JPH10146910A - エアロゲル断熱パネル - Google Patents
エアロゲル断熱パネルInfo
- Publication number
- JPH10146910A JPH10146910A JP32335696A JP32335696A JPH10146910A JP H10146910 A JPH10146910 A JP H10146910A JP 32335696 A JP32335696 A JP 32335696A JP 32335696 A JP32335696 A JP 32335696A JP H10146910 A JPH10146910 A JP H10146910A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- insulating panel
- airgel
- hollow
- hydrophobic
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物
を、中空状のパネルに充填したもので、建築等の分野に
有用な断熱パネルを提供することを目的とする。 【構成】 シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物
を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール状の
中空部を有する成形体の該中空部に充填したエアロゲル
断熱パネル。さらに、上記の断熱パネルを気体遮蔽性フ
イルムで包み減圧包装しすることにより、断熱性の向上
したエアロゲル断熱パネル。
を、中空状のパネルに充填したもので、建築等の分野に
有用な断熱パネルを提供することを目的とする。 【構成】 シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物
を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール状の
中空部を有する成形体の該中空部に充填したエアロゲル
断熱パネル。さらに、上記の断熱パネルを気体遮蔽性フ
イルムで包み減圧包装しすることにより、断熱性の向上
したエアロゲル断熱パネル。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアロゲル断熱パ
ネルに関し、詳しくは、例えば建築、車両、船舶、容
器、包装等の用途に有用な断熱パネルに関する。
ネルに関し、詳しくは、例えば建築、車両、船舶、容
器、包装等の用途に有用な断熱パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、熱伝導が小さな材料として、
シリカ骨格を有するエアロゲルは知られている。このエ
アロゲルは、米国特許第４４０２９２７号、米国特許第
４４３２９５６号、米国特許第４６１０８６３号に開示
されている如く、アルコキシシランを原料としたエアロ
ゲル、あるいは水ガラスを原料にしたエアロゲルが製造
されている。
シリカ骨格を有するエアロゲルは知られている。このエ
アロゲルは、米国特許第４４０２９２７号、米国特許第
４４３２９５６号、米国特許第４６１０８６３号に開示
されている如く、アルコキシシランを原料としたエアロ
ゲル、あるいは水ガラスを原料にしたエアロゲルが製造
されている。
【０００３】これらのシリカ骨格を有するエアロゲル
は、水分に対する劣化を防ぐため通常疎水化処理が行わ
れている。また、これらのシリカ骨格を有するエアロゲ
ルは、非常に軽量で低熱伝導による高断熱性を示すが、
強度が小さく、粉体である場合には、取り扱いが困難で
ある等の欠点がある。
は、水分に対する劣化を防ぐため通常疎水化処理が行わ
れている。また、これらのシリカ骨格を有するエアロゲ
ルは、非常に軽量で低熱伝導による高断熱性を示すが、
強度が小さく、粉体である場合には、取り扱いが困難で
ある等の欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改善することを目的とし、高断熱性を維持したまま、
取り扱いの良好な断熱パネルを提供することにある。
を改善することを目的とし、高断熱性を維持したまま、
取り扱いの良好な断熱パネルを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１のエア
ロゲル断熱パネルは、シリカ骨格を有する疎水性エアロ
ゲル粒状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段
ボール状等の中空部を有する成形体の該中空部に充填し
たことを特徴としている。
ロゲル断熱パネルは、シリカ骨格を有する疎水性エアロ
ゲル粒状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段
ボール状等の中空部を有する成形体の該中空部に充填し
たことを特徴としている。
【０００６】本発明の請求項２のエアロゲル断熱パネル
は、シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物を、ハ
ニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール状等の中空
部を有する成形体の該中空部に充填し、さらに該成形体
を気体遮蔽性フイルムで包み減圧包装したことを特徴と
している。
は、シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物を、ハ
ニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール状等の中空
部を有する成形体の該中空部に充填し、さらに該成形体
を気体遮蔽性フイルムで包み減圧包装したことを特徴と
している。
【０００７】本発明の請求項３のエアロゲル断熱パネル
は、請求項１または２における該シリカ骨格を有する疎
水性エアロゲル粒状物が、カーボンブラックを添加した
もので、赤外線遮蔽能を追加し断熱性を向上させたこと
