段41bにそれぞれ
与えられる。このとき、前述したように発振・検知手段
28は停止しているので、該手段28からの共振信号は
導線53,54に導出されない。したがって、導線5
3,54上で2種類の信号が重なり合って信号波形が歪
むような不都合は生じない。このように、疑似共振信号
を導出するとステップa7からステップa8へ進む。
【0048】ステップa8では、イモビライザ制御手段
23の処理手段41の信号確認手段41bにおいて、与
えられた疑似共振クロック信号および疑似共振データ信
号の確認判定動作を行う。この確認判定動作は、共振ク
ロック信号および共振データ信号の確認判定動作と等し
い。具体的には、疑似共振クロック信号によって確認判
定動作の実施タイミングを同期させて、疑似共振データ
信号がメモリ42内の特定信号と一致するか否かを判定
する。前述したように、導線53,54上で特定信号の
疑似共振信号の波形の乱れが生じないので、疑似共振デ
ータ信号の共振周波数は特定周波数と一致する。
【0049】この確認判定動作によって、疑似共振信号
と特定信号とが一致すると判定されるとき、ステップa
8からステップa9に進み、信号確認手段41bが作動
許容信号を生成して内燃機関制御手段29に与えること
で、内燃機関30の作動を許容する。これに対して、疑
似共振信号に何らかの誤りが生じるとき、信号確認手段
41bは、疑似共振信号と特定信号とが一致しないと判
定して、ステップa8からステップa10に進み、信号
確認手段41bが作動禁止信号を生成して内燃機関制御
手段29に与えることで、内燃機関30の作動を禁止す
る。この確認判定動作の失敗は、たとえば導線53,5
4に多量の雑音が重畳されていることおよび与えられた
疑似共振信号がメモリ42内の特定信号と異なることが
挙げられる。内燃機関30の作動が許容されたとき、ス
テップa9からステップa11に進む。
【0050】ステップa11では、切換え手段44の他
方接点72から一方接点71に切換えて、再度導線43
の上流側部分43a,43bを接続する。これによっ
て、処理手段41からの起動信号が再び発振・検知手段
28だけに与えられる状態に戻る。このようなステップ
a4〜ステップa11の一連の動作によって、キーシリ
ンダ37にイグニッションキー36が挿入されていない
状態で、イモビライザ制御手段23に内燃機関30の作
動を許容させることができる。上述の確認動作が終了す
ると、ステップa11からステップa12に進む。
【0051】ステップa12では、スタータ制御手段3
1の処理手段59、内燃機関制御手段29およびスター
タモータ35によって、内燃機関30の始動動作が開始
される。具体的には、まず、たとえばキーシリンダ37
に連動して導通するべきイグニッションスイッチをバイ
パスして、電源45から内燃機関制御手段29およびス
タータモータ35に電力を供給する。これによって、内
燃機関制御手段29およびスタータモータ35は作動開
始して、内燃機関30を始動させる。また、内燃機関3
0が始動した後、スタータ制御手段31は、スタータモ
ータ35への電力供給だけを遮断して、内燃機関制御手
段29に内燃機関30のアイドル状態を維持させる。こ
のように、内燃機関30の始動動作が開始されると、ス
テップa12からステップa13に進み、当該フローチ
ャートの処理動作を終了する。またステップa10で内
燃機関30の作動禁止が続けられるときもそのままステ
ップb15で当該フローチャートの処理動作を終了す
る。
【0052】このように遠隔始動動作によって始動され
た内燃機関30は、たとえばキーシリンダ37にイグニ
ッションキー36が挿入された時点で停止される。車両
の運転者は、再度イグニッションキー36を操作してス
タータモータ35に電力供給することによって、内燃機
関30を再度始動させる。
【0053】このような一連の動作によって、車両停止
動作と遠隔始動動作とを実施可能な電子装置21におい
て、運転者が内燃機関の遠隔始動動作を指示するだけで
車両停止装置に内燃機関30の作動を許容させて、内燃
機関30を始動させることができる。
【0054】また、上述したように、スタータ制御手段
31からの遠隔始動信号、疑似共振クロック信号および
疑似共振データ信号は、切換えスイッチ38からの車両
始動信号、ならびに発振・検知手段28からの共振デー
タ信号および共振クロック信号を伝達するための導線3
