JPH10146671A - 金属板の耳屑切断方法 - Google Patents

金属板の耳屑切断方法

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JPH10146671A
JPH10146671A JP8302817A JP30281796A JPH10146671A JP H10146671 A JPH10146671 A JP H10146671A JP 8302817 A JP8302817 A JP 8302817A JP 30281796 A JP30281796 A JP 30281796A JP H10146671 A JPH10146671 A JP H10146671A
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JP
Japan
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cutting
point
cut
ear
longitudinal
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Application number
JP8302817A
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English (en)
Inventor
Toru Hachiwaka
徹 八若
Mitsuru Sezaimaru
充留 瀬在丸
Toshiyuki Iwagami
敏之 岩上
Tsutomu Ago
努 吾郷
Kenji Ikeda
健二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKUSHION KK
JFE Steel Corp
Original Assignee
AKUSHION KK
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶断の際の加熱によって反ってしまう耳屑片
の熱変形した部位によって、切断手段のノズル等の切断
中の移動経路が妨げられて作業に支障が生じたり、場合
によっては該熱変形部位への接触によって該切断手段等
の設備に損傷を生じてしまうことを防止する。 【解決手段】 耳屑片3を点Dから点Cへ長手方向に切
断した後に、点Bから点Cへと短辺方向に切断すると、
寸法LDで示される部分が熱変形で反ってしまう。長手
方向の切断は点Dから点Aまでのみ行った後に、短辺方
向の切断を点Bから点Cへ行い、次の耳屑片の切断で点
Aから点Cを通過し継続するような長手方向の切断を行
う。点Bから点Cへ切断する際に、耳屑片3は金属板母
材1に点Aから点Cで接続されているため、熱変形の反
りが抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耳屑を長手方向に
沿って切断する際に、適宜、短辺方向に沿って切断する
ことにより、短冊状の複数の耳屑片に耳屑を切り離す金
属板の耳屑切断方法に係り、特に、溶断の際の加熱によ
って反ってしまう耳屑片の熱変形した部位によって、切
断手段のノズル等の切断中の移動経路が妨げられて作業
に支障が生じたり、場合によっては該熱変形部位への接
触によって該切断手段等の設備に損傷を生じてしまった
りすることがない金属板の耳屑切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等、圧延された金属板は、所定の製
品サイズに調整するために、又端部の形状不良部分を除
去するために、一般に、周囲の余り部の切断除去、即ち
耳屑処理がなされる。この耳屑は、多くが幅狭形状であ
る。ここで架台の形状や、耳屑を除去する際のハンドリ
ング、該耳屑のスクラップ収容容器の寸法制限等の面か
ら、金属板から切り離す際に耳屑は短冊状の複数の耳屑
片に切り離され、例えば長さが1.6〜6.0m程度に
制限される。具体的には耳屑を長手方向に沿って切断す
る際、適宜短辺方向に沿って切断することにより、耳屑
は短冊状の複数の耳屑片に切断されていく。又このよう
な耳屑の切断には、例えばレーザ切断やガス切断等の各