を特徴としている。
は、請求項１または２における該シリカ骨格を有する疎
水性エアロゲル粒状物が、カーボンブラックを添加した
もので、赤外線遮蔽能を追加し断熱性を向上させたこと
を特徴としている。
【０００８】本発明の請求項４のエアロゲル断熱パネル
の製造方法は、請求項１ないし２における該中空部を有
する成形体の材質が、無機化合物、プラスチック、紙で
あることを特徴とする。
の製造方法は、請求項１ないし２における該中空部を有
する成形体の材質が、無機化合物、プラスチック、紙で
あることを特徴とする。
【０００９】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用されるシリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物
は、アルコキシシランを原料としたエアロゲル粒状物や
水ガラスを原料にしたエアロゲル粒状物を疎水化したも
のが使用される。疎水化処理剤は、トリメチルメトキシ
シラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラ
ザン等の有機シラン化合物の他、酢酸、蟻酸、コハク酸
等のカルボン酸やハロゲン化アルキル等の有機化合物が
挙げられる。これらの疎水化処理は、エアロゲルの製造
途中あるいは製造後に行われる。
使用されるシリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒状物
は、アルコキシシランを原料としたエアロゲル粒状物や
水ガラスを原料にしたエアロゲル粒状物を疎水化したも
のが使用される。疎水化処理剤は、トリメチルメトキシ
シラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラ
ザン等の有機シラン化合物の他、酢酸、蟻酸、コハク酸
等のカルボン酸やハロゲン化アルキル等の有機化合物が
挙げられる。これらの疎水化処理は、エアロゲルの製造
途中あるいは製造後に行われる。
【００１０】本発明で使用されるハニカム状、エアキャ
ップ状あるいは段ボール状等の中空部を有する成形体と
しては、具体的には、ハニカム状としては、中間部のセ
ルが六角形状他、円筒状、角筒状あるいはロールコア状
であってもよい。また、エアキャップ状としては、通常
のものを１枚で使用される他に、２枚のエアキャップを
組み合わせたり、１枚のエアキャップの凹凸面に平滑な
フイルムを接合したものが使用できる。さらに、段ボー
ル状としては、一層或いは多層のものであってもよく、
中芯の形状も任意のものが使用できる。これらの中空部
を有する成形体の材質は、無機化合物、プラスチック、
金属、紙などの材質からなり、フイルム、不織布、織
布、セラミックスペーパー、ＦＲＰ等の形状のものが使
用できる。
ップ状あるいは段ボール状等の中空部を有する成形体と
しては、具体的には、ハニカム状としては、中間部のセ
ルが六角形状他、円筒状、角筒状あるいはロールコア状
であってもよい。また、エアキャップ状としては、通常
のものを１枚で使用される他に、２枚のエアキャップを
組み合わせたり、１枚のエアキャップの凹凸面に平滑な
フイルムを接合したものが使用できる。さらに、段ボー
ル状としては、一層或いは多層のものであってもよく、
中芯の形状も任意のものが使用できる。これらの中空部
を有する成形体の材質は、無機化合物、プラスチック、
金属、紙などの材質からなり、フイルム、不織布、織
布、セラミックスペーパー、ＦＲＰ等の形状のものが使
用できる。
【００１１】本発明で使用される気体遮蔽性フイルム
は、アルミニウム薄膜を積層したフイルム、金属あるい
は金属酸化物を蒸着したフイルムで内面がヒートシール
可能な熱可塑性フイルムが積層されているものが好まし
い。
は、アルミニウム薄膜を積層したフイルム、金属あるい
は金属酸化物を蒸着したフイルムで内面がヒートシール
可能な熱可塑性フイルムが積層されているものが好まし
い。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を
示し、具体的に説明する。
示し、具体的に説明する。
【００１３】（実施例１） カーボンブラックを添加し
た黒色の疎水性エアロゲル粒状物（比重０．１５、平均
粒径０．５ｍｍ）を、厚さ１０ｍｍの段ボールの隙間に
充填した。この充填方法は、一方の開口部にフイルター
を設置し、フイルター面より吸引することにより、他方
の開口部から疎水性エアロゲル粒状物を充填した。充填
後、他方の開口部にもフイルターを設置した。この断熱
パネルの熱伝導率を測定したところ、０．０２６Ｗ／ｍ
・Ｋであった。
た黒色の疎水性エアロゲル粒状物（比重０．１５、平均
粒径０．５ｍｍ）を、厚さ１０ｍｍの段ボールの隙間に
充填した。この充填方法は、一方の開口部にフイルター
を設置し、フイルター面より吸引することにより、他方
の開口部から疎水性エアロゲル粒状物を充填した。充填
後、他方の開口部にもフイルターを設置した。この断熱
パネルの熱伝導率を測定したところ、０．０２６Ｗ／ｍ
・Ｋであった。
【００１４】（実施例２） 実施例１で製造した断熱パ
ネルを、アルミ箔が積層されたフイルム（東洋アルミニ
ウム社製）で包装し、内部の空気を真空ポンプで吸引
し、真空度０．１Ｔｏｒｒとした。この断熱パネルの熱
伝導率を測定したところ、０．０１６Ｗ／ｍ・Ｋであっ
た。
ネルを、アルミ箔が積層されたフイルム（東洋アルミニ
ウム社製）で包装し、内部の空気を真空ポンプで吸引
し、真空度０．１Ｔｏｒｒとした。この断熱パネルの熱
伝導率を測定したところ、０．０１６Ｗ／ｍ・Ｋであっ
た。
【００１５】（実施例３） ポリエチレンフイルムを真
空成形し、高さ１ｃｍ、直径１ｃｍの円筒形を中心間の
距離が１．５ｃｍとなるように縦横に連続した独立凹部
を成形した。この多数の独立凹部に疎水性エアロゲル粒
状物を充填し、開口面をポリエチレンフイルムでシール
し、疎水性エアロゲル粒状物を充填したエアキャップ状
シートを成形した。次に、上記の２枚のエアキャップ状
