JPH10148110A - 内燃機関用バルブ駆動装置 - Google Patents

内燃機関用バルブ駆動装置

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JPH10148110A
JPH10148110A JP8307997A JP30799796A JPH10148110A JP H10148110 A JPH10148110 A JP H10148110A JP 8307997 A JP8307997 A JP 8307997A JP 30799796 A JP30799796 A JP 30799796A JP H10148110 A JPH10148110 A JP H10148110A
Authority
JP
Japan
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valve
armature
return spring
internal combustion
closing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8307997A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Arikawa
文明 有川
Hitoshi Shibata
仁 柴田
Sachihiro Tsuzuki
祥博 都筑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH10148110A publication Critical patent/JPH10148110A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時において、バルブが閉じてい
る状態にしておくことのできるソレノイドを用いたバル
ブ駆動装置を提供する。 【解決手段】 開弁側戻しばね5aの第1のアーマチャ
4aに対向する側と反対側の端面に、開弁側戻しばね5
aを押圧調整する加圧押圧部50を設けてあるから、加
圧押圧部50を作動させることによって、開弁側戻しば
ね5aを押圧して第1のアーマチャ4aを開弁用電磁石
2b側へ移動させることができる。従って、第1のアー
マチャ4aと開弁用電磁石2bとの距離が離れていても
充分な開弁動作を得ることができるため、閉弁用電磁石
2aと開弁用電磁石2bのいずれにも無通電で、加圧押
圧部50が作動していない場合においてバルブ1を閉弁
とすると共に第1のアーマチャ4aを閉弁用電磁石2a
に当接させておいても充分な開弁動作を得ることができ
る。このため、エンジン始動時にはバルブ1を閉弁させ
ておくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用とし
てエンジンに設けられる吸気バルブ、排気バルブを開閉
作動させるために、カムシャフトを用いずにソレノイド
で行う内燃機関用バルブ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用エンジンに備えられてい
るソレノイドによる内燃機関用バルブ駆動装置は、例え
ば特開平8−21220号公報により既に知られてお
り、ピストン位置に応じて吸気、排気が良好に行われる
よう開、閉のタイミングを演算して制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そこに
示されるソレノイドを用いた内燃機関用バルブ駆動装置
の場合、エンジン始動時にピストンとバルブとが衝突す
るのを防ぐために、ピストン位置によらず予め全バルブ
を閉とするが、バルブ駆動装置の構成としては、ソレノ
イドに無通電の時にはバルブが半開きの位置になるよう
に、開弁側戻しばねをなす第1のばねと閉弁側戻しばね
をなす第2のばねのセット荷重が調整されている。
【0004】そのためにエンジン始動時にはソレノイド
に通電し、バルブを閉にしなければならないが、バルブ
開閉のためのストロークが長いため、充分な起磁力を得
ることができないことが有り、本発明の発明者らの実験
によれば、ソレノイドに通電するだけではバルブを閉に
できず、バルブを閉とするためには通電、無通電を第1
のばねと第2のばねを対向して設けた時の合成したばね
の固有振動数で繰り返して行い、バルブを振動させて次
第にストロークを長くして行き、やがてバルブを閉とす
ることが可能であった。このことからエンジン始動前に
長時間が必要となるという問題がある。
【0005】本発明はエンジン始動時において、バルブ
が閉じている状態にしておくことのできるソレノイドを
用いた内燃機関用バルブ駆動装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために請求項1ないし請求項3に記載の構成をと
る。請求項1の構成によれば、開弁側戻しばねの第1の
アーマチャに対向する側と反対側の端面に、開弁側戻し
ばねを押圧調整する加圧押圧部を設けてあるから、加圧
押圧部を作動させることによって、開弁側戻しばねを押
圧して第1のアーマチャを開弁用電磁石側へ移動させる
ことができる。
【0007】従って、第1のアーマチャと開弁用電磁石
との距離が離れていても充分な開弁動作を得ることがで
きるため、閉弁用電磁石と開弁用電磁石のいずれにも無
通電で、加圧押圧部が作動していない場合においてバル
ブを閉弁とすると共に第1のアーマチャを閉弁用電磁石