種エネルギ源を用いた溶断が採用されている。
【0003】例えば図1において、破線部分で耳屑切断
することで、図中左側において金属板母材1から金属板
製品2Aを得ることができ、即ち図中右側に示した金属
板製品2Bを得ることができる。ここで金属板製品2A
の周囲辺に沿った耳屑の長手方向の切断の際には、この
図1にも示される如く適宜、短辺方向にも切断がなさ
れ、これによって耳屑は複数の耳屑片に切断され、該耳
屑片の長手方向寸法が規定範囲に短く抑えられて耳屑処
理等の便宜が図られる。例えば図1では8つの耳屑片が
切り離されている。
【0004】ここで本願の発明者を含む者でなされた、
本願発明出願時には未公開の特願平7−150225で
は、このような耳屑切断溶断の際の加熱によって反って
しまう耳屑片の熱変形した部位によって、切断手段のノ
ズル等の切断中の移動経路が妨げられて作業に支障が生
じたり、場合によっては該熱変形部位への接触によって
該切断手段等の設備に損傷を生じてしまうという問題が
指摘されている。即ち、耳屑を短冊状の複数の耳屑片と
するために適宜なされる、短辺方向に沿った溶断の加熱
によって生じてしまう、該短辺方向切断部分の反りによ
って、続く長手方向の切断中の移動経路が妨げられてし
まうという問題である。
【0005】例えば図1に示される金属板母材1から金
属板製品2Aを得るためにまず耳屑片3を切断する場合
は、図2に示すような耳屑の切断が行われる。この図に
示す通り金属板母材1から耳屑片3を切り離す際、点D
から切断を開始し、耳屑片3が長手方向で耳屑予定長さ
寸法LAとなる点Cまで切断を行う。この後点Bから点
Cへと短辺方向に沿って切断を行う。このような長手方
向及び短辺方向の切断の後にも架台5によって支えられ
て存在する耳屑片3の、寸法LDで示される範囲は、短
辺方向の溶断の際の加熱によって反ってしまっている。
【0006】従ってこのような耳屑片の熱変形した部位
によって、次の耳屑片を切断すべく点Cから図中右方向
へ再び長手方向切断を開始する際に、あるいはこの後
に、切断ノズルの移動経路が妨げられてしまう。このよ
うに切断が妨げられると、切断面が荒れてしまったり、
切断が中断してしまったり、場合によってはこのような
熱変形した部位への接触によって切断ノズル等の設備に
損傷を生じてしまうことがある。
【0007】このためこの特願平7−150225で
は、点Bから点Cへ切断する前に、図2において点Dか
ら点Cへと長手方向に切断する際に、点Cよりも更に長
めに、即ちこの図2では点Cより更に右側に切断するよ
うにしている。従って次の耳屑片の長手方向の切断の際
には切断ノズルは耳屑片3の熱変形部分に干渉すること
はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
願平7−150225においては、図2の寸法LDで示
される範囲の、耳屑片3の反りは依然存在する。金属板
から耳屑片を切り離す際に支障が生じないとしても、こ
のような反りは解消ないしは低減することが望ましい。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、溶断の際の加熱によって反ってしま
う耳屑片の熱変形した部位によって、切断手段のノズル
等の切断中の移動経路が妨げられて作業に支障が生じた
り、場合によっては該熱変形部位への接触によって該切
断手段等の設備に損傷を生じてしまったりすることがな
い金属板の耳屑切断方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、耳屑を長手方
向に沿って切断する際に、適宜、短辺方向に沿って切断
することにより、短冊状の複数の耳屑片に耳屑を切り離
す金属板の耳屑切断方法において、切断しようとする金
属板の、切断部からの熱変形範囲に応じて予め、変形防
止切残し寸法を定めておき、実際に耳屑片を短冊状に切
断する際には、まず、短冊状耳屑の耳屑予定長さ寸法よ
りも前記変形防止切残し寸法だけ短くなる、長手方向切
断終端位置まで耳屑の長手方向を切断し、次いで、短冊
状耳屑片の長手方向の長さが前記耳屑予定長さ寸法とな
る短辺切断開始位置で、短辺方向を切断し、又、再び次
