JPH1014733A - 枕パット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性およ
び脱臭性を有し、更に衛生害虫に対する忌避効果を有
し、且つ防カビ抵抗性を有する枕パットを提供する。 【解決手段】遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性
および脱臭性を有し、更に衛生害虫に対する忌避効果を
有し、且つ防カビ抵抗性を有する粒径２〜５ｍｍ程度の
角閃石を、基布１の表面に被覆布２を被覆し、且つ前記
基布１と被覆布２間に多数設けられた小袋部３内に封入
して枕パット５を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、枕本体に装着して
使用する枕パットに関し、特に遠赤外線放射特性を有す
ると共に、抗菌性、脱臭性およびノミやダニ等の衛生害
虫に対して忌避効果を有し、更に防カビ抵抗性を有する
粒状の角閃石を用いた枕パットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、遠赤外線放射特性を有すると共
に、抗菌性、脱臭性および衛生害虫に対して忌避効果を
有し、更に防カビ抵抗性を有する枕パットは、一般の使
用に供されておらず、単に布製袋内に籾殻、そば殻、羽
毛、桧の細片等が詰め込まれていたり、あるいはパイプ
状のプラスチック、スポンジ等が装入された枕が広く用
いられているに過ぎない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来は
遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性およ
び衛生害虫に対して忌避効果を有し、更に防カビ抵抗性
を有する枕パットは、一般の使用に供されていないため
に、従来の枕では遠赤外線放射効果による血流の増進効
果、抗菌、脱臭作用および衛生害虫に対する忌避効果、
防カビ抵抗性を全く期待することができないという問題
点があった。

【０００４】本発明は前記従来の問題点を解決すること
を目的として発明されたものであって、遠赤外線放射特
性を有すると共に、抗菌性、脱臭性および忌避効果を有
し、更に防カビ抵抗性を有する粒状の角閃石を用いた枕
パットを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、基布の表面に
被覆布を被覆し、且つ前記基布と被覆布間に小袋部を多
数設けると共に、該小袋部内に粒径２〜５ｍｍ程度の角
閃石を封入するという手段を採用することにより、上記
問題点を解決した。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明者は、鉱物中、特に角閃石
につき、それぞれ遠赤外線放射率、抗菌率および脱臭率
並びにノミやダニ等の衛生害虫に対する忌避率、防カビ
抵抗につき測定したところ、遠赤外線放射率、抗菌率ま
たは脱臭率および忌避率、防カビ抵抗性のいずれにおい
ても優れていることが判ったので、これら粒状の角閃石
を枕パットの材料として採用することにより、本発明遠
赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性および
忌避効果を有し、且つ防カビ抵抗性を有する枕パットを
完成した。

【０００７】本発明枕パットの材料である角閃石の遠赤
外線放射率、抗菌率、脱臭率、忌避率、防カビ抵抗およ
び水素イオン濃度について測定した結果を、表１、表２
に示す。なお、角閃石は平均粒度を２〜５ｍｍとして、
前記各項目につき測定した。

【０００８】

【表１】

【０００９】

【表２】

【００１０】表１の結果から、角閃石は９３％という高
い放射率を有し、大腸菌に対する抗菌率は６５％、ブド
ウ状球菌に対する抗菌率は７８％でいずれも比較的高い
抗菌率を有し、また、アンモニアに対する脱臭率は６９
％と比較的高いが、硫化水素に対する脱臭率は３０％と
ある程度の脱臭率を有することが判った。

【００１１】更に表２の結果から、角閃石はノミやダニ
等の衛生害虫に対する忌避率が７５％と比較的高く、ま
たＪＩＳ Ｚ ２９１１の防カビ抵抗は３であり、非常
に高いことが判った。更に、角閃石の水素イオン濃度は
８．３でアルカリ性状を呈している。

【００１２】前記表１、表２から、角閃石は、遠赤外線
放射によって陽イオンを発生する鉱物であり、アルカリ
域の水素イオンになることが立証された。更に、脱臭機
構は分解作用であるという特性を有し、その結果角閃石
は遠赤外線放射特性を有する外に、抗菌性と脱臭性の両
作用を兼ね備えていることが立証された。

【００１３】すなわち、前記角閃石の抗菌メカニズム
は、大腸菌、ブドウ状球菌等の一般生菌の表層（壁）は
陰イオンであって、そのため中性領域（ｐＨ７．０〜
７．５）でしか生息が不可能であるが、前記角閃石は遠
赤外線放射によって陽イオンを発生するので、陰イオン
である菌体（壁）が、前記陽イオンによって破壊される
と同時に、菌体蛋白質が変性して、呼吸困難となり死滅
するのである。

【００１４】また、前記角閃石の遠赤外線放射で発生す
る陽イオンによって、ノミやダニ等の衛生害虫に対して
忌避効果を有する。更に、前記陽イオンによってカビの
発生または増殖を阻止し、防カビの機能を果たすのであ
る。

【００１５】そして、アンモニアおよび硫化水素等に対
する角閃石の脱臭メカニズムは、物理的吸着または化学
的吸着等の一般的作用ではなく、遠赤外線放射に基づく
分解作用のため飽和状態にならないので、抗菌力と同様
に、脱臭力を半恒久的に有する。更に、前記角閃石は当
然ながら毒性を有していない。