9,53,54を介して、イモビライザ制御手段23の
処理手段41に与えられる。したがって、イモビライザ
制御手段23の入出力端子の数を増やすことなく、これ
ら信号を処理手段41に与えることができる。
【0055】また、既存の車両停止装置と本実施形態の
電子装置21とを比較すると、電子装置21は、スター
タ制御手段31、アンテナ32、切換え手段44、およ
び導線61〜64を付加した点と、もともと1本の導線
であった導線43を上流側および下流側部分43a,4
3bに分割した点だけが異なり、イモビライザ制御手段
23および発振・検知手段28それぞれの構造および動
作は等しい。したがって電子装置21は、既存の車両停
止装置内の配線を変更して、上述の内燃機関の遠隔始動
動作のための部品を取付けることによっても実現するこ
とができる。また、変更部分は、装置の配線部分だけで
あり、たとえば単一筺体内のユニットとして形成される
イモビライザ制御手段23および発振・検知手段28の
構造の変更が無い。これによって、たとえば車両販売店
の工場でも、既存の車両停止装置に上述の変更を行うだ
けで、容易に実施することができる。
【0056】図3は、本発明の第2実施形態である電子
装置81の電気的構成を示すブロック図である。本実施
形態の電子装置81は、スタート制御手段31とイモビ
ライザ制御手段23との間の信号の伝達経路の構造だけ
が異なり、他の構成部品は第1実施形態の電子装置21
と等しく、同一の構成部品には同一の符号を付し、説明
は省略する。本実施形態の電子装置81では、発振・検
知手段28からイモビライザ制御手段23に与えられる
共振データ信号および共振クロック信号の伝達を許容ま
たは遮断して、2種類の信号が重なり合う不都合を防止
する。
【0057】イモビライザ制御手段23から発振・検知
手段28に起動信号を伝達する導線83は、連続した単
一の導線で実現される。発振・検知手段28からイモビ
ライザ制御手段23に共振クロック信号および共振デー
タ信号を伝達する導線84,85は、それぞれ切換え手
段88,89が介在され、信号流れの上流側部分84
a,85aおよび信号流れの下流側部分84b,85b
に二分される。前述の導線61〜63のうち、導線61
は、直接導線83と接続される。導線62〜63は、導
線84,85と切換え手段82,88を介して接続され
る。
【0058】切換え手段88,89は、それぞれ一方お
よび他方接点91,92;93,94を有し、連動して
導通する接点を切換えるように、スタータ制御手段31
の処理手段59によって制御される。切換え手段89の
一方接点91は導線84の上流側部分84aと接続さ
れ、他方接点92は導線62と接続される。また切換え
手段88の一方接点93は導線85の上流側部分85a
と接続され、他方接点94は導線63と接続される。
【0059】図4は、上述の電子装置81における内燃
機関30の遠隔始動動作を説明するためのフローチャー
トである。本フローチャートは、図2のフローチャート
で説明する遠隔始動動作と類似の動作を行い、同一の動
作を行うステップには動作の符号を付し、詳細な説明を
省略する。
【0060】前述の切換え手段88,89は、車両が停
車されイグニッションキー36がキーシリンダ37から
抜取られているとき、一方接点91,93側に切換えら
れ、導線84の上流側部分84a,85aと下流側部分
84b、85bとをそれぞれ接続する。またこのとき、
スタータ制御手段31は電力を供給されて始動されてい
る。この状態からステップb1からステップa2に進
み、スタータ制御手段31で遠隔始動指示信号が受信さ
れたか否かを判定し、受信されたときだけステップa3
で遠隔始動指示信号内のID信号がメモリ60のID信
号と一致するか否かが判定される。ID信号が一致した
ときにはステップb4に進み、そうでなければステップ
b3,b4の判定動作を繰返す。
【0061】ステップb4,b5,a5〜a12は、遠
隔始動動作内の車両走行許容の確認動作である。ステッ
プb4では、切換えスイッチ88を一方接点91から他
方接点92に切換え、ステップb5では、切換えスイッ
チ89を一方接点93から他方接点94に切換える。こ
れによって、導線84,85の下流側部分84b,85
bは、導線62,63とだけそれぞれ接続される。接点
が切換えられるとステップb5からステップa5に進
む。
【0062】ステップa5では、スタータ制御手段31
