JPH10147278A - 自転車の倍速走行装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画一的な従来型自転車は、高齢者はもとより
婦人等において必ずしも適切なものとはいえなかった。
特に高齢者に至っては体力的な面からペタルの踏み込み
が非常に弱く、そのため速度が出なかった。踏み込みが
軽く速度の出る装置を提供する。 【解決手段】 自転車のクランク（１、１３）及び歯車
（３）は軸（２）によっで一体化されている。クランク
（１、１３）を駆動させると駆動力は、歯車（３）より
チェーン（４）によって歯車（５）へ、軸（６）で一体
化されている歯車（７）へ、さらにチェーン（８）より
歯車（９）へ、歯車（９）は中空軸（１０）によって歯
車（１１）と一体化されている。歯車（１１）のチェー
ン（１２）によって後輪に伝わり作動する自転車の倍速
走行装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自転車のペタルの
踏み込みが軽く、更に倍速走行を目的とした自転車の走
行装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より自転車に関しては、細いクラン
ク軸に大きなクランク歯車が同軸直結し、そのクランク
歯車からチェーンによって駆動力を後輪歯車に伝え、走
行する仕組みになっている。この仕組みに大きな問題点
があった。走り出しの際や、又はゆるい単調な坂道など
でもペタルの踏み込みが非常に重く、困難を極めている
のが実状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

（イ）クランク歯車と、後輪歯車の関係については増速
しようとクランク歯車の歯先を増すと同時に後輪の歯車
の歯先を減らす、それによって一応増速するが、踏み込
みが重くなるという欠点がある。 （ロ）そのため増速装置の装着が必要とされるが、しか
しスポーツ車等のごく一部の限られた車種のみに装着さ
れているのが実状である。本発明は、以上の欠点を解決
するために発明されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）左側面に設けてあるクランク（１）と、右側面に
設けてあるクランク（１３）に、歯先２４歯車（３）は
それぞれクランク中心軸（２）によって同軸直結されて
いる。 （ロ）歯先１６歯車（９）とクランク歯車（１１）は、
クランク中心軸（１０）よって同軸直結している。クラ
ンク中心軸（１０）及びクランク軸（２）は共一体化し
て二層軸構造となっている。この二層軸構造の軸はフレ
ームに固着しいるクランク軸受（１４）の中に収納され
ている。 （ハ）歯先１６歯車（５）と歯先２４歯車（７）は軸
（６）に同軸直結している。更に軸（６）の軸受（１
５）は泥よけ（１７）に添ったバックホーン（１６）下
部に設け溶着する。 （ニ）従って左側面クランク（１）及び右側面クランク
（１３）を駆動すると歯先２４歯車（３）からチェーン
（４）によって、歯先１６歯車（５）に伝わる。更に同
軸（６）によって歯先２４歯車（７）へ、チェーン
（８）によって更に歯先１６歯車（９）へ、歯先１６歯
車（９）はクランク中空軸（１０）によって、同軸直結
のクランク歯車（１１）へ伝わる。後輪に伝えるチェー
ン（１２）によって後輪ハブ歯車が回転し走行する。本
発明は以上のような構成よりなる自転車の倍速走行装置
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】歯先２４歯車（３）、（７）及び
歯先１６歯車（５）、（９）の大きさは、それぞれ３：
２の割合である。従って、クランク（１）と同軸のクラ
ンク（１３）を１回転すると、同軸の歯先２４歯車
（３）も１回転する。その回転をチェーン（４）によっ
て歯先１６歯車（５）へ伝える。歯先１６歯車（５）は
そのとき、１．５回転する。同軸（６）の歯先２４歯車
（７）も同様に１、５回転する。この回転をチェーン
（８）によって歯先１６歯車（９）に伝える。歯先１６
歯車（９）はこのとき、２．２５回転する。歯先１６歯
車（９）の回転は同軸の二層軸のうちの中空軸（１０）
によってクランク歯車（１１）に伝わる。クランク歯車
（１１）も同様に２、２５回転するものである。