に当接させておいても充分な開弁動作を得ることができ
る。このため、エンジン始動直前にはバルブを閉弁させ
ておくことができる。
【0008】また、請求項2および請求項3の構成によ
れば、前記加圧押圧部を簡単な構成により実現すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明による第1の実施形態
の構成を示す、中心軸に沿った側面断面図である。バル
ブ1の上端部にはほぼ円板状の磁性体でできた第1のア
ーマチャ4aが、第1のアーマチャ4aをはさんで対向
して設けられた閉弁用電磁石をなす第1のソレノイド2
aおよび開弁用電磁石をなす第2のソレノイド2bには
さまれて連結されている。
【0010】第1のアーマチャ4aはその中心部を、バ
ルブ1の開弁方向に向けて第1のアーマチャ4aを付勢
する開弁側戻しばねをなす第1のばね5aと、バルブ1
の閉弁方向に向けて第1のアーマチャ4aを付勢する閉
弁側戻しばねをなす第2のばね5bとによってバルブ1
の中心軸に沿って対向するようにはさまれて組み付けら
れている。
【0011】開弁側戻しばねをなす第1のばね5aの他
端には永久磁石で形成された第2のアーマチャ4bの端
面が当接するように配設されており、更に第2のアーマ
チャ4bの他端は押圧用電磁石をなす第3のソレノイド
3によって囲まれる構成となっている。第2のアーマチ
ャ4bと第3のソレノイド3は、永久磁石でできた第2
のアーマチャ4bを反発する方向に付勢するように通電
される第3のソレノイド3と組み合わされて、開弁側戻
しばねをなす第1のばね5aを押圧調整する加圧押圧部
50を形成している。
【0012】また、図示しないエンジンにはピストン位
置を検出するセンサが設けられている。このピストン位
置検出センサの検出信号は第1および第2のソレノイド
通電時期演算手段12に入力される。この結果から、第
1および第2のソレノイド駆動手段13により第1およ
び第2のソレノイド2a、2bを駆動する。このような
構成で、エンジン始動前に第1、第2、第3のソレノイ
ド2a、2b、3のいずれにも通電されていない時は、
第1、第2のばね5a、5bのセット荷重のバランスに
より第1のアーマチャ4aが第1のソレノイド2aの下
端に接して止まっており、バルブは閉弁している。従っ
て、エンジンの始動時には一般にピストンとバルブ1の
衝突を防ぐために全てのバルブをいったん閉とする制御
を行うが、そのために第1、第2、第3のソレノイド2
a、2b、3を無通電のままとしておけばよい。
【0013】エンジン始動時及び始動後は第3のソレノ
イド3は常時通電状態となり、第2のアーマチャ4bが
押し出された状態を維持することになる。その時、第
1、第2のソレノイド2a、2bの無通電時には第1の
アーマチャ4aは、第1、第2のばね5a、5bのセッ
ト荷重のバランスにより、第1、第2のソレノイド2
a、2bの略中央位置にてバランスするように設定され
ている。そこで、エンジン動作中は第1のソレノイド2
a及び第2のソレノイド2bが交互に通電され、バルブ
1の閉弁及び開弁を繰り返すことになる。
【0014】以下、本実施形態の大きな特徴である第3
のソレノイド3を用いたエンジン始動時のバルブの作動
を図1および図2、図3、図4を用いて説明する。図2
はエンジン始動直前のバルブ1及び第1のアーマチャ4
a及び第2のアーマチャ4bの位置を示す中心軸に沿っ
た側面断面図である。第1、第2、第3のソレノイド2
a、2b、3はいずれも無通電であり、第1、第2のば
ね5a、5bのセット荷重のバランスにより、第1のア
ーマチャ4aが第1のソレノイド2aの下端に接して止
まっており、バルブ1は閉弁している。
【0015】図3はエンジン始動直後のバルブ1の開弁
直前の状態を示す中心軸に沿った側面断面図である。図
2の状態となった後に、閉弁用電磁石をなす第1のソレ
ノイド2aに通電し、バルブを密着保持すると同時に、
エンジン始動指令を受けた第3のソレノイド通電時期演
算手段14が第3のソレノイド駆動手段15に通電を指
令し、第3のソレノイド駆動手段15が第3のソレノイ
ド3に通電して永久磁石からなるアーマチャ4bに反発
力を生じさせて押し出し、開弁側戻しばねをなす第1の
ばね5aを押し縮める。
【0016】図4はエンジン始動後のバルブ1を開とし
た時の状態を示す中心軸に沿った側面断面図である。図
3の状態から第1のソレノイド2aの通電をやめると同
時に、第2のソレノイド2bに通電する。この時、押し
縮められた第1のばね5aの力と、第2のソレノイド2
bの吸引力により一気に第2のソレノイド2bに第1の
アーマチャ4aが引きつけられ、バルブ1が開の状態と
なる。
【0017】以後のエンジン運転時には図3の状態と図
4の状態とを繰り返すことで、バルブ1の開閉を行う。
図5は本発明による第2の実施形態の構成を示す側面断
面図である。第2の実施形態では、カバー10がカム部
材40に組み合わされて当接する面のカバー10の板厚
に第2のカム面100をなすくさび状に板厚の厚い部分
と薄い部分が設けられており、またカム部材40がカバ
ー10に当接する面のカム部材40の板厚にも第1のカ
ム面400をなすくさび状に板厚の厚い部分と薄い部分
とが設けられている。このため、エンジン始動指令を受
けたステッピングモータ駆動時期演算手段16が、ステ
ッピングモータ駆動手段17に信号を送り、ステッピン
グモータ駆動手段17がステッピングモータ30に駆動