の処理手段59からイモビライザ制御手段23の処理手
段41に対し、導線64,39を介して遠隔始動信号を
与える。ステップa6では、イモビライザ制御手段23
の処理手段41内の起動信号生成手段41aから、起動
信号を導出する。この起動信号は、導線83を介して発
振・検知手段28に与えられると同時に、導線83から
途中で分岐する導線61を介して、スタータ制御手段3
1の処理手段59に与えられる。したがって、発振・検
知手段28は作動を開始して、発振動作と検知動作とを
交互に実施する。このように起動信号が与えられると、
ステップa7に進む。
【0063】ステップa7では、スタータ制御手段31
の処理手段59が、前述の予め定められる待ち時間だけ
処理を停止した後に、イモビライザ制御手段23の処理
手段41に向かって、疑似共振クロック信号と疑似共振
データ信号とを導出する。
【0064】このとき、前述したように発振・検知手段
28が作動しているので、共振データ信号および共振ク
ロック信号が生成され、導線84,85の上流側部分8
4a,85aに与えられている。このとき、切換え手段
88,89が他方接点92,94側に切換えられている
ので、一方接点91,93で共振信号は遮断されて下流
側部分84b,85bには伝達されない。したがって、
発振・検知手段28が作動している状態で、疑似共振信
号と共振信号とが、下流側部分84b,85b上で重な
り合い、信号波形が乱れる不都合が防止される。このよ
うに、疑似共振信号を導出するとステップa7からステ
ップa8に進む。
【0065】ステップa8では、イモビライザ制御手段
23の処理手段41内の信号確認手段41bにおいて、
疑似共振クロック信号と同期して疑似共振データ信号の
確認判定動作を行い、該信号が表すデータが正しいとき
だけステップa9で内燃機関30の作動を許容し、デー
タが誤りであるときにはステップa10で内燃機関30
の作動を禁止する。このようなデータの確認判定動作が
終了し、内燃機関30の作動が許容されたときには、ス
テップa9からステップb12に進む。
【0066】ステップb12では、切換え手段88を他
方接点92から一方接点91に戻す。続いて、ステップ
b13で、切換え手段89の他方接点94から一方接点
93に戻す。これによって、導線84,85の上流側お
よび下流側部分84a,84b;85a,85bをそれ
ぞれ再度接続させる。導線84,85を接続すると、ス
テップb13からステップa12に進み、前述の内燃機
関の始動動作を開始させ、ステップb15で当該フロー
チャートの処理動作を終了する。またステップa10で
走行禁止が続けられるときもそのままステップb15で
当該フローチャートの処理動作を終了する。
【0067】このような一連の動作によって、車両の運
転者が、スタータ制御手段31に対して内燃機関30の
遠隔始動動作の開始を指示するだけで、イモビライザ制
御手段23の内燃機関30の作動を許容させることがで
きる。また、この装置は、既存の車両停止装置と比較し
て、スタータ制御手段31、導線61〜64および切換
え手段88,89が増加し、導線84,85が分割され
た点だけが異なるので、既存の車両停止装置に上述の部
品を付加することによっても実現することができる。ま
た、既存の車両停止装置の変更点は、導線だけなので、
上述の部品の付加を、たとえば車両販売店の工場でも容
易に実施することができる。
【0068】図5は、本発明の第3実施形態の車両の電
子装置101の電気的構成を説明するためのブロック図
である。本実施形態の電子装置101は、スタータ制御
手段31とイモビライザ制御手段23との間の信号の伝
達経路の構造、および発振・検知手段28への電力供給
経路の構造だけが異なり、他の構成部品は第1および第
2実施形態の電子装置21,81と等しく、同一の構成
部品には同一の符号を付し、説明は省略する。電子装置
101は、車両の遠隔始動動作の実施時には、発振・検
知手段28への電力供給を遮断して、単一の導線上で2
種類の信号が重なり合う不都合を防止する。
【0069】イモビライザ制御手段23から発振・検知
手段28に起動信号を伝達する導線103、ならびに発
振・検知手段28から共振クロック信号および共振デー
タ信号を伝達する導線104,105は、それぞれ連続
した単一の導線で実現される。前述の導線61〜63
は、導線103〜105に直接それぞれ接続される。ま
た、電源45と発振・検知手段28との間の電源ライン
