JPH10147206A - 車室内状況検出装置 - Google Patents

車室内状況検出装置

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JPH10147206A
JPH10147206A JP8308128A JP30812896A JPH10147206A JP H10147206 A JPH10147206 A JP H10147206A JP 8308128 A JP8308128 A JP 8308128A JP 30812896 A JP30812896 A JP 30812896A JP H10147206 A JPH10147206 A JP H10147206A
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JP
Japan
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light
noise component
vehicle interior
controller
signal
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JP8308128A
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Akitoshi Mizutani
彰利 水谷
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Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外乱光による不具合を解消して正確なる車室内
の状況の検出を行うことができる車室内状況検出装置を
提供する。 【解決手段】車室内における助手席の天井には9個のL
EDと3個のPSDが下方を向けて配置され、LEDの
発する赤外光が被検出対象に反射してPSDにて受光さ
れる。PSDから被検出対象までの距離に応じたレベル
の信号が出力される。コントローラはLEDの発光時に
おけるPSDの出力信号から、LEDの非発光時におけ
るPSDの出力信号を減じて、直流ノイズ成分を除去す
るとともに、PSDの出力信号を移動平均法にて平滑化
して交流ノイズ成分を除去する。コントローラは直流お
よび交流ノイズ成分を除去後のデータに基づいて車室内
の状況を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車室内の搭乗状
態等の車室内の状況を検出する車室内状況検出装置に関
し、例えば、車両用のエアバッグ乗員拘束システムに用
いると好適なものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、車両用エアバッグ乗員拘束システ
ムの標準装備化が進み、さらに助手席用エアバッグの装
着率も高まってきている。エアバッグは、例えば自動車
の衝突時に、操舵輪(ハンドル)、インストルメントパ
ネル(計器盤)等のような車室内の内部構造に対して相
対的に乗員を緩やかに減速させるように作動して前記内
部構造に対して直接的な接触を阻止することによって乗
員の自動車の衝突による傷害を防止するものである。
【0003】又、エアバッグシステムは自動車の衝突を
感知する衝突センサの衝突検知信号でエアバッグを一様
に膨張させるシステムとなっている。しかしながら、エ
アバッグシステムを装着してある車両とはいえ、自動車
の衝突時に必ずしも一様にエアバッグを膨張させること
が(乗員保護の面から)好ましいとは言えない。つま
り、助手席エアバッグの場合において助手席に乗員がい
ない時においても自動車が衝突したときには一様にエア
バッグが膨張してしまい、エアバッグ本来の目的からす
れば無意味な作動になってしまう。これにより、エアバ
ッグ交換修理費の増加などの問題も発生している。
【0004】そこで、車室内に乗員センサを設置して同
センサにより乗員の有無を検出してその検出結果を加味
した制御を行うことが考えられる。つまり、図17に示
すように、発光素子50から乗員51に向けて光を発射
し、乗員51にて反射された光を受光素子52にて受光
することにより乗員の有無を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
乗員センサにおいては、外乱光がない場合には正確なる
乗員検出を行うことができるが、外乱光がある場合には
正確な乗員検出を行うことができない。
【0006】そこで、この発明の目的は、外乱光による
不具合を解消して正確なる車室内の状況の検出を行うこ
とができる車室内状況検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、直流ノイズ成分除去手段は発光素子の発光時に
おける受光素子の出力信号レベルから、発光素子の非発
光時における受光素子の出力信号レベルを減じて、直流
ノイズ成分を除去する。つまり、受光素子の出力信号に