シートの凸面を向き合わせ、凸部と凹部がが互いに嵌合
するように接着し、断熱パネルを成形した。この断熱パ
ネルの熱伝導率を測定したところ、０．０２７Ｗ／ｍ・
Ｋであった。
空成形し、高さ１ｃｍ、直径１ｃｍの円筒形を中心間の
距離が１．５ｃｍとなるように縦横に連続した独立凹部
を成形した。この多数の独立凹部に疎水性エアロゲル粒
状物を充填し、開口面をポリエチレンフイルムでシール
し、疎水性エアロゲル粒状物を充填したエアキャップ状
シートを成形した。次に、上記の２枚のエアキャップ状
シートの凸面を向き合わせ、凸部と凹部がが互いに嵌合
するように接着し、断熱パネルを成形した。この断熱パ
ネルの熱伝導率を測定したところ、０．０２７Ｗ／ｍ・
Ｋであった。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、シリカ骨格を有する疎水性エ
アロゲル粒状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるい
は段ボール状等の中空部を有する成形体の該中空部に充
填したので高断熱を維持したまま、取り扱いの良好な断
熱パネルが得られる。
アロゲル粒状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるい
は段ボール状等の中空部を有する成形体の該中空部に充
填したので高断熱を維持したまま、取り扱いの良好な断
熱パネルが得られる。
Claims (4)
- 【請求項１】 シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒
状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール
状等の中空部を有する成形体の該中空部に充填したこと
を特徴とするエアロゲル断熱パネル。 - 【請求項２】 シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル粒
状物を、ハニカム状、エアキャップ状あるいは段ボール
状等の中空部を有する成形体の該中空部に充填し、さら
に該成形体を気体遮蔽性フイルムで包み減圧包装したこ
とを特徴とするエアロゲル断熱パネル。 - 【請求項３】 該シリカ骨格を有する疎水性エアロゲル
粒状物が、カーボンブラックを添加したことを特徴とす
る請求項１または２記載のエアロゲル断熱パネル。 - 【請求項４】 該中空部を有する成形体の材質が、無機
化合物、プラスチック、紙であることを特徴とする請求
項１ないし３記載のエアロゲル断熱パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32335696A JPH10146910A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | エアロゲル断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32335696A JPH10146910A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | エアロゲル断熱パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10146910A true JPH10146910A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18153874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32335696A Pending JPH10146910A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | エアロゲル断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10146910A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6598283B2 (en) | 2001-12-21 | 2003-07-29 | Cabot Corporation | Method of preparing aerogel-containing insulation article |
| WO2016017850A1 (ko) * | 2014-07-30 | 2016-02-04 | 주식회사 지오스에어로젤 | 에어로젤이 함유된 알루미늄 복합패널 및 그 제조방법 |
| JP2018204725A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | 日立化成株式会社 | エアロゲル入り梱包体及びエアロゲル入り梱包体の製造方法 |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP32335696A patent/JPH10146910A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6598283B2 (en) | 2001-12-21 | 2003-07-29 | Cabot Corporation | Method of preparing aerogel-containing insulation article |
| WO2016017850A1 (ko) * | 2014-07-30 | 2016-02-04 | 주식회사 지오스에어로젤 | 에어로젤이 함유된 알루미늄 복합패널 및 그 제조방법 |
| JP2018204725A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | 日立化成株式会社 | エアロゲル入り梱包体及びエアロゲル入り梱包体の製造方法 |
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