には、スイッチ106が介在される。また、発振・検知
手段28の接地ラインには、スイッチ107が介在され
る。スイッチ106,107は、連動して各ラインを遮
断または導通するように、スタータ制御手段31の処理
手段59によって制御される。また電子装置101は、
このスイッチ106,107のいずれか一方だけを取付
ける構造であってもよい。
【0070】電子装置101における内燃機関30の遠
隔始動動作は、前述の図2および図4のフローチャート
と類似し、遠隔始動指示信号受信後の車両走行許容の確
認動作において、切換え手段44;83,84の代わり
にスイッチ106,107を操作する点だけが異なる。
具体的には、まず、スイッチ106,107が導通さ
れ、かつスタータ制御手段31が作動開始した状態から
処理を開始し、正規の遠隔始動指示信号受信後に、スイ
ッチ106,107を遮断させる。これによって、発振
・検知手段28への電力供給が停止される。
【0071】次いで、スタータ制御手段31から処理手
段41に遠隔始動信号を与えて、イモビライザ制御手段
23を起動させ、次いで、処理手段41の起動信号生成
手段41aから起動信号を導出させる。このとき、導線
103を介して、発振・検知手段28にも起動信号が与
えられるが、該手段28への電力が遮断されているの
で、該手段28は起動しない。したがって、起動信号が
与えられているにもかかわらず、発振・検知手段28は
共振信号を出力しない。これによって、待ち時間経過後
に、スタータ制御手段31の処理手段59から導線6
2,63および導線104,105を介して疑似共振信
号が導出されるとき、導線104,105上で疑似共振
信号と共振信号とが重なり合い、信号波形が乱れる不都
合を防止することができる。
【0072】このように導出された疑似共振信号を用い
て、イモビライザ制御手段23の処理手段41の信号確
認手段41bはデータの確認判定動作を行い、疑似共振
データ信号の共振周波数と特定周波数とが一致したとき
だけ、内燃機関30の作動を許容する。走行が許容され
ると、スタータ制御手段31はスイッチ106,107
を再度導通させて、発振・検知手段28に電力を供給し
た後、内燃機関30の始動動作を開始する。
【0073】このような手法によって、車両停止動作と
内燃機関の遠隔始動動作とを併用する電子装置101に
おいて、車両の運転者が内燃機関の遠隔始動動作を指示
するだけで、自動的に内燃機関30の作動を許容させ
て、内燃機関30を始動させることができる。また電子
装置101は、既存の車両停止装置と比較して、スター
タ制御手段31,導線61〜64、およびスイッチ10
6,107が増加し、電源ラインと接地ラインとがそれ
ぞれ分割された点だけが異なるので、既存の車両停止装
置に上述の部品を取付けるだけで、容易に実現すること
ができる。さらに、車両停止装置の設計の変更点が少な
く、変更内容が容易なので、上述の構成部品の取付け
を、たとえば車両販売店の工場でも実施することができ
る。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、トランス
ポンダ方式の車両停止装置を含む遠隔操作可能な内燃機
関は、遠隔始動動作を開始すると、車両制御手段へ疑似
共振信号を与えて、内燃機関の始動を許容させる。この
とき、共振信号発生手段からの共振信号の車両制御手段
への送給が禁止されるので、たとえば、信号確認手段へ
の共振信号の入力端子と疑似共振信号の入力端子とを、
単一の入力端子に兼用させることができる。したがっ
て、単独で搭載された車両停止装置を含む内燃機関に、
遠隔始動手段、疑似共振信号生成手段などの構成部品を
外部から付加するだけで、上述の遠隔始動可能な内燃機
関を形成することができる。
【0075】また本発明によれば、上述の正規の共振信
号の導入を禁止するための部品は、各手段間での信号伝
達用導線に介在される。さらにまた本発明によれば、該
部品は、高周波信号生成手段手段と電源との間の電源ラ
インに介在される。このような構成の上述の内燃機関
は、従来技術の車両停止装置において単一の装置として
設計される起動信号生成手段、高周波信号生成手段、共
振信号生成手段、および信号確認手段自体の構造、特に
入出力端子の数を変化させることなく、新たな部品を付
加するだけで実現することができる。これによって、車
両停止装置だけを含む内燃機関を有する車両に、いわゆ