含まれている直流ノイズ成分が取り除かれる。判定手段
は直流ノイズ成分除去手段での直流ノイズ成分除去後の
信号に基づいて車室内の状況を検出する。よって、外乱
光の直流ノイズによる悪影響を受けにくく正確なる検出
動作を行うことができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、交流ノイ
ズ成分除去手段は受光素子の出力信号を平滑化して交流
ノイズ成分を除去する。つまり、受光素子の出力信号に
含まれている交流ノイズ成分が取り除かれる。判定手段
は、交流ノイズ成分除去手段での交流ノイズ成分除去後
の信号に基づいて車室内の状況を検出する。よって、外
乱光の交流ノイズによる悪影響を受けにくく正確なる検
出動作を行うことができる。
【0009】ここで、請求項3に記載のように、交流ノ
イズ成分除去手段は、所定時間毎にデータサンプリング
を行いつつ移動平均により信号の平滑化を行うものとす
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。図1には、本実施の形態における
車室内状況検出装置を搭載した自動車を示す。
【0011】この自動車は右ハンドル仕様であり、助手
席における車室内での天井には距離センサ1が装着され
ている。この距離センサ1の詳細を、図2,3,4に示
す。図2はセンサを車両の正面から見た図であり、図3
はセンサの縦断面図であり、図4は車室内からセンサを
見上げた図である。
【0012】図2,3,4において、センサハウジング
2に9個の赤外線LED(発光素子)3,4,5,6,
7,8,9,10,11が下方の車室内に向けて固定さ
れている。又、センサハウジング2には受光素子として
の1次元PSD(光学式位置検出素子)12,13,1
4が下方の車室内に向けて固定されている。より詳しく
は、図3に示すように、3つの赤外線LED6,7,8
が前後方向にライン状に配置され、その後ろにはPSD
13が配置され、1次元ラインセンサが構成されてい
る。赤外線LED6,7,8の右側には3つの赤外線L
ED3,4,5が前後方向にライン状に配置され、その
後ろにはPSD12が配置され、1次元ラインセンサが
構成されている。又、赤外線LED6,7,8の左側に
は3つの赤外線LED9,10,11が前後方向にライ
ン状に配置され、その後ろにはPSD14が配置され、
1次元ラインセンサが構成されている。
【0013】各前後方向に配置された各列のLED
(6,7,8),(3,4,5),(9,10,11)
において、図3に示すように最も前のLED3,6,9
は前方方向に対し45°傾けて配置され、前から二列目
のLED4,7,10は前方方向に対し55°傾けて配
置され、一番後ろのLED5,8,11は前方方向に対
し90°傾けて、即ち、真下に向けて配置されている。
このように最も前のLED3,6,9と、前から二列目
のLED4,7,10と、一番後ろのLED5,8,1
1とは、照射角度を変えて設置され、センサ下部の検出
範囲を拡大して赤外光線が所定位置に到達するようにな
っている。
【0014】又、図2に示すように、1次元ラインセン
サを構成するLED6,7,8およびPSD13は真下
を向き、1次元ラインセンサを構成するLED3,4,
5およびPSD12は水平方向に対し右側に76.0°
の角度で配置され、1次元ラインセンサを構成するLE
D9,10,11およびPSD14は水平方向に対し左
側に76.0°の角度で配置されている。このように3
つの1次元ラインセンサは左右方向の照射角度を変えて
設置され、センサの下方向にある検出範囲は2次元的な
平面になり、その平面には、センサから赤外線がスポッ
ト的に照射される。その赤外線照射点(領域)を図1に
おいてP1〜P9にて示す。本例においては、9個の赤
外線照射点P1〜P9は、センサ1から800mm下方
での左右方向に200mm、前後方向に250mm、5
50mmの間隔をおいて形成され、規則的な2次元配列
となっている。
【0015】さらに、図3,4に示すように、1次元P
SD(光学式位置検出素子)12〜14の受光面側(前
段部)には非球面レンズ15,16,17が配置され、
非球面レンズ15〜17によりPSD12,13,14
に到達する赤外線反射光を集光してその収差が限りなく
小さくなる。又、各PSD12,13,14の受光面と
各非球面レンズ15,16,17の取付間隔は非球面レ
ンズ15,16,17の焦点fが、PSD12,13,
14の受光面上になるように距離を置いて設置されてい
る。又、PSD12,13,14と非球面レンズ15,
16,17はそれぞれ平行になるように取り付けられて
いる。
【0016】そして、赤外線照射点(領域)P1〜P9
により形成される平面検出範囲に乗員が乗車すると、図
5に示すように、乗員Mの上部に設置してあるセンサ1
でのLED3〜11から赤外光線が乗員Mの各部(例え
ば、頭、腕、膝など)で反射し、図6に示すように、そ
の反射光線は非球面レンズ15〜17で集合されPSD
12〜14にそれぞれ入射される。