の短冊状の耳屑片を切断する際には、前回の長手方向切
断終端位置から、今回の短冊状耳屑片が前記耳屑予定長
さ寸法よりも前記変形防止切残し寸法だけ短くなる、今
回の長手方向切断終端位置まで耳屑の長手方向を切断す
ることで、前回の耳屑片の切り離しと、今回の耳屑片の
長手方向切断とを行い、上記の長手方向切断及び短辺方
向切断を、所望の辺の耳屑切断が完了するまで繰り返す
ようにして、前記課題を解決したものである。
【0011】以下、本発明の作用について簡単に説明す
る。
【0012】例えば図2においては本発明では、金属板
母材1から耳屑片3を切り離す際、まず始めには点Dか
ら点Cまで一度に切断することはせず、点Dから点Aま
でのみ切断する。即ち点Cから寸法LD程度だけ手前の
点Aまでのみ、点Dから切断するようにしている。ここ
で本発明において、点Aと点Cとの間隔を、変形防止切
残し寸法と称している。この変形防止切残し寸法は、切
断部からの熱変形範囲を示す寸法LDに応じて予め求め
ておくものであるが、必ずしもこの寸法LDと同一であ
る必要はなく、例えば種々の余裕長を考慮に入れて決定
してもよい。あるいは後述する実施形態の如く、寸法L
Dより長い、利用する装置に好適な寸法としてもよい。
【0013】この後に短辺方向に点Bから点Cへと切断
を行うが、この時点Aから点Cまでの部分で耳屑片3は
金属板母材1に一体となっているため、この図2の耳屑
片3に示されるような反りは生じない。次の切断経路に
なる、少なくとも点Aから点Cの金属板母材1への接続
部、及びその近傍では、耳屑片3の反りは極めて小さ
い。
【0014】この点Bから点Cへの切断の後に、次の耳
屑片を切断すべく、点Aから図中右方向へ長手方向の切
断を開始する。該長手方向切断の際、点Aから点Cまで
切断されると耳屑片3が完全に切り離される。この時若
干耳屑片3の反りは発生するが、図2の耳屑片3に示さ
れるような従来の場合に比べかなり小さくなっている。
又、この切り離しの後に反りが生じても、既にほぼ完了
している点C近傍の長手方向切断の経路の妨げとはなり
ににくく、この悪影響は少ない。
【0015】従って本発明によれば溶断の際の加熱によ
って反ってしまう耳屑片の熱変形した部位によって、切
断手段のノズル等の切断中の移動経路が妨げられて作業
に支障が生じたり、場合によっては該熱変形部位への接
触によって該切断手段等の設備に損傷を生じてしまった
りすることがない金属板の耳屑切断方法を提供すること
ができるという優れた効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の金属板
の耳屑切断方法の実施形態について詳細に説明する。
【0017】図3は本実施形態の金属板の耳屑切断方法
について、ステップS1からステップS7まで順に、そ
の切断手順を示したものである。又符号A〜Cは、いず
れも図2の同符号のものに対応し、それぞれ長手方向切
断終端位置、短辺切断開始位置及び短辺切断終端位置と
称するものとする。又図3において、○印は材料検知セ
ンサであり、□印は切断トーチである。この切断トーチ
は具体的に限定されるものではなく、エネルギ源として
ガスを用いるのの他、プラズマやレーザを用いるもので
もよい。
【0018】この材料検知センサは直下の金属板の有無
を検知するものであり、金属板の端面検出等に用いられ
る。又切断トーチは直下の金属板を高温に加熱すること
で溶断する。
【0019】この図3においてまずステップS1では、
短辺切断終端位置Cに材料検知センサがあり、金属板を
加熱溶断しながら図中下方から上方へと移動する切断ト
ーチが、長手方向切断終端位置Aに到達している。切断
トーチが長手方向切断終端位置Aに到達すると金属板の
溶断が中断される。ここで本実施形態において、点Cか
ら長手方向切断終端位置Aまでの変形防止切残し寸法
は、500mmとされている。本実施形態では装置利用
の便宜上この変形防止切残し寸法を、前述の寸法LDよ
りも長い、金属板上での切断トーチの切断点と材料検知
センサの検出点との間隔と等しい寸法としている。この
ような寸法とすれば、一連の耳屑切断における切断トー
チや材料検知センサの移動距離を短縮することができ、
切断に要する時間を短縮することができる。