信号を送ることにより、バルブ1の上方に設けられたカ
ム部材40をステッピングモータ30により所定の角度
回転させることで、開弁側戻しばねをなす第1のばね5
aを押圧して、対向する第1および第2のばね5a、5
bのセット位置を変えることができる。
【0018】従って、エンジン始動直前にはカム部材4
0を回転させ、カム部材40による加圧押圧を最も小さ
くして、第1のばねのセット荷重を最も小さくすること
により第1のアーマチャ4aを閉弁用電磁石をなす第1
のソレノイド2aに接触させることができ、バルブ1を
閉とすることが可能であるので、直ちにエンジンを始動
することができる。
【0019】なお、エンジン始動時及びエンジン始動後
のバルブ1の開閉動作は、第1の実施形態の場合と同様
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態の構成を示す、中
心軸に沿った側面断面図である。
【図2】エンジン始動直前のバルブ1及び第1のアーマ
チャ4a及び第2のアーマチャ4bの位置を示す、中心
軸に沿った側面断面図である。
【図3】エンジン始動直後のバルブ1の開弁直前の状態
を示す、中心軸に沿った側面断面図である。
【図4】エンジン始動後のバルブ1を開とした時の状態
を示す、中心軸に沿った側面断面図である。
【図5】本発明による第2の実施形態の構成を示す、中
心軸に沿った側面断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2a 閉弁用電磁石(第1のソレノイド) 2b 開弁用電磁石(第2のソレノイド) 3 押圧用電磁石(第3のソレノイド) 4a 第1のアーマチャ 4b 第2のアーマチャ 5a 開弁側戻しばね(第1のばね) 5b 閉弁側戻しばね(第2のばね) 10 カバー 30 ステッピングモータ 40 カム部材 50 加圧押圧部 100 第2のカム面 400 第1のカム面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関用バルブに連結される第1のア
    ーマチャと、該第1のアーマチャを吸引して前記内燃機
    関用バルブを閉弁作動せしめる電磁力を発揮する閉弁用
    電磁石と、該閉弁用電磁石に対向して配設された前記第
    1のアーマチャを吸引して前記内燃機関用バルブを開弁
    作動せしめる電磁力を発揮する開弁用電磁石と、前記内
    燃機関用バルブの閉弁方向に向けて前記第1のアーマチ
    ャを付勢する閉弁側戻しばねと、該閉弁側戻しばねと前
    記第1のアーマチャをはさんで対向して配設された、前
    記内燃機関用バルブの開弁方向に向けて前記第1のアー
    マチャを付勢する開弁側戻しばねとを備える内燃機関用
    バルブ駆動装置において、前記開弁側戻しばねの前記第
    1のアーマチャに対向する側と反対側の端面に、前記開
    弁側戻しばねを押圧調整する加圧押圧部を設け、該加圧
    押圧部が作動しておらず、前記閉弁用電磁石及び前記開
    弁用電磁石の無通電時に、前記内燃機関用バルブが全閉
    となるように前記閉弁側戻しばね及び前記開弁側戻しば
    ねのセット荷重がバランス設定されると共に、エンジン
    始動により前記加圧押圧部が前記閉弁側戻しばねの端面
    を押圧動作するように構成したことを特徴とする内燃機
    関用バルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧押圧部が永久磁石で形成された
    第2のアーマチャと、該第2のアーマチャを囲む押圧用
    電磁石により構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関用バルブ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧押圧部がステッピングモータ
    と、該ステッピングモータによって回動される第1のカ
    ム面を有するカム部材と、該カム部材の前記第1のカム
    面に組み合わされて摺動する第2のカム面を有するカバ
    ーとにより構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関用バルブ駆動装置。
JP8307997A 1996-11-19 1996-11-19 内燃機関用バルブ駆動装置 Withdrawn JPH10148110A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6170445B1 (en) 1998-11-19 2001-01-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electromagnetic actuating system of internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6170445B1 (en) 1998-11-19 2001-01-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electromagnetic actuating system of internal combustion engine

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203