【0017】図7に示すように、1次元PSD12,1
3,14の出力電流Ia ,Ib は、入射スポットと電極
までの距離に逆比例して分割され取り出される。センサ
1において1次元PSD12には電流/電圧変換器1
8,19が接続されている(他の1次元PSD13,1
4も同様)。そして、電流/電圧変換器18〜23は1
次元PSD12〜14の出力電流Ia ,Ib を電流/電
圧変換して電圧Va ,Vb として出力する。
【0018】つまり、図6に示すように、赤外線LED
(発光素子)3〜11から発せられた光が反射し、この
反射光が1次元PSD(光学式位置検出素子)12〜1
4にて受光される。このとき、図7に示すように、1次
元PSD(光学式位置検出素子)12〜14における集
光位置により被検出対象(反射物)までの距離に対応し
た出力差(Ia −Ib )を得る。この出力は変換器18
〜23により電圧に変換される。
【0019】図8には、車室内状況検出装置の電気的構
成を示す。直流ノイズ成分除去手段、交流ノイズ成分除
去手段、判定手段としてのコントローラ24はマイクロ
コンピュータを中心に構成され、メモリ25を有してい
る。
【0020】コントローラ24には各1次元PSD(光
学式位置検出素子)12,13,14毎の電流/電圧変
換器18〜23の出力端子が接続されている。又、コン
トローラ24には赤外線LED(発光素子)3〜11が
接続され、コントローラ24は順にLED3〜11を駆
動して発光動作を行わせることができるようになってい
る。さらに、PSP12,13,14には電源が接続さ
れ、PSP12,13,14は常時作動している(ここ
で常時とはセンサの主電源ONのときを指す)。
【0021】コントローラ24には車室内状況検出装置
に対する外部装置としてのエアバッグ制御装置26が接
続されている。図9にはエアバッグ制御装置26を示
す。エアバッグ制御装置26は運転席用エアバッグ(袋
体)27と助手席用エアバッグ(袋体)28と運転席用
インフレータ29と助手席用インフレータ30を備えて
いる。そして、運転席用インフレータ29に設けた点火
装置31の駆動によりインフレータ29内でガスが発生
しそのガスがエアバッグ(袋体)27に充填され、エア
バッグ(袋体)27が膨らむようになっている。同様
に、助手席用インフレータ30に設けた点火装置33の
駆動によりインフレータ30内でガスが発生しそのガス
がエアバッグ(袋体)28に充填され、エアバッグ(袋
体)28が膨らむようになっている。
【0022】又、助手席用のエアバッグ(袋体)28は
向き可変機構35が備えられ、向き可変機構35により
エアバッグ(袋体)28の向きが変えられるようになっ
ている。つまり、助手席用インフレータ30とエアバッ
グ(袋体)28の間にはフレキシブルパイプ36が用い
られ、この部分から先端側の向きθを変えることができ
るようになっている。
【0023】エアバッグ制御装置26に備えられたコン
トローラ37は衝突センサ38と接続され、同センサ3
8から衝突検知信号を入力する。この衝突検知信号が、
インフレータの点火装置31,33を駆動して前述のエ
アバッグ膨張を実行させるトリガ信号となる。又、コン
トローラ37は車室内状況検出装置からの信号を入力、
車室内の状況を示す信号および衝突検知信号に基づいて
点火装置31,33および向き可変機構35を制御す
る。
【0024】次に、このように構成した車室内状況検出
装置の作用を、図10のフローチャートを用いて説明す
る。コントローラ24は赤外線LED3〜11を時分割
駆動させて各赤外線LED3〜11を順に点灯させる。
より詳しくは、図1のP1→P4→P7→P2→P5→
P8→P3→P6→P9の順に移行させる。ここで、本
実施形態では、図11に示すように、各LED3〜11
の駆動時間は150μmsecであり、時分割間隔を1
0msecとしている。
【0025】そして、コントローラ24は、図10のス
テップ101で、LED3〜11のパルス駆動周期に同
期して非発光時におけるPSD12,13,14の出力
信号からデータを取り込む。つまり、コントローラ24
は図12のt1-1 ,… ,t i-1 にて示すタイミングに
て電流/電圧変換器18〜23から電圧値(アナログ
値)Vref を入力する。ここで、Vref は外乱光の直流
ノイズ成分に相当する。
【0026】そして、コントローラ24はステップ10
2でデジタル変換する。さらに、コントローラ24はス
テップ103でデジタル変換したデータを第1サンプリ
ング値Di-1 としてメモリ25の所定記憶領域に格納す
る。
【0027】又、コントローラ24は、ステップ104
で、LED3〜11のパルス駆動周期に同期して発光時
におけるPSD12,13,14の出力信号からデータ
を取り込む。つまり、コントローラ24は図12のt
1-2 ,t1-3 ,… ,ti-2,ti-3 にて示すタイミ
ングにて電流/電圧変換器18〜23から電圧値(アナ
ログ値)Va , Vb を入力する。そして、コントローラ
24はステップ105でデジタル変換する。さらに、コ