【0020】続いてステップS2では、材料検知センサ
によって短辺切断開始位置Bの端面検出を行っている。
これは直下の金属板の有無を検知しながら材料検知セン
サが点Cから短辺切断開始位置Bへと移動することで、
金属板母材1が検知されなくなる端面の短辺切断開始位
置Bを検知するというものである。なお材料検知センサ
と切断トーチとの、金属板母材1に平行な2次元平面上
での相対位置関係は一定であるため、材料検知センサが
点Cから短辺切断開始位置Bへと移動すると、切断トー
チは長手方向切断終端位置Aから点A’へと移動する。
【0021】次にステップS3では切断トーチが短辺切
断開始位置Bへ移動し、短辺切断開始位置Bから短辺切
断終端位置Cへの、短辺方向の金属板母材1の溶断が開
始される。なお切断トーチが短辺切断開始位置Bにある
際、金属板母材1に平行な2次平面上で切断トーチに対
して一定の相対位置関係にある材料検知センサは点B’
にある。
【0022】ステップS4では、長手方向切断終端位置
Aより長手方向で先行する位置にある短辺切断終端位置
Cへと、切断中にあった切断トーチが到達している。短
辺方向の切断は、このステップS4の図中にある矢印の
ようになされる。又切断トーチが短辺切断終端位置Cに
到達して短辺方向の溶断が完了すると、当該切断トーチ
はステップS5の破線矢印に示される如く、短辺切断終
端位置Cから長手方向切断終端位置Aへと、溶断を中断
したままで移動する。
【0023】切断トーチが長手方向切断終端位置Aに到
達すると、切断トーチは再び長手方向の溶断を開始し、
このステップS6の図中の矢印方向に、金属板母材1を
長手方向に切断していく。
【0024】なお、プラズマ切断の場合には、切断トー
チが長手方向切断終端位置Aに到達するよりも更に戻っ
た位置、例えば更に数百mm戻った位置から切断を開始
している。仮に長手方向切断終端位置Aから切断を開始
すると、切断面が荒れて段付きになってしまう。又レー
ザ切断の場合も長手方向切断終端位置Aより戻った位置
から切断を開始した方が好ましい。しかしながらガス切
断については、エネルギ密度が小さいので、長手方向切
断終端位置Aから切断を開始せざるをえない。
【0025】ステップS7ではこのような長手方向の溶
断が、点Cをも通過した状態を示している。該長手方向
溶断が点Cを通過すると、耳屑片3は完全に金属板母材
1から切り離され、この後は次の耳屑片3の切断とな
る。
【0026】このように本実施形態においては、切断ト
ーチに加えて材料検知センサを用いながら、本発明が適
用された金属板の耳屑切断方法を効果的に行うことがで
きる。前述のステップS4の段階で短辺切断開始位置B
から短辺切断終端位置Cへの金属板の短辺切断が完了し
た状態においても、長手方向切断終端位置Aと短辺切断
終端位置Cとの部分で耳屑片3は金属板母材1につなが
っている。このため図2を用いて前述したような、耳屑
片3の点Bから点Cの切断部からの反りは生じにくい。
このためステップS5の如く切断トーチ及び材料検知セ
ンサを移動したり、ステップS6で長手方向切断を開始
してステップS7の如く切断トーチ及び材料検知センサ
が図中で上方へ移動する際にも、熱変形部位による移動
経路の妨げは生じにくくなっている。従って本実施形態
によれば、溶断の際の加熱によって反ってしまう耳屑片
の熱変形した部位によって、切断手段のノズル等の切断
中の移動経路が妨げられて作業に支障が生じたり、場合
によっては該熱変形部位への接触によって該切断手段等
の設備に損傷を生じてしまったりすることがない。
【0027】なお前述の図1の金属板母材1の破線に示
されるような耳屑切断は、例えば本実施形態では図4に
示すように行うことができる。この図4においても破線
が切断経路であり、各部での切断は近傍に図示した矢印
方向になされる。ここで符号C1〜C8は図2及び図3
の短辺切断終端位置Cに相当するものであり、これらC
1〜C7と同じ添数字のB1〜B7は、それぞれに対応
する図2及び図3に示した短辺切断開始位置Bに相当す
るものである。ここで図示が省略されているものの、図
中矢印の移動方向で、短辺切断終端位置C1〜C7のそ
れぞれの手前には、図2及び図3に符号Aで示した長手
方向切断終端位置がある。