るオプションとして、遠隔始動動作のための部品を容易
に付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である電子装置21の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子装置21における車両の内燃機関3
0の遠隔始動動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第2実施形態である電子装置81の電
気的構成を示すブロック図である。
【図4】図3の電子装置81における車両の内燃機関3
0の遠隔始動動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第3実施形態である電子装置101の
電気的構成を示すブロック図である。
【図6】第2の従来技術である電子装置1の電気的構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
23 イモビライザ制御手段 28 発振・検知手段 30 内燃機関 31 スタータ制御手段 33 送信機 36 イグニッションキー 37 キーシリンダ 39,43,53,54,61,62,63,64;8
3,84,85;103,104,105 導線 41,59 処理手段 41a 起動信号生成手段 41b 信号確認手段 44;88,89 切換え手段 47 高周波信号生成手段 51 共振信号生成手段 106,107 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02N 15/00 F02N 15/00 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体に搭載された遠隔操作可能な内
    燃機関と、 車両本体に装備され、前記内燃機関を始動するための車
    両始動信号を生成するキー手段と、 前記内燃機関を遠隔操作によって始動するための遠隔始
    動信号を生成する遠隔始動手段と、 前記車両始動信号または前記遠隔始動信号に基づいて起
    動信号を生成する起動信号生成手段と、 前記起動信号生成手段からの起動信号に基づいて前記高
    周波信号を生成する高周波信号生成手段と、 前記キー手段に設けられ、前記高周波信号生成手段から
    の高周波信号によって生じる誘導電流に対して予め定め
    る共振周波数で共振して共振信号を生成する共振信号生
    成手段と、 前記遠隔始動信号に基づいて前記起動信号生成手段から
    の起動信号を取入れて疑似共振信号を生成する疑似共振
    信号生成手段と、 前記共振信号または前記疑似共振信号が特定信号と一致
    するとき内燃機関の作動を許容する作動許容信号を生成
    し、前記共振信号または前記疑似共振信号が前記特定信
    号と一致しないとき内燃機関の作動を禁止する作動禁止
    信号を生成する信号確認手段と、 前記遠隔始動信号に基づいて起動信号が生成されたと
    き、前記共振信号の前記信号確認手段へ送給を禁止する
    禁止手段とを含むことを特徴とする遠隔操作可能な車両
    用内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記禁止手段は、前記起動信号生成手段
    と前記高周波信号生成手段との間の信号伝達経路、前記
    高周波信号生成手段と前記共振信号生成手段との間の信
    号伝達経路および前記共振信号生成手段と前記信号確認
    手段との間の信号伝達経路の少なくとも1つの経路に配
    設された経路遮断手段から構成され、前記経路遮断手段
    は、前記遠隔始動信号に基づいて作動して前記経路を遮
    断することを特徴とする請求項1記載の遠隔操作可能な
    車両用内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記禁止手段は、前記高周波信号生成手
    段を非作動にするための非作動手段から構成され、前記
    被作動手段は、前記遠隔始動信号に基づいて前記高周波
    信号生成手段を非作動にすることを特徴とする請求項1
    記載の遠隔操作可能な車両用内燃機関。
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