ントローラ24はステップ106でデジタル変換したデ
ータを第2サンプリング値Di-2 ,Di-3 としてメモリ
25の所定記憶領域に格納する。
【0028】引き続き、コントローラ24はステップ1
07で発光時におけるデータDi-2,Di-3 から非発光
時におけるデータDi-1 をそれぞれ減算して今回値D
ai ,Dbiを得る。この減算処理により、図13の
(b)に示すように外乱光による直流ノイズ成分Vref
、即ち、オフセット成分が除去される。
【0029】そして、コントローラ24は図10のステ
ップ108,109で、今回値Dai ,Dbiと過去(n+
1)回の値Dai〜Dai-nとDbi〜Dbi-nをそれぞれ加算
するとともに、その加算値を(n+1)で割って移動平
均値Da ,Db を得る(ただし、nは任意の整数)。つ
まり、図14に示すように、n+1=5の場合には、5
回分の減算結果が加算された時点で、5回分のデータを
平均化し、この5回分のサンプリングおよび減算処理を
順次移動して行う。この処理により、図13の(c)に
示す交流ノイズ成分が重畳した信号に対し図13の
(a)に示すように信号が平滑化されて外乱光による交
流ノイズ成分が除去される。
【0030】コントローラ24は図10のステップ11
0で、直流・交流ノイズを除去しデジタル化された信号
(データDa ,Db )から、次式により距離(絶対位
置)Lに変換する。この処理は各LED3〜11(各照
射スポットP1〜P9)に対して行う。 L=k・(Da /Db ) ただし、kは比例定数。
【0031】つまり、スポット位置信号に対し、Da
b を計算して絶対的な位置信号を算出するとともに、
さらに反射光線の光軸によって異なる比例定数kを乗算
して、それぞれの1次元反射距離を計算する。
【0032】信号の平滑化処理(移動平均処理)による
効果確認のための資料を示すと、図15のように、平滑
化処理を行う前でのセンサ・検知対象物間距離L1に対
し、平滑化処理を行うとL2のように高周波成分が除去
される。
【0033】そして、コントローラ24は図10のステ
ップ111で9スポットでの距離Lの測定結果から乗員
の有無および乗車位置を判定し、その結果をステップ1
12でエアバッグ制御装置26に車室内の状況を示す信
号として出力する。
【0034】一方、図9のエアバッグ制御装置26にお
いては、車室内状況検出装置からの信号を入力すると、
車室内の状況を示す信号の内容に応じた制御を実行す
る。つまり、コントローラ37は助手席に乗員がいない
時においては、自動車が衝突したときに(衝突検知信号
の入力時に)エアバッグの膨張を禁止してエアバッグの
無意味な作動を禁止してエアバッグ交換修理費の増加を
防止する。又、コントローラ37は助手席に乗員がいる
時においては、向き可変機構35を制御してエアバッグ
(袋体)28を乗員に向けるとともに、衝突検知信号の
入力により点火装置33による膨張動作を行わせる。
【0035】このように、図10の信号処理を実行する
ことにより、PSD12〜14からの信号に対し同信号
に含まれている直流ノイズ成分および交流ノイズ成分を
取り除いた後、PSD12〜14からの信号に基づいて
乗員までの距離測定を高精度に行い、それをエアバッグ
制御に反映させることができる。
【0036】つまり、PSDを用いたセンサにおいては
距離測定精度は1m以内で10mmと高い検出分解能を
有しているが、室内(もしくは屋外でも直射日光等の外
乱光レベルが低い環境)でしか、この検出精度は保持さ
れない。具体的には屋外の様々な環境下で検出精度を測
定したところ検出分解能は室内に比べ最大で1/2程度
に低下している。これに対しノイズ除去を施すことによ
り、本来のセンサ信号により高精度に乗員までの距離測
定を行うことができる。
【0037】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)コントローラ24は図10のステップ107の処
理にてLED3〜11の発光時におけるPSD12〜1
4の出力信号レベル(データDi-2 ,Di-3 )からLE
D3〜11の非発光時におけるPSD12〜14の出力
信号レベル(データDi-1 )をそれぞれ減じて直流ノイ
ズ成分を除去するので、PSD12〜14の出力信号に
含まれている直流ノイズ成分が取り除かれ、直流ノイズ
成分除去後の信号に基づいて車室内の状況が検出され
る。よって、外乱光の直流ノイズによる悪影響を受けに
くく正確なる検出動作を行うことができる。 (ロ)コントローラ24は図10のステップ108,1
09の処理にてPSD12〜14の出力信号を移動平均
法によりそれぞれ平滑化して交流ノイズ成分を除去する
ので、PSD12〜14の出力信号に含まれている交流
ノイズ成分が取り除かれ、交流ノイズ成分除去後の信号
に基づいて車室内の状況が検出される。よって、外乱光
の交流ノイズによる悪影響を受けにくく正確なる検出動
作を行うことができる。
【0038】これまで説明した実施の形態の他にも、次