【0028】この図4においては、まず点D1から耳屑
切断が開始される。なお、この点D1を含め、図中の点
D1〜D4は端部からの切断開始位置となる。
【0029】なお短辺切断開始位置B2から短辺切断終
端位置C2への短辺方向切断の後には、点C2の手前に
ある長手方向切断終端位置から図中上方へ長手方向切断
を開始するが、該長手方向切断は点C2へ到達すると、
直角に右へ、即ち点C3の方向へ方向転換される。なお
点C4やC6においても同様であり、その手前の長手方
向切断終端位置から再開された長手方向切断が点C4や
C6に到達すると、右方向、即ちそれぞれ点C5あるい
はC7の方向へ、直角に方向転換される。
【0030】なお、点C7側から点C8への長手方向切
断の際には、長手方向切断終端位置で切断を一時中断す
ることなく、点C8へ至り、ここで停止する。このよう
にしても耳屑片3Hの長手方向寸法が、耳屑片の廃棄処
理で要求される最大寸法よりも短いため問題ない。なお
この図4に示されるような耳屑切断においては、耳屑片
3A〜3Hの長手方向の寸法は不揃いである。しかしな
がらいずれの長手方向寸法も、耳屑片廃棄上問題となる
最大寸法よりも短いため問題とはならない。
【0031】又、図5の如く金属板母材1の破線に示さ
れるような2枚の金属板製品2C及び2Dを切り出す耳
屑切断は、例えば次のように行うことができる。この図
5においても破線が切断経路であり、各部での切断は近
傍に図示した矢印方向になされる。ここで符号C1〜C
9は図2及び図3の短辺切断終端位置Cに相当するもの
であり、これらC1〜C8と同じ添数字のB1〜B8
は、それぞれに対応する図2及び図3に示した短辺切断
開始位置Bに相当するものである。ここで図示が省略さ
れているものの、図中矢印の移動方向で、短辺切断終端
位置C1〜C8のそれぞれの手前には、図2及び図3に
符号Aで示した長手方向切断終端位置がある。
【0032】この図5においては、まず点D1から耳屑
切断が開始される。なお、この点D1を含め、図中の点
D1〜D5は端部からの切断開始位置となる。
【0033】短辺切断開始位置B2から短辺切断終端位
置C2への短辺方向切断の後には、点C2の手前にある
長手方向切断終端位置から図中上方へ長手方向切断を開
始するが、該長手方向切断は点C2へ到達すると、直角
に右へ、即ち点C3の方向へ方向転換される。なお点C
5やC7においても同様であり、その手前の長手方向切
断終端位置から再開された長手方向切断が点C5やC7
に到達すると、右方向、即ちそれぞれ点C6あるいはC
8の方向へ、直角に方向転換される。
【0034】なお、点P1では切断方向が直角に右へ転
換される。点P2では切断方向が直角に左へ転換され
る。
【0035】なお、点C8側から点C9への長手方向切
断の際には、長手方向切断終端位置で切断を一時中断す
ることなく、点C9へ至り、ここで停止する。このよう
にしても耳屑片3Iの長手方向寸法が、耳屑片の廃棄処
理で要求される最大寸法よりも短いため問題ない。又点
C9へ至った後、点D5から点P2への切断は、長手方
向切断終端位置で切断を一時中断することなく行われ、
点P2へ至り、ここで停止する。
【0036】なおこの図5においては、耳屑片3A〜3
Iの長手方向の寸法は不揃いである。しかしながらいず
れの長手方向寸法も、耳屑片廃棄上問題となる最大寸法
よりも短いため問題とはならない。
【0037】以上説明した通り本実施形態は、様々の状
況で本発明を適用することができる。従って本実施形態
によれば、溶断の際の加熱によって反ってしまう耳屑片
の熱変形した部位によって、切断手段のノズル等の切断
中の移動経路が妨げられて作業に支障が生じたり、場合
によっては該熱変形部位への接触によって該切断手段等
の設備に損傷を生じてしまったりすることがない。
【0038】また本発明はこれに限定されるものではな
いが、本実施形態では前述の如く端面センサとして材料
検知センサを用いている。従って、材料検知センサで端
面の実際の位置を検知して、金属板母材のずれや大きさ
のばらつきがあっても、切断の際の端面への位置決めを
精度よく行うことができる。このため未だ切り取るべき
耳屑があるのに、耳屑切断を終了してしまうことがな