【０００６】

【実施例】以下本発明の実施例について説明する。 （イ）自転車本体の左側面に歯先２４歯車（３）及び、
歯先１６歯車（５）を、歯先１６歯車（９）と歯先２４
歯車（７）の、計４枚を交互に配設する。 （ロ）歯先２４歯車（３）と歯先１６歯車（５）をチェ
ーン（４）によって連動させる。 （ハ）更に歯先２４歯車（７）と歯先１６歯車（９）も
チェーン（８）によって連動させる。 （ニ）クランク中心軸（２）とその外周に設けてあるク
ランク中心軸（１０）は二層軸構造になっている。この
二層軸構造の軸はフレームのクランク軸受（１４）によ
って固定化されている。本発明は以上の構成よりなりた
っている。本発明を装置した自転車を使用するときは、
左側面クランク（１）及び同軸（２）の右側面クランク
（１３）を駆動すると、歯先２４歯車（３）からチェー
ン（４）によって歯先１６歯車（５）へ、更に軸（６）
によって歯先２４歯車（７）へ、チェーン（８）によっ
て歯先１６歯車（９）へ、歯先１６歯車（９）は同軸
（１０）のクランク歯車（１１）へ伝わる。そして更に
チェーン（１２）によって後輪歯車に伝わり走行する。
本来自転車の本体左側面に限りどの車種においても、ク
ランクを除いて１００％装置が施されていないのが実状
である。本発明は歯車のもつ特性をいかし大小２枚づつ
計４枚の歯車を効率的に組み合わせを行い、左側面に配
設したものである。従って、快適走行性が高まる、為に
発明された二層軸構造を特徴とする自転車の倍速走行装
置である。歯先２４歯車と歯先１６歯車の大きさの割合
は３：２である。したがってクランク（１）クランク
（１３）を１回転すると、同軸となっている歯先２４歯
車（３）も１回転する。その回転をチェーン（４）によ
って歯先１６歯車（５）に伝わる。そのとき歯先１６歯
車（５）は１．５回転している同軸の歯先２４歯車
（７）も同様に１、５回転している。この回転をチェー
ン（８）によって歯先１６歯車（９）に伝える。歯先１
６歯車（９）はこのときもうすでに２．２５回転してい
る。歯先１６歯車（９）は同軸（１０）によってクラン
ク歯車（１１）も同様に２．２５回転している。この回
転を更にチェーン（１２）によって後輪歯車に伝え走行
するのである。歯先２４歯車の直径は約１００ｍ／ｍ、
歯先１６歯車の直径は約６６ｍ／ｍつまり３：２の割合
である。歯先の変更によっては３倍速以上の高速走行も
可能である。従来は３０ｍ／ｍ位の細いクランク軸によ
って、２００〜２４０ｍ／ｍの大きなクランク歯車を直
接回転させるため非常に踏み込みが重かった。しかし、
本発明によって、歯先１６歯車（９）つまり６６ｍ／ｍ
歯車を間接的に回転させ、クランク歯車に伝えるため踏
み込みが非常に軽くなった。一般用自転車はもとより、
スポーツ用自転車、競技用自転車更にはマウンテンバイ
ク等に本発明装置を装着することにより、一層の自転車
走行を快適にするものである。

【０００７】

【発明の効果】本発明は以上の説明のように構成されて
いる。よって安全走行性能が高く、そのうえ倍速走行装
置という本発明によって更なる自転車の快適走行性効果
を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の半断面図

【図３】本発明の個体を示す斜視図

【符号の説明】

１ 左クランク ２ 二層軸のうちの中心軸 ３ 歯先２４歯車 ４ 歯先２４歯車（３）及び歯先１６歯車（５）のチェ
ーン ５ 歯先１６歯車 ６ 歯先１６歯車（５）及び歯先２４歯車（７）の軸 ７ 歯先２４歯車 ８ 歯先２４歯車（７ 及び歯先１６歯車（９）のチェ
ーン ９ 歯先１６歯車 １０ 二層軸のうちの中空軸 １１ クランク歯車 １２ クランク歯車（１１）より後輪に伝わるチェーン １３ 右クランク １４ 中心軸（２）及び中空軸（１０）の軸受 １５ 軸（６）の軸受 １６ バックホーク １７ 後輪泥よけ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）自転車本体の左側面に歯先２４歯車
   （３）及び（７）を、歯先１６歯車（５）及び（９）の
   各二枚の歯車をそれぞれ交互に配設し、チェーン（４）
   及び（８）によって連動させる。 （ロ）従来のクランク軸（２）の外周に中空軸（１０）
   を設け二層軸構造とする。 （ハ）泥よけ（１７）に添ったバックホーク（１６）の
   下部に後部歯車（５）及び歯車（７）の軸受（１５）を
   設け溶着する。 以上のような構成よりなる自転車の倍速走行装置。