のように実施してもよい。前述の図10に示すフローチ
ャートの代わりに図16に示すフローチャートによる処
理を行ってもよい。つまり、コントローラ24は図10
のステップ101〜107の処理を行った後、図16の
ステップ200においてセンサ・検知対象物間の距離L
を次式により算出する。
【0039】Li =k・(Dai/Dbi) ただし、kは比例定数。そして、コントローラ24はス
テップ201で今回値Li と過去(n+1)回の値L
i-n を加算するとともに、その加算値を(n+1)で割
って平均値Lを得る。つまり、i=n+1の関係があ
る。さらに、コントローラ24はステップ202で9ス
ポットでの距離Lの測定結果から乗員の有無および乗車
位置を判定し、その結果をステップ203でエアバッグ
制御装置26に車室内の状況を示す信号として出力す
る。
【0040】この図16の処理を採用すると、図10の
処理に比べ、メモリ容量を少なくすることができる。即
ち、図10のステップ107〜109においては
ai ,D biの2変数についてそれぞれ(n+1)回分
のデータをメモリしておかなければならないのに対し、
図16のステップ200,201においてはLi につい
てのみ(n+1)回分のデータをメモリしておけばよい
ため、メモリ容量を少なくすることができる。
【0041】又、上記実施形態ではコンピュータによる
デジタル信号処理(ソフト構成)にて信号の平滑化を行
ったが、ハード構成、即ち、コンデンサと抵抗によるC
R回路にて平滑化してもよい(ローパスフィルタを構成
してもよい)。
【0042】又、センサの取付け位置は天井に限ること
なく、インストルメントパネル等に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における自動車を示す図。
【図2】 センサを車両の正面から見た図。
【図3】 センサの縦断面図。
【図4】 車室内からセンサを見上げた図。
【図5】 センシングを説明するための図。
【図6】 センシングを説明するための図。
【図7】 センシングを説明するための図。
【図8】 車室内状況検出装置の電気的構成を示す図。
【図9】 エアバッグ制御装置の全体構成図。
【図10】 作用を説明するためのフローチャート。
【図11】 LEDの駆動タイミングおよび信号取り込
みタイミングを説明するためのタイムチャート。
【図12】 データのサンプリングタイミングを説明す
るためのタイムチャート。
【図13】 信号処理を説明するためのタイムチャー
ト。
【図14】 移動平均処理を説明するためのタイムチャ
ート。
【図15】 移動平均処理を説明するためのタイムチャ
ート。
【図16】 応用例における作用を説明するためのフロ
ーチャート。
【図17】 従来装置を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…センサ、3〜11…LED、12〜14…1次元P
SD、24…コントローラ、25…メモリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内において被検出対象に向けて光を
    断続的に発する発光素子と、 車室内において前記被検出対象での発光素子の照射に対
    する反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、 前記発光素子の発光時における前記受光素子の出力信号
    レベルから、前記発光素子の非発光時における前記受光
    素子の出力信号レベルを減じて、直流ノイズ成分を除去
    する直流ノイズ成分除去手段と、 前記直流ノイズ成分除去手段での直流ノイズ成分除去後
    の信号に基づいて車室内の状況を検出する判定手段とを
    備えたことを特徴とする車室内状況検出装置。
  2. 【請求項2】 車室内において被検出対象に向けて光を
    発する発光素子と、 車室内において前記被検出対象での発光素子の照射に対
    する反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、 前記受光素子の出力信号を平滑化して交流ノイズ成分を
    除去する交流ノイズ成分除去手段と、 前記交流ノイズ成分除去手段での交流ノイズ成分除去後
    の信号に基づいて車室内の状況を検出する判定手段とを
    備えたことを特徴とする車室内状況検出装置。
  3. 【請求項3】 前記交流ノイズ成分除去手段は、所定時
    間毎にデータサンプリングを行いつつ移動平均により信
    号の平滑化を行うものである請求項2に記載の車室内状
    況検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020088526A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 オムロン株式会社 光電センサ

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