い。又、既に金属板母材1が存在しないにもかかわら
ず、不必要に耳屑切断を続行してしまうことがない。プ
ラズマ切断の場合には、金属板母材1が存在しないにも
かかわらず耳屑切断を続行して、電極を消耗してしまう
ことがない。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、溶
断の際の加熱によって反ってしまう耳屑片の熱変形した
部位によって、切断手段のノズル等の切断中の移動経路
が妨げられて作業に支障が生じたり、場合によっては該
熱変形部位への接触によって該切断手段等の設備に損傷
を生じてしまったりすることがない金属板の耳屑切断方
法を提供することができるという優れた効果を得ること
ができる。
【0040】ここで前述の実施形態では切断手段として
切断トーチが用いられているが本発明はこのようなもの
に限定されるものではなく、例えばプラズマ切断やレー
ザ切断を行うものも用いることができる。又本発明は特
に耳屑片の耳幅が狭いときにも、能率的な耳屑切断を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属板の耳屑切断を示す平面図
【図2】耳屑切断の際に生じる耳屑片の反りに対処する
本発明の金属板の耳屑切断方法の要旨を示す斜視図
【図3】本発明が適用された金属板の耳屑切断方法の実
施形態の切断手順を示す一連の平面図
【図4】前記実施形態によってある金属板のすべての耳
屑切断を行う手順の第1例を示す平面図
【図5】前記実施形態によってある金属板のすべての耳
屑切断を行う手順の第2例を示す平面図
【符号の説明】
1…金属板母材 2A、2B…金属板製品 3、3A〜3G…耳屑片 5…架台 A…長手方向切断終端位置 B、B1〜B8…短辺切断開始位置 C、C1〜C9…短辺切断終端位置 S1〜S7…ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬在丸 充留 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 岩上 敏之 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 吾郷 努 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所構内ア クシオン有限会社内 (72)発明者 池田 健二 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所構内ア クシオン有限会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耳屑を長手方向に沿って切断する際に、適
    宜、短辺方向に沿って切断することにより、短冊状の複
    数の耳屑片に耳屑を切り離す金属板の耳屑切断方法にお
    いて、 切断しようとする金属板の、切断部からの熱変形範囲に
    応じて予め、変形防止切残し寸法を定めておき、 実際に耳屑片を短冊状に切断する際には、まず、短冊状
    耳屑の耳屑予定長さ寸法よりも前記変形防止切残し寸法
    だけ短くなる、長手方向切断終端位置まで耳屑の長手方
    向を切断し、 次いで、短冊状耳屑片の長手方向の長さが前記耳屑予定
    長さ寸法となる短辺切断開始位置で、短辺方向を切断
    し、 又、再び次の短冊状の耳屑片を切断する際には、前回の
    長手方向切断終端位置から、今回の短冊状耳屑片が前記
    耳屑予定長さ寸法よりも前記変形防止切残し寸法だけ短
    くなる、今回の長手方向切断終端位置まで耳屑の長手方
    向を切断することで、前回の耳屑片の切り離しと、今回
    の耳屑片の長手方向切断とを行い、 上記の長手方向切断及び短辺方向切断を、所望の辺の耳
    屑切断が完了するまで繰り返すようにしたことを特徴と
    する金属板の耳屑切断方法。
JP8302817A 1996-11-14 1996-11-14 金属板の耳屑切断方法 Pending JPH10146671A (ja)

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