【００１６】次に、前記遠赤外線放射特性を有すると共
に、抗菌性および脱臭性を有し、更に忌避効果および防
カビ抵抗性を有する角閃石を用いて本発明枕パットを形
成する実施の形態を図面に基づいて説明すると、図１、
図２に示すように基布１の表面に被覆布２を被覆し、前
記基布１と被覆布２間に方形状の小袋部３を連続して多
数設けると共に、該小袋部３内に粒径２〜５ｍｍ程度の
角閃石４を封入して枕パット５を形成する。

【００１７】図３、図４は本発明枕パットの他の実施の
形態を示すもので、基布１ａと被覆布２ａ間に方形状の
小袋部３ａを間隔部６を有して多数設けると共に、該小
袋部３ａ内に前記角閃石４ａを封入して枕パット５ａが
形成されている。

【００１８】図５、図６は本発明枕パットの更に他の実
施の形態を示すもので、基布１ｂと被覆布２ｂ間に多角
形状または不定形状の小袋部３ｂを多数設けると共に、
該小袋部３ｂ内に前記角閃石４ｂを封入して枕パット５
ｂが形成されている。

【００１９】前記構成より成る本発明枕パット５，５
ａ，５ｂの枕本体７への装着方法は任意である。例え
ば、前記枕パット５，５ａ，５ｂを、枕本体７の包布材
８の上面またはその裏面に縫い付けて装着したり、また
は面ファスナー雌雄片を用いて接着して装着したり、あ
るいは枕パット５，５ａ，５ｂの端縁部に紐を固着し
て、該紐を枕本体７に巻回して縛着して装着することも
できる。更に、前記枕本体７の包布材８の上面またはそ
の裏面に装着する代りに、図示していないが枕本体７を
被覆するカバーの上面またはその裏面に装着してもよ
い。

【００２０】本発明枕パットを枕本体に装着して人が使
用した後の枕の特性について測定した結果を、汎用枕と
比較して表３に示す。

【００２１】

【表３】

【００２２】前記表３の測定結果から、本発明枕パット
は放射率９３％、大腸菌に対する抗菌率６５％、ブドウ
状球菌に対する抗菌率が７８％、アンモニアに対する脱
臭率が６９％、硫化水素に対する脱臭率が３０％、衛生
害虫に対する忌避率７５％、防カビ抵抗３であって、本
発明枕パットは遠赤外線放射特性、抗菌性および脱臭性
を有すると共に、衛生害虫に対する忌避効果および防カ
ビ抵抗性においても優れていることが立証できた。

【００２３】更に、本発明枕パットを使用した場合の該
枕パットの表面温度は平均２２〜２４℃であって、これ
は一般的に人間が睡眠する時の生理学的に最適の表面温
度と一致し、安眠が維持できるのである。これは角閃石
が岩石であるため、熱容量が大きく、人体の熱を放散さ
せるから、前記のような表面温度を保持することができ
るのである。

【００２４】そして、前記本発明枕パットの特性に対し
て、従来使用されている枕では、遠赤外線放射特性、抗
菌性および脱臭性がなく、また衛生害虫に対する忌避効
果および防カビ抵抗性が全くないのである。

【００２５】

【発明の効果】本発明枕パットの材料である角閃石は遠
赤外線放射特性を有し、血流を促進させるという効果が
あるので、本発明枕パットを枕本体に装着して使用する
ことにより、首および肩の血流を促進させて肩のこりや
首のこりを除去することができる。また、本発明枕パッ
トの材料である角閃石は、アルカリ性状を呈し、且つ陽
イオンを発生して一般生菌を死滅させる抗菌性を有する
と共に、硫化水素およびアンモニアを分解して脱臭性を
も有し、その抗菌性と脱臭性は恒久的にその作用を有す
るため、本発明枕パットを枕本体に装着して使用するこ
とにより、一般生菌の発生を防止すると共に、頭部から
発する臭いを除去することができる。更にまた、本発明
枕パットの材料である角閃石は忌避効果および防カビ抵
抗性を有するので、本発明枕パットを枕本体に装着して
使用することにより、ノミやダニ等の衛生害虫に対して
忌避効果を有し、カビの発生も防止できるという優れた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明枕パットを枕本体に装着した状態を示す
平面図である。

【図２】図１の要部の拡大縦断面図である。

【図３】本発明枕パットを枕本体に装着した他の実施の
形態を示す平面図である。

【図４】図３の要部の拡大縦断面図である。

【図５】本発明枕パットを枕本体に装着した更に他の実
施の形態を示す平面図である。

【図６】図５の要部の拡大縦断面図である。

【符号説明】

１，１ａ，１ｂ 基布、 ２，２ａ，２ｂ 被覆布、
３，３ａ，３ｂ 小袋部、 ４，４ａ，４ｂ 角閃石、
５，５ａ，５ｂ 枕パット、 ６ 枕本体。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基布の表面に被覆布を被覆し、且つ前記基
   布と被覆布間に小袋部を多数設けると共に、該小袋部内
   に粒径２〜５ｍｍ程度の角閃石を封入したことを特徴と
   する枕パット。
2. 【請求項２】小袋部が、方形状で連続して多数設けられ
   たものである請求項１に記載の枕パット。
3. 【請求項３】小袋部が、方形状で間隔部を有して多数設
   けられたものである請求項１に記載の枕パット。
4. 【請求項４】小袋部が、多角形状または不定形状で多数
   設けられたものである請求項１に記載